トムプロジェクト

2021/07/21
【第1507回】

いやいや今日も猛暑でございます。卵を割って道路に置いておけば目玉焼きが出来ちゃいますわ...そんな暑さの中、新宿を長年見続けた責任から今日も新宿の地回りを実施いたしました。オリンピック関係で新宿地区のホームレスの人達の荷物は見事に撤去され、いつものメンバーの姿もありませんでした。

IOCの総会でお偉いさんたちが歯の浮くような美辞麗句を羅列しているのには笑っちゃいました。「世界中が日本国民を称賛する」「若者や子どもたちに夢と希望と感動、勇気を与えてくれると確信している」「復興が進んだ日本の姿を力強く発信する機会になると思う」バカ言ってんじゃないよ!と多くの国民が思っているのによくまあ白々と言えるところがこの人たちの鉄面皮たる所以でございます。

こんな不安を抱える中、昨日は益田ミリさんのことを書きましたが、今日は安西水丸さんを紹介します。7年前に71歳で亡くなるまでイラスト、エッセイ、小説、絵画などたくさんの本を出しています。文壇と遠いところで、淡々と日常に零れ落ちる機微を描く作風は益田ミリさんと共通するところもあります。水丸さんは海外暮らしの経験もあり、そのぶんよりワイルドな感じがします。イラストもペンネームに相応しく流れる水の佇まいの如くサラッとしています。このサラッとがなかなか難しいんですね...いろんな体験、知識、美意識がないと、この境地に達することができません。軽妙洒脱って言葉がありますよね、これも我欲に執着している限り無理でございます。

さて、明日から4連休、そしてオリンピック、じりじりと照り付ける太陽のもと、それこそ一寸先は闇でございますぞ皆の衆。

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今日の新宿東口アルタ前

2021/07/19
【第1506回】

いやいや週明けの今日の暑さは半端じゃありません...新宿の街をちょいと歩いただけで汗が滴り落ちるんで、新宿を網の目のように張り巡らしている地下道に逃げこもうとも思ったんだが、キンキㇻキンの太陽と青空キャンパスに描き出された雲の表情も捨てがたく地上歩行を選択しちゃいました。やっぱり旬の夏を感じてこその日本でございますね...

コロナ、オリンピックなんたらかんたら、なんともすっきりしない日々が続いていますが、こんな時に益田ミリさんの本なんか読むとほっこりとして嫌なことも忘れてしまいますよ。

大阪出身の52歳の女性作家のイラストと文章が実に心に染みるんですね。感動ではなく日々のしみじみとした哀歓がじわりじわりと疲れた神経を程よくマッサージしてくれる感覚かな。街のあちらこちらに見かける怪しいマッサージ屋さんよりも疲れたツボをやんわりとほぐしてくれますよ...あくまで女性の視点から観たエッセイであるのだが、男性のおいらも「そうそう...良くわかる」なんて思っちゃうんですから人間観察においては男も女も関係ありません。彼女の文章に連れ添っているイラストが又いいんだな...シンプルな線で描かれたヘタウマなイラストからも日常の情感が精一杯零れ落ちています。

嫌なことが、腹立つことが多い日々が続いてますが、何卒ほどほどのバランスを維持してくださいませ...血管ブチ切れたら終わりですからね。

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週明けの空

2021/07/16
【第1505回】

今日、関東でも梅雨が明けました...梅雨って何となくジメジメして鬱陶しい季節のイメージがありますが、おいらはそんなに嫌いじゃありません。といって大好きということでもないのですが、あのシトシトと降る雨の感覚は好きです。すべてを水に流すって言葉があるじゃないですか。いらいら、もやもやとした感情をあの雨音と流れに任せて洗い流す感じがいいですね。若い頃、悶々としていた時に大雨に身をさらし一瞬にして気持ちの切り替えができた経験もあります...雨にもいろんな表情があります。ぽつりぽつりと落ちてくる水滴を眺めていることで時間というものを考え直したり、霧雨に自然が織りなすアートを感じたり、梅雨の季節にしか味わえない思索の旅へと誘ってくれる魅力が満載って感じかな。

その梅雨が明け、来週にはオリンピックが始まります。東京のコロナ感染者1300人を超えました。医療関係者が予測していたシナリオ通りでございます。なのにいつものように危機感がない政府、都知事、安心安全をアホみたいに繰り返す映像を観る度に、もう言葉がでませんわ。自粛しろなんて言われても誰も聞きませんがな...マスコミも、もう諦めたのか中止なんぞも言わなくなったどころか、どうやってテレビ観戦を楽しむかなんて報道になってます。そりゃそうだよね、メディアもオリンピック中継で懐が潤うのでございます。

世の中の仕組みしかり、この世は全て表と裏があって、情報にうかうかと乗っかっているとえらい目にあっちゃいますぞ皆の衆。

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梅雨明けの新宿の空

2021/07/14
【第1504回】

コロナ、災害、楽しめないオリンピックなどなど、スッキリ、ハッキリ、まして梅雨空で蒸し蒸しした晴れない気分のなか唯一希望の星になっているのがアメリカ大リーグで話題になっている大谷翔平選手ではなかろうか...今日のオールスター、ワクワクしながら観てました。第一打席ヒット性のセカンドゴロ、投げては先発、三者凡退で抑えました。そしてなんとこの日の試合の勝利投手にまでなりました。この翔平君なにが凄いかというと成績は勿論のことだが、野球を楽しんでる姿が何とも素晴らしい!イチローという偉大な選手も優れたプレーヤーだと思うのだが野球道に邁進する修行僧的な感じがするのに比べて、この翔平君いつもニコニコ、少年の笑顔を大人になっても保ち続けている。やはり笑顔は人を幸せにしてくれる人間最良の表現であることを証明してくれてますね。おいらもどちらかというとアウトロー的な人生を歩んできたせいか、あまり真面目なプロ野球選手というのは魅力に欠けると思っていたのだが、この翔平君の真面目さは世の中の常識を覆すスケールの大きさを感じさせる希有なる真面目さに違いない。グランドに落ちたゴミをさりげなく拾いポケットに入れる姿、自分に不利なことがあっても嫌な顔せず笑顔を絶やさない翔平君。子供の頃からいくつもの目標設定をしていつもチェックしていたそうだ。やはり己に厳しい人は他人に優しいんですね...ようやく前半戦が終わったばかり、どうか怪我せず初の日本人ホームラン王を獲得してくださいね。ショウータイムはまだ始まったばかりです。

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梅雨の晴れ間の狛犬さん

2021/07/12
【第1503回】

今日から4回目の緊急事態宣言が発令されました。新宿の街は相変わらず多くの人が行き交っていますし、通勤電車も普段通りの混み合いです。もう誰も政府の言うことなんか信じてないし、何の緊張感もない週が又も始まったという印象です。こんななか、来週にはオリンピックが開催されますが、ぼったくり男爵の来日、無観客での開催不満、そして見え見えの広島訪問、もうしらけてオリンピックなんてどうでもいい!という人達が随分出てきました。なんとも盛り上がらない大会になっちゃったもんでございます。アスリートのみなさんも複雑な気持ちだと思います。片や、ずれずれの大臣がとんちんかんな発言も飛び出し全くもって呆れたもんでございますね...飲食店も聞く耳を持ちません「このままじゃ潰れてしまうし12日からは平常通り酒も出し営業します」なんて張り切っていました。

すべてがオリンピックありきで進められた結果がこの有様では到底国民は納得できません。オリンピック関係者であろう人物がマスクもしないで新宿の街を歩いていました。大きな声で会話してるので皆避けるようにしていたのだが、実際のところこの外人さんの方が危ないのじゃないかしら?だって、日本人のワクチン接種率はまだまだなんですからね。

おもてなしを宣言したことで、大会関係者をはとバス東京観光コースに連れてってくれるとのこと。修学旅行も運動会も中止してるのにこんな計画理解されるのでしょうかね?

ともあれ、時は暑さと共に確実に進んでいます。行きつくところは所詮、自分の身は自分で守らないかんということですな...コロナに感染しなかった人、そして医療の最前線にいる人こそメダルをあげて欲しいでごわす。

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あんトーストで一服
(西荻窪JUHAにて)

2021/07/09
【第1502回】

昨日、今年10月に公演する東憲司作・演出「にんげん日記」チラシ・ポスターの撮影を行いました。午前中は能嶋三智枝役の賀来千香子さん、トムの芝居には初めての出演です。いや、本当に綺麗な方ですね。若い頃からモデルの仕事もされただけあってスタイルも見事です。人の前に立つことを生業としていることを意識されたプロ中のプロですね。柔らかい物腰からその人柄の良さも十分伝わってきました。三人のベテラン俳優をいかに翻弄していくか稽古場のバトルが今から楽しみです。

午後からは、能嶋桜役の大手忍さん、劇団桟敷童子の女優さんです。可愛い顔した年齢不詳の素敵な方です。東憲司さんの世界を表現していく重要な役を見事にこなし多くのファンを獲得しています。今回も忍さんの魅力全快の役柄なので期待しています。

続いては村井國夫さん、トムの芝居には4回目の出演になります。いつみてもダンディ、トムの芝居では剛と柔を織り交ぜ、作品に様々な彩りを施して頂きました。そして今回トム初登場の小野武彦さん。映像、舞台で小野さんの的確な演技と存在感は皆が納得済みです。最後に高橋長英さん、トムの芝居はなんと6本目、長英さんの飾らない人柄がそのまま舞台にも反映され、まさしくいぶし銀の味ですな。長英さんとは良く酒を飲み、物まね合戦をしてきました。

それにしても、俳優座花の15期である小野、高橋、村井さんが長い芸能の世界で初めての共演となる今回の芝居。しかも三人が大好きな東憲司さんの作・演出ときたもんで、おいらも大いに楽しみにしている芝居でございます。

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神様ハグロトンボ

2021/07/06
【第1501回】

昨日、福岡県小郡市文化会館で「狸の里帰り」の千秋楽を無事に終えることが出来ました。5月21日東京で幕を開けたものの、コロナ禍のなかでの公演は艱難辛苦の連続でした。キャスト、スタッフの努力の賜物だと思っています。そして何よりも、この困難な状況下でありながら劇場に駆けつけてくれたお客様には感謝の気持ちで一杯です。昨日のカーテンコールで柴田理恵さんが言ってました。「俳優なんぞはお客様の前で芝居できなかったら何の存在もありません...こんな時にこそ来ていただいたお客様は一生忘れません。」カーテンコールに並んだ6人の俳優の表情は全ステージをやり終えた達成感と、事故もなく千秋楽を迎えることが出来た安堵感で満ち溢れていました。福岡出身の岡本麗さんの九州弁が笑いを誘っていました。芝居はまたスタッフの力なくしては成しえません。朝早く仕込み、芝居の間は転換、終わればバラシ、休むことなく舞台を支えてくれるスタッフの皆さんがあってこその舞台です。

2021年が始まりこの日まで不安を抱えながら4本の芝居を何とか上演できました。緊急事態宣言で無観客なら許可するなんて理不尽な達示で「Sing a Song」の東京公演はやむなく中止をしましたが、ここまで数多くの公演ができたことは奇跡に近いと思います。コロナで多くのことを学んだのも確かだし、演劇が世の中の大切なピースであることも確認できました。まだまだすべて道半ばですが、芝居を観たいという人がいる限り演劇が滅びることはないということを確信した半年でもありました。

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野に咲く花

2021/06/30
【第1500回】

昨日、「Sing a Song」のラストステージを神奈川県相模原演劇鑑賞会主催の公演に行ってきました。4月の稽古から3カ月、なんとか千秋楽を迎えることが出来たことに感無量。緊急事態宣言下のなかでの旅公演、スタッフ・キャストの強い意志と結束で乗り越えることが出来ました。そして何度も言いますが演劇を生活の一部としてとらえ呼んでくださった演劇鑑賞会の皆さんには本当に感謝です。こんな時に芝居なんぞやりやがってではなく、こんな時こそ演劇をやることによってコロナの閉塞感を打破していこうとする鑑賞会の方々に意義ある演劇を届けることが出来たことはとても嬉しいです。今回の公演の評判すこぶるよろしいとの報告を受け、当然ながら次なる芝居に向けての励みにもなることは間違いありません。カーテンコールの時に、相模原演劇鑑賞会の皆さんが作ってくれた手作りの「千秋楽おめでとう!」の飾り、プラカード、ラストステージを大いに盛り上げてくれました。

この3カ月、おいらも含めて関係者すべて安眠できる日はなかったのではなかろうか...誰か一人でもコロナ感染者が出ればその場で芝居は中止になってしまうのだから、まさしく戦々恐々たる日々であったに違いない。電話が鳴るとドキッ、メールを開く時にもハラハラ、こんな体験、これまでの人生でもそう体験できることではありません。いや、こんなこと体験したくありませんです...なのにオリンピック開催で又再びなんてことになっちゃう不安が残されています。開幕まで、あと24日だというのに未だてんやわんやしとります...どこが安心安全や!差別じゃないけれどこの時期、海外から来た人たちが都内ぶらぶらしたり飲食したりする姿に接近するのはやはり躊躇しまいますがな。中止という選択はどこにいったやら?

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新宿新南口

2021/06/28
【第1499回】

昨日、「Sing a Song」富山演劇鑑賞会の公演無事終えキャスト・スタッフの皆さん東京に戻ってきました。4月27日の愛知県豊橋演劇鑑賞会で初日を迎え、途中、緊急事態宣言が発令され東京公演は残念ながら中止になりましたが何とかやり切りました、明日、神奈川県相模原演劇鑑賞会がラストステージになります。今回の旅公演、毎日ドキドキハラハラの日々でした。まるでコロナの戦いに細心の注意を払いながら挑む戦士のようでもありました。各地の演劇鑑賞会の人たちの懸命な姿も本当に感謝しかありません。こんな状況の中でこそ伝えることが出来る演劇のチカラ改めて再認識した次第です。演劇の神様がちゃんと見守ってくれたんですね!それは、間違いなく演劇がこの世界に必要だからこそだと思います。

コロナちゃんのせいで、人と会う機会がめっきり少なくなってきたというより会わないのが当たり前の日常になってきました。おいらはあまり過去に拘りを持たない主義で生きてきましたが、さすがに人の出会いが少なくなってくると、最近彼岸に旅立った友を想いだしてしまいます。アングラ芝居時代の同志、島、田島、伊深、皆コロナ騒ぎを経験せず逝っちゃいました。酒が大好きだった田島くんなんぞは「ざまぁみろ...こちらはコロナなんかは関係ねえから朝から飲んでるぜ!」なんて声が聞こえてきます。そして、酒が入れば陽気になり過ぎ、最後は道路にへたり込み、おいらも痛い目にあった日々が懐かしゅうございます。早く、気にせず飲める日が来ればと思うのだが、おそらくオリンピックのお陰でこれも儘ならない気がしてなりません...今日もほろ酔い加減の田島くん、おいらはまだそっちには行きませんことよ。

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梅雨に咲くバラ

2021/06/25
【第1498回】

今日の東京は梅雨の晴れ間、新宿の街を歩いているとジワリ汗ばんできます。今日もいつものように定番の位置にいるホームレスのおじさんがうつろな目でおいらを見つめていました。かれこれ1年になりますかね...最初はまだ眼付も力があったのですが、日毎に諦めの境地の視線に変化するのが手に取るように分かります。まあいろいろ事情はあるとは思いますが、ここはひとつ再スタートする気持ちになってもらいたいなと願います。生きているんだから、人のため世のためによしゃ!と踏み出さんかい...同じ人間として生まれながら自らのチカラではどうすることもできない人たちが世界にワンサカ居る中、この国は己の気持ち次第でいかようにもできる可能性がまだ残されているんだから実にもったいない...

