トムプロジェクト

2024/07/26
【第1921回】

夏の祭は子供のころから楽しみの一つでした。おいらが幼少期に過ごした博多では、近くのガラの広っぱが盆踊りの会場になったり、屋外映画館になったり、そんな日を心待ちにしながらワクワクしたものでございます。そして博多の最大の催事「山笠」7月1日~15日の間、街には男衆がきりりと長法被姿で15日の追い山に向けて準備する姿は子供心をくすぐるものでした。俺もいっちょまえの男にならんといかんばい!

そしてもう一つ、夏のイベントに欠かせないのは花火大会、中洲、大濠公園で行われていました。この時期はおいらにとっては花火を鑑賞することよりも稼ぎ時でありました。早くからラムネを売る場所を確保し、声を嗄らして売りさばいていました。といっても、子供にとっては大空に打ち上げられる花火の美しさに気をとられラムネを盗まれ親方にこっぴどく叱られた苦い思い出も記憶に残っています。

昨日、おいらが住む地区で行われていたちびっこ盆踊り、多くの家族連れでにぎわっていました。踊りを楽しんでいる子供たちより、この日出店していた綿菓子、焼き鳥などなどの店に長蛇の列。どこの祭も一緒ですね、食い気が勝るのは当たり前。

日本における子供の少子化問題、お祭りシーズンに老いたる人たちしか居ないなんて寂寥感漂うシーンなんて想像すると...これは違うお祭りかもしれませんね。

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夏の定番

2024/07/24
【第1920回】

いきなり強風、豪雨、今日の一日の始まりでした。何が起こるかわからない日々。

今日は川柳コンクールで選ばれた10句を紹介しますので、ニヤニヤ、爆笑なりくつろいでくださいませ。

 

①    増えるのは 税と贅肉 減る贅沢

②    物価高 見ざる買わざる 店行かず

③    マスクなし 2年目社員の 笑顔知る

④    50代 給与も肩も 上がらない

⑤    paypayを 覚えた父の 無駄遣い 

⑥    ダイエット 動画だけ見て 痩せた気に

⑦    パスワード チャンス3回 震える手

⑧    盗み食い ペットカメラに 映る父

⑨    アレとソレ 用事済むのが 日本流

⑩    2度聞くな! 言った上司が 3度聞く

(番外) 「どう生きる」 AIに聞く 我が老後

 

世相を上手くとらえてますね。

笑う門には福来る!

笑顔と感謝の気持ちで、この猛暑も乗り越えていきましょう皆の衆。

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準備万端!

2024/07/22
【第1919回】

この猛暑、後期高齢者にはとても応えます。暑さだけではなく湿気によるダメージが半端じゃありません。でも、ウクライナ、ガザ、そして世界各地での干ばつによる飢餓などのことを思えばなんのこれしきのことでぶーたれてるんじゃない!とおしかりを受けそうです。

冗談ではなく、世界の人達が本気にならないと紛争、環境破壊も含めて地球は滅亡のシナリオ通りに進行していくと思います。

今日も炎天下の中、サルスベリの花が青空に向かって咲き誇っていました。炎暑だろうが極寒だろうが、大地にしっかりと根付いている生きものは、しっかりと生きています。他とは決して争うこともなく天然の養分をしっかりと頂きながら凛とした姿で立っています。

今日は、バイデン大統領の大統領選挙不出馬もニュースも流れていました。トランプ氏の銃撃写真もなんだか無理矢理歴史を塗り替えようとしている意図がプンプンと臭ってきます。

そんななか、この日本国はどんな道筋を歩んでいくのか?この国の体質として、あの裏金問題、森友・加計問題、統一教会などなども霧の彼方に忘れ去られてしまうに違いありません。

そして、今週末から開催されるパリオリンピック、世界が混迷を極めているこの時期にやることに複雑な気がしてなりません。でも、おいらも含めて皆さんTVで観戦するんでしょうね...連日放映されている大リーグの大谷選手の活躍を楽しんでるように。

どこかで気分を変えていかないと、心身やられてしまいますからね。バランス感覚はとっても大切だと思っています。生きてこそなんぼの世界ですから!

