トムプロジェクト

2018/05/28
【第1094回】

今日は朝から今年の10月に公演する、おじさん3人組のシチュエーション・コメディ「男の純情」のチラシ、ポスターの写真撮りをしました。この日は市川猿弥さん、歌舞伎界の中では一目をおかれている方です。おいらも歌舞伎は勿論、他の作品でも拝見してるんですが実力、演者としての個性も秀でたものがあります。映像、現代劇でも活躍して頂きたい役者の一人です。先日観劇したシス・カンパニー公演 「近松心中物語」のなかでも一人、あの時代の人物描写を見事に表現していました。俳優の身体に時代に生きる匂いがあるかないかは不可欠なものだと思っています。これだけは努力して出せるものではありませんね...生まれながらにして、そこを嗅ぎつける事の出来る嗅覚を持っているかどうかにかかっています。その優れたアンテナに様々な情報をキャッチし咀嚼する能力、そして頭ではなく五感で処理するチカラがあるかどうか、ここにかかっています。今日の写真撮りで見せる猿弥さんの表情には表現者としての潤沢なものが多々ありました。昨日、名古屋公演を終え今日は朝から撮影、その足で午後のフライトで博多入り、夕方から博多座で6月2日~26日まで始まる歌舞伎公演の稽古があるそうです。一年に休めるのは一ヶ月程度らしい...一年中、芝居やってる人にはそりゃかないませんがな...総身役者、そんな彼が出演する「男の純情」とっても楽しみです。共演者は宇梶剛士、山崎銀之丞のふたり。この二人も個性むんむん、この三人のバトルはいかに...今から興味津々、楽しみな舞台になりそうです。

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一足お先に...

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