トムプロジェクト

2018/06/18
【第1103回】

「ワンダー 君は太陽」鑑賞...お子様ランチの映画じゃないかしらと思ったのだが、脚本がしっかりしていて、子供が生きていくのに困難な状況のなか一筋の光が差し込んでくるような清涼感がありました。遺伝子の疾患で顔の骨が変形し何度もの手術を乗り越えながらも明るく生きる10歳のオギー少年と、それを巡る家族、子供たちとの群像劇。原作はアメリカの作家R・J・パラシオの小説「ワンダー」。実際パラシオがオギー少年のような顔を持つ子と出会った経験から物語にしたようだ。学校が安全な場所であると言う神話が崩壊しつつある現況、いろんな子供たちの個性、それぞれの悩み等々子供の側に寄り添って進行していくストーリーが巧みだ。映画の中では親切にすることの大切さが何度も繰り返し伝えられる。親切?なんども語りつくされたワードである。親切とは一方的なものでなく、きちんとしたキャッチボールが成立してこそ活きてくる言葉だ...また、そうして生まれた親切が伝播されてこそ親切が肉付けされ威力を発揮するのではなかろうか...この映画で感じることは親切のスタートは先ず笑顔。そうですね!笑顔の波が蔓延すれば、そうそう争いは起こらないのではなかろうか。そういえば日本人は笑顔が苦手ですな...海外に住めば、先ずは笑顔からスタート。人種に関わらず気楽に笑顔を交わす習慣は気持ちがいいもんだ。暗い顔は誰も幸せにしませんことよ...スマイル人生を今日から始めましょう!それにしても、この映画でオギー少年の母親役を演じたジュリアロバーツ、リチャードギアと共演した『プリティ・ウーマン』で華麗に変身するコールガールを演じたのが1990年。あれから28年、さすがに老けましたが相変わらず美人でしたな...

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そんなに見つめないで...

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