トムプロジェクト

2016/09/30
【第872回】

パリーグの優勝を賭けた一戦勿論見ましたよ...いつもはライオンズを応援するのだが、この日ばかりは日本ハムファイターズを心情的に応援してました。だって、お金で選手を釣って掻き集めた球団に今年も優勝なんて嫌なんでござんすよ。この日の試合で言えば、鷹が負けて獅子が勝てばハムの優勝が決まるので、このパターンが理想なのだが、あちゃ、一回の表に鷹がガム相手に7点も取っちゃたんで急遽ハムの応援に回りました。獅子が勝ったところで、いずれにしても4位か5位、体勢に影響ありませんことよ。それにしても、この日の大谷くん惚れ惚れしました。この大一番で、あのピッチングが出来るなんて末恐ろしい22歳です。なんと言っても爽やかなルックスに抜群のスタイル、プレー中のマナーも大変よろしい。まあ、ちょいと優等生過ぎるところが、おいらとしては物足りないのだが、将来プロ野球選手を目指している少年達の憧れの見本としてはいいのではありませんかな。
この日はなんとヒット1本、15奪三振、我がライオンズまったく歯が立たず牙を抜かれた獅子でございました。試合が終り勝利監督インタビューでハムの栗山監督の言葉が良かったね。「今日はライオンズ最終戦、セレモニーがあるのですが、私たちに少しだけ時間を下さい...」何という心遣い。こんな監督だからこそ11、5ゲーム差があったペナントレースを制することが出来たんですがな。このあとライオンズのセレモニーで最後のお詫びの挨拶したお地蔵さん監督とはおつむが違いますな。でも、お地蔵さんもお疲れ様でしたね。似合わないポジションを任されさぞかし辛い日々であったに違いありません。
今年も、我が愛するライオンズの試合は終わりました。今年ほど辛い日はありませんでした。5月の中旬から、はや終戦なんですからファンとしてはやりきれない気持ちで期待もしぼんでしまいました。来年こそは、おいらの活きる糧になってちょうだいな!頼みまっせ辻新監督。

872.jpg

湖面に映る雲

2016/09/28
【第871回】

新宿高島屋の前に巨大な猫が寝そべってました...おいら思わずスペインで一緒に住んでた尼庵(にあーん)を思いだしちゃいました。スペインアンダルシアの海岸に位置する片田舎サロブレーニャの畑で生まれたての猫を拾って(いや、畑の穴蔵からひょいと顔を出したところを引っこ抜いてきて略奪してきたのかな?)それはそれは可愛いお顔をしとりましたよ。おいらは我が子のように溺愛し、尼庵もおいらを親と慕い離れられない関係になっちゃいました。昼間は海岸を、サトウキビ畑を散歩し、おいらは昼間からワインを痛飲しサトウキビ畑で昼寝している間、尼庵は畑の鼠と格闘したり、虫と戯れたりまだ見ぬ世界につぶらな瞳をクルクルしとりました。おいらが大きな声で名前を呼ぶと、すぐ戻ってくるあたりがめんこいめんこい、目に入れても痛くない!ほどの猫可愛がりぶりでしたでござんしたよ。
そんな時間もそう長くは続きませんでした。この村を去ることになり、日本に連れて帰るかどうか迷ったのだが、この猫を預かってくれる人が居たので、尼庵はやっぱり生まれ育ったアンダルシアの自然の中が似つかわしいと判断し残すことに相成りました。別れの日の尼庵の瞳からの一粒の涙を見たときは、さすがのおいらも泣いちゃいました。
あれから何十年、もちろん尼庵はこの世に居ないのだが、あの世でおいらのこと想い出しながらこの写真のように悠然と寝そべり「はやくおいでよ...」と手招きしているに違いない。
尼庵よ、まだまだおいらはこの世にいるのだが、いずれは逢えるかもにゃー。

