トムプロジェクト

2021/03/01
【第1452回】

週明けの今日は3月1日に相応しい春日和です...梅が咲き誇り、各地の河津桜も満開のようです。弥生という響きも何とも柔らかい匂いがしますね。昨今は花粉症という厄介な代物が出現し、弥生という季語も煙たがられていますが、やはり身に纏った服を一枚一枚と脱ぎさっていく爽快感はこの季節特有のものです。まさしく、軽くなる感覚は心身を解放していき何かが始まる予感さえしてきます。進学、就職、栄転なんて事柄が目に浮かんできますが、昨年今年と、このコロナが立ちふさがり行く手を阻む悪魔のようにも見えてきますが...これも又、自然界の法則をぶち壊したニンゲンの所業なんですから仕方がありませんね。

そして、いよいよプロ野球も始まりますね。昨年はなんと7月からのオープンだったことを考えれば、今年は球春にぴったり、昨日も練習試合をニコ生で見てましたが、なんとコメントの文字が次から次に出てきて肝心の試合の様子がよく分かりませんがな...これもSNSの産物なのかな?一億総批評家の時代ですな。試合は静かに観てくださいなといっても熱狂的なファンはそうはいきません。発散することが観客の定義なんて考えてる人達が居て成立していることも事実ですが、そろそろ鳴り物の応援は止めてくれないかな。敵も味方もいいプレーが出たら拍手、ゲームそのものを楽しむなんて球場になったらいいなとおいらは考えています。昨年は一度も球場に行けなかったので今年は是非行ってみたいと思っています...勿論、改装して観客目線を大切にしたメットライフドームです。

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春薄暮

2021/02/26
【第1451回】

昨日、埼玉県志木市民会館パルシティホールで「たぬきと狸とタヌキ」の公開舞台稽古をやってきました。昨年の9月から再開した3本の芝居はジャンル的にも、どちらかと言うと硬派という印象が強かったのだが、今回の芝居はコロナ禍のなかで狐とタヌキの騙しあい風のコメディに仕上がっています。この窮屈で何とも重苦しいご時世、笑い飛ばしてすっきり劇場を後にして頂ければと思っています。さすがプロという榊原、岡本両ベテランの丁々発止の掛け合いに小林、生津、カゴシマが入り乱れ、人間関係をより複雑にしていく運びはエンタメ演劇の王道ではないだろうか...観客を入れての初めての芝居は役者さんとっても緊張するもんでございます。ここはベテランも若手も一緒です。思わぬところで笑いが起きたり、受けようと思ってたところで反応がなかったりと、役者は薄氷を踏む思いで板の上に立ってるんでござんすよ。きっと心臓がパクパクとしていることでしょう...台詞が出てこなくなったときに巧みに誤魔化し危機を乗り越えていく様を見届けるのも、プロデューサーとして別の意味での楽しみですね(ちょいと意地悪な鑑賞方かな)そして、この日は、劇場での観劇が叶わないお客様にも、作品をお届けできるようイープラスの配信サービス「Streaming+(ストリーミングプラス)」での映像配信のカメラも入っていたので余計に緊張していたのではないかと思います。

今日の東京は肌寒い曇り空、白い可愛い梅の花もチラホラと散り始めていました。

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白梅

2021/02/24
【第1450回】

祝日開けの今日、またまた如月に相応しい気温になりましたが春は確実にやってきています。梅があちこちで咲いており、それにつれて人の外出も増えだしております。ここで油断するとコロナ第四波がやってきますぞ!と各々が自覚しないとコロナエンドレスなんてことになっちゃいますね。