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百日紅

2024/07/19
【第1918回】

今回で4度目となる「風を打つ」東京公演、今日が千秋楽となりました。3日間という短い公演でしたが、初日からキャストの熱量と比例するかのようにお客様の反応もなかなかのものでした。終演後の拍手の質が半端じゃありません。いまだ未解決の公害の原点である水俣病に対する問題意識もさることながら、困難に立ち向かう家族の在り方に深い共感を覚えたに違いありません。苦境に陥ったとき、如何に前を向かって生きていけるか?そのヒントになることがこの芝居には描かれています。様々な価値観を抱えながら、人はどこを切り取りながら家族という共同体を円滑に回していけるのか...最近、家族崩壊のニュースが頻繁に報道されています。親子でありながら、兄弟でありながら何故?血のつながりがあるほど憎悪の感情がより濃く現れるんでしょうか...

昨日、長年に渡って水俣病患者の方々の救済に関わっている方が終演後おいらのところに駆け寄り、「現地の患者の皆さんの苦しみを見た人間として、何とかしなければという気持ちが今なお救済運動へと駆り立てられてるんですよ。」と、そしてこの芝居を観てより背中を押されたとおっしゃっていました。あの中村哲さんも同じようなことを述べられましたね...見て見ぬふりする輩が増えるほど国は滅びていくに違いありません。

声を上げ、アクションを起こす、何事もここからしか変革はありません。

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劇場前の公園

2024/07/16
【第1917回】

先週の週末、いつも独自の視点で作品を選び上映し続けているミニシアター東中野ポレポレで「方舟にのって~イエスの方舟45年の真実~」を鑑賞。1980年に東京国分寺市から10人の女性が突如消え去り、「イエスの方舟」の主宰者である千石剛賢氏が若い美しい女性を連れ去り、カルト集団、ハーレムなどと世間を騒がせた事件。今尚、福岡県古賀市で昔そのままの共同生活をしている集団を取材したドキュメンタリー映画である。

おいらも、当時このニュースが報道されるたびに何とも不思議な感じがしていた。メディアは面白おかしく何とか事件にしようと躍起になっていたのだが、娘さんたちの家族の訴えも空しく結局は不起訴という形で幕を閉じた。要するに、千石イエスことオッちゃんの人間性に魅かれ日本全国逃避行を重ねながらも、この45年間この方舟は航海し続けられたと思う。

この目で確かめようと、2002年に当時博多の中洲のど真ん中で、この集団が営業していたスナック「シオンの娘」に出かけてみた。カウンターに囲まれた店は清潔で落ち着く居心地の良い雰囲気に満ちていた。見事なくらい美しく清楚な感じがする女性ばかりで、お酒は一滴も飲まず、媚びることもなく知的でリラックスできる会話で美味しいお酒を飲むことが出来た。そして何よりも驚いたのが40分にわたるショータイム、シャンソンあり、演歌、フラメンコ、太鼓、日本舞踊などなど盛りだくさんの芸が次から次へと展開される。それもアマチュアの粋をはるかに通り超えプロの技である。

今回、このドキュメンタリー映画を観終わった後も謎は残る...家族とは?宗教とは?社会とは?でも一番の謎は、千石イエスことオッちゃんである。

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イエスの方舟、今尚航海中

2024/07/12
【第1916回】

ライオンズの凋落振りが顕著でございます。10日の日ハム戦でなんと今シーズン今期5度目の5連敗。年間100敗ペースを着々と突き進んでいます。先発投手はまあまあ頑張ってはいるのですが、なんせ打者が他のチームに行けば二軍、三軍レベル。バントは出来ないし、チャンスにはことごとくポップフライか平凡なゴロ。これじゃ勝てませんがな。監督もゼネラルマネージャーが代行しているのだが、なにせへボ選手ばかりで機能しません。それもそのはず、前監督とゼネラルマネジャーが一体となって選手を甘やかした結果がそのまま今の成績に繋がっています。代行監督は「皆、一生懸命にやっているのだが今一つ気持の問題なのかな...」なにを今更と言いたい。そこを上手く導いてあげるのが、監督、コーチの仕事なのに、TVに映る首脳陣の呑気な顔を見る度にこりゃあかんですわ!という有様。

