トムプロジェクト

2015/10/15
【第742回】

今年は、おいらの演劇関係者が次々と亡くなっていく...昨日も、新宿の夕景の空をぼんやり眺めていたら、亡くなった人達の魂がふんわりと浮かんだいるように思えた。まだまだ身近にいるようで、この街を慈しみ懐かしく思っているんだろう、なかなか立ち去らない様子で、おいらも思わず「戻って、又、芝居の話でもしようぜ...」と声を掛けそうになった。だって、この面々、芝居に対する情熱は半端なもんじゃございません。神さんは無情です...なんで、そんなに早く彼岸に連れてっちゃうの。そっちの世界の演劇界は人手不足なのかな...そう言えば、おいらだって、人生の第四コーナー、いずれは、そちらの仲間入りをさせては頂くんだが、なんだか久しぶりに死と向き合った感じがしております。博多に住んでる97歳の母の姿を見たことの影響もあるんだが、人は、生き物は間違いなく死んじゃいます。肉体が滅びた後の行く末は?魂は?諸説もろもろ言われているのだが、死んでしまえば終わりです、死後の世界なんてどうでもいいんじゃない...だとすれば、生きてるときが全てです。一瞬たりとも無駄にしちゃなりません!なんて言うのも窮屈だし、のんべんだらりんも情けないし、ほどほどのいい加減(湯船に入ったときの熱くもなく寒くもない状態)な心地よい時間を過ごすことがベストかな...神さん、お頼み申します、今年はもう連れていかんでくんしゃい!

742.jpg

新宿の夕景

<<次の記事 前の記事>>