トムプロジェクト

2022/07/04
【第1635回】

先月、「無言のまにまに」を上演した両国シアターX(カイ)に行って来ました。第15回シアターX国際舞台芸術祭2022を開催中。

この日の演目は大阪のダンスグループCDS OSAKAによる「記憶の青―Microplastics Dance」総勢16名による紺碧の海を汚染した人間に対するメッセージを、自分の身体に問いかけ発信する女性を中心にしたコンテンポラリーダンス。おいらも若い頃は、現代舞踊、舞踏などなどつまみ食いしましたが、とにかくカラダを動かすことからしか全ては始まらないということは今でも変わりません。

二番目に登場した加世田剛さんの「light」は見応えありましたな。武術ダンスと銘打つだけあってこの方の動きひとつひとつにサムライ的なる匂いがぷんぷんといたしました。なるほどプロフィールを見ると全米武術大会で3度優勝歴を持つ御仁。世の中にはまだまだ未知のアーチスがわんさか居ることを思い知らされた次第です。

三番目に登場した宇佐美雅司さんの「Listen to He:art Where is the truth?」はジャックプレヴェール原作「おりこうでない子どもたちのための8つのおはなし」を宇佐美さんが構成・演出・出演した作品。俳優として修行してきたカラダをフル回転させお客を飽きさせない構成はなかなかと思いました。特に三脚の椅子を動物にみたてながら使いこなす術には、観客の想像力を喚起するには十分すぎる効果があったと思います。

それにしても、16日間様々のジャンルのアーチストを集め、全公演¥1000の入場料で実行するシアターXの芸術監督兼プロデューサー上田美佐子さんの行動力に頭が下がる思いです。表現したくても、お金がない場がないというアーチストに広く門戸を開いてカンパ並の入場料で公演するなんてこと上田さん以外に出来ないのでは...マスメディアに左右されることなく我が道をゆくプロデューサーに拍手。

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落陽

2022/07/01
【第1634回】

今日も、青空を気持ち良く飛び回る鳥たちが焼き鳥になって落ちてきそうな猛暑でございます。歩いているとふと夢遊病者の気持ちがわかるくらいのフラリンコ状態。

昨日、新国立劇場で上演している「M.バタフライ」観てきました。フランス外交官が性別を偽ったスパイである中国京劇役者に溺れていく様と、文化大革命という背景を絡ませ、オペラ「蝶々夫人」を劇中に取り入れ、1988年ブロードウェイで上演されトニー賞最優秀賞演劇賞を受賞した作品である。日本では1990年に上演されて以来、32年振りの上演。

率直な感想。まず休憩入れて3時間半出ずっぱりの外交官役を演ずる内野聖陽の圧倒的な演技力と存在感。戯曲を読み、この役を絶対にやりこなして見せようという役者魂を感じる。相手役の京劇役者である岡本圭人もまだまだという感もあるが大健闘しているのではないかと思う。要は戯曲が素晴らしい。激動の時代に人間の愛憎ドラマを巧みに取り入れ、この複雑怪奇な現代にも十分通用する作品に仕上げたスタッフ、キャストに拍手を送りたい。

ここで、おいらの何処までも拭いきれない異見。皆さん素晴らしい演技をしているのだが、どうしてもフランス人に見えないのである。おいらがこれまで100本近く創作劇に拘ってきたのもここにある。翻訳劇を観劇しているときに付きまとう、日本人役者が演じる違和感...と言って、翻訳劇を否定しているわけではありません。海外の劇薬に接したいという気持ちは芝居を創るものとしては常に持っていることは当然至極。

休憩中のロビーで今回の演出をしている日澤雄介さんのお父様にばったり...ここのところ日本を代表する役者さんと意義ある仕事をしている息子さんの活躍を喜んでいらっしゃる様子でした。遅くともいいではありませんか...生んでくれた御両親に親孝行してこその人生ですぞ。

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新国立劇場

2022/06/29
【第1633回】

連日の暑さの中で、道行く人達の表情がなんとなく苦悶に満ちた感じがする...暑さのせいもあるのだが、いまだ止まぬウクライナへのロシアの執拗な攻撃。武器庫破壊という名目で住居、遊園地などといった無差別攻撃の映像を見るたびに心が折れてしまう。当然のことながら、テレビでウクライナ情報ばかり流すわけにはいかず、ごく日常のたわいのない番組を見ていても、この時間ウクライナで起こっていることを想像してしまうとなんだか虚しくなってしまう。

今週の日曜日は「ポツンと一軒家」の2時間特別番組。山奥で自然に囲まれ自給自足の生活をしている家族の姿をみるにつけ、世界の国のどの地区でもこんな自然で無理のない生活が出来ればどれだけ幸せであろうかと思った...当然、こんなことはありえない世界情勢ではあるのだが、このスタイルに少しでも近づけるヒントはこの番組には仕込まれている。夢のような話だと思わず、冷静に考えれば本当の幸せが身近に感じてくるかもしれません。

もう、競争は止めましょう!行きつく先は軍拡、果ては戦争、人間の幸せなんぞは千差万別なれど、やはりのんびりと空を眺め、道行く草花を愛で、身近な人を大切にして、生きとし生けるものすべてに感謝することからしか幸せは生まれませんことよ。

世界にいろんな宗教あれどホンマに役立ってるのかな?どの宗派の経典にも愛が基本になってるはずなんだが、この世界の状況をみれば真逆の憎悪に読み違えてるんじゃないかと残念ながら思ってしまいます。

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穏やかな風景

2022/06/27
【第1632回】

いやいやこの暑さはなんだ?といっても地球に生息するニンゲンどもがもたらしたものだから文句も言えまい。利便性を追求した末の地球温暖化、ロシアの侵略戦争でまたもや火力発電に頼ろうとしている現況、そして原発依存の国が加速しそうな勢い。こりゃどうにもならんと、世界の皆さん頭を抱えている中での物価高、先ずはこの国7月10日に参院選があるので現況を変える一票を投じることにしませんか...

先週の週末は2本の演目を観劇。1本目は「氷川きよしコンサート2022in明治座」、確かに歌は上手いです。五木ひろし以降、演歌の世界を引き継ぐのは彼しかいないと思いました。あの圧倒的な声量、歌唱力は天性のものか...この日歌った中での新しい発見、ヤマザキマリ作詞「生まれてきたら愛すればいい」シャンソン風のこの曲は絶品でした。この道を進めばあの美輪明宏さんに近づけると思います。第一部は芝居だったんですが役者としてのきよしさんはまだまだという気がしました。こちらも美輪さんに教えを乞えばと勝手に思っちゃいました。きよしさんの才能十分わかってますので、今日くらいところで満足しちゃもったいないと思った次第です。

2本目は劇団桟敷童子の東憲司さんが書いた文学座公演「田園1968」タイトルにあるように1968年のある地方の家族の話である。1968年と言えば、ベトナム戦争、パリ五月革命、黒人指導者キング師暗殺、ロバートケネディ暗殺、文化大革命、チェコスロバキアソ連侵攻、そして日本では世界の激動の中、反戦運動が一気に高まり学生労働者による闘争激化。22歳のおいらもその波にのまれ騒乱状態の新宿の街を日々うろついておりました。すべてが刺激的であり生きてる実感をそのまんま享受した次第です。

この時代のカルチャーも勢いがありました、この芝居の中でも出てくる洋画「俺たちには明日はない」は格好良かったな。日本映画では「神々の深き欲望」、東映仁侠映画、音楽はビートルズにフォーク、出版界では吉本隆明「共同幻想論」つげ義春「ねじ式」、演劇ではアングラ芝居の出現などなど...

今回の芝居を観ながら、考えてたことはこの芝居東君が演出したらまた別の作品になってたんだろうなと...芝居はまさしく変幻自在、そこが面白いところです。

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梅雨明けのカシワバアジサイ

2022/06/22
【第1631回】

おいらが住んでる杉並区長選挙で初の女性区長が誕生しました。3期務めた現職になんと190票差で勝利したというんですからたいしたもんでございます。先の衆議院選挙でも長年杉並区の顔役であった自民党の石原伸晃氏を、新人の女性議員が議席を奪ったんですから、この杉並区民の政治意識は高いんじゃないかしら?保守陣営から言わせれば何も分からん奴らがただ掻き回して騒いでるだけなんてことかも知らんけど、もうそろそろおじさんたちの癒着政治からおさらばしないとえらいことになっちゃいますがな。この国の20年の歩み惨憺たるものです。給料は上がらないし物価を高くなるし、世界の先進国の中でもすべてに伸びしろが無くお先真っ暗の状態なのに、いまだに自民党に権力を握られっぱなし。勿論、対立する野党勢力のチカラのなさが大きな原因なんですがね。

と、こんなこと何度言ってもこの国の形は変わり様がありません。じゃあどうすれば?もっと選挙に行かなきゃならんのよと口酸っぱくいっても行かないこの国の駄目な成人たち。今回の杉並区長選挙もただただ普通の若い娘さん、子育て真っ最中のママ、未来の日本を憂いてるおばちゃんたちが手弁当で応援し、今回の選挙に立候補するため杉並区に転居したばかりの岸本聡子(47歳)さんを当選に導きました。これからは女性の時代です...世の中のオトコたち、しっかりせんといかんですばい!

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杉並区を流れる神田川

2022/06/20
【第1630回】

先週の週末は、劇団桟敷童子「夏至の侍」を観劇。久しぶりの青空で、錦糸町から「すみだパークシアター倉」までの徒歩15分の道程は、途中、大横川親水公園の紫陽花も色鮮やかで気持のいいものだった。墨田区の下町情緒に似合う劇団が桟敷童子である。今回も九州の小さな町の金魚屋さんの話だ。いつものような大がかりなセットの中で劇団員がのびのびと動き様はいつ見ても気持ちが良い。

今回のゲストは音無美紀子さん、若い俳優陣に混じっても違和感がないどころかなかなか馴染んでいましたよ...大病もしながらもいつも前向き、演技に対しては妥協することなく真摯に向き合う女優のお手本みたいな方である。トム・プロジェクトでも、すでに3本の作品に出演して貰っている。2014年に初演した「萩咲く頃に」は7年間上演し、2019年の作品「風を打つ」は今年9月~10月に再演が決まっている。確かな演技と清潔感、そして華やかさと庶民性を兼ね備えた存在感のある立ち姿に多くの観客は魅了される。

ベテランの俳優さんが出演したくなるのが劇団桟敷童子、代表である東憲司さんの描く世界と心底から芝居が大好きな俳優陣の魅力に惹かれてしまうのも分かる気がします。

この世の中の流れと同様、すべてがお洒落で合理的になっているなか、頑なに人間臭さをモットーに演劇活動を続けるこの劇団には、おいらとしては応援し続けたくなっちゃいますな。いくつになっても、目線はいつまでも少年でありたいから...

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大横川親水公園のアジサイ

2022/06/17
【第1629回】

先週の6月9日「無言のまにまに」に来て頂いた「無言館」館主、窪島誠一郎氏の新刊本「流木記」読了。終演後に、「今度出版した本、立ち読みで最初のページ読めば大丈夫ですよ...」なんて意味深な言葉を残し劇場を後にされました。早速購入し読み始めたところ、ああこのことかと...冒頭、2018年8月10日、ペニスをうしなった...と書かれてありました。ン百万人に一人いるかいないかという部位に発症した「陰茎ガン」により切除したという。これまでにも多くの病を抱え80年近く生きてきた窪島さんにとっての言葉で言い尽くせない喪失だったに違いない。そして若くして亡くなった、どちらかといえばマイナーな画家の絵を集め最初に建てた「信濃デッサン館」の売却の無念。

窪島さんの本はこれまでに何冊か読んだのだが、今回も実母との30数年後の再開の場面は目頭が熱くなる。自分を棄てた実母への許せない心情と、捨てた実母の慟哭、これも戦争という時代が引き起こした不条理。再開後に自死した実母の日記には母親の溢れんばかりの愛を感じて痛ましいくらいだ。

波乱万丈の生きざまを過ごした窪島さんがなぜ戦没画学生の絵を集め「無言館」を建てたのか?窪島さんはこう書かれています。

 

幼い頃から養父母や生父母に抱いていた誤解や偏見を解くこと、その確執を解くことなのではないかと考えているのです。そんなことと戦没画学生と何の関係があるのだといわれそうですが、やはり私は、あの戦争のなかを行きぬいた父や母のことをあまりに知らなすぎたのです。それは養父母に対してもいえることでした。あの戦争下に「新しい命」を産み、育てることがいかに困難で、しかし同時にそれがどんなに誇らしくかけがえのない人間の営みであったかということを、私は最近しみじみと考えるのです。そして、今自分にできる唯一の「戦後処理」といえば、そんな無限の愛情をもって産み育ててもらった命が、生きたくても生きられなかった多くの戦死者の命の上に存在していることを、あらためて想起させてくれるのが戦没画学生たちの絵であることに気づかされたのです。

 

窪島さんは何度も口にしています。「ひょっとすると、彼らの絵を探したのは、ぼくではなくて、ぼくの方が、探し出してもらえたような気がするんです...」

完璧、完全な人間なんてこの世にだれひとりとして居ません。どこかしら欠けた部分を探し求める旅そのものが生きることだと思います。

「無言のまにまに」再演できることを願っています!

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梅雨時の夕焼けはキレイ

2022/06/15
【第1628回】

おいらが住んでる杉並区の区長と区議会議員補欠選挙の投票日が今度の日曜日。12日に公示され一週間後に投票という短期で何の判断すればいいのかしらと言いたい。現区長がどんなことしてるのか、他の区とどんな違いがあるのか、今一つはっきりしない。一方、新たに立候補している人の経歴、何故今回立候補したのかも新聞、区報の記事だけでは判断しようがない。いずれにしても、この国の首長、議員の日頃の行動が見えにくい中での選挙では投票率も50パーセント前後であることも自明の理と言ったところか...以前は広報車がうるさいくらい名前を連呼して、ああ選挙だなという一応の雰囲気を醸し出してはいたのだが、コロナ禍と言うこともあってか静かな街の佇まい。これじゃ投票率も30パーセント前後に落ち着くんじゃないかしら...このところの地方選挙の投票率は大体こんなもんでございます。

東京市長などを務めた後藤新平がこんな言葉を残している。

「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すは上とす」

今の政治家さんは、この逆のケースの人が多いんじゃないかしら。人の道を外し恥ずべき行為をしても厚顔無恥。そういえばええ人相した政治家が少なくなり絵になりませんし、皆悪代官が主役の政治ドラマになっとりますがな。昔の予算委員会の与党と野党との丁々発止のやりとり、なかなか見応えがあったドラマだったのだが、今や予定調和のつまらん出来レースになっとります。

投票まであと5日、頭を悩ます選択でござりまする。と言う間もなく、先程、参院選も7月10日に決定...なんとも盛り上がりがない梅雨時に相応しい政治の季節です。

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今日の紫陽花

2022/06/13
【第1627回】

昨日、「無言のまにまに」東京公演、無事千秋楽を迎えることが出来ました。いやいや、今回もスリリングな出来事もあり一日一日が緊張する日々でありました。こうやって生モノの仕事やってると最後は神のみぞ知るなんて心境になってきます。そして仕事をやってるキャストスタッフを信じることの大切さを痛感いたしました。今回の芝居を成功するためには、日常の生活も油断なく過ごさねばとシビアな状況に追い込まれ、心身ともどもなかなか開放できずストレスが溜まっちゃうなんてことも多々あります。すべてコロナのせい!とわかっていてもどうにもならない2年6カ月...もうそろそろ、場所によってはマスク外してもよろしいんじゃございません?今日あたりの新宿、数人の若者たちは堂々とマスクをしないで街を闊歩しておりました。ちょいと横目で、嫌な顔してるおばちゃんの視線なんぞどこ吹く風、これでいいんです!いつの世も若い力で世の中は変わっていったんですからと思いたいところだが...

「無言のまにまに」東京の全ステージ観劇しました。芝居はまさしく生き物でございます。昨日より今日なんて調子でよくなってはいきました。と、同時にここはもう少し工夫の余地ありなんてシーンもいくつか見つけることも出来ました。芝居は総合芸術、役者の演技だけでは成立しません。照明、音楽の出し入れのタイミングで芝居全体の良し悪しが決まることがあるのも至極当然。すべてが上手くいった時こそがベストな芝居です。大切な時間とお金を、この芝居に投じたお客様にはベストな芝居を提供するのがプロの仕事です。

両国での9日間、梅雨入りと言うことで心配したのですがなんとか乗り切ることが出来ました。関取が小さな自転車に乗って買い物に行く姿に触れたり、劇場の隣にある回向院(えこういん)には、あの鼠小僧次郎吉の墓があったりで、この町は下町風情が残った粋な町でございました。

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両国吉良邸跡
(本所松坂町公園)

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両国と言えば相撲部屋

2022/06/10
【第1626回】

「無言のまにまに」昨日で6ステージを終えることが出来ました。そして、昨日は「無言館」の館主である窪島誠一郎氏が長野県上田市から来られました。窪島さんに会いに行き今回の芝居の許可を頂いたものの果たしてどのように感じられるか?プロデューサーとしては、はらはら、どきどきもんでございます。「この芝居は僕が生きてきた過去、そして無言館を作る意図が的外れ...」なんてことになったら以降の公演も出来なくなる可能性大ですから...終演後の窪島さんの反応は?と心配してたんですが、今回の全員野球で創りあげた渾身の舞台、窪島さんにも理解して頂いた様子でほっといたしました。終演後に出演者と和やかに談笑する姿に、本当にやって良かったというのが正直な気持ちです。

これまでも多くの創作劇を創ってきたのですが、実際のモデルの方が居て、しかもご存命と言うことになれば相当の神経を使います。演劇はあくまでフィクションではあるのだが、どこまで事実とフィクションを擦り合わせていくのか?戯曲を書く作家とプロデューサーとの喧々諤々も、芝居が成功すれば一件落着でございます。

東京公演も今日を入れて残すところ3ステージ。18日には唯一の地方公演が山形県大石田町で上演。芝居も種まきです...良質な芝居を少しづつ全国で公演し続けていけば、この国の形も少しはましなものになるんじゃないかと微かな期待を持ってはいるんですがね。

両国と言えば、ちゃんこ料理を出してくれる店が多数あります。そのひとつ「ちゃんこ巴潟」の店前で呼び込みをしてた人をパチリ、多分元関取だと思い声を掛けると「ごっつぁんです!僕の得意技は、見かけ倒しです。」なんてジョークを飛ばしておりました。

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ちゃんこの両国

2022/06/08
【第1625回】

北朝鮮のミサイル発射に対抗して、韓国軍合同参謀本部は6日、米韓両軍が同日に地対地ミサイル8発を日本海に向けて発射したと発表。いやはや、目には目を歯には歯をですな。核をどれだけ保有しているかが、自国を守る唯一の防御手段と言うんですから恐ろしい世界なったもんでございます。これだけの兵器に要する費用で、世界の飢餓も無くなるし、貧困層の減少も果たせるしと、いろいろ考えられるのだが...と理屈で分かっているもののそうにならないのが世の常。どんな時代にも、欲の塊が肥大し権力者が出現することで争いの火種が消えないことが大きな原因だと思います。この歴史的な事実は未来永劫なくなることがないことは悲しいかな間違いないと思います。そうと分かっていながらも、時の権力者にNOを突きつけている人たちが必ず存在していることも、人類がなんとか営みを継続してることで証明されていることが唯一の救いです。

そうなんです!諦めちゃいけません、誰かが止めなきゃ世界の人たちが武器を頼りに生活しなきゃいけない笑いのない悲しみと苦痛に満ちた世の中になっちゃいます。

6日(月)「無言のまにまに」の会場に、52人の小中学生が来てくれました。おいらも後方から観てたんですが、子供たちが食い入るように舞台を観ていたのが印象的でした。この芝居を通じて戦争のもたらす悲劇を少しでも感じて平和への希求心が芽生えてくれるのを願うばかりです。

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両国の紫陽花

2022/06/06
【第1624回】

6月4日に両国シアターカイで幕を開けた「無言のまにまに」昨日で無事2日目を終えることが出来ました。連日多くの方に来て頂き嬉しい限りです。やはりウクライナ侵略をきっかけに、戦争に対する様々な思いが演劇の現場にも顕著に表れているのではなかろうか。アンケートには「戦争は絶対に駄目!」と強い筆圧で書き込められているのが印象的でした。この芝居の中には勿論、家族をめぐるドラマも伏線として描かれています。血がつながっていなくとも、親が子を愛しく思う気持ちはどんな時代であろうとも永遠不滅なものであるという思いが語られています。

今回の芝居でとても印象的なセリフがあります。「無言館」を建てるにあたって戦没画学生の絵を集めるために立ち寄った遺族が語る言葉

「私はあなたが個人でお作りになる美術館だと聞いて兄の絵を預けようと...。兄は...お国の命令で戦地に駆り出されて死んだんですから。その兄の絵をまた国に預けるようなことはしたくありませんでしたから。」

過ちを犯した嘗ての日本の国に対する痛烈な一言だと思います。今まさにロシアで大義なき戦いで無念の死を強いられたロシア兵士の遺族も同じ思いではなかろうか...

一見穏やかな日本の現風景。両国にも太平洋戦争中の東京空襲で亡くなった方の遺骨が納められた「東京都慰霊堂」があります。「無言館」同様、こんな建物を必要としない平和な世の中にしたいものです。

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両国

2022/06/02
【第1623回】

昨日、今週の4日(土曜日)に初日を迎える「無言のまにまに」の最終稽古を観てきました。

5月28日に観た通し稽古に比べ随分と流れがよくなっていました。要するにこなれた感じですね...このこなれたってのがクセもんでございます。調子よく流れに身を任せるのは演じてる当人はとっても気持ちがいいんですが、上面だけの表現になる危険性を含んでいます。同じセリフを喋ってはいるんですが、相手役のその日の出方によって当然返しの言葉の音韻、気持ち、仕草も変わってくるはずです。慣れてはいけないんです...常に新鮮な身体で受信し発信してこそ、鮮度の高い舞台を届けることが出来ると思っています。

生の役者のザラザラ感、ゴツゴツ感が舞台の醍醐味であり、予測不能な展開で観客をいい意味で裏切る芝居こそがベストだと思っています。

水無月になりました。古くは清音。「水の月」で、水を田に注ぎ入れる月の意味です。梅雨、紫陽花、暑い夏の到来を前にして何となく昂ぶる気持ちを抑えてくれる月かもしれません。

未だにコロナも収まらず、ウクライナの情勢も一進一退...そんな状況下で演劇をやり続ける意義は?いろいろと考えますが、水の流れと同じで一旦止めてしまうとなかなか元には戻れない。生きることはアクション、動けば新たなことが視えてくるはずです。

誰も歩いていない帰路の道でマスクを外すと、夜の大気のなんと美味しいことか!当たり前のことが当たり前に感じられない異常な状態が一日も早く終息することを切に願う...

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水無月の空

2022/05/30
【第1622回】

先週の土曜日、6月4日に幕が開く「無言のまにまに」の通し稽古を観てきました。今月の2日から始まった稽古の充実振りが感じられる現場でした。ウクライナへの激しいロシアの侵略のまっただ中である今、第二次世界大戦中、大好きな絵を描きたかったにも拘わらず戦地で無念の死を遂げた画学生の絵が映し出される中、俳優陣はそれぞれの思いで各シーンを演じていました。今回の芝居も、声高に反戦を訴えてるのではなく、名もなき市井の人達の日常を通じて平和であることの大切さを伝えることが出来ればと思っています。

今回のウクライナの件、この国にも遠い国の話ではないかと思っている人が居ると思います。とんでもございません!こうやって戦争はひたひたと身近になっていく怖さを実感し想像力を働かせねば後の祭りでございます。

どんな些細なことでもよいので、戦争にまつわる情報をキャッチし己の範囲でアクションをおこすしかないのでは...本当に戦争は駄目です!この当たり前のことは誰しもが分かっていながら無くならないのが戦争と言う不条理、片や軍需産業で儲かる会社、国。

昨日もテレビでの「ポツンと一軒家」、欲を捨て自然と共に生きる人たちの笑顔、こんな集合体であれば戦争なんて起きるわけがない...そりゃそうだ!美しい空、清冽な湧き水、自分が育てた健気な花々、そして母なる大地、そんなもんに囲まれてりゃ邪心なぞ沸いてきませんがな。

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2年振りに咲きました。
(故綿引勝彦さんに13年前に頂いた花)

2022/05/27
【第1621回】

来週の土曜日に幕が開く「無言のまにまに」稽古も佳境に入って参りました。こんな世界の状況だからこそ上演せねばと強く思う作品です。

いつも思うことだが、どれだけのお客様が来てくれるだろうか?2020年の初春に始まったコロナ禍によるパンデミック、演劇の世界でも大変な影響がありました。今までは楽しみに来ていたお客様の足が遠のき、劇場で挨拶代わりにお互いの無事を確認することも出来なくなり寂しい思いをすることも度々です。コロナ感染を恐れての控えであればいいのだが、これだけ長引くことによって「もういいや...」なんて気持が芽生えてしまい面倒になるなんてことが起きてる気がします。これは芝居に限ったことではなく、この先コロナが収束し、日常が完全に戻ってきたときに、旅をしたい、外食したい、みんなで飲食してお喋りしたいという気持も戻ってくるのだろうか...そんな一抹の不安も覚えるが、同時に人類が営々と築いてきた楽しい習慣が2年半にわたる異常事態によって全く変わってしまうなんてことはないんじゃないかという期待もある。

いずれにしても今回のパンデミックで人との対し方、社会に対する考え方が大きく変化したことは紛れもない事実である。ストレスが溜まり他人、社会に対する寛容さがなくなっていくことが一番心配だ。先日、政府の発表で公園での散歩なんかのときはマスクを外してもいいとの達示があったにもかかわらず、ほとんどの人はマスクを着けたまま歩いている。そのなかで稀に外して散歩している人に対する眼差しが、なんだか正義に満ちた不寛容な様相を感じる...こんな些細なことから分断が始まり、しいては争いに発展する。おいらも含めて心しておきたい。

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朝雨の中のアネモネ

2022/05/25
【第1620回】

最近というか、このところ芸能関係者の死に触れるニュースが続いている。いや、芸能関係者ばかりではなく自殺者が増えているという。人の悩みの深さは他人がどれだけ考察してもわかり得ない。死に直面した当事者に対してどんなアドバイスをしてもお互いの意見が交わることはない...いずれにしても人の命はどんなものよりも尊いし重い。この世の中に人間として生まれて来たことが奇跡だと思っている。戦争、天災、事故で無念にも死んでいった人達のことを思えば一層、懸命に生きねばと思うのだが、人間の持つ弱みにつけ込んで死に神は突然やってくる。死に神を前にして、どれだけ「死にたい」と言う気持を持っていても、心の奥底では「生きたい」という気持が頭をもたげしばし両者が激しく綱引きをするに違いない...人生生きていると少なからず、そんな場面に遭遇することは誰しもあるに違いない。そんな時に、生きることが何故正しいのか?これは理屈ではなく先祖代々、おいらをはじめ人類が営々と生き続けてることが証明している。

生きてて良かったという事柄をどれだけ積み重ねることが出来るか、そのために何をしなければならないかと思っていれば自ずからそうは簡単に死に神が近づいてこないはずだ。

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生きていればこそ見れる夕焼け

2022/05/23
【第1619回】

我が心のライオンズ、なかなか思うようには吠えていませんな...故障者が続出していることもありますが、なにせ選手層がたまらなく薄い感じがします。他球団であれば当然2軍であろう選手が選抜メンバーに入ってるのですから試合前から白旗掲げてるようなもんでございます。投手陣は今までのライオンズと思えないほどの健闘振りなんだが、打撃陣の貧打振りには困ったちゃんです。ほとんどの選手が打率2割前後、なのにぶんぶん振り回すばかり、少しは頭を使うなり、必死こいて粘らんとどうしようもないぜよ。そんな中、素晴らしい選手が現れました。身長164cm体重65㎏はプロ野球の世界では一番の小柄、今年育成として入ったのに5月に支配下登録となり、いきなり先発メンバーとなった途端に大活躍。今年の春までまだ高校生だった18歳の滝澤夏央選手のお陰でなんとか試合を楽しめているってのが本音かな。あどけない顔して剛球をしっかりと捉え50メートル5秒8の俊足で塁を駆け巡る姿はわくわくいたします。守備のセンスもなかなかのもの、今のライオンズの攻撃陣での楽しみは、この滝澤選手と山川選手のホームランしかないんだから悲しすぎます。しかもこの滝澤選手の年棒280万というんだから何年もやって一向に1軍に定着できない先輩選手は情けないったらありゃしない。ベンチでへらへらせんとなんとかせんかい!と喝を入れたい気分でございます。

明日からセリーグとの交流戦が始まります。「グラウンドにはゼニが落ちている」20年以上南海ホークス(現ソフトバンクホークス)の監督を務めた鶴岡一人の台詞である。プロ野球選手はグラウンドで活躍してこそお金が稼げるものだ。短い野球人生、遊んでる暇ありゃしませんぜ...

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戻って来た青空、今日の新宿

2022/05/20
【第1618回】

昨日は世田谷三軒茶屋にあるシアタートラムで「青空は後悔の証し」を観劇してきました。1994年、トム・プロジェクトの第一回公演、片桐はいり一人芝居「ベンチャーズの夜」の作・演出である岩松了さんの最新作です。出演は風間杜夫さん、トムの作品にも出演して頂いた石田ひかりさん他3人の出演による濃密な作品でございました。男女の不思議な関係を覗き見しているようなスリリングな展開は岩松さんのもっとも得意とするところです。

ねじりにねじった台詞の応酬に役者がどこまでリアルに立ち向かえるか?役者の力量が試される舞台です。今年73歳になった杜夫ちゃん、さすがに百戦錬磨の舞台役者、飛翔し迷路の迷い込む言葉を見事に咀嚼し生活感溢れる元パイロットの役を演じきっていました。石田ひかりさんも人柄が滲み出る立ち姿で、新境地にチャレンジしてる姿に好感を持てました。

こうやって、舞台も少しずついつもの日常に戻りつつあるのかな?といってもまだまだマスクも手放せず、会話も控えめ、客席、ロビーが開放的な雰囲気になるにはもう少し時間がかかりそうですね。ロビーを華やかに飾っていた花々も久しく見ておりません。花屋さんも売り上げ減でへこんでいることでしょう。でも、花屋さんには申し訳ないのだが、花を贈る方、貰う方もなんだか見栄の張り合いみたいで、この際この習慣止めてもいいんじゃないのとの意見もちらほら聞こえて参ります。この世界もシンプルライフに!肝心の芝居がつまらなくてロビーの花ばっかりが見事なんてことになったら本末転倒じゃございません。

終演後、ロビーで久しぶりに岩松さんと少し話しをしました。初めて会った時は確か東京外国語大学の学生さんでした。あれから半世紀以上経つんだな...お互いにこうやって芝居やり続けていられることに唯々感謝でございます。

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平和の祈りを込めて、まだまだ咲いてます

2022/05/18
【第1617回】

今日は久しぶりの青空。やはり青い空とおてんとうさまを拝顔できますと、気分も爽やかからっと致します。人間なんて所詮単純な生き物でございます。やたら難しく理屈をこねてややこしくしてる輩が沢山いすぎて世界は混乱に陥いってるんじゃございません。シンプルに思考すれば争いは起こらないと思いますよ。

話は変わりますが、先の吉野家の役員の「若い田舎もんに牛丼の味をジャブ漬けしちゃえばこっちのもんだよ」講演会でいけしゃあしゃあとのたまうんだから大したもんでございます。まあ資本主義の社会ですからほとんどの企業の本音と言えば本音なんですが、場所をわきまえないとえらいことになっちゃいます。この世全て建て前と本音をいかに上手に使えるかどうかが勝負なんだが、この狭間であれこれと複雑に考えちゃうから世の中もおかしくなっちゃうんですな。店の現場の人は汗水垂らして一生懸命に働き、会社をフォローしてるのに少し偉くなっちゃうと勘違いしちゃうんだね。

ウクライナのマリウポリをロシアが完全掌握のニュースが流れています。連れ出されたウクライナの兵士の行く末が心配です。戦場から生み出されるのは憎悪、人が人を傷つけることによってこれから先、何十年何百年そのしこりが受け継がれ同じ争いが又繰り返されることを歴史が証明してるのにいつまでたってもあんぽんたんなニンゲン...

