トムプロジェクト

2016/01/29
【第777回】

甘利大臣辞職...いやはや、驚きました。この時代に、まだあんな事がまかり通っていることと、それをなんのてらいもなく金銭を頂く政治家が存在すること。そして、その逃げ口上として、いつも秘書に押しつける手法。このパターン何度見聞きしたことか...そんな人が安倍内閣の屋台骨を背負っていることに、ただただ呆れるばかり、開いた口が塞がりません事よ。この国の政治レベルは依然として低空飛行と言わざるをえません。まさに政治屋がおのれの私利私欲のために国民の税金を掠め取る構図に、庶民はもっと怒らんかい!とおいらが檄を飛ばしたところで何も変わらんでしょうな...その大きな要因は、誰もが政治・政治家に期待をしていないと言うこと。期待されて登場した民主党政権の崩壊以降、ますますこの傾向が強まっています。残念ながら、おいらも失望先にありきで、何の展望すら持てないのが正直のところであります。今年の参議院選挙も間違いなく自民党が勝つでしょう。そして政権は、憲法改正に向けて一層の弾みをつけて突き進むことでしょう...日本が世界に向けて唯一誇りを持てた憲法九条も風前の灯火でございます。正直、この危機感を感じてる人は60才以上の方が多いんじゃないかしら...この人達はいずれ居なくなるんだから、18才~50才台の人達が意識しなきゃならんのだが、巧妙に仕掛けられた罠にはまってしまい、想像力の翼ももぎとられ高邁な理想に羽ばたけない状態でございます。理想より現実、夢は諦め焼き鳥屋で愚痴でもこぼしてた方が楽ちんなんて様。

いやはや、この国の行く末は、真っ暗闇...すじの通らぬ ことばかり、右を向いても 左を見ても、馬鹿と阿呆の からみあい真っ暗闇じゃございませんか...こんな歌が昔ありましたな。

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冬景色4

2016/01/27
【第776回】

昨日、第50回紀伊國屋演劇賞の授賞式に行ってまいりました...昨年の今頃に上演した「スィートホーム」に出演した高橋長英さんが個人賞を受賞したんです。今年74歳になる演劇界の至宝長英さん、何か賞はもらっていると思っていたのですが、これが初受賞だとのこと。皆さんびっくりしていました。知的な雰囲気と心に染み入る声と演技で多くの演劇ファンを魅了し続けた長英さんが遂にやりました。トム・プロジェクトの作品で受賞したことがとっても嬉しいです。俳優座養成所15期生といえば今は亡き、夏八木勲、地井武男、原田芳雄、林隆三、太地喜和子、今も現役の村井國夫、小野武彦、前田吟、栗原小巻、三田和代などそうそうたるメンバーぞろい。長英さんは受賞のことばでも述べてましたが、20代の頃はジェームスディーンに憧れ映像の世界でデビュー。お金と車、そして女性にもてるということで俳優をやっていたのだが、同期の友人がバイトをし、貧しい中にも舞台で活き活きしている姿を見るにつけ羨ましく思ったそうだ...舞台は30歳から本格的に取り組み、多くの名舞台に名前を刻んできました。

授賞式の後、新宿の居酒屋で「スィートホーム」の作家、演出家、出演者、全員が揃いお祝いをしました。永年連れ添い支えてきた奥様も同席したんですが、とっても嬉しそうでした。

役者の妻の中には、売れない時を支えた糟糠の妻がたくさんいるのだが、長英さんの奥さんはラテン系の血が流れているのかケセラセラ...酒も飲まず、飲みすぎ注意の見張り番を兼ねて、長英さんとの出会いを面白おかしく話していました。

