新妻聖子 高橋長英 冨樫真 |
古き因習と現代との狭間で揺れ動く家族の愛の物語。
都会の忘れられた、映画館、倉庫、ビルの地下などに、昔懐かしいセットを組み、虐げられた人達のドラマを展開する劇団桟敷童子。昨今の芝居がソフィスティケートされつつある中でアングラの臭いを漂わせ、圧倒的なパワーのなかにロマンと愛を感じさせる作風は、これからの演劇界に新風を吹き込むことは間違いない。東憲司の描く世界は、彼が生まれ育った福岡の原風景が大きな影響を与えている。人間社会を高いところから見るのではなく、地を這う低い視線で優しく包み込むように観察していく作風が、観客を一気にロマンティシズムの世界へと巻き込んで行く。 |
◆高橋長英
俳優座養成所を卒業後、数多くの舞台で活躍する。
その後は映像の世界にも活躍の場を広げ、映画では藤田敏八監督「八月はエロスの匂い」、伊丹十三監督「マルサの女」「大病人」「静かな生活」、相米慎二監督「風花」、周防正行監督「それでもボクはやってない」、篠原哲雄監督「山桜」など数多くの話題作にも出演。 また、その独特の声を活かし、CMナレーションやラジオにも出演。最近の主な舞台では、作・マキノノゾミ/演出・鈴木裕美「高き彼物」、新国立劇場「花咲く港」、こまつ座「小林一茶」、銀河劇場「錦繍」、シアター1010「肝っ玉おっ母とその子どもたち」、トム・プロジェクト「骨唄」など。深みのある演技は評価も高く、毎年数多くの作品に出演している。 |
◆新妻聖子 → オフィシャルサイト
愛知県出身。2003年夏、5000倍のオーディションを勝ち抜きミュージカル「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役で初舞台。翌年、ミュージカル「ミス・サイゴン」でヒロインのキム役に抜擢。舞台作品は他に音楽座ミュージカル「21C:マドモアゼル モーツァルト」(モーツァルト役)、三島由紀夫戯曲「サド侯爵夫人」(ルネ役)、「マリー・アントワネット」(マルグリッド・アルノー役)等。
2005年度からはブルボンのCMキャラクター、2007年度のNHK正月時代劇ではヒロインの女剣士役、2008年4月よりNHK BS-2「魅惑のスタンダードポップス」の司会を勤める等、映像においてもマルチな才能を発揮している。
第31回菊田一夫演劇賞を受賞。平成18年度文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞。 |
◆冨樫真
宮城県仙台市出身。蜷川幸雄「十二夜」で主演ヴァイオラ役を演じる。主な出演作品に「リア王の悲劇」、「子供騙し」「カラフト伯父さん」「骨唄」など他多数。二人芝居「東おんなに京おんな」では2007年ヴァッカーズアワード演劇激励賞受賞。また映画では98年「犬、走る」(崔洋一監督)でヒロインを演じ高崎映画祭最優秀新人女優賞受賞。その後「閉じる日」(行定勲監督)で主演を務め、「マブイの旅」(出馬康成監督)、最新作「凍える鏡」(大嶋拓監督)でヒロインを演じている。 |