あらすじ
九州北部、陸の孤島と化した山村に舞いこんだ陸軍上等兵・村野譲吉(原口健太郎)と二等兵・所出薫(大沢健)は、不思議な集団と出会う。南畝五十三(近藤正臣)を隊長とし、三人の女逹を隊員とする集団 その名も “ 大和雄飛隊 ” だ。
彼らは、木でできた偽装銃や、はりぼての偽装戦車…と、さながら、おもちゃの軍隊だった。
しかし、鬼畜米英を叫び、敵軍を迎え撃つと山奥で息巻いている。
そんな大和雄飛隊の三人の女達、南畝時恵(田中美里)、蔵橋睦子(藤澤志帆)、津崎海(大鶴美仁音)は夫、婚約者、兄を戦争にとられ、帰りを待ちながら自らも戦っていた。
そんな彼女たちに村野と所出も次第に心を動かされていった…
そして、ついに本土決戦間近との噂を聞き、案山子の軍隊を作り敵を追い払おうとする妙案が浮かぶ…
昭和20年・終戦前日とその後…可笑しくも哀しき物語!