東京のコロナ感染者、又じわりと増え始めています。オリンピックが開催されれば一番怖い街が東京になりそうです。入国管理の甘さ、相変わらずの有事の際に対するシュミレーションのなさ、科学的な根拠も示さずやみくもにオリンピック開催に突き進む姿は、あの第二次大戦に竹槍で敵に突っ込んでいく姿を彷彿とさせてしまいます。でも悲しいかな、そんな政治を選択したのもこの国の人達なんですね...都議会選挙がきょう告示されました。秋には国政選挙、いい加減まともな投票をしてくれといいたいです。と言っても半分の人は棄権するんですから、文句言うんだったら投票所に足運ばんかい!と言いたいのでございます。まあ、おいらも無党派層の一人で頼りになる人物もなかなか居ないのだが、消去法でもいいので、せめてもの弱者の側に立った人に一票投じねばと思っとります。

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事務所ベランダから

2021/06/23
【第1497回】

犬に纏わる2冊の本を読了...一冊目は第163回直木賞受賞作、馳星周作「少年と犬」さすが何年もエンタメ文学を世に出してきた作家だけに、簡潔に書かれた文章なのだが情景が浮かんで、まるで映画を見ている感覚にさせてくれる。6編に登場する人物は誰もが不幸を背負っているのだが、どんな言葉よりも優しい肌触りと温もりで寄り添ってくれるワンちゃん。犬好きな人にとっては涙がちょちょぎれるんではなかろうか...6編の中でおいらは『泥棒と犬』が最も印象に残った。発展途上国出身の犯罪者が示す愛情が切なく胸に迫る思いだ。人間不信に陥った者にとっては、犬は唯一の裏切らない友達だったに違いない。

もう一冊は2019年第17回 開高健ノンフィクション賞受賞作、濱野ちひろ作『聖なるズー』犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」の話である。この本では著者がドイツの動物性愛の人々の家で何日も一緒に暮らし、自ら胸襟を開き相手と深く観察し会話をしている。今、社会でも問われてるLGBTしかり愛の形は様々であり、真の愛とはなんぞや?生き物の在り方に一石を投じる本であるに違いない。

今日6月23日は沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる日から76年にあたる「慰霊の日」である。この日のことを知らない人が全国に75%居るという。確かに戦争そのものが風化しつつあることは間違いない。沖縄戦で人口の4人に1人が戦死した事実、そして今なおアメリカ軍基地が存在し沖縄の人たちに負担を強いていることを忘れてはならない。沖縄の透き通るような空と海、そして朴訥で飾らない人たち、沖縄が他県と同等の幸せな暮らしができることを強く願う。

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燃える夕景

2021/06/21
【第1496回】

先週の週末、久しぶりに新宿花園神社でテント芝居を観てきました。演目は新宿梁山泊「ベンガルの虎」唐十郎の作品の中でも大好きな作品の一つです。なんとこの芝居に今年御年72歳になり、第46回菊田一夫演劇大賞を受賞したばかりの風間杜夫ちゃんが出演しているんでございます。思えば1973年の状況劇場の強烈な初演が甦ってきます...当時のアングラ演劇を牽引していた唐十郎、寺山修司、鈴木忠志、佐藤信などのなかでもおいらは何といっても特権的肉体論を旗印に、日本のみならず海外にまで紅テントを繰り広げていった状況劇場が大好きでした...この芝居の内容はビルマ(現在のミャンマー)、ベンガル(今ではインドとバングラデシュに分断された地域)、バッタンバン(カンボジアの州)、そして日本の下町を縦横無尽に駆け巡る壮大なロマンに満ち溢れているドラマです。芝居の冒頭に風間杜夫扮する隊長、兵士が口ずさむ埴生の宿からビルマの竪琴の主人公水島を想起させる着眼点が素晴らしい。初演には観られなかった新しい試みを仕掛ける演出家・金守珍の唐作品の愛おしいほどの愛情が随所に感じられる。名作は何年経っても名作であり、その名作に新しい息吹を吹き込み新たな作品に仕立て上げる新宿梁山泊の意欲と志に拍手を送りたい。

杜夫ちゃん、貴男のいくつになってもチャレンジしていく役者魂にも勿論拍手を送りたい。ラストにテントが開けられ、ステージ奥から本物のショベルカーが登場しそのバケットにずぶ濡れになりながら乗り込むヒロイン...これがテント芝居の醍醐味、テントなかで繰り広げられた虚構の劇が一瞬にして現実の世界に晒される。唐十郎がテントに拘り続けたことを知らされるときめきの瞬間でもある...だから芝居はやめられませんことよ。

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テントが似合う新宿花園神社

2021/06/18
【第1495回】

昨日、渋谷東急文化村オーチャードホールに島田歌穂さんのコンサートに行ってきました。会場に行く前に、まず渋谷の人の多さにビックリ、しかも若い人がマスクもしないで路上でワイワイガヤガヤしておりました。コンサートの帰り21時過ぎの渋谷の街は一段とヒートアップ、アルコールを出している店には若い人達の大声が外にまで響き渡っておりましたし、なかには早々と満席の張り紙が入り口に...これじゃ間違いなく又もやコロナの大きな波が来る予感がしました。ましてやオリンピックの開催、ああ恐ろしや首都東京!一体全体誰が責任取るんじゃ!責任の所在を明らかにしないまま突き進んでいくこの有様は、まさしく日本が戦争に突入していった過去の苦い経緯と相通じるものがあります。当時との違いは、今は言論の自由があるので約7割の人がオリンピック反対・再延期を表明しているにもかかわらず突き進もうとしている輩にはただただ驚くばかりです。こんな状態のなか出場する選手の気持ちを考えると何だかいたたまれない気持ちにもなってしまいます。国民には散々自粛を強いていながら何故オリンピックだけ特別扱いにするのか?その仕組みと開催しようとする上級国民の魂胆がわかるだけにみんな呆れ怒っているんでございます。

さて、島田歌穂さんのコンサート、誠実な歌穂さんの人柄がよく出ていたライブでした。超満員の聴衆を前に数々のミュージカルの名曲を披露する歌穂さんは、まさしく歌姫でした。ゲスト出演の山崎育三郎さんとのデュエットは絶品でした。さすが、長年日本のミュージカル界で活躍されたプロのステージでありました。

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まだまだ頑張ってます!

2021/06/16
【第1494回】

なんだかオリンピックが既成事実として開幕に向けて着々と進行している状況が恐ろしい気がします。感染者が爆発的に増えても誰一人として責任の所在を明らかにしていないのには呆れてしまう。これまでの経緯から言ってもとても信用できない人たちが、兎に角オリンピックをやりたいがために突き進んでいる。なのに、国会は明日から9月まで閉会、今月末には減給もなく予定通りボーナスまでもらって解散総選挙後の運動に奔走する始末。コロナで困ってる人たちを置いてきぼりするこの輩を徹底的に糾弾しないお人好しなニッポン人。上級国民は庶民を完全に見下しなめてかかっているんでございます。新宿の街でも、阿保らしいと昼間から酒を飲ませている店があります。緊急事態宣言もまん延防止も、ただの言葉遊びにしか感じられないくらいの体たらくな対策にしびれを切らして楽しそうにお酒を飲んでる人達...あちゃ!

「Sing a Song」は昨日から北陸地方に入りました。いよいよラストスパートです。「狸の里帰り」は北海道の2公演を終え今日は網走湖のすぐ側の大空町公演。この季節の北海道は梅雨もなく快適極まりない環境です。北の大地の方々もそうそう芝居を観る機会はないと思いますが、この芝居を観て頂いて少しでもコロナによる閉塞感を晴らして頂ければと思っています。20代前半リュックを背負って道内一周した日々が懐かしい...知床の浜辺でドラム缶の風呂に入り地元の漁師の番屋の泊めて貰ったこと、駒ヶ岳の麓で野宿しているときにオオカミに襲われそうになったこと、礼文島の民宿に住み込み毎日ウニ漁に出かけその場で食べた事などなど...おいら昔から風来坊でありました。

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カルガモさんも考えています

2021/06/14
【第1493回】

ここ10年で最も遅い梅雨入りした今日の東京、ここ数日に比べ涼しい感じがします...昨日、南青山にあるブルーノート東京で桑原あいさんのライブを聴いてきました。1991年生まれのピアニスト、今年出したCD「Opera」の彼女に感性に惹かれ生で聴きたくなった次第です。初めの3曲はソロ、そのあとはベース、ドラムが加わったトリオの演奏でした。次々と繰り出される変拍子リズムに対し、これを心地よく受け止めながら躍動する彼女のピアノは、緩急を織り交ぜ、時には抑制を効かせたプレイで、なおかつエレガントな魅力をひきだしてくれる素敵な演奏の連続でした。ジャズのジャンルを超え、音楽そのものの魅力を伝える若き音の伝道師ではなかろうか...エンニオ・モリコーネの名曲「ニュー・シネマ・パラダイス」のベース、ドラムに見事に絡んでくる彼女のピアノを弾く、いや叩く音色は、あの名画のシーンを想起させおいらの感情を狂おしく揺さぶってくれました。彼女があの曲、あの映画に思いを寄せたそのパッションの強度を強く感じました。演劇然り、やはりライブはなにものにも代え難い魅力をもっているんでございますね。

G7の会議、海辺近くの写真撮影後にひとり取り残され最後尾を寂しく歩く我が国のトップの姿を見るにつけ、なんだか可哀想になりました。人には身分相応と言う言葉があります。番頭さんで終わっていれば良かったのに...うつろな眼差しで安心安全を呪文のように言い続けている貴方、国民のだれにも信用されてないのも又、哀れです。東京トップのおばちゃんのふてぶさしさも怪しいもんでございますがね。

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Blue ♪ Note TOKYO

2021/06/11
【第1492回】

先日TVで渡辺麻恵さんのことが紹介されていました。麻恵さんは過去にトムの作品に3公演参加された方です。結婚する前は大塚麻恵という名前で活動してました。明るく前向きで好感が持てる女優さんでしたが、世界一周旅行を経験しバングラデシュに移住を決意。今は素敵な旦那さんとバングラデシュの貧困にあえぐ子供、女性たちが自立できる手助けをされています。先日アフガニスタンで亡くなった中村哲さんもそうですが、こんな人たちが存在してこその日本だと思います。ひとのために尽くすことが生きてることの証明、いやそのために命を授かったという感謝の気持ちがある人は尊敬します。3年前に帰国した時に麻恵さんからもらったバングラデシュの人たちが作ったキラキラペンはとっても素敵なペンでした。手作りのキラキラ輝いたデザインと書き心地の良い逸品です。TVで観る麻恵さんは一段と美しくキラキラペンのように輝いていました。この世に奇跡的に命を頂いたならばいつまでも輝いていないとバチがあたりますね!バングラデシュ、アフガニスタンに比べりゃなんでんかんでん出来る日本じゃありませんか、愚痴なんてこぼしている場合じゃありませんことよ。人生はアクションでございます、ごちゃごちゃ考えないでまずは行動に移すことです。動いて初めて見えてくるものが沢山あるはずです...おいらも75年間ハチャメチャ生々流転の人生でしたが、がむしゃらに動いたからこそ失うものより得るものの方がはるかに多かったと断言できます。

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何のお願いごとかな?

2021/06/09
【第1491回】

先日、地方の片隅で新宿ゴールデン街の小型版みたいな店が集まった飲み屋街のドキュメントをTV放映していた。店を経営しているママさんも訳ありの人生、集まるお客もそれに輪をかけたような波瀾万丈の生き方を経験してきた強者ども揃い。時には罵倒し、時にはいたわり合いながら今ある生を懸命に生きている。下手な芝居も顔負けの壮絶なドラマを見せつけられる思いだ。人間やっぱり苦労せないかんのかな?いや苦労しなくともすいすいと楽しく過ごしている輩もいるやんけ...なるほど人の人生人さまざまでございますが、なんだか訳あり人生を過ごした人達って、根が純粋で正直のあまり不器用にしか生きられないのかなと思います。調子のいい奴ほど出世もし、ほどほどの生活をしてるのだが、果たして本当に満足しているのかどうかは他人には判断できないのは当たり前でございます。

今読んでいる桜木紫乃「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」も社会の底辺で愛おしく生きている人たちの話です。人の道から外れた人生に何故か惹かれるのは、普通に過ごしている人たちに比べて、はぐれ者のストレートで愚直ではあるのだが、情がてんこ盛りされているからではなかろうか。時代はクールが主流の時代だからこそ情に懐かしさを覚える。しかし情は大切なもんでございます。昭和に生きたニンゲンの戯言ではございませんことよ。

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ガクアジサイ

2021/06/07
【第1490回】

6月もあっという間に2週目を迎えることになりました...この時期、井の頭線にはたくさんの紫陽花が咲き誇っています。車窓から眺める紫陽花は、しばしコロナのことを忘れさせてくれます。ふと、近未来、ウイルス、戦争などにより花々すら見られない世界が訪れたら?なんて考えちゃいます。先日まで続いていたイスラエルとパレスチナの小競り合いで廃墟と化したガザ地区には緑の痕跡すらありませんでした。ガザ地区に住む画家が破壊されたアトリエで画材がなくなりカレー粉などを使って絵を描いていました。権力者、武器産業が一体となって無意味な争いによって無毛な光景を生み出しているのに、いまだストップをかけられないニンゲンの愚かさを日々知らされる世界ってなんなんでしょうかね...

「狸の里帰り」東京公演を終え地方公演がスタートしました。昨日、千葉県市川市行徳文化ホールI&Iで無事公演を終えることが出来ました。12日から北海道をはじめ全国各地で公演します。「Sing a Song」は昨日まで愛知県を終え明日から三重、岐阜を巡演します。どちらも感染予防対策をしっかりと心掛けての公演です。

それにしても東京五輪開催を巡る政府対策分科会の尾身会長の発言について、田村厚生労働相が「自主的な研究の成果の発表」などと発言。この方、眼を充血させながら他の閣僚に比べてよくやってるんじゃないかしらと思っていたのだが、やはり権力のチカラには頭を下げざるをえなかったんですね。政治家になりゃ誰だって総理の座に着きたいのは当たり前。何が国民のため?所詮、政治家なんぞは権力亡者の烏合の衆でございます。

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井の頭のアジサイは地味に都内No1

2021/06/04
【第1489回】

昨日、スカイツリー近くにあるすみだパークシアター倉で劇団桟敷童子「獣唄」を観劇しました。昨年上演された作品なんですが、出演していた村井國夫さんが心筋梗塞で倒れ途中降板となりました。この年の紀伊國屋演劇賞団体賞を劇団桟敷童子、個人賞を村井さんが受賞した作品だけに再度上演するに相応しい作品だったと思います。おいらは初演も観てるんですが村井さんが完全復活し、より密度の濃い舞台に仕上がっていました。何度も書いてきましたが、この劇団の演劇に対する志の高さ、純粋さに頭が下がる思いです。ハイテクとは真逆の人間の体温に一番近いところを信じての芝居作りは演劇の原点でもあると思います。

少年の時に見聞きし心震えた現象を見事な人間ドラマにしていく東憲司さんの変わらぬスタイルは多くの観客の心を鷲掴みして当然ではなかろうか...

