僕と彼と娘のいる場所

出演/須藤理彩・和田聰宏・石丸謙二郎
鄭義信が描く世界は、人間の枝葉末節な部分である愚かさ、情けなさにフォーカスを合わせながら、人間の持つ愛おしさ、孤独、痛みをあぶりだしていく。その過程の中に人の心の動きが、実に見事に描き出されている。しかし、どの作品にも陰陰減減したものではなく、コミカルで希望の光が灯っている。その原点は、関西育ちで吉本新喜劇で少年時代を過ごしたことに所以がありそうだ。 また、昨年の吉祥寺シアターの柿落としで上演された『カラフト伯父さん』では、新しい劇場の門出にふさわしく笑いと涙で会場を埋め尽くした。
須藤理彩 プロフィール

神奈川県出身。1998年にNHK朝の連続テレビ小説『天うらら』のヒロイン「うらら」役としてデビュー。その後、確かな演技力と存在感で数多くの作品で活躍している。主な出演作品は、TV『救命病棟24時』『やまとなでしこ』『利家とまつ』『最後の弁護人』『ラストプレゼント』『電車男』『トップキャスター』、映画『ロボコン』『ハート・オブ・ザ・シー』など。また、野田秀樹ひきいるNODA・MAPの『カノン』(2000年)に出演して以来、ほぼ年1回のペースで舞台にも出演している。主な作品では『新・近松心中物語〜それは恋〜』(蜷川幸雄 演出)、『JAILBREAKERS』(G2 演出)など。
和田聰宏 プロフィール

1977年、福島県出身。塚本晋也監督の映画『BULLET BALLET』のオーディションを受け合格し出演。その後、劇団E.G.WORLDに入団。いくつかの舞台を経験する。03年公開された出演映画『ホテル・ハイビスカス』が大ヒット・ロングラン。フジテレビ系連続ドラマ『東京湾景』でヒロインを演じる仲間由紀恵さんの相手役に抜擢され、連続ドラマ初出演なが初主演を務め、大きな話題を呼ぶ。05年「死霊波」で映画初主演を務め、06年「雨の町」(主演)、「県庁の星」で好評を得る。07年には日中合作映画「夜の上海」他数本の映画の公開を控えている。
石丸謙二郎 プロフィール

1953年、大分県出身。かつて、つかこうへい事務所に所属し風間杜夫、平田満などと 激しい芝居を繰り広げる。その後、数多くのTV、映画、舞台に出演。主な出演作品 は、舞台『寝取られ宗介』『とりあえずロマンス』『スプーキーハウス』『フロッグ とトード』、TV『澪つくし』『忠臣蔵』『ダブルスコア』『救急救命士・牧田さお り』、映画『黒い雨』『春の雪』など。TV『世界の車窓から』のナレーションは20 年目に突入。

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