作・演出:東憲司                  
出演:秋野暢子
    川島なお美
    冨樫真
    六角精児 他

劇団桟敷童子の東憲司による書き下ろし。
異色のキャスト競演!

 

平成18年度 文化庁芸術祭優秀賞 受賞、3年連続岸田國士戯曲賞 最終選考に選ばれるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの劇団桟敷童子を主宰する東憲司書き下ろしのトム・プロジェクトプロデュース公演第二弾。
都会の忘れられた、映画館、倉庫、ビルの地下などに、昔懐かしいセットを組み、虐げられた人達のドラマを展開する劇団桟敷童子。美術・音響・照明の三位一体となった舞台の美しさ、物語のクライマックスでケレン味溢れる大じかけも特徴です。昨今の芝居がソフィスティケートされつつある中でアングラの臭いを漂わせ、圧倒的なパワーの中にロマンと愛を感じさせます。人間社会を高いところから見るのではなく、地を這う低い視線で優しく包み込むように観察している作風が、観客を一気にロマンティシズムの世界へと巻き込んでいきます。
「その感覚と生活感の確かさに今後の可能性を感じる」(朝日劇評)
「東の視点は、様々な『失われた絆』に向く。様々な象徴性や空間のインパクト、役者の演技の相乗効果で心に響く舞台となった」(読売劇評)。
人間の芯に迫る作風の東ワールドに異色のキャストが全身全霊を込めて挑みます!


                                                                            2008年8月撮影


 

秋野暢子 プロフィール

大阪府出身。小学校の学芸会でエンピツの役をもらい初舞台(?)を踏む。この事がきっかけになり演劇の道に進む。中学・高校と演劇部在籍。1975年NHK朝テレビ小説「おはようさん」の主役に抜擢され注目を集める。映画「片翼だけの天使」(舛田利雄監督)でキネマ旬報主演女優賞を受賞。舞台「愛しのジュリエット」、映画「学校Y」(山田洋二監督)、「ハッシュ!」(橋口亮輔監督)、「かぞくのひけつ」(小林聖太郎監督)などに出演。女優業の一方、TVのバラエティ番組から社会情報番組まで幅広く活躍し、ダイエットに関する本の出版やビデオの制作など、マルチに才能を開花させている。

     
 

川島なお美 プロフィール

愛知県名古屋市出身。映画、テレビ、舞台と幅広く活躍。知名度抜群の国民的女優。主な出演作品にテレビ「ああ探偵事務所」「曲がり角の彼女」「7人の女弁護士」「科捜研の女」「鬼嫁日記いい湯だな」。映画「鍵」「目下の恋人」「ゴーストシャウト」。舞台に御園座「暴れん坊将軍」、コマ劇場「ミュージックコメディ/新・演歌の花道」、明治座「雪之丞変化」など。2007年にはトム・プロジェクト「とんでもない女」で初の小劇場舞台に出演し、好評を得る。ワイン通で知られ、名誉ソムリエに就任している。愛犬家でミニチュアダックスの”シナモン”ちゃんと一緒にテレビ出演も多い。

98年03月 第35回ゴールデンアロー賞 放送賞
08年04月 広島国際学院大学 現代社会学部 客員教授

     
  冨樫真 プロフィール

宮城県仙台市出身。舞台では、野田秀樹、木村光一、佐藤信などの作品に多数出演。蜷川幸雄「十二夜」で主演ヴァイオラ役を演じる。主な出演作には、世田谷パブリックシアター「リア王の悲劇」、トム・プロジェクト「子供騙し」「カラフト伯父さん」「夕空晴れて」「東おんなに京おんな」「骨唄」など。また映画では、98年「犬、走る」(崔洋一監督)でヒロインを演じ、高崎映画祭最優秀新人女優賞受賞。その後、「閉じる日」(行定勲監督)で主演を務め、「マブイの旅」(出馬康成監督)でヒロインを演じている。2007年10月下旬より昼ドラマ『熱血ニセ家族』にレギュラー出演予定。
     
  六角精児 プロフィール

兵庫県出身。1982年劇団善人会議(現・扉座)を横内謙介らとともに旗揚げ。以降、「TSUTOMU」「きらら浮世伝」「アトムへの伝言」等の劇団公演で活躍。また「もとの黙阿弥」「橋を渡ったら泣け」、トム・プロジェクト「狐狸狐狸ばなし」等外部公演にも多数出演、異才を放つ。その個性的なキャラクターと風貌で「電車男」、連続テレビ小説「純情きらり」、「セクシーボイスアンドロボ」、「相棒」シリーズ、映画「東京タワー」など映像でも活躍中。

 


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