思考も行動もシンプルライフに戻りましょう!地球を救うのはこれしかなかですばい。

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薄暮

2022/05/16
【第1616回】

昨日は沖縄が本土に復帰して50年。様々な催しがありましたが未だ平和な沖縄は取り戻せていない感は否めません。在日米軍基地の約75%が日本の国土のわずか0.6%の沖縄に集中しているなんてことが改善されないまま今日にいたっていることが大問題。毎年毎年日本全土に平等に基地を移動なんてこと言ってるけどなかなか難しいことであります。先ず、他県で基地移転反対運動が始まるし、受け入れる自治体が果たして在るのか否や?嫌なことをすべて沖縄に押し付けることは悪いと思いながら自分の身の安全だけを考えるなんて同じ国民としていかがなものかと思いますが...沖縄で未だに忘れられないのは、40数年前に沖縄宜野湾市に住んでたアパートの前に基地があり、基地内に入っていく若いママを金網越しに泣き叫んでいた女の子の姿です。この情景は今でも生々しくおいらの瞼に焼き付いています。最近では、芝居で沖縄に行った時に乗ったタクシーの運転手さんが何度も謝っていた姿です。「こんな沖縄で...」おいらの方が恐縮してしまいました。終戦の直前に日本本土の盾となり沖縄の人たちの4人に1人が命を落とし、いまだに多くの米軍基地を置きっぱなしにしていること、本当に申し訳ありません!とこちらが謝らなければいけないことなのに...

沖縄の青い空と海、のんびりした県民性、泡盛に沖縄豆腐ようをちびりちびりつまみながら三線の音を聴いてるひとときはパラダイス沖縄でございます♪基地を忘れてこんな至福の時間が早く訪れますように...

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蜜が大好きなクロアゲハ

2022/05/13
【第1615回】

梅雨の気配を感じる金曜日...最近CD「Moment」をよく聴いています♪『雨と休日』という独自のセンスで選んだCDを販売しているショップで最初に購入したのがこのアルバムです。帯に"近くにあっても気づかないことがある。遠くにあって身近に感じられることがある。音楽が鳴り出すとそこには今まで触れたことのない独特の世界が広がっていた。"

まさしくこのアルバムの本質を捉えているコピーである。美しく透明感のあるピアノの音色を包む繊細なパーカッションと、大地に根を張ったような重厚なベース。

このアルバムを創ったミュージシャンがウクライナのキエフ・アコースティック・トリオ。破壊されたウクライナでピアニストのパヴロ・シェペタ他二人が無事であるかどうかはわからない。勿論、この状況ではCDも入手することもできません。

でも、このアルバムに収められた8曲を聴いていると、あの素朴で美しいウクライナの景色が目に浮かんできます。遠くにあっても身近に感じることが出来る音楽のチカラ...

今日もロシア軍の侵攻が続くウクライナでは、北部チェルニヒウ州で学校への攻撃があった。未来の国を育む学びの場を焼き尽くすロシアの未来に待っているのは文化不毛の国であることを自覚すべきだと思うのだが、悪霊が取り憑いているプーチンには聞く耳を持たないに違いない...

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平和なウクライナが聴こえてきます♪

2022/05/11
【第1614回】

今年もアンネのバラが咲きました...ユダヤ系のアンネ・フランクさんは第2次世界大戦中、ナチスから逃れて2年もの間、オランダ・アムステルダムの隠れ家で生活していました。しかし1945年、15歳の時にナチスに見つかり、ベルゲン・ベルゼン強制収容所で病死しました。短い生涯を終えたアンネさんが、このウクライナ情勢に対して平和への願いを込めて咲かせてるようにも見えました。5月9日の戦勝記念日のロシアの映像、その当日にも爆撃を止めないロシア軍、異常を越えて狂気の沙汰としか言いようがない。戦争犯罪人プーチンを何とかせねばこの先何が起こるかわからないほどの不安を覚える日々です。

プーチンにアンネのバラを送りたいくらいだ。がしかし、ここまで悪魔にとりつかれているプーチンは自然が生み出した美しさすら感じることが出来ない状態になっているのではないだろうか。人の価値観なんて真逆になることも十分にありうるからだ。花の美しさを愛でるどころか、真っ赤な薔薇を見つめながらより一層殺戮の感情がメラメラと沸き上がるなんてことになっちゃうかもしれないな...日々映し出される彼の表情はあのヒトラーの狂気顔を彷彿とさせる。ネオナチとの戦いなんてプロパガンダでロシア国民を煽っているあんたこそナチスその者じゃんと言いたい。早く目を覚ませロシアの人民と言いたいところだが、この国もスパイだらけで本音は隠さねば生きていけません。

「無言のまにまに」の稽古、今のところ順調に進んでますが、又もやコロナ感染者が増えています。コロナ、ウクライナ、早くスッキリ、ハッキリした日常になってもらいたいもんでございます。

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平和への願い

2022/05/09
【第1613回】

またもやモノクロ映画の素敵な作品に出逢いました。あの「ジョーカー」で圧倒的な存在感を示したホアキン・フェニックス主演映画「カモンカモン」。妹の息子を預かり共同生活を始めるのだが、大人の視点、子供の視点が錯綜しながら話は進んでいく。決して答えを見出すことなくお互いの立場を認め合い感性を大切にしながらの台詞のやり取りが絶妙である。

自由奔放な息子のキラキラした瞳を観ているだけでも心洗われる感じがしてくるってのは、もはや息子ジェーシーを演じたウディ・ノーマンの類まれなる資質ではなかろうか。

映画の中で主人公ジョニーが、アメリカ各地で9歳~14歳の子供たちにインタビューする生の声のシーンも、この映画が今の世界を生々しくパワフルに伝える効果的な画像になっている。映像もさることながら、この映画全般、一言一言の言葉のチカラがきらりと光る。

それにしても、アメリカの子供たちのインタビューの発言、きちんと社会に対応した答えをしているのには驚いた。日本の子供ちゃんこんな答えはしないだろうなと思いつつ、なんだか不安になってきた。人格なんて幼児体験でほぼ決まっちゃうなんてのたまう人もいるのだが、この映画を観てるとなんだか納得してしまう。いかにいい親、大人(人間として豊かに生きていく道標となる知恵者)に育てられるかにかかっているんでしょうな...

ラスト近くに何度も吐く台詞、「この先何があるのかわからないんだからカモンカモン"前へ前へ"」この映画のメッセージでございます。

今年一番の優しい映画だったカモンカモン!

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前へ、前へ

2022/05/06
【第1612回】

5月4日久しぶりにベルーナドーム(西武球場)に行ってきました。ロッテとの一戦ということで、話題の佐々木朗希投手を観たかったのだが、当日は登板日ではなく残念。今年のライオンズ山川、森選手などの故障、いまだ登板のない今井投手などなど不運続きながら、なんとか今日の時点で勝率五割をキープ。先ずは上出来ではなかろうか...それにしても元ライオンズの選手をお金のチカラでかっさらっていった楽天が好調で首位をキープ。ライオンズとは7ゲーム差がついておりこれ以上離されるとちょいと厳しいかなと言う気がしています。

この日の試合は初回ロッテが5点をたたき出し前途多難、3回には2点追加、この時点で試合がほぼ決まった雲行き。それにしてもこの試合を任されたライオンズの松本投手、この日を楽しみに集まった満員のファンに対してなんともふがいない姿をさらしてしまいました。

十分な休養をもらいながらこの体たらく、この投手の精神面の弱さが露呈、今日の負けはほぼ決まり、もう帰ろうかなんて気分になっちゃいました。ところが、この7点のハンディキャップを負いながら打撃陣がなんとか5点を奪い少しは意地を見せてくれたのが唯一の救いだったかな。

GWということもあって多くのちびっ子ファンが来てました。皆、楽しそうにしていましたね。食べ物が楽しみで来たはずが、何となく盛り上がる球場の雰囲気に感化され野球が好きになり、そのなかからライオンズを支えるプレーヤーが生まれたら嬉しかですばい。

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頑張れライオンズ!

2022/05/02
【第1611回】

神戸芝居カーニバルを30年やっている中島淳さんと本当に久しぶりに逢いました。今年82歳になる中島さん、歳を感じさせない容貌と頑強な身体、尊敬しちゃいます。今やすっかり俳優として有名になった田中眠さんを呼んで浜辺で踊ってもらったり、今は亡きマルセ太郎さんの「スクリーンのない映画館」を世に知らしめたり、ユニークな企画を今尚続けていることに元気を頂きました。おいらも以前、神戸に呼ばれて「中島淳のアジト談義」で話をしに行ったのだが、集まった人たちの顔ぶれになんだか楽しくなり饒舌になった記憶があります。そのあとの飲み会、その後、神戸ゆかりのJAZZライブのお店にも行きご機嫌な神戸の夜を過ごさせていただきました。押しつけでもなく、みんなでおもろいことやりましょか!という雰囲気がここまで永く人の輪を作り保ってきたんだろうなという気がします。やはりリーダーシップになる人の人間性、人を引き付ける魅力、カリスマ性がないと集まり自体は何十年も続かないと思います。ましてや3年目に入ろうとしているコロナ、これは神戸芝居カーニバルにとっても大変な時期だったと話しておられました。経済的な部分も一人で背負うんですから情熱だけではやれるってもんでございません。目の輝きから言っても、まだまだへこたりまへんで!とおいらに激を飛ばしてるようにも見えました。

今日から「無言のまにまに」の稽古が始まります。中島先輩に負けないように、行くところまでいかなあきまへんがな...

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空に躍るや鯉のぼり

2022/04/27
【第1610回】

「ベルファスト」観てきました。おいら好みの映画でしたね。1969年の北アイルランドのベルファストで起きた宗教をめぐる事件を少年(監督ケネス・ブラナー)の目を通して映し出した物語。カラーから白黒に代わる画像、そして最後にまたカラーになるところが憎いです。音楽のセンスもなかなかよろしい!なんだか「ニュー・シネマ・パラダイス」を観てるような感じもしました。子役の良し悪しが映画の成否を握っている代表的な例です。人間誰しも生まれ育った故郷に対する郷愁の念はあると思います。この映画も、生まれ育った田舎町での映画を唯一の娯楽として過ごした体験が、最終的に映画監督に導いてくれました。

家族を担う俳優陣もベスト、特におばあちゃん役を演じたジュディ・デンチが最高でした。

「恋におちたシェイクスピア」(98)でアカデミー助演女優賞を受賞した実力派の女優さんです。現在88歳になる彼女がラスト近くに語り掛けるアップの表情に彼女の人生すべてが語られているようでした。幾筋も刻み込められた皺を隠すこともなく淡々としたシーンは圧倒的な人間の存在そのものを感じました。表現者、人間が一体となって己の歩んできた道を表情一つで表すことが出来ることの奇跡に近いシーンでもありました。

おじいちゃん役のキアラン・ハインズもなかなかいい味をだしていました。彼がしみじみと吐く台詞、「答えが1つなら紛争なんて起きない」「相手が何言ってるか分からないのは、聴こうとしていないから」...ウクライナに対する侵略が今なお続く中、説得力がある言葉でした。

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子カルガモはもうすぐかな?

2022/04/25
【第1609回】

先週。ミュージカル「メリー・ポピンズ」、小劇場公演「夜長姫」を観劇。一口に演劇と言ってもいろいろありまっせという世界でございました。先ず値段がミュージカルは¥14000、小劇場は¥3500.その値段はミュージカルを観ればなるほど納得できます。セット、小道具、衣装、出演者数、そしてなんといっても生演奏。それに莫大な上演権料を考えれば当然な入場料かな。片や芝居を通して身銭を切って舞台に上がる小劇場の役者たちが繰り広げる世界。どっちがいいと問われても困ってしまいます。お金を投資するのはお客さんが判断することですから正解はありません。おいらも芝居で飯食ってる人間の一人としての感想は、ミュージカルのあのショー的雰囲気をみんなと一緒に楽しんで拍手して過ごす一体感がたまらなく幸せなんだろうなと思います。一方、50人から70人のキャパで、真に迫る役者の汗にまみれた演技に心打たれ、なんだか叱咤激励された感覚に襲われるのが心地よいっていう人がいるのも確かです。

いずれにしても、なんでもありの演劇ですから生きてるうちにいろんなもの見て損はないと思います。と勝手なこと書いちゃって、観に行ったところ、もう二度と芝居なんぞは観たくないなんて芝居に出会ったら迷惑千万でございます。実際、おいらも正直そんな芝居と鉢合わせした経験もあり、時間とお金返してくれ!と心の中で叫んだ記憶がございます。まあ、どんな世界でも当てが外れたなんてことはありますので許してちょんまげ...

平和だからこそ、芝居をやれて観てもらえることに感謝でございます。

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バラが咲いた、バラが咲いた
まっかなバラが♪

2022/04/22
【第1608回】

いまだ止むことのないロシアの侵略、プーチンの支持率も80パーセント維持しているという。このアンケートもほとんどが電話によるアンケート、スパイだらけのロシアにおいてどこで誰が盗聴しているかわからない中、まともな答えはできないに違いない。戦争反対(戦争でなく侵略)なんて答えたらどんな仕打ちにあうかわからないので、支持しますと答えるのが順当なところでしょう。このロシア、そして中国なんて国は時の権力者に都合の良いプロパガンダで国を牛耳っているに違いない。

その例として、兵庫に住む72歳の女性のもとに、嘗て日本語ボランティアとして日本に留学し親しくなった中国の若い友人からこんなメールが届いたそうだ...「欧米はウクライナをロシアへの侵攻の前哨基地にしようとしており、ロシアの特別軍事行動には相当の正当性がある。戦争が起きた原因はウクライナ側にある」...そのあとに、日本ではどのように報じられてるかとの問いに、どう返事を書こうか悩んだ末に、彼女との信頼関係を信じてメールを送ったとのこと...「隣国の領土を侵し民間人を巻き込む武力行使は、いかなる理由でも許されない。ロシアや中国には厳しい報道規制があり、国民には事実が知らされていない。自由と民主主義は日本が苦い経験を経て学んだ大切な理念であり、一人一人がその理想に向かって努力しなければならない」

中国の若い女性はどう感じたか?先日、日本からロシアに退去を命じられた外交官関係の家族が日本を飛び立つニュースが流れていた。彼らは故国に帰って何を語るのであろうか?恐怖政治で支配している国が世界を蹂躙しようとしている今、世界のすべての人は人ごとではなく自分のこととして思考し行動しなければならない。

今日のプーチンの発言、1千人の市民、500人の負傷兵が身を隠しているとされるウクライナ南東部の港湾都市マリウポリのアゾフスターリ製鉄所に「ハエ一匹も通すな!」。人の命などなんとも思わぬ冷血漢らしい発言だ。こんな男の横暴を許さざるを得ない国連ってなんなんだろうね?

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モッコウバラ
花言葉~あなたにふさわしい人~

2022/04/18
【第1607回】

先週の土曜日は、半世紀前に一緒に芝居やっていた戦友の芝居を観劇。25歳半ば演劇群「走狗」でテント担いで全国を興行していた仲間です。今回の芝居のタイトルは「命短し、恋せよ少女、赤き唇褪せぬ間に 熱き血汐の冷えぬ間に 明日の月日のないものを」あんたらのあの日あの時の心情そのままじゃん。作・演出、倉沢周平、出演者の一人に小林達雄、二人とも集団の中では過激な人達でしたな。まあ、それだけ芝居に対して命懸けだったんですね。おいらも決して手を抜いてやってたわけではないのだが...唯、他の諸々よりは食べれないけど芝居の世界が面白かったので楽しみながらやっていたというのが本当のところかな。何だか面倒くさくなったらすっぱりと芝居の世界におさらばし海外ふらふらしたと言うことだけ。

それにしても、老骨むち打って終生アングラ役者として舞台に立っている今年78歳になる達ちゃん。その姿見てるだけでなんだか嬉しいです。なんだかんだ言っても己の道を信じて己の好きなことをやってるんですから潔いのではないのかな...ほとんどの人が生活のためといいながらやりたいことを半ば放棄しながら一生を終えるんですから。作・演出の周平も満足に歩けない姿で本書いて演出して一本の芝居に仕上げているんですから大したもんでございます。「走狗」の仲間もすでに3人亡くなりました...後何年、こうやって芝居に関わっていけるのかわかりませんが、今回の芝居のタイトルのように、熱き血汐の冷えぬ間に、明日の月日のないものと、肝に銘じながら生きていくしかありませんな。

おいらも然り。

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ハナミズキ
花言葉「私の思いを受けてください」

2022/04/15
【第1606回】

この季節の楽しみは日々増えていく新緑の光景を目にすることである。冬の寒い間にじっと耐えて春の到来を夢見て潜んでいた葉っぱちゃんのなんと若々しく鮮やかなこと。コロナ、ウクライナで晴れない心身を癒してくれる大きな存在です。生まれたばかりの赤ちゃんのすべすべした肌と同じです。秋の枯れ葉の時期まで少しづつ形を変え楽しませてくれる葉っぱちゃん、そして樹木に彩りを添える花々。考えてみりゃ、これら自然の生き物は無償の行為で人様に身を挺して差し出しているのに、人間どもは何と愚かな行為をしでかしているのか...地球と言う星は人間だけのものでないはずなのに、驕り昂ぶっているとしか言いようがない。

この時期、ウクライナの人たちも春の訪れを楽しみにしながら寒い冬の季節を過ごしていたに違いない。なのに、一人の権力者の欲望のために地獄絵図を見せつけられた。今回の侵略をきっかけに世界の各国が武力の強化、そしてエネルギー問題でまたして原発に依存しようとしている。原発にミサイルを撃ち込めば地球滅亡のシナリオが進行するというのに、そして抑止力の核の開発には拍車がかかる始末。

すべてが便利になり、快適に生活できるようになったのは理解で来るのだが、なんとも世知辛い世の中になってしまいましたな...今更、こんなこと言っても仕方がないとは思うのだが、貧しかったけどキラキラした周囲の人たちの表情に囲まれた昭和が懐かしい。

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待ってました...

2022/04/13
【第1605回】

いやいや90歳からだってやれるんだ!できるんだ!「90歳セツの新聞ちぎり絵」木村セツさんの本、読ませて見させていただきました。2018年末にご主人が亡くなり、2019年元旦から長女の勧めで新聞ちぎり絵を始めたそうだ。1929年奈良に生まれ戦時中は学徒動員、戦後は銀行などに勤めながら三人の子供を育てるという典型的な市井の人。ご主人が入院中に病室に飾ってあったちぎり絵に興味を示したのがきっかけだという。それにしても、これだけの色彩感覚、構図、センス、これらはセツさんが90年間に養われた美意識から生まれたに違いない。ご主人が亡くなる前に発した言葉「いくつになっても勉強せなあかん」という遺言もセツさんの気持ちを大きく動かしたに違いない。

そうなんです!人間死ぬまで学びです。いくつになっても分からないことが次から次へと出現し未知なる旅は果てしない、でもその旅は己の好奇心をくすぐり血肉、いや知肉を湧き立たせるってわけだ。お金を掛けなくたって夢中にさせるものがある人はホンマに幸せだ。

新聞紙をちぎってピカソ顔負けのアートを創っちゃうんだから頭下がります。

ちぎり絵はこれからも続けますか?という質問に

「やめやひん。続けたいですな。これが楽しい。生きがいです。これがないとどうも仕方ないわ、寂しいて。こんなにえらい熱中するもんなかったなあ。テレビもえらい好かんし...これやったら一生懸命やりますわ。妙になあ。不思議でならんわ。これなかったら生きがいないわ。」

いや、シンプルでござりまする。こんな言葉吐きながら健康で長生き出来たら最高ですたい。

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人生まだまだこれからだ!

2022/04/11
【第1604回】

昨日も暑かったけど、週明けの今日も、はや夏日と言ったところです...先週の週末「コーダあいのうた」を観てきました。今年のアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚色賞の3部門を受賞したということで出かけたんですが、都内の上演館も一日2回ほどの上映で受賞後の盛り上がりは感じませんでした。それとも1月下旬からの上映開始なので興味ある人はもうすでに観ちゃったのかな?おいらは吉祥寺オデオンで観たのだが客席もそんなには埋まってはいませんでした。ストーリーは家族4人のなか、唯一聴力をもつ少女が聾者の家族との確執、そして自分の夢にゆらぎながらも猛進していくというもの。確かに障害を持つ人たちの家族の必死に生きる姿に歌が絡まって感動的な映画があることは紛れもない事実です。この映画に、勿論ケチをつける気はありませんが、作品賞としては腑に落ちない気がしました。おいらだったら「ウエスト・サイド・ストーリー」を推したいな。あの名作のリメイクを感じさせない最高級の映画テクニックを駆使し、オリジナルを現在の社会状況を照らしつつ、差別、ジェンダーなどなどにメスを入れる新たなミュージカル映画を創出した巨匠スティーブン・スピルバーグ以下スタッフ、キャストに一票投じたい。今回助演女優賞だけというのも納得できませんな。でも、このアカデミー賞も最近ぶれぶれのような気もします。これも政治的な配慮や、世界の動向なんかを気にしながらの選考になっているのかもしれない。式典で受賞者が殴るなんてハプニングもありますし、どの世界でも何が起こるかわからない予測不能な状況になっています。

プロ野球の世界でもありました。昨日の千葉ロッテマリーンズ佐々木朗希投手の完全試合達成にはビックリ。28年振り史上16人目、20歳5カ月史上最年少の記録、13連続奪三振、1試合計19奪三振、日本プロ野球84年の歴史で最高の投球と言っても良いという完璧さでした。東日本大震災で亡くなったお父さんもきっと喜んでることでしょう...

こんな素晴らしいことはいくら起きても嬉しいものですが...戦争だけはやめて欲しいし、起こしてはいけません。

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競艶

2022/04/08
【第1603回】

ウクライナの惨状が日々伝えられ、コロナの収束未だ見えない。暗澹たる状況のなかなんとか明るい話題を届けたいという思いなのだろうNHKの地上波が大リーグ、エンゼルス対アストロズの開幕戦を中継してました。もちろん大谷翔平選手が先発ピッチャー、トップバッターでの出場と言うことでの特番でございます。これまでも何名かの日本人プレーヤーの活躍はあったものの、彼の二刀流は本場で大きな衝撃と感動を与えたに違いない。あどけない表情でありながら、アスリートとしての類まれなる才能と、一人の人間としての思考、行動の素晴らしさが多くの人を魅了したに違いない。彼のグッドプレーを観て頂くことで、すさんだ気持ちを少しでも和らげて下さいとの趣旨でのNHKの英断といったところか。

残念ながら試合には負けましたが、5回まで投げて1失点9奪三振の好投、ヒットも出ませんでしたが次回に十分期待を持たせる最初のプレーでした。

それに反して我ライオンズの森捕手の行動はまことにいただけませんな...チームもなかなか上昇機運に乗れず途中で交代させられ、ロッカーに戻り商売道具であるキャッチャーマスクを叩きつけ、その時に中指を骨折したという醜態。完治まで二カ月かかるという最悪の事態。自分の顔を守ってくれるマスクを投げつけるなんて言語道断、ましてやチームの中心選手がそんなことしちゃったらチームワークにも影響するのに何考えてんの?と言いたい。どんな優れた成績を残そうとも、自分の生活を支えている道具をおろそかにする選手はあきまへんな。なんだか大阪桐蔭学高校野球部出身の不祥事が続いています...監督さん強けりゃいいってもんじゃございませんことよ。球を磨くのは当然として、心を磨くことを忘れちゃいけませんことよ。

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まだまだ散ってなるものか

2022/04/06
【第1602回】

新宿西口広場では、4月10日まで「April Dream」と称して302人の写真を展示して、それぞれの夢を語っている。4月1日と言えば嘘をついていい日として知られてきたのだが、これからは夢を語ろうという日にしようとする試みだ。考えてみれば今から半世紀前には、この西口広場は社会を変えようという若者で溢れかえっていた。広場のあちらこちらで討論会が始まり、夜になるとフォーク集会で広場は異常な盛り上がりをみせた。機動隊がここは広場ではない通路と言いながら集まった人たちを解散するようにと命じると小競り合いが始まり大変な騒ぎになりました。おいらも機動隊のお兄さんに「歌ってなんでいけないの?」というと、いきなり人が居ないところに連行されぼこぼこにされました。その時、優しい機動隊のおじさんが仲裁に入らなかったら、おいらは多分新宿警察署に連行されたに違いない。

そんなことを想い出しながら展示された写真を丁寧に見て廻りました。「プロレスラーとして後楽園のリングで戦いたい」「母をハワイ旅行に連れて行く」「昆虫食を広めたい」「ラーメン屋さんになって美味しいラーメンをたくさん食べたい」「手話で踊るよろこびを伝えるUDダンサーになる」などなど。夢を抱きそれに向かっていくことは誰しもできることだ。紆余曲折があるのは当然なのだが、その過程をいかに楽しむかは人それぞれだ。例えば海だって自分の所有物ではないのだが己の想像力でいかようにも変えることが出来るってもんでございます。夢のない人と話して退屈した経験は誰しもあると思います。ホラ吹くぐらいの夢だっていいんじゃありませんか、いついつまでも夢を持ち続けて生きましょうね皆の衆。

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Dreams

2022/04/04
【第1601回】

今日は又、冬に逆戻り、冷たい雨が朝からしとしと降り続いています...と言うことで最後のサクラを愛でる日だと思い先週の土曜日に井の頭公園に行ってきました。吉祥寺と言う人気の街を支えているのがこの公園です。適度の広さと交通の便の良さが人気の要因かな。この日も多くの人達が訪れ様々な楽しみ方をしていました、コロナがなければビニールシートを拡げて大宴会の様子をおすそ分けしてもらえるのですが、なかなか感染者数が減らない現状では、静かに桜並木を眺めながら通り過ぎるか、限られたベンチに座って小声の会話で時間を過ごすしかありません。でも、おいらはこちらのスタイルが好みかもしれません。酔っぱらって大声で叫ぶ姿は、サクラちゃんだってお耳ふさいで咲き心地がよくありませんことよ。「今年も咲かせてくれてありがとう」なんて感謝の気持ちと慈愛の眼差しで見つめると、花びらも嬉しくなって一瞬濃いピンクの色になっちゃう気がします。いずれにしても今年も咲いてくれました。景気、災害、戦争などなど世の中の変化にも動じることなく礼儀正しく咲き誇ってくれるサクラは、いつまでも争いを止めないニンゲンに無言の警告を発しているようにも見えました。

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散るサクラ残るサクラも散るサクラ

2022/04/01
【第1600回】

今日から新年度のスタートです。サクラの季節と相まって晴れ晴れしい季節のはずなんですがコロナ、ウクライナ、そして諸々の値上げでなんだか皆さんの顔も今一つパッとしない表情を日々見かける日々が続いています。そんな時は、モーツァルトの曲を聴くに限ります。おいらは普段はジャズを聴く機会が多いのですが、この暗雲垂れこめる世界の情勢を見聞きするうちにどうしても晴れない気分になってしまいます。もともとポジティブシンキングで生きてはいるのですが、このウクライナはかなりきついです。そしてまたまたコロナ第7波の予報なんて聞いちゃうとガックシでござりまする。その暗澹たる気持ちを一掃させてくれるのが天才モーツアルト。ピアノソナタ、ピアノ協奏曲、セレナーデ、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲、交響曲などなど...まさしく天才の名にふさわしい幅の広さです。どれを聴いても飽きることなく、もやもやした気分も一瞬にして吹き飛んでしまいます。中でも、グレン・グールドのピアノソナタこれは絶品です。クラシックの枠を飛び越え自由自在、変幻自在に演奏する音色には遊び心満載。お堅い人には、独善的で邪道なんてことも言われかねないと思いますが、一音一音に緊張感と次なるジャンプ力を感じさせる悪魔的な魅力に溢れている点、彼も又天才かもしれない。彼の演奏によるバッハも、研ぎ澄まされた日本刀の切れ味を感じさせる凄みを感じます。

とにかくこの時期は、よりよい音を耳にすることによって心身のバランスを整えるしかありませんね。それにしても、多くの芸術を生み出したロシアに住みながらもプーチンは良き音楽に接する機会が無かったのかもしれませんな...今からでも遅くない!側近のイエスマンの方々、プーチンにモーツアルト全集を至急支給してくださいませ。

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井の頭線のサクラ

2022/03/30
【第1599回】

長いこと生きてるといろんなことがあるのは当然だ...その中でも、あまり居心地が良くないこととして自慢話を聞かされること。人生を振り返って苦労したのは分かるけど、あれをやったこれをやったと聞かされても、おいらはフンフンと聞くしかない。自慢話なんていうのは、所詮自分を誇らしくみせるための方便でしかないのではないか...たしかに何かをやり遂げた功績は認めるにしても、その逆、何をしなかったということにもっと意義を感じてもいいんではないかと思う。人を傷つけなかった、差別しなかった、欲に溺れなかった、争いに参加しなかった、人の上に立とうとしなかったなどなど、これは世の中を平穏にするための人として基本的な所作かもしれない。このことをわきまえていれば戦争なんてものは起こらないはずだ。世界を悲嘆に陥れたプーチンに聞かせてあげたいもんでございます。

今日も満開の桜がそれぞれの風景に溶け込み様々な景観を生み出しています。中でも河岸の桜並木は全国のあちらこちらで春の風物詩になっています。おいらが住む杉並区にも善福寺川、神田川なんかで毎年楽しませて貰ってはいるのですが、なんと今年は、神田川に気持ちよさそうにしなだれかかる枝を切り落としたもんだから間抜けな光景になってしまいました。勿論、樹木は頃合いをみて剪定しなきゃならんのは理解しているのだが切り落とされる様を見るたびにおいら自身が切り刻まれてる気がして痛々しい気分になっちゃいます。もしや、おいらの前身は樹木だったかもしれませんな...何百年も生き続けた大木に出会うと思わずハグしちゃいますことよ。

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菜の花とサクラ

2022/03/28
【第1598回】

全国のあちらこちらでサクラ満開の知らせが届いています。サクラの開花を見るにつけ春の到来と新学期、新社会人の新たな人生の門出を祝いたい気分になっちゃいますね。それなのにコロナはいまだに収束せず3年目に突入。そしてウクライナ、いつものように突き抜けた解放感でサクラを眺めることが出来ないのがとても残念です。サクラも一年待ちわびてやっとこさこの日を迎えてご対面というのに世界はとんでもないことになっていて戸惑っているんではないかと心痛みます。

この国も戦時中にサクラは戦争推進者に都合よく利用されていた過去がある。お国のために、サクラが散る姿を殉死ともてはやし、潔く散るなんてことを良しとする雰囲気を作り上げていました。美しい花を眺めていりゃ人を殺めるなんて発想は出てこない筈なんだが、日々流されるウクライナ戦地の映像は破壊されつくした灰色の光景。こんな風景が日常化した兵士には優しさなんて感情は皆無に違いない。心身とも疲弊し無慈悲かつ暴力的な思考が支配し殺戮さえいとわないロボット状態になってしまう恐怖集団と化してしまう。

サクラとともにプロ野球も開幕しました。我がライオンズ幸先良いスタートを飾りました。昨年のリーグ覇者オリックスに勝ち越し。昨日なんぞ三回まで6点先行され、こりゃあかんと思いきや逆転勝ち...最下位からの優勝も夢でないと思いたくなります。

ウクライナの人たちも春の訪れとともに、いつものように精一杯野原を駆け巡りたかったに違いない...そんな日常をいとも簡単に崩壊させるプーチン、一刻も早く冷静さを取り戻して欲しい!