最近TVでよく旅番組を見るんですが、なんだかホッコリするシーンが多くて豊かな気持になってきます。昨日観たラオスのビエンチャンの庶民の表情、邪心なんぞ感じません。世界遺産もなければ高層ビルもない、なんともゆるい街です。舗装されていない道を走る乗り合いバス、バイク、信号なんぞもあまり見かけません。乗り合いバスの運転手が荷台につるしたハンモックで昼寝してる姿なんぞは笑っちゃいます。おいらが過ごした昭和30年前後の博多の街にも似た感じがありました。お金なんかよりも大切なものがあった時代です。貧しくとも身近なものに感謝し、ささやかな喜びを見いだし生きている様に、人間本来のあるべき姿を見る思いです。すべての先進国が捨て去った不便さに、もういちど光を当てれば少しは平和を取り戻せるかも知れませんね...なんでせわしく、ぎすぎす、他を気にして生きなきゃならんのよ、ほっこり、のんびり過ごせばストレスなんか寄ってきませんがな。

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都庁裏の庭

2021/02/22
【第1449回】

暖かい日が続いています...先週の週末、劇団チョコレートケーキの「帰還不能点」を観てきました。なぜ日本は敗北を予想しながら、敗戦の道を辿る対米戦に踏み切ったのか。9人の男優が、亡き同僚の三回忌に奥さんが経営する居酒屋に集まり、劇中劇形式で時に笑わせ、時には激高しながら、当時の有様を息もつかせず展開していく。人間としての良心と責任を語り合うラストは、時代を超えて今に生きる人たちへの確かなメッセージとなっている。

今や教育の現場で教えられない戦争にまつわるエピソード、若い人達に是非観てもらいたい作品でもある。年明けて観劇する作品、ことごとくクオリティーが高い作品ばかりである。

コロナで苦しめられてる演劇人の何とかせねば!という気合と志の高さが垣間見えて嬉しい限りだ。まさしくコロナごときにくたばってたまるかという創造者たちの更なる前進に拍手を送りたい。そんな刺激的な現場に、どうぞ劇場に来て下さい!なんて言うことも緊急事態宣言下の中では恐縮するのだが、そんな中でも人間の尊厳を切々と訴える役者の姿を観てるだけでどれだけ勇気を貰えるか、どうかあなたの身体で感じてくださいな...勿論、中にはつまらんものもありますからその時は許してちょんまげ。

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初夏の様な今日の空

2021/02/19
【第1448回】

オリンピック組織委員会の会長に橋本さんがなったのは仕方が無いにしても、この人もオリンピック開催ありきを口にしている。国民の多くの人、そして国際的にも疑問視されているにも拘わらずどうしてもやりたいんですな...その皺寄せが我々演劇関係者を含むアートの分野に暗い影を落としつつあるようだ。夜の公演の制約、客席を半分に制限などなど、オリンピック開催の犠牲になるなんてとんでもない話だ。アメリカの大統領も言ってるじゃありませんか「五輪開催は科学に基づいて判断」と。コロナ収束無くしての開催はあり得ない話だというのに、開催ありきの進め方にはどうしても納得できない。そして話題の女性トロイカ体制で果たして上手くいくのか?三本木のオッさんの院政はないのか?いずれにしても、オリンピックごり押しでまたまた悲鳴を挙げなきゃならないなんて、ごめん被りたいもんでございます。

春の足音が日増しに聞こえてきます...鳥の声も一段と高らかに、木々の蕾もニョッコリと、川のせせらぎも太陽の光を浴びながらキラキラと輝いています。おいらはこんな風景を感じながら夕陽を眺めるのが大好きです。今日も一日、平穏無事に暮れていく景色に唯々感謝。