さて、オリンピック本当にやるんでしょうかね?宙に浮いたオリンピックをどう調理したらよいのか、コロナも含めて、更には政治がらみときたもんで右往左往しているんでございますね。上級国民のやることは今やほとんどの国民が疑心暗鬼になったおりますんで、どちらに転ぼうが諦めの境地でございます。ただ言えることは、開催されれば他国からのコロナが拡散されることは間違いないし、収束は不可能ではないかということは覚悟せねばならないのでは...この国のトップの眼がますますうつろになり哀れに思う今日この頃でございます。

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下町の太陽

2021/06/02
【第1488回】

1964年にオープンした紀伊國屋ホールの改修竣工記念式典に昨日出席しました。本屋さんの中に劇場があるのは世界でも珍しいそうです。パリから来た芝居関係者もびっくり、しかも演劇賞まで設けて新宿文化を牽引していった功績は大だと思います。小劇場の人達には憧れの劇場で「新劇の甲子園」とまで言われました。双六の上りみたいなもんですね。おいらも役者で一度だけ立ったことはありますが、劇場に漂う雰囲気が文化そのものという感じがしました。トム・プロジェクトを立ち上げたあとも公演で何度か使わせていただいてはいるんですが、観客の方々の劇場に向かう気持ちの高まりが尋常でない感じがします。確かに多くの書物をすり抜けて行くだけで、すでに言葉のシャワーを浴び、いやが上にも想像力を喚起せてくれる気がしてしまうんですから稀有なる劇場かもしれません。

式典はいろんな方々の祝辞の言葉がありましたが、最後にゲストで演奏されたジャズピアニスト小曽根真さんのステージが最高でした。1曲目は「リボーン」、彼の自作であるこの美しい旋律は、新しく出発する紀伊國屋ホールへのエールとなって優しく語り掛けているかのようでした。2曲目は「誰かのために」この曲は昨年アフガニスタンで亡くなった医師中村哲さんに捧げる新作でした。この2曲を聴きながら、小曽根さんがアーテイスト以前に一人の人間としてとっても魅力のある方だと思いました。改めて、人は人を幸せにするために生まれてきたんでございますね。

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水無月

2021/05/31
【第1487回】

「狸の里帰り」昨日東京公演無事千秋楽を迎えることが出来ました...この大変な時期、劇場に足を運んでいただいた皆様に本当に感謝です。カーテンコールの温かい拍手が出演者にとっては何よりの励みです。スタッフの皆さんも良く頑張ってくれました。勿論、こんな非常時になにもわざわざ芝居なんかをやらなくてもとか、観たいけど恐いから行けないとか、そんなひとたちの気持ちも当然のことながら良く分かります。でも、だからこそ芝居を上演する意義があると思います。コロナごときに負けてたまるか!いや、芝居なんぞは有事の時こそきらりと光る存在だと思います。劇場を後にするお客様の顔がほんわかと見えるのも、コロナ金縛り状態から暫し解放されたからではなかろうか...しかも今回の芝居の内容がコロナがらみだったから余計にそう思えたのかもしれません。

そして、こんな時期は詩集なんかを読むと言葉のチカラで一筋の光明が見出せるかも...おいらも最近、1981年生まれの三角みづ紀「どこにでもあるケーキ」1931年生まれの谷川俊太郎「ベージュ」を読了。50歳の年齢差があるにもかかわらず両氏とも言葉がみずみずしい。ベテラン詩人谷川氏がひらがなで綴る詩の理由として「文字ではなく言葉に内在する声、口調のようなものが自然にひらがな表記となって生まれてくると言えばいいのか、意識してひらがなを選んでいるのではなく、文字にして書く以前にひらがなの持つ調べが私を捉えてしまう」という発言が興味深い。何事もシンプルに思考し行動すれば意外と身軽になれるのではないか...こんな時こそ余計なものは脱ぎ捨てて身軽に生きましょうね。

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ことばのちから

2021/05/28
【第1486回】

昨日の雨も上がり今日は穏やかな一日になりそうです。朝起きてベランダから見る樹々の変化に時の経過を感じます。新緑がしっかりと落ち着いた葉を形成し、野鳥のカップルが恋のさえずりを交わしながら飛び回る様がなんとも微笑ましい。昨日の雨に打たれ垂れ下がっていた枝も今日は何か言いたげな感じがする。生きとし生けるすべてが愚直ながらも己の主張をしていることに耳を傾けると、あらためて人間の浅はかなさに気づかされてしまう。

そんな折、またしても緊急事態宣言延長の知らせ...飲食店をはじめ窮地に陥ってる人たちの思いはいかがなものか...発信する人達は自らの給料を下げもせず、いつものように自粛の念仏を唱えるだけ、オリンピックの責任者は開催した方が経済効果があるなんてことを平然とのたまうありさま。暴動が起きてもおかしくない状況なのに、なんともおとなしい国民性。この国はいつまでこのあいまい性を貫き通していくんでしょうかね...

演劇の世界も相変わらず過酷な状況なんですが、芝居を支えてくれる人たちのおかげで何とかやっております。「Sing a Song」今日の和歌山演劇鑑賞会を終え一端東京に戻ります。

「狸の里帰り」は今日が8ステージ目を迎えます。落ち込んでばかりでは何事も前には進みません。こんな時に有効な言葉があります...ケセラセラ♪「物事は勝手にうまい具合に進むもの」「だからあれこれと気を揉んでも仕方がない」生きてるだけで丸儲けでございます。

今日も張り切って活きましょう!

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しっかり活きてます 

2021/05/26
【第1485回】

オリンピックのための緊急事態宣言の延長が為されようとしています。こんな恐ろしいことが7月23日の開幕に合わせて錬られてるなんて...この一年半有効な手立ても打たず、ここにきて慌ててワクチンを打ち出してますが時既に遅し、コロナ禍で苦しんでいる人達に大した手当もせず、オリンピック関係者には手厚い対策を講じるなんて本末転倒もいいところでございます。金にまみれた近代オリンピックにごますり、利権にあやかろうとする政治家、企業、マスコミにうんざりです。命をすり減らして医療現場を支えている人達にどの面さげてオリンピックに協力してくださいなんて言えるんでしょうかね。外国から大勢の人達が来れば感染が拡がるのは今までの杜撰な検疫からも分かる筈なんだが、もうとにかくオリンピック開催に向けての狂気の沙汰が繰り広げられています。代々木公園には東京オリンピック・パラリンピックのパブリックビューイング会場のために、公園の木の枝を切る作業が始まりました。人の流れ、三密を日々懇願している都の言い分とは異なるのではないか...それにしても、IOCのトップが緊急事態宣言下でもオリンピックを開催するなんて発言、とんでもない!なんてこと国のトップが抗議できないなんて本当に政治は腐りきっています。仮に開催した後の日本の状況を考えただけでもぞっとします。

「狸の里帰り」6ステージ目、「Sing a Song」は今日、奈良演劇鑑賞会が無事終了しました。

コロナ禍のなか、演劇はしっかりと発信し続けています。

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ふくろうの街で「狸の里帰り」やってます

2021/05/24
【第1484回】

昨日で「狸の里帰り」3ステージ目を無事終えることができました。昨日のステージ初日が出たという出来栄えでした。まさしく芝居は生き物ですね、初日はやはり硬さが出ますし、2目目は安心感で少し緩みが出てましたし、いつかどこかでぴたりと当たる出来になるもんですが早くも昨日がその日でありました。演者と観客の呼吸もぴたりとはまり冒頭から芝居の軽快なリズムを創りだしラストまでお客のハートを鷲掴みという良質な芝居に仕上がった次第です。役者という生き物はお客の乗りには一気呵成に乗りまくり、普段表現できないものまでものにしてしまうんですから恐ろしいもんでございます。これからどこまで成長していくか本当に楽しみな舞台になってきました。

「Sing a Song」は姫路市民劇場の公演を昨日無事終えることができました。これで兵庫県の4ステージ何事もなく好評の中終えることができました。公演前は兵庫のコロナの感染も拡大し公演が危ぶまれていたのですが演劇鑑賞会の皆さんのおかげで上演できたのは嬉しい限りです。でも、まだまだ油断禁物、いま公演中の2作品これからも上演が続きます。

一日として安心して眠れない日が続くのはおいらも含めて皆同じですが、お客様が喜んで劇場を後にする姿を見るたびに「必要なものがなくなるはずはない...」お天道様はちゃんと見守ってくれるから大丈夫!と言い聞かせている日々でございます。

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「狸の里帰り」只今上演中!

2021/05/21
【第1483回】

「Sing a Song」神戸演劇鑑賞会の3ステージ無事終わりました。神戸もコロナ禍のなか大変な状況だったのですがキャスト、スタッフ、そして鑑賞会の皆さんに感謝です。1年お待たせしての公演だっただけに感慨もひとしおではなかったかと思います。ステイホームばかりじゃそれこそ心身のバランスおかしくなっちゃいます。家飲みの酒の量も増え家庭内の不穏な噂も時々耳にします。そうならないためにも、たまには劇場に足を運び疲弊した心身に清々しい風を送り込むのもよろしいかと思います。勿論、映画館、美術館、コンサートも同様です。未だに映画館、美術館が閉館されているのもどうですかね?国民には延々と自粛を要請しながらもオリンピック開催に向けては必死豆炭なのはどう見てもおかしいんじゃありません。お金塗れの大会にうんざりしながら国民の命をないがしろにしている人たちに血税払いたくない!庶民の正直な気持ちです。

今日は「狸の里帰り」東京芸術劇場シアターウエストでの公演初日です。個性溢れる俳優陣の演技が見物です。3月に公演した「たぬきと狸とタヌキ」の続編ですが、この時代に即した内容で、しばし生の舞台に身を任せコロナを忘れる良い機会の舞台になると思います。

大相撲の世界では大関朝乃山が昨日から休場。これもコロナによる出来事、平常であればたまには、ぱっと派手に遊びたいのでしょうがここは自分自身に張り手をかまして我慢して欲しかったですね。出身地富山の人たちもがっかりしてることでしょう...こんな状況だからこそ油断禁物、心引き締めて過ごしましょう皆の衆。

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あら!ふえちゃったカルガモちゃん

2021/05/19
【第1482回】

昨日、西荻窪のスタジオで今年9月に上演する新作・風間杜夫ひとり芝居「帰ってきたカラオケマン」のチラシポスターの写真撮りをやってきました。72歳になる杜夫ちゃんコロナもどこ吹く風、4月20日に第46回菊田一夫演劇大賞を受賞しました。いやいや、元気溌剌、歴史ある賞の大賞ですからたいしたたまげたもんでございます。常に役者として第一線を走り続け、ことに演劇人としての業績が評価されたんだと思います。昨日の撮影時もカメラに向かう表情がおちゃめで、色気があり、そして風格も自然に醸し出す余裕なんて様を見せられると、ほんまにこの人役者になるためにこの世に生まれてきたんやなと改めて思った次第でございます。1997年に始まった風間杜夫ひとり芝居、今年の新作で9本目となります。こりゃ世界演劇史上ギネスブックに登録されてもおかしくない快挙です。しかもアジア、ヨーロッパ、アメリカと世界を巡演し異国の人たちにも十分喜んでいただきました。

今回の新作は題名の通りカラオケマンこと牛山明が11年ぶりに帰ってくるんです。この11年間何があったのやら、またまたこのコロナ禍のなかで牛山明はどこをさ迷っているやら...興味津々、楽しみな舞台になりそうです。

西荻窪の写真スタジオは東京女子大通りに面しています。通りを歩く学生さんはおしなべて地味な感じがいたします。お嬢様学校で派手な格好は禁じられているのかな...会社の近くにある文化服装学院の人たちの奇抜な服装を見慣れているためからか余計にそう感じました。でも、どんな格好しようが肝心なことは中身ですからね...

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華やかな女子大通り

2021/05/17
【第1481回】

今年は全国的に梅雨入りが早いみたいですね。いつものような豪雨災害がないことを祈りたいですね。コロナが収束していない現状、ダブルパンチになりかねない危機的状況だけは避けたいものです。21日からの東京公演「狸の里帰り」は今日が最終稽古、「Sing a Song」は明日から近畿地方の演劇鑑賞会の公演が始まります。二つの公演を緊急事態宣言下のなかで実施するトム・プロジェクトもまさに正念場です。幸いにして、キャスト、スタッフも細心の注意を払いながらなんとか日々稽古に邁進していますが、このコロナはちょいと油断すると瞬く間に襲ってくる恐怖があるので戦々恐々たる思いです。

週末は相変わらずのスティホームで人との接触を断っていました。変異株の感染力は今までの予防では太刀打ちできないことは明らかです。家でやることは、いつもの通り映画、読書、音楽そして近場の公園散歩です。先週のトップリーグラグビー準決勝2試合は見ごたえがありました、パナソニックの福岡賢樹選手のプレーが素晴らしい。28歳にして医師の道を選択しての最後のシーズンなのだが途中出血しながらも守備、攻撃ともども卓越したものを感じました、まさに文武両道、神は二物を与えてしまいました。笑顔も素敵、ラグビーの良さを日本に知らしめ新たな世界に踏み出す彼の生き方に拍手を送りたい。野球はライオンズなんとかやっとります。今年は投手が良くなったと思ったら山賊打線が今一つといった日々が続いています。主力が不在の中、若手がいいプレーしていたんですがホームラン狙いの山川どすこいが帰ってきた途端に打線のつながりが無くなった気がします。ブンブン振り回すだけが野球じゃありませんことよ、状況判断してチームプレしてくださいな。でも、なかなかうまくいかないところも野球の面白いところでございます。

家を出て、風にそよぐ樹々を眺めているだけで気持ちが豊潤になってきます。木々が大地から水を汲み上げると同様に、緑の美しさから疲弊した心身に潤いをもたらしてくれます。コロナなんかに負けていられるか!なんて気分にさせてくれます...感謝。

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自然のアートに感謝

2021/05/14
【第1480回】

今日は、夏日でございます。東京公演は無念にも公演中止になった「Sing a Song」地方の演劇鑑賞会の公演がスタートしました。昨日、横浜演劇鑑賞会の公演を観に行ってきました。一年間待っていた人たちの熱い思いが会場を埋め尽くしていました。あの忌まわしい戦争と今のコロナ禍が重なる思いで舞台を凝視されていたのではないかと思います。あの苦しい戦禍のなかで、しばし人の気持ちを潤沢にしてくれたのも歌であり、今コロナで閉塞している社会を解放してくれる一つに生の舞台であることは間違いないと思います。観劇後に会場を後にする人達の言葉が印象的でした。「一年間待った甲斐があったね...やっぱり生の舞台は最高だね!」こんな言葉を耳にすると、苦境を乗り越えなんとか実現に向けてきた労苦が吹っ飛んでしまいます。勿論、この状況のなかで頑張ってくれたキャスト、スタッフも同じ思いだと思います。そして、何とか公演を実現したいと粉骨砕身日々奮闘してこられた鑑賞会の方々には感謝感謝です。芝居を日常の生活の一部としてくれる人達があってこその演劇です。アートを愛する人がいる限り国が滅びること無いと思います。大変な日々が続いてますが、こんなホットになれる日が持てるだけでも幸せです。改めて生きてるって捨てたもんじゃございませんことよ...

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今日も元気に咲いてます
アンネのバラ

2021/05/12
【第1479回】

今日から緊急事態宣言の延長です...新宿のデパートも部分的に営業開始しています。昨日は都庁前で映画関係者の人達がプラカードを持って無言の抗議をしていました。劇場は50%で営業出来るのに何故映画館は除外されたのか?という素朴な疑問です。話もしないスクリーンを眺めているだけなのにおかしな話です。方や、五輪担当大臣の「コロナ禍で分断された人々の間に絆を取り戻す大きな意義がある。この東京大会は世界中の人々が新たな光を見出すきっかけになる」なんて言葉。なんとも白々しい、復興オリンピックはどこにいったのやら、とにもかくにも議員の先生方コロナの病にかかって頭がおかしくなったんじゃないかしらと思ってしまいます。街の声もほとんどの人が「いつまで緊急事態宣言連発してるのかしら...今更有効性はないんじゃない?」と言っております。もうほとんどなめられた状態であることをわかっているのに無能無策の有様。

新宿の飲食店閉店の張り紙も目立つようになってきました。失業者も増え、コロナ後の社会も一筋縄ではいかないのでは...今回のコロナ禍のなかであらたな生き方を模索している人たちが沢山いるのも事実です。ピンチはチャンスの裏返し、こんな機会もそうそう訪れるわけでもなし、しっかりとものにしたいものです。それにしてもいつまで続くのコロナちゃん...そろそろ勘弁してちょうだいな!