こうして素敵な夜もあっという間に過ぎてしまいました...おいらも飲みすぎ注意かな。


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冬景色
新宿御苑

2016/01/25
【第775回】

先週の土曜日にトム・プロジェクトの新年会を新宿でやりました。所属俳優、作家、演出家、そしてトム・プロジェクトを支えて頂いてるトム☆トム倶楽部人達も集まり大盛会。社員と役者が混じってのお笑いコント決戦、恒例の景品争奪のじゃんけん大会、ひとり一言コーナー、歓談タイム、いやいやとても3時間ではこなしきれないほどの密度の濃いひとときでした。昨年は、6本の公演を打つ波乱怒濤の年でありました。その中で「スィートホーム」で高橋長英さんが紀伊國屋演劇賞個人賞。「満月の人よ」では山崎銀之丞さんがバッカーズ演劇激励賞、トムの所属である劇団チョコレートケーキの「追憶のアリラン」が読売演劇大賞優秀作品賞を受賞しました。年間膨大な作品が上演されている中の受賞だけに快挙であると思います。とにもかくにも、お客様に喜んで頂く作品を創ることが我々の使命だと思っています。秋には「南阿佐ヶ谷の母」に出演している木の実ナナさんの沖縄公演中の骨折事故も逢ったのですがキャスト、スタッフの見事なチームワークで無事最終公演まで乗り切ることが出来ました。先週、木の実さんから「無事、完治しました...」との電話がありました。一難去ってまた一難、いろんなことがありますが神さんは我々を決して見捨てません。そうなんです!トム・プロジェクトは演劇界になくてはならない存在なんです。

この後、二次会に何人かを連れて新宿ゴールデン街に繰り出しました。初めてのゴールデン街、若い女性社員はレトロな雰囲気に包まれた昭和の聖跡にお目々をぱちくりしとりました...

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冬景色
ロウバイ

2016/01/22
【第774回】

SMAP騒動...騒ぎ過ぎじゃありませんこと。こんなことよりもっと大切なことたくさんあるでしょうと言いたい。SMAPが好きだとか嫌いだとかではなく、この国の大きな転機を迎えているときにマスコミはちゃんとせんかい。憲法改正、安保法、沖縄基地問題、原発再稼働、東日本大震災被災地の復興などなど、こんな難題を抱えながらSMAPごときで日本の一大事なんて騒ぎをしていること自体が実に情けない。
と言いながら、SMAPの人達も大変だね。40才と言えばもう立派な大人であり、個人の意見を鮮明にしていく年齢なのに、なんだか5人でひとりみたいな扱いを親族会社にされ、にっちもさっちもいかない状況に追い込まれ気の毒ですな。ここはえい!とばかり己の道を選択し新たな道を突き進めば万人に拍手喝采という状況になったのでは...芸能界なんて世界は気ままなもんで、余程、己なるモノを保持してないと、あっという間にさもしき流れとともに消えるどころか、その後の人生も寂寥感漂う生き方を強いられてしまうのでございます。
冬の裸木を眺めていることが好きです。葉も実も削ぎ落とし、幹だけが屹立した姿に意志を感じ孤独を感じます。自然の厳しさの中で、まるで修行僧ごときの佇まいに感動さえ覚えます。
よしゃ!おいらもあんた負けんごと生きなきゃいかんですばい...

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冬景色

2016/01/20
【第773回】

昨日、NHKBSで長渕剛の100年インタビューを1時間半観てしまった。夜テレビを観ることが少ないおいらにとっては異例のことである。今年の9月に還暦を迎える長渕剛、おいらはほとんど関心がなかった。あんちゃんがかっこつけて絶叫してるんだろうぐらいの評価しかなかったのだが、東日本震災後2011年12月31日のNHK紅白歌合戦での中継での被災地石巻市立小学校での生中継で「ひとつ」を熱唱する長渕剛を観て不覚にも涙した。そこには被災地に何度も足を運び、積極的に支援をしている長渕剛の熱い想いが込められていた。

ひとりぼっちに させてごめんね
もう二度と
離さない 離れない 離したくない

悲しみは どこから やってきて
悲しみは どこへ 行くんだろう
いくら考えても わからないから
僕は悲しみを 抱きしめようと決めた

ひとつになって
ずっといっしょに 共に生きる
ひとつになって

グランドに亡くなった人達の霊に捧げるかのように無数のろうそくの灯火に囲まれ生ギター一本で唱う長渕の姿においらの見方が変わった次第である。このインタビューで何度も語られていたが、幾つになっても、何年経っても、自分の歌の原点は、厳格な父と優しい母と暮らした少年時代の鹿児島の生活であり、苦しい時代に博多のフォーク喫茶「照和」での日々であると言い切っていた。
このインタビューを観ながら、おいらはこう思ったさ...やはり表現する際のマグマは、多感で純粋値が高い少年時代であること。この人の一種カリスマ性を帯びた言動は引くに引けない男の強がりでもあり自分への怖さである。歌という自分の生き甲斐を見つけた男が、様々な人達の感謝の気持ちが社会に何をなすべきかを教え、行動に移した。芸能という職業が、どこか虚飾に塗れた一面があるのだが、ふとしたきっかけで人間の無垢なる魂の存在を見つけることも出来る。
東日本大震災以降、原発反対の立場を鮮明にしている長渕剛さん、貴男の男気と類い希なるエネルギーで、100年後の日本、いや世界が、人に優しく思いやりに結びつく歌を届けてくださいな...

