トムプロジェクト

2016/02/29
【第789回】

先週の金曜日、「砦」横浜で幕を開けました...今回もアクシデントがありました。稽古も大詰めを迎えた2月19日、出演者のカゴシマジローが腰を痛め降板、あちゃ!本番を6日後に控えてえらいこっちゃ、急遽、劇団桟敷童子の原口健太郎を起用し総力戦となる。生ものの怖さを痛感しとります...でもでも、演劇の神様はトム・プロジェクトを見捨てません。勿論、原口君の命懸けの稽古により26日の横浜公演は無事終えることが出来ました。「南阿佐ヶ谷の母」に続いてのアクシデント、厄払いでもしなきゃならんのかいな?この日は村井國夫さんも風邪をひき満身創痍の状態での舞台であった。しかし、役者の魂は幕が開くと同時に会場に轟き響き、観客のハートを鷲摑みしてしまいました。表現者は、いついかなる状況であろうとも、かぶき者となって舞台を相務めることがすべて。そんな覚悟をもった役者さんと一緒に仕事が出来てしあわせもんでございます。

心配ばかりしてもしよんなかと、近くのjazz喫茶で一服。横浜は多くのjazzプレーヤーを育てた街。中でも1933年開店、日本最古のjazz喫茶「千草」に行きました。2007年に閉店したのだが、野毛に移って2012年に再開。往年のjazzファン只今勉強中の若輩者入り乱れて熱心に聞いていましたな...店の人がリクエストをどうぞと2冊の分厚いリクエストブックを持ってきたので、ジム・ホールの「アランフェス協奏曲」リクエストしました。ジム・ホールの哀愁感たっぷりのギター、ロン・カーターのベース、チェット・ベーカーのトランペットたまりませんばい!数年前ジム・ホールが亡くなる前に行ったサントリーホールのライブが懐かしい。Jazz喫茶であれば、いつまででも居れるのだが、夜の公演があるのでひとまず店を後にしました。

舞台とjazz,どちらも命懸けでプレーしとります。

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生きてる間はやっててネ

2016/02/26
【第788回】

再開発、誰のためにやっとるんじゃい、怒るで!...渋谷駅近くのガード下にあった「さつまや」、昭和45年から昨年9月まで、おじさん達の聖地だった居酒屋がまた消えてしまいました。渋谷と言えば、若者がわいわいがやがや騒ぎまくって、おいらは昔から好きな土地ではありませんでした。要するにガキの街ですな。そんななか、しっとりと大人の会話を楽しみながら西郷さんと呼ばれている芋焼酎「さつま小鶴」のとっくりを傾けながら、きびなご、さつまあげを頂くこの店はおいらも大好きな店でした。隣り合わせたお客とも気楽に声を掛けながら、悦楽の時間を過ごせる店なんて、そうそうありませんことよ。

それにしても、下北沢、新宿などなど再開発の名のもとに人間の街が崩壊しつつあります。オリンピックのため?土建屋さんのため?この国からニンゲンの匂いが無くなっていく危機を感じます。無味無臭の街にして、金儲けに走る鉄面皮の輩の薄気味悪い顔が浮かびますな...街はニンゲンの醸し出す人生の味から創りあげるもんであって、机上の論理で作られるものでありまっせん。次々と消えていく建物の跡に建てられるビルは唯の箱にしか見えません。更地になった空き地から聞こえてきます...ニンゲンを返せ!

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おつかれさま...ありがとう

2016/02/23
【第787回】

いよいよプロ野球オープン戦も始まりましたね...今年は始まる前から、清原覚醒剤騒ぎで明るいキャンプ情報にならず、さてと思ったら、今度はロッテの新外国人内野手、ヤマイコ・ナバーロ選手が21日、那覇空港で拳銃の実弾1発をバッグに隠し持っていたとして銃刀法違反容疑で沖縄県警に逮捕されました。なんでしょかね?あっちこっちの空港を渡り歩いているのに見つからないところが不思議。そう言えば、おいらも昨日九州から帰った来たのだが、スーツケースにパソコン入れてたのに検査に引っかかることなく出てきました。これではテロリストにとってはしめしめ、日本が世界の紛争地帯に自衛隊を派遣するようになれば大変な脅威になること間違いなし。将来は自衛隊ではなく、日本軍と名称も変わり徴兵制がひかれ大日本帝国の再現なんてのも十分考えられますぞ...