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コロナに気を付けてネ

2021/05/10
【第1478回】

初夏のような日が続いています。「Sing a Song」東京公演に続き5月21日からの「狸の里帰り」も公演中止かと思いきや、何とかやれることになりました。何の対策もしないで緊急事態宣言の乱発で振り回される日々、暴動が起きても不思議ではないのにお行儀が良いこの国の人達。国民はこの一年以上マスク、手洗い、外出自粛をして参りました。収入も減り厳しい現実に耐えてきました。どうすりゃいいのさこの国は?とりあえずは次の選挙で役に立たない議員に鉄槌を下すしか手立てはないのかな...かといって、野党の皆さんも今一つ歯切れがよくないしと困ったもんでございます。

片や、いまだにオリンピック開催の有無に関しての発言がはっきりと聞こえてこないのもなんとも情けない気がします。誰もが悪者になりたくないんでしょうね。この状況を見て誰もがオリンピック開催は難しいと思っているのに何故口チャックしてるんでしょうかね?いろんなところに差し障りがあるので言えないんでしょう...政治家は勿論、メディアに関する人たちはオリンピックに協賛している企業にも忖度してる気がしてなりません。周りの様子を伺って態度を決めていくのも処世術の基本だとは存じてますが、一度きりの人生じゃないか!筋が通ったことを成し遂げてこそ、この世に生まれてきた意義があるんじゃございません。

この閉塞した状況の中、自然界は新緑と美しい花と虫たちの春の宴でキラキラしています。

こんな景色見させていただきありがとうでござんす...それに比してニンゲンいつまでたってもまだまだですな。

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甘いかな?

2021/05/06
【第1477回】

GWも終わり今日から仕事再開です。本来であれば「Sing a Song」の東京公演中なんですが生憎の緊急事態宣言、無観客での劇場公演OKなんて理不尽なお上の御達しで公演中止と相成りました。今日の情報では更なる緊急事態宣言の延長がささやかれており、全く踏んだり蹴ったりお手上げ状態でございます。多くの人のご意見、この1年以上政治家、行政に携わる人達何やってたんだろうか?呆れて怒る気にもなれませんわという気持ちではないかと思います。

おいらはGWの間は変異株の異常な感染力ということもありホームステイに徹していました。映画、読書、音楽、散歩という4本立てで過ごしました。それぞれの分野のベスト1は次の通りです。映画は中国映画「活きる」チャン・イーモウ監督が描く1940年代から1970年代の中国人影絵師の生き様を描く作品。今消えゆく懐かしい中国人民の姿、家並み、食べ物などなどがきめ細やかに映し出される。共産主義批判が間接的に表現されており、本国では放映禁止。一党独裁のなかで映像を武器にして闘う映画人に拍手を送りたい。音楽部門は新進ジャズピアニストの桑原あいの新作ソロ・ピアノ・アルバム「Opera」1曲目のニュー・シネマ・パラダイスから透明感溢れるピアノの音が心地よい。5曲目のビル・エヴァンスの名曲ワルツ・フォー・デビイを挟んで終曲デイドリーム・ビリーヴァーまで鍵盤の上を心地よくステップさせてくれる気分にさせてくれる満足のCDです。書物は亡き車谷長吉さんの全集三巻をじっくり読ませていただきました。著者の独特の人間観察が鋭くもあり愛おしい。散歩は杉並大宮八幡宮の空を気持ちよく泳ぐ鯉のぼりの姿でした...ふと目の前に友人の書家である井上龍一郎氏のカレンダーに書かれた中村哲氏の言葉「飢えや渇きもなく十分に食えて家族が共に居れる、それだけで幸せだと思えないのか」その通りでございます。

昨夜、長崎の友人原さんから博多六本松「ヒロ」のママである田和玲子さんが亡くなったとの連絡がありました。おいらにとっての青春であり、風来坊のおいらを温かく迎えてくれたお店とそこに集まる心友との日々は生涯忘れることはないだろう...自由奔放でありながら繊細な優しさを備えた玲子さん、本当にお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね...

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楽しくおもしろそうに泳いでる

2021/04/30
【第1476回】

4月23日(金)『スマイル!岡江フェスティバル~音楽とともに~』を観ました。

岡江久美子さんが亡くなって一年。家族である大和田獏さんと美帆さんの企画で12時からライブ中継でした。岡江さんと関わった人たちの共通する言葉は「太陽」。気さくで朗らかで天衣無縫の人だったんですね。岡江さんが残した太陽の温かさは、多くの人達に今なお生き続けているに違いありません。誰しもいずれ遅かれ早かれ死を迎えます...だとすれば、残された人たちに一つでもいいから素敵なプレゼントを残して逝きたいものですね。こうやって何とか人類が永らえているのも、そのプレゼントが受け継がれているからだと思っています。何もことさら無理してプレゼントを探す必要はないと思います。ちょいと周りを見渡して身近な生き物に優しくなれるだけでも、その小さな波が大きなうねりになることだってあるんじゃないかと思います。

新緑鮮やかなGWですが2年続けてコロナに泣かされています。こちらも2年続けての芝居中止で涙がちょちょぎれますわ。こんな時期にオリンピックの観客どうしようなんてナンセンスなことを話しあってる人達の神経どうなってるんでしょうかね。ここはオリンピック中止!と、いの一番に言った人が次期総理大臣になれるかもしれませんぞ...まあ政治家なんぞはコロナさえも政争の具にするぐらいの図太さがないと務まりませんことよ。

明日から5日まで散歩と家飲み読書、映画館もやってないのでアマゾンビデオで埋もれた映画を見つけて鑑賞などなど...コロナ禍のなかでの過ごし方もなかなかオツなもんでございます。

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今年もアンネのバラ咲きました

2021/04/28
【第1475回】

「Sing a Song」東京公演は中止になりましたが、昨日、愛知県豊橋演劇鑑賞会の主催で穂の国とよはし芸術劇場で初日を迎えることが出来ました。この大変な時期に呼んで頂いて感謝しています。スタッフから、完璧なコロナ対策の中で実施されてる映像が送られてきました。正直なところ、劇場から感染者が出たなんてことは今のところ聞いていません。客席で大きな会話をすることもなく静かに芝居を観てるんですから大丈夫な筈なんですが...東京の四カ所の寄席の席亭が大衆娯楽の寄席は「社会生活の維持に必要なもの」との判断に基づき感染対象をしながら営業を続けると言う姿勢に多くの共感の声が寄せられているのもよく分かる。それに対して、大臣が閉めてくれと言ったそうだが、あんたら一年間ほとんど学び無しでここまできた経緯を考えると説得力がないのも当然でございます。

今日も新宿西口の居酒屋では白昼堂々と昼飲み出来ます!と看板掲げて営業してる店を見かけました。あてにならないお上の意見なんて聞いちゃ居られない!ごもっともでございますが、でもここは何とかしないといつまで経っても終わりませんぜ...おいらにも、とうとうワクチン接種の案内が来ました。おいらはごめんなさいしちゃいますね。欲しい方におゆづりいたします、コロナも怖いけどワクチンも恐くありません?もともと化学物質で構成されてる薬は余程のことがない限り飲まない習慣なので、この新ワクチンもまだ手を付けたくはありませんね...何とか、自然な形でコロナとお別れできればと考える次第でございます。

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いつか来た道

2021/04/26
【第1474回】

「Sing a Song」東京公演中止になりました...観劇を楽しみにしていただいた皆様には本当に申し訳ありません。なにせ国、東京都のやることが思いつきに等しい措置なんでこちらも困ってしまいます。要請の中身にただただ呆然としてしまいます、劇場に対し無観客なら許可しますなんて文言どこから出てくるんでしょうかね?演劇は観客が存在してこその生業です。子供でも分かりそうなことを、国そして東京都のトップが平然と当たり前のように発するんですから何をか言わんや...リスクを背負いながら稽古をしてきたキャスト、スタッフ、お客様に来ていただくためにあらゆる手を尽くしてきた制作者、劇場の労力が一瞬にして無になる現実を痛いとも痒いとも思わぬ政治家、行政トップに怒りを感じます。そして今日東京五輪・パラリンピック組織委員会が日本看護協会に対し、大会期間中の医療人員として看護師500人の確保を依頼したことが分かりました。やる順序が違うんじゃありません?そんなことする時間があるんだったら今困ってる人たちに手を差し伸べるのが普通じゃございません...何度も言います!あんたらの無為無策の政策で困っている人たちに頭を下げ、あんたらの血税からいただいている給与を返納せんかい!そうでもしないとほとんどの国民は納得しないと思いますがね。

連日、良い天気につられて人出も相変わらず多いような気がします。三度目の緊急事態宣言あまり効き目がないのかな...連日、檄を飛ばす都知事のおばちゃんと、うつろな目で覇気のない言葉を吐くガースーちゃん、なんだかリピーターおばちゃん、おじちゃん人形に見えますがな。

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錦糸町稽古場近くから

2021/04/23
【第1473回】

又もや緊急事態宣言...もうあきれて怒る気もなれませんわ。この一年間何してたんでしょうか?政治家、行政の長、まったくもって国民のことなんぞ考えていないことを国民の方々が認識すべきです。他人任せというか、思考停止しているととんでもない嘗ての悪しき日本になっちまうことに危機感を持たないといけませんがな。今回もオリンピックIOCバッハ会長の来日に合わせての期限としか言えない見え見えの策。ほんまにオリンピックをなお実施しようとする政府、東京都知事の頭狂っているとしか思えませんが...中止を進言できない事情は、すべてお金が動いていて躊躇しているのがよくわかります。コロナ対策も十分にできない連中がオリンピックなんぞできるわけがない。こんな分かり切ったことなのにストップできないこの国のシステムにうんざりしてるんですが、もういい加減お人好しのこの国の納税者は自ら己の首を絞めてることにもういい加減気づいて欲しいですな。

今日から「狸の里帰り」の稽古始めです。コロナの戦場の中、コロナの網を潜り抜けても公演日が決まっている以上走り続けるしかありません。一年前には、今年は安心して公演できると思っていたのにまさかまさかの事態でございます。とにかく万全の態勢で稽古をスタートさせたいと思っています。

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剪定されても新緑はニョキニョキと

2021/04/21
【第1472回】

昨日、日本経済新聞に神戸芝居カーニバルを30年継続している中島淳さんの記事が掲載されていました。おいらも親しくさせてもらってる大先輩です。マルセ太郎「スクリーンのない映画館・泥の河」、狂言師茂山千之丞「一人狂言」、小沢昭一「唐来参和」今や俳優として活躍してる田中眠さんの場踊りなどなど幾多のきらりと光る表現者とともに神戸を拠点に数十人から300人ほどのキャパで公演されてきました。中島さんのポリシーである観客と演者が濃密なキャッチボールの場にしたいという拘りがあったのだと思います。大きな赤字さえ出さねば持続したいという姿勢も只々頭が下がります。

大阪で初めてご一緒して飲んだ場所も、いかにも中島さんらしい飲み屋でありました。梅田の庶民的の一杯飲み屋ですが出てくる食べ物が安くてうまい。気取りもなく凛とした武士の雰囲気においらもすっかり魅せられてしまいました。人間見栄っ張りで銭儲けに走る輩が多い中、己のスタイルを貫き通しながらも楽しんでいるさまはまさしく痛快そのものです。

今年81歳になっても5月8日から11月まで、80代半ばで一人語りに挑戦している木津川計さんの口演を神戸市立灘区民ホールでやるってんですから、そのエネルギーには恐れ入谷の鬼子母神でございます。コロナが収まったら又ゆっくり中島さんと杯をかわしたいな...あのサミュエル・ウルマンの言葉を思い出します「歳を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いがくる。」あせらず遊び心満載で生きてる中島さんにぴったりの言葉です。

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誕生日のないマツバウンラン
(花言葉は輝き)

2021/04/19
【第1471回】

昨日、埼玉県志木市民会館パルシティホールで「Sing a Song」の公開舞台稽古を上演してきました。建前上稽古を公開するということになってはいるんですが、実質上本公演と同じです。役者さんもマスクを外しての芝居となりました。このご時世、稽古中はずっとマスクをしたままの稽古でした。少しでもリスクを避けるための仕方のない対応でしたが役者さん良く頑張ってくれました。ようやくこうして再演できたのに、まさかのコロナの再延、またしても苦難を強いるのかコロナ野郎と苦々しく思うのですが、なんとかコロナ網を潜り抜け公演を成就させねばなりません。この日も万全の態勢で無事公演を終えることが出来ました。お客様の温かい声援が何よりも強い励みであり後押しでした。アンコールの拍手もいつもよりヒートアップしてた感じがしました。終演後、楽屋に行き、少しでも会話を少なく時間も短くとプロデューサーのおいらも随分と気を遣いながらの対応してまいりました。いつもだと帰りに一杯やりながら当日の芝居の仕上がりなど含め歓談するのも芝居屋さんの楽しみの一つなんですが、もしや感染すれば今までの苦労も一瞬にしておじゃんになってしまうんですからここは自粛するしかありません。

27日から愛知県、東京公演、そして関西、中部北陸と6月一杯46ステージを予定してるのですが、このコロナのまん延でどうなることやら?安心して眠れませんがな...と言ってもおいらには芝居の神様が付いておりますけん大丈夫じゃないかしら...とポジティブに思っとります。

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キャベツの花

2021/04/16
【第1470回】

昨日、「Sing a Song」錦糸町稽古場での最終稽古を観てきました。マスク着用での稽古、俳優さんも大変だと思いますが芝居は完璧に仕上がっていました。戸田恵子さん演じる歌手三上あいこの台詞「早く戦争が終わって、みんなが好き勝手に歌を楽しめるようになればいいのにね。」この言葉がそのまま、今回の芝居をコロナ禍のなか駆けつけてくれたお客様に対する希望のメッセージになればと思いました。コロナもまさしく戦争です、この非常時に人はなにがしかの救いを求めていると思います。芝居がその一助になれればとキャスト、スタッフ一丸となって感染対策も含めて稽古してきました。日々増え続ける感染者、そして新たな変異株の問題、はっきり言ってアチャ~と悲鳴をあげたいところですが、ここで引き下がるわけにはまいりません。どんなに警戒しても、眼に見えないコロナちゃんだけに困ったもんでございます。

もうそろそろ堪忍してや!全世界の人たちが戦争は止めにします、環境を大切にします、もう金品に対する欲望もいいかげん止めにしますなんてことを頭下げてコロナちゃんに申し立てすれば許してくれるかもしれませんな...

政治家、行政の人たちの自粛要請の掛け声にも関わらず、人は相変わらず飲食し不要不急の外出をしています。片やオリンピックもやるのかやらないのか?いつになってもおかしなニッポン...どうすりゃいいんでございましょう?うん、つまるところは自己防衛しかありませんな。

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スカイツリーさん
見守ってちょうだいな!