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新宿に咲くサクラ

2022/03/25
【第1597回】

このご時世、若き女性のパワーは目を見張る勢いだ...演劇の世界も然り、男性の力を借りず女性だけの劇団があちらこちらで誕生している。昨日も演劇科という学部がない東京芸術大学の卒業生だけで結成された「理性的な変人たち」という集団の芝居を観てきました。既成の演劇という枠に収まることなく幅広いジャンルで活動している表現者が楽しく躍動感あふれる舞台を創っていました。今回のテーマは性暴力、今までは人前で言えず声を出すことをはばかれていた幼少時の性の屈辱的な事件を家族にからめてのストーリー。この集団のネーミングにふさわしく感情に溺れることなく理性的に展開してた気がします。

何事も諦めずに継続していくことが一番です。経済的にも大変でしょうが若さと表現に対する飽くなき情熱があれば怖いものなんかございませんことよ。いまだ人が観たことがない表現が一つでもあればやる意味があるってもんでございます。今回はコロナで二度中止になりやっと実現できた第二回目の公演。今日あらためて感じたことは女性のデリケートな諸問題、やはり女性だけで演じると実に説得力がございます。

性暴力といえばあの文春砲であげられた脇役男優、これが真実であれば「ぶらり途中下車の旅」でちょい不気味だがいい味だしていたのにOUTだね。出会ったお店の人もがっかりだし、なによりも苦労してなんとか役者として認められ始められたのに...人間ちょいとした気の緩みから又一から出直し。それにしてもおいらが一番嫌いなこと、立場を利用して弱い立場の人を私利私欲に走り傷つける行為。これやっちゃたら人間おしまいですばい!

プーチン、もはや遅いけど目を覚ませ!

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少しづつ...

2022/03/22
【第1596回】

演劇に関わる人間にとって、いやアートを愛する市民にとって悲しい出来事だ。ウクライナ南東部マウリポリで避難所として使われていた劇場が破壊された。続いてリビウ中心部にある劇場「レスクルバス」、1910年ごろに設計され、映画館、芸術劇場、大衆劇場として変遷を重ね普段は約100ある客席の多くが集まる人気の劇場でもあった。侵攻直前の2月23日までは現代劇を公演していたそうだ。3月も約20公演が予定されていた。侵略国ロシアも数々の芸術を生み出した国の一つであるはずだ。劇場にはありとあらゆるジャンルのアーチストの汗と涙と魂が棲みついている。その貴重な建物を意味なく破壊してしまうロシア兵、プーチンはもはや人間ではなく悪霊が宿り阿修羅と化してしまったに違いない。

昨日までは春を待ちわびて公演を散歩する老夫婦、子供連れの家族、若いカップルの姿があったのに、一瞬の間に地獄の戦場となり悲嘆にくれるウクライナの人達。今日と同じ明日が訪れるものと誰しもが思い描いて一日を生きる人々に思いが至らない権力者に鉄槌を下したい。人々の尊い日常をいとも簡単に奪う戦争の無慮さを気にとめない鈍感かつ無神経な権力者を持つと自国ばかりか隣国にも悲劇をもたらすいい例だ。

押しつぶされ踏みにじられた人達の思いを拾い上げ身近な人達に伝えていく。いくつになってもどんな境遇であっても、そんなデリケートな神経はいつまでも保っていたい。いつか戦争が終結し、今再び当たり前の日常が戻ったときに何よりも求められることであるに違いないからだ。

一昨日、東京は桜開花宣言。春を告げる桜、このときめき、今年もウクライナの人達と共有したかった...一刻も早い停戦を願う。

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サクラサク

2022/03/18
【第1595回】

コロナ、ウクライナ、そして地震...世界は混迷を深めるばかりだ。ウクライナの今の状態が同じように日本で発生すればという仮定の話のなかで、自分であれば武器を手に侵略に立ち向かっていくのか?命優先で積極的逃避を選択するのか?日本人誰しもが突きつけられる問題なのかも知れない。今の日米安保条約にしたって、米軍関係者が日本国内で事件や事故を起こしても、日本側が十分に捜査できないなどさまざまな問題を抱えた地位協定がある限り有事の際果たしてアメリカは日本を守ってくれるのかどうか?はなはだ懐疑的と言わざるをえない。

それにしてもロシアの国営テレビ「チャンネル1」の夜のニュース番組の生放送中、原稿を読むアナウンサーの後ろで、女性が「戦争反対。戦争止めろ。プロパガンダを信じないで。ここの人たちは皆さんにうそをついている」と書かれたプラカードを掲げた「チャンネル1」の編集者、マリナ・オフシャニコワさんの勇気...二人の子供がいるのだが亡命せず国内で戦争反対を訴え続けるという...あなたにこのような勇気ある行動が出来だろうか?今回のウクライナの出来事、世界の人たちがこれからの国の在り方、幸せの意義、争いのない世界の施策などなど多くの難題を提示しているに違いない。

コロナも来週の21日をもって全都道府県、蔓延防止法が解除される。この2年間いろいろあったのだが今一つ決め手がない様に感じる。これからはウィズコロナで行くしかないのではなかろうか...

一昨日の地震はさすがに目が覚めた。東日本大震災から11年目に又、同じ東北で発生するのだから油断できないということだ。いつだって地震に備えておく必要性を強く感じた。水、食料、電源などなど...そして、やはり地震大国日本での原発は命取りになりかねないことを確信した次第だ。

ささやかでもいい、地道に質素にいまあるすべてに感謝して過ごすことの大切さを教えられる今日この頃である。

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春が来た2

2022/03/16
【第1594回】

♪吹けば飛ぶよな将棋の駒に~「王将」昨日、下北沢の劇場で観劇。「王将」と言えば舞台では新国劇の辰已柳太郎、緒形拳、映画では坂東妻三郎、勝新太郎、三國連太郎がそれぞれ主人公坂田三吉を演じた。おいらの記憶では舞台では辰已柳太郎、映画では坂東妻三郎の坂田三吉が一番印象に残っている。この舞台設定、ストーリーは庶民の町大阪の匂いがたっぷりと盛り込まれ、「王将」=「大阪」というイメージでもある。おいらは大阪に行くと必ずと言っていいほど通天閣地域を散策する。今でもジャンジャン横丁では、坂田三吉の夢を追う将棋指しが集まる将棋クラブが存在する。老若男女が入り乱れる中、若者はもちろん藤井聡太を目指しているんだろう...でも、三吉の指した将棋は今でもこの場に息づいている。

昨日観劇した「王将」は星屑の会による公演である。でんでん、ラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲さんなどなど、一癖も二癖もある役者さんが小さなセットでいぶし銀の演技で3時間ほどの舞台を見事に演じ切った。北條秀司さんの3部作戯曲6時間の作品を演出の水谷龍二さんがうまくまとめていた。

勿論、この「王将」トム・プロジェクトでも2000年に松尾スズキ演出、板尾創路、片桐はいり、宮藤官九郎、荒川良々さんらの出演で上演している。名作は時代を超えいつまでも朽ちることが無いと同時に、時代の空気にあわせながらこれから先も幾度となく上演されるに違いない。♪うまれ難波の八百八橋~月も知ってるおいらの意気地~

このご時世、芝居屋も意気地でやっとります!

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春が来た

2022/03/14
【第1593回】

この週末もウクライナの情報で各メディアは多忙を極めていたようだ。片や相変わらずたわいもないバラエティ番組を能天気に垂れ流しつづける平和惚けしたテレビ各社。たしかにわからないでもない。このたるんだご時世に、パラオリンピック開催中に、まるで戦争映画を観るような光景が突如現れたらどう対処したらいいのか戸惑ってしまう。そのうちにこれがまさしく現実だと理解し出すと、とても正視できない状態になりお笑い放送への逃避行がはじまったというわけ...しかし、想像力を働かせれば、この日本だって他山の石ではないはずだ。ロシア海軍の軍艦10隻が津軽海峡を通過し、方領土に配備された地対空ミサイルシステム「S300」の訓練を行ったと発表。こりゃ分からんぜよ、第三次世界大戦になると間違いなく北方領土を起点として日本に攻め込んでくるだろう。それに乗じて中国は台湾を侵略し、近くにある沖縄米軍基地を巻き込み、北から南から日本は包囲され日本沈没というシナリオを突き進むことは間違いない。

いまあるこの平和なんていうものも、ひとりのとんでもない権力者によってかくも容易に吹き飛んでしまうってわけだ。天災は防ぎようもないこともあるのだが、戦争と言う人災は人間の叡智で何とかなるとは思うのだが、核と言う恐ろしいものを手にした瞬間、その叡智そのものが砂上楼閣と化してしまうのだから皮肉としか言いようがない。

週末の公園、東京での親子の幸せな寛ぎと、ウクライナの母子の悲嘆にくれる姿、世界は引き裂かれた現状を我々に突きつけている。今やれることは何か?己が出来ることを発信するしかない...それにしても今日の東京は夏が来たくらいの異常な暑さだ。

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穏やかな公園

2022/03/11
【第1592回】

今日は東日本大震災が発生してから11年目になる日である。コロナ、ウクライナと目まぐるしく世界は混迷の度を深めているのだが、この震災はいつまでも忘れてならない出来事である。未だに行方不明者2523人、避難者38139人、原子炉の処理もこれからいつまで続くのかわからない現状のなか、まだまだ復興途上であることに間違いない。この時期になると、各メディアがその後の被災者の記事を掲載するのだが、この傷跡は生きてる限り癒されることがないことを痛感するばかり...復興された風景を見るにつけ、あの地元で生活した匂いらしきものは当然の如く感じられないし、無機質なコンクリートの塊を見せられると胸が痛む。街は人の体温が作り出すものであり、いかに立派な建物を作ってもそれはただの箱でしかない。津波を防ぐ要塞のような防波堤は勿論津波を防げても、海と人を遮断し海と共に暮らした人間にとっては目隠しをされたも当然。沿岸の人達が海を友として生きてきた歴史にも微妙な変化が見られる。

今回のウクライナ侵略によって、原発の再稼働の動きが世界の各国で見受けられるのも無気味である。原発がまさしく諸刃の剣となり、時の権力者が都合よく支配するなんてことになるとますます厄介である。世界で唯一の被爆国であるこの国ですら核保有の意見が出る始末、そしてロシアも北方領土に軍備拡大、なんだか一気にきな臭くなった世界。青い地球が戦禍で真っ赤になるなんてまっぴらごめんだと誰もが思ってるのに雲行きは怪しい。

ユニクロさん、やっぱり営業停止しましたね...それにしても、ユニクロがロシアで営業継続の報が入ったことを受けてメディアが何のコメントもしなかったこと、あれだけテレビでCM流してるんだから、そりゃ無理だよね。

それにしても、一刻も早いロシアの侵略が止むことを切に願う!

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しだれ梅

2022/03/09
【第1591回】

今おいらに課してる一日の数十分...筑摩書房が去年9月に出版した岸政彦編「東京の生活史」、聞き手を募集し、その後150人に聞き手それぞれが自ら選んだ語り手の話を聞き取り、合計150の生活史を集めるというプロジェクト。2段組み1200ページという分厚い本なので一気に読むわけにもいかないというより、1日ひとりの人生をじっくり味わうというおいらのプロジェクトを立てたという訳だ。まだまだ読み始めたばかりだが、どの話も面白く語り口からその時代の風景、背景が甦って来るってんだからたまらんですばい。ただ漠然と俯瞰しながら東京と言う街を眺めていれば気付くことがなかった人間に、しっかりと耳を傾ければはっきりとその人間の生き方が見えてくる。そんな人たちがこの東京という街を支えていることに改めて気づかせてくれる。

日常会話でよく聞くフレーズ「語るに足らぬ人生」、いやいや「語るに足る人生」テンコ盛りで芝居にも出来る話が満載。小難しい言葉を羅列するより、人間の生身の言葉のほうがざらざらとした感覚で心地よく身体に入ってくることを立証した本である。

ウクライナから隣国に逃れる女性、子供、老人、すべてを捨てて命を選択する人達。逃げたくとも小児がんに罹り逃げ場を失った子供たちと病院関係者。これらの映像を見ればプーチン政権も自壊するのだが情報統制してる現状ではなかなか難しい。世界が知恵を出し合い何とかしようとしてるのに、あのユニクロさん、ロシアから撤退しないなんてあり?

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桜を待つ梅

2022/03/07
【第1590回】

「ザ・ユナイテッド・ステイツVS.ビリー・ホリディ」鑑賞。おいらも長いこと聴き続けているビリー・ホリデイの名曲を圧巻の歌唱と熱演で2時間釘付けにしたアンドラ・デイに拍手を送りたい。特に彼女の代表作である「奇妙な果実」(歌詞が黒人へのリンチを歌った内容で、暴行されて木に吊るされた黒人の遺体を、"果実"にたとえた)をホリデイが憑依したかのようなステージでの姿は圧巻である。とても演技未経験な歌手だとは思えない。

この映画は伝記映画と言うよりも、アメリカの暗部をえぐった映画であり、今なおその差別も含めてアメリカの抱える病が継続していることで締めくくった事も意義深い。この映画を観ることで、アンドラが人間としてアーティストとして、ビリーと深くつながっていく変遷が堪らなく愛おしい。

早速、家に帰りビリー・ホリディのレコードとCDを聴き続けた。本人の歌声は優しく語りかけるように心地よく、今までとは違う形でストーンと身体に落とし込めた。アンドラの表現力がビリー本人との橋渡しをしてくれたに違いない。悲惨な人生だっただけに歌うことによって魂を昇華させようとする姿に、こちらが心洗われる思いだ。

こうやって映画を観たり、音楽を聴けるのも平和あってのこそ。ロシアのアーチストたちも心痛めているに違いない。一日も早くウクライナの侵略を止めて欲しい。爆撃で一歳半の子供を亡くし悲嘆にくれる若い母親の姿、逃げるところが無いと泣き崩れる老婆の諦めの表情、なんとか停戦を願う。

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憑依

2022/03/04
【第1589回】

キエフが危ない...35年前にシベリア鉄道でソ連に行ったことを想い出す。広大な大地を8日間かけての鉄道旅、停車した駅のソ連の人達の素朴な顔、乗り合わせた旅人も様々な人種、時には助け合い談笑しあったあの日あの時の光景、風景が懐かしい。モスクワボリショイ劇場で観たキエフバレー団の「白鳥の湖」の感動も未だに記憶している。東ヨーロッパ最古の都市で芸術に彩られた美しい街を気が狂ったとしか言いようのない権力者の一声で破壊されようとしている。日々流される映像を見ながらなんだか歴史が逆流し、なんとか少しでも死者が出ぬようにと願うしかない。ここまでくるとロシア人が反戦を訴えプーチン政権を打倒すればと思うのだが、声を上げただけで拘束されちゃうんだから話にならない。

訓練だと思って集結した若きロシア兵も、まさかの侵攻で戸惑い心中穏やかではない。そりゃそうだ、同じ民族を理不尽に殺めるなんて相当の葛藤があったに違いない。理性ある軍の指揮者が撤退を命じるなんてことを期待したいのだが、これも今のロシアの体制では反逆罪での死に繋がりかねないのでなかなか難しいのではないか...

こんな状況のなか、コロナもなかなか収束しないのだが、コロナどころではない不安と心配が世界を覆っている。確かにこの時期、酒を飲んでいても食事をしていてもなんともすっきりしない...世界の平和あってもこその日常の至福の時間を早く取り戻さねばならない。

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寄り添う

2022/03/02
【第1588回】

「芸人と兵隊」昨日、松戸演劇鑑賞会で無事千秋楽を迎えることが出来ました。昨年12月中旬に稽古を開始した時点は東京も一日25人程度のコロナ感染者だったのが、年が明けるとまたたくまに1万、2万と増えだし今回の公演も難しいのではと思っていました。がしかし、スタッフ、キャストの皆さんの並々ならぬ努力により昨日までの20ステージを完走しました。昨日、開演前と終演後に役者さんの楽屋に行きましたが皆、感無量、よくぞやりきれた奇跡だ!と口をそろえて言ってました。勿論、スタッフの皆さんの日々の暮らし方も大変だったと思います。こんな時こそ、何とか演劇の側から未来につながるヒントを発信したいという思いが一つになった結果だと思っています。一昨年の9月から今日まで10本の作品をコロナ禍のなかで無事上演できたことにおいら自身も驚いている次第です。芝居を待つお客様があっての演劇です。全国の演劇鑑賞会の皆さん、そして東京はじめ地方のホールに足を運んでいただいている皆さん、本当に感謝です!まして、こんな時期に周囲の反対を押し切って来ていただいているのですから普通の三倍四倍の感謝印です。

昨日もラスト近く、桂銀作役の村井國夫さんが一段と声を張り上げ「戦争なんぞする国のお偉方は馬鹿揃いだ...」この時期にこのセリフ、平和を願う人達の思いが込められていました。

無益な戦争で死んでいく人たちが出ないように...世界の知恵者が何とかウクライナ停戦に持ち込むようにアクションを起こすことを願う...

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平和な時を告げる

2022/02/28
【第1587回】

21世紀は地球上の生き物に難問を次から次へとぶつけているような気がします...その一番登場してならない独裁者を誕生させ新たな戦争の世紀を生み出そうとしています。いまウクライナで起こっていることはその序章かもしれませんね。不安定な時に必ず怪物が現れ、一瞬にして世界を混乱に陥れてしまうこの現状を止めるには、世界の良識ある人たちが声をあげるしかありません。あのプーチン、金正恩、習近平などなど独裁で支配してる人相はどうみたって悪相、こんな人物をトップに据えなきゃならん国民も可哀そうだが選ばざるをえなかったのも国民。日頃、為政者に対して監視の目を緩めるといつだってどこだって同じようなことが起きるってことです。

日々、ウクライナの現地から流れる映像を見るにつけ居たたまれない気持ちになってきます。無益な戦いで死んでいく人達の思いもいかばかりか...

今まさにこの時、トム・プロジェクトで上演中の「芸人と兵隊」のなかで戦地の慰問団の団長(村井國夫さん演じる桂銀作)が慰問中に、相方、妻(柴田理恵さん演じる花畑良子)を戦地で亡くした後に語る台詞。 

「戦争なんぞする国のお偉方は馬鹿揃いだ。少し考えりゃ分かることなんだ。銃を持って殺しあうより、笑いあうことの方がずっと素晴らしい。そんなこともわからない奴は大馬鹿だ。そんなことも分からずに戦場に兵隊さんを送り出す奴は救いようのねえ馬鹿だ...俺はな、戦争が憎い。俺から良子を奪った、美津子から母親を奪った戦争が憎い。」

この芝居、あのあんぽんたんな独裁者たちに観せたいもんでございます。

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平和な一日のおわり

2022/02/24
【第1586回】

島本理生「2020年の恋人たち」、森あゆみ「聖子」を読了。どちらも女流作家である。この二冊に登場する主人公に相通じるものは、好きになった男にはけっして従順にならず一人の人間として己を貫き通す点ではなかろうか...いろんなタイプの男性が次から次に登場するので自分はどのタイプかな?なんて読み方もできちゃいます。この時代男女平等、好きになれば犯罪を起こさない限りとことん愛し合い、嫌いになれば別れて当然。女性目線の展開なんですが、男性が取り残されることもなく引っ張っていく筆力は大したもんでございます。「2020年の恋人たち」の主人公が恋に陥る最後の男性とスペインバルセロナに旅するシーンは、スペイン大好き人間のおいらにとっては懐かしかったな。あのラテンの国に行くと愛のチカラが倍増し、ますます非日常の世界に陥ってしまうんですね。

「聖子」、新宿の花園神社近くに存在した文壇BARを経営し、太宰治の「メリイクリスマス」のヒロインのモデルになったといわれるママ林聖子さんの話。残念ながら2018年に90歳になった時点で閉店となりました。檀一雄、吉村昭、田村隆一などなどなど昭和の文壇を飾った作家の名前が嫌味なく登場します。このママさんも当然嫌味なく名だたる小説家と対等、そして可愛く接するところがとても心地よい。

ロシア、ウクライナに侵攻の報...世界はいよいよ覇権主義と自由主義の戦いに突入いたしました。独裁者が権力を握れば好戦的になるのは必然、そしてあれほど戦争の不条理を何度も味わっている筈なのに...歴史に学ばないアホな権力者にはほとほと呆れてしまいますばい。

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新宿花園神社の梅

2022/02/21
【第1585回】

あのタモリが、なんで街のチンピラがあれほど足上がるの?で当時話題になった1961年に上映された「ウエストサイド物語」が名匠スティーブン・スピルバーグ監督によってふたたび映画化されました。正直、大変気に入りました。何故この時期に制作されたのか?

その意図は十分に盛り込められていました。アメリカが抱える分断、世界が再び戦禍に晒されようとしているときに何が大切か、映画の基本であるエンターテインメント性を失わず157分飽きさせることなく魅せてくれるんですから、さすがスピルーバーグでございます。

TV映画「激突!」、「ジョーズ」(75)、「未知との遭遇」(77)、「レイダース 失われたアーク」(81)、「E.T.」(82)、「ジュラシック・パーク」(93)、そして「シンドラーのリスト」(94)でアカデミー作品賞と監督賞を受賞。この「シンドラーのリスト」のテーマ曲いつ聴いても心に染み入ります。この監督の少年のような遊び心と平和への希求、そしてどの映画にも共通する愛の大切さ、そりゃ娯楽性に満ちた良質な映画が出来ますわ。

ほとんどが無名に近い役者を起用したのも監督の映画に対する未来へのメッセージではなかろうか...むしろ無名の若手を起用したところに新しい「ウエスト・サイド・ストーリー」が誕生したとおもいます。この映画の見どころである「トゥナイト」「クール」「アメリカ」「サムウェア」など数々の名曲とダンスシーン、監督の映像マジックで大満足。おいらはシニア料金¥1200で何だか申し訳なくなるくらいの満足度でございました。

特に印象深かったシーンは、前作にアニタ役で出演していたリタ・モレノが歌う祈りの歌 Somewhereそして様々な争いに対し「話し合えばわかるはず...」と淡々と語る台詞。御年90歳になる老優の佇まいは監督の期待に十分応えておりました。

こんな映画はやはり大きなスクリーンと迫力ある音響設備を備えた映画館で観るべし!

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スピルバーグの挑戦

2022/02/18
【第1584回】

虚と実...遅まきながら「MINAMATA」観てきました。先ずは日本国内でもドキュメンタリーで水俣を扱ったものはあるものの、テレビ、映画でのドラマはなかったジャンルを異国の人の企画で実現に漕ぎつけたことに拍手を送りたい。ジョニー・デップの強固な意志を感じる。企業が生み出す公害に対して何となく腰が引けてるこの国のありように一石を投じたことは間違いない。がしかし、映画の随所で事実と異なる点がいくつか見受けられたのが残念でならない。水俣病が発症してから66年、この長い間には企業、住民との間には言葉に尽くせない軋轢があり当事者ではないと理解できないことが今なお山積している。映画はある意味フィクションでありドラマチックに仕上げるにはいくつかの嘘を盛り込むのもわかる気がするが、この重いテーマを考えるといかがなものかとも思う。しかし、この水俣も然り、時代と共に風化していく中で問題提起したこと自体が大切なことだ。

昨日の北京オリンピックの女子フィギアスケート、ドーピング問題のなか最後にプレイしたロシアのカミラ・ワリエワ選手の演技、彼女の実力からして考えられない度重なる転倒。

彼女が3位以内に入賞すれば表彰式もなし、前に演技したロシアの二選手は3位以内入賞は決まってる中、様々な憶測が生まれる。国家がらみのシナリオなのか、彼女の心理的な動揺から起きたミスなのか...なんとも後味が悪い大会になったことは間違いない。15歳の少女の日常は家とスケートリンクの往復のみ。今回彼女を指導したエテリコーチが、クラブを「工場」、選手を「原材料」と表現したことがある。この言葉から想像するに、選手は使い捨て商品として生産される非人間的な指導の中で進行しているさまが見えてくる。

ホンマに可哀そ過ぎるワリエワちゃん。独裁国家に帰国した彼女のこれからの人生に幸あれと願いたいのだが、虚と実に塗れたこの国に対する不信感は根強いものがあるのですごく心配しちゃいます。

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ウソかマコトか

2022/02/16
【第1583回】

寒風の中お疲れさんでございます...コロナなんかどこ吹く風、路上パフォーマーは生活がかかっております。いや、のし上がって我ここにあり!と叫びたい。新宿の南口で二組が演じておりました、パントマイムのお兄さんは少し切れが悪い感じがしましたが、この寒さのなか精一杯笑顔を見せておりました。一方、福岡から出てきた二人のお兄さん、甘い声で娘さんのハートをしっかりと捉え、ライブ中継をどこぞに送っていました。自家製のCDもそこそこ売れて少しは生活の足しになったかな。今は無名かも知れないが、いつの日か全国区になるに違いないという確信を持ちながら見つめる娘さん達の眼差しが何よりも強い味方でございます。

それにしても今年の北京オリンピック、なんだかしらけちゃいますね。おかしな判定、ドーピングなどなど中国、ロシア、バッハの暗い闇からのおかしな声が漏れてきそうな感じです。

なんども言いますが、オリンピックなんかは止めちまえ!各競技、世界選手権が設定されてるんだからそこで競いあえば充分だと思うんだが...金に塗れたオリンピックいつまでやるんでしょうかね。

「芸人と兵隊」先週、ねりま演劇を観る会の公演に行ってきました。芝居の中身は一段と進化していました。この状況がこのチームの結束をさらに強固にしている風にも見えました。この日は東京23区にも大雪警戒注意報が流され開催を危惧されてたんですが、ここでも演劇の神さんは芝居を守ってくれました。終演後に待ってましたとばかり大量の雪が降りだしましたが、お客様が口々に「今日はたくさんいいもの頂いた」なんて声を聞くにつけ、あらためて芝居創ってきてよかったと思った次第でございます。

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寄ってらっしゃい、見てらっしゃい

2022/02/14
【第1582回】

もう我慢ならない...そんな気持の人達が雪解けの街に繰り出していました。久しぶりの井の頭公園も犬の散歩、若いカップル、シニア世代の人達が「コロナも収束し、今年こそはほんまもんの春来ておくれ...」なんて願いを込めぶらついておりました。いつ終わるとも知れぬコロナちゃんにはほとほと疲れ果てましたなんて顔もありました。吉祥寺の街に唯一残っていた銭湯「弁天湯」も遂に閉業してしまいました。この地で80年近く営業してたんですから地元の方に愛されていたんでしょうね。土地柄、銭湯内でロックの生演奏もやっていたとのこと、役者、絵描き、ミュージシャンがたくさん住んでいる街なので当然かもしれません。それにしても日本から銭湯が次から次に消えていきます。

おいらも少年時代、博多の末広長屋での一番の楽しみはガラの広っぱでの野球、宝劇場では三本立ての映画、そして一日の最後の楽しみは銭湯でした。湯船の中で遊んだり、親父の背中を流したり、くりからもんもんを背負ったお兄さんにびくびくしたり、裸同士の生身のニンゲンの会話に何故かそそられたものでした。好きだった女の子と鉢合わせした時は、それはまあなんだかそわそわしながら、あれこれ想像しながら湯船に浸かっておりました。男湯と女湯の区切りはあったのだが湯船の下部は20センチぐらい空いて繋がっていたので余計に湯の温度と相まってのぼせていたのかもしれません。

トム・プロジェクトでも昨年10月に銭湯を舞台にした「にんげん日記」を上演したばかりです。3人の老親友が休業していた銭湯を復活するために悪戦苦闘する話でした。生身と言う言葉が疎遠になる昨今、この言葉が一番似つかわしい銭湯が無くなっていく様を見るにつけ、昭和が霧の彼方に消えていくようでもございます。

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銭湯すたれば、人情もすたる

2022/02/09
【第1581回】

新宿の街は相変わらず雑多な街である...昔ながらの古い建物が立ち並ぶ新宿ゴールデン街、思い出横丁(随分前まではしょんべん横丁と呼ばれてました)、新宿二、三丁目辺りなんぞは野良猫にとっては居心地が良い場所である。居並ぶ飲食店からのおこぼれ、ノラちゃんをこよなく愛する心優しきおばちゃんなんかが結構面倒を見ている。この寒い日が続く昼間なんかは、お日さまの暖かいぬくもりを求め警戒することもなく顔を出す。久しぶりに拝顔するノラちゃんの表情は様々である。このコロナ禍の中、野良猫社会も生存を懸けての仁義なき戦いが繰り広げられているのではないかという痕跡を見るにつけ痛々しい。傷だらけの顔に、きつい眼差し、食料難なのか毛並みも悪い。おいらが近づくと少し警戒する様子も窺える。平和な時代には向こうから甘えるようにすり寄ってくるノラちゃんも沢山いたのだが、やはり時代環境の影響は末端の生き物にも及んでいるに違いない。

昨日、岩合光昭の世界ネコ歩きを観たのだが、フランス・ブルゴーニュ地方を呑気に散歩するネコの背景がなんとも美しい。ブドウ畑、古い小さなお城、ワインの貯蔵庫を何気なく回遊するネコの佇まいに、なんと幸せなネコちゃんたちだろうと思った次第だ。人間も同じ、どこで生まれどこで育つかによって運を左右するってわけだ。

でも、新宿のノラちゃんの必死に生きる姿にも十分学ぶものがありました。ある日の新宿ゴールデン街、千鳥足で歩くおいらに厳しい眼差しを向けるノラちゃんが「しっかり生きんかい!」思わず背筋がしゃきっといたしました。

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居眠り運転はいかんニャー

2022/02/07
【第1580回】

北京冬季オリンピックが開幕しました。選手の皆さんは、この日のために錬磨したすべてを曝け出し気持ちの良いプレーを連日見せてくれている。なのに釈然としないのは習近平、バッハの動きである。ともに権力の座をさらに延長すべく、この大会を政治利用してる気がしてならない。北京中心部にぼったくりバッハ会長の銅像まで作っちゃうんだから笑っちゃうね。台湾が入場した時の習近平の苦々しい表情、ウクライナが入場した時のプーチンの居眠り顔。あまりにも露骨じゃありませんこと。なにが平和の祭典だい!もう、オリンピックなんか止めちまえ、世界各地で現在進行形の紛争をどうにかしてからのオリンピックじゃありませんかと言いたい。ぼったくり男爵が未来永劫計画している、お金によるお金のためのオリンピックにいつまですり寄ってくるのかな...先程のニュースで中国共産党の元高官と性的関係があったと告白した女子テニス選手が告発を否定したとのこと。これもバッハが仲介し習近平にゴマすってるんじゃないかしらとの疑惑ぷんぷんでございます。

先日、新宿でうら若き女性に声を掛けられました。なんじゃろかいな?と耳を傾けると、その娘さんポケットから一枚の紙を取り出しおいらに見せつけました。「お金が無く、ドーナツもミルクも買えません。どうかお金を恵んでください。」手書きではなく印刷されてました。あらためて顔を見ると東南アジアの20歳前後の女性でした。たぶん怪しい組織に動かされてるに違いない。おいらも長年、新宿ぶらり散歩の達人をしておりますので、それくらいの見分けはできますことよ。

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梅は百花のさきがけ

2022/02/04
【第1579回】

昨日、第63回毎日芸術賞の授賞式がホテル椿山荘東京で行われました。昨年9月に上演した「帰ってきたカラオケマン」で風間杜夫さんが受賞しました。昨年の菊田一夫演劇大賞に続いての受賞。本当におめでたいことでございます。この賞の63年間の受賞者には滝沢修、宇野重吉、市川猿之助、中村吉右衛門、仲代達矢、蜷川幸雄などなどそうそうたるメンバーが名を連ねています。その中の一人になったのだからたいしたたまげた役者さんです。

人生よく運がいいとか悪いとかいいますが、間違いなく杜夫ちゃん運気を呼び込む気運を持っているんでしょうね...おいらも彼とは半世紀近くの付き合いになるのだが、酒と麻雀に明け暮れてる日々だと思っていたのだが天才はきっちりと人目につかないところで努力してたんですね。そうじゃなきゃあんな振り子の幅が広い芝居はできませんことよ。台本の読みが深いし、相手とのやり取りの間がいいし、もちろん声もよし、要望があればミュージカルだって挑戦しちゃうんだから恐るべし72歳。トムで25年間演じ続けたひとり芝居、まだまだ新作に挑戦する気概十分、多分ライフワークとして一生やっていく気でいると思います。と言うことはおいらも伴走者として走り続けなきゃいかんのですかね...

