トムプロジェクト

2016/01/14
【第771回】

「広河隆一人間の戦場」を観る...フォトジャーナリスト広河隆一さんがイスラエル・パレスチナ、チェルノブイリ、原発被災地福島などを取材した記録映画であると同時に、広河さんがジャーナリストである前に、人間として「パレスチナの子どもの里親運動」「チェルノブイリ子ども基金」、福島原発事故後の子どもの健康回復のために設立した保養センター「沖縄・球美の里」などの活動を克明に捉えたドキュメンタリーでもある。今年71才になる広河さんは実に真摯であり誠実な人である。戦場写真家と言えば、勿論命懸けの仕事であり、ジャーナリスとしての使命感に基づいた行動であるのだが、中には一発屋的な写真家が存在する。彼が淡々と語る言葉の中に「ジャーナリストは唯、事実を伝えれば良いというモノではない。目の前にした困った人達を見捨てるわけにはいかず、かれらのフォローを含めてのジャーナリストでありたい...」この言葉を聞いたときに、亡くなった原田正純医師の言葉を思いだした。「医師として水俣病で苦しんだ人達に接した以上、この人達に一生責任を持って救済するのがひとりの人間として当然である。」こんな医師、ジャーナリストがもう少し居てくれれば、少しはましな世の中になっているんではなかろうか...

それにしても土曜日、80人収容の新宿の映画館でパラパラの観客。去年観た日本軍によって慰安婦にされた韓国の女性達を描いた土井邦敏監督『"記憶"と生きる』同様、長い時間と少ない資金で創った珠玉の作品を積極的に観ようとする人が少ないのには絶望してしまう。

いや、所詮、人間の問題意識なんぞはこんなもんじゃありませんか...クソの役にも立たないメディアの踊らされて気づいた時には後の祭り...残念ながら、こんな日本がもうすぐ訪れますことよ...皆の衆、今からでも遅くはありません、おかしな事はおかしい!と、はっきり異見してちょうだいな...

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何とかしなくちゃ

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