トムプロジェクト

2020/01/17
【第1298回】

今日は阪神大震災から25年、あの日の早朝の記憶は今でもはっきりと覚えています。まさしくこの世の出来事では無い光景がテレビの画像に流れてきました。朝の眠りの中で起きた地震に対応できるはずが無く多くの犠牲者が出てしまいました。もうそんなことが起こるはずがないと思いきや、2011年の東日本大震災、そしてここ数年続いている自然災害、そして現在も森林火災が止むことのないオーストラリア。果たして、この地球という惑星は大丈夫だろうか?おいらは正直言って危ないと思います。人間の果てしない欲望に歯止めがかからない現状、本当に環境問題に向き合ってる人達が圧倒的に少ないと言うことです。

自分さえ良ければいいと言う考え方が、じわりじわりと世界を蔓延しつつあるからです。要するに他人には無関心と言うこと、関わることが面倒で自らの殻に閉じこもって出ようとしない輩があまりにも多いことに絶望すら感じてしまいます。こんな状況なら、とことんダメになって絶滅からしかやり直せないなんて乱暴な意見もありますが、そりゃ生まれてきたばかりの人達が哀れでございます。なんとか災害を食い止める方策を皆で考え行動に移さねばえらいことになっちゃいます。戦争然り、起きた日ばかり大きく報道しないで日々地道に取り上げて、アホな番組で脳みそいかれてる人達を覚醒させてくださいなメディアの面々。芸能人のあれこれどうでもええやんか...

1298.jpg

いい世の中になりますように...

2020/01/14
【第1297回】

昨日から「男の純情」の稽古が始まりました。「沖縄世」の稽古も佳境に入っており他の稽古場を借りてのスタートです。最近は少子化の波を受けて廃校になる学校が増えています。廃校になった空間を稽古場にするケースが多々あります。昨日から始まった水天宮ピットもそのひとつです。稽古場に困っている創造団体も恩恵を受けています。勿論、お金は払っていますよ。アマチュア劇団なんぞは、無料で借りられる区の施設を転々としながらジプシーさながらの稽古をしてますが、おいらの所はそうはいきません。嘗ての教室での稽古も何だか懐かしさも感じられ、背筋がピーンと伸び新鮮な雰囲気。今回は、前回出演した市川猿弥さんが歌舞伎興行のため出演が不可能になり朝倉伸二さんが出演することになりました。朝倉さんは独特の顔を持つユニークな俳優さんです。トムの芝居にも過去一度出て頂いたのですが芝居の正確さに感心しました。チカラがある役者は普段の佇まいもあたふたしておりません。昨日の本読みも的確でありました。これは又、新しい「男の純情」が誕生しそうで楽しみですな。中年の男三人が繰り広げる哀感に満ちたこのドラマ、出演者の一人である山崎銀之丞さんも、最近若い俳優さんとの競演が多く、この現場に来ると何故かホッとするなんてことを言ってました。大きな強面な宇梶剛士さんは勿論、この芝居観ると何故かオヤジが好きになりますぞ!

1297.jpg

JAZZ&読書の空間

2020/01/10
【第1296回】

今年も多くの年賀状が来ました。この時代、年賀状よりもメールで簡単に新年の挨拶を済ます人も多い。今風といえばそうかもしれないけど、やはり葉書の手触りは捨てがたい。なかでも手書きで書いたものは、その人となりが見えてほっこりとする。手書きの絵なんぞ描いてあるとしばし見惚れてしまう。そこには相手の身体からほとばしる感情、温もりが手に取る様に伝わっておいらの頬も緩んでしまう。日頃、なかなか会えない人の家族写真も、その成長ぶりが見れて嬉しいものですね...と、おいらは思ってしまうので当然、今年も年賀状は出しました。勿論、相手が年賀状自体をやめた人には出しておりません。年々、減少状態が続く年賀はがき将来はどうなってるんでしょうかね?