871.jpg

まねきねこ

2016/09/26
【第870回】

晩夏から初秋にかけての空が美しい...まだまだ暑い日が続いているのだが、秋の気配がたまらなく嬉しい。猛暑から解放され朝の凛とした冷気に触れると、背筋がピーンと伸び、今日一日を大切にしたい気持ちにさせてくれる。おいらは、どちらかというと風が吹くまま気が向くまま場当たり人生でございまして、季節の変わり目、自然の気配で我が身のだらしなさを気付かさせてもらってる次第だ。その中でも、大きく深呼吸して空を見上げ、その日の雲の表情を観察するのは、楽しみと共に、モノを創るものにとってヒントになることがある。ある形を保って意味深に語りかけることもあり、お互いが、まるで争って一触即発状態を演出してる様相を呈してる形状もあり、まさしく大空に繰り広げられる一大パノラマである。ことに夏から秋に目まぐるしく変わるこの季節は見逃せない貴重な瞬間が多々あるのである。
人は所詮、大自然に勝てる訳がないし、むしろ自然の恵み、力を借りて活かさせて頂いている生き物でしかないのである。青空に浮かぶ雲、灰色な空に不穏な表情で佇む黒雲、まるで天の啓示でもあるかのようだ...
いやいや、ぼおっと空を眺めるだけもよござんすよ...眺めてるだけで己の邪心、モヤモヤ、ストレスが、まるで霧が晴れたようになりますぞ。その気になったら雲さんに語りかけるも良し、笑顔を返すも良し、とにかく下を向いてはあかんぜよ。

870.jpg

雲さん...こんにちは

2016/09/23
【第869回】

そうだろうろうか?いやそうかもしれない...こんな看板見ながらふと思いましたがな。おいらの会社でも若き人材が欲しくて、只今求人募集をしてるんですがなかなかいい人材が集まりません。特に20代の男どもはほぼ全滅でございます。面接に来て先ず感じたことはお目々が死んどりますがな...何のために生きとるんじゃい!といいたいですな。全てを与えられ、選択肢に迷い、己の立ち位置が分からず、迷える子羊状態になっている若き男子が可哀想と言えば可哀想ですな...こんな時代にしてしまったおいら世代も含めての責任ですからね。でもね、そんな時代に刃向かって新しい価値観を見いだし、時代を創ってみせる気概を見せんかい大和男子。なんて期待する方が無理ってもんですな...その点、女子はしっかりしとります。去年、我が社に入った女子社員ばりばりやってますし、この時期面接に来る娘さん男よりしっかりしとります。

そこでだ、「言葉に頼りすぎると退屈な女になっていく」女が言葉を獲得し理論武装されると手強いな!と言う保守的な男社会を形成したい輩が警戒感を抱いて創られたコピーかしら?それとも発信元がルミネだから、賢くならないでファッションに食事にお金を使って感性、感覚の世界を重要視しながら快楽の世界に与した方が素敵な女性になりますわよ!なんてことかしら?いずれにしても意味深ですな。いつの世も、資本主義らしいコピーだなと思います。昔、一世を風靡したパルコのコピー想い出したな...糸井重里、浅葉克己の名コンビでしたがな。

869.jpg

あなた、どう思う?

2016/09/20
【第868回】

雨に煙るスカイツリーを眺めながら錦糸町の稽古場に行ってきました...10月14日より公演する「静かな海へ~MINAMATA~」の稽古、気合入っています。今年は公害の原点である水俣病が発症して60年目にあたります。猫が狂い、人体を破壊した姿を映像、写真、文字で目視したときの驚きは未だに忘れることが出来ません。科学の発達に伴い、失うものが出てくるのは自明の理です。その最たるものが原子力発電でした...60年前に突きつけた警告になんの学習もせず、利便性と拝金主義に狂奔した結果が東日本大震災での人災。もうええやんか...そんなに便利でなくとも、お金持ちにならなくとも。自然の豊かさに身を委ね、まだ見ぬ世界に想像を抱き、スマホを手放して会話をしようじゃありませんか!と唱えても、ここまで来ちゃったら誰も相手にしてくれないような恐ろしさを感じますな...でもでも、おいらはこちらを優先して死んでいきますぞなもし。

今回の芝居の第1回目の本読みを拝見し、これはいけると思いました。まさしく、演劇の出番、この不条理な出来事を生の身体で表現してこそ説得力があるというもんでございます。

水俣も、原発も、まだまだ何も解決しておりません。2020年の東京オリンピックばかりに目を奪われてると、第三の煉獄が訪れること間違いなし...生き物にとって何を優先し肝要しなきゃならんのか...皆の衆良~く考え、行動してくれんですかいなもし。