ところで、今年のライオンズはどうなんでしょうかね?この前西鉄ライオンズのDVD見たばかりなので、あの時の勢いを少しでも魅せて貰いたいんだが、なにせ選手が小粒になっちまって、夢と希望と期待もそれに歩調を合わせるようになりんしたね。まあ、最近の週刊文春の大活躍?で有名人ともなると、そうそう羽目も外せず豪放磊落な行動もしづらくなり、その分プレーもこぢんまりとしたものになりますわ。まさしく、何かを得れば何かを失う。なにごともほどほど、いい加減がよろしゅうございます。

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梅は咲いたか桜はまだかいな

2016/02/19
【第786回】

「砦」の公演の稽古も終盤にさしかかってきました...いや、役者の皆さんの気合の入りようが半端じゃございません。この日本の今の状況に鉄槌を下すかのような迫力がひしひしと伝わってきます。村井國夫さん、藤田弓子さんが繰り広げる夫婦の会話には、それぞれの人生の味がにじみ出て味わい深いものがある。カゴシマジロー、浅井伸治、滝沢花野の若手三人のエネルーギーが、この芝居のリズムを作っています。松下竜一さんの渾身の原作「砦に拠る」を作・演出、東憲司さんが見事な人間ドラマに仕立て上げている。近代なき国家の山峡地帯で、産業社会の功利主義に反旗を翻した室原知幸さんを村井さんの熟練の役者魂で見事に蘇えらせているのが見事。

原発、公共事業、環境、人のつながり...この困難な時代に何かヒントになるものがないか?

芝居を創りながらいつも考えています。今回も、東憲司さんのユーモアあふれる会話のやり取りが芝居をより膨らみを持たせている。

初日が楽しみです。

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何かいいものないかいな...

2016/02/17
【第785回】

いや懐かしかった!嬉しかった!...九州朝日放送株式会社(KBC)が発売した、DVD『栄光の西鉄ライオンズ~映像でよみがえる野武士軍団の記録~』この発売ニュースを聞き、即予約を入れ、いまかいまかと待ちわびたDVD。あの平和台球場入り口に至る坂道が何度も出てきて思わずホロリ...だってだって、小学校の頃、親父があの坂道の露天でラムネを売っており、おいらは少しでも西鉄ライオンズの近くにいたい一心でラムネ売りの手伝いをしとりました。最強のライオンズ観たさにファンがわんさかわんさか、この曲がりくねった坂道を歩いていました。ラムネもよく売れました。おいらの唯一の楽しみは、試合の終盤になると球場入り口のチケットもぎるアルバイトも居なくなり無料で入れることでした。貧しい球場でありながら、燦然と輝く我らが野武士軍団ライオンズの選手を目の前にして、キヨシ少年は目を皿のようにして見つめておりました。おいらもいつかこのグランドに立ってジャイアンツばやっつけてやるけん!

それにしても、稲尾、中西、豊田、大下、仰木...画像に写る選手を見ながら、あの日、あの時の博多の町が蘇ってきました。新聞配達、おきゅうと売り、氷配達、郵便配達、土方...よく働き遊びました。優しい娼婦のねえさんは今どこでなにしているやら...すべてが西鉄ライオンズを中心にまわっていた至福の時代でありました。

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こげな球団はもう出てこんばい...

