トムプロジェクト

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八月の光


【作】尾久田露文
【演出】関聡太朗
【出演】オーディション選定
伊藤聖哉 大谷志保 小沼淳 亀田陽子 川淳平 黒田菜摘 須田邦裕 西岡秀記
二宮アカリ 音室亜冊弓 人見梨紗 水野えみ子 向井康起 矢島弘一

2004年8月3日~8月8日
下北沢「劇」小劇場

 

『八月の光』と聞いて、とっさに浮かんだのがスペイン・アンダルシアのコスタ・デル・ソル。
太陽の海岸と呼ばれるにふさわしく、その海はキラキラと燦々と輝いている。
18年前に、3年間、コスタ・デル・ソルに面したサロブレーニャという小さな村に住み、
日々飽きることなく海を眺める生活をしていた。もちろん、キラキラ・燦々の毎日ではない。
時には、激しくもあり、柔らかくもあり、のどかな日もある。
そんな中、どんな日であろうと、海の波頭が強烈な太陽の光を享受し、キラリと光り輝いているのである。
その光は、危険・官能・至福...いろんな表情を見せつけてくれた。
八月の下北沢。あなたたちは、どんな光を投げかけてくれるのでしょうか?
― プロデューサー岡田潔


【あらすじ】
谷と呼ばれる町がある。この町にはある伝説が根付いていた。
時は終戦前、夏祭りの日に、町の名士の娘ヤツキは、アメリカ人捕虜をつれて逃走をはかったが、住人達に追いつめられ命を絶った。
以来夏の暑い時期になると町付近の山で人魂を目撃するという情報が絶えない。
そして夏祭り(鎮魂祭)の当日に姿を消す一組の男女があれば、それを「ヤツキの伝説」として、後を追わない決まりとなっていた。

ある八月の夏祭りに全国的に知られた歌手:高峰今日子が新曲のプロモーションを行うことになった。
そして今日子の弟・守はこの町の少女・夏美に出会う。
夏美は資料館にあるヤツキの写真にそっくりだった。
夏美の母もまた10年前の夏祭りに姿を消していて、自分もまた、この町から逃れたかった。
そしてその年の夏祭り(鎮魂祭)は住人それぞれの思惑が行き交い、人々はパニックに陥り、混乱状態と化していく。
そんな中、夏美と守は「ヤツキの伝説」を試みることを決意するのだが...。