868.jpg

雨に煙るスカイツリー

2016/09/16
【第867回】

秋祭りの季節です...新宿のど真ん中でも熊野神社祭礼の飾り付けが行われています。この前テレビ見てたら驚くべき事実が判明し、おったまげのぎっちょんちょんでした。30人の若者に司会者が質問しました。3月3日は何の日?あちゃ、一人も知らんとですよ...こりゃ日本沈没哀れの末路でごぜいやす。日本の懐かしき風景と共に、日本の行事・暦が滅びてしまいます。

この国は、古くから移り行く四季を愛し、四季折々の歳時・年中行事を大切にしてきました。
がしかし、世の中がハイテクになり、便利に慣れ親しんでくると、ものの見事に季節感を味わうことも少なくなり、様々な行事も年々簡素化され味気ないものになってきました。それどころか何ですか!ハロウィン、クリスマス、バレンタインデーとかなんとか、他国のお祭りだけは義理堅く商戦に上手く乗せられて盛り上がってますな。
せっかくこの美しい日本に生まれたのですから、皆の衆、少しずつでも日々の暮らしに日本の祭事を取り入れて心のゆとりを感じてみたらいかがでしょうか?

この世に生を受け、日々生きてること自体が祝祭なんですから...

867-1.jpg

867-2.jpg

秋祭り

2016/09/14
【第866回】

小池にはまって、さあ大変!なんて思ってたんだが、やるじゃありませんか小池のおばさん。

おいらなんか、当選した途端に風見鶏よろしく都議会を牛耳っている自民党に寄り添っていくんじゃないかと...ところがどっこい、やってくれました。第一弾、築地の移転問題一発かましましたな。盛り土問題。こんなのは序の口、石原、猪瀬、舛添と長きに渡った東京都は利権が横行しすっかり税金の無駄使いが続いておりました。なんたって土建屋、建築会社が一番お金が儲かりますがな。自民党都議団の親分以下、人相見てみなはれ...おしなべて悪相、お腹の中は真っ黒けの黒べえさんでございます。よくまあ、東京都民はあんな人達を選ぶもんだと呆れておりましたが、今回の選挙は大当たりでござんした。石原のおっさんも昨日言っとりました。都庁の役人は腐っとる...今言わんで長いこと知事やってたんだから在任中に言わんかいちゅう話ですがな...いつまで経っても日本の政治家、役人は学習せんですばい。

その途端、今日の週刊新潮の見出し、小池知事の金銭疑惑。週刊誌戦争も大変なことになっとります。文春の独走に待ったをかけるかのような大見出し。それにしても、この世のなかまさしく生き馬の目を抜く様相を呈しています...油断も隙もあったもんじゃありませんな。生きるうえにおいて隙は必要ですよ。隙があってこそ心地よい風が吹いてくるもんでございますよ。ぎすぎすぎっちょんちょんもいけませんばい...でも、今度こそ都議会の闇をばっさりと切り裂き、公明正大な都庁にしてくださいな、小池のおばさま。和製ジャンヌ・ダルクなんて言われてるんですからね、頑張ってちょ!

866.jpg

一刀両断

2016/09/12
【第865回】

やったね鯉さん...広島カープ25年振りのリーグ優勝ほんまに嬉しゅうございますがな。なんと言っても金満チームの横綱、大巨人を負かしたのがいいね...野球をお金で何とかなる、何とかしようとしている巨人をぎゃふんと言わしたところが痛快極まりない。資本主義がまかり通る世の中で、せめてもの野球ぐらいは夢とロマンを持たせてつかわさいなもし...広島市の市民が支え続けた、まさに市民球団。これがほんまの地方創生がな!あべちゃんもこれを手本にしたらええがな、すぐお隣の県だし、この前オバちゃんと核なき世界を訴えたところですよ!忘れないでね...おいらも半世紀前に博多の田舎で九州の田舎球団、獅子を追い求め夢中になっとりました。あの時も、田舎の野武士軍団が東京の大巨人を3年連続で倒し夢のような時間をもらいましたですがな...その夢を忘れることなく、おいらも形は違えどいまだに夢追い人やっとります。そう言えば、夢は追うものでなく自ら紡ぎ出し何年もの反芻しながら吐き出すもんじゃございません。それで、おいらの会社は吐夢でござんすよ。

今度はハムちゃんが鷹を食べて欲しいですがな...今までは、お金にものを言わせて肥満鷹にむしゃくしゃと食いちぎられっぱなしのハムちゃん、今年はチャンスですがな。大谷のあんちゃんも好感度抜群だし、是非とも逆転優勝して欲しいな。そして鯉とハムとの日本シリーズを見とうございます...最後は鯉ちゃんの日本一で締めれば言うことなし。

それにしても今年の獅子は眠り獅子、最後になってやっとこさ起きだしてホームランかっ飛ばしているんだが、時すでに遅しですがな...来年、ええ監督・コーチ頼んまっせ!