授賞式の後、いつもは盛大なパーティが開催されるのですがコロナちゃんのお陰で中止。受賞者を囲みながらの団欒がなんとも微笑ましく、賞の重さを改めて感じさせてくれる貴重な場になるのだが誠に残念...いつまで旅を続けるつもりなのかなコロナちゃん、もう十分に世界旅行を満喫したんではないかと思うんですがね。

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よっ!千両役者

2022/02/02
【第1578回】

昨日、無事に「芸人と兵隊」首都圏ブロックふなばし演劇鑑賞会で初日を迎えることが出来ました。オミクロンの爆発的な感染の中、開催にこぎつけた会員さんたちの獅子奮迅の活動には只々感謝です。役者なんぞは板の上に立ってなんぼの世界。それを支えるスタッフの皆さんも滞りなく閉幕してこその充足感でございます。まだまだスタートしたばかり、油断してはなりません...3月1日の松戸演劇鑑賞会まで一気にいきまっせ!

最近、ある演劇祭の企画概要の一部がWEBサイトに流れ話題になっています。その一文とは...「演劇が浸透していない」「人生において不必要なものにカテゴライズされてしまう」その理由のひとつとして、その要素の1つがかつて反権力が演劇や芸術の要であるかのような謂れを受け、今も根強くそのような言動が蔓延ることであるが、演劇が一般社会においてそのような印象を持たれることはその分野の未来的な展望を阻害することに他ならない。本来であればその権力というものにさえ左右されずに羽ばたけるものが、自身の構築した鎖によって自由と世界の広がりを失い、結果として今の演劇は公共、大衆というものから大きくかけ離れている...この演劇祭のスポンサーの一社が、テレビなんかにひょいひょい出演しカレーの宣伝してはるおばはん経営のホテル。おいらもこのホテルに宿泊して驚いた記憶があります。なんと客室内に南京大虐殺や従軍慰安婦問題を否定する書籍が置いてありました。いろんな考え方があるにしろここまで露骨に不特定多数人たちが宿泊する全部屋に配布することには明らかな政治的意図を感じさせずにはいられませんでした。よくは分かりませんが、今回の演劇祭このスポンサーの圧力があったのかな...

演劇にはいろんな考え方があって当然なのだが、何らかの圧力に屈しては断じていけませんことよ。

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冬の森

2022/01/31
【第1577回】

先週の週末は完全なる巣ごもり状態。明日からの「芸人と兵隊」首都圏演劇鑑賞会に備えオミクロンに感染するわけにはまいりません。家の近くを散歩するか、読書、音楽、テレビでの映画鑑賞で時を過ごすしかありません。昨日は、今年1月23日に亡くなったアメリカのジャズシンガー、ビージー・アデールを追悼する日でもありました。地味ながら年輪を重ねた音色は酒の相棒にはぴったりです。日本の曲も見事に彼女のものにして惚れ惚れいたします。2009年8月に77歳で亡くなったエディ・ヒギンズと彼女は対をなすカクテルジャズと言ったところかな...ジャズ愛好家の方々癖のある人達も随分いるので困ったもんでございます。セロニアス・モンク、ビル・エバンス、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィスなどなど名だたる奏者とこの二人を同等に扱うなんてけしからん!とのたまう権威主義者、教養主義者、教条主義者の人達はおいらに言わせれば、ホンマのジャズの真髄をわかってらっしゃらないと思いますよ。何が一流で何が三流か?学問じゃございませんことよ、聴く人の感性がより深くより広ければ心地よく身体に溶け込んでいくもんでございます。この二人に共通していることは、己の生き方が鍵盤を通して上品かつリリカルであること。おいらの歳くらいになると、この音色は至極のプレゼント、少しばかりオーバーかもしれませんが生きててよかったとさえ感じ、酒が一段と美味しくなるんでございます。

キャスト、スタッフも事前のPCR検査、全員陰性が先程判明。明日から3月1日までの公演無事終えることを願うだけ...演劇の神さん頼みまっせ!よしゃ!任せといてや...との声が聞こえてまいりました。

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酒を片手に♪

2022/01/28
【第1576回】

昨日、東京芸術劇場シアターウエストで公演している青年座の「ある王妃の死」を観劇。今から130年前に、日本の軍隊が朝鮮の王宮の壁を乗り越え王妃を引きずり出し殺害するという事件をシライケイタ氏が戯曲した作品である。韓国内ではほとんどの人が知っているのに日本人はほとんど知らない。こんな事柄があちらこちらに残っているのが未だ日本と韓国がしっくりしない要因であることは間違いない。演劇が歴史の闇に光を当て白日の下にさらけ出すことの役割は大切なことである。劇団青年座とシライケイタ氏の今回の上演に拍手を送りたい。

今回の芝居で、冒頭から最後まで生演奏でドラマを盛り上げた大藤桂子のチェロが素敵だった。奏でる音色で場面に登場する人物の心模様、葛藤を表現するチェロという楽器の素晴らしさを改めて思い知らされた次第だ。我が家に帰り早速、おいらの愛聴盤に聴き入った。

ラトビア(旧ソビエト連邦)出身のミシャ・マイスキー、姉がイスラエルに亡命したことにより強制労働収容所で18か月間の生活を強いられる波乱万丈の人生を送ったチェロ奏者である。今から35年ほど前、新宿ゴールデン街「ガルガンチュア」で耳にし即購入した「夢のあとに」は何度聴いたであろうか...J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲もなかなかです。

もう一枚、おいらが愛するパブロ・カザルスの「鳥の歌 カザルス・ホワイトハウス・コンサート」スペインフランコ独裁政治に最後まで抵抗した20世紀最高のチェリストです。

鳥の歌を演奏するカザルスの息使い、声まできこえてくる演奏に何度も涙がちょちょぎれました。

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人の声に一番近い音域を持つ弦楽器

2022/01/26
【第1575回】

いやいや、オミクロンの感染のスピードがあまりにも速すぎ、到る所で困惑しております。舞台の世界でも役者、スタッフに感染者が見つかり公演中止の報が流れています。昨日の新宿の街ではマスクもしないで大声で叫んでいるオッちゃんがいました。注意したいのだが、逆襲に合いとんでもない事態に陥った事件が連発している昨今、そうはたやすく声は掛けれません。当人もコロナ禍の中、情緒不安定、錯乱状態に陥っているのでは...

カズオ・イシグロ「クララとお日さま」読了。ノーベル文学賞受賞後の作品、内容は人間と対等に付き合える程に進化したアンドロイドの視線からの物語。現世の人間の様々な視線、表情、見ている対象物、発言内容などを観察して、登場する人物の感情を読み取れる高度の能力を備えているロボットに着眼点をおき文学にしたのが素晴らしい。この主人公クララが人間以上のレベルで思考し感情を吐露する姿を通して、生身の人間に問いを発しているのでは...いや、近未来このロボット達が世界を支配する世界が来るかもね。

道の側の花壇に葉ボタンが咲いていました。この葉ボタンに「可愛いね、綺麗だね...」なんて声を掛けてる2,3歳の女の子には若い父親が連れ添っていました。コロナで保育園が休園になりパパが休みを取り世話をしているんじゃないかしら...オミクロンの包囲網に包まれつつある日本列島でございます。

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葉牡丹
(花言葉~愛を包む)

2022/01/24
【第1574回】

今日の東京は少し寒さが緩んだ感じです。「芸人と兵隊」東京公演無事に終えることが出来ました。東京の感染者1万人を突破したというのにキャンセルもせず劇場に足を運んでいただいたお客様に只々感謝です。単なる風邪と言う人もいるし、もっと厳しくとメディアを通じて吠える人もいるし、いずれにしても制作する側にとっては日々綱渡りの連続です。

2月1日からスタートする首都圏演劇鑑賞会17ステージも、3月1日のラストまで何事もなく上演できることを信じています。芝居を愛する鑑賞会の皆さんも万全の態勢で準備していることだし、あとはこちらが感染しないこと。マスクしないで飲食しているところは、この時期は絶対にアウトですね。このウイルスの恐いところは、自分が感染すると多くの人達の生活を奪うという危うさを抱えている点だと思います。おいらも今日はいつものお店のランチは控え弁当を買って感染に備えました。それにしてもこの国の感染症対策いつまでたってもスピード感が欠如してますな...政治と各省庁のパイプが詰まってるんじゃありませんか?

沖縄の名護市長選挙、沖縄の苦悩が視えてきます。誰も助けてくれない一人ぽっちの島に対して何のチカラにもなれないこの国、そして国民のひとりとして本当に恥ずかしいです。日本に返還されて今年で50年...今の体制がまたこれから50年続く予感さえします。あの青い空と海の美しい風景と等しい生活環境はいつ訪れるんでしょうか...何度か訪れた沖縄の人たちの、何かを訴えるような眼差しが目に焼き付いて離れません。

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おつかれさまでした。

2022/01/21
【第1573回】

19日に初日を迎えた「芸人と兵隊」も今日で一応、東京公演を終えます。

今日から蔓延防止が施行され現場はなお一層の緊張を強いられています。こんな状況の中劇場に足を運んで頂いてる皆さんが神様に見えてきます。家族には、こんな時にわざわざ芝居観なくても良いのにとの制止を振り切っての観劇。こちらもそんな気持ちに応えるべき芝居をしないとの思いを背負いながらの日々です。昨日の芝居はそんな声に十分に見合う芝居でございました。一寸したことから芝居を大いなる変貌をいたします。コロナが変異するんだったら芝居だって変異しないと割が合いませんことよ。こちらの変異は害ありません、思いきり変幻自在に変異しまくってお客さんに喜んでいただければ本望でございます。

芝居が終わってのカーテンコールの拍手が芝居の出来不出来を証明してくれます。拍手にも様々な表情があります。その微妙なニュアンスを感じ取るのもプロデューサーの仕事です。満足のいく拍手の質量を頂いた時はほんまにプロデューサー冥利につきまっせ...

昨日、読売演劇大賞の発表がありました。今回の芝居に関係している二人が受賞してました。村井國夫さんが優秀男優賞、つい最近上演したトム・プロジェクトプロデュース公演「にんげん日記」の演技に対しての受賞は嬉しい限りです。そして今回の演出を担当している日澤雄介さんも主催する劇団チョコレートケーキの作品賞、優秀演出家賞の受賞。なにも賞を貰いたいために芝居やってるんじゃないのだが、これもこれからの励みだと思ってのご褒美だと思えばよろしゅうございますことよ...

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今日千秋楽の亀戸

2022/01/19
【第1572回】

おいらが暮らす街のいつもの書店が突然閉店しました。40数年間地元の愛された素敵な本屋さんでした。大型書店と違って、この店のセンスで並べられた本を眺めているだけで幸せな気持ちになれました。おいらもできるだけこの店で本を購入しようと努力はしたんですが世の中の流れには勝てなかったんですね。だって、若い人あまり本読まなくなったもんね。電車に乗っても9割以上の人がスマホに一心不乱状態、そんなに情報欲しがってどうするの?ゲームの暇つぶし面白いのかな?誰かと連絡とってないと不安なのかな?スマホから何か新しいもの生まれるのかな...とにかく、この世界を息苦しくしているひとつの要因がスマホであることは紛れもない事実だと思います。そんな新兵器に追いやられたのが出版業界、この豊かな世界を築き上げた役割に本が果たした役割は多大なるものがあると思います。そして、悩み苦しんだ時に救いの手を差し伸べてくれたのも本に記された数々の言霊、その本を扱う書店が無くなったときは世界の滅亡といっても過言ではないと思います。

新しい本と出会い、趣向凝らした装丁を手に取りページをめくる感覚はまだ見ぬ世界に誘ってくれるワクワク感満載です。アマゾンで買えるじゃんなんて利便性もわかりますが本屋さんに行って書棚に並べられた書物を眺めるあの時間こそ読書の第一歩であると思います。今日も車内で、古びた文庫本を手に貪るように読書する女学生を見つけたときはおいらも何だか嬉しくなりました...まだまだこの国にも未来はあるのかもしれないななんてふと思っちゃいました。

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冬景色

2022/01/17
【第1571回】

寒い日が続いていますが今日はいくらか寒さも緩みました。昨日「芸人と兵隊」の最終稽古でした。さあ今年こそはと思っていた矢先のオミクロンちゃん、困ったもんでございます。芝居はまるで新作のような仕上がりでした。2019年の初演の時に比べキャストの皆さんの再演に対する心構え、そして一部キャストが変わり化学反応が起きたのかメリハリのついた芝居になっていました。改めて芝居ってものはまさしく生き物であり違う角度から異質の風、命を吹き込むと変異しちゃうもんだと思った次第です。コロナと同じやん、そっちが変わるんだったら芝居だって変わってみせるわい!それにしても現場の皆さんの気持ちはいかばかりか、気を付けてもかかっちゃうこのオミクロンに怯えながらの日々はつらいもんでございます。明後日の本番から又もやマンボウ、お客さんだってひいちゃいますがな...でも、来てくれるお客様が居る限り公演をやりきるのが我々の責務。このご時世、普段はマスクをしながらの稽古で相手の表情が今一つ見えずなかなかとやりにくいものだが、昨日は最終稽古と言うことでマスクなしでの一発勝負...気合十分でした。どこに行ってもマスク顔、これは異常な世界ですね。「目は口程に物を言う」ということわざがありますが、口の表情だって意味深なものがあります。目と口があってこその人様の表情、一日も早くマスクを外せる日が来ますように...

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冬空の裸木

2022/01/13
【第1570回】

不穏な日々が続く時には、こんなご時世ですから家で音楽、読書、映画なんぞで過ごすのが何よりです。昨日は久しぶりにスペイン映画の鬼才ペドロ・アルモドバル監督とペネロペ・クルスが、4度目のコンビを組んだミステリー仕立ての恋愛ドラマ「抱擁のかけら」を鑑賞。この監督ちょいと変態気味なんだが、色彩感覚、既成のモラルをぶち壊すエネルギーが心地よい。そして何よりも女優ペネロペ・クルスの美しさと大胆さにしびれてしまいます。1992年作「ハモン・ハモン」で鮮烈なデビュー、そして2007年の作品「ボルベール 帰郷」ではスペイン女性の生活感もたっぷりと魅せてくれました。いい意味でも悪しき意味でも最もスペイン的な女性ではなかろうか...それにしてもアルモドバル監督、女性を描くのがとても上手です。女性と言う生き物はこうなんですよと能書き垂れてるインテリよりも、彼が発する映像言語で理屈を超えてビシビシ伝わってくるところが奇才たる所以です。

スペイン映画でおいらが大好きな監督ビクトル・エリセ、81歳になるのだがなんと3本しか創っていない。1973年「ミツバチのささやき」、1982年「エル・スール」この2作品はおいらにとっては宝物みたいな映画である。スペインの風土、人物像、歴史的な背景を深く掘り下げ、まるで絵画を観てる感覚にさせ想像力を喚起させる貴重な作品。

スペインサロブレーニャに住んでる時に、アンダルシアの白い村アルプハラでエリセ監督を見かけた時に声をかけたことが懐かしいです。

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雪積もるシエラネバダの手前がアルプハラ村

2022/01/11
【第1569回】

3連休の明けの今日は雨がしとしと降る寒い日になりました...先週の週末は高校、大学ラグビーの日本一をかけた試合がありました。いつも思うのですが、あの大きな体でがっつんこしてもなかなか痛まない彼らの屈強な身体能力にただただ感服する次第です。コロナ禍のなかでのストイックな日々を過ごしての戦い、あっぱれでございます。15人が一体となって前に進む姿を観るにつけラグビーファンはたまらんですばい。
来週には「芸人と兵隊」の本番を控える中、オミクロン株の拡大に気をもんでおります。今年こそはと思ってた矢先こんなに早く感染者が増えるなんて困ったもんでございます。沖縄なんぞはひどいもんで、未だこの国はアメリカの属国なんだと思い知らされました。そしていつも真っ先に被害を被るのは沖縄。この島の人たちの苦渋はいかばかりか...今年は沖縄が本土に復帰して50年を迎えますがこのシステムはいつまで継続されるのか?北朝鮮、中国、ロシアの挑発が激しさを増す中、なかなか解決策が見つからない現状、こんな時こそ戦後非戦を貫いてきた日本が外交力を通じて力を発揮すべきだと思うのだが、この国の軟弱な政治家さんには悲しいかな期待が持てません。
神保町にある岩波ホールがコロナによって54年の歴史に幕を下ろすことになりました。本屋街にできたこのホールで名画を随分観させていただきました。「旅芸人の記録」「大樹のうた」「家族の肖像」「惑星ソラリス」「バベットの晩餐会」などなど...儲け主義のシネコンと違って質の良い映画を選りすぐって、いつも観客に何かを突きつける作品を上映してきました。時には、ちょいと芸術至上主義が鼻につく時期もありましたが、このミニシアターが果たした役割は大きかったと思います。

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先週の雪の日

2022/01/06
【第1568回】

裸木の季節がやってきた...枯れ葉が舞い散り、木々に宿っていた命も役目を終え凛々しく空に向かって屹立する樹木が美しい。贅肉をそぎ落とし寒風に対峙する武士のようでもあり、気ままに姿形を変えた枝たちは舞踏を楽しんでる風にも見える。何時間眺めていても飽きないこの季節の風物詩でもある。
この裸木を眺めながら2005年に上演した「ダモイ」を想い出した。シベリアに抑留された山本幡男さんが帰国の願いも叶わず病床から綴った一編の詩。

雄々しくも孤独なるかな 裸木
堅忍の大志 痩躯にあふれ
梢は勇ましくも千手を伸ばし
いとはるかなる虚空を撫する

極寒のシベリアで、葉を落としきって野に立つ樹木を見ながら書いた詩の一部である。そして自分は帰国できない覚悟で自分の思いを友に託す。
「今のぼくの考えをね、来るべき次の時代の...なんて言ったらいいんだ、右でも左でもない、赤でも黒でも...全体主義でも個人主義でもない新しい...第三の思想に繋げたいんですよ。どうしても...出来るかどうかは分かりませんが...。どうしても...。」
山本幡男さんの残した言霊を駆使しながら戯曲にした作・演出家ふたくちつよしさんの筆力も素晴らしかった。こんな時代だからこそ、この作品は上演せねばと今でも思っている。
こんなことを書いてるうちに外は雪景色、雪にめっぽう弱い大都会、そしてひたひたと迫ってくるオミクロン、今年もどうやら波乱含みの年になりそうですな。

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会社のベランダから

2022/01/04
【第1567回】

明けましておめでとうございます。

トムも今日から仕事始めです。新年早々、嬉しいニュースが飛び込んできました。風間杜夫さんが昨年上演した一人芝居「帰ってきたカラオケマン」で第63回毎日芸術賞(毎日新聞社主催)を受賞しました。72歳を感じさせないパワーで会場を沸かせたこの芝居、今年の9月に再演が決まっています。昨年は緊急事態宣言のなかでの公演で観客制限があり、相当のお客様を断らざるを得なかったこともあり見逃した方には是非観ていただきたい作品です。

それにしてもオミクロン株少しずつ増え始めていますね。年末年始の街中も人で溢れ大丈夫かな?という気がしていますが、もう以前みたいなスタイルに戻ることはないのではと思っています。とにかく油断しないで無茶しないことです。何事も気配に敏感であれということを肝に銘じて行動するしかありませんね。

おいらの正月は杉並大宮八幡神宮初詣でスタートしました。元旦の15時に行ったのだが長蛇の列、1時間半後にやっと初詣が出来ました。寒さの備え完全防備で向かったのですがさすがに身体が冷えちゃいました。もう若くないんだから、なにも元日に行かなくてもと思ってしまいました。焦らずに大地をしっかりと踏みしめて、今年も何とか素敵な芝居を届けることを念頭にスタートいたします。

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初詣2022

2021/12/27
【第1566回】

トム・プロジェクトは今日が仕事納めです。今年もコロナで戦々恐々の日々でした。その中、なんと7本の芝居を上演できたこと本当に驚いています。制作、キャスト、スタッフがひとつになって、こんな時だからこそ芝居を届けることによって世の中を少しでも前に進めようと言う気持の現れだったと思っています。いつ中止になるか、それは制作会社の危機でもありました。1994年に芝居を創り続けて27年、確かにいくつかの危機はありましたが、このコロナには本当に参りました。昨年から2年間、日常の生活から含めて目に見えないウイルスを相手に心身ともに疲労困憊、そのことが全ての分野に連鎖していく様はまさしく戦時中に等しい日々ではなかったかと...でも、考えてみればこのウイルスも人類が引き起こしたものであり、いまだ争いを繰り返し、環境を破壊し、果てしない欲望に突き進む地球住民に対する抗議でもあると思います。

さて、来年こそは平穏無事な年になるかどうかは今の時点ではなんとも言いようがないのは確かです。でも、生きてるから活かされているからこそ叡智を振り絞って前に進めねばなりません。愚痴ってる暇なんてございません、命ある限り生きとし生けるもの全てに感謝の気持ちをこめて、来年も健全なる心身で素敵な芝居をお届けしたいと思っています。

2022年の仕事はじめは1月4日です。ほんとに今年もありがとうございました。寒さも本格的になりましたので気を付けて年末年始をお過ごしください。

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師走の南新宿

2021/12/23
【第1565回】

やはり小劇場の手作り感はたまりません...昨日、すみだパークシアター倉で温泉ドラゴン第16回公演「続・五稜郭残党伝」を観てきました。芝居が始まる前にシライケイタ座長が昨年の劇団創立10周年記念公演がコロナ禍の中、中止になり、劇団の存亡の危機に見舞われた件を話されていました。トムも含め創造団体の誰もが感じたことだと思います。でも、観客を含め応援してくれる人達が居たからこそなんとか上演できたことへの感謝の言葉を述べられていました。温泉ドラゴンは座長を含め男4人の集団です。今回の芝居も女優1人以外、18人の男優が繰り広げる群像劇です。シライさんの軽快且つ重厚な演出で2時間5分あっという間に駆け抜ける展開でございました。今回の芝居も、理想の国家を求める男達の果てしないロマンと、現実を受け止めながら少しでも前に進もうという男の葛藤を丁寧に描いていました。ラストはともに理想の共和国を夢見た同志が闘うシーン、二人の俳優の息遣いがビシビシ伝わり見事なものでございました。繊細に舞い散る雪の中、二人の男の心情が錯綜し、殺陣だけで役者の思いを伝えてくれる貴重なシーンでありました。これも小劇場だからこそ味わえる贅沢感ではないかと...おいらの世代であれば、高倉健、鶴田浩二なんかが出演した「昭和残侠伝」「日本侠客伝」のラスト近くの殺陣シーンを彷彿させる美しさでございました。

なにわともあれ、いつの世も理想と現実の落差は埋められず、散っていった人たちの熱き思いは報われることなく忘却の彼方へ...でも、そんな人たちが居たからこそ今があるってことを演劇、映画、小説などで改めて知らされることに感謝。

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手作りのクリスマス

2021/12/20
【第1564回】

シアターコクーンにて唐十郎作、金守珍演出「泥人魚」観てきました。おいらは初演を18年前に唐組のテントで観ているのでどのように変わっているのか楽しみでした。なんと言っても宮沢りえさんの出演は大きな力になっています。大変失礼なんですが...決して芝居が上手だとは思わないのですが、あの美しさ、そしてオーラは半端じゃございません。そうなんだよね、上手くて鼻につく役者よりも思わず見とれて釘付けにしてしまう役者が千両役者、銭が取れる役者ってことですね。舞台上で生身の一挙手一投足を間近で観たい!これが観客の正直な気持ちです。風間杜夫さんは初演時に唐十郎さんが演じた役をやっています。72歳と思えぬ躍動感で舞台をきりりと締めていました。それにしても立て続けに舞台に立ち続ける杜夫ちゃんのエネルギーには圧倒されます。今回の芝居は水槽に潜るシーンもあり荒行にも挑戦しているんだなと改めて感心した次第でございます。この難解な芝居をエンターテイメントな舞台に仕上げた演出家・金守珍さんも蜷川幸雄さん亡き後の舞台は俺に任せろ!なんて意気込みを感じました。

それにしても師走というのに悲しいニュースが報道されています。大阪の火災、未来ある女優の事故、アメリカの竜巻、この時代本当になにが起こるか、なにがあるか、まったくもって予測不可能な時代です。ウイルス然り、そして不安定な社会で人の心は病んで当たり前、でもなんとか生きねばなりません...その困難な状況の中、演劇も生きるためへの手助けになれればと思っています。

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今年最後の満月(12月19日)
コールドムーン

2021/12/17
【第1563回】

いくつになっても絵本は人生の伴侶だ...最近も堀川理万子さんの「海のアトリエ」を読んでほっこりいたしました。女の子が、海辺のアトリエに住む絵描きさんと過ごした一週間を絵本にしてあります。絵のタッチと言い、短い文章の中にとてつもない豊かな時空間が流れています。こんな時間を過ごした子供はきっと素敵な大人になっているだろうな...塾なんか行ってる現代の子供たちがかわいそうに思えちゃいます。ただ海を眺め、潮風に吹かれ、移りゆく時間に身をさらすだけでいいんです。なにもしなくてただいるだけでいいんだよと教えてくれる。

世界に名立たる絵本も数あれど、リアルタイムに描き続けている日本の絵本作家もなかなかのもんですよ。「みなまたの木」を画いた三枝三七子さんの最新作「さいごの朝ごはん」もいいですよ。日本社会の負の部分を優しい絵筆で描いています。難しい表現ではないので学校の教科書として是非採用して欲しいなと思っちゃいます。そろそろ日本の学びも一から出直さんとえらいことになっちゃいます。

「仁義なき戦い 菅原文太伝」松田美智子著も一気に読み終えました。よくまあこれだけ調べて書いたもんだと、そのエネルギーに感心しちゃいました。おいらも文太さんの映画ほとんど見てるんだけど、その裏話としては実に面白いというより、映画の世界、それもよりによってヤクザ映画とくりゃごちゃごちゃになりますがな。孤独と虚無を、躰全体で物語ることが出来る稀有なる俳優といえば文太さん。スクリーンを飛び出し、亡き中村哲さんを応援する文太さんも格好良かったな...

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焼き芋の季節

2021/12/15
【第1562回】

昨日は真冬並みの寒さでしたが今日は一転の好天気、やはりぽかぽか太陽はいつの世も偉大です。今年最後の稽古が始まりました。2019年に上演した「芸人と兵隊」の再演です。太平洋戦争当時、戦禍にある兵士に笑いを届ける一座の物語です。初演時と大きく変わっているのが今のコロナ感染状況のなかでの公演。世界に蔓延したコロナウイルスは、ある意味では戦争に等しい環境かもしれません。その逼迫した閉塞状況の中、よりクオリティーの高い芝居を届けることの意味は、今年公演した7本の芝居の公演地でのお客様の喜びは大変意義深いものがあると思います。「こんな大変な時によく来てくれましたね...」「家に閉じこもり発散できないもやもやが吹き飛びました...」観る側と演ずる側が同じ思いでコロナを忘れ感情を巡らすなんて、とっても素敵なことじゃありませんか。この当たり前のことも、こんな厳しい状況があって改めて感じ入った次第でございます。

それにしても今年7本も公演できたことが奇跡です。ここ最近少しは酒を飲めるようになりましたが芝居屋さんからお酒奪っちゃったら意気消沈すること間違いありません。お酒はカンフル剤であり、座組の融和剤であり、酒の場で思わぬ発想が持ち上がり停滞した流れが一気に解消しいい芝居に仕上がったなんて話はよくあることでございます。といいながら、ちょいと軽く呑みに行ってコロナに感染しちゃったらと考えると慎重にならざるを得ません。オミクロンなんてものも出現し、まだまだ安心できる段階ではないのだが、なんとか2022年1月19日~3月1日までの公演、無事に乗り切りたいものでございます。

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まだまだ魅せてます

2021/12/13
【第1561回】

週末の井の頭公園、吉祥寺に活気が戻ってきました。新しいウイルスが出現したのだが感染者数も少ないとあって老若男女問わず多くの人が解放感に浸っていました。井の頭公園には出店も再開しいつものような風景が戻ってきました。この日の目玉は、この寒さをもろともせず身を挺してのパフォーマンスをしていたアーチスト。円盤投げ、金のしゃちほこ、風神雷神の図、考える人、ヴィーナスの誕生などなどのポーズを次々に演ずる姿に思わずカンパしちゃいました。お礼に腰巻きちょいと開けオリーブの葉っぱを御開帳してくれました。多分、舞踏家ではなかろか?金のしゃちほこなんぞは両手で身体を支えてのエビぞり状態、これは相当厳しい態勢、苦しい顔せず淡々とした佇まいにアーチストの心意気を感じた次第。

吉祥寺の街の人気がわかる気がします。お洒落な部分とレトロな街並みが程よく調和して、普段着の気分で街ぶらりができるってことかな。しかし、中には人気に便乗して質を落とす老舗の店にはがっかりしちゃいます。JAZZ好きなおいらがこよなく愛する名店である「ファンキー」は1960年に野口伊織さんがオープンして数々の伝説を打ち立ててきたのにオーナーが亡くなって20年、さぞかし嘆いているのではと思うくらいのショボい商い。見るからにわかるくらいの料理の量、値段は同じで半分の量はそりゃないぜといいたいくらいでございました。心意気ってもんは大切なんです。ワインにいかした音楽、そして美味なる料理があっての三位一体。このバランス取れた店がどれだけあるかが街の価値を高めてくれるんでございます。お客さんをいい気分にさせてこその名店、勿論芝居も然り。

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活気が戻ってきた井の頭公園

2021/12/09
【第1560回】

やっぱり太陽の日差しに勝るものはない。昨日が冷たい雨降る一日だっただけにその感慨もひとしおである。昨日の雨で紅葉の葉も随分と落ちたのだが、過ぎゆく年の瀬を惜しむかのようにキラキラと日を浴びた残り葉がなんとも愛おしい。こうやって日々変化する樹々を眺めていると、樹々に羽休めしている鳥も含めて、なんだかこちらが見つめられてる感覚に陥る時がある。樹々は何も喋らないし、鳥も見て見ぬ振りかもしれないけど、何かに見られている感覚は、こちらが見るという能動的な感覚より敏感に感じてしまう。その場にいる時間が長ければ長いほど、時には人との関係性を超えるくらいの想像力をも喚起させてくれる贅沢な時間かもしれない。見ることは見えないものとの限りない対話であり探りあいではなかろうか...お金がかかるわけでもなし、眼をそして全身全霊を目の前に晒しさえすれば新しいものが立ち上がってくるという訳さ...

最近、テレビで「ポツンと一軒家」なるものを観ています。大自然に囲まれ自給自足に近い生活をしている人たちの表情が実によい。そりゃそうだ、田畑を耕し、樹木を愛で薪をくべ五右衛門風呂で汗を流すなんて、日々にストレスが溜まるわけがない。面倒くさい人間関係で命をすり減らしている都会の人たちにとってはなんとも羨ましい光景ではなかろうか...