2021/04/14
【第1469回】

今日の東京久しぶりに雨が降りました。若葉に降り注ぐ様がとても美しい!コロナのことも暫し忘れさせてくれます...つい最近も親類の訃報が届きました。こんな時期ですからお線香をあげにも行けず、唯、懐かしい日々を想い出しながら手を合わせました。もうかれこれ7年前に古都奈良から上京され、共に飲食しながら楽しく歓談していたのですが、おいらのサプライズで新宿ゴールデン街に誘い出すことにしました。世界に誇るディープな世界にビックリしながらもキラキラした表情は強く記憶に残っています。まるで子供に戻った如く無垢な魂も垣間見た瞬間でもありました。

生者必滅、会者定離...生まれてくるものは滅び、出会っても別れる定め。その通りではあるが、死しても、かかわった人、あらゆるものに生きた証は歴然として残ります。その記憶が記録として、残された人をサポートし、共に歩む力になることは間違いない事実です。おいらの世代、これからも沢山の別れがあると思います。勿論覚悟はしてますが、おいらに蓄積された想い出の財産はいつも生き続けおいらを励ましてくれてます。

福島第一原発汚染水、海洋放出...きれいな海、そこに住む魚、そして漁業に携わってる人達、なんとも納得しづらい決定だと思います。天災然り、コロナ然り、場当たり的な対応しかできないこの国の現状あまりにも悲しすぎて涙も出ませんばい。

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萌える新緑

2021/04/12
【第1468回】

今日から東京もまん延防止が始まりました。でも、街は緊張感もなくコロナ慣れした人たちが何事もなく行き交う光景がなんとも不気味な気がしました。

先週の土曜日、映画「ノマドランド」観てきました。画面から漲る圧倒的な人間の存在感に恐れ入りました。アメリカの社会から零れ落ち、自ら選択したノマド(遊牧民)の淡々とした生き方のなかに孤独と、過去と、自立と、自由とどのように折り合いをつけていくか...アメリカの荒涼とした大自然の中でくり広げられる時空間は、まさしくこれからの世界をどう舵取りしていくのか観客の想像力を問う作品だと思います。安っぽい連帯、ヒューマニズムなんかより、この孤独からこそしか、もう一度世界を立て直し構築するしかないのではないかと思える作品でした。

何といっても主演のフランシス・マクドーマンドが素晴らしい。2017年にアカデミー主演女優賞を受賞した「スリー・ビルボード」を観た時にも凄い女優さんだと思ったのだが、今回もノーメイクで居るだけの存在感で勝負できるなんて、さすが映画の国アメリカだ。日本でも生きてきたそのすべてを飾ることなく勝負できる俳優さんが出現して欲しいなと思うのだが、今のテレビ、映画産業の状況下では無理でしょうな...この映画も想い出も、モノも捨てていくことがテーマなのだが、役者の演技だって同じことだと思う。余計なものをそぎ落とし何もしないことが究極の演技だと思うのでございます。

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稽古場近くの横綱公園

2021/04/08
【第1467回】

あちゃ~東京もまん延防止要請決定。緊急事態宣言とどう違うのかな?国も行政も打つ手がなく新語を作って目先を変えるしかないのかな...なのに、満面の笑みで聖火リレーを実施し、沿道を埋め尽くす観客から声援が飛び出す始末。これはもはやマンガですな...あまり好みでないあの楽天の親分もさすがにオリンピックは中止すべきと言っておりますし、早く結論を出さないといけないんじゃないかしらと思うんですがね。

こんな状態でありながら春のお花は次から次へと花を咲かせています。なんだかきれいなお花さんから頑張れよ!とエールをいただいているみたいです。木々に芽吹く新緑の美しさを見る度に命のありがたみをつくづく感じます。ここ何年かで亡くなった6人の親友との楽しい日々が何故か想い出されます。かれらも、コロナの感染にはさぞかしびっくりしているでしょうね。でも、あっちの世界にも違ったウイルスが蔓延しているかも知れませんな。

いずれにしても、いつまでも美しいものを見続けて死んでいきたいもんでございます。

 

美は訓練である。金が万能という刷り込みの世で長年戦って疲れ果てた皆さんの前にいきなり美を持ち出しても、戸惑うばかりはわかっている。だから、少しづつ皆さんに訓練を施したい。皆さんが金と生活に苦しんでいる間、ぼくは貧に苦しみ、美によろこんできた。

美とは、殉ずるに値する、唯一の地上の宝である。

 

と、画家の亡き堀越千秋さんもおっしゃっております。美しいものにどれだけ接し日常に活用していけるか?これこそが楽しんで生きる極意かもしれませんな。

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地上の宝

2021/04/06
【第1466回】

東京は桜も散りましたが、又、少し寒さが戻ってきました今日この頃でございます...先週の土曜日から「Sing a Song」の稽古が始まりました。昨年のコロナ感染を受け旅途中で公演を中止せざるを得なかった作品です。初演で戸田恵子さんが第43回菊田一夫演劇賞を受賞し、大和田獏さんはじめ他の役者さんの個性的な演技も高い評価を得たなかなかの芝居でございます。まさか!一年後はコロナも収束し思い切り芝居が出来ると思っていただけに、この現状には正直言ってまたもや苦難を強いられてるなと思います。でも、昨年の9月以降4本の舞台を東京、地方で何とか乗り切ってきたので、ここはネガティブに考えないでポジティブシンキングでコロナの波をかわしていきたいと思っています。これまでの4公演で感じたことは、コロナが及ぼす閉塞感を芝居の持つ魅力で随分と開放できたとの意見を多数いただいたことです。こんな状況でのなかでもアクティブな発想が何かを動かすことは自明の理です。だから芝居をやり続ける!お客様もリスクを承知で劇場に駆けつける。舞台と客席との空間を、舞台人と観客が共有して創り上げる時空間の素晴らしさは体験したものしかわからないと思います。この時空間が芸を生み、客席の呼吸で芸が工夫された芝居の歴史をコロナごときで中断するわけにはいきません。

漆黒の闇に灯りが入り、セットが建てられ、客席に観客が埋まっていく過程を眺めながらワクワク、ドキドキしながら過ごしてきたこの夢の時空間がいつまでも継続できますように...ここは演劇の神さんにお願いするしかありませんな。

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今年もありがとう!又来年待ってます...

2021/04/02
【第1465回】

散る桜 残る桜も 散る桜...ひらひらと舞い散る桜の最後の舞は本当に美しい。咲かせてくれた自然に対して感謝の気持ちを込めて落ちていく。どんな生き物も誕生したからにはやがて死が訪れる。自然界の掟を、こんな情景であらためて教えてくれるこの季節の桜のなんと潔いことか...これを見せられて、人はどう生きた方が幸せなのか?よーく考えてくださいませ。そんな桜とは違う、大きな幹にこれでもかという執念で咲いている桜を見て、おいらはなんとでも咲いて見せる!という執念と、ひっそりと可愛げに咲かせていただきますというけなげさを同時に思い致す次第でございます。森羅万象、生き物はいろんな姿形を変えて他の生き物にクエスチョンを投げかける。これを受け止める感性、思考、行動がその人の人生を決めるといっても過言ではないと思いますよ。

いやまた、マンボウなる言葉が世の中を騒がせています...おいらなんてこの言葉からマラカスを手にして愉快に踊るマンボチャチャチャ♪を連想しますな。コロナに合わせて一同楽しく踊りましょうなんてことになったら一大事でございます。せいぜい省略しても、まん延防止でしょう。それにしても、次から次言葉を変えて世の中の空気を換えようとしても大衆はもううんざりでございます...それにしても連日にこにこしながら聖火リレーしている画像を見るにつけ何か変だと思わない?これこそが不条理演劇じゃないかしら...

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なにがなんでも...
いや、ひっそりと。

2021/03/31
【第1464回】

いやいやまいりました...プロ野球開幕したばかりというのにソフトバンクの強さというより層の厚さに、今年もぶっちぎりのリーグ制覇、日本一になっちゃうんじゃないかしらと不安になりました。とてもライオンズのいっぱいいっぱいの戦力と比較すると心配しますがな。逆転されても、いぶし銀みたいな選手が代打で出て試合をひっくり返すんですから余裕すら感じます。我がライオンズも何とか3勝1敗でいいスタートを切りました。ブランドン、若林という新人を積極的に使う辻監督いいですね。金満チームに選手を盗られても若い獅子達が育ってくるライオンズのチームカラーが好きですね。野球は金じゃないんだぞ!というところを見せてくれるだけでも応援し甲斐があるってもんでございます。

いやいやまいりました...厚生省、更生しろ!と叫んでもいまや馬耳東風でしょうな。あきれて言葉が出ませんがな。ほんまに危機感、使命感のない人達がこの国を司っている悲劇です。コロナ感染第四波が来るっていうのにただ単なる傍観者集団。本当に納税者は怒らんといけませんぞ!こんな自然に恵まれた国の春爛漫の季節におっかなびっくり状態で過ごさないといけないなんて情けない話です。

でも、樹木、草花は、怒りを諫めてくれるがごとく美しい光景を繰り広げてくれます。感謝感謝です...

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春の恵み

2021/03/29
【第1463回】

先週土曜日、杉並区善福寺緑地公園に行ってきました。さすがにいつものシーズンに比べて花見客も少ない気がしました。シートを敷いての飲み会禁止の看板が掲げられてるのにも関わらず無視している若いグループも何組か見かけました。こんな輩から感染していくんだろうね。コロナ慣れ、そして何の手を打つことなく一方的に自粛の連呼を呼び掛けるだけの政治、行政に対する諦めからきた行為なのかな...でも、どんなことがあってもひとりひとりの自覚行為がなければコロナの収束はあり得ないということを徹底しなくちゃコロナエンドレス状況は続くに違いありません。

それにしても、現在進行中の聖火リレー、なんとも珍奇な光景にしか映りませんがな...復興の証としてスタートした福島なんぞは笑っちゃいます。走るところだけ整備して、いまだ倒壊し、ままならない町を走りもしないし絵も写さない。おいおい、誤魔化してんじゃないぞ!と言いたい。汚辱に塗れた今回の東京オリンピックを象徴してるようでございます。外国から選手が派遣される情報もなく、日本選手権大会でもやろうとしてるんじゃないかしら?さすがに国も都も気勢が上がらないどころか口数少なくなってきましたね。

開幕したプロ野球の観客の数も驚きました。まあ、声をあげないから少しは大丈夫とは思いますが、あれだけ多くの人達が移動し集まってるんですから危ないなとは思いますが...いずれにしてもコロナとうまく付き合っていくしかこの国の方策はないんでしょうね。こちらも来月から2本の芝居の稽古が始まるのでしっかりと準備してかかりたいと思っています。

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善福寺川緑地公園

2021/03/26
【第1462回】

今日から待望のプロ野球が始まります。昨年よりコロナ感染者が圧倒的に多いのに(昨年の3月25日96人、昨日は1917人)開幕なんて言うのもなんだか複雑な心境なんですが、ここはコロナで閉塞感に陥っている現状にパット明るい灯をともして欲しいもんでございます。おいらのライオンズ愛も70年になります。寝ても覚めてもライオンズ...おまえ仕事よりも家族よりも友人よりもライオンズの方が大切なのか?なんて聞かれたことも多々ありました...でも、おいらの生活のリズムに不可欠なひとつであることは確かです。少年の頃、西鉄ライオンズの選手になることは大きな夢でした。

その夢を未だ追い求めているわけではないのだが、人生の節目節目にライオンズがひょっこり顔を出してきたのも事実です。やはり、西鉄がクラウンライターズ、太平洋クラブに身売りされたときはショックでした。そして、所沢に来たときは涙がチョチョ切れましたでございます。でもライオンズの名前が継続されたので西武ライオンズも応援することが出来ました。この野球シーズンに応援するチームがないなんて、とても寂しゅうございます。野球は本当に奧が深いスポーツです。一投一打のなかにドラマがあり、人生のヒントになるものがたくさん詰まっています。今年はコロナ感染予防の中での開催で鳴り物、声出しも禁止されるのでじっくり野球そのものを堪能できるのがとても嬉しい。昨年は一度も球場に行くこともなかったのですが、今年は改装なったメットライフ球場(西武ドーム)に行ってみようと思っています。ビール飲みながら若獅子の活躍を、そして今年20年目栗山巧選手の2000本安打達成をこの目で確かめることが出来れば言うこと無しですね。今年は優勝しますぜ...頑張れ!頑張れ!ライオンズ!

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ピンクと黄の競演

2021/03/24
【第1461回】

桜も満開で、気分も高揚し、飲めや、歌えや、踊れやの大騒ぎしたいところだが、コロナが立ちはだかり、ましてやこの時期は花粉症でハクション大魔王。鼻はクシュクシュ、目はカユカユ、なんともさえない2021年の春である。新宿で見かける卒業生の晴れ着が何かモノ申したげにも見える。飲食店も営業時間が一時間延長したにもかかわらず、まだまだ普段の日常には程遠いようだ...新宿西口には都庁勤務帰りの人たちに必死の呼び込みをしているのだが、なかなか応じる気配はないようだ。しかも、呼び込みしてる娘さんがマスクもしないで声掛けしてるんだからヤバイ。この娘さんの神経どうなってるんでしょうね?新宿にはホントに世にも不思議な人たちがウロチョロしております。奇人変人も数多く見かけますが、これが新宿の魅力でもありますが、コロナ拡散の時期はやはり浮いちゃうような危うさを感じます。

新宿には花屋さんもたくさんあります。普段であれば、お付き合いのある役者さんが出演している舞台にお祝い花を出すのが通例なのだが、これもコロナ禍のなかではままなりません。付き合いのある花屋さんも苦戦してるのではと心痛めております。飲食店ばかり助けやがって!と怒りの声を方々から聞きますが、為政者はなんら打つ手は考えてないみたいです。何とも憂鬱なこの時期、ちょいと花屋さんに立ち寄り花一輪買い込んで自宅で眺めていると少しは心豊かさを取り戻せるのかも知れませんよ...

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今日の神田川

2021/03/22
【第1460回】

昨日は一日雨で一歩も外出せず...土曜日は桜の開花と共に一斉に街、公園に人が繰り出しました。昨日で緊急事態宣言解除、これまでの状況をみてもなにが緊急なのか今一つはっきりしませんが...あのセメント大臣「マスクなんて暑くなって口の周りがかゆくなって最近えらい皮膚科がはやっているそうだけど。いつまでやるの?」アホ抜かさんでちょうだいな!こっちが聞きたい質問ですがな。旧態依然セメントでガチガチに凝り固まった悪しき政治が幅をきかせてる現状ではやはり自分の身は自分で守るしかありませんな。

雨の休日もなかなかオツなもんでございます。「雨の日には雨の音楽を」というキャッチフレーズでCDを販売している店(雨と休日)で購入した曲はなかなかのもんでございます。寝る前に聴くと、これまたぐっすりと眠れるんですよ。しとしとと降り注ぐ雨垂れとピアノが見事に調和して心身を心地よくほぐしてくれます。昨日は、2020年下半期に芥川賞を受賞した宇佐美りんさんの「かか」を読みました。弱冠21歳、現役の大学生、鮮烈な文体がまるで矢のように綴られていく。中上健次の傑作「十九歳の地図」を彷彿とさせる。

 

降りる駅になって、夕日に焼けた冷やこい風がさあっとうなじのあたりを抜けました。縮毛矯正でまっすぐにしたはずの髪も、こうして汗に濡れるとおくれ毛のあたりには癖がでます。くるりと巻いた髪を指に巻きつっけて、ぐいぐい伸ばしながら乗り換え時間を過ごしました。雲がはやく流れ、唐突に光が散らばったり、また翳ったりします。

 

多感な感性がちりばめられた文章が次から次に繰り出されてきます。時代、人は確実に変化しています。なのに変わらない旧態依然のオヤジたちの政治...どうにもならんですばい!

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六分咲きかな?今日の神田川

2021/03/19
【第1459回】

「たぬきと狸とタヌキ」昨日、越前市いまだて芸術館で無事終えることが出来ました。昨年9月の再開以来4本すべて何事もなく公演することが出来ました。何度も言いますけど、キャスト、スタッフの並々ならぬ努力のたまものだと思います。旅先でも美味しい酒と食べ物を口にしながらその日の芝居の出来なんぞを話しながら寛ぎたいところをぐっと耐え忍んで芝居に集中した結果だと思います。演劇の楽しみの一つに、見知らぬ土地の人たちと触れ合い交流を深めることにあります。大都会ではなく地方の小さな町でキラキラした眼で芝居を楽しんでくれる人たちにどれだけ勇気づけられたことでしょう...東京のお客様の厳しい目に晒されて落ち込んだ役者が、地方の温かい声援で立ち直った話もよく耳にします。地方のお客様の芝居をとことん楽しもうとするおおらかな受け止めが、神経戦で疲れ切った役者の心身を程よくほぐしてくれたんでしょうね。芝居は都会だけの見世物ではございません。全国各地を駆け巡り時間かけての旅芝居こそ芝居の醍醐味でございます。

多和田葉子『ヒナギクのお茶の場合』読了。ドイツ在住の作家だが、なんとも不思議な文体を持った作家である。主人公が哺乳瓶の乳首になったり、平凡な日常がまるで宙を舞い特有な世界に誘ってくれる感覚はハマる人にはたまらんだろうなと思います。知の冒険はコロナ疲れの心身にとてもよろしい旅でもございます。

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おいらも、もうすぐ...