865.jpg

事務所ベランダからの眺め2

2016/09/09
【第864回】

9月も明日から中盤に差し掛かるというのに、まだまだ猛暑が続いています...文芸誌「群像」10月号が創刊70周年記念号として、群像短編名作選として54作品が掲載されてるのを知り早速購入し読み始めました。ここには、故人になった作家から今も第一線で活躍している文学者が網羅されているのだが、昨今もてはやされている流行作家の文体がなんと軽佻浮薄であることか!をまず気づかさせてくれました。言葉の選定の仕方が、まるで何度も漉されたあとに残った言語を、またしても懐疑を重ね、最後は覚悟を決めて飲み込み、吟味しながら吐き出す壮絶なる過程を想像してしまうのだ...文体の背後に、状況設定を思い起こさせるチカラが厳然として存在しているのである。言葉が持つ壮大な可能性をまざまざと魅せつけられ、改めて文学なるものの奥深さを考えさせられた次第である。

まだまだ読み始めであるが、ここ数日は、この800ページ(しかも二段組なのでかなりの量である)の分厚い雑誌の虜になっちゃいそうでございます。ジャズを聴きながら、美味しいコーヒーを片手に、命を削って言葉と格闘した文学に酔いしれたいもんでございます。

864.jpg

事務所ベランダからの眺め

2016/09/07
【第863回】

久しぶりに高田馬場にあるジャズ喫茶「マイルストーン」に行く。和服を着たこの親父さんは拘りの人である。なんたってお客に席を選ばせない独裁者である。一度、納得できず怒鳴って帰るお客を見たことがある...なんの理由があってこの理不尽な行為をするのか聞いてみたいんだが、聞いちゃったら二度とこの店のドアに手を掛けることがないだろうと思い聞けませんがな...そんなへんてこりんな店なんだが、時折、隠れ名盤をお皿に乗っけてくれるんで行ってしまうんですな。年々ジャズ喫茶が消えていく昨今、「ジャズ喫茶の灯火を消さないで!」運動の自称会長であるおいらとしては、新宿にあるこの店が無くなると大変寂しい思いがするのです。

この日もやってくれました...小一時間経ち、そろそろ帰ろうかなと思ってたら、ぼそぼそ声で曲名を述べ、クールなタッチでピアノを弾く女性ピアニストの音が流れたんでございます...彼女の名はユタ・ヒップ。1925年生まれのドイツ出身のピアニストなんだが、まさに波瀾万丈の人生。ナチス政権下で頽廃音楽として迫害された環境の中で、秘密の集会を開きジャズを学び、戦後アフリカ系アメリカ人との恋に落ち子供を産んじゃうんですな。そんな困窮の中での音楽活動中、1955年に一人の評論家に目をつけられ晴れてジャズの本場ニューヨークの土を踏むことになるんだが、異国の地での生活に馴染めずブルーノートに3枚のレコードを残し鍵盤の蓋を自ら閉めることに...その後は35年間縫製工場でお針子の仕事をしながら、時折絵なんかを描きながら2003年にニューヨークのアパートで78年の生涯を終えたそうな...おいらは、早速ネットで調べて彼女がレコーディングした唯一のCD「ヒッコリー・ハウス」でのライブアルバム2枚買いましたがな。

おいらのささやかなオーディオルームで何回も何回も聞きました...そのたびにヒップちゃんの鍵盤を叩く様が目に浮かび思わずお目々がうるるんしちゃいましたがな...一音一音にその人の心情、生き様が記されてるんですからアートは素晴らしいもんでございます。