2016/02/15
【第784回】

日が暮れるのが遅くなりました...何気なく散歩してると、梅が咲いていたり、福寿草を見つけたり、おいらの表情も思わずニッコリ。先週もジムに行って身体を絞り込んできました。初めて出たクラス、格闘技が入っているので得意分野と思い参加したのだが、おっとどっこい目まぐるしい音楽と振り付けに振り回されちゃいました。周りを見るとおいらぐらいの年の人はおりまっせん。でも、途中でやめるわけにもいかず45分間何とかバタつきながらもなんとかやり遂げました。一番後ろでこっそりやっていたのだが、トレーナーの先生にはちゃんと見えてるんですね。終了後、おいらのところにわざわざやってきて「大丈夫ですよ!慣れれば楽しくなりますから...」健康美人の先生に、顔をまじまじと見ながら叱咤激励されると次回も出なきゃ悪いなと思うのだが...しかし、このジムには、いつものようにたくさんのクラスに顔を出している人を見かけるんだが、この人たちジム中毒になってるんじゃないかしら?なんて思います。確かに健康維持には大切なことだとは思うのだが、なんか身体動かしていないと不安になり、ついつい足を運び汗を掻く...そのうちクラスの主になり、派閥までできちゃうなんてことになったら逆に不健康になりません?

何事も、ほどほどがよろしゅうことでございません。鏡見ながらウエイトリフティングで鍛えた筋肉隆々の己の姿に見惚れている輩も気持ち悪いのことよ。前に行っていた新宿のジムにたくさんいたな...ホモ牛乳倶楽部みたいでおいら行くのやめました。

昨日の初夏のような暖かさから一転、今日は雪が降りだしそうな寒さ。まだまだ油断禁物でございます。このあと恐怖の花粉がにんまり顔で来襲する準備をしとります...

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2月の薄暮

2016/02/12
【第783回】

昨日はホンマに良い天気で久しぶりに井の頭公園に行ってきました...いやいや行ってみて驚きました。井の頭弁天池の水が無くなっているではありませんか。水質浄化やブルーギルなどの外来種駆除のため、池の水を抜いて底を天日干しする「かいぼり」が28年ぶりに実施されていたんですね。いつもすいすいと泳いでいた白鳥ボートも陸に上げられ寂しそうでした。でも、公園にはいつものように多くの人たちが、数多くの露店で販売しているハンドメイドの逸品に目を凝らしていました。若いお母さんが、木工細工で作った電車を子供に買い与える様子を一部始終見ていたのだが、母親が丁寧にハンドメイドの価値を説明している様子はなんだか嬉しくなりました。おいらが見ても不格好でスマートを感じさせるモノではないのだが、木の持つ荒々しさと温かさが十分に伝わってくる逸品であることは間違いないモノでした。

広場では、いろんな大道芸人が芸を披露してました。この井の頭公園の空間はとても心地よい...演者も観客も自由きままなスタイルで佇んでいられる空気が流れているからだ。場所のあり方は、つまるところその場に集まる人たちが形作っていくものなんですね...人が集まらなくとも、演奏するバイオリンの音色は天高く青空に届かんばかりに響いていました。

あ、そうそう、前回書き忘れた女性大臣がいました。歯舞を読めなかった島尻安伊子沖縄北方担当相...こんな人が沖縄、北方?何考えて大臣選んでいるんですかね。

この大切な自然を本当に守ってくれる政治家...残念ながらいないですな。

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かいぼり

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大道芸人

2016/02/10
【第782回】

なんですか...自民党女性大臣の時代を読めない発言パフォーマンス。就任後初めて東京電力福島第1原発を視察した丸川珠代環境大臣が完全無欠の防護服姿で「風評被害の払拭が、福島復興に欠かせない」と述べた。でも写真に写る己の姿を見てみいや...こんな姿で発言する貴女の神経が理解できません。もっと現地の人たちの苦しみ悩みに入り込んで身体に覚えさせてから発言せんかいな。ホンマにコロコロ大臣変えて付け焼き刃的人事で大臣経験者を製造している日本の政治にうんざりしとります。