でも、いざやるとなるとそうは簡単なものでもない。大自然の脅威、限られた食材、人恋しくなる孤独との闘いなどなど...要は、この番組も貴方は今本当に幸せなんですか?と視聴者に投げかけてるんでしょうね。

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まだまだ楽しんで下さいな

2021/12/07
【第1559回】

明日は太平洋戦争に突入した真珠湾攻撃から80年目にあたります。おいらも丁度、牧久作「特務機関長許斐氏利―風淅瀝として流水寒し」を読了。大東亜戦争の陰に隠れて今まで表に現れなかった歴史の謎を丹念に解きほぐした著者の力作。この時代の話は若い人は皆知らないに違いない、というより誰も教えてこなかった闇の話。満州国に向けての野望、裏取引、片やこの戦争に勝ち目がないと反対する理性的な軍人、政治家などなど登場人物が個性豊かで面白い。昔読んだ檀一雄の「夕日と拳銃」の主人公のモデルである実在の日本人馬賊、伊達 順之助の件は懐かしかった。この時代の島国日本は己の器以上の妄想に駆られとんでもない間違いを起してしまったと思う。夢とロマンと冒険も一歩間違えてしまえば取り返しがつかないことどころか、多くの悲劇が生まれるということだ。真珠湾攻撃で亡くなった若き兵士も軍神として崇められ戦争推進派の広告塔として利用される始末。

今の世界情勢も決して油断できるものではない。コロナも恐ろしいけど、より怖いのは世界全体がポピュリズムの拡大により世界の民主主義国・地域が87カ国であるのに対し、非民主主義国は92カ国となり、18年ぶりに非民主主義国が多数派になったという事実。独裁者が権力を握り反対するものを抹殺していく構図が世界の主流になる時代が来ないとも限らない。おいらなんかはあと少しの人生なのだが未来永劫自由で平和な世界を希求する者として、悪魔が支配する世の中は御免こうむりたいと切に思う。そのためにも過去の歴史に学びしっかりとした思考に基づいた行動を起こすべきだと思う。その手掛かりとして様々なジャンルの本を読むことを是非お勧めしたいのでございます。

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まだまだ燃えてます

2021/12/02
【第1558回】

昨日、劇団桟敷童子「飛ぶ太陽」すみだパークシアター倉で観劇してきました。先月の半ばまで上演していたトムの「にんげん日記」が終わったと思ったら自分の劇団の公演。東憲司さん獅子奮迅の活躍ぶりはいいのだが身体を心配しちゃいます。とても50歳を超えたとは思えない永遠の東少年、この少年が思い描いた世界が1999年から22年間創作されてきました。おいらも同じ福岡県人として共感するもの多々ありトムの公演も9本、作・演出を依頼しました。この劇団の公演を観るたびに演劇の原点を忘れるな!と舞台上から熱いメッセージが伝わってきます。今回も終戦から三カ月、福岡で起きた爆発事故を題材にした人間ドラマ、劇団員全員で創り上げた装置、衣装と共に歴史の闇の葬られた民衆の声が役者の身体を通してびんびん伝わってきます。

その熱も冷めやらぬうちにと、ついにスカイツリーに行ってきました。稽古場も錦糸町にあるのでスカイツリーはいつも目の前に存在しているのだが一度も行ったことがありませんでした。これじゃツリーちゃんにも申し訳ないと思い訪ねてまいりました。いやいや、一大観光スポットでございます。2012年2月に完成した634m世界一のタワーに相応しい建物でございました。この日は雨上がりで視界もよく富士山近くに落ちる太陽の一部始終を堪能させていただきました。つい先ほどまで観ていた芝居も太陽、なんだか二度太陽を拝見した一日となりました。

中村吉右衛門さんが亡くなりました。吉右衛門さんとは人気番組「鬼平犯科帳」1993年2月24日放送. 第4シリーズ第10話「密偵」(いぬ)で共演しました。監督をしていた貞永方久さんに呼ばれ京都太秦で貴重な時間を過ごしました。ラストは吉右衛門さんとおいら(縄抜けの源七)とでの一騎打ち、吉右衛門さんに見事に切られ撮影終了。終了後、吉右衛門さんから「お疲れ様」と声を掛けられ手を差し伸べてくれました。どんな人にも普通に接する姿が印象に残っています。

合掌

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スカイツリー初見参

2021/11/29
【第1557回】

先週の週末、アル☆カンパニーの「ポーピー」観てきました。このカンパニーは俳優、平田満、井上加奈子さんご夫婦が15年前に結成したものです。二人ともつかこうへい事務所で知り合い、約半世紀近く一緒に芝居し結婚し新たなカンパニーを創り船を漕ぎだしたんですから、その情熱と気力に拍手を送りたい。一緒に生活しながら劇中でも口角泡を飛ばすシーンなんぞをみてると、生活することと創造することがタッグを組みながら時を経ていく様が目に浮かびます。ともに好きなことを生涯できるなんて何と素晴らしいことではないでしょうか...勿論、楽しいことばかりではありません。でも信頼し愛し合ってる二人が織りなす芝居を観ながら誰もが羨ましいと思ってるんじゃないのかな...

球史に残る日本シリーズ決着がつきました。延長12回表ツーアウトからの決勝点をあげたヤクルトが20年ぶりの日本一になりました。オリックスの若きエース山本由伸の魂の141球が凄かった。打てない打線に腐ることなく一球一球全身全霊キャッチャーミットをめがけて投げ込む姿に野球の素晴らしさが凝縮されてた気がしました。今年の野球界を盛り上げたのは、間違いなく大谷翔平、山本由伸ではなかろうか。

その大谷翔平に国民栄誉賞、この国のトップ何考えてるんだろうね?あなた達より己を良く知りわきまえている翔平さん断るに決まってるじゃん。

明日で11月も終わりっていうのに、又もや新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」が出現、いやいや何が起こっても不思議じゃない世界でございます。

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善福寺川緑地公園

2021/11/26
【第1556回】

今日も変わりゆく樹々のアートに見惚れています...動かぬものを観ていると、観察している方の心身がえも言われぬ動きを引き起こす。時には心震わせたり、凍りつくこともある、その時の己の状況と相まって思わぬドラマが生まれたりもする。そういえば一度書かれた文字だってそのまま動くことはありません。文字を受け取った人の感性でその文字は自由自在に動き出していきます。この世の中、どちらかというと動き(刺激)あるものに興味をそそられ、その動きに乗っかって楽しんでいるような気がします。想像力を養うものの対象は動かないものをしっかりと時間を掛けて観察することから生まれるのではないかと...道にどんと居座っている石なんぞじっと眺めていると、向こうの方から語り掛けてくるような気がします。長い旅を終えた海岸の石ころなんて人生そのものですね。手のひらに乗せると嬉しくなって波瀾万丈の物語を饒舌に語ってくれたりします。

昨日の日本シリーズ第五戦、いやはや凄い試合を見せつけられました。ここ何年で記憶に残る日本シリーズになりましたね。僅少差の投手戦が続いたと思ったら昨日のホームランの応酬、ヤクルトで決まりかなと思いきやオリックスの助っ人の一発で勝ち越し、決着は神戸に持ち越しとなりました。

スポーツの魅力である動きは瞬時にして喜怒哀楽を発散する魅力があります...世界は静と動で成り立っているんですね。

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燃える樹々

2021/11/24
【第1555回】

昨日、トラッシュマスターズの「ガラクタ」を観劇...思えば2011年東日本大震災発生した年に「背水の孤島」を上演し演劇界を震撼させてから10年、今回は原発の産業廃棄物を扱った作品である。この劇団の、現在をテーマに正解を差し出すのではなく様々な意見を提出し観客に思考を促す演劇手法が面白い。しかも人間臭く、時にはドロドロにもなりながらもエンタメとしても成立させる強引さも気持ちがいい。社会派なんてカテゴリーからはみ出しとことんやってやろうじゃないかという心意気がないと演劇なんぞはやってられませんことよ...いつもながらの3時間近くの芝居を平然とやってのける中津留章仁は、あの大きな身体と目ん玉はだてに付けてるんじゃありませんことよ。そして彼の作、演出を信じ台詞を叩きつける役者も相当の覚悟で舞台に立っているんじゃないかしら...

一段と紅葉が進んでいます。日毎に変化するときめきの色の世界に酔いしれることが出来るなんて、やっぱり健康があってのことでございます。色鮮やかな紅葉を車椅子から眺めている老人を見つけました。その表情から、舞い落ちる枯れ葉を浴びながら、これまでの人生を振り返ってるようにも見えました。老いようとも、半身不随になろうとも生きていりゃこそ美しいものに接し喜びに浸ることが出来ってもんでございます。

そして、生きてることに感謝の気持ちがあれば少しでも長生きできますよ皆の衆。

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自然のアート

2021/11/22
【第1554回】

先週の週末はスポーツ三昧でした。勿論テレビでの観戦ですが...土曜日は関東対抗戦ラグビー、明治対帝京の一戦は両チームの力が拮抗していて手に汗を握る激しいゲームでした。大学日本一を9年間続けてきた新興帝京が、古豪明治から3年振りに対抗戦リーグ優勝を奪還しようとする気迫の違いが出たような試合でした、スコアは14対7ではあったがそれ以上の力の差を感じた帝京圧勝の試合でした。野球が終わればいつものようにおいらのシフトはすんなりとラグビーに移行するのだが、今年はオリンピックの関係でまだ野球をやっとります。

土曜日から始まった日本シリーズ、ヤクルトとオリックス、なんと昨年最下位だったこの両チームも力が拮抗していて2日間最後までハラハラ、ドキドキの展開で目が離せなかったな。打撃戦の野球も面白いのだが息詰まる投手戦も見応えがあります。しかも両チーム初戦はオリックス山本由伸(23歳)ヤクルト奥川恭伸(20歳)、これからのプロ野球界を支える二人の投球はしびれました。奥川選手なんてプロまだ2年目ながら、投げる姿の初々しさと度胸の良さにあっぱれをあげたくなりました。山本選手は今やプロナンバーワンの投手ですね。あの自信に溢れた投球術はベテランの域でございます。

昨日の試合のオリックス宮城大弥投手も2年目の20歳、つくづく選手の持って生まれた才能もさることながら、入団したチームの監督、コーチの指導、雰囲気によって開花できるどうかが決まると思いました。これも運ですかね...それにしても、一勝一敗に持ち込んだ昨日のヤクルト高橋奎二投手(24歳)の完封勝利もすごかったな。完投経験ない投手がシリーズでの初完投は55年ぶりというんのだから、何があってもおかしくないのが野球の面白いところでございます。

明日から東京ドームに場所を移して戦い、ここ2年間のソフトバンク対巨人の試合(ともにソフトバンクのストレート勝ちで、巨人は1勝もできない有様でした)に比べ大変楽しみな日本シリーズになったことは確かです。おいらの予想、4勝2敗でオリックスかな?

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昨日の井の頭公園

2021/11/19
【第1553回】

一日の日当100万円。連日メディアに報道されてます国会議員の別給料、通信費などの項目で領収書も提出義務がなく、余れば自分の懐になんてことが長年行われたことに今更騒いでます。維新の議員が正面切って言ったことで慌てて寄付とか、法改正なんてことを言い出す始末。与党も野党も同じ穴のムジナ、呆れ果て開いた口がふさがりません状態。ほんまにこの国の人達はいい加減な政治屋になめられ放題、維新が口火を切ったお手柄政党みたいに言われているけどあんたたちも今まで甘い汁を吸ってたじゃんといいたいんでござんすよ。普通の会社は税務調査で厳しく領収証の提示を求められるし、きっちりと税金を徴収されるのが当たり前です。なのにこの政治屋さんたち、庶民から吸い上げた税金でおまんま食ってるのに上級国民面して非常識な振る舞いを平気で行なってるんでございます。これじゃ、与党も野党もまったくもって信用なりませんわ。ということは、この国には任せられる政治家がいないと同然、一体全体どうしていいやら困ったちゃん状態...深まる紅葉を眺めながら日本の美しさに酔いしれながらも、この国の未来に大いなる不安を感じる今日この頃でございます。

そんな折、今朝アメリカ大リーグより大谷翔平選手の満票でのアメリカンリーグMVP決定のニュースが飛び込んできました。コロナ、政治不信などなど暗いニュースが続いているなかで唯一明るくしてくれたのが大谷選手です。人間性も非の打ちどころなく、この人にこの国を任せる総理になってもらいたいぐらいです。

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より一段と...

2021/11/17
【第1552回】

東京は日一日と冬に向かっている気がします。日毎変化する紅葉の様は飽きることがありませんが、上を向いて歩いてばかりいるとすっ転びそうになるのでご用心。

李琴峰「彼岸花の咲く島」読了。台湾の作家による芥川賞受賞作品です。母国語ではなく、ひらがな、カタカナ、漢字の三種類の文字がある日本語で書き綴り、国そして共同体の在り方を視覚的かつ想像力を喚起させる文体が画期的である。なんだかおとぎ話でも読んでるような感覚にさせるところが面白い。確かに、文学は新しい地平を切り開くにふさわしいジャンルであること確かである。そして先日読み終えた、安西水丸「左上の海」、タイトルだけでもなかなかシュールである。

 

夢の中でとってもきれいな海を見つけたの。わたしのいる、ずっとずっと左上の方にあるの。いつかわたしが酔って言った時の夢の海よりも、もっとずっと上、それも左の方。そこにすごくきれいな海岸を見つけたの。天国なんて言葉恥ずかしいけれど、もしかしたらあの海は天国じゃないかとおもって

 

アルチュール・ランボーの詩、ルネ・マグリットの絵画を連想させる文体である。秋の夜長、ページをめくり作家が生み出した言葉に酔いしれ眠りにつく瞬間はたまらんですばい...

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新宿西口の夕暮

2021/11/15
【第1551回】

先週の週末は「萩咲く頃に」を志木市で、「にんげん日記」を白河市に観に行ってきました。

この二本の芝居に村井國夫さん、音無美紀子さんがそれぞれ出演されてるんですから村井家に感謝です。村井さんは4本、音無さんには3本、これまでトムの作品に出演作があります。この仕事してるとほんとにひょんなことから思わぬ出会いがあるもんですね。村井國夫と言えばミュージカルか翻訳劇、おいらのところは日本人による日本人の芝居以外はやるつもりがなかったので縁がない役者さんだと思っていました。ところが、2009年に上演した「エル・スール~わが心の博多、そして西鉄ライオンズ~」を観劇した村井さんがいたく感激されたとの情報を得て、2012年の新作、東憲司作・演出「満月の人よ」に声掛けしました。なんとこれが村井さん初めての日本人役での舞台であったことにビックリしました。そしてこの舞台で九州の田舎のダメ親父を脱力しきった演技で飄々と表現する村井さんに二度ビックリしました。腕のいい役者は翻訳劇だろうが日本の芝居だろうが関係ないんですね、そりゃそうだ演技には国境はありまっせん。

村井さんからのご縁で、奥様である音無さんもトムの芝居に出演することになりました。東日本大震災から3年目、2014年に創った「萩咲く頃に」は今年で8度目のステージになりました。長年培った音無さんの繊細かつ思い切りのいい演技は芝居を引き締めてくれます。そして何よりも人柄の良さ、あの天性の明るさはドツボに嵌った現場を救う観音様でもあります。

と言うことで、ご夫婦には本当にお世話になっております。村井さんは休む間もなく来月から「芸人と兵隊」の稽古が始まります。そして、いつまでも芝居を愛する人たちに夢とロマンをプレゼントしてくださいね。

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明日のスターを目指して
~新宿南口にて~

2021/11/12
【第1550回】

樹木が色づく秋の佇まいは何となく人生の熟成を思わせます...朝陽を浴び、より一層鮮やかな光彩を放つ葉はまるで舞台に立ちスポットライトを一身に受ける千両役者のようでもあります。自然が織り成す見事な光景を目の当たりにして、おいらは今日も人として恥ずかしくないような立ち振る舞いをしなきゃと思う次第でございます。

瀬戸内寂聴さん99歳で亡くなられました。波瀾万丈の人生でしたが、女性がまだ自由に生きられない時代に己の情と信念を貫き奔放に過ごされた一生は素敵だと思います。中には、エゴを通した淫らで勝手な人生だと批判する方もいるとは思いますが、四角四面で常識にとらわれた思考の中でしか生きていけないなんて、なんてつまらないでしょうとおいらは思います。生きてること自体いろんな矛盾が生じるし、そこは人間でしか持ち得ない想像力を駆使して存分に視界を拡げ何事もチャレンジしないともったいない!何でもありの世界ですから、犯罪と他人への迷惑以外は...あの一本の樹木さえ、一年間で様々な姿を見せてくれているんですから、ましてや移動も可能、思考も自由な人間であるならば変幻自在に人生楽しまなきゃ損しちゃいますよ。

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より一段と...

2021/11/10
【第1549回】

昨日、「萩咲く頃に」の最終稽古に行ってきました。今回は12日の埼玉県志木市民会館パルシティの公開稽古を皮切りに、17日から12月1日まで静岡県の演劇鑑賞会で上演します。昨日の稽古、役者さんの喜怒哀楽が鮮明に表現され、この芝居を公演する意義がより高まったような気がしました。東日本大震災から節目の10年、この時代のスピード感はあの大事故さえ風化の波にさらされています。戦争然り、いつまでも伝えていかなければならないことは、どんな時代になろうとも必要不可欠なことだと思います。この芝居に登場する澤田家の家族5人がそれぞれに抱えてる悲喜こもごもを、役者自身が身の丈に合った表現してる様に感動しました。これが芝居の醍醐味なんですね...震災から10年、そしてこの芝居に関わって7年、一人の人間、そして表現者として過ごした時間が見事に凝縮され、震災に伴う原発の危うさ、葛藤の末にたどり着いた家族の大切さを観客の皆様に届けるんだという強いメッセージを感じました。

この日は、事前に受けたコロナPCRの結果が全員陰性であることが判明し、やっとマスクを外しての最終稽古でした。マスクを外せるという解放感もあってのベストな表現だったかも...マスクをしながらの稽古程辛いことはありません。相手の表情も昨日までの半分からすべて感じ取れるんですから、こんな嬉しいことはありません。変な話ですが、これコロナが教えてくれたことかもしれませんね。いつの世も、自然界からこうやって驕り高ぶる人間に注意勧告を促しているんですね...

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稽古帰りのスカイツリー

2021/11/08
【第1548回】

あちこちで紅葉が始まり、街行く人も冬の訪れの前、暫しの秋の風情を楽しんでいる週末でございました。プロ野球はクライマックスシリーズファーストシリーズがセリーグ、パリーグで行われました。いつも思うのだが、何のために一年間戦ってきたのか?シーズンで1位になったチーム同士が日本一をかけての試合を行えばいいのに、商売優先でこんな制度が出来ちゃいました。まあ、おまけでプレーを観れる楽しみはあるにしても、なんともしっくりこないのも確かである。今年は我がライオンズは42年ぶりの最下位で、勿論出場資格はありません。その代わりというのも変ですが第二ラインズの楽天がロッテと戦いました。昨日の試合なんぞは岸投手と炭谷捕手、そして主力打者浅村が元ライオンズの選手、そして監督も石井、ライオンズの試合を観戦してる感じがしました。お金に糸目をつけずにライオンズの選手を奪っていったこの監督はどうも好きになりません。と言うことで、パリーグのクライマックスはロッテを応援していました。2試合とも接戦でしたが、ロッテの助っ人が見事なホームランでロッテがファイナルステージに進出しました。片やセリーグは巨人が阪神に連勝しました。なんやろね阪神、いいとこまで行くんだけどなかなか優勝できないチームになってしまいました。阪神ファンと言えば熱狂するあまりチームが委縮してるんじゃないかしら?贔屓の引き倒しってことですかね...今年はオリンピックのため、なんと11月までプロ野球を楽しめるのですが、如何せんライオンズは蚊帳の外なので、まあ面白い試合に心がけ、少しでも野球ファンを増やしてくださいませとしか言えないのが残念です。来年の日本ハムの新庄監督も楽しみです、既成のプロ野球をどう変えてくれるのか?それともただ単なるパフォーマンスで終わってしまうのか...そして来年は最下位から優勝と言うシナリオをどう実現するのか、ライオンズ頼みまっせ!

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色づき始めました

2021/11/04
【第1547回】

秋空が続いています...コロナ感染者も少なくなり、多くの人が外出し開放感を味わっている今日この頃です。マスクはワクチンという定義が定着し、いまだに顔の全貌が視えずやはり普通の日常にはまだまだ時間がかかる感は否めません。新宿の居酒屋もそれなりに盛り返してはいるのだが、おいらの年代になると若者が大声で飲食してるところはさすがにひいちゃいますな。懐かしの新宿ゴールデン街も随分ご無沙汰してるのだが、再開してるんだろうね。営業できないことが幸いして懐が温かくなったなんて噂を聞いたりしますがどうなんでしょう?ここまで長引けば、家飲みが定着して客が戻らないのではと心配もしてしまいます。

「にんげん日記」の東京公演が終わると同時に「萩咲く頃に」の稽古が始まりました。この演目は2014年に初演して以来、今回で5回目になります。いい芝居を創れば、あちらこちらから声が掛かり何年もの間上演が出来るということの証明です。そして何よりも同じメンバーが、再演ごとに新作を創り上げる意気込みで作品に新しい命を吹き込んだ賜物ではなかろうか...芝居は生モノで一回限りの表現ですから二度と同じことはできないことは明らかです。その一回性にどれだけ新鮮に向き合えるかが役者の力量、能力だと思います。一行の台詞にどれだけ奥行き、魅力を付加できるか?貪欲な役者こそが生き残っていける世界です。切磋琢磨し、日々発見を試みてる役者の姿に魅せられ今日もお客は劇場に足を運ぶんでございます。

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雲ひとつない秋晴れ

2021/11/01
【第1546回】

「にんげん日記」昨日無事に東京公演の千秋楽を迎えることが出来ました。大丈夫だとは思っていても何が起こるかわからない舞台、ハラハラドキドキの日々ではありましたが見事な芝居を魅せてくれました。笑いあり涙あり、市井の人たちの人生の哀歓が劇場に漂いお客様は十分に堪能した顔で劇場を後にしていました。勿論、全員が納得したなんては思っていませんよ...芝居の受け止め方は人それぞれです。己の生きてきた環境、いまある姿に鑑みて内容を吟味して良し悪しを判断するもので、その評価は千差万別であるのは当然のことです。その辺のあたりが又、芝居の面白いところです。過去の痛いところに触られたり、思想信条に違和感を感じると芝居の中身そのものに疑義が生じたりします。でも、それぐらいの刺激、衝撃があってこその表現です。どの世界にも正解なんぞは存在しません、既成の価値観を脅かしてこそのアートだと思っています。

昨日、選挙の結果が出ました。いつものように半分弱の人が棄権、そしてあまり変わり映えしない人が選ばれ、この国の政治は何年たっても変わらないことをまたも思い知らされた次第です。衆参併せて710人も要るんかい?与野党ともども議員数減らすなんて何十年前から言ってるのに実行しないところから政治不信になっちゃいますがな...かと言って監視の手を緩めると厚かましき政治屋さん、とんでもないことやり放題ですからご用心。いい加減国民が安心して暮らせる政治やらんかい!

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マスキャット

2021/10/28
【第1545回】

昨日、無事「にんげん日記」の初日を迎えることができました。終演後のお客様の拍手の熱量が今回の芝居の出来を物語っていました...3人のベテラン役者というより、80年近く生きてきた人間の香りが、今回の設定である銭湯の湯船から湧きたつようでもありました。改めて役者という稼業とは、その人の生き方がすべてさらけ出される生業だと感じた次第です。豊かさ、厭らしさ、可愛さ、憎たらしさなどなど己が経験、体験したものが知らず知らずに身体に蓄積し、役柄に反応していくさまはとても面白いものがあります。

今回出演して頂いた賀来千香子さんは、舞台出身者ではない魅力があります。何故かというと芝居には、はっきりとした定義がありません。上手くなりすぎてもいけないし、かといって下手では成立しません。芸の世界でよく言われる虚実皮膜論、過度に芝居臭くなると嘘っぽくなるし、そのままだと演劇そのものが不要になるし、その虚と実の間に横たわる膜の部分で観客を魅了するのが演劇なんでございます。下手に場数を踏んで芝居漬けになり鮮度をなくす役者さんより、感覚で切り込んでくる役者さんに観客が新鮮に感じるのもよくわかります。

もう一人の女優大手忍さん。今回の作・演出、東憲司さん率いる劇団桟敷童子の劇団員で、作・演出家の意図は一番わかっていることから言っても、この舞台の展開を若さと身体能力で弾みをつけてる感がします。いつもながらピュアな表現力で好感が持てます。

いずれにしても始まったばかりです。31日までの短い公演ですが、こんな貴重な公演見逃すと悔いが残りますよ皆の衆。

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秋の空

2021/10/25
【第1544回】

昨日、27日に初日を迎える「にんげん日記」の最終稽古が行われました。もうすぐ80歳に手が届く小野、高橋、村井の御三方のパワーには恐れ入ります。さすがに半世紀以上にわたって役者稼業をやられた蓄積が、心身にきっちり行き渡っているんだなと感心する演技でございました。そこにいるだけで存在感を示す役者もそうそういない中、本当に貴重な存在です。そのなかに、華やかさの中にも芯が通った芝居をする賀来さんの魅力もなかなかのものです。そして稽古場でのひたむきな姿勢に心打たれます。もう一人の女優、大手さんもけなげで可愛く、なんだか応援したくなっちゃう雰囲気を醸し出してくれてます。

作・演出、東憲司さんが産み出した役を、5人の役者がそれぞれに自分に引き寄せ吟味しながら役作りした結果が見事に結実した最終稽古でありました。稽古の過程で何度も疑いながら本質に近づこうとする姿勢は、さすが俳優座養成所で名だたる演出家、名優に鍛えられたその当時の姿が目に浮かびます。その当時の名立たる演出家は千田是也、俳優は仲代達矢、平幹二朗、東野英治郎、小沢栄太郎など多士済々...その影響を受け俳優座花の15期生(1963年に養成所に入所)が学んでいました。原田芳雄、林隆三、夏八木勲、秋野太作、前田吟、河原崎次郎、地井武男、浜畑賢吉、竜崎勝、栗原小巻、太地喜和子、赤座美代子、三田和代......そして今回の3人とそうそうたるスターを輩出した次第でございます。

亡くなった方も随分いますので、その亡き戦友のために捧げる舞台でもありますね。

個性あふれる5人が繰り広げる「にんげん日記」明後日の初日がとても楽しみです。

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秋のアンネのバラ

2021/10/22
【第1543回】

いきなり冬が来ちゃいました...この時代、ほんとに何がやって来るか予測不能の今日この頃です。今日の新聞に、映画の正しい観かたなんて本の広告が掲載されていました。この不穏な世相を生き延びるには、すべてマニュアルに沿って過ごせば間違いないなんて本が多く出版されてます。映画を含めアートなんてもんは、人それぞれの受け取り方も違うし他人の教示を受けながら観たり読んだりするもんじゃないでしょう。しかし悲しいかなこの島国の人たちは、他の価値観を情報では知りながらも実感を体験する機会がないものですから、ついつい杓子定規な思考を持つ輩に洗脳されちゃうんでしょうね...生まれながらにしてオモシロ感性バラバラなのに、くだらん教育制度の下に個性を削がれおしなべて規格内に収まる人になっちゃうのがホンマに残念でたまりません。時折、自分の意見を持った若者に接すると嬉しくなっちゃいます。「こうでなければいけない」なんて方程式をこの世の中にひとつとしてないんだというところからもう一度始めるべきだとおいら思っちゃいます。

25日から居酒屋も時短営業が解除されるとのこと、これまで我慢してきた飲んべえが一気に飲み屋に殺到し第6波が来るのか?なんとなくウイズコロナの時代に歩調を合わせて進んでいくのか?いずれにしても芝居を創ってるおいらとしては、心休まる日はございませんことよ。

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セイヨウヒイラギ
~花言葉「将来の見通し」~

2021/10/19
【第1542回】

今日の東京はとても寒いです。寒空のなか衆議院選挙を戦う党首が声を荒げて政策を訴えています。わずか12日間の選挙戦、どの政党も調子のいいこと言っているんだが大丈夫なんでしょうかね?だって国の借金なんと国民一人当たり約983万円というんだから驚いてしまいます。なんだかピンとこなくて誰もが知らん顔状態でございます。おいらなんぞの年代はいいとして、若者の将来に大きなツケを回すことは間違いないでしょう。先ずは国会議員減らします、議員の給料下げます、なんて公約を掲げてる人に一票投じたい。

おいらの選挙区である東京8区は話題になってます。太郎のおっさんと立憲に誤解が生じたものの何とか野党統一候補で一件落着。この選挙区には慎太郎さんの息子が長いこと当選しています。今日も早速地元で第一声を発したところ、女性から「何もやってないんじゃない!」というヤジが飛んだそうな...そういえばこの人コロナ騒ぎの初期の頃、一般人がなかなか入院できないのに、上級国民と言うことで即入院し非難を浴びました。この一件が話題になったくらいで他になんら目立った仕事はしてませんな...