2021/03/17
【第1458回】

桜が咲き始めましたね...この時期いつもだとウキウキするんですが、コロナの影がウロチョロしてて今一つスッキリしないのが正直なところですね。緊急事態宣言21日には解除するみたいですが、またもや新しいコロナ株が拡がっている情報を耳にするとアチャという気分になっちゃいます。こちらも5月に「Sing a Song」「狸の里帰り」2本の公演を控えているだけに、来月から始まる稽古にもピリピリしています。幸いにして、これまでの公演はなんとかみんなの努力とお客様の心温まる支援で乗り切ってきましたが、一寸先は闇なので気を緩めることは出来ません。

まあ、心配ばかりしても折角咲いてくれてる桜にも悪いですから「今年もありがとう!」という気持ちで愛でたいと思います。ウイルスにも災害にも負けず毎年決まって咲き誇る樹木の生命力にニンゲンも学ばなきゃいけませんな...科学の力に頼って進歩の名のもとに突き進む人類に対する愛のある表現だと思います。これから新緑も、あっという間に芽生えてきます。どんな薬よりも、この困難な時期、樹木が織りなす絢爛な世界は我々にとっては最適な特効薬に違いありません。

ただ、満開の桜のもとでの多数の集まりは今年に限って桜に対しても迷惑なことになりますのでくれぐれもお控えくださいませ。

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咲きました!

2021/03/15
【第1457回】

「たぬきと狸とタヌキ」先週金曜日、両国シアターX(カイ)で無事東京公演千秋楽を迎えることが出来ました。昨日は広島県福山市神辺文化会館でも上演しました。怖いくらいに順調に芝居を上演できてることに感謝です。何でもそうですが、一人では何も出来ません。上手く事が運ぶには様々な要素が絡み合っているのが常ですが、この演劇の世界でも同じです。1994年に第一作を創って27年こうやって芝居をやり続けてこられたのも、つくづく人との縁を感じます。誰と出会うかでその人の人生は決まってしまうと言っても過言ではないと思います。夫婦、友人、会社、そして芝居の世界でも同じです。ことに一癖二癖もある人種が集う演劇の世界、一歩間違えば奈落の底に突き落とされる社会です。おいらも感度の良いアンテナをおったてて、時には大胆に、時には細心の注意を払いながらお付き合いしてきたのですが、最終的には信頼関係を築かねば何事も上手くいきません。おいらだって仏様じゃありませんから時には「この野郎...おめえなんて他人様の前に立てる人間じゃありまっせん!」と怒り心頭に達したこともままありますが、ここは心が広いキヨシ君を登場させることによって事なきを得たなんてこともございました。プロデューサーもうまい役者でないと務まりませんことよ...昔取った杵柄で危機を避けられるなんて、何事も体験は無駄にならないということですな。あまりうまい演技だとあざとくなるので、ここはヘタウマ演技の方が効果があるのかもしれませんね。

この芝居、残すは兵庫と福井の2ステージとなりました。無事に終えることを祈るのみです。

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両国にある吉良邸跡

2021/03/11
【第1456回】

今日は東日本大震災から10年...メディアはここぞとばかり連日特集してますが、10年前の3月11日の出来事は、1945年8月15日の敗戦同様、今生きてる人すべてが心して日々忘れてはならないことだと思います。ついつい調子に乗りすぎて上の空になりがちな日常の歯止めにしなければならない啓示だと言うことを肝に銘じたい。自然はことあるごとに人間に懲らしめとして黄信号を提示しているのに、今ある太平楽に安易に妥協してしまう体たらく。こんな大惨事にあいながらも未だ原発に依存しようとしている政治、行政の人達の気が知れない。福島の原子炉、汚染水などなんら解決の道筋は見つかっていません。この事故で故郷を失った人達の思いは如何ばかりか...なにが復興のためのオリンピックか!先ずは未だ先が見えない避難民のためにお金を投資するべきだし、悩み苦しんでる被災者に最善の環境を提供することを最優先にして貰いたい。この10年被災者皆さんの過ごした時間は、想像を絶する葛藤の日々であったに違いない。この気持ちを人として共有できる人がひとりでも多いことを願いたい...そして、その想いが必ず困難な未来にある道筋を与えてくれることを信じたい。

「たぬきと狸とタヌキ」の東京公演も明日の一日を残すのみとなりました。客席50%ながら日々満席状態です。皆さんほぼ満足して劇場を後にしていく姿を見るにつけ、こんな状況のなか芝居をやれることに唯々感謝です。

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公演地の両国界隈

2021/03/09
【第1455回】

昨日「たぬきと狸とタヌキ」の東京公演初日を無事終えることが出来ました。緊急事態宣言が又もや延長されてのなかでの公演だけに関係者全員ピリピリしています。でも、皆さん本当に頑張っています。頑張るってフレーズあまり好きではないんだが、ことコロナに関しては耐えて頑張る以外は打つ手もない状態です。政治、行政はまったくあてにならない処かコロナを政治の駆け引きに使うぐらいの人達だから呆れてしまいます。手洗い、うがい、マスク、必要のない飲食などなど生活者は守ることはきっちりとこなしていますよ...

昨日の芝居も、テンポ良く今の状況をしっかりと見つめた演劇として成立していました。客席を50パーセントにしなきゃならないことは、制作側としてはなかなか辛いところなんですがお客様が喜んで頂ければ嬉しい限りです...緊急事態制限下でも劇場に足を運んでくれるんですから頭が下がります。世の中には、この非常時に「演劇なんてやりくさって...」なんて、芝居屋を悪人扱いにする人達も居るんですから涙チョチョ切れてしまいますがな。

乾いた心身に潤いをもたらすからこそ、無くしてはならないアートでございます。今すぐ効く特効薬でないかもしれないけどジワリジワリ効果を発揮する漢方薬ってところかな。

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春を待つメタセコイヤ

2021/03/05
【第1454回】

またまた緊急事態再延長、政府も知事も耐えに耐えてる人たちに要請してばっかりではございません?たいした対策もしないでお願いばかりでは頭に来ますわ。昨日も税務署に行ったのだが、わずかな年金生活者にも容赦なく税金を取り立てるんですから言っちゃいましたよ。「年金は長年せっせっと貯金したお金じゃないの...それにしても不埒な政治家、官僚なんかに、汗水たらして一生懸命に働いて納めた税金を気持ちよく納めたくないのが本音だよ。」おそらく大半の人が同じ思いだと思います。コロナ対策にしたって、なんでPCR検査を未だに渋っているのか?オリンピックありきで感染者が増えるのを恐れているのは分かるのだが、オリンピックと人の命どちらを最優先させるか子供だって分かります。コロナが発生して1年、あんたら何やってたの?一番大変なときには、むにゃむにゃ幹事長の肝いりでGoToトラベルで感染拡大させ、あんたらは国会閉会なんて体たらく。商売やってる人達は資金繰りで右往左往してるのに、あんたら自ら給与返金なんてしおらしいことする人一人もいませんでしたね。いい加減怒るで!と言っても変わらんでしょうなこの国の体質はと諦めの心境です。ミャンマーよりはましなんて呑気な気持で居たら、いつの間にか同じような国家体制になりますぞ...今年一月に亡くなった昭和史に光をあてた作家でジャーナリストの半藤一利さんも遺言として言っとりました。「日本人は歴史から学ばない」あの戦争だって一部の権力者に惑わされ地獄を味わった。要は一人一人が自立しなきゃいかんと言うことです。ぼけっとしてると悪巧みしてる輩の思いのままになりますがな...気持ちよく税金を納められる未来がこないと浮かばれませんでございます。

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役所の前に立つ像

2021/03/03
【第1453回】

今日も快晴、又、寒さが戻りましたが気持ちの良い一日になりそうです...著名な哲学者の本を2冊ばかり読んでましたが、途中何だか嫌になり中断しました。何が嫌になったかといいますと、この方の文章がすべて頭の中で構築されていて、言葉を巧みに操ることに徹底し万事、屁理屈にしか感じられなくなり、なんだか言葉遊びにつき合ってること自体が馬鹿馬鹿しくなったと言う訳でございます。こんな方に、いくつもの賞を与えるこの国のアカデミック第一主義にあらためてうんざり、がっかり、ごめんなさい。でも、文学の世界では言葉を軽快に操り観念だけで見事なドラマを成立させる世界があるのも確かです。やはり書き手がしっかりと大地に立ち、今まさに生きてる人間の息遣いを肌で感じ言葉にしていく。そうでないと、読者の心には響いてこないのではなかろうか...

と言う訳で、言葉から絵画に目を転じました。スペインをこよなく愛した堀越千秋さんの画集『堀越千秋画集 千秋千万』を眺めながらにんまりしております。彼は2016年10月に67歳で亡くなりました。スペインで一度、日本で二度ほど会いました。彼のカンテも聴かせてもらいました。カンテと言うより浪花節を聴いてる感じがしましたな(ほとんどスペイン人なんですが根っこはやはり日本人)20代後半からスペインに住み始め、スペインの庶民の中に裸一貫で飛び込み、画壇とは無関係に画きまくった無頼のアーチストでありました。文も絵も精細さと奔放さを持ち合わせた、おいらが好きな放浪の画家の一人です。

それにしても、この画集を出版した大原哲夫さんも大したもんです。赤字覚悟で576ページ、厚さ5センチ、重さ2500グラムの本を出版するんですから、ほんまもんの出版者です。この世の中に絶対に残したいと言う信念で成し得た仕事です...確かに二人の熱量がおいらの魂を今一度熱くさせてくれてます...一度きりの人生、悔いのない生き方、仕事せんといかんですばい皆の衆。

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千秋千万

2021/03/01
【第1452回】

週明けの今日は3月1日に相応しい春日和です...梅が咲き誇り、各地の河津桜も満開のようです。弥生という響きも何とも柔らかい匂いがしますね。昨今は花粉症という厄介な代物が出現し、弥生という季語も煙たがられていますが、やはり身に纏った服を一枚一枚と脱ぎさっていく爽快感はこの季節特有のものです。まさしく、軽くなる感覚は心身を解放していき何かが始まる予感さえしてきます。進学、就職、栄転なんて事柄が目に浮かんできますが、昨年今年と、このコロナが立ちふさがり行く手を阻む悪魔のようにも見えてきますが...これも又、自然界の法則をぶち壊したニンゲンの所業なんですから仕方がありませんね。

そして、いよいよプロ野球も始まりますね。昨年はなんと7月からのオープンだったことを考えれば、今年は球春にぴったり、昨日も練習試合をニコ生で見てましたが、なんとコメントの文字が次から次に出てきて肝心の試合の様子がよく分かりませんがな...これもSNSの産物なのかな?一億総批評家の時代ですな。試合は静かに観てくださいなといっても熱狂的なファンはそうはいきません。発散することが観客の定義なんて考えてる人達が居て成立していることも事実ですが、そろそろ鳴り物の応援は止めてくれないかな。敵も味方もいいプレーが出たら拍手、ゲームそのものを楽しむなんて球場になったらいいなとおいらは考えています。昨年は一度も球場に行けなかったので今年は是非行ってみたいと思っています...勿論、改装して観客目線を大切にしたメットライフドームです。

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春薄暮

2021/02/26
【第1451回】

昨日、埼玉県志木市民会館パルシティホールで「たぬきと狸とタヌキ」の公開舞台稽古をやってきました。昨年の9月から再開した3本の芝居はジャンル的にも、どちらかと言うと硬派という印象が強かったのだが、今回の芝居はコロナ禍のなかで狐とタヌキの騙しあい風のコメディに仕上がっています。この窮屈で何とも重苦しいご時世、笑い飛ばしてすっきり劇場を後にして頂ければと思っています。さすがプロという榊原、岡本両ベテランの丁々発止の掛け合いに小林、生津、カゴシマが入り乱れ、人間関係をより複雑にしていく運びはエンタメ演劇の王道ではないだろうか...観客を入れての初めての芝居は役者さんとっても緊張するもんでございます。ここはベテランも若手も一緒です。思わぬところで笑いが起きたり、受けようと思ってたところで反応がなかったりと、役者は薄氷を踏む思いで板の上に立ってるんでござんすよ。きっと心臓がパクパクとしていることでしょう...台詞が出てこなくなったときに巧みに誤魔化し危機を乗り越えていく様を見届けるのも、プロデューサーとして別の意味での楽しみですね(ちょいと意地悪な鑑賞方かな)そして、この日は、劇場での観劇が叶わないお客様にも、作品をお届けできるようイープラスの配信サービス「Streaming+(ストリーミングプラス)」での映像配信のカメラも入っていたので余計に緊張していたのではないかと思います。

今日の東京は肌寒い曇り空、白い可愛い梅の花もチラホラと散り始めていました。

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白梅

2021/02/24
【第1450回】

祝日開けの今日、またまた如月に相応しい気温になりましたが春は確実にやってきています。梅があちこちで咲いており、それにつれて人の外出も増えだしております。ここで油断するとコロナ第四波がやってきますぞ!と各々が自覚しないとコロナエンドレスなんてことになっちゃいますね。

最近TVでよく旅番組を見るんですが、なんだかホッコリするシーンが多くて豊かな気持になってきます。昨日観たラオスのビエンチャンの庶民の表情、邪心なんぞ感じません。世界遺産もなければ高層ビルもない、なんともゆるい街です。舗装されていない道を走る乗り合いバス、バイク、信号なんぞもあまり見かけません。乗り合いバスの運転手が荷台につるしたハンモックで昼寝してる姿なんぞは笑っちゃいます。おいらが過ごした昭和30年前後の博多の街にも似た感じがありました。お金なんかよりも大切なものがあった時代です。貧しくとも身近なものに感謝し、ささやかな喜びを見いだし生きている様に、人間本来のあるべき姿を見る思いです。すべての先進国が捨て去った不便さに、もういちど光を当てれば少しは平和を取り戻せるかも知れませんね...なんでせわしく、ぎすぎす、他を気にして生きなきゃならんのよ、ほっこり、のんびり過ごせばストレスなんか寄ってきませんがな。

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都庁裏の庭

2021/02/22
【第1449回】

暖かい日が続いています...先週の週末、劇団チョコレートケーキの「帰還不能点」を観てきました。なぜ日本は敗北を予想しながら、敗戦の道を辿る対米戦に踏み切ったのか。9人の男優が、亡き同僚の三回忌に奥さんが経営する居酒屋に集まり、劇中劇形式で時に笑わせ、時には激高しながら、当時の有様を息もつかせず展開していく。人間としての良心と責任を語り合うラストは、時代を超えて今に生きる人たちへの確かなメッセージとなっている。

今や教育の現場で教えられない戦争にまつわるエピソード、若い人達に是非観てもらいたい作品でもある。年明けて観劇する作品、ことごとくクオリティーが高い作品ばかりである。

コロナで苦しめられてる演劇人の何とかせねば!という気合と志の高さが垣間見えて嬉しい限りだ。まさしくコロナごときにくたばってたまるかという創造者たちの更なる前進に拍手を送りたい。そんな刺激的な現場に、どうぞ劇場に来て下さい!なんて言うことも緊急事態宣言下の中では恐縮するのだが、そんな中でも人間の尊厳を切々と訴える役者の姿を観てるだけでどれだけ勇気を貰えるか、どうかあなたの身体で感じてくださいな...勿論、中にはつまらんものもありますからその時は許してちょんまげ。