続いて、高市早苗総務相が、政治的な公平性を欠くと判断した場合、放送局に電波停止を命じる可能性があるとの発言。なんですか?権力を握っている立場の人が、こんな発言をしちゃなりまっせん!最近、辛口のニュースキャスターが相次いで降板。明らかに政府の意向が加味され、時代はあの暗い時代に逆行してる気がします。

そして、SPEEDの今井絵理子が今年の参議院選挙に立候補...聴覚障害の息子を持つ彼女を政治的に利用しているしか思えませんな。昔から与党、野党問わずタレント候補擁立で物議を醸した経緯が山ほどあるのにいい加減にせんかい!

毎月9日に、憲法9条にちなんで街頭演説、署名運動をしている団体があるのだが、ほとんどの人が耳を傾けることなく通り過ぎる光景を見るたびに、なんだか虚しいセレモニーを見せられる思いだ。はっきいって大半の人が政治にもはや期待を持てないレベルに来ていると思いますな...権力者にとってはしめしめ。一気にやっちまえ!無関心でいると後の祭り、取り返しのつかない国の姿に呆然と立ち尽くす自分を想像せんといかんですばい...

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新宿西口

2016/02/08
【第781回】

立春も過ぎ、春の匂いがしてきました...2月生まれのおいらとしては、この如月大好きです。この寒い時期に敗戦後、苦難の逃避行を乗り越え外地から引き揚げ奇跡に近い形でおいらを生んでくれた母に感謝です。ともすれば残留孤児、流産、母共々の死、このいずれかに該当し、今のおいらがこの世に存在しないことを思えば、一生懸命に生きねば罰が当たります。

この2月の寒さと、時折訪れる春の予感がなんだか心身をさわさわとさせてくれます...もうすぐ春が来るんだね...重い衣服を脱ぎ捨て、身も心も軽やかに春の陽光を浴びる姿を想像するだけでも嬉しくなってしまいます。軽やかで優しい音色を感じさせる春を待つこの如月、「生更ぎ」の意味で、草木の更生することだそうです。

もうすぐおいらも70才。古希ですばい...我ながらよう生きんしゃったばい...昨日、久しぶりに博多に居る母とテレビ電話しました。母も来月で98才になります。脳梗塞で倒れ車椅子生活を余儀なくされながらも必死で生きている母もそろそろかなと思いきや、あまり声は出さずともきりりとした眼差しは、父を早く亡くし5人の子どもを一人で育て上げた、逞しい「よいとまけの母」でありました。電話を切るときに又言っとりました「無理したらいかんよ...」母にとっては、いつまでも40過ぎまで風来坊であったおいらの姿が眼に焼き付いているのかな...おいらも少しはましになったけん、かあちゃんもう心配せんでよかよ...

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冬枯れの狛犬

2016/02/05
【第780回】

清原君...あなたはとてつもない才能と類い希なる才能を持ちながらルール違反をしてしまいましたね。若くして人気者になり、富と栄光と、素敵な家族に恵まれながら、お縄ちょうだいとは情けなかばい...殆どの人は食べるために嫌な仕事しながら必死こいて生きとらすのに、好きな野球をして幸せもんのはずですが...でもでも、孤独、寂しさは、地位、名誉、お金とは無縁の遠いところにぽつねんと存在してるんですね。これに打ち克つことは並大抵なことではありません。ぽっかりあいた寂しさをどうやって埋めていくのか?それは途方もない無限に近い、心身が疲弊するくらいの葛藤の連鎖を経ても埋めることは難儀な苦行に違いない。それで、貴男は四国巡礼のお遍路さんもしましたね...先ずは形から入るのも悪くはないんだが、貴男の内なるモノを錬磨しなければ元の木阿弥でございます。おいらも含めて人は誰も弱い生き物です...この弱さがあって日々、生きることの意味を考え、少しでも己を向上すべくいろんな事にチャレンジして、なんとか社会の中で生き延びているんです。でも、清原君、人は完璧な人間などおりまっせん...この過ちを糧にして、後の人生、逆転満塁ホームランまではいかなくても、二塁打ぐらいはかっ飛ばしてください。今の世の中、うるさいマスコミがうろちょろして大変な騒動に仕立て上げていますが、大丈夫です!貴男が、これまで接してきた人に対する感謝の気持ちを、もう一度取り戻すことが出来れば、あのライオンズで活躍した清原和博が戻ってきますばい...ジャイアンツに行ったのが良くなかったのかな?
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冬にそびえ立つ新宿のコクーン