新宿の街にも、早速いつものスタイルで車中から立候補者の名前の連呼、やかましいったらありゃしない。街中に立ててる立候補者の看板も税金の無駄遣いだよね、あんなもん立ち止まって観てる人ほとんどおりまっせんことよ。

でも、この国の舵取りをしてくれる人を選ぶのは選挙しかありません。残念ながら相応しい人は少数ですが吟味しながら投票するしかありませんね。

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案山子

2021/10/15
【第1541回】

長野県上田市にある無言館に行ってきました。太平洋戦争などで志半ばで戦死した画学生の遺作、遺品を展示した美術館です。生きて帰って絵を描きたいと願いつつも戦場で散っていった若き画学生の絵は、戦地で希望を失わず、表現することの楽しさをキャンバスに塗り込められた情熱がほとばしっていました。その名も知れぬ画学生の遺作、遺品を集めるために日本全国を奔走し無言館を建てた窪島誠一郎さんに会い話を伺いました。とても人間臭く魅力的な人でした。館内の絵を眺めながら、若くして亡くなった画学生は、語る言葉は無くとも、まさかこんな形で人の目に触れる機会に恵まれるなんてという思いでいっぱいではなかろうか...もうすぐ80歳になる窪島さんの波乱万丈な人生と、己の中で葛藤する感情は、まさしく戦争という不条理の中で日々を過ごした画学生と相通じるものがあるに違いない。

傍から見ると窪島さんが成しえた事業は素晴らしいと思えども、当の本人がいまだに納得しきれない己の闇に対する拘りに決着がつかず、老いてなお自分探しの旅を続行してる姿に驚愕した次第です。

無言館を取り巻く美しい風景は先の大戦で亡くなった人たちの犠牲の上に成り立っていることを改めて実感しました。平和な土地に咲くコスモス、澄み切った空に実る柿、ふと無言館に収められた絵画たちの平和への祈りが聞こえるようでもありました。

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無言館にて

2021/10/13
【第1540回】

東京は今日もぐずついた天気で、少々肌寒くなんとなく一気に冬の到来を予感させます。秋という四季の中で一番愁いに満ちた季節が懐かしくなる時代が近未来に来るのかな...この季節は読書にも最適な季節でもある。ワイン片手に、JAZZなんぞを流しながら文字中毒患者に溺れつつ快楽の世界に溺れてしまいたいなんて思っちゃいます。昨日で宇佐美まことさんの「羊は安らかに草を食み」を読み終えました。この作家は初めてだったのだが一言でいえばエンターテインメント作家かな、今回の作品も認知症になり始めた老婦人の現在と、戦時中に満洲に住みながら敗戦と同時に始まる苦難の歳月を11歳の少女二人が乗り越えていく様をスリリング且つ感動的に描く筆力はなかなかのものである。この小説を読みながら6年前に97歳で亡くなった母のことを想い出しました。同じ大陸からの引き揚げ時の逃避行の地獄の日々を何度も聞かされたからだ...昭和20年8月9日にソ連軍が満洲、韓国に侵入し暴行、虐待の限りを目撃体験しながらやっとの思いで引き揚げた話は衝撃でした。そりゃそうでございます、その逃避行の時においらは母のお腹にいたんですからね...この世においらが存在してること自体が奇跡だと今でも思っています。

この本には、エンタメでありながら戦争の不条理を織り込みながら平和の有難さを伝える作家の矜持を感じます。タイトルはJ.S.バッハのカンタータ「楽しき狩こそ我が悦び」の中の「羊は安らかに草を食み」からとったものです。領主は、羊(領民)が安らかに草をはむのを見守る太陽のごとくあれという意味が込められたアリアです。

今月末は選挙です、領主を決めるのは投票権のある領民であることを忘れちゃなりませんぞ皆の衆。

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横道入ればレトロな風景

2021/10/11
【第1539回】

週初めの今日の東京の暑さは異常です、10月の中旬と言うのに30°完全に狂っています。災害が多発しても当然の成り行き、人が狂えば地球も狂う、昨日から「日本沈没」のTVドラマも始まりました。小説、映画の世界では早くから警告を発しているのだが、目先の利益を優先するのが資主義の定め、もはや地球は悲鳴をあげておりますぞ。

先週の週末は映画「ファーザー」「ミナリ」を観劇しました。両作品ともアカデミー賞を受賞しました。「ファーザー」は主演のアンソニー・ホプキンスが主演男優賞を獲得。この映画は彼の滋味あふれた名演技に尽きると思います。認知症がテーマである作品、これまでは介護する側にスポットを当てがちだったのだが、この映画は認知症に陥った主人公の認知力、記憶力をさ迷い歩く様を心理劇に仕立て上げてるところがなんとも素晴らしい。サスペンス映画としても一級品ではなかろうか。脚本賞を受賞したのも納得できる。これほどの演技力を兼ね備えた俳優が外国には山ほどいるのがなんとも羨ましい。

「ミナリ」は1980年代のアメリカ南部を舞台に、韓国から移住した一家が農業で成功するという、まさにアメリカン・ドリームをテーマにしつつ、丁寧にその家族の様が描かれている。祖母役のユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞しています。前回の「パラサイト」といい今回の作品もそうなんだが、おいらとしては今一つと言うところかな。そんなに目新しい題材でもないし、俳優の演技も表層的な感じがして、アカデミー賞で話題になるのが不思議な気がします。アメリカにおいてのアジア人に対する差別を意識しているのかな?それとも裏金が動いているのかな?いずれにしても芸能の世界も魑魅魍魎が跋扈してますからね...ほんとのことは神のみぞ知るってとこですかね。

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新宿武蔵野通り

2021/10/08
【第1538回】

昨日の夜の地震はやはり来たなという感じでした...2011年3月11日以来の震度5の地震、東京に住んで以降、地震は日常茶飯事の感覚ではあるのだが、いつ大地震がくるのかという恐れは常に覚悟しています。いざとなったときの防災グッズも揃えていなければ東京では住めないのでは...それだけ何事にも肥大化した大都会では災害が起こればパニック状態に陥るということです。

そんな都会暮らしでの清涼剤が野に何気なく咲いている草花であり、大空のキャンパスに様々な顔を見せてくれる雲の動きです。そして風雪に耐えながらも大地に根を生やし屹立している樹木たちです。おいらはベランダの植物に水をやりながら「おはよう!」と声を掛けます。不思議なもんで、その声に呼応するようにすくすくと育つんですから可愛い我が子のようなもんですね。野の花だって声を掛けたいところだが、いろんな人にいろんな勘違いをさせちゃいますので、そこはアイコンタクトでの励ましと感謝。気持ちが良いもんですよ!これこそがポジティブシンキングの生き方の第一歩でございます。何百年も生き続けている大きな年輪の樹木なんかには「お疲れ様、そしてありがとう!」なんて言葉を掛け手を当てるなり、抱きしめてあげると、そりゃもう樹木の控えめの歓喜の声が伝わってきますから是非お試し下さいな。

ここ一週間は地震に気をつけなきゃならんとのこと、これも自然界からの人間に対する警告だと重く受け止めて過ごしたいものですね。

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ホトトギス
花言葉~永遠にあなたのもの~

2021/10/06
【第1537回】

あちゃ!昨日のライオンズとロッテの試合、ライオンズのヒットは1本のみ、これじゃ勝てませんわ。なんだか勝負へのこだわりもなく淡々と消化試合をこなしているだけのチームに成り下がってしまいました。ファンは負け試合にも拘わらずお金払って熱い声援を送ってるんですから意地を見せてくださいなと言いたい。おいらと同年代の博多在住のライオンズファンの方のブログをいつも楽しみに読んでいたのですが、8月に入り「さすがに書く意欲が無くなってしまいました...駄目な選手の愚痴をこぼす自分が嫌になりました」西鉄ライオンズ時代から一貫してライオンズ一筋、この点はおいらと一緒です。よくわかります、昨日の試合もテレビで観ていたのだが、途中で消してしまいました。監督、コーチ、選手がバラバラなのが手に取るように分かります...なんでこうなるの?と思っていたら、今日、辻監督の退任がニュースになっていました。だったら、ここまで駄目なチームを2度もリーグ優勝させた監督のために優勝はできなくとも有終の美で終わらせたい!と発奮せんかいなコーチ、選手の皆さん。そんな気持ちがない選手はどこにいっても駄目でしょうね。ファンあってのプロ野球、愛されない選手はことごとく落ちて行っていることが、これまでにも証明されています。今や大リーグで一流の選手どころか、アメリカ社会でも話題もちきりの大谷翔平選手、野球の才能以前に人間としての思考行動の在り方に称賛の声が上がっています。注目されればされるほど人は更にその人物の本質を見届けようとします。

グランドでてれっとした姿見せた途端にファンは離れちゃいますぞ...ラスト15ゲーム、ライオンズファン、辻監督のためにも悔いのないゲームを頼みまっせベンチの皆様。

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新宿サザンタワーからの眺め

2021/10/04
【第1536回】

緊急事態宣言が解除された最初の週末、久しぶりに井の頭公園に行ってきました。公園名物の独自カラー満載の手作り品を展示販売している「井の頭公園アートマーケッツ」のお店はまだ解禁にはなっていませんでした。シニアのおじさんが作った立体ハガキ、思わず笑っちゃう「ちょんまげ課長」シリーズのイラストなどなど、飽きることのない作品が展示販売されつい買っちゃいます。年間12000円払えば土、日、祝日に出店できるのだが、独創性がないとダメってところがミソかな...吉祥寺という人気スポットに相応しい公園に違いない。親子連れもよし、恋人同士もよし、犬の散歩にはもってこい、老若男女が入り乱れての様はなんとも微笑ましい光景だ。それにしても犬の散歩連れグループの交流は、いつみてもお互いの犬の褒め殺し場である。ワンちゃん自体はどう思ってるんだろうかな?この日は、大道芸の人たちも姿を消していた。人が集まることで生計を立てる職種にとってはまさしく冬の時代に違いない。吉祥寺の街中に入ると、待ってましたとばかりに多くの人が居酒屋にたむろしておりました...第6波の予感かな?いや、もう我慢の限界、コロナも取り込んでの生活設計を考えないとどうにもならん時期に来ているに違いない。

10月と言うのに真夏のような日が続いています。暑い日差しの中にわずかに冷気を含んだ風に秋の匂いを感じながら、都会の空を仰ぎゆっくりと移動する雲の流れを楽しんでいる今日この頃でございます。

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夕暮れ時の井の頭公園

2021/10/01
【第1535回】

今日10月1日、緊急事態宣言解除に併せて台風もやってきています。波乱の幕開けの前兆かな?飲み屋でわんさか、今まで耐えたものが一気に爆発、それに伴ってコロナ感染第6波がやってきます。誰しもが言ってることだけど、いまだPCR検査をいつでも無料で実施するところは開設されてません...と、思いきや新宿西口広場で不定期にモニタリング検査と銘打ってやっていたのでおいらも2回受けました。もっと早くできたのにとにかく遅い緑のおばさん、この人の常套句「気をつけてお過ごしください」当たり前のことじゃん!ワクチン頼りもいいけれどいつも無料検査できる仕組みを作ってくださいな。お酒解禁初日というのに台風で首都圏はさっぱりな一日になりそうですな。

新総理の役員人事、予想通りの展開になりましたね。陰で暗躍する3Aに忖度しながらの人事、これじゃ今までと変化なし。驚いたのは似合わないマフィア帽子を愛用する方を副総理にしたことは開いた口が塞がりません。誰かが言っとりましたよ、新総理の貴方「湿気たおせんべえ」に映るとのこと。船出早々、あまりいい評判が聞かれませんが、対する野党だって支持率が上がらずいまひとつ。とにかく誰しもが納得する政治をしてくださいな。

今日からいろんなものが値上がりに庶民は悲鳴を上げております。なんとなく100円で買ってきたキュウリ、ナス、トマトが順調に育っております。世知辛い世の中、この成長する姿を見るにつけなんとなくほっこりしてしまいます。

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オモテナス

2021/09/29
【第1534回】

自民党総裁が先程決まった...結論から言えば、誰がなっても国のシステムは変わらないだろう。だって、相変わらずキングメーカーが院政を敷き総理は操り人形の役割しかできないから...先日、例の「桜を見る会」の収支に関して告発する団体が質問書を各候補に送ったところ、岸田、高市氏は無回答、野田氏は解明すべきとの回答、驚いたのは質問書さえも受け取り拒否した河野氏。自民党員のなかでは一番人気があった人なのだが、こんな人がトップになったら大変なことになっちまうんじゃないかしら...自分が気に入らないものは排除の思想、この一点でアウトの気がするのだが。今回の4人の論争も、今一番必要なコロナに対する反省、そしてこれからの対策なんぞはあまり聞かれなかった。要するにメディアを通じて面白おかしく権力闘争を演じていただけの気がする。おいらはもともと政治には何も期待していないのだが、なんど同じことを延々と繰り返しているのだろう。この国の多くの人は大きな変化を求めず、石橋を何度もたたいて確かめながら歩を進めるタイプなのでしょう。それがこの国のスタイルなら仕方がないにしても、不正、不平等などは許しちゃならんでしょうと言いたい。

11月は選挙だ、少しでもこの国を良くしたいならば投票にいって自分の気持ちを託すしかない。半分近くの人が投票しない現状を見るにつけ、政治に対し無関心、諦めに似た心境なのではなかろうか...信頼できる政治家どこにいる?それも重々承知いたしております。でも、いずれ自分の首を絞める結果になるんですから、先ずは一票入れてみませんか。

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キュウリの花
~花言葉「洒落」~

2021/09/27
【第1533回】

9月25日(土曜日)東憲司作・演出「にんげん日記」の稽古が始まりました。俳優座養成所15期で学んだ小野武彦、高橋長英、村井國夫の御三方に、賀来千香子さん大出忍さんという豪華なメンバー、本読みから抱腹絶倒、役者として友として60年近く過ごした歳月そのものがもはやドラマそのものである。表情といい声の渋みといい、噛めば噛むほど味がする絶品スルメみたいなもので貴重な現場になりそうだ。この三人に相対する賀来千香子さん、美しく優しさに満ち溢れているのですが芯は強い女優さんだと思いました。大手忍さんは劇団桟敷童子で花開いた可愛く愛しい若手の女優さんです。稽古場の雰囲気は芝居創りの上で一番大切な要素です。俳優同士のコミュニケーションの良し悪しが芝居の出来に即繋がるのでございます。役者さんは実に繊細な方々が多く、一旦ヘソを曲げちゃいますとなかなか修復不可能で、チームワークが一挙に崩れてしまいます。一見、仲良く見えても役者はいったん舞台に上がれば真剣勝負、喰うか喰われるか、その丁々発止のやり取りこそが観客の見所なんでございますよ。

それにしても、もうすぐ80歳に手が届くという三人、いや元気ですね。やはり人間好きなことをやっていれば年は関係ないってことですな。嫌なことだらだらいつまでもやってると身も心もボロボロになっちゃいますぞ...何度も言いますけど、一度きりの人生やりたいことを徹底的にやるしかないですな。

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9月26日の空

2021/09/24
【第1532回】

久しぶりに飯田橋ギンレイホールに行ってきました...やはり映画は映画館で観るものですね。昨日観たのは山田洋次監督の「キネマの神様」、この名画座に最もふさわしい作品でした。映画をこよなく愛する人達の話で題材(原作は原田マハさんの小説)としては良いのだがキャスティングが違っている気がしてならない。ハマっているのは北川景子、永野芽郁、野田洋次郎くらいかな。おいらにキャスティング任せてくれるならドンピシャの役者さんがいたのだが、ここは松竹そして御大山田洋次監督ですから当然口出しなんぞはできませんがな。でも映画って、スクリーンを前にしてキャスティングもさることながらいろんな空想、妄想も含めての楽しみ方があって楽しいですね。これは暗闇の中でこそできることであって、我が家ではいつもの日常がすぐそこにあり想像の羽根を伸ばすまでにはいたりません。今回の映画を観ながらピーンときたのは、あの名作「ニュー・シネマ・パラダイス」、映画を愛する人たちがテンコ盛りの作品、日本だって映画の全盛期には映画に命を懸けた活動屋がごまんといたのでございます。カメラ、照明、衣装、小道具などなど職人風情のスタッフそれぞれが映画愛に満ち溢れていました。最近の日本映画がつまらないのは、こういった人たちが少なくなり現場の雰囲気もドライになったからではなかろうか...何事も溢れんばかりの愛がなくちゃいいものは出来るはずがないし、単なる現世の消耗品に終わってしまうのではないかしら。

なんだか、また夏が戻ってきた感じがしますが、でも確かに風の匂いが秋を感じます。春、秋の感覚が希薄になった今日この頃、秋という季節感が懐かしくもあり尊い気がしてなりません。

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名画座の灯消さないで

2021/09/21
【第1531回】

青年劇場公演「ファクトチェック」観劇...現役一線のジャーナリストと現政府との丁々発止のやり取りをリアルに描いた中津留章仁作・演出の芝居、面白く観劇した。トラッシュマスターズという集団を率いて硬派な芝居を創り続けている劇作家なのだがエンタメ風に仕上げていくのが彼の持ち味かもしれない。青年劇場に書き下ろしたのが今回で4本目、長い歴史を持つこの劇団との相性の良さを感じる。何故かというと登場人物の多さ、劇団には20歳前後から80歳まで幅広い役者さんが在籍している。作者はそれだけ役の設定に多様性を持たせることが出来、描く世界を立体的に組み立てることが出来る。この劇団の役者さんスタンドプレイもなく等身大の人物を自然に演じているので安心して舞台に集中できるって訳だ。これも中津留演出の徹底したリアル追求の成果だと思う。

劇作家にも得手不得手があるのは当然のことだが、自分の描く世界とマッチした集団、俳優、スタッフと出会い、クオリティーの高い作品を創るための果てしない旅なのかも知れない。芝居に限らず、人生なんて誰と出会うかが全てかも...その誰かも所詮、己が選択しているのだから、つまるところ自分自身の感性、行動力、そして日頃の研鑽以外の何物でもない。振り返ってみれば、おいらも日本のみならず世界のあっちゃこっちゃの人達と多くの出会いを重ねてきた。数が多ければいいって訳でも無いのだが、やはり数が多ければより良き出会いのチャンスもそれだけ増えるってことだ。要するに人の好き嫌いは出来るだけ無くし、なんでんかんでん、取り敢えずどんな人にも興味を持ちじっくり観察し味会うことだ。こんな生き方してりゃ、結構楽しく、人生満更でもございませんことよ。

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中秋の名月 前夜

2021/09/17
【第1530回】

第164回直木賞受賞作、西條奈加作「心淋しき川」読了...掃きだめのような場所で、普通の人が、当たり前の感覚でひっそりと生活している様子を、時折揺れる感情で人間関係を描いているところが、しみじみとさせてくれる。山本周五郎を彷彿とさせ、映画で言うならば小栗康平監督の傑作「泥の河」といったところか、寄席に行くとこの手の話はよく出てきますな。貧乏長屋の市井の人たちの人情噺に思わず泣かされほっこりしてしまう。すべてが利に走り情が希薄になった昨今、こんな世界に惹かれ丹念に描いてみようとするその志が素敵だな...こんな小説を読んでいると、思わず終戦間もない頃、貧しくとも激情が飛び交った博多の長屋の生活を想い出す。この小説には塵芥にまみれたどんよりした一本の川が流れているのだが、おいらの住んでた長屋は天候に左右される泥道が一本、100メートルの長さ貫いておりました。昔は川、道が住民にとっての命のライフラインだったんですね...

久しぶりに新宿中央公園に行ってきました。いやいや立派に整備されどんな人でも憩えるお洒落な広場になってましたね。そりゃそうだ、都庁のそばで汚いところは見せられないもんね。昔なんぞはホームレスの人たちの住居であり、不埒な覗きがゴロゴロしており安心してデートできる公園ではありませんでした。

こんな新宿中央公園の光景を見るにつけ、改めてこの国は平和だなと思いつつも、平和ボケして思考停止にならんようにとネジをしっかりと巻いたひとときでもありました。

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新宿中央公園

2021/09/15
【第1529回】

自民党の権力闘争が日増しに顕著になっている。所詮、サル山のボス争いなのだが、長年牛耳ってきた年寄りザルと少々若いサルとの戦いの構図になってきた。そう言えば国民に人気がある河野さんはサル顔だね、この人以前は脱原発なんて張り切っていたのだがトーンダウン。まあ、総裁にならなきゃ政策も実現できないので当選するための作戦だとは思いたいのだが、そうは問屋が卸さないのが魑魅魍魎の政治の世界でございます。舌の根が乾かないうちにペロッと真逆の方向転換なんていうのは当たり前のこと。それにしてもTVはことごとく総裁選一色、まだ決まってもいないのに人事を予想したり、ホントにTVの世界は面白おかしく構成し視聴率さえとれれば万歳三唱、この軽佻浮薄の電気紙芝居のおかげで、この国のものの見方、考え方のレベルをどれほど下げまくったことか...片や、野党にしてもなんだか自民党総裁選祭りの騒ぎに目を奪われパッとしませんな。ガースーさんだと勝機も芽生えたのだが、とんだ展開になったもんだと困り果ててる現状です。

総裁選に目を奪われているうちに、コロナちゃんもチャンスとばかりにまたまた次の波に乗っかって押し寄せてきますがな。新宿の西口広場では連日ワクチンのもたらす弊害を訴える集団がマイクを手にして叫んでおりました。いやいや、何がほんとで何が嘘なのか、やっぱりいつものことでございます、自分の身は自分で守るしかありませんな皆の衆。

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ナスの花
花言葉(つつましい幸福)

2021/09/13
【第1528回】

風間杜夫ひとり芝居「帰ってきたカラオケマン」昨日、無事千秋楽を迎えることが出来ました。緊急事態宣言が発令されるなか、多くの人達が駆けつけてくれました。ほんとに感謝です。10日間、コロナの恐怖で閉じていたもやもやが一気に解放され笑いに転じる様を見るにつけ、この芝居を上演する意義を改めて感じた次第です。もしや関係者の中からコロナ感染者が出やしないかとヒヤヒヤドキドキの日々でもございました。こうやって無事何事もなく終えることが出来たのも、この芝居に関わった人達の思いがひとつになったのでは...この芝居の中でも、心の連帯の大切さを訴えるシーンがあります。心という文字は、まさしく変幻自在どうにもまとまりそうもなくあちこちに散らばっています。この心に楔を入れると必ずという文字になります。この危機的状況を乗り越えるには有効な楔(連帯、絆)が不可欠だと思います。

終演後の池袋東京芸術劇場前の広場では、おおくの人達がソーシャルディスタンスを遵守しながらそれぞれの時間を楽しんでいました。広場真ん中に位置する噴水に戯れる子供は、今先程、全ステージを終えた風間杜夫の幼き日を彷彿とさせる姿でした。まさしくひとり芝居、ひとり遊び、与えられた環境で誰の眼を気にすることもなく全身で楽しむ、あの日あの時間は誰しもが持っているはずです。邪心なき遊び心、いくつになってもなくしてはならない必需心でございます。

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ひとり芝居&遊び

2021/09/10
【第1527回】

今日は久しぶりの青空を見ることが出来ました。青空と笑顔は気分を変えてくれますね...「帰ってきたカラオケマン」もいよいよ今日を入れて残すところ3ステージとなりました。おいらも連日観劇しているのですが、お客様の笑い声を聞いていると何だか救われる気がします。コロナ禍の中で、人は思い切り笑える場を欲していたのかも知れませんね。今回の主人公である牛山明の人生そのもので、我々の実人生を垣間見ることが出来、身につまされるのではなかろうか...風間杜夫の天性の役者振りで思わず笑っちゃうシーンの連続。そしてラストは、この芝居のテーマである歌へと帰結していくドラマツルギーは普遍的ではあるがよくできていると思う。

ラストに流れる、この10年の主たる出来事のスライドも主人公の歌と共鳴し、私たちの歩んできた10年をしみじみと振り返させてくれる。このスライドの最後の2枚はおいらが決めさせていただいた。先ずは、今まさに振出しに戻ったアフガニスタンの地に立つ中村哲氏の写真、最後は野球発祥の地で驚異的な活躍をしている大谷翔平選手のバッティング姿。世代、地域、時代を越え、この二人の、活動、活躍はこれからの世界への希望を暗示させるに違いない。

それにしても、この緊急事態宣言にも関わらず多くの人達が劇場に足を運んで頂いてること自体が、この国の未来に、くたばってたまるか!とエールを送ってくれてる気がしてほんまに嬉しゅうございます。

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ルリマツリ

花言葉「ひそかな情熱」

2021/09/08
【第1526回】

現在公演中の芝居、順調に快調に飛ばしています...府中を入れて5ステージ終わったところです。72歳を感じさせない杜夫ちゃんも、さすがに疲れているのではと思うのですが舞台に上がれば水を得た魚のごとく飛び跳ねています。昨日芝居を観たO氏から速達の葉書が劇場に届いていました。

 拝啓

「帰ってきたカラオケマン」が上演されるまでにどれ程の打ち合わせと稽古が重ねられたのか、厚いその繰り返しが舞台の上の風間杜夫を包み込んでひとり芝居が出来上がっているんだと熱情たちが伝わってくるひとときでした。なんだか芝居の席にいるのではなく、話を作り上げる集団の中に巻き込まれているような錯覚を起こしました。舞台の上で語りかける台詞が、まるでこの芝居にかかわった人それぞれに発せられている言葉のように聞こえる。そんな不思議な空間でした。長い間演劇を観てきましたが、こんな連帯感に満ちた空気の中で観劇する気分を味わったのは初めてです。昨今の事情の中敢えて公演に踏み切ったこの作品の生命を肌で感じたからだと思います。相変わらず飄々とそれでいて芯は通った主演者の存在そのものが芝居を上演することの意義を自ら体現している素晴らしいとしか言いようのない時間、空間を構成していました。それにしても歌の持つ力の凄いこと!観る者をあっという間に、その時、その場につれて行くのですから。郷ひろみ「よろしく哀愁」をこんなにも意味を持って聞いたのは今日が初めてです。今カラオケで歌いたくて仕方ありません。                                 敬具

 


ひとりひとり己の生き方を通して芝居を観劇されてることが伝わってきます。芝居には、まだまだ無限の可能性を感じます。生身の人間が手作りで創って、生身の人間が観る。この情報過多でものの本質が視えなくなっている今こそ、このシンプルさが貴重でございます。

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今日の空

2021/09/06
【第1525回】

4日にスタートした「帰ってきたカラオケマン」も今日で3日目。昨日までパラリンピックの関係で、都の管轄である東京芸術劇場は入り口で荷物検査、体温、消毒と厳しい警戒態勢が敷かれていました。お巡りさんも駅の要所に随分と見かけものものしい期間でした。オリンピック、パラリンピックも無事最後までやり終え関係者はホッとしているのでは...昨日の視覚障害女子マラソンで金メダルを獲得した道下選手の笑顔がとっても素敵でした。改めて笑顔が持つ魅力を感じさせてくれました。笑顔があればどんな些細な苦難も乗り越え、その先にはハッピーな出来事が待ってそうな気がします。誰だって苦渋に満ちた顔なんぞみたくありませんよね...笑顔はどんな薬もかなわない一番の特効薬でございます。

それにしても、パラリンピック閉会式に出席していた首相、なんだか可哀想に思っちゃいました。隣にいた都知事のおばさんとも口を聞いてもらえずポツン座っている姿は政治の世界の非情さを見せつけられた思いです。都知事のおばさんは衣装も替え、次期パラリンピック開催地であるパリ市長に堂々とバトンタッチしておりました。パリ市長の衣装が地味だっただけに、やっぱりこの人、自分を際立たせる演技力は大したもんでございます。

方やコロナ、権力争いどころじゃございませんよと言いたい。演劇関係者も日々緊張の日々、飲食店もほぼ休業、街に活気がないのも当然です。実際、今上演中の芝居も8月21日から会場の50%に達しているところはチケット販売中止と言うことで被害甚大、そして観たいお客さんに断っている有様で、涙ちょちょぎれますわ...

でも、昨日のカーテンコールで風間さん言っておりました「大変なこの時期に足を運んで頂き本当にありがとうございました。そして、こうやって舞台に立てることとても嬉しいです...」そうですね、舞台をやれることに感謝です。

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池袋東京芸術劇場前広場

2021/09/03
【第1524回】

昨日、府中の森芸術劇場にて風間杜夫ひとり芝居「帰ってきたカラオケマン」スタートしました。雨の中、沢山のお客様に来て頂きました。観客を前にしての初めての芝居はどんなベテラン俳優でも緊張するものでございます。この日も出番の前、袖で手の中に指で人という文字を書き込み口に当てぐっと飲み込んで舞台に上がったことでしょう...舞台に上がれば千両役者、お客の反応を素早くものにし、あっという間の一時間半でした。最初と最後にお客さんからの掛け声もあり見事な初日でございました。

そして久しぶりの府中、大きな街に変貌してました。わざわざ新宿まで行かなくても、普段の生活には十分過ぎる賑やかな店舗の数々、改めて東京という都市の大きさを感じた次第です。府中の発展には府中競馬場が大いに貢献していることは間違いないと思います。財政が苦しい地域がカジノを誘致するのもよく分かります。おいらも若い頃、府中競馬場でバイトをした経験があります。当時のレースの判定はビデオではなく写真で行なっていて、コーナーの四隅の高台に建てられたところで撮った写真を手渡しで回収車に渡す仕事です。春うららの陽気についついグースカピーの鼻提灯で寝てしまい写真を渡し損ねクビになった苦い思い出があります。暇な時間には馬券も買って適当に遊んでました。それにしても馬場を疾走する名馬を眺めながら、人生も勝負する時にはしなきゃいけないのかなとふと思っちゃいました...

明日からは「帰ってきたカラオケマン」東京芸術劇場でスタートします。まだまだ油断できないコロナ、12日の千秋楽まで無事に終えることを祈念!

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府中の森芸術劇場の近くにて

2021/09/01
【第1523回】

今日から9月1日、今年も残すところ四か月となりました。最後までコロナで悩まされる年になりそうですが何とか乗り切りたいものです。

星野道夫さんの「旅をする木」読了。アラスカに住み1996年にロシアカムチャッカ半島に設営していたテントでヒグマに襲われ43歳で死亡。子供のころから見知らぬ土地に憧れ念願のアラスカに住み、アラスカの自然を写真、文章で紹介してくれた旅人でした。彼の時間に対する思考がとても素敵でした。自分が今過ごしているその時に、過去に出会った人がどうしているのだろうか?まだ見ぬ土地の人達は何を考えているだろうか?彼の時間軸が世界と共振していく想像力がとても壮大でありロマンティックでした。

おいらも30歳になったとき、己がどれほどのものか?とまずはスペイン一人旅を始めました。確かにいろんな国に行くと想像を絶することばかりでした。他国の文化、生活、思考、本で知識として理解していてもホンマモンを目のあたりにすると知識なんぞは何の役にもたちません。おいら今でも若い人達には旅を勧めます...生身でぶち当たってこその人生です。スマホでこちょこちょ器用に過ごしてる時間が実にもったいないのでございます。

評論家であることよりも実践者であれ!この世に生まれたからには、どんな小さなことでも良いから何か生み出さないといかんですばい。

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ひとはみな旅人

2021/08/30
【第1522回】

アフガニスタンが大変なことになっている。何度繰り返しているのだろうか...ベトナム然り、イラク、そしてアフガニスタン、世界の警察官アメリカの力(武力)による支配が無力であることをまたも思い知らされた次第だ。真の平和は2019年12月に亡くなった中村哲さんの地道な活動などからしか得られない。アフガニスタンにアメリカ軍が駐留した際、哲さんは今ある姿を予想していたに違いない。武器を差し出すのではなく、いまある現状に自ら身体を張って現地の人達と一緒になって汗を流しながら灌漑用水を作り、貧困に喘ぐ地域に診療所を設け自ら診療にあたった哲さんの信念「誰もそこへ行かぬから我々がゆく。誰もしないから我々がする」が真っ当ではなかろうか...

 

「信頼」は一朝にして築かれるものではない。利害を超え、忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる。それは武力以上に強固な安全を提供してくれ、人々を動かすことが出来る。私たちにとって、平和とは理念ではなく現実の力なのだ。私たちはいとも安易に戦争と平和を語りすぎる。武力行使によって守られるものとは何か、そして本当に守るべきものとは何か、静かにおもいをいたすべきかと思われる。

 

哲さんの言葉には説得力がある。そして哲さんが現地の人達と一緒に創りあげた心の結晶、思いが一隅の灯りとして、静かにコツコツと積み上げられることを願う。

 

おいらのデスクには友人である書家・井上龍一郎さんのカレンダーが置かれている。今年は中村哲医師のことばが書かれている。7月8月の書は「御託はもう結構 ただ実行あるのみ」

続いて「どこまで行くのかと尋ねられた 啠 行けるところまでと答えた」「せめて自分たちだけでも日本の良心の証となろうと願っている」

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暑いニャン

2021/08/27
【第1521回】

昨日、風間杜夫ひとり芝居「帰ってきたカラオケマン」初めての通し稽古に行って来ました。

前回顔を出して以来の稽古場だったのだが、さすが杜夫ちゃん見事な1時間半でございました。あんなに沢山の歌に台詞、どうやったらあんなに上手く出来るんでしょうかね?いや、彼だからこその芸だとつくづく思い知らされた次第です。先ずは自分が楽しんで居る姿がすなわちお客に楽しんで貰うことだと言うことを把握してるんですね。でも、このわかりきったことも腕がなければ唯のマスターべーションに陥ってしまう現場を過去に何度も目撃してきました。この芸の回路を何の抵抗もなく違和感なく心地よく通過させていく者は生まれ持っての才能以外には考えられません。この世界ばかりは、いくら努力しても埒が明かないことが多々あります...おいらも長くこの世界に携わっているけれど残念ながら向いていないなと思う人も随分と居ました。でも、正直言ってやめろなんて簡単に口出しできないんですね。だって、好きなことはやめられないし、好きなことに夢中になれるなんてことは素晴らしいことですから...この混迷した時代に、熱中すること自体が冷ややかな視線に晒されてる現実があります。一度きりの人生なのに寂しい気がします。挫折しても結構です、無我夢中になった体験は必ずや人生に活かされることは間違いありません...

稽古場を後にして稽古場から両国駅まで歩いていたら九重部屋がありました。玄関前には今は亡き昭和最後の大横綱千代の富士の胸像がありました。現役時代はウルフの愛称で小兵ながら上手投げと速攻相撲でおいらも好きな関取でした。あの時代に比べて今の相撲界随分と変わったもんでございます。強いのはわかるのだが、土俵上の態度に品がないのがよろしくありません。時代のせいにするのは簡単だが、やはり品格、清々しさはどの世界も同じだと思いますがね。

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出を待つ千代の富士

2021/08/25
【第1520回】

依然として収束の見込みがない中、パラリンピックも開幕しちゃいました...障害がある人達の競技は、おいらとしては先のオリンピックより意義深いとは思いますが、何せ毎日入院もできず自宅で亡くなっている人が居る現状の中ではやはり異常だと思います。昨日のセレモニーも単純に楽しめない気分で途中観るのを止めちゃいました。オリンピックと同様、出し物が稚拙でありセンスのかけらすら感じられない演出でもありました...日本のアートのレベルを問われかねないお金の無駄遣いであったと思います。そんなお金、この非常事態のなかコロナで困窮しているところにまわして欲しいと感じた人が多くいたのでは...

