トムプロジェクト

2017/07/28
【第981回】

街を歩きながらふらっと画廊に入ることが多々ある...新宿、銀座、日本橋、はたまた知らない土地でお洒落な画廊を見つけると嬉しくなる。知名度がある絵描きさんではなく、名も知れぬ作家の佳作を見つけるとその出会いに、素敵なプレゼントをされた気分になる。絵のチカラは他のジャンルと又違った喜びを与えてくれる。動かぬ絵のなかに込められた情念、哀愁、希望、諦念などなど作家の人生がおいらの想像力を掻き立ててくれる...絵解きとはまさしく描かれた作品の内容の説明なのだが、おいらは作品の前に佇んで作者の人生の絵解きをするのが楽しいのだ...池永 康晟、おいらはこの画家の存在を知らなかった。同じ色調でずらりと並ぶ現代美人画の作品。先ずは色の拘りを感じました。この色を作り出すまでには相当の時間、試行錯誤を重ねたであろう...色っぽさのなかにも清楚な香りを醸し出す不思議な世界を創りだしている。おいらも日々、新宿の街を散策しているのだが、残念ながらこの作品に登場する女性を彷彿とさせるウーマンにはなかなかお目にかかれない。今や理想の女性なんて現れないのではないか?それは女性の所為ではありませんことよ...素敵な男が居ないから、いかした女も登場しないのよ!お互い様ですな...

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耽美な憂鬱と上品な色気

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