2016/02/03
【第779回】

3月公演の「砦」の稽古が始まりました...おいらが敬愛する作家・松下竜一さんが書いた「砦に拠る」、これはどうしても芝居にしたかった作品だった。 おいらが信頼する作・演出家、東憲司さんに戯曲を依頼し期待通りの本が上がってきた。この話は、九州の熊本、大分にまたがる下筌ダム建設計画に対し、反対派の人々が1959年頃から抵抗した事件。1964年に最後まで砦(蜂の巣城)にたてこもっていた反対派のリーダー・室原知幸さん(当時66歳)が警官隊に引きずり出され、この騒動は収束に向かった。お役所的な権力に、最後は一人になってでも抵抗した室原さんと、ただひたすら支えてきた奥さんがメインになる芝居。稽古初日の本読みでの印象なんだが、夫婦役の村井國夫さん、藤田弓子さんが実によい。共演者で、今を時めく劇団トラッシュマスターズのカゴシマジロー、劇団チョコレートケーキの浅井伸治、今回トム・プロジェクト初登場の期待の若手女優、滝沢花野の三人が、この芝居の鍵を握っているのだが、これがまた期待に応える本読みで、よしゃ!これはいけると思いました。プロデューサーの仕事はキャスティングした時点で吉と出ることを確信しているのだが、実際生の声を聴いてみないと不安があるのも事実である。

今から41年前、この事件の資料もほとんど残っていないなか、松下竜一さんは車の運転できず、もちろん携帯電話もなく、体調不良の状態で執念の取材を重ね珠玉のノンフィクションを完成させた。自らも、地元大分県中津の自然の海を汚すであろう火力発電建設反対に命を懸けた人だけに、人間の尊厳をかけた蜂の巣城の攻防に心血を注いだのも当然である。

今日は節分。おいらも家に帰って、鬼はそと~福はうち~豆まいて恵方巻を食べますバイ!

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節分

2016/02/01
【第778回】

先週の土曜日のサッカーは痺れましたな...試合開始が23時45分、前半を終え韓国が2点先取、試合の流れを見ても韓国の方がレベル的にも試合運びからいっても一枚上、こりゃ完敗だなと思い、上の瞼と下の瞼が寄り添い、脳みその方も夢遊病者状態になったんでお休み体制に入りました。歯磨きをし、トイレもすまし、さて床に入るかなと思ったのだが、ちょいと気になりテレビをONしたとたん、いきなりゴール、も一度ちょいと洗面所に行き戻ったら同点になってるじゃありませんか!こりゃ判らんぞと、こちらも気合いを入れ直して残り少ない時間帯テレビに釘付け状態になりました。前半の韓国の勢いがジャパンの方に乗り移り、最後は3点目のゴールを決め勝ってしまいました。スポーツのライブは、これがあるので面白いんですね...まさに筋書きのないドラマ、些細なことからプレーヤーの心の変化が思わぬ展開を呼び込み奇跡を演出するんです。
心が折れそうになったらこんな詩を...

 

「こころが くだける」というのは

たとえばなしだと思っていた ゆうべまで

今朝 こころはくだけていた ほんとうに

 

ひとつひとつ かけらをひろう

涙がでるのは

かけらに日が射して まぶしいから

 

くだけても これはわたしの こころ

ていねいにひろう

 

(「こころ」工藤直子)

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如月