トムプロジェクト

2017/10/10
【第1009回】

秋の日の夕焼けは、おいらの心身をほどよくほぐしてくれる...上田敏による訳で、日本で最も有名なフランス詩の一つとなったポール・ヴェルレーヌの「秋の歌」。秋と言えばなんとなく憂いを感じる季節「秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し」そんな日の暮れなずむ空を眺めると、今日一日無事過ごせたことに対する感謝の気持ちと、人生の黄昏をしみじみと感じ入ってしまうのだ...なにか行き詰まったり、悩み事があったら空を眺めるに限る。時の移ろいとともに微妙に、時には大胆に、様々な表情を見せてくれる雲、その雲に鮮やかなタッチでペインティングしてくれる時間が夕暮れ時である。大地に寝っ転がって半日空を眺めた日なんぞ、思考することの空しさを覚えたくらいだ...この自然に素直に身を任せることを忘れた、人間の計り知れない欲の悪行の数々が大空に吸いこまれるさまは実に爽快である。この果てしない空の広さ、大きさは半端じゃない。
この空に向かって虚言を放つ政治屋の戦いが今日から始まった...空さんよ!そんな輩には何倍ものおしかりの返答を...

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暮れなずむ街

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