トムプロジェクト

2017/07/05
【第972回】

「だいだいの空」今年の最終公演、神奈川県にある桐蔭学園で無事終えることが出来ました。この学校には素晴らしい劇場があるんです。2000人弱収容できる見事な環境です。この学校は文武両道、野球、ラグビーも全国大会に出場する常連校。文化的な事業にもチカラを入れる理想の学園かも知れません...今回の公演は1200名の中学生が鑑賞しました。最初の歌のシーンから盛り上がり、異常な反応をしていました。主人公の少年と女の子のほのぼのとしたシーンになると女子中学生から怒濤のようなキャーが館内を包む有様。笑いのシーンも多々あり、ほんまに良くできた作品です。トム・プロジェクトの社員でもある橋本君が、利便性を突っ走る現代社会に意義を唱え、自然回帰を願って書き上げた作品です。一昨年に続いて今年も11校で上演しました。芝居が難しいのは、作者の意図は理解出来るのだがストレートすぎて窮屈になる点です。この「だいだいの空」はユーモラスな部分を随所に盛り込んでいて子供だけではなく大人も楽しめる作品になっています。子どもたちが、いや大人も含めて、こんな作品を共に鑑賞して家の食卓で芝居の感想を語りながら、どうすれば、よりよい社会になるのか...そんなきっかけになればと思っとります。

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清流に住む魚

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