今年の年賀状な中で、昔の芝居仲間の賢ちゃんからこんなことが書いてありました。昨年、演劇群「走狗」のメンバーが3人亡くなりました。義理と人情に厚い賢ちゃんの悲しみはいかばかりであっただろう...そんな賢ちゃんが「あいつらのところへ行くまで夢をみましょう...」。そうだね賢ちゃん、今年も一つでも多く、夢とロマンと冒険を追い求めましょうね!

1296.jpg

会社ベランダからの夕景

2020/01/08
【第1295回】

年末年始はラグビー観戦してました。大学ラグビーは早稲田と明治が勝ち残り、1月11日に新国立競技場で決勝戦。なんと23年振りと言うから盛り上がり方が半端じゃない。前の国立競技場に6万人を集客したラグビー界での人気カード。この新しい会場も満員になるに違いない。前に前にと愚直なくらいにFWに拘る縦の明治と、華麗なパスワークで横に展開する早稲田、このチームカラーも試合の展開を面白くしてくれる。昨年のラグビーワールド杯で日本中を沸かせた勢いそのままに、今年も年頭からラグビー人気の勢いが続いている。昨日の高校ラグビーの決勝戦も好試合であった。高校生の肉弾戦も初々しくあっぱれであった。年末年始、皆が浮かれている中、泥まみれになりながら楕円のボールを追いかけタックルする姿を想像しただけで青春を感じてしまいます。青春とは無垢なる心身でひとつのことに夢中になることでございます。

先ほどのニュースで、イランがアメリカの軍事施設を攻撃したしたとのこと。トランプのおっさんの頭冷やしてあげないとえらいことになっちゃいます。分断されたアメリカでそれが可能かとても心配です。2016年7月、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人を殺害した裁判が今日始まったのですが、冒頭、被告が暴れだし被告が居ないまま裁判は進められているようだ...この被告とトランプが重ならないことを願う。

1295.jpg

にゃんとかして...

2020/01/06
【第1294回】

明けましておめでとうございます。

今日から仕事です。今年も4日から25日に初日を迎える「沖縄世 うちなーゆ」の稽古が始まっています。13日には「男の純情」再演の稽古が始まります。てなわけで今年も芝居漬けの日々になりそうです。これって嬉しい悲鳴っていうんですかね?確かに需要があるから公演するんですからありがたいことには違いありません。今年も待ってるお客さんの期待を裏切らないように張り切っていきまっせ!

そんな矢先に、トランプの狂気、いやはや2020年の幕開きは予断を許せない状況になってきました。ゴルフやりながら暗殺を指令する大統領って狂ってますわ。今度はワインでも飲みながら核のボタンを押しかねない...まさしく世界は混沌としています。誰しもが冷静に思考し感情を上手くコントロールしないと取り返しのつかないことになってしまいます。オリンピックイヤーなんてマスコミの煽りに乗っかってる場合じゃございません事よ。第一次世界大戦もひょんな事から始まったことを思えば不穏な感じがいたします。レバノンに逃亡したゴーンの件も不穏な空気に拍車をかけてますね...

なにはともあれ、こんなスタートをきった2020年、足下をしっかりと見つめ浮かれることなく日々大切に過ごしたいものです。

1294.jpg

仕事始めの空

2019/12/27
【第1293回】

今日で仕事納め...今年も怒濤の一年でした。7本の芝居を東京はじめ全国で上演しました。そして昨日、嬉しいニュースが飛び込んできました。11月に公演した「風を打つ」に出演した音無美紀子さんが第74回文化庁芸術祭賞演劇部門で優秀賞を受賞しました。下記が受賞理由です。

 

実在の水俣病の家族をモデルにした作品で、世間の差別にもひるむことなく果敢に挑む強い女性、子供にあふれる愛情を注ぐ母親、夫に寄り添い引っ張る妻である杉坂栄美子をきめ細かく演じた。ドラマ、舞台の第一線で50年以上も活躍し、女優として積み重ねた経験が、見事に花開いた。泣き笑いに満ちた、圧巻の演技だった。

 