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初夏の様な今日の空

2021/02/19
【第1448回】

オリンピック組織委員会の会長に橋本さんがなったのは仕方が無いにしても、この人もオリンピック開催ありきを口にしている。国民の多くの人、そして国際的にも疑問視されているにも拘わらずどうしてもやりたいんですな...その皺寄せが我々演劇関係者を含むアートの分野に暗い影を落としつつあるようだ。夜の公演の制約、客席を半分に制限などなど、オリンピック開催の犠牲になるなんてとんでもない話だ。アメリカの大統領も言ってるじゃありませんか「五輪開催は科学に基づいて判断」と。コロナ収束無くしての開催はあり得ない話だというのに、開催ありきの進め方にはどうしても納得できない。そして話題の女性トロイカ体制で果たして上手くいくのか?三本木のオッさんの院政はないのか?いずれにしても、オリンピックごり押しでまたまた悲鳴を挙げなきゃならないなんて、ごめん被りたいもんでございます。

春の足音が日増しに聞こえてきます...鳥の声も一段と高らかに、木々の蕾もニョッコリと、川のせせらぎも太陽の光を浴びながらキラキラと輝いています。おいらはこんな風景を感じながら夕陽を眺めるのが大好きです。今日も一日、平穏無事に暮れていく景色に唯々感謝。

夕陽に向かって「明日も頼みまっせ!」と手を振りたくなります。

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今日も一日ありがとう

2021/02/17
【第1447回】

なかなか外でお酒を飲めない昨今、何気なくテレビで観た映画が当たりだと嬉しいものだ。先日観た「127時間」なかなか面白い作品でした。登山家アーロン・ラルストンが体験した実話を監督ダニー・ボイル、ジェームズ・フランコ主演で2010年映画化したサスペンスドラマ。なんと2011年第83回アカデミー賞の作品賞、主演男優賞にノミネートされてたんですね。アメリカ ユタ州にあるブルージョン・キャニオンという名の渓谷で岩壁のロック・クライミングを楽しんでいる際に、上から転がり落ちてきた大きな石に右腕を挟まれ そのまま見動きがとれなくなるという、なんとも不運としか言いようがないアクシデントに見舞われ、それから127時間残り少ない水を飲みながら過去と妄想と苦悶を彷徨いながら、なんと中国製の安っぽいポケットナイフで挟まれた右腕を切断して脱出すると言う話なんだが、カメラワーク、音楽のセンスの良さでなかなか飽きさせない。腕を切り落とすシーンは、さすがに目を背けてしまう程の痛い!痛い!痛い!のシーンでございました。それにしても岩に挟まれたこの場面だけでここまで膨らませていく映画人の創意工夫に拍手を送りたい。

今日から国内でワクチンの接種が始まった。テレビでライブ中継してるのにも驚いた。それだけ歴史的な事件だということだ。とにかく一刻も早くコロナ禍の収束を願うばかりだ。芝居も安心して出来ないし、老舗のお店は潰れるし、もうこれ以上悲しい気持にさせんで欲しいわ!しかし、このコロナ君、確かにこれからの新しい生き方の指針を指し示したことは間違いない事実だ。当たり前のことだが何事もバランス、どっちかに偏ると異常な現象が起こるってことを忘れませんように...

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アンコ椿は恋の花

2021/02/15
【第1446回】

いやいや、10年巡って再び、13日の地震には驚きました。東京もかなり揺れましたね...天災は忘れた頃にやってくるなんて言葉がありますが、10年前のあの爪痕はまだまだ記憶にしっかりと残っているだけにショックは大きかったと思います。こうなりゃ、もういつ来てもおかしくないという心構え、準備をするしかない。

この日の昼間は、天気も良かったので久しぶりに井の頭公園に行ってきました。コロナで縮こまった心身を解放すべき多くの家族、カップルが穏やかな日差しを浴びながら平穏な時間を楽しんで居ました。平和だから、健康だから持ち得る幸せなひととき、このありがたさを享受出来ることに感謝すると共に、どうしたら継続できるかを真剣に語り考えねばならないと思います。偶然に出来た平和ではないし、先人が汗と涙と、そして時には血を流しながら獲得した平和だからこそです。池を泳ぐカモたちも、憂き世のコロナ騒ぎを知ってか知らずかスイスイと気持ちよさそうにはしゃいでおりました。

帰りの電車の中で中年のカップルがいちゃついておりましたな...といっても二人でお手々を濃厚に触りながら囁いているだけなんだが、となりのオバサン嫌だったのかな?他の席に移動しました。人間観察が好きなおいらはなんとなく観ておりましたが、これは夫婦ではないなと見ました。まあどちらでも良いのだが、電車の中は公衆の場でありまして、先ずはマナー重視といきましょう...そのちょっとした仕草で、殿方淑女の生き方全てが出ちゃうんですぞ。いくつになっても、男も女も粋じゃなきゃね...

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春を待つ井の頭公園

2021/02/12
【第1445回】

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長辞任、その本人が川淵氏を指命したのだが密室と非難され川淵氏も辞退。昨日の夕方自宅前で「人生最後の仕事だと思って、どんなことがあってもオリンピックを成功させます」と決意表明したばかりなのに...なにやってんの?何だか義理人情の古くさいドラマを見ているようであったのだが、今度は政治の介入。ほんまにこの国の体質はいつまで経っても変わりません。今度は女性じゃなきゃなんてご都合主義的な発言をする人も現れ、急に女性をクローズアップさせるなんておかしさ百倍になってる感じでございます。自民党も、都知事も風見鶏、様子を窺い、ここぞというタイミングで庶民を味方に付ける手法も見え見えでたまりませんばい...一体全体、この状況の中で本当にオリンピックが出来ると本気に考えてる人がいるのかな?世界の国のオリンピックに対する意見もいまいち伝わってこないし、第一アスリートは選出されてるのでしょうか?そんな記事みたことありませんがな。どの国もコロナでそれどころではないのに絶対やるなんてことを喋ること自体が可笑しくありません...最近のオリンピックは金塗れ、アメリカのNBCが多額の放映権を持っているのをはじめすべてが金絡み。この際、冷静にオリンピックなるものを再考するいい機会にしたいもんでございます。

オリンピックを夢見ながら試練に耐えたアスリートの方々には大変残念なことだとは思いますが、コロナが世の中の不条理に刃を突きつけている今、ここは未来を見据えてすべての人が真摯に思考し行動しなければいかんと思います。

何年経っても、同じ風景、光景をみせられて、ほんまにこの国変わるんかいな???

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梅は咲いたか~ 桜はまだかいな~

2021/02/10
【第1444回】

世界がコロナで大変な時期、おいらの第二の故郷スペインも、もちろん非常事態であるに違いない。でも、おいらの想像だが以外にものんびり明るく暮らしているのではなかろうか?あのキンキラした太陽のもとで暮らしてる人たちには何ともマスクがお似合いではなさそうだ。美味しいものを思いきり食べて、楽しい会話をたくさんして(人の話を聞かないでまずは自分が喋りたいことを優先するのが大前提だが)愛する人とこれでもかというぐらい愛し合ったならば死んじゃっても、悔いは無しなんて思ってるんじゃないかしら。いや、そうした方がコロナに勝てるに違いないなんてぶっ飛んだ発想で生きているに違いない。そんな国だから、ピカソ、ダリ、ガウディなんてとてつもないアーチストが生まれたんですな。

特においらが長年住んでたアンダルシアの人達に至っては、コロナさえも日々の祝祭として大好きなワイン、シェリー酒飲みながらバルで陽気に過ごしてるに違いない。

苦労して、悩んで、ストレス溜めながらの人生よりも楽しく人生を終わらせたい!そうは人生上手くいかないとしても、考え方としては正解ではなかろうか...

コロナ確かにやっかいですけど、あんまり煮詰まった思考ではほんまに疲れますがな皆の衆。

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スペインアンダルシア

2021/02/08
【第1443回】

週明けの東京は昨日に比べ寒い日となりました。まさしく三寒四温、春の足音が近づいていることは確かです...先週の週末、座・高円寺でトラッシュマスターズ「堕ち潮」観てきました。休憩挟んで3時間20分という大作です。この非常事態宣言下のなか、硬派の芝居を長時間上演するってことは余程自信があってのことでしょう。政治家の談合あり、差別問題あり、南京大虐殺を巡る教育など、いくつもの問題点を速射砲のごとく撃ってきます...この手強い弾を15人の役者が上手く捌いています。捌くというより自分の言葉にしているので時間を感じさせません。それぞれの役をきっちりと生きているんでしょう...この日は30分の間を置いて2ステージ目をこなすんだから頭が下がります。すべての演劇人が危機感を抱きながらステージをこなしてる様が目に浮かびます。

コロナの感染者数が下がったと言われても未だに不安感は払拭できない気がします。オリンピックに向けての数の操作かもしれないし、GoToトラベルの再スタートのための数合わせかもしれないし、とにかく不信感極まりない政治、行政のやることだし不透明としか言いようがない状況であることは間違いない事実です。救世主であるはずのワクチンだって半信半疑...この世の中、何が真実なのか?今日もメディアでピーチクパーチクいろんな分野の人たちがつぶやいております。この人たちにとって、コロナは飯のタネなんでしょうね。

コロナ特需で喜んでいる人達、逆に泣いている人達。まさしく人生いろいろでございます。

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裸木

2021/02/05
【第1442回】

今日も東京は良い天気、春が間違いなく近づいています...「モンテンルパ」が終わるやいなや、「たぬきと狸とタヌキ」の稽古もピッチが上がっています。2月25日には埼玉県志木市で公開舞台稽古をやります。俳優という職業つくづく大変な仕事だと思いますね。あんな膨大な台詞を短期間で覚えての真剣勝負なんですから心身とも休まる暇がないのでは...役を創る過程での模索の中、一度、ダメでもいいんだと覚悟したときにふっと楽になり思わぬチカラが沸く瞬間があるのではといつも思う。開き直りとも違う、これぞ余分なチカラを抜くと言うことではないかしら。心身が解放された時に無敵になるってことかな...所詮、うまくいこうが、うまくいかなかろうが己は己以上でも以下でもないありのままの姿でしかないんだから。脱力こそが人生を楽しく生きる智恵なのではないでしょうか。

それにしても三本木のおっさん、完全に耄碌してるんじゃないかしら。昨日の記者会見、全然謝罪の気持皆無。むしろ俺は被害者と言わんばかりの憮然とした表情でございました。そんな老害者に対して現内閣の閣僚一人として辞任を進言しないんですから呆れて言葉も出ませんがな。都知事のオバサンも言わんかい!まあ、両者ともオリンピックの実績を歴史に刻みたいがために、権謀術数を弄しながらの様子見をしてるんでしょうな。ジェンダー・ギャップ指数、日本は144カ国中121位、何とも恥ずかしいお国でございます。政治は世襲、老害議員が睨みをきかせ、他の議員は口出しも出来ない有様。受難のこの時期に、公僕たる議員の給与削減すら出てこない政治屋には呆れるばかり...これは野党も共犯でござりまする。特権意識ぷんぷんの輩にはアチャ、困ったもんでございます。

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新宿の夕景

2021/02/03
【第1441回】

昨日は節分、おいらも豆まきいたしました。窓を開け「鬼は外、福は内!」こんな時期ですからコロナのことを考えながら思いっきり豆を放り投げた次第です。恵方巻も南南東に向かいガブリとやりました。おいらは神頼みというやつはしたことがなく、神社仏閣に行っても手を合わせ「生かして頂いてありがとうございます」と感謝の言葉をつぶやくだけです。でも、今年は豆に託してコロナ退治も必要なのかもしれませんね...緊急事態延長なんてことになってしまいました。庶民は日々一生懸命にまじめに行動してるのだが、政治家どもはいい加減な輩ばかりです。ほとんどの人が信用してないんじゃないかしら?そして又もや、補償金のいい加減さに怒髪天。相変わらずアートの世界もほったらかし状態でございます。客席は半分、外出自粛じゃ赤字公演は自明の理。それでも劇場に足を運んでくれるお客様はほんまに神様でございます。

あの養老孟子さんも言っとります。「都市の解毒剤」としてアートが存在してきたのではないか...けだし名言、ウイルスに汚染された時の特効薬はアートだと思います。「モンテンルパ」に来ていただいたお客様にこんな言葉がありました。「芸術がないとお肌もボロボロ、心もガサガサになって早死しちゃいます!芸術は人に生きる喜びを与えてくれます。」なんと嬉しいお言葉でしょう...勇気凛々、コロナが吹き飛ぶような芝居創らんといけませんな。

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新宿のオブジェ

2021/02/01
【第1440回】

先週土曜日「モンテンルパ」無事に千秋楽を迎えることが出来ました...緊急事態宣言下の中での公演が何事もなく無事に終えることが出来たこと本当に嬉しい!何度でも書きますが、キャスト・スタッフの心労いかばかりかと胸が痛む日々でございました。そんな状況での役者は、何故か芝居の神様の魂が乗り移った感さえしました。ラストステージは見事な舞台でした。コロナにもかかわらず劇場に足を運んでくれた皆様も大したもんでございます。この鬱屈した日々の中、舞台から何かヒントをもらえるのではないか?いや、こんな時こそ舞台人を援護したい!様々な思いを抱きながら来て頂いたのではないかと思っています。

終演後、普段であればおいしいお酒と食事で打ち上げをやるのですが、この状況では無理です。ロビーで軽く三本締めで締めました。勿論、再演を願って...

おいらは初日から舞台後方で芝居を見続けていたんですが、劇場に昨年亡くなられた大和田獏さんの奥様、岡江久美子さんがいらっしゃる感じがしてなりませんでした。今回の公演が成功したのも、きっと岡江さんが見守ってくれたに違いないと思います。劇場には目に見えない多くの舞台の先人が住みついています...カーテンコールでの獏さんの挨拶が何故か岡江さんに向かって「ありがとう!」と言ってるように見えました。

コロナに負けてなるものか!次ぎの芝居に走り続けます。

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東京芸術劇場前の広場

2021/01/29
【第1439回】

「モンテンルパ」今日と明日の2ステージを残すのみとなりました...関係者皆さんの猛烈な自覚の賜物でここまで来たと思っています。いつも葉書にびっしりと感想を書いてくださるOさんから今回も届きました。

 

昨今、自粛が叫ばれ、外へ出ることも、人と会うことも少なくなった折に、劇場でこうした心に残る芝居に出会えることはまことに幸運なことです。人の生死を考えるにはまたとないきっかけですから。疫病で死者が出てもあまり動揺するでもない世間の鈍い反応を見ていると戦争に駆り立てられて行った当時の世相も、知らないうちに限られた者たちの決断によって不幸がまき散らされ、その尻ぬぐいをさせられるのは名もない人々であったのだと思いながらも、自分たちの責任を全うしないのも名もなき我々だと考えてしまいます。芝居を続けるには困難な事情が山積するなか、こうした心に訴えてくる話を世に問うご一同様の見識に頭が下がります。

 

この状況の中、しっかりと観て頂き感想を述べられる方々が居る限り我々も芝居をやり続けます。昨日は昼と夜の2回公演でしたが、役者も気合い十分、舞台で渾身の演技をしておりました。この気持こそがコロナを寄せ付けない要因かも知れません。

帰りには雪がチラホラと降っていました...厳しい冷えであったのだが、何故か暖かさを感じました。役者の熱気がそのまま、おいらの心身に残り火みたいに居留してたんですね。

