トムプロジェクト

2016/06/24
【第833回】

昨日、沖縄は太平洋戦争の沖縄戦の犠牲者を悼む「慰霊の日」を迎えた...おいらも昨年、戦後70年の沖縄を訪れた。青い空に、エメラルドグリーンにかがやく沖縄の海を眺めながら1945年3月にアメリカ軍が上陸した浜に立っていました。地元の住民はどんなに怖かったんだろうか...こうやって本土の人達は、美しい素朴な島に憧れて物見遊山で来るのだが、沖縄を好きといいながら現実は基地を押しつけている現状。このことに罪の意識を感じない本土の人達は、沖縄を愛しているといいながら、実のところ差別しているのではなかろうか...アメリカ軍が沖縄を植民地化している姿となんら変わることがない。沖縄の人達は、米軍基地を本土にも引き取って欲しいと言っているにも拘わらず、未だ検討の機運さえ生まれません。本土の人達が痛みを感じずにいられる構造が延々と続くこの有り様は、犯罪的かもしれませんな。おいらも含めて、沖縄の人達の心情、現状を我が身に置き換えて、どげんかせんといきません。嫌がることを他人に押しつけて、見て見ぬふりをする本土の皆さんは姑息ですぞ...世界に誇れる美しい海の数百種のサンゴと、色 あざやかな熱帯魚が群れをなして泳いでいる姿に酔いしれると同時に、島の大半を占めるアメリカ軍基地をしっかりと、この目に焼き付け、本土に帰ったら沖縄の苦しみに思いを馳せ、アクションを起こさないと犯罪の加担者になりますぞ...そうだ、本土なんて言葉自体が差別だ...沖縄も日本の県、本土です。沖縄の人達が他県の人達に対して使う本土という言葉は、戦後、何もしてこなかった日本国に対する怒りと諦めが込められた言葉ですぞ。

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アメリカ軍が上陸した浜

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