昨日は音無さんの誕生日(古希)でもあり二重の喜びでした。先に発表された紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した村井國夫さんともども村井家にとっては最高の一年でしたね。こうやって苦労しながら創った作品が評価されることは励みにもなります。この困難な時代、なんとしてもどんな形にしろ、一人一人が楔を打ち込み悪い流れを変えていかないと大変なことになってしまいます。戦後74年戦争に遭遇しなかった日本、憲法九条があったからだと思います。油断してはなりません、ちょっとしたことから忌まわしい悲劇が始まります。

今年一年、トム・プロジェクトを支えてくれた皆さん本当にありがとうございました。勿論、2020年もやりまっせ!皆さんも良い年を迎えてくださいね。

1293.jpg

2019年、おつかれさまでした。
そしてありがとう!

2019/12/25
【第1292回】

昨日はイブ、今日はクリスマス...街ゆく人の顔もなんとなく弛んでいる。この時代、本当に幸せな時代なんだろうか?幸せなんて人それぞれで基準なんて無いに等しいのだが、おいらなんかは本当に息苦しい社会だと思ってしまう。スマホに、耳だれとしか思えないワイヤレスイヤホン、他人なんか関係ないや!なんて空気感がとっても寂しい。すぐ側に人がいるのにその気配さえ感じようとしない人間の未来ほど恐ろしいものはない。そんな人間には弱者の存在なんて無自覚に近い感受性しか持ち合わせていないのではなかろうか...昨日も寒風吹きすさぶなか、ホームレスの人達が薄い毛布にくるまって眠りについていた。勿論、ほとんどの通りすがりの人達は見向きもしない。おいらだってどうすることも出来ない、がしかし、どうか寒さに打ち克って生きて欲しい!という思いをホームレスの人達に抱き無言のメッセージを伝えるだけでもいいのではないか...

株価が上がっていい気になってるんじゃないよ!アベカワモチおじさん。中小企業の皆さん悲鳴を上げてますよ。街の商店街は、老齢化の店主が先行き不安から次から次に店仕舞いしてます。商店街こそ街の声を吸い上げ絶好のコミュニケーションの場であったはずです。人の感情を分断し、一部の強欲亡者だけが徳をする流れが世界に蔓延しつつあります。そんなやつらの企てに与しないためにもしっかりせねばなりませんことよ皆の衆。

今日のクリスマスの日が、全世界の人達に平等に幸せをもたらせる日でありますように!

1292.jpg

2019 X'mas

2019/12/23
【第1291回】

先週、ペシャワールの会から会報が送られてきました。中村哲さんが会報に寄せた最後の言葉です。

川とにらめっこしているうちに寒くなり、河川工事の季節が再び巡ってきました。みなさん、お元気でしょうか...最近の降雨は予測が不可能で、大丈夫と思っていた箇所が鉄砲水で決壊したり、通過水量が予想をはるかに超えたりで、その都度マメに補修しながら守る以外にないのです。普通の国なら行政が責任をもって保全するのでしょうが、まだまだ途上のようです。ここでは安全とはテロ対策のことばかりで、人々の生活の安全が考慮されてきたとは思えません。今は地元民と協力しながら、将来の河川行政の確立を持つ他はないようです。猛烈な勢いの砂漠化に抗して、今はとにかくこの希望を守り育てるべきだと考えています...水の仕事を始めてから十九年、干ばつは動揺しながら確実に進行しているように思われます...温暖化の影響はここアフガニスタンでも凄まじく、急速に国土を破壊しています。それでも依然として、「テロとの戦い」と拳を振り上げ、「経済力さえつけば」と札束が舞う世界は、砂漠以上に危険で面妖なものに映ります。こうして温暖化も進み、世界がゴミの山になり、人の心も荒れていくでしょう。ひとつの時代が終わりました。ともあれ、この仕事が新たな世界に通ずることを祈り、真っ白に砕け散るクナール河の、はつらつたる清流を胸に、来る年も力を尽くしたいと思います。良いクリスマスとお正月をお迎えください。

