トムプロジェクト

2016/10/17
【第878回】

水俣山脈の頂は...「静かな海~MINAMATA~」先週の金曜日に初日を迎え、昨日で3ステージを終えました。水俣病発症から今年で60年、今尚、新聞、テレビ、雑誌などで水俣の言葉を目にするのだが、実際の処、この水俣病のことをどれだけの人が理解しているのだろうか?そして、今後どのような推移を辿っていくのだろうか...この難問題を解き明かすには相当の辛苦が伴うのは当然である。なんとかスタッフ・キャストの総力戦で立ち向かって、ようやく初日にこぎ着けた次第である。
しかも、演劇という至難の手法を労しての作業なので一筋縄ではいかないのである。と言っても、観に来て頂く人達にいい訳は通用しない。この3日間、プロデューサーの観た感想はと言えば、今回の芝居のラストに医者の妻が発する台詞「まずひとつ...。まだ全てが終わった訳じゃないんだから...。」この言葉に尽きるかな...
新潟の知事選、原発再稼働慎重派の勝利に終わった。この原発も水俣病と連動している...
地域に生活している人達の苦悩、環境、でも過ちは繰り返してはいけないのではないだろうか...この狭い国ニッポンの存亡を考えるならば原発再稼働はあり得ないし、利益のために病人、死人を出してはいけないはずなのに、何故かこの国の思考は貧している。
ついさっき、おいらの事務所のビルに珍しく国会議員がやってきた。おいらと一緒にエレベーターに乗り議員と秘書らしきものが4階で降りるので、おいらが入り口を譲り、ドアーのオープンボタンを押しているのに一言も発することなく傲慢な表情で立ち去った。スーツには議員バッジが燦然と輝いておりました。なんぼのもんじゃい...こんな程度のおつむの人達が国を司ってるんですから、しょんなかですばい!

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