863.jpg

ユタ・ヒップ

2016/09/05
【第862回】

ここんところ何故かしら、おいら劇場より飯田橋の名画館に足が向いとりますな...「リリーのすべて」1926年のデンマークが舞台、肖像画家の妻に女性モデルの代役を頼まれた風景画家の夫が、これを機に自分の内面に潜む女性の存在に気づき性転換までしちゃう性同一障害を扱った実在の話。夫役を演じたエディ・レッドメインが素晴らしい!この俳優は、役柄を貰った時点で役のエッセンスが降り憑依してしまう神がかり的な表現者でありますな。ひとつひとつの表情に、揺れ動く内面を見事に演じきってる姿に鳥肌が立ってしまう。しかも男と女のエロスが交互にうねり瞬きひとつ許さない緊張感を強いる連続...妻を演じた北欧美人女優アリシア・ヴィキャンデルもなかなかのもんでございます。ことし2月のアカデミー賞で初ノミネートながら、この作品で助演女優賞のオスカーを手にしとります。この二人の壮絶な愛のドラマを支えているのがデンマークコペンハーゲンの美しい風景と、街並み。カメラワークといい、美術のセンスがたまらんですばい。
2作目は「キャロル」1952年の古き良き時代のニューヨーク。デパートでアルバイトしている日々満たされない娘さんが、娘のクリスマスプレゼントを買いに来た魅力的でエレガントな婦人キャロルに激しく惹かれ、同性愛まで発展しちゃう話。まあ、話としてはどうってことないんだが、キャロルを演じるあのケイト・ブランシェットがたまりませんばい。
貫禄のある美しさに、知的なエロスを存分に演じきっている。こちらも1950年代の音楽、小物、衣裳、セットが、あの時代を呼び起こしてくれる。
この2本の映画を観て改めて感じたこと...俳優が身体で、そして表情で説明していないことが、観客にどれほどの想像する欣躍と感銘を与えてくれるかということでございます。
昨日は、演劇鑑賞会の首都圏ブロック総会に出席するために赤羽に行ってきました。首都圏の12地域の人達が集まり熱い議論がなされておりました。トム・プロジェクトも来年「萩咲く頃に」が呼ばれておりまして、おいらが作品紹介をしたってわけなのさ。幸いにしてトムの作品は好評が続いており、あちこちの会員さんから声を掛けられおいらも勇気百倍でございました。上演した作品が、皆さんに何かを残せたことが次ぎに繋がる世界でございます。総会が終わり赤羽の居酒屋で美味しいお酒を飲みながら、日頃なかなかゆっくりと話すことがない会員さんと楽しい時間を過ごすことが出来、昨日も満喫な締めでございました。

862.jpg

赤羽公園

2016/09/02
【第861回】

井の頭線高井戸駅前の隠れた名店「カレタナ」で期間限定の名物カレーを明日まで提供しています...おいらも昨日やっとありつけました。今年11周年を迎える拘りマスターが命を削って創りあげた一品です。とにかく美味しい!8月30日~1日延長して明日までの限定なんだが、徹夜で創る上げたであろうカレーには、マスターが若い頃イタリアで修行し自分の店を持つまでのエッセンスが見事にたたき込まれています。一見無愛想に見えるマスターなんだが、自分が調理した料理には自信とプライドを持っていて、お客の満足げな表情を確認すると少年のような笑顔を見せてくれます。おいらが褒め称えるとシャイなのか素直に受け取ってくれませんがな...このお店はカウンターだけの8人~10人入れば満杯なので、料理を注文しないでお酒ばかり飲む人は、あまり感心しませんな。特に暇持て余したママ友連中がマスターが心骨注いだ作品を賞味することなくサラダ一品頼んで分け合い、飲み物でくちゃらくちゃら何時間も喋られたらたまりませんな...昨日、おいらが頼んだカレーにはマスター手作りのソーセージとジャガイモがのっかってました。このソーセージを目の前で創ってるところも見ているので感慨もひとしおです。

この高井戸近辺は環八が走ってることもあり、なかなか美味しい店が育ちにくい環境にあります。そんななか11年も孤軍奮闘している「カレタナ」のマスターには唯々頭が下がる思いです。おいらも、そんなに顔を出してるわけじゃなく大きいことは言えないけど、マスターの作品は世界の何処にもない、マスターの拘りの逸品でございますがな。

861.jpg

カレタナの逸品