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おいしそうだネ

2016/01/18
【第772回】

いやはや今日の雪は凄かった...何が凄かったかというと、おいらが通勤に使っている京王電車の混乱ぶり、井の頭線は通常の6割、京王線はなんと3割の運行状況。こんなラッシュに出くわしたのは何年ぶりだろう。貨物車に詰め込まれた家畜の気持ちでじっと耐えていましたよ。明大前に着くと階段ホームに人が溢れ身動きできないどころか20分~30分おきにしか来ない車両をじっと待つしかない我慢比べ大会の気分でした。しかし、日本人は耐えることを苦にしない粘り強い国民なんです。だからして、戦争に負けても、震災にあっても不死鳥のごとく復活し世界に名だたる経済大国になったんですな...誰一人、文句も言わず律儀に待ち続ける人たちを見ながら、唯々おいらは感心しとりました。

ラテンの国だったら「こんな日は、神様からのプレゼントだよ!ゆっくり休んで明日からまた頑張ろうぜ...」なんてことになるんだが、わが日本帝国では、こんな考え方の持ち主はまずは出世なんぞなありえないし、退社勧告が出るでしょう。どっちがいいなんて野暮なことは言いませんが、こんな日なんぞは己を社会を、もう一度検証するいいチャンスかもしれませんよ...こんなして自然の神さんは一見賢そうな生き物ニンゲンに思考のチャンスを与えているのかもしれませんね...

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雪景色

2016/01/14
【第771回】

「広河隆一人間の戦場」を観る...フォトジャーナリスト広河隆一さんがイスラエル・パレスチナ、チェルノブイリ、原発被災地福島などを取材した記録映画であると同時に、広河さんがジャーナリストである前に、人間として「パレスチナの子どもの里親運動」「チェルノブイリ子ども基金」、福島原発事故後の子どもの健康回復のために設立した保養センター「沖縄・球美の里」などの活動を克明に捉えたドキュメンタリーでもある。今年71才になる広河さんは実に真摯であり誠実な人である。戦場写真家と言えば、勿論命懸けの仕事であり、ジャーナリスとしての使命感に基づいた行動であるのだが、中には一発屋的な写真家が存在する。彼が淡々と語る言葉の中に「ジャーナリストは唯、事実を伝えれば良いというモノではない。目の前にした困った人達を見捨てるわけにはいかず、かれらのフォローを含めてのジャーナリストでありたい...」この言葉を聞いたときに、亡くなった原田正純医師の言葉を思いだした。「医師として水俣病で苦しんだ人達に接した以上、この人達に一生責任を持って救済するのがひとりの人間として当然である。」こんな医師、ジャーナリストがもう少し居てくれれば、少しはましな世の中になっているんではなかろうか...

それにしても土曜日、80人収容の新宿の映画館でパラパラの観客。去年観た日本軍によって慰安婦にされた韓国の女性達を描いた土井邦敏監督『"記憶"と生きる』同様、長い時間と少ない資金で創った珠玉の作品を積極的に観ようとする人が少ないのには絶望してしまう。

いや、所詮、人間の問題意識なんぞはこんなもんじゃありませんか...クソの役にも立たないメディアの踊らされて気づいた時には後の祭り...残念ながら、こんな日本がもうすぐ訪れますことよ...皆の衆、今からでも遅くはありません、おかしな事はおかしい!と、はっきり異見してちょうだいな...

