【第506回】
今日の新宿西口は右翼の方々の「民族の敵を殲滅せよ!」というお題目で、がなっておりました。弁士は民族派一水会 代表・木村三浩氏。周囲には、それらしい怖いアンちゃん、オッチャンが勢揃い。元代表の鈴木邦男氏はなんとなく柔和な感じが売りだったのだが、この木村氏は、かなり強面だ。この暑さにもめげずスーツとネクタイ姿での立ち姿も、日の丸の旗の下では様にはなっている。「しゃきっとせい!日本人」「アメリカの属国になるな!」と従来の反共産主義を全面に打ち出していた右翼とは一線を引く所が新右翼の所以。
そう言えば右翼のスター、大日本愛国党党首・赤尾敏の演説はピカ一でした。左翼、右翼問わず聞き惚れてました。連日の街頭演説での日焼け顔とギョロ眼で「共産主義は怖いですよ〜」このフレーズを聴くだけで、本当に怖くなってしまいました。その後の成行きをみれば、敏ちゃんの予言も当たっていると言えるのかも…それにしても右翼の人達、あのいかつい雰囲気は、ちょいと引いてしまいますね…事実、聴いてる人も居るのだが、さすがにかなりの距離を置き、ビルに隠れる様にして、おっかなびっくりスタイルで覗き見してました。
左翼、右翼、今やこの言語は死語に等しいのではないだろうか?この括りでは何事も解決しない未曾有な難問、課題を抱えながら、未だ混迷の極みに立つ世界…まさしく思想膿漏状態じゃございません…
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