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風間杜夫が、劇団つかこうへい事務所時代の朋友、脚本・演出家の長谷川康夫と16年ぶりにタッグを組む!長谷川の芝居づくりの特徴は口立てで俳優にセリフをつけながら芝居をつくっていくという方法である。それはとことん俳優本人のひととなりに肉薄し、俳優のもつ魅力を全面に生かした舞台になる。わかっていてもどうしてもうまく生きられない、ダメな人間たちへ注ぐ暖かい眼差し。そんなやさしくも切ない長谷川ワールドで、とっておきの風間節が炸裂する!喜から哀へ、楽から怒へ、その演技は舞台上を自在に駆け巡り、ほとばしるエネルギーは一気に沸点へと達して、観客の心をわしづかみにする。 そんな風間杜夫の魅力、久々に全開! 全編に散りばめられた、ダンスとともに繰り広げられる、いまだ夢の途中でさ迷う女たちと男たちの物語。

演劇のエンターテインメントとしての面白さを見せてくれたのが風間杜夫アーカイブスシアター「黄昏にカウントコール」(作・演出=長谷川康夫)。流行らないダンススタジオのオーナーのもとに息子だという男が現れて、波風が立っていく。亡くなった妻が一番大切にしていたダンス教室だからこそ今まで続けてきたのに、もっと愛すべき息子がいたことへの驚きと人生の再生。ダンス、歌がたっぷりと詰め込まれ、見得を切るセリフまわしや大音響とスポットライトの多用など、つか芝居を彷彿とさせながらつかほどの毒はない心優しい世界を、風間杜夫が気持ちよく演じていた。いくつになっても夢を追い続ける愛すべき登場人物に、安心して、笑って泣ける舞台だ。
テアトロ2006年9月号 劇評 丸田真悟

長谷川康夫 プロフィール

1953年札幌市生まれ。 早稲田大学在学中より、劇団つかこうへい事務所に所属。劇団解散後はテレビ、コンサートなどの構成、演出を経て、'86年初の書き下ろし演出作品「いちどだけ純情物語」より劇作・演出に専念。以後「少年日記をカバンにつめて」「夜明けの花火」「フレンズ」「港町十三番地」など多数の作品を発表。また'90年からは活躍の場を映画にも広げ「君を忘れない」「ホワイト・アウト」「SEOUL」「卒業」「深呼吸の必要」「亡国のイージス」などの脚本、「バカヤロー!3」「恋は舞い降りた」で監督をしている。

 
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