かもめ来るころ 〜松下竜一と洋子〜

松下竜一「豆腐屋の四季」 他 を舞台化


作・演出:ふたくちつよし
出演:高橋長英 斉藤とも子

 

原作は、松下竜一「豆腐屋の四季」他。九州のある地方都市、母の死により進学をあきらめた男は、弟妹のために日々の厳しい家業に従事する。豆腐屋という仕事に誇りを持ち、豆腐を愛する男性のお話です。
松下竜一は、『ルイズ−父に貰いし名は』で第四回講談社ノンフィクション賞を受賞、骨太のノンフィクション作品から児童文学まで幅広い文学活動で知られています。松下の名作をふたくちつよしが現代に甦らせます。
ふたくちつよしは、自ら主宰する劇団の活動にとどまらず、青年座、昴、民藝、俳優座など、各劇団に精力的に作品を提供し続けています。その作風は、灼熱の現代に生きるものたちに涼風のような爽快感を与えます。
ベテラン俳優、高橋長英、斉藤とも子の組み合わせも注目です。


斉藤とも子 

兵庫県出身。1978年NHK「明日への追跡」で主演デビュー。 テレビ「青春ど真中」「ゆうひが丘の総理大臣」で生徒役を演じ、人気を博す。「男たちの旅路・車輪の一歩」では主人公として、身体障害者の役を好演。太平洋戦争を題材とした映画「ひめゆりの塔」でも主演を務める。舞台「父と暮らせば」「きらめく星座」「娘よ」、ラジオドラマ「夕凪の街・桜の国」など幅広く活躍。また、著書「きのこ雲の下から、明日へ」では2005年平和協同ジャーナリスト基金・奨励賞、2006年日本ジャーナリスト会議・市民メディア賞を受賞。

高橋長英 

俳優座養成所を卒業後、数多くの舞台で活躍する。
その後は映像の世界にも活躍の場を広げ、映画では藤田敏八監督「八月はエロスの匂い」、伊丹十三監督「マルサの女」「大病人」「静かな生活」、相米慎二監督「風花」、周防正行監督「それでもボクはやってない」など数多くの話題作にも出演。 また、その独特の声を活かし、CMナレーションやラジオにも出演。最近の主な舞台では、作・マキノノゾミ/演出・鈴木裕美「高き彼物」、新国立劇場「花咲く港」、こまつ座「小林一茶」、トム・プロジェクト「骨唄」など。深みのある演技は評価も高く、毎年数多くの作品に出演している。

ふたくちつよし プロフィール

東京都出身。1997年、劇団「風力写真機」を設立。市井に生きる人々をユーモアとペーソスを交えてさりげなく描くその作風と演出は、近年とみに高く評価されている。主な作品、「あした天気になあれ」(劇団風力写真機)、「風薫ひに」(劇団俳優座)、「お茶をすすって」「こんにゃくの花」(劇団青年座)、「いただきまぁす!」(劇団昴)、トム・プロジェクト「ダモイ〜収容所から着た遺書〜」「夕空晴れて」等。



 


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