全盛期のライオンズと比べて親会社がじり貧状態で、育てた有能な選手は他球団に移籍、助っ人外人選手も皆ガラクタだらけ、そこで昨日、嘗てライオンズで大活躍したデストラーデ氏のスペシャルアドバイザー就任ニュースが飛び込んできました。もしや、初の外人監督が誕生するのかしら?でも、これくらい思い切った手を打たないと、この先数年間暗黒時代が続く予感さえしてしまいます。

今日は新人ながら5連勝、負け無しの武内投手の先発。福岡の出身で子供の頃からソフトバンクのファンクラブに入っていたのに、なんとも運命の悪戯、ドラフト会議でライオンズがくじを当て入団しました。ソフトバンクに入団していたら9勝~10勝してもおかしくない逸材。なんとかライオンズの救世主になって貰いたいものです。

どんなに弱くても、おいらは寝返ったりはしませんよ...頑張れ!頑張れ!ライオンズ!

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お客様(ファン)は神様です!

2024/07/10
【第1915回】

連日の暑さ、若い頃旅したインド、モロッコ、スペインの暑さを想い出します。先ずはインドの暑さは半端じゃありません。すべてがインドの暑さに持っていかれる感覚です。生きていることがやっとの思いです。だって暑さで行倒れになり干からびた死体が街に転がっているんですから。混雑したバスに揺られ握り棒を握りしめぬるりとした異常さは今でも忘れられません。案の定、帰国後には同じ飛行機の乗り合わせた乗客から赤痢患者が出たということで、おいらも伝染病棟に15日間隔離されました。おいらのお腹は、何故か頑丈なのか鈍いのか?3種類の赤痢菌が侵入していたにもかかわらず何の異常もなくピンピンしており退屈極まりない入院生活でした。

モロッコの暑さは、アフリカ独特の熱を感じました。熱さというよりも虫との闘いの日々でした。一度刺されるとなかなか元に戻らず、寝ていても虫の存在を無視することが出来ず睡眠不足に陥ってしまいました。異国の地でマラリアなんかに感染して死んでしまうんじゃないかしら...まあ、そんなことも覚悟してのさすらい旅ですがね。

スペインの暑さは快適でした。勿論、湿気がないことが一番ですが、おいらの肌に一番合っているなと思いました。土地、人間に共感することもあって暑さも十分に共有することが出来ました。情熱の国スペインと良く言われますが、この国には多様性が有りひとくくりにすることは出来ません。そのなかでも、アンダルシア地方の人達のいい加減ななかにも逞しく日々生活をエンジョイする生き方に圧倒されました。彼らの根底に、生きていること、生かされていることに感謝の気持ちが根付いているに違いないと感じた次第です。

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アンダルシア サロブレーニャ村

2024/07/08
【第1914回】

都知事選挙終わりました。今回の選挙はイメージ選挙に終始したのではないかと思っています。要は立候補者もある意味で演じて見せないと伝わらないと思います。その点、当選した小池のオバサンはさすがの役者振りでした。無駄なことは一切喋らず、相手の挑発にも乗らずクールな笑顔で通しました。裏ではしっかりと自民、公明、国民民主党などと連携しながら表面に出さない戦術。次点の石丸デンキさんは、今時のSNSを最大限に駆使し政治不信に陥っている人達にフレッシュさをアピール、彼の役者振りもなかなかしたたかなものでした。いろんなステージを踏み台にしながら目指すところは権力の座ではなかろうか?一番下手な演者だったのがレンホーさん、国会で権力者を追及する恐いイメージをそのまま引き継ぎ、野党政治家と一緒に街頭演説したことで投票者は引いたのではなかろうか?