そういう訳で、昨日は野球を観ちゃいました。なんと最下位争いをしているライオンズでございます。なにが悪いのか?勿論、いい選手があっての戦いだとは思いますが、やはり監督の采配とコーチのアドバイスの良し悪しが勝利の方程式かな...この方程式が今年のライオンズには欠けています。昨日は勝っていたのに、過去に何度も失敗している投手を起用して案の定逆転されちゃいました。何度同じ間違いするんじゃボケ!とおいらも腹立たしく思ったのですが、最終回若手の活躍でなんとか引き分けに持ち込みました。今年のライオンズ、優勝は無理なので若手の活躍が唯一の楽しみです。特に育成から這い上がり活躍する選手には拍手を送りたい...それにしても日本ハムから巨人に移籍した選手、暴力事件を犯しながら9日の謹慎期間のみで早速プレーするなんて、思わず空白の一日なんて無茶なことして巨人に不法入団した昔の江川事件を思い出しちゃいました。未だに球界のドンのやることには何も言えないんでございますね...どこの世界も同じ穴のムジナってことかな。

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ウワサの新宿3D巨大猫

2021/08/23
【第1519回】

昨日の20時に早くも横浜市長選の当確が決まりました。まあ、良識のある人たちの妥当な判断ではあったと思います。連日4000人から5000人のコロナ感染者が出ているのに何ら手を打たない現実を知れば少々反応が遅い人でも危機感を持ちますよね。コロナ感染による自宅待機なんて戦々恐々、うっすらと死が頭に浮かび、日が経つにつれネガティブになっていくのが想像できます。この非常時にリーダー不在のこの国の不幸が際立ってきています。先ずは言葉ありきだと思います。言葉の翼に説得力、力強さ、想像力が抜け落ちていると言葉は大きく広く羽ばたいていきまっせん。昨今、SNS全盛時代、誰しもが気軽に言葉を発し好き勝手に巷に氾濫しまくってる言葉。言葉は疲弊しイージーになり下品なやり取りに終始する場をよく目にします。言葉の使い方ひとつで人は目覚め生き方を変える武器にもなるし、その逆、尊い命までをも奪いかねません。「沈黙は金」なんて言葉がありますが、黙っていた方が説得力あるなんてことは、豊かなきらりと光る言葉を有してる人が沈黙した時に有効性があるってもんじゃないでしょうか...

おいらが大好きな詩人、茨木のり子さんの詩

 

言葉が多すぎる

というより

言葉らしきものが多すぎる

というより

言葉と言えるほどのものが無い

 

そうなんですね。心底からふかい喜悦をもたらしてくれる言葉、渇いた心を芯から潤わしてくれる言葉に出逢うことがめっきり少なくなってきたんですね...

寂しい時代になったもんでございます。

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「花束を持っている少年」新宿東口

2021/08/20
【第1518回】

新宿の街でロマンスグレーの60代半ばの紳士が花を抱えて歩いていました。様になっているというか、なかなか日本社会では見かけない風景です。誰のために買ったのか?それとも自分の部屋に飾るため?どちらにしても花を愛でるその心意気、いや男気、艶っぽさについつい見とれてしまいました。そういえばおいらが昔住んでたスペインでは、普段は朝からワインを飲みだらしない男が、なぜか花を手にすると背筋が伸び、きりりとした伊達男に変貌する姿をよく見かけました...おいらも花を手にする姿がとっても似合う紳士になりたいと改めて思った次第です。

今や、男のくせに女のくせにの言葉は死語です。男女を問わず、誰しもが認める心身含めてエレガントな姿、生き方を目指したいものです。どんな人生を生きてきたかは、その言葉遣い、仕草、表情にすべて表れてくるので恐ろしゅうございます。まさしくその人の姿、形は履歴書でございます。履歴書を背負って街中を歩いてると思ってくださいな...

まだまだ収束しそうもないコロナ、この週末も己の身は己で守るしかない現実をしかと自覚して過ごすしかないですね。

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野に咲くゼフィランサス

2021/08/18
【第1517回】

久しぶりに青空を見させていただきました。雲の間に拡がる青空を見るだけで、何だかほっとし今日も生きられるなんて思う気がしてしまいます。人間なんて身近にある幸せを当たり前のように享受してるのだが、自然が織りなす気候の微妙な変化でその有難みを改めて気づかさせてくれてるんですね...

小池真理子さんの新作「神よ憐れみたまえ」570ページの長編一気に読んじゃいました。10年かけて書き上げたこの作品、作者の人生観が見事に織り込まれている。主人公は決して普通の人ではないのだが、主人公を取り巻くひとたちとの出会い、別れを通して普遍的な人生の形が浮かび上がってくる展開が見事だ。ミステリー小説と思わせながら登場人物ひとりひとりのキャラクターに魅了されていく人間ドラマ。

2020年1月に最愛の夫であり同じ直木賞作家である藤田宜永さんを亡くし、その悲しみの中で書き上げたこの作品は夫へのレクイエムともいえる作品。生と死、そして老い、夫婦で長年住んでいた軽井沢での二人で過ごした日々も含めて作者渾身の作ではなかろうか。

この作品、多分映像化されるのは間違いないと思うのだが正直言って勘弁してほしいな。未だに小説を凌駕する映像作品は「砂の器」(原作・松本清張、監督・野村芳太郎)以外、おいらのなかでは見当たりません。言葉が持つチカラを改めて考えさせてくれる文学に出会ったときの喜びはそりゃ天にも昇る心地でございます。

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久し振りの青空

2021/08/16
【第1516回】

いやいやよく降りました雨、雨、雨...コロナ感染には人出を減らす恵みの雨にはなったけど、全国各地に甚大な被害をもたらしてしまいました。何十年度に一度なんて言葉は死語になるくらい毎年恒例の災害になっちゃいました。環境破壊がもたらす要因はわかるにしても、ここもきちんと手を打たないと人災と言われても仕方ないかもしれません。お盆の時期にこれだけ降り続けるのも珍しいことではなかろうか...戦地で虚しく散っていった人たちが「あんたら少しは俺たちの無念さを考えておくんなさいな」叩きつけるような雨音が、そう聞こえる8月15日でもありました。満州の地で敗戦と同時に真っ先に逃げていった日本の上級軍人、残された平民は悲惨な境遇に晒され棄民にならざるを得なかった状況は、今まさにコロナに感染し自宅療養せざるを得ない人達に通じるものがある。自宅療養なんて言葉もおかしくありません?療養を受ける術もないんですから...面倒みきれませんからと棄てられたコロナ棄民といっても過言ではないと思います。

週明けの今日の新宿は雨もほどほどなんですが街ゆく人の表情は何となく疲れた感じがします。そりゃそうだ、流れてくる情報は水害とコロナいい加減心が萎えちゃいます。ここはぱっと気晴らしに外に出て一杯引っ掛けながら憂さ晴らしと言いたいところだが酒禁止なんですから家で飲むしかありません。酒はただ飲めばいいってもんではございません。主は、人とのコミュニケーションであって、酒はその手助けの従でしかありません。家での酒はついつい飲み過ぎ身体を壊してしまう危険性を孕んでいるのでご用心。

ぼやいていてもしょうがなか...なんとかいつもの日常を取り戻す流れをつくらんといきませんばい。

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今日も走る新宿タイガー

2021/08/13
【第1515回】

風間杜夫ひとり芝居「帰ってきたカラオケマン」いよいよ稽古が始まりました...でも状況は非常に厳しいですよね。連日5000人近くのコロナ感染者が出ている中、稽古も厳戒態勢の中でやるしかありません。PCR検査に、マスク、検温、消毒、換気などなど、やれることはなんでもやっています。幸いにして昨年からトムの周辺からは感染者も出ず何とか公演を継続できているので、今回も上演出来ることを信じてやるしかありません。

稽古初日から風間さん気合い十分です。本番並みの本読み初日でございました。今年72歳、髪もふさふさ、顔の色艶も良く、まさしく絶好調といった感じです。今年も今回の芝居で3本目、役者風間杜夫の表現力に深みが増し見応えがあるひとり芝居になると思います。

それにしても、この感染状況の中、国会も開かずなんの手も打てない為政者ってなんなんでしょうかね...東京のコロナに感染して自宅で療養している人がなんと2万人、入院したくても出来ないんですから、これは非常いや異常事態ですよ。昨日の東京の入院者がたった一人、都知事もなんとかせんかい!もうここまで来れば自己防衛しかありませんね。

昨日から雨が降り出し、ここしばらく続くらしい...この雨が人出の減少に繋がり恵みの雨になることを願いたいものです。

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稽古初日のスカイツリー

2021/08/10
【第1514回】

やれやれ、オリンピックも終え、又もや猛暑の東京の週明けでございます。ぼったくり男爵ほっとしたんでしょうかね、銀ブラを楽しみ街行く人と写真に応じたとのこと。気楽なもんですな...オリンピックの間にあっという間に感染者が増えた東京、身の回りにも自宅療養で高熱に苦しんでいる人が居ます。アスリートの人は本当に良くプレーしたし、彼らを責める人は誰もいないと思います。IOC貴族、これを承認した為政者なんとか言わんかい!いやなんとか手を打たんかい!オリンピックと感染者の増加は関係ないなんてしらじらとのたまうあなたたちはどこまでも上目線ですな...ほんま呆れてしまいますわ。

8月9日の長崎原爆の日に被爆者代表として語られた92歳の岡信子さんの言葉は胸を打つものがありました。当時16歳、日本赤十字の看護学生であった岡さんが目の前で見た地獄の惨状をしっかりと言葉にする姿は、どんな優れた学者よりも原爆の恐ろしさを伝えるまさしく肉声でありました。体験からきた言葉に適うものはありません...原爆の脅威を知らない人たちには是非とも聴いて感じてもらいたいものです。武力を優先する核保有国のトップにもと言いたいところだが、彼らは武器商人の先棒を担ぐ輩なんで見て見ぬふりをするでしょうね...それにしても、こんな当たり前で理不尽なことすら世界で共有出来ないなんてニンゲンアホですな!

そのアホなニンゲンにならないためにも、自分磨きゴシゴシやらんといかんですばい...

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窓ガラスに映る夕日

2021/08/06
【第1513回】

76年前の今日8時15分に忌まわしい出来事がありました...おいらもこの時間に、原爆で亡くなった人達に哀悼の気持を込めて黙祷しました。先日も画家丸木位里夫妻の「原爆の図」を見たのだが、一瞬にして地獄絵の世界に晒された人たちの苦しみはいかばかりかと...眼球は飛び出し、肉は焼けただれ、水を求めて川に飛び込む人達。この惨状を唯一体験せざるを得なかった国なのに、今年国連で発効された核兵器禁止条約に日本が加盟してない事実、そして今回のオリンピックのさなかに黙祷の提案すらできないこの国の為政者の不誠実には怒りを通り越しあきれ果てております。

最初は東日本大震災復興のためのオリンピック、次がコロナウイルスを乗り越えるためのオリンピック、立派なお題目ばかり立ててなんら努力もせずただ時が過ぎていく日々。はっきり言って、この国の姿に明るい未来を感じることはありません...と、おいらは残り少ない人生だから良しとしても、子供の屈託のない笑顔を見るにつけなんとかせんばいかんですばい!とも思います。日々の安逸な生活もいいけれど少しは意識のフィールドを拡げてみると、生きてることの楽しみが増えてくると同時に、人として生まれてきたことへの責任と義務の大切さを思い知らされるはずです。

8月9日は長崎に2発目の原子爆弾が落とされた日です。午前11時02分、多くの人達が今ある平和に感謝し、未来永劫二度と戦争を起こさないことを誓い黙祷することを願います。先ずはすぐにもできることから始めるしかありません...

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一服の清涼花

2021/08/04
【第1512回】

みーん♪みーん♪みーん♪今日も朝からセミが元気よく鳴いております。改めて今は夏の真っ盛りであることを思い知らされます。このセミ君、雨が降る前にピタリと一斉に鳴くのを中止します...なんでもこのセミ君、雨が降る前からもうすぐ雨が降ることがわかっているんですね。蒸し暑くなったり、生暖かい風が吹いたり、セミはさらに正確に雨を予測しています。だってセミは雨が嫌いなんです、先ず外敵にあっても飛ぶことが出来ず身の安全が保障されません。木にしがみついたり凹みに身を隠し雨が止むのをひたすら待つしかありません。雨で羽が濡れるだけではなく変温動物であるため体温の調整ができないんですね。

子孫を残すために相手を探すために命を懸けて泣き続けるオスセミ君の何とけなげなことか...そして今日も、命尽きお腹を曝け出してるセミ君の姿を見て、お疲れさまの声を掛けてあげました。

長くて10年土の中にいて、地上で7日の命なんて悲しくありません。長雨が続き一度も鳴くことなく果てるセミ君だっているかもしれません。猛暑でたまらんなんて言う人が居るかもしれませんが、どうかセミ君のためにも晴れの日が少しでも続いておくれなんて気にもなってしまいます。7日の命と決められたらおいらはどうするかな?なんて考えちゃいますが、ここは一日一生の気持ちで日々を悔いなく生き切ればいいんじゃないかしら...

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夏の風物詩

2021/08/02
【第1511回】

今週もコロナとオリンピックで8月の幕が開きました...先週の金曜日、久しぶりに芝居を観てきました。日々3000人を超す感染者が出る中での芝居、やる側も観る側もきついものがありますね。しかも30人ほどしか入らない小劇場、新宿三丁目にある雑遊というホールです。居酒屋さんを経営しながらも芝居をこよなく愛するオーナーが若き演劇人を応援するために提供した夢場所です。今回観た芝居は別役実作「受付」演出は唐組の久保井研さん。男と女の二人芝居でしたがなかなか見応えがありました。別役さんと言えば不条理劇の代名詞みたいに言われてますが、今回の芝居、久保井さんの演出力によりとても分かりやすく面白く仕上げられていました。言葉を頭で考えず、日常のありのままに形に置き換えたものを役者の身体にストンと落とし込んだことが成功の秘訣だったのではと思っています。

おいらは唐十郎さんの芝居が好きで、状況劇場、唐組と半世紀ばかり観てきてはいますが、最近の唐組の演出をしている久保井さんのチカラにより今までとは違った唐さんの魅力を引き出していると思います。観客を見知らぬ世界に誘い込み、猥雑とロマンとポエムで狂乱の際まで追い込み感動の極地まで持って行く唐ワールド...久保井さんの演出はその絡み合いもつれた世界の糸をほどく作業を丁寧にしてる気がします。嘗ての世代とは異なる若い役者には適格な指導演出ではなかろうか。

この「受付」を企画した石渡紫晶さんにも拍手です。いくつになっても、やりたいものをやらねばと実行に移す心意気と志、これを持ち続けてる人は幸せであると同時に、生きてる人間としてキラキラもんですばい!

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相思相愛

2021/07/30
【第1510回】

5月の連休の時、近所の花屋さんで何気に買った野菜さんたちの収穫期を迎えました。最初のきっかけはキャベツを買ったところ可愛い花を咲かせたので、こりゃいいやとばかり鑑賞用にと考えていたところなんとたわわな実をプレゼントしてくれました。

考えて見りゃ、コロナ、災害などなど何だか地球存亡の危機に瀕してる昨今、もはや自給自足の態勢に備えなければなんて考えてしまいます。人にも逢えない、飲みにも行けない巣ごもり状態では、新たな楽しみを見つけるのもひとつの方策です。日々成長する姿を見るにつけ何だか励まされてる感じさえいたします。ただの水やりで逞しくのびのびと育っていく過程にあらためて生命力の凄みをみせつけられます。又、都会のアスファルトジャングルを突き抜けて生えてくる雑草を見る度に人間のひ弱さを感じ、少々のことで弱音を吐いてる場合じゃござんせんとついつい敬意を表して雑草に頭を下げてしまいます。

無農薬で育った野菜ちゃん達の味は極上でした。ましてや我が家で育った我が子であり喜びもひとしお感謝の気持ちで一杯でございます。この何気ない方策が思いもかけない豊作と繋がりめでたしめでたし!

さていよいよ大変になった首都東京、誰も守ってくれない週末、これまで以上に気をつけて過ごさねばと思っとります。それにしても昨日食べたキュウリ何処の店のものより美味かったですばい...

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収穫祭

2021/07/28
【第1509回】

あちゃ...3000人超えました。オリンピックの日本選手金メダルラッシュで連日メディアは盛り上げています。日々しつこいくらいコロナ情報を流し、徹底討論をし続けた局も視聴率を考えるとオリンピックに傾きますわ。オリンピックで盛り上げて片や相変わらずの自粛の呼びかけ。どう考えても矛盾してることは素人でも分かりますがな。若者は緊急事態宣言慣れして、もうお上の意見なんぞに耳を傾けません。路上で集まって試合観戦しながらアルコールで勝利の乾杯をしています。なのに、この緊急事態に国会を開かずトップは「人の流れが抑えられている...」なんて能天気な発言するし、都知事のおばちゃんはいつも人ごとのような会見、あんたら1年8カ月なにやっとったんや!もう、怒る気もしませんがな。

こちらも9月、10月、11月と3本の芝居を予定しています。去年の悪夢のような体験をしている身にとって又してもなんて思いが過ります。芝居屋ばかりじゃございません、コロナで苦しめられ続けた人たちにとってこれ以上の困難を負わせないでと言いたい。

堪忍袋の緒が切れた!とアホな人たちにドスを突きつけたいくらいだが、ここは来るべき選挙でこの国のシステムを変えるしかないんだが、いつものように半分ちょいの投票率では多くは望めませんな...もうこれが最後のチャンスでございますよ!

この季節の夕焼けを眺めていると何かが起きそうな予感がします...自然も様々な景色を見せながら変革を促しているように見えるんですが...どうか感じてくださいな。

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高井戸駅ホームにて

2021/07/26
【第1508回】

4連休も終え7月最終週を迎えました...コロナに猛暑のダブルパンチだと、やはり巣ごもりになってきますね。だと、やはりオリンピックテレビ観戦も選択肢のひとつですかね。昨日の阿部一二三、詩さんの柔道は素晴らしかったですね。金メダル瞬間の妹のはしゃぎ方、一方お兄さんの冷静さ、対照的でした。妹さんは可愛かったし、お兄さんの武道家としての処し方は凛として素敵でした。おいらも柔道、空手をやっていたのでよくわかります。武道はスポーツと一線を画すところがあります。武道は生死を掛けた戦いです、負けた相手を前にして喜ぶなんてことは礼を欠きます。礼に始まり礼に終わる、この佇まいは日本の精神が受け継いだ優れた伝統のひとつだと思います。戦いの場である畳を去る時にも、正座し頭を畳にこすりつけて感謝の気持ちを表していました。前日の金メダリスト高藤選手も同じスタイルを貫いていました。

コロナ禍のなかでのオリンピック、東京を含め感染者の数は増え続けています。医療従事者の逼迫した姿を見るにつけ、改めて政治家、知事の無策に腹が立ちます。あんたら喜んでみてる場合じゃないんじゃない!飲食店も必死です、アスリートの活躍ばかり目を奪われてると、今後とんでもないことが待ち受けていることも予測、想像しなければなりませんことよ...

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夏の大宮八幡宮

2021/07/21
【第1507回】

いやいや今日も猛暑でございます。卵を割って道路に置いておけば目玉焼きが出来ちゃいますわ...そんな暑さの中、新宿を長年見続けた責任から今日も新宿の地回りを実施いたしました。オリンピック関係で新宿地区のホームレスの人達の荷物は見事に撤去され、いつものメンバーの姿もありませんでした。

IOCの総会でお偉いさんたちが歯の浮くような美辞麗句を羅列しているのには笑っちゃいました。「世界中が日本国民を称賛する」「若者や子どもたちに夢と希望と感動、勇気を与えてくれると確信している」「復興が進んだ日本の姿を力強く発信する機会になると思う」バカ言ってんじゃないよ!と多くの国民が思っているのによくまあ白々と言えるところがこの人たちの鉄面皮たる所以でございます。

こんな不安を抱える中、昨日は益田ミリさんのことを書きましたが、今日は安西水丸さんを紹介します。7年前に71歳で亡くなるまでイラスト、エッセイ、小説、絵画などたくさんの本を出しています。文壇と遠いところで、淡々と日常に零れ落ちる機微を描く作風は益田ミリさんと共通するところもあります。水丸さんは海外暮らしの経験もあり、そのぶんよりワイルドな感じがします。イラストもペンネームに相応しく流れる水の佇まいの如くサラッとしています。このサラッとがなかなか難しいんですね...いろんな体験、知識、美意識がないと、この境地に達することができません。軽妙洒脱って言葉がありますよね、これも我欲に執着している限り無理でございます。

さて、明日から4連休、そしてオリンピック、じりじりと照り付ける太陽のもと、それこそ一寸先は闇でございますぞ皆の衆。

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今日の新宿東口アルタ前

2021/07/19
【第1506回】

いやいや週明けの今日の暑さは半端じゃありません...新宿の街をちょいと歩いただけで汗が滴り落ちるんで、新宿を網の目のように張り巡らしている地下道に逃げこもうとも思ったんだが、キンキㇻキンの太陽と青空キャンパスに描き出された雲の表情も捨てがたく地上歩行を選択しちゃいました。やっぱり旬の夏を感じてこその日本でございますね...

コロナ、オリンピックなんたらかんたら、なんともすっきりしない日々が続いていますが、こんな時に益田ミリさんの本なんか読むとほっこりとして嫌なことも忘れてしまいますよ。

大阪出身の52歳の女性作家のイラストと文章が実に心に染みるんですね。感動ではなく日々のしみじみとした哀歓がじわりじわりと疲れた神経を程よくマッサージしてくれる感覚かな。街のあちらこちらに見かける怪しいマッサージ屋さんよりも疲れたツボをやんわりとほぐしてくれますよ...あくまで女性の視点から観たエッセイであるのだが、男性のおいらも「そうそう...良くわかる」なんて思っちゃうんですから人間観察においては男も女も関係ありません。彼女の文章に連れ添っているイラストが又いいんだな...シンプルな線で描かれたヘタウマなイラストからも日常の情感が精一杯零れ落ちています。

嫌なことが、腹立つことが多い日々が続いてますが、何卒ほどほどのバランスを維持してくださいませ...血管ブチ切れたら終わりですからね。

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週明けの空

2021/07/16
【第1505回】

今日、関東でも梅雨が明けました...梅雨って何となくジメジメして鬱陶しい季節のイメージがありますが、おいらはそんなに嫌いじゃありません。といって大好きということでもないのですが、あのシトシトと降る雨の感覚は好きです。すべてを水に流すって言葉があるじゃないですか。いらいら、もやもやとした感情をあの雨音と流れに任せて洗い流す感じがいいですね。若い頃、悶々としていた時に大雨に身をさらし一瞬にして気持ちの切り替えができた経験もあります...雨にもいろんな表情があります。ぽつりぽつりと落ちてくる水滴を眺めていることで時間というものを考え直したり、霧雨に自然が織りなすアートを感じたり、梅雨の季節にしか味わえない思索の旅へと誘ってくれる魅力が満載って感じかな。

その梅雨が明け、来週にはオリンピックが始まります。東京のコロナ感染者1300人を超えました。医療関係者が予測していたシナリオ通りでございます。なのにいつものように危機感がない政府、都知事、安心安全をアホみたいに繰り返す映像を観る度に、もう言葉がでませんわ。自粛しろなんて言われても誰も聞きませんがな...マスコミも、もう諦めたのか中止なんぞも言わなくなったどころか、どうやってテレビ観戦を楽しむかなんて報道になってます。そりゃそうだよね、メディアもオリンピック中継で懐が潤うのでございます。

世の中の仕組みしかり、この世は全て表と裏があって、情報にうかうかと乗っかっているとえらい目にあっちゃいますぞ皆の衆。

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梅雨明けの新宿の空

2021/07/14
【第1504回】

コロナ、災害、楽しめないオリンピックなどなど、スッキリ、ハッキリ、まして梅雨空で蒸し蒸しした晴れない気分のなか唯一希望の星になっているのがアメリカ大リーグで話題になっている大谷翔平選手ではなかろうか...今日のオールスター、ワクワクしながら観てました。第一打席ヒット性のセカンドゴロ、投げては先発、三者凡退で抑えました。そしてなんとこの日の試合の勝利投手にまでなりました。この翔平君なにが凄いかというと成績は勿論のことだが、野球を楽しんでる姿が何とも素晴らしい!イチローという偉大な選手も優れたプレーヤーだと思うのだが野球道に邁進する修行僧的な感じがするのに比べて、この翔平君いつもニコニコ、少年の笑顔を大人になっても保ち続けている。やはり笑顔は人を幸せにしてくれる人間最良の表現であることを証明してくれてますね。おいらもどちらかというとアウトロー的な人生を歩んできたせいか、あまり真面目なプロ野球選手というのは魅力に欠けると思っていたのだが、この翔平君の真面目さは世の中の常識を覆すスケールの大きさを感じさせる希有なる真面目さに違いない。グランドに落ちたゴミをさりげなく拾いポケットに入れる姿、自分に不利なことがあっても嫌な顔せず笑顔を絶やさない翔平君。子供の頃からいくつもの目標設定をしていつもチェックしていたそうだ。やはり己に厳しい人は他人に優しいんですね...ようやく前半戦が終わったばかり、どうか怪我せず初の日本人ホームラン王を獲得してくださいね。ショウータイムはまだ始まったばかりです。

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梅雨の晴れ間の狛犬さん

2021/07/12
【第1503回】

今日から4回目の緊急事態宣言が発令されました。新宿の街は相変わらず多くの人が行き交っていますし、通勤電車も普段通りの混み合いです。もう誰も政府の言うことなんか信じてないし、何の緊張感もない週が又も始まったという印象です。こんななか、来週にはオリンピックが開催されますが、ぼったくり男爵の来日、無観客での開催不満、そして見え見えの広島訪問、もうしらけてオリンピックなんてどうでもいい!という人達が随分出てきました。なんとも盛り上がらない大会になっちゃったもんでございます。アスリートのみなさんも複雑な気持ちだと思います。片や、ずれずれの大臣がとんちんかんな発言も飛び出し全くもって呆れたもんでございますね...飲食店も聞く耳を持ちません「このままじゃ潰れてしまうし12日からは平常通り酒も出し営業します」なんて張り切っていました。

すべてがオリンピックありきで進められた結果がこの有様では到底国民は納得できません。オリンピック関係者であろう人物がマスクもしないで新宿の街を歩いていました。大きな声で会話してるので皆避けるようにしていたのだが、実際のところこの外人さんの方が危ないのじゃないかしら?だって、日本人のワクチン接種率はまだまだなんですからね。

おもてなしを宣言したことで、大会関係者をはとバス東京観光コースに連れてってくれるとのこと。修学旅行も運動会も中止してるのにこんな計画理解されるのでしょうかね?

ともあれ、時は暑さと共に確実に進んでいます。行きつくところは所詮、自分の身は自分で守らないかんということですな...コロナに感染しなかった人、そして医療の最前線にいる人こそメダルをあげて欲しいでごわす。

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あんトーストで一服
(西荻窪JUHAにて)

2021/07/09
【第1502回】

昨日、今年10月に公演する東憲司作・演出「にんげん日記」チラシ・ポスターの撮影を行いました。午前中は能嶋三智枝役の賀来千香子さん、トムの芝居には初めての出演です。いや、本当に綺麗な方ですね。若い頃からモデルの仕事もされただけあってスタイルも見事です。人の前に立つことを生業としていることを意識されたプロ中のプロですね。柔らかい物腰からその人柄の良さも十分伝わってきました。三人のベテラン俳優をいかに翻弄していくか稽古場のバトルが今から楽しみです。

午後からは、能嶋桜役の大手忍さん、劇団桟敷童子の女優さんです。可愛い顔した年齢不詳の素敵な方です。東憲司さんの世界を表現していく重要な役を見事にこなし多くのファンを獲得しています。今回も忍さんの魅力全快の役柄なので期待しています。

続いては村井國夫さん、トムの芝居には4回目の出演になります。いつみてもダンディ、トムの芝居では剛と柔を織り交ぜ、作品に様々な彩りを施して頂きました。そして今回トム初登場の小野武彦さん。映像、舞台で小野さんの的確な演技と存在感は皆が納得済みです。最後に高橋長英さん、トムの芝居はなんと6本目、長英さんの飾らない人柄がそのまま舞台にも反映され、まさしくいぶし銀の味ですな。長英さんとは良く酒を飲み、物まね合戦をしてきました。

それにしても、俳優座花の15期である小野、高橋、村井さんが長い芸能の世界で初めての共演となる今回の芝居。しかも三人が大好きな東憲司さんの作・演出ときたもんで、おいらも大いに楽しみにしている芝居でございます。

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神様ハグロトンボ

2021/07/06
【第1501回】

昨日、福岡県小郡市文化会館で「狸の里帰り」の千秋楽を無事に終えることが出来ました。5月21日東京で幕を開けたものの、コロナ禍のなかでの公演は艱難辛苦の連続でした。キャスト、スタッフの努力の賜物だと思っています。そして何よりも、この困難な状況下でありながら劇場に駆けつけてくれたお客様には感謝の気持ちで一杯です。昨日のカーテンコールで柴田理恵さんが言ってました。「俳優なんぞはお客様の前で芝居できなかったら何の存在もありません...こんな時にこそ来ていただいたお客様は一生忘れません。」カーテンコールに並んだ6人の俳優の表情は全ステージをやり終えた達成感と、事故もなく千秋楽を迎えることが出来た安堵感で満ち溢れていました。福岡出身の岡本麗さんの九州弁が笑いを誘っていました。芝居はまたスタッフの力なくしては成しえません。朝早く仕込み、芝居の間は転換、終わればバラシ、休むことなく舞台を支えてくれるスタッフの皆さんがあってこその舞台です。

2021年が始まりこの日まで不安を抱えながら4本の芝居を何とか上演できました。緊急事態宣言で無観客なら許可するなんて理不尽な達示で「Sing a Song」の東京公演はやむなく中止をしましたが、ここまで数多くの公演ができたことは奇跡に近いと思います。コロナで多くのことを学んだのも確かだし、演劇が世の中の大切なピースであることも確認できました。まだまだすべて道半ばですが、芝居を観たいという人がいる限り演劇が滅びることはないということを確信した半年でもありました。

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野に咲く花

2021/06/30
【第1500回】

昨日、「Sing a Song」のラストステージを神奈川県相模原演劇鑑賞会主催の公演に行ってきました。4月の稽古から3カ月、なんとか千秋楽を迎えることが出来たことに感無量。緊急事態宣言下のなかでの旅公演、スタッフ・キャストの強い意志と結束で乗り越えることが出来ました。そして何度も言いますが演劇を生活の一部としてとらえ呼んでくださった演劇鑑賞会の皆さんには本当に感謝です。こんな時に芝居なんぞやりやがってではなく、こんな時こそ演劇をやることによってコロナの閉塞感を打破していこうとする鑑賞会の方々に意義ある演劇を届けることが出来たことはとても嬉しいです。今回の公演の評判すこぶるよろしいとの報告を受け、当然ながら次なる芝居に向けての励みにもなることは間違いありません。カーテンコールの時に、相模原演劇鑑賞会の皆さんが作ってくれた手作りの「千秋楽おめでとう!」の飾り、プラカード、ラストステージを大いに盛り上げてくれました。

この3カ月、おいらも含めて関係者すべて安眠できる日はなかったのではなかろうか...誰か一人でもコロナ感染者が出ればその場で芝居は中止になってしまうのだから、まさしく戦々恐々たる日々であったに違いない。電話が鳴るとドキッ、メールを開く時にもハラハラ、こんな体験、これまでの人生でもそう体験できることではありません。いや、こんなこと体験したくありませんです...なのにオリンピック開催で又再びなんてことになっちゃう不安が残されています。開幕まで、あと24日だというのに未だてんやわんやしとります...どこが安心安全や!差別じゃないけれどこの時期、海外から来た人たちが都内ぶらぶらしたり飲食したりする姿に接近するのはやはり躊躇しまいますがな。中止という選択はどこにいったやら?

