初演: 1997年6月20日〜6月29日 
シアタートップス

彼女は、ワンボックスカーで移動しながら、ひとり芝居をつづけている女性です。
寝泊まりもその車の中です。
演じるのは、たいていが、宮澤賢治の原作を彼女が脚色したものです。
ひとり芝居といっても、彼女の場合、ほんとにひとりでやってます。音響も照明も、衣裳も装置も宣伝も、チケット売りもです。
彼女がどうして、そんな生活をすようになったのか、それは、後ほど分かります。
ある日、彼女は山間の町へやってきて、古い公民館を借りて、そこで一晩、公演することになりました。
ところが、町の不良にからまれたり、急に婦人会のカラオケの稽古が飛び込んだりして準備がすすまず、時間遅れで始まって、とうとう、アクシデントの重なりで失敗してしまいます。
でも、役所の青木さんという青年だけは彼女の味方をしてくれます。青木さんは、彼女の舞台に感動して、彼女についていきたいと申し出るのですが、彼女はこれを拒みます。
彼女は青木さんに、どうして自分がこんな生活をしているのかを語ります。
で、次の日、彼女は……。

作・演出 北村 想
美術 加藤ちか
照明 石原福雄
音響 マナコプロジェクト
作曲 ノノヤママナコ
衣裳 戸川純
舞台監督 土居三郎
宣伝美術 吉澤正美
宣伝写真 佐藤純子
プロデューサー 岡田潔
演出助手 大谷いおり



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