トムプロジェクト

2016/07/04
【第837回】

昨日は、風間杜夫ひとり芝居「正義の味方」東京公演の千秋楽でした...再々演なのに連日満員。それしてもよう入りましたわ、19年間やり続けた意義、意味、拘りが実を結んだような気がします。普通であれば、一、二回観ればもういいでしょう...なんてなるんだが彼の芝居は噛めば噛むほど味が出るガム、いや、するめみたいなもんでしょうな...今回の公演のパンフレットに書いたおいらのコメントがすべてです。来年もひとり芝居の新作を創るし、昨日の飲み会では、7年前に封印した牛山明を描いた「ひとり芝居五部作」をまたやろうか!なんて言葉が出てくるんだから、たいしたたまげた役者さんですわ...

<パンフレット掲載文>
ひとり芝居を19年間続ける風間杜夫は、とてつもないエネルギーを蓄積しているに違いない...英気、鋭気、色気、覇気、志気、狂気、笑気などなど、これだけの気を持ち合わせていないと、孤立無援の舞台を一人で立てるわけがない。彼は芝居が終わると必ずと言っていいほど酒を飲むし、稽古場だって稽古時間の倍の時間酒を嗜む。唯、飲んでいるのではなく、たわいもない話の中に何かを感じ、客観的にニンゲンを観察しているに違いない。趣味の麻雀だって、その時間に凡人と違った時間の過ごし方を楽しんでいるのではなかろうか...
それにしても19年間6本のひとり芝居を携えて、日本のみならず世界を巡演している俳優はギネスブックに登録されてもおかしくないはずだ。水谷龍二の台詞を縦横無尽に遊び尽くし、多くの観客を魅了する彼こそ、もっとも相応しいひとり芝居役者ではなかろうか。
再々演になる今回の芝居、更なる進化を遂げて観客を大いに楽しませてくれるに違いない。

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今日の明治神宮

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