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池袋西口

2021/01/27
【第1438回】

こんな時期に何で又?とお思いでしょうが、昨日から3月初旬に始まる「たぬきと狸とタヌキ」の稽古が始まりました。只今公演中の「モンテンルパ」も弾みがつき3ステージ目を迎える中、錦糸町の稽古場に...稽古前のPCR検査も無事済ませ(何とかなりませんかな...芝居やるごとに何度かやる検査、結構お金がかかって大変でございます。GoToばかりに忖度してアートの方には冷ややかな気がしてなりませんがな)キャスト、スタッフ元気な姿でほっといたしました。この作品は昨年6月に上演する予定だったんですが、コロナ禍の中、中止になった舞台です。なんとかやれないものかと奔走した末に実現しただけに皆嬉しそうでした。役者はやっぱり舞台に立ってなんぼの世界です。大御所Mさんも言っとりました。「芝居やってないと酒飲みのただのおっさんやね...」このコロナ禍で舞台に立てる喜びを一段と噛みしめた役者はたくさんいると思います。

「たぬきと狸とタヌキ」は「モンテンルパ」とは全く違う作品だけに楽しみです。え?こんな作品も創るんだ!なんてところが芝居屋の面白いところです。芝居なんて所詮、いかにお客様を裏切り騙すかってことですからね...騙し騙され、しばし日常を忘れさせてくれるなんて素敵じゃないですか!そして、この芝居自体が騙し騙されての話になってるんですから興味津々でございます。でも、下手な技では「ホンマに騙された!お金と時間を返せ...」なんてことになっちゃいますからね...とにもかくにも、3月の初日に向けてコロナに負けずに精進あるのみ。

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稽古初日

2021/01/25
【第1437回】

先週23日(土曜日)、「モンテンルパ」無事初日を迎えることが出来ました。見えない無気味なコロナに脅えながらのキャスト、スタッフの日々を思うと感無量です!そして、緊急事態宣言の中、劇場まで駆けつけたお客様には唯々感謝あるのみ!いやいや、大変だと思いますよ...初日は19時開演21時終演だったので20時過ぎの不要不急の外出自粛に触れちゃいますので、かなり躊躇されたのではなかろうかと推測いたします。それでも来てくれるんですから、まさしく応援団。そんな熱い応援に応えるべく役者の皆さんは入魂の演技で答えておりました。勿論、熱演即いい芝居ではございません...でも、前代未聞の状況の中で演じる役者の内面はただならぬものがあると思います。

初日に比べ、二日目の舞台は更にグレードアップされていました。まさしく芝居は生き物。危機を乗り越え舞台に立てる喜びが役者の身体に憑依し見違える芝居に仕上がっていました。劇場を後にするお客様から「元気もらえました!」なんて言葉を掛けられると、いや、こちらこそと言いたいところです。コロナが収束した数年後には、きっと昨年末から今年の初めの舞台は一生忘れることが出来ない貴重な財産になっていると思います。

まだまだ油断禁物、明日から30日まで舞台は続きますので気を引き締めて参りましょう。

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無事幕が開きました

2021/01/22
【第1436回】

緊急事態宣言が発令中、2本の芝居を観劇しました...1本目は神奈川芸術劇場で上演された「セールスマンの死」、2本目は下北沢ザ・スズナリの劇団ONE OR8「グレーのこと」両作品とも再演なのだが、初演と比べて数段良くなっていた。このコロナ禍のなか舞台に関わる人間にとっては、日々不安の中で如何に表現していったらいいのか?その苦悩、逡巡がより優れた舞台成果に繋がったのではないかと思う。

この状況の中、演劇は大きな矛盾を孕みつつ存在自体が厳しく問われている気がします。この時期に「どうぞ来てください!」と力を込めてお誘いできない歯がゆさが全てを物語っているのではなかろうか。劇場は会話をすることもなく観客は検温と消毒を済ませマスクをかけておとなしく観ているだけで何ら危険性はないとは思うのだが、「緊急事態宣言が出てるのに公演するのがおかしい!」「こんな時期に行くなんて信じられない」なんて仰有る人達が居るのも紛れもない事実です。

昨日の小劇場ザ・スズナリは座席の間隔を空けながらもほぼ満席だった。芝居をやる人間にとってこんな嬉しいことはない。こんな時期だからこそ演劇にエールを送りたい!芝居を観て未来に繋がるヒントを得たい!こんなアクティブな人達に支えられて芝居が成立してることを再確認した日でもありました。役者は観客の息遣いにより気づかされ成長していく生き物であり、演劇に関わる人達は全て、劇場に足を運んでくださる人達に最良のプレゼントを手渡したい!と言う一心で日々研鑽しているのでございます。

明日、「モンテンルパ」幕が開きます。

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下北沢の夕景

2021/01/20
【第1435回】

寒い日が続いています...酒飲みの老いたる輩にとっては、コロナの影響でそうそう簡単に酒場に足を運ぶことにためらう日々でございます。そんな今日この頃、家に帰り一杯やりながら旅番組を観ることは暫しの憩いのひとときです。旅好きなおいらの好きな番組にNHKBSプレミアム「世界街歩き」があります。この番組の良いところは歩き目線でカメラを移動させるところです。今まさに視聴者が街を歩き異国の見知らぬ地を散歩してる気分にさせてくれます。昨日はイギリスのヨークという町の街歩きでした。ヨーロッパの街並みは古い建築物が今なお立ち並び歴史を感じさせてくれます。まさしくいにしえの匂いがプンプンと立ち込めています。住人もその歴史に尊敬の念を抱きながらゆったりと暮らしているさまに人生の豊かさを感じます。このヨークの街にある古きパブが経営困難に陥ったときに、180人の住民が株主になり店を立て直し憩いの場として酒を飲みながら、それぞれ好きな楽器を持ち寄り演奏会を繰り広げているシーンは何とも素敵でした。

もう少しゆったり過ごしましょう...お金も大切だけど、一度きりの人生もっと大切なことがあるんじゃないかしら?団体旅行じゃなくふらりと旅してみませんか...いろんものがいろんな形をして視えてきますよ。そしてなにが自分にとって大切かということを教えてくれますよ。若い頃、世界あちこちを放浪したおいらが言うんですから間違いありませんことよ。

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春の兆し

2021/01/18
【第1434回】

今週も幕が開きました...先ほど「モンテンルパ」関係者30名ほどのPCR検査の結果が出ました。全員陰性。今週23日から始まる本番に向けてのGOが出ました。いやはや、ハラハラ、ドキドキ身体が持ちませんがな...この段階で陽性者が一人でも出たならば公演は中止。既に発注した大道具、小道具、衣装すべて無駄になり人件費も含めると大赤字になっちゃいます。そんなリスクを背負いながらの日々、ほんまにコロナちゃんいいかげんにしーやと言いたいところですが、欲塗れのニンゲンには徹底的に反省を促す勢いでございます。今日陰性が出たからといって安心は出来ません。明日以降にもメンバーの誰かが感染してしまったらアウトでございます。今日も新宿は相変わらず多くの人達が行き交っています。正直言ってどの顔にも危機感は感じられませんな。もう、政治家の意見なんて今や馬耳東風、だってあの総理のスポークスマンが辻褄合わないこと言ってるんだもん。「ランチはみんなと一緒に食べてもリスクが低いというわけではありません」どっちやねん!飲食店全店休業と言いたいところだが補償もせんといかんのですべて曖昧な言い回しでお茶を濁す始末。行ったり来たりの、ゆや~んゆよ~ん状態は今後も続くと思います。

ラグビートップリーグも延期、大相撲も横綱休場で貴景勝に期待がかかったんですが、ころころと土俵をころがっています。ちょいと太りすぎですな、なんだかロボットみてるみたい。

国民みんなが落ち込んでますんで、ここは颯爽と空気を変えるヒーローが出てきて欲しいもんでございます。

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冬の暮

2021/01/14
【第1433回】

綿引勝彦さんが亡くなりました...トムでは2009年に「逝った男の残したものは」に出演していただきました。あのこわもての顔とは裏腹に、とってもナイーブで優しい役者さんでした。舞台出身の役者さんだけあって芝居に対する厳しさも人一倍強いものがありました。今でも熊本の旅公演で、お酒を飲みながら馬刺しに舌鼓を打ってる嬉しそうな笑顔が忘れられません。悪役から優しいお父さん役までの幅広い演技は、綿引さんの一見人を寄せ付けない風貌を武器にしながら、しっかりと人間観察をしていたんだと思います。2008年にトム・プロジェクトが第43回紀伊国屋演劇賞団体賞を受賞した時に、奥様でもある樫山文枝さんも個人賞を受賞され、受賞会場で共に喜んだ日も良く覚えています。そして受賞から数日後、綿引さんから美しい花が送られてきました。デンドロビウムというラン科の花なんですが、なんとなんと毎年春の訪れとともに愛らしい花を咲かせてくれるんです。肥料も与えず水だけで11年間トムのベランダに今尚鎮座しております。その生命力、チカラ強さは綿引さんと同じだなとおいらなりに感心していました...なのに、逝ってしまったんですね。おいらと同学年であっただけに同時代の話も出来た人でした。でも、これだけ役者としての業績を残されれば悔いはなかったのではと思います。死して尚、綿引勝彦の生き方、演技は多くの人の記憶として刻まれ残ることも紛れもない事実です。

今日も綿引さんの笑顔を想い出しながら、会社のベランダのデンドロビウムに水をあげますね...本当にお疲れ様でした。

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おつかれさまでした

2021/01/12
【第1432回】

週末は不要不急の外出を控えました。こんな日は家で軽い体操をし、コーヒーを一杯。まずは新鮮なコーヒー豆を手廻しのミルでガリガリと豆が砕ける感触を味わいながら、立ち上がる芳しい香りに包まれる何とも心地よい良いひとときでスタート。この感覚を持ち得た時こそ、おいらも心のゆとりを持っているんだな~と実感するのでございます。次は抽出、ここはやはりネルドリップ、ネルフィルターを使うとコーヒー豆に含まれるオイル成分が多く抽出され、少しとろりとした滑らかな舌触りと豊かな芳香を楽しめるんですよ。挽きたての粉に湯が染み入り、コーヒー豆に含まれるガスが放出されて粉が膨張し、ふっくらと膨張する様がたまりません。こうして時間をかけて入れたコーヒーには、やはりそれに相応しいカップが必要ですね。琥珀色をしたコーヒーにはやはり白磁が似合いそうですね...あの魯山人も言っとります。「器は料理の着物」折角、心込めたコーヒーにもお似合いの器を用意してあげないと申し訳ありません。あとは、その日の気分にふさわしい音楽を聴きながらしみじみと手間暇かけたコーヒーを堪能するのでございます。

ここまで来たらアナログ世界に浸りましょう...レコードに針を落とし、知る人ぞ知るシャンソン歌手シャルル・デュモンなんていかがでしょう。エディット・ピアフとの繋がりが深い歌手なのだが、彼の深く語りかける唱を聴きながらのコーヒーは滋味深いひとときになること間違いありません。

てなことで、不要不急の有事をおいらなりに過ごしてみました。

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神さん頼みまっせ!

2021/01/08
【第1431回】

緊急事態宣言発令...どんよりと疲れ切った眼で相変わらず原稿を読みながらの頼りない姿。これがこの国の政治の現状を象徴しています。この有事に国会を閉め、当たり前のように給料、賞与をもらってるあんたら恥ずかしいと思いません?これは与党も野党も同罪です。市井の人達はコロナ禍の中、必死で生きてます。医療関係者は命懸けなんです。なのに議員は4人までの飲食にしましょうなんてルール作りに頭を悩ましています。ほんまにアホですバイ。コロナが発生してから1年間何やってたんでしょうかね...ムニャムニャ幹事長に忖度し又もや振り出しに戻りました。もはや、政治家の意見なんて聞く耳を持たず、今日も相変わらず繁華街では危機感を持たずちんたらしている人も随分見受けられます。今日から20時閉店なので昼間から密に飲んでる人達が居るのも事実です。ここまできたら一人一人の自覚に希望を持つしかありません。飲食店も大変でしょうが、おいら芝居屋も、タクシーの運転手も、介護施設も、衣料店などなどすべて必死豆炭でございます。飲食店一律1日6万円保障というのもなんだか大雑把でしっくりきません。一人で5,6人しか入らない店なんかは得したなんて言っとります。一事が万事、なにを信じていいやら?本当に情けない。でも、そんな政治にしたのも国民の政治に対する無関心から生じたことなんですよ!そのことを肝に銘じない限りこの弛んだ状況は一向に変わりません。取り敢えずは、次回の選挙で今ここにある危機に対してハッキリとした意思表示するしかありませんね。

今日も23日の初日に向けて「モンテンルパ」の稽古に励んでいます。何とか観客の皆さんが安心して芝居を観れる環境になって欲しいと願うばかりです。

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今日の新宿西口の夕景

2021/01/06
【第1430回】

年末年始、久しぶりに自宅で「男はつらいよ」を3本ばかり観ました。改めて渥美清という役者の凄さを再認識した次第です。演技は間が命です...間は魔と同義、上手い役者はおしなべて間がいいのでございます。そしてリズム感、立て板に水を流すが如くのテンポ、そしてアーティキュレーションの良さ、聴いてる人はまるで音楽を楽しんでいる心地よさを感じてしまいます。このしゃべくりに完全にはまってしまう。そして一度観たら忘れることが出来ない顔立ち、細く小さな目であるのだが実に細やかに演じているのには恐れ入りました。まさしく、目は口ほどに物を言うことを見事に体現していました。そして、彼の実人生で体験した蓄積が芝居のあちこちに見え隠れしていました。若い頃の肺結核、浅草のストリップ劇場の下積みなどなど、病と闘いながらも人間の営みをしっかりと観察し自分の身体に蓄積していったに違いありません。何度も言いますが、役者は生き方そのものがありのままに現れる恐ろしい生業でございますから心して日々の生活をなさってくださいまし。

この「男はつらいよ」ほとんど観ているのだが、話はいつもの流れ、しかしこの映画が長く継続されたのは昔の良き日本の風情をこれでもかと描いてるところかな。そして家族に対する深い愛情、分かっちゃ居るけど思わずホロリとさせちゃいます。日本人の欲する真髄を憎たらし程心得ている山田洋次監督...おいらはこの監督の作為的なとことは昔から疑ってかかってはいるのだが、まあ映画はあくまでも娯楽なんですから、ここまでヒットさせる有能な職業監督であることは認めています。この監督よりも、同時代を生き昨年亡くなった森崎東監督の方が好きです。この「男はつらいよ」最初の原案は森崎東さんだったんですよ...この監督の描く人間像が、骨太で愚鈍で正直で不器用なところが信じられるから好きなんです。

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今日の冬空

2021/01/04
【第1429回】

あけましておめでとうございます。

 

新しい年が始まりましたが、コロナ感染が収束する気配はありません。今日も頼りにならない政府は緊急事態宣言を出すかどうかの議論が続いています。トムも今日から1月23日からの公演「モンテンルパ」の稽古再開です。トムは勿論、キャスト、スタッフ、そして観劇を予定されてるお客様の不安が高まる中でのスタートになりました。トムとしては劇場が封鎖されない限り、前向きに初日に向かって全力で走り続けたいと思っています。

年末年始、おいらはどこにも行かずのんびりしていましたが、たまにテレビを観ると正月恒例の福袋に、箱根駅伝の応援にワンサカ人の波...ここまで来たら、人はコロナに、もはや諦観の域に達しているのか、それとも己の我欲に支配されての行動なのか、この国の曖昧さの特性がそのまま表現されてる気がします。以前から言われているコロナによる死と、経済による死、この狭間で国も民衆も揺れ動いている1年だった気がします。このスポンジみたいな在り方は平和な時代にはとても有効な気がしますが、非常時においては有効な手段にはなり得ないのではないか...やはり、この国には秀でたリーダーが不在なのがまたしても浮き彫りになった。でも、そんな他人様のことを論評してても埒があきません。

演劇を生業にしてるおいらとしては、今年もあらゆるリスクを背負いながらも、何とか芝居の魅力を全国各地に届けることだと思っています。昨年の年末に公演した「砦」に参加したキャスト、スタッフ、観客の胸に迫る思いこそが芝居の醍醐味だと改めて確信したからこそ、今年も張り切ってやりまっせ!何卒、よろしくお願いいたします。

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今年は良い年に!