既存の政治は皆うんざりしているんですから、今回は政党色を出さない方が良かったのにと思います。

当選したオバサンも浮かれることなくしっかりと素敵な東京にしてくださいね。だって、全体の43%の信任なんですから...小池にぽちゃんと落ちないよう呉々も気をつけて都政の舵取りをやって貰いたいものです。

それにしても暑い!一歩外に出ればお風呂に浸かってる状態でございます。利便性を追求したツケが確実に地球滅亡への道に突き進んでいるような気がしてなりません。

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猛暑の中のバラ

2024/07/05
【第1913回】

このお二人はどんな関係なんだろう?京王新宿新線の改札口を出て左に進むと、定期券売り場とコインロッカーの間に挟まれた大きな柱が二人の愛のささやき場である。一週間に2度は見かける光景である。45歳前後のお二人、いつも手をしっかりと握り合い柱に寄りかかり見つめ合い恋する表情でべたついています。死角と言えば死角なのだが、同じ職場の人が通りかかることだってありそうなもん...なにもこんな公衆の面前で、いい年こいた男女が堂々といちゃつかなくともと思うのだが...それは日本人の保守的な思考かも知れませんな...好きであればどんなところであろうとも、堂々と愛の行為はするべし!しかし、この二人不倫の匂いプンプン匂ってきますね。普通だったら喫茶店、レストラン、ラブホテルなんてところが常識的な所だが、何故に柱の陰なのか?好きで好きでしょうがない!って所を他人に見せつけることによってより燃え上がる恋のランデブーなんでしょうか?片や、高校生の男女がすぐそばで別れ話をしていたり、新宿地下通りにはいくつものドラマが生まれています。やはり炎天下の元では様になりません。地下のほの暗い明るさの中がベストなんでしょう。

いよいよ、明後日が東京都知事七夕選挙。終盤になってあれやこれやとブラック情報も飛び交っています。この世の中、キツネとタヌキの化かし合いでございます。何が真実なのか見抜くチカラを日頃から磨いておかないととんでもない国になっちゃうこと間違いありません。表層的なことに左右されることなく、己が培った志、思考を信じ、深く冷静なる一票を投じて欲しいものでございます。

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ユリ
花言葉~純粋・甘美~

2024/07/03
【第1912回】

老害はあきまへん...先日、改札をPASMOで出ようとすると、おいらの前方に70歳前後のおじさんが立ちふさがったので、「こちらからは入れませんよ。」と言ったところ、「いや、こちらからしか入れないんだ!」と怖い顔で怒鳴ってきました。よく見るとカードではなく券売機で購入したチケットを何度も機械に入れようとしていたので、「隣の方から入れれば大丈夫ですよ。」と親切に教えてあげたのに「いや、ここからしか入れない!なに言っているんだ...」とまるで喧嘩を売るような又もや怒鳴り声で突っかかってきました。身なりもきちんとして一見常識がある人のようには見えたのですが、これ以上関わるととんでもないことにもなりかねないと思い、やんわりと立ち去りました。

いやいや、最近こんなみっともない年寄りが増えましたね。まず笑顔がない、いつも何だか知らないけど不満を貯金しているのか、ことあればそれを見ず知らずの人に吐き出すなんて、これまで歩んできた人生を台無しにしかねないことに良く遭遇します。

新宿も異国の旅行者で溢れかえっています。共通して言えることは皆、笑顔が美しい。目が合うとにっこり、こんなフレンドリーな人たちに会うとこちらまで嬉しくなっちゃいます。この点は日本人も見習ってほしいなと思います。日本人はシャイだからなんて言っていたらいつまでも国際社会から取り残されちゃいますよ...事実、日本の国力すべてにおいて下り坂。折角いろんな国の人達のいろんな顔、行動を観察できるんですからいいチャンスかもしれませんね。

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神田川

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