二〇十九年十二月 ジャララバードにて

12月4日、福岡市にあるペシャワール会も事務局で、この会報の発送作業をしてる最中に中村哲さん死亡の報が届いたそうです。おいらも哲さんの遺志を受け継ぎペシャワールの会を今後とも支援していきたいと思ってます。人の噂も七十五日、この世の記憶もデジタルの波に押され一瞬のうちに忘却の彼方へ...しかし哲さんの弱者に対する思いと行動は、何時までも忘れてはいけないと思ってます。

1291.jpg

今日の空

2019/12/19
【第1290回】

昨日から「沖縄世うちなーゆ」の稽古が始まりました。先月の水俣に続いて来年の初っ端の公演は沖縄です。人間生きてきて、忘れてならないことがいくつかあるはずです。水俣、そして沖縄の問題もその事例だと思います。この世の中、常に刺激的なニュースを流すメディアに踊らされ大切なことを忘却の彼方に葬り去ることがあまりにも多い気がしてなりません。それに輪をかけて、時の権力者による横暴な記録の改ざん廃棄。それに対し諦めにも近い絶望感に見舞われ無抵抗状態に陥ってるこの国の在りよう。ここはなんとしても声をあげねばこの国の未来はありませんぞ!というわけでおいらも芝居やっとります。

今回の沖縄をテーマにした芝居、なかなか手ごわいです。沖縄のどの視点に狙いを定めて進めていくか...今回はアメリカが最も恐れた不屈の人、瀬長亀次郎、そして沖縄独立を唱え女海賊と称された照屋敏子にスポットを当て、今置かれた沖縄の現状にアタックできればと思っています。三十数年前、宜野湾の米軍基地での光景が未だに忘れることが出来ません。基地内に仕事に出かけるお母さんを追っかけ、フェンスを揺すりながら泣き叫ぶ少女...今尚、沖縄には無数のフェンスが存在します。人の往来を断ち切るこのフェンスこそが分断の象徴です。このフェンスを排除したときこそ、真の沖縄の解放があるのではないか...限りなくゼロに近い希望かもしれないけど歩みを止めることは出来ないし、ましてや本土の人間こそ声をあげる責任があると思います。沖縄は決して他人事ではありませんことよ。

1290.jpg

メタセコイヤ兄弟

2019/12/16
【第1289回】

先週の土曜日、トム☆トム倶楽部の会員さんトム・プロジェクト所属の俳優、そして社員と忘年会を新宿で開催しました。今年も12月現在、計7本の芝居を上演しました。強烈な台風時期の地方公演はハラハラドキドキもんでした。公演中止ほど残念なことはありません。一年に一度、ましてや三年に一度なんてところで中止になったら泣くに泣けませんことよ。

今年は、あの前代未聞な台風にも負けず見事に全公演をやりきることが出来ました。なにもかも、スタッフ、キャスト、社員のお陰でございます。ほんとに公演中は生きた心地がしませんことよ。そんなこと思いながらの忘年会。今年は年明け早々に公演する「沖縄世~うちなーゆ」に出演する沖縄出身の女優さん、きゃんひとみさんと三線奏者・迎里計さんによる沖縄の唄が会場を大いに盛り立ててくれました。いつ聴いても沖縄の唄は心に染み入ります...あの透き通るような青い空と海で、住民の四分の一の人たちが亡くなったという沖縄の激戦。そして今なお日本にある基地のうち、その面積の約70%が沖縄に集中しています。いつまでも沖縄の犠牲に甘えている他県の人達なんとかせいや!オスプレイを分散しようとしても反対するばかり、おいらの知人であるNさんは「そりゃおかしいよ...痛みは分かち合わないと」と言ってました。こんな方が少しでも増えれば日本も少しはましになるんですがね。住民の意見を無視して今日も辺野古の埋め立ては進められています。見て見ぬふりはあきまへん!来年年明けに上演する「沖縄世~うちなーゆ」が、そんな沖縄問題に一石投じる芝居になればと思っています。

1289.jpg

師走の公園3

1