トムプロジェクト

2016/06/06
【第825回】

関西、九州と旅から帰ってきたと思ったら、見なきゃいけない芝居が2本待っとりました。1本目はトムの芝居にも出演してもらった林田麻理さんが主演している「残花」。戦時中の移動劇団さくら隊が、滞在中に広島の原爆に遭うまでの話。林田さんは劇団の主演女優であった園井恵子役を美しく誠実に演じていました。内面の演技に磨きをかける麻里ちゃんの新境地を感じさせる舞台でした。

高円寺から新宿に戻り、おなかを満たすために十年ぶりに「てんや」に行きました。昔食べた時はやたら天ぷらの衣が分厚くまずい印象で、あの値段じゃ仕方がないのかなと思っとりました。久しぶりに食べた天丼、それはそれは進化しとりました。企業努力してるんですな。道理でお客がわんさか、ガイドブックにも掲載されているのか中国の団体客が嬉しそうな顔して入ってきました。注文してレシートがくるとすかさず電卓で何度も確認しとりました。お客さん...日本のお店は大丈夫だよ!と言いたいくらい何度も電卓はじいていました。

おなかも整えたところで、鳥山昌克企画!泉鏡花×鳥山昌克シリーズ第五弾!「水中花」を雑司ヶ谷の法明寺境内にある、みみずく会館に観に行きました。鳥山さんが初めて挑む唐十郎さんの本を構成したひとり舞台。演劇の世界に独自の世界を持ち込んだ唐さんの本は、誰しもがもがき苦しみ難攻不落の作品。この難関に果敢に挑戦していく鳥山さんの姿が美しい。何のために、誰のために...表現者にとっては愚問である。自分の生きる過程の中で、己の身体にまとわりついてくる感覚に酔いしれ、果てに迷路をさまよい、瞬間的に憑依の現場を知り...演劇も旅である。鳥山さんのライフワークにしてもらいたいシリーズである。

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法明寺

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