夕陽に向かって「明日も頼みまっせ!」と手を振りたくなります。

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今日も一日ありがとう

2021/02/17
【第1447回】

なかなか外でお酒を飲めない昨今、何気なくテレビで観た映画が当たりだと嬉しいものだ。先日観た「127時間」なかなか面白い作品でした。登山家アーロン・ラルストンが体験した実話を監督ダニー・ボイル、ジェームズ・フランコ主演で2010年映画化したサスペンスドラマ。なんと2011年第83回アカデミー賞の作品賞、主演男優賞にノミネートされてたんですね。アメリカ ユタ州にあるブルージョン・キャニオンという名の渓谷で岩壁のロック・クライミングを楽しんでいる際に、上から転がり落ちてきた大きな石に右腕を挟まれ そのまま見動きがとれなくなるという、なんとも不運としか言いようがないアクシデントに見舞われ、それから127時間残り少ない水を飲みながら過去と妄想と苦悶を彷徨いながら、なんと中国製の安っぽいポケットナイフで挟まれた右腕を切断して脱出すると言う話なんだが、カメラワーク、音楽のセンスの良さでなかなか飽きさせない。腕を切り落とすシーンは、さすがに目を背けてしまう程の痛い!痛い!痛い!のシーンでございました。それにしても岩に挟まれたこの場面だけでここまで膨らませていく映画人の創意工夫に拍手を送りたい。

今日から国内でワクチンの接種が始まった。テレビでライブ中継してるのにも驚いた。それだけ歴史的な事件だということだ。とにかく一刻も早くコロナ禍の収束を願うばかりだ。芝居も安心して出来ないし、老舗のお店は潰れるし、もうこれ以上悲しい気持にさせんで欲しいわ!しかし、このコロナ君、確かにこれからの新しい生き方の指針を指し示したことは間違いない事実だ。当たり前のことだが何事もバランス、どっちかに偏ると異常な現象が起こるってことを忘れませんように...

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アンコ椿は恋の花

2021/02/15
【第1446回】

いやいや、10年巡って再び、13日の地震には驚きました。東京もかなり揺れましたね...天災は忘れた頃にやってくるなんて言葉がありますが、10年前のあの爪痕はまだまだ記憶にしっかりと残っているだけにショックは大きかったと思います。こうなりゃ、もういつ来てもおかしくないという心構え、準備をするしかない。

この日の昼間は、天気も良かったので久しぶりに井の頭公園に行ってきました。コロナで縮こまった心身を解放すべき多くの家族、カップルが穏やかな日差しを浴びながら平穏な時間を楽しんで居ました。平和だから、健康だから持ち得る幸せなひととき、このありがたさを享受出来ることに感謝すると共に、どうしたら継続できるかを真剣に語り考えねばならないと思います。偶然に出来た平和ではないし、先人が汗と涙と、そして時には血を流しながら獲得した平和だからこそです。池を泳ぐカモたちも、憂き世のコロナ騒ぎを知ってか知らずかスイスイと気持ちよさそうにはしゃいでおりました。

帰りの電車の中で中年のカップルがいちゃついておりましたな...といっても二人でお手々を濃厚に触りながら囁いているだけなんだが、となりのオバサン嫌だったのかな?他の席に移動しました。人間観察が好きなおいらはなんとなく観ておりましたが、これは夫婦ではないなと見ました。まあどちらでも良いのだが、電車の中は公衆の場でありまして、先ずはマナー重視といきましょう...そのちょっとした仕草で、殿方淑女の生き方全てが出ちゃうんですぞ。いくつになっても、男も女も粋じゃなきゃね...

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春を待つ井の頭公園

2021/02/12
【第1445回】

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長辞任、その本人が川淵氏を指命したのだが密室と非難され川淵氏も辞退。昨日の夕方自宅前で「人生最後の仕事だと思って、どんなことがあってもオリンピックを成功させます」と決意表明したばかりなのに...なにやってんの?何だか義理人情の古くさいドラマを見ているようであったのだが、今度は政治の介入。ほんまにこの国の体質はいつまで経っても変わりません。今度は女性じゃなきゃなんてご都合主義的な発言をする人も現れ、急に女性をクローズアップさせるなんておかしさ百倍になってる感じでございます。自民党も、都知事も風見鶏、様子を窺い、ここぞというタイミングで庶民を味方に付ける手法も見え見えでたまりませんばい...一体全体、この状況の中で本当にオリンピックが出来ると本気に考えてる人がいるのかな?世界の国のオリンピックに対する意見もいまいち伝わってこないし、第一アスリートは選出されてるのでしょうか?そんな記事みたことありませんがな。どの国もコロナでそれどころではないのに絶対やるなんてことを喋ること自体が可笑しくありません...最近のオリンピックは金塗れ、アメリカのNBCが多額の放映権を持っているのをはじめすべてが金絡み。この際、冷静にオリンピックなるものを再考するいい機会にしたいもんでございます。

