トムプロジェクト

2016/12/21
【第905回】

昨日、神奈川県「杜のホールはしもと」で満員のお客の中で「挽歌」最後の公演を観てきました。11月18日の茅野市民会館の初日から一ヶ月ちょいの長丁場、24ステージ目でした。いつも思うのだが、全国をハードなスケジュールで駆け巡り、事故もなく無事終えることが出来るのは、当たり前に見えながら、実は本当に奇跡に近いことなのです。キャスト・スタッフが病に伏したら、移動中、本番での事故が起きれば即公演中止になることだって十分に考えられるのだが、何事もなく千秋楽を迎えることが出来たことは、この芝居に関わったすべての人に唯々感謝です。おいらは、いつも己の驕りを捨て、森羅万象全てのものに己が生かされてることに感謝しながら日々過ごそうと心掛けています。感謝の気持ちがあれば、いろんな人達、モノが自ずから手を差し伸べて物事が円滑にいくように手助けしてくれます。非難されても、罵倒されても、どつかれても、感謝?そりゃ、おいらだって普通の人間でございます...くそ、この野郎何様だと思ってんだ!と、怒り心頭に発することもございます。ここが勝負の分かれ目なんです、喉元から飛び出しそうな怒りの情念をぐいっと引き戻しおへその下にある丹田に収めるんでございます。丹田とは、気を集めて練る事により、内丹を作り出すための体の部位で気が集まる場所です。丹とは、気エネルギーが蓄積され赤く輝く状態を指し、田とは、その エネルギーを貯める器を指します。おいら、これを知ったのは若い頃、極真空手をやってるときでした。疲れたときの息吹という呼気運動があり、邪気を思い切り吐ききり新しい気を丹田に収めると瞬時にして疲れた身体を蘇生させてくれるんでござんすよ。これを知ってからのおいらは、マイナスの感情(怒り、嫉妬、恨み、怨嗟、憎悪、自棄、破壊衝動など)が噴出しそうになったら丹田に収め、平常心を保つようにしておるんでござんす。そして、いろんな人がいるんだなとお勉強の見本にさせて頂いています。いろんなお人がいるんでこの世の中バランスがとれ面白いんじゃありませんかな...とまあ、能書きはさておいて今年の全公演無事終えることが出来ました。おいらにもご褒美せなあかんと思い夜遅く好きなジャズ聴きながら大好きなスペインワインで乾杯しましたことよ。¡Salud!

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