トムプロジェクト

2015/09/14
【第732回】

先週の週末は、いつものながら2本の芝居を観劇。1本目は劇団チョコレートケーキの名コンビ、古川健作・日澤雄介演出の芝居。新劇の7人の女優さんが昨年結成したOn7という集団に書き下ろした「その頬、熱戦に焼かれ」。原爆に被害にあった乙女が原爆投下国アメリカに治療に行った実話をもとに展開していく話...作の古川さんの丁寧な作劇と、日澤さんの斬新な演出で、7人の若き女優さんキラキラしてました。あらためて、役者を生かすも殺すも作・演出の手腕にかかっていることを実証してくれた芝居でした。

2本目は骨太な作品を創り続けるトラッシュマスターズの「そぞろの民」。作・演出の中津留章仁さん、これでもかというくらい、この国の諸問題をてんこもり、これをこなしていく役者さんも大変でございます。喋り言葉で無い台詞をなんとか身体に落としていく役者の七転八倒振りをひやひやもんで観ながらも、最後は腕力でお客を引っ張り込んでいく才気はさすがでございます。

芝居は見せ物でもありますが、お客への挑発、覚醒でもありんすよ...安全パイにこしたことはないのだが、たまにはキラリとドスを突きつけられると鈍った心身がシャキッとしますばい!
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久し振りの晴れ間

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