オリンピックを夢見ながら試練に耐えたアスリートの方々には大変残念なことだとは思いますが、コロナが世の中の不条理に刃を突きつけている今、ここは未来を見据えてすべての人が真摯に思考し行動しなければいかんと思います。

何年経っても、同じ風景、光景をみせられて、ほんまにこの国変わるんかいな???

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梅は咲いたか~ 桜はまだかいな~

2021/02/10
【第1444回】

世界がコロナで大変な時期、おいらの第二の故郷スペインも、もちろん非常事態であるに違いない。でも、おいらの想像だが以外にものんびり明るく暮らしているのではなかろうか?あのキンキラした太陽のもとで暮らしてる人たちには何ともマスクがお似合いではなさそうだ。美味しいものを思いきり食べて、楽しい会話をたくさんして(人の話を聞かないでまずは自分が喋りたいことを優先するのが大前提だが)愛する人とこれでもかというぐらい愛し合ったならば死んじゃっても、悔いは無しなんて思ってるんじゃないかしら。いや、そうした方がコロナに勝てるに違いないなんてぶっ飛んだ発想で生きているに違いない。そんな国だから、ピカソ、ダリ、ガウディなんてとてつもないアーチストが生まれたんですな。

特においらが長年住んでたアンダルシアの人達に至っては、コロナさえも日々の祝祭として大好きなワイン、シェリー酒飲みながらバルで陽気に過ごしてるに違いない。

苦労して、悩んで、ストレス溜めながらの人生よりも楽しく人生を終わらせたい!そうは人生上手くいかないとしても、考え方としては正解ではなかろうか...

コロナ確かにやっかいですけど、あんまり煮詰まった思考ではほんまに疲れますがな皆の衆。

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スペインアンダルシア

2021/02/08
【第1443回】

週明けの東京は昨日に比べ寒い日となりました。まさしく三寒四温、春の足音が近づいていることは確かです...先週の週末、座・高円寺でトラッシュマスターズ「堕ち潮」観てきました。休憩挟んで3時間20分という大作です。この非常事態宣言下のなか、硬派の芝居を長時間上演するってことは余程自信があってのことでしょう。政治家の談合あり、差別問題あり、南京大虐殺を巡る教育など、いくつもの問題点を速射砲のごとく撃ってきます...この手強い弾を15人の役者が上手く捌いています。捌くというより自分の言葉にしているので時間を感じさせません。それぞれの役をきっちりと生きているんでしょう...この日は30分の間を置いて2ステージ目をこなすんだから頭が下がります。すべての演劇人が危機感を抱きながらステージをこなしてる様が目に浮かびます。

コロナの感染者数が下がったと言われても未だに不安感は払拭できない気がします。オリンピックに向けての数の操作かもしれないし、GoToトラベルの再スタートのための数合わせかもしれないし、とにかく不信感極まりない政治、行政のやることだし不透明としか言いようがない状況であることは間違いない事実です。救世主であるはずのワクチンだって半信半疑...この世の中、何が真実なのか?今日もメディアでピーチクパーチクいろんな分野の人たちがつぶやいております。この人たちにとって、コロナは飯のタネなんでしょうね。

コロナ特需で喜んでいる人達、逆に泣いている人達。まさしく人生いろいろでございます。

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裸木

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