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何とかしなくちゃ

2016/01/08
【第770回】

おばさんたちの聖地京王百貨店(デパートではありませんぞ)で恒例全国うまいもの大会が始まりました。7階の催事場に行ってみると、ここにもおばさんが嬉しそうな顔で出店の店で試食しながらぶらついていました。何故おいらがそんなところに行ったかというと、大阪食い倒れの代表選手ともいえる551蓬莱の豚まんが満を持しての出店が決まったからである。この豚まんほんまに旨い。関西に旅した時のお土産には欠かせない逸品である。憎いことにこの豚まん関西以外には出店してないだけに、こうやって東京に来た時には大人気で行列ができる始末だ。今日の午前中に顔を出すと、7階から6階に繋がる階段まで並んでるじゃありませんか!係員に聞いてみると40分待ちだというではないか...でも、昨年も女性社員に買っていき好評だったので、ここは我慢の子で並ぶことにした。と、ここまではいいのだが、おいらの前に並んだ60歳前後のおばさんのお喋り付き合いにはまってしまいました。この豚まんの蘊蓄(うんちく、なかなか難しい字ですな?この字の意味に相応しい)をはじめたかと思えば、厚岸の牡蠣弁当は必ず買うのだが100円値上げして悔しいとか、大宰府の梅ヶ枝もちは美味しいから是非買ってみたらと勧められたんで、おばちゃんおいらは博多の出身だからよく知ってると答えたら、博多は美味しい食べ物たくさんあるんでしょう?と、おめめをぎんぎらぎんにして聞いてきた...優しいおいらは無視することできずおばちゃんのペースにすっかり乗せられてしまいました、30分経ったところでいよいよおばさんの番が回って来たのだが、おいらに小声で、私独り住まいだから2個しか買わないのよ...お喋りだけど可愛いおばちゃんじゃありませんか。いやこのおばちゃんを虜にする551の豚まんの圧倒的な食の力に感心いたしました。隣には昭和8年大阪たこ焼き発祥の店会津屋のたこ焼きもおいしそうだったんで、ついつい24個864円で衝動買いしちゃいました。

新年早々、社内で大阪食い倒れの逸品を口にして今年の健闘を誓いましたとさ...

770.jpg全国うまいもの大会

2016/01/06
【第769回】

街の風景は日々変化する...久しぶりに新宿の街をじっくり地回りすると、無くなった店のあとに華々しくオープンした店、いつものようにいつものスタイルで地下道に物憂げに立っているホームレスの男、決まった時間にマルイのオマルに通う青年、何か面白いことはないかと曰くありげな表情で新宿の街を闊歩する怪しげなおっちゃん、タイガーマスクのお面をつけながらの新聞配達35年のキャリアを誇る名物おじさんなどなど...今年も、新宿の街は相変わらずおいらのアンテナをぐらぐらと揺らしてくれるに違いない。

新宿の街の面白さのひとつに、日毎塗り替えられる広告キャンペーンがある。広告から読み取る世相、思考、思惑はとても刺激的だ。その前に向き合う瞬間、時折おのれの感性がぴりっと震えるときがある。この瞬間に次なる芝居のアイディアが生まれているのかも知れない...モノを創るということは日常の些細な風景から生まれることもある...森羅万象、全ての目にするモノ感じるモノが怒濤のごとくおいらに何とかせい!と迫ってきているのであるが、全てを受け入れちゃうと身が持ちまっせんから、その辺は適当に身をかわしながら生きております。まさしく街は激情であるのでございます。

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ビン賀状

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ビンはビジン

2016/01/04
【第768回】

あけましておめでとうございます。

今年も始まりましたね...でも、昔みたいに正月の持つ独特な雰囲気は年々薄らいでいるような気がします。年末年始の風物詩も、ただ単なる情報としか映らなくなってしまい、時間の持つ厳粛さもデジタル化され、人間が本来持っているアナログ的な感情に響いてきませんな。テレビに映る渋谷駅前スクランブル交差点での年越し騒ぎが、今の日本を象徴してるのかもしれませんね...あんな所に行く神経が信じられませんわ。

おいらは静かにjazz聴きながらの読書三昧の正月でした。世の中が騒がしく落ち着かなくなればなるほど晴耕雨読の立ち位置でいたいと思っています。あと二カ月足らずで古希になるのですが、心身ともども少年のような気概ではいるんですが、昔ほど酒も飲めなくなってきたし、残された人生に思いを巡らしたり、やはり70年の人生はそれなりの身体に刻み込まれているんだなと実感しています...でも、こんなきな臭くなった時代だからこそ、おいらはくたばってたまるもんか!少しでも人のため世のためアクションし続けねばと思っています。そして、まだまだいろんなことにチャレンジし学びの精神を継続し、少しでも前に進みたい!そんな気持ちで新年を迎えました。

今年もよろしくお願いいたします。

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あけましておめでとうございます

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