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新宿新南口

2021/06/28
【第1499回】

昨日、「Sing a Song」富山演劇鑑賞会の公演無事終えキャスト・スタッフの皆さん東京に戻ってきました。4月27日の愛知県豊橋演劇鑑賞会で初日を迎え、途中、緊急事態宣言が発令され東京公演は残念ながら中止になりましたが何とかやり切りました、明日、神奈川県相模原演劇鑑賞会がラストステージになります。今回の旅公演、毎日ドキドキハラハラの日々でした。まるでコロナの戦いに細心の注意を払いながら挑む戦士のようでもありました。各地の演劇鑑賞会の人たちの懸命な姿も本当に感謝しかありません。こんな状況の中でこそ伝えることが出来る演劇のチカラ改めて再認識した次第です。演劇の神様がちゃんと見守ってくれたんですね!それは、間違いなく演劇がこの世界に必要だからこそだと思います。

コロナちゃんのせいで、人と会う機会がめっきり少なくなってきたというより会わないのが当たり前の日常になってきました。おいらはあまり過去に拘りを持たない主義で生きてきましたが、さすがに人の出会いが少なくなってくると、最近彼岸に旅立った友を想いだしてしまいます。アングラ芝居時代の同志、島、田島、伊深、皆コロナ騒ぎを経験せず逝っちゃいました。酒が大好きだった田島くんなんぞは「ざまぁみろ...こちらはコロナなんかは関係ねえから朝から飲んでるぜ!」なんて声が聞こえてきます。そして、酒が入れば陽気になり過ぎ、最後は道路にへたり込み、おいらも痛い目にあった日々が懐かしゅうございます。早く、気にせず飲める日が来ればと思うのだが、おそらくオリンピックのお陰でこれも儘ならない気がしてなりません...今日もほろ酔い加減の田島くん、おいらはまだそっちには行きませんことよ。

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梅雨に咲くバラ

2021/06/25
【第1498回】

今日の東京は梅雨の晴れ間、新宿の街を歩いているとジワリ汗ばんできます。今日もいつものように定番の位置にいるホームレスのおじさんがうつろな目でおいらを見つめていました。かれこれ1年になりますかね...最初はまだ眼付も力があったのですが、日毎に諦めの境地の視線に変化するのが手に取るように分かります。まあいろいろ事情はあるとは思いますが、ここはひとつ再スタートする気持ちになってもらいたいなと願います。生きているんだから、人のため世のためによしゃ!と踏み出さんかい...同じ人間として生まれながら自らのチカラではどうすることもできない人たちが世界にワンサカ居る中、この国は己の気持ち次第でいかようにもできる可能性がまだ残されているんだから実にもったいない...

東京のコロナ感染者、又じわりと増え始めています。オリンピックが開催されれば一番怖い街が東京になりそうです。入国管理の甘さ、相変わらずの有事の際に対するシュミレーションのなさ、科学的な根拠も示さずやみくもにオリンピック開催に突き進む姿は、あの第二次大戦に竹槍で敵に突っ込んでいく姿を彷彿とさせてしまいます。でも悲しいかな、そんな政治を選択したのもこの国の人達なんですね...都議会選挙がきょう告示されました。秋には国政選挙、いい加減まともな投票をしてくれといいたいです。と言っても半分の人は棄権するんですから、文句言うんだったら投票所に足運ばんかい!と言いたいのでございます。まあ、おいらも無党派層の一人で頼りになる人物もなかなか居ないのだが、消去法でもいいので、せめてもの弱者の側に立った人に一票投じねばと思っとります。

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事務所ベランダから

2021/06/23
【第1497回】

犬に纏わる2冊の本を読了...一冊目は第163回直木賞受賞作、馳星周作「少年と犬」さすが何年もエンタメ文学を世に出してきた作家だけに、簡潔に書かれた文章なのだが情景が浮かんで、まるで映画を見ている感覚にさせてくれる。6編に登場する人物は誰もが不幸を背負っているのだが、どんな言葉よりも優しい肌触りと温もりで寄り添ってくれるワンちゃん。犬好きな人にとっては涙がちょちょぎれるんではなかろうか...6編の中でおいらは『泥棒と犬』が最も印象に残った。発展途上国出身の犯罪者が示す愛情が切なく胸に迫る思いだ。人間不信に陥った者にとっては、犬は唯一の裏切らない友達だったに違いない。

もう一冊は2019年第17回 開高健ノンフィクション賞受賞作、濱野ちひろ作『聖なるズー』犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」の話である。この本では著者がドイツの動物性愛の人々の家で何日も一緒に暮らし、自ら胸襟を開き相手と深く観察し会話をしている。今、社会でも問われてるLGBTしかり愛の形は様々であり、真の愛とはなんぞや?生き物の在り方に一石を投じる本であるに違いない。

今日6月23日は沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる日から76年にあたる「慰霊の日」である。この日のことを知らない人が全国に75%居るという。確かに戦争そのものが風化しつつあることは間違いない。沖縄戦で人口の4人に1人が戦死した事実、そして今なおアメリカ軍基地が存在し沖縄の人たちに負担を強いていることを忘れてはならない。沖縄の透き通るような空と海、そして朴訥で飾らない人たち、沖縄が他県と同等の幸せな暮らしができることを強く願う。

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燃える夕景

2021/06/21
【第1496回】

先週の週末、久しぶりに新宿花園神社でテント芝居を観てきました。演目は新宿梁山泊「ベンガルの虎」唐十郎の作品の中でも大好きな作品の一つです。なんとこの芝居に今年御年72歳になり、第46回菊田一夫演劇大賞を受賞したばかりの風間杜夫ちゃんが出演しているんでございます。思えば1973年の状況劇場の強烈な初演が甦ってきます...当時のアングラ演劇を牽引していた唐十郎、寺山修司、鈴木忠志、佐藤信などのなかでもおいらは何といっても特権的肉体論を旗印に、日本のみならず海外にまで紅テントを繰り広げていった状況劇場が大好きでした...この芝居の内容はビルマ(現在のミャンマー)、ベンガル(今ではインドとバングラデシュに分断された地域)、バッタンバン(カンボジアの州)、そして日本の下町を縦横無尽に駆け巡る壮大なロマンに満ち溢れているドラマです。芝居の冒頭に風間杜夫扮する隊長、兵士が口ずさむ埴生の宿からビルマの竪琴の主人公水島を想起させる着眼点が素晴らしい。初演には観られなかった新しい試みを仕掛ける演出家・金守珍の唐作品の愛おしいほどの愛情が随所に感じられる。名作は何年経っても名作であり、その名作に新しい息吹を吹き込み新たな作品に仕立て上げる新宿梁山泊の意欲と志に拍手を送りたい。

杜夫ちゃん、貴男のいくつになってもチャレンジしていく役者魂にも勿論拍手を送りたい。ラストにテントが開けられ、ステージ奥から本物のショベルカーが登場しそのバケットにずぶ濡れになりながら乗り込むヒロイン...これがテント芝居の醍醐味、テントなかで繰り広げられた虚構の劇が一瞬にして現実の世界に晒される。唐十郎がテントに拘り続けたことを知らされるときめきの瞬間でもある...だから芝居はやめられませんことよ。

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テントが似合う新宿花園神社

2021/06/18
【第1495回】

昨日、渋谷東急文化村オーチャードホールに島田歌穂さんのコンサートに行ってきました。会場に行く前に、まず渋谷の人の多さにビックリ、しかも若い人がマスクもしないで路上でワイワイガヤガヤしておりました。コンサートの帰り21時過ぎの渋谷の街は一段とヒートアップ、アルコールを出している店には若い人達の大声が外にまで響き渡っておりましたし、なかには早々と満席の張り紙が入り口に...これじゃ間違いなく又もやコロナの大きな波が来る予感がしました。ましてやオリンピックの開催、ああ恐ろしや首都東京!一体全体誰が責任取るんじゃ!責任の所在を明らかにしないまま突き進んでいくこの有様は、まさしく日本が戦争に突入していった過去の苦い経緯と相通じるものがあります。当時との違いは、今は言論の自由があるので約7割の人がオリンピック反対・再延期を表明しているにもかかわらず突き進もうとしている輩にはただただ驚くばかりです。こんな状態のなか出場する選手の気持ちを考えると何だかいたたまれない気持ちにもなってしまいます。国民には散々自粛を強いていながら何故オリンピックだけ特別扱いにするのか?その仕組みと開催しようとする上級国民の魂胆がわかるだけにみんな呆れ怒っているんでございます。

さて、島田歌穂さんのコンサート、誠実な歌穂さんの人柄がよく出ていたライブでした。超満員の聴衆を前に数々のミュージカルの名曲を披露する歌穂さんは、まさしく歌姫でした。ゲスト出演の山崎育三郎さんとのデュエットは絶品でした。さすが、長年日本のミュージカル界で活躍されたプロのステージでありました。

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まだまだ頑張ってます!

2021/06/16
【第1494回】

なんだかオリンピックが既成事実として開幕に向けて着々と進行している状況が恐ろしい気がします。感染者が爆発的に増えても誰一人として責任の所在を明らかにしていないのには呆れてしまう。これまでの経緯から言ってもとても信用できない人たちが、兎に角オリンピックをやりたいがために突き進んでいる。なのに、国会は明日から9月まで閉会、今月末には減給もなく予定通りボーナスまでもらって解散総選挙後の運動に奔走する始末。コロナで困ってる人たちを置いてきぼりするこの輩を徹底的に糾弾しないお人好しなニッポン人。上級国民は庶民を完全に見下しなめてかかっているんでございます。新宿の街でも、阿保らしいと昼間から酒を飲ませている店があります。緊急事態宣言もまん延防止も、ただの言葉遊びにしか感じられないくらいの体たらくな対策にしびれを切らして楽しそうにお酒を飲んでる人達...あちゃ!

「Sing a Song」は昨日から北陸地方に入りました。いよいよラストスパートです。「狸の里帰り」は北海道の2公演を終え今日は網走湖のすぐ側の大空町公演。この季節の北海道は梅雨もなく快適極まりない環境です。北の大地の方々もそうそう芝居を観る機会はないと思いますが、この芝居を観て頂いて少しでもコロナによる閉塞感を晴らして頂ければと思っています。20代前半リュックを背負って道内一周した日々が懐かしい...知床の浜辺でドラム缶の風呂に入り地元の漁師の番屋の泊めて貰ったこと、駒ヶ岳の麓で野宿しているときにオオカミに襲われそうになったこと、礼文島の民宿に住み込み毎日ウニ漁に出かけその場で食べた事などなど...おいら昔から風来坊でありました。

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カルガモさんも考えています

2021/06/14
【第1493回】

ここ10年で最も遅い梅雨入りした今日の東京、ここ数日に比べ涼しい感じがします...昨日、南青山にあるブルーノート東京で桑原あいさんのライブを聴いてきました。1991年生まれのピアニスト、今年出したCD「Opera」の彼女に感性に惹かれ生で聴きたくなった次第です。初めの3曲はソロ、そのあとはベース、ドラムが加わったトリオの演奏でした。次々と繰り出される変拍子リズムに対し、これを心地よく受け止めながら躍動する彼女のピアノは、緩急を織り交ぜ、時には抑制を効かせたプレイで、なおかつエレガントな魅力をひきだしてくれる素敵な演奏の連続でした。ジャズのジャンルを超え、音楽そのものの魅力を伝える若き音の伝道師ではなかろうか...エンニオ・モリコーネの名曲「ニュー・シネマ・パラダイス」のベース、ドラムに見事に絡んでくる彼女のピアノを弾く、いや叩く音色は、あの名画のシーンを想起させおいらの感情を狂おしく揺さぶってくれました。彼女があの曲、あの映画に思いを寄せたそのパッションの強度を強く感じました。演劇然り、やはりライブはなにものにも代え難い魅力をもっているんでございますね。

G7の会議、海辺近くの写真撮影後にひとり取り残され最後尾を寂しく歩く我が国のトップの姿を見るにつけ、なんだか可哀想になりました。人には身分相応と言う言葉があります。番頭さんで終わっていれば良かったのに...うつろな眼差しで安心安全を呪文のように言い続けている貴方、国民のだれにも信用されてないのも又、哀れです。東京トップのおばちゃんのふてぶさしさも怪しいもんでございますがね。

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Blue ♪ Note TOKYO

2021/06/11
【第1492回】

先日TVで渡辺麻恵さんのことが紹介されていました。麻恵さんは過去にトムの作品に3公演参加された方です。結婚する前は大塚麻恵という名前で活動してました。明るく前向きで好感が持てる女優さんでしたが、世界一周旅行を経験しバングラデシュに移住を決意。今は素敵な旦那さんとバングラデシュの貧困にあえぐ子供、女性たちが自立できる手助けをされています。先日アフガニスタンで亡くなった中村哲さんもそうですが、こんな人たちが存在してこその日本だと思います。ひとのために尽くすことが生きてることの証明、いやそのために命を授かったという感謝の気持ちがある人は尊敬します。3年前に帰国した時に麻恵さんからもらったバングラデシュの人たちが作ったキラキラペンはとっても素敵なペンでした。手作りのキラキラ輝いたデザインと書き心地の良い逸品です。TVで観る麻恵さんは一段と美しくキラキラペンのように輝いていました。この世に奇跡的に命を頂いたならばいつまでも輝いていないとバチがあたりますね!バングラデシュ、アフガニスタンに比べりゃなんでんかんでん出来る日本じゃありませんか、愚痴なんてこぼしている場合じゃありませんことよ。人生はアクションでございます、ごちゃごちゃ考えないでまずは行動に移すことです。動いて初めて見えてくるものが沢山あるはずです...おいらも75年間ハチャメチャ生々流転の人生でしたが、がむしゃらに動いたからこそ失うものより得るものの方がはるかに多かったと断言できます。

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何のお願いごとかな?

2021/06/09
【第1491回】

先日、地方の片隅で新宿ゴールデン街の小型版みたいな店が集まった飲み屋街のドキュメントをTV放映していた。店を経営しているママさんも訳ありの人生、集まるお客もそれに輪をかけたような波瀾万丈の生き方を経験してきた強者ども揃い。時には罵倒し、時にはいたわり合いながら今ある生を懸命に生きている。下手な芝居も顔負けの壮絶なドラマを見せつけられる思いだ。人間やっぱり苦労せないかんのかな?いや苦労しなくともすいすいと楽しく過ごしている輩もいるやんけ...なるほど人の人生人さまざまでございますが、なんだか訳あり人生を過ごした人達って、根が純粋で正直のあまり不器用にしか生きられないのかなと思います。調子のいい奴ほど出世もし、ほどほどの生活をしてるのだが、果たして本当に満足しているのかどうかは他人には判断できないのは当たり前でございます。

今読んでいる桜木紫乃「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」も社会の底辺で愛おしく生きている人たちの話です。人の道から外れた人生に何故か惹かれるのは、普通に過ごしている人たちに比べて、はぐれ者のストレートで愚直ではあるのだが、情がてんこ盛りされているからではなかろうか。時代はクールが主流の時代だからこそ情に懐かしさを覚える。しかし情は大切なもんでございます。昭和に生きたニンゲンの戯言ではございませんことよ。

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ガクアジサイ

2021/06/07
【第1490回】

6月もあっという間に2週目を迎えることになりました...この時期、井の頭線にはたくさんの紫陽花が咲き誇っています。車窓から眺める紫陽花は、しばしコロナのことを忘れさせてくれます。ふと、近未来、ウイルス、戦争などにより花々すら見られない世界が訪れたら?なんて考えちゃいます。先日まで続いていたイスラエルとパレスチナの小競り合いで廃墟と化したガザ地区には緑の痕跡すらありませんでした。ガザ地区に住む画家が破壊されたアトリエで画材がなくなりカレー粉などを使って絵を描いていました。権力者、武器産業が一体となって無意味な争いによって無毛な光景を生み出しているのに、いまだストップをかけられないニンゲンの愚かさを日々知らされる世界ってなんなんでしょうかね...

「狸の里帰り」東京公演を終え地方公演がスタートしました。昨日、千葉県市川市行徳文化ホールI&Iで無事公演を終えることが出来ました。12日から北海道をはじめ全国各地で公演します。「Sing a Song」は昨日まで愛知県を終え明日から三重、岐阜を巡演します。どちらも感染予防対策をしっかりと心掛けての公演です。

それにしても東京五輪開催を巡る政府対策分科会の尾身会長の発言について、田村厚生労働相が「自主的な研究の成果の発表」などと発言。この方、眼を充血させながら他の閣僚に比べてよくやってるんじゃないかしらと思っていたのだが、やはり権力のチカラには頭を下げざるをえなかったんですね。政治家になりゃ誰だって総理の座に着きたいのは当たり前。何が国民のため?所詮、政治家なんぞは権力亡者の烏合の衆でございます。

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井の頭のアジサイは地味に都内No1

2021/06/04
【第1489回】

昨日、スカイツリー近くにあるすみだパークシアター倉で劇団桟敷童子「獣唄」を観劇しました。昨年上演された作品なんですが、出演していた村井國夫さんが心筋梗塞で倒れ途中降板となりました。この年の紀伊國屋演劇賞団体賞を劇団桟敷童子、個人賞を村井さんが受賞した作品だけに再度上演するに相応しい作品だったと思います。おいらは初演も観てるんですが村井さんが完全復活し、より密度の濃い舞台に仕上がっていました。何度も書いてきましたが、この劇団の演劇に対する志の高さ、純粋さに頭が下がる思いです。ハイテクとは真逆の人間の体温に一番近いところを信じての芝居作りは演劇の原点でもあると思います。

少年の時に見聞きし心震えた現象を見事な人間ドラマにしていく東憲司さんの変わらぬスタイルは多くの観客の心を鷲掴みして当然ではなかろうか...

さて、オリンピック本当にやるんでしょうかね?宙に浮いたオリンピックをどう調理したらよいのか、コロナも含めて、更には政治がらみときたもんで右往左往しているんでございますね。上級国民のやることは今やほとんどの国民が疑心暗鬼になったおりますんで、どちらに転ぼうが諦めの境地でございます。ただ言えることは、開催されれば他国からのコロナが拡散されることは間違いないし、収束は不可能ではないかということは覚悟せねばならないのでは...この国のトップの眼がますますうつろになり哀れに思う今日この頃でございます。

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下町の太陽

2021/06/02
【第1488回】

1964年にオープンした紀伊國屋ホールの改修竣工記念式典に昨日出席しました。本屋さんの中に劇場があるのは世界でも珍しいそうです。パリから来た芝居関係者もびっくり、しかも演劇賞まで設けて新宿文化を牽引していった功績は大だと思います。小劇場の人達には憧れの劇場で「新劇の甲子園」とまで言われました。双六の上りみたいなもんですね。おいらも役者で一度だけ立ったことはありますが、劇場に漂う雰囲気が文化そのものという感じがしました。トム・プロジェクトを立ち上げたあとも公演で何度か使わせていただいてはいるんですが、観客の方々の劇場に向かう気持ちの高まりが尋常でない感じがします。確かに多くの書物をすり抜けて行くだけで、すでに言葉のシャワーを浴び、いやが上にも想像力を喚起せてくれる気がしてしまうんですから稀有なる劇場かもしれません。

式典はいろんな方々の祝辞の言葉がありましたが、最後にゲストで演奏されたジャズピアニスト小曽根真さんのステージが最高でした。1曲目は「リボーン」、彼の自作であるこの美しい旋律は、新しく出発する紀伊國屋ホールへのエールとなって優しく語り掛けているかのようでした。2曲目は「誰かのために」この曲は昨年アフガニスタンで亡くなった医師中村哲さんに捧げる新作でした。この2曲を聴きながら、小曽根さんがアーテイスト以前に一人の人間としてとっても魅力のある方だと思いました。改めて、人は人を幸せにするために生まれてきたんでございますね。

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水無月

2021/05/31
【第1487回】

「狸の里帰り」昨日東京公演無事千秋楽を迎えることが出来ました...この大変な時期、劇場に足を運んでいただいた皆様に本当に感謝です。カーテンコールの温かい拍手が出演者にとっては何よりの励みです。スタッフの皆さんも良く頑張ってくれました。勿論、こんな非常時になにもわざわざ芝居なんかをやらなくてもとか、観たいけど恐いから行けないとか、そんなひとたちの気持ちも当然のことながら良く分かります。でも、だからこそ芝居を上演する意義があると思います。コロナごときに負けてたまるか!いや、芝居なんぞは有事の時こそきらりと光る存在だと思います。劇場を後にするお客様の顔がほんわかと見えるのも、コロナ金縛り状態から暫し解放されたからではなかろうか...しかも今回の芝居の内容がコロナがらみだったから余計にそう思えたのかもしれません。

そして、こんな時期は詩集なんかを読むと言葉のチカラで一筋の光明が見出せるかも...おいらも最近、1981年生まれの三角みづ紀「どこにでもあるケーキ」1931年生まれの谷川俊太郎「ベージュ」を読了。50歳の年齢差があるにもかかわらず両氏とも言葉がみずみずしい。ベテラン詩人谷川氏がひらがなで綴る詩の理由として「文字ではなく言葉に内在する声、口調のようなものが自然にひらがな表記となって生まれてくると言えばいいのか、意識してひらがなを選んでいるのではなく、文字にして書く以前にひらがなの持つ調べが私を捉えてしまう」という発言が興味深い。何事もシンプルに思考し行動すれば意外と身軽になれるのではないか...こんな時こそ余計なものは脱ぎ捨てて身軽に生きましょうね。

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ことばのちから

2021/05/28
【第1486回】

昨日の雨も上がり今日は穏やかな一日になりそうです。朝起きてベランダから見る樹々の変化に時の経過を感じます。新緑がしっかりと落ち着いた葉を形成し、野鳥のカップルが恋のさえずりを交わしながら飛び回る様がなんとも微笑ましい。昨日の雨に打たれ垂れ下がっていた枝も今日は何か言いたげな感じがする。生きとし生けるすべてが愚直ながらも己の主張をしていることに耳を傾けると、あらためて人間の浅はかなさに気づかされてしまう。

そんな折、またしても緊急事態宣言延長の知らせ...飲食店をはじめ窮地に陥ってる人たちの思いはいかがなものか...発信する人達は自らの給料を下げもせず、いつものように自粛の念仏を唱えるだけ、オリンピックの責任者は開催した方が経済効果があるなんてことを平然とのたまうありさま。暴動が起きてもおかしくない状況なのに、なんともおとなしい国民性。この国はいつまでこのあいまい性を貫き通していくんでしょうかね...

演劇の世界も相変わらず過酷な状況なんですが、芝居を支えてくれる人たちのおかげで何とかやっております。「Sing a Song」今日の和歌山演劇鑑賞会を終え一端東京に戻ります。

「狸の里帰り」は今日が8ステージ目を迎えます。落ち込んでばかりでは何事も前には進みません。こんな時に有効な言葉があります...ケセラセラ♪「物事は勝手にうまい具合に進むもの」「だからあれこれと気を揉んでも仕方がない」生きてるだけで丸儲けでございます。

今日も張り切って活きましょう!

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しっかり活きてます 

2021/05/26
【第1485回】

オリンピックのための緊急事態宣言の延長が為されようとしています。こんな恐ろしいことが7月23日の開幕に合わせて錬られてるなんて...この一年半有効な手立ても打たず、ここにきて慌ててワクチンを打ち出してますが時既に遅し、コロナ禍で苦しんでいる人達に大した手当もせず、オリンピック関係者には手厚い対策を講じるなんて本末転倒もいいところでございます。金にまみれた近代オリンピックにごますり、利権にあやかろうとする政治家、企業、マスコミにうんざりです。命をすり減らして医療現場を支えている人達にどの面さげてオリンピックに協力してくださいなんて言えるんでしょうかね。外国から大勢の人達が来れば感染が拡がるのは今までの杜撰な検疫からも分かる筈なんだが、もうとにかくオリンピック開催に向けての狂気の沙汰が繰り広げられています。代々木公園には東京オリンピック・パラリンピックのパブリックビューイング会場のために、公園の木の枝を切る作業が始まりました。人の流れ、三密を日々懇願している都の言い分とは異なるのではないか...それにしても、IOCのトップが緊急事態宣言下でもオリンピックを開催するなんて発言、とんでもない!なんてこと国のトップが抗議できないなんて本当に政治は腐りきっています。仮に開催した後の日本の状況を考えただけでもぞっとします。

「狸の里帰り」6ステージ目、「Sing a Song」は今日、奈良演劇鑑賞会が無事終了しました。

コロナ禍のなか、演劇はしっかりと発信し続けています。

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ふくろうの街で「狸の里帰り」やってます

2021/05/24
【第1484回】

昨日で「狸の里帰り」3ステージ目を無事終えることができました。昨日のステージ初日が出たという出来栄えでした。まさしく芝居は生き物ですね、初日はやはり硬さが出ますし、2目目は安心感で少し緩みが出てましたし、いつかどこかでぴたりと当たる出来になるもんですが早くも昨日がその日でありました。演者と観客の呼吸もぴたりとはまり冒頭から芝居の軽快なリズムを創りだしラストまでお客のハートを鷲掴みという良質な芝居に仕上がった次第です。役者という生き物はお客の乗りには一気呵成に乗りまくり、普段表現できないものまでものにしてしまうんですから恐ろしいもんでございます。これからどこまで成長していくか本当に楽しみな舞台になってきました。

「Sing a Song」は姫路市民劇場の公演を昨日無事終えることができました。これで兵庫県の4ステージ何事もなく好評の中終えることができました。公演前は兵庫のコロナの感染も拡大し公演が危ぶまれていたのですが演劇鑑賞会の皆さんのおかげで上演できたのは嬉しい限りです。でも、まだまだ油断禁物、いま公演中の2作品これからも上演が続きます。

一日として安心して眠れない日が続くのはおいらも含めて皆同じですが、お客様が喜んで劇場を後にする姿を見るたびに「必要なものがなくなるはずはない...」お天道様はちゃんと見守ってくれるから大丈夫!と言い聞かせている日々でございます。

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「狸の里帰り」只今上演中!

2021/05/21
【第1483回】

「Sing a Song」神戸演劇鑑賞会の3ステージ無事終わりました。神戸もコロナ禍のなか大変な状況だったのですがキャスト、スタッフ、そして鑑賞会の皆さんに感謝です。1年お待たせしての公演だっただけに感慨もひとしおではなかったかと思います。ステイホームばかりじゃそれこそ心身のバランスおかしくなっちゃいます。家飲みの酒の量も増え家庭内の不穏な噂も時々耳にします。そうならないためにも、たまには劇場に足を運び疲弊した心身に清々しい風を送り込むのもよろしいかと思います。勿論、映画館、美術館、コンサートも同様です。未だに映画館、美術館が閉館されているのもどうですかね?国民には延々と自粛を要請しながらもオリンピック開催に向けては必死豆炭なのはどう見てもおかしいんじゃありません。お金塗れの大会にうんざりしながら国民の命をないがしろにしている人たちに血税払いたくない!庶民の正直な気持ちです。

今日は「狸の里帰り」東京芸術劇場シアターウエストでの公演初日です。個性溢れる俳優陣の演技が見物です。3月に公演した「たぬきと狸とタヌキ」の続編ですが、この時代に即した内容で、しばし生の舞台に身を任せコロナを忘れる良い機会の舞台になると思います。

大相撲の世界では大関朝乃山が昨日から休場。これもコロナによる出来事、平常であればたまには、ぱっと派手に遊びたいのでしょうがここは自分自身に張り手をかまして我慢して欲しかったですね。出身地富山の人たちもがっかりしてることでしょう...こんな状況だからこそ油断禁物、心引き締めて過ごしましょう皆の衆。

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あら!ふえちゃったカルガモちゃん

2021/05/19
【第1482回】

昨日、西荻窪のスタジオで今年9月に上演する新作・風間杜夫ひとり芝居「帰ってきたカラオケマン」のチラシポスターの写真撮りをやってきました。72歳になる杜夫ちゃんコロナもどこ吹く風、4月20日に第46回菊田一夫演劇大賞を受賞しました。いやいや、元気溌剌、歴史ある賞の大賞ですからたいしたたまげたもんでございます。常に役者として第一線を走り続け、ことに演劇人としての業績が評価されたんだと思います。昨日の撮影時もカメラに向かう表情がおちゃめで、色気があり、そして風格も自然に醸し出す余裕なんて様を見せられると、ほんまにこの人役者になるためにこの世に生まれてきたんやなと改めて思った次第でございます。1997年に始まった風間杜夫ひとり芝居、今年の新作で9本目となります。こりゃ世界演劇史上ギネスブックに登録されてもおかしくない快挙です。しかもアジア、ヨーロッパ、アメリカと世界を巡演し異国の人たちにも十分喜んでいただきました。

今回の新作は題名の通りカラオケマンこと牛山明が11年ぶりに帰ってくるんです。この11年間何があったのやら、またまたこのコロナ禍のなかで牛山明はどこをさ迷っているやら...興味津々、楽しみな舞台になりそうです。

西荻窪の写真スタジオは東京女子大通りに面しています。通りを歩く学生さんはおしなべて地味な感じがいたします。お嬢様学校で派手な格好は禁じられているのかな...会社の近くにある文化服装学院の人たちの奇抜な服装を見慣れているためからか余計にそう感じました。でも、どんな格好しようが肝心なことは中身ですからね...

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華やかな女子大通り

2021/05/17
【第1481回】

今年は全国的に梅雨入りが早いみたいですね。いつものような豪雨災害がないことを祈りたいですね。コロナが収束していない現状、ダブルパンチになりかねない危機的状況だけは避けたいものです。21日からの東京公演「狸の里帰り」は今日が最終稽古、「Sing a Song」は明日から近畿地方の演劇鑑賞会の公演が始まります。二つの公演を緊急事態宣言下のなかで実施するトム・プロジェクトもまさに正念場です。幸いにして、キャスト、スタッフも細心の注意を払いながらなんとか日々稽古に邁進していますが、このコロナはちょいと油断すると瞬く間に襲ってくる恐怖があるので戦々恐々たる思いです。

週末は相変わらずのスティホームで人との接触を断っていました。変異株の感染力は今までの予防では太刀打ちできないことは明らかです。家でやることは、いつもの通り映画、読書、音楽そして近場の公園散歩です。先週のトップリーグラグビー準決勝2試合は見ごたえがありました、パナソニックの福岡賢樹選手のプレーが素晴らしい。28歳にして医師の道を選択しての最後のシーズンなのだが途中出血しながらも守備、攻撃ともども卓越したものを感じました、まさに文武両道、神は二物を与えてしまいました。笑顔も素敵、ラグビーの良さを日本に知らしめ新たな世界に踏み出す彼の生き方に拍手を送りたい。野球はライオンズなんとかやっとります。今年は投手が良くなったと思ったら山賊打線が今一つといった日々が続いています。主力が不在の中、若手がいいプレーしていたんですがホームラン狙いの山川どすこいが帰ってきた途端に打線のつながりが無くなった気がします。ブンブン振り回すだけが野球じゃありませんことよ、状況判断してチームプレしてくださいな。でも、なかなかうまくいかないところも野球の面白いところでございます。

家を出て、風にそよぐ樹々を眺めているだけで気持ちが豊潤になってきます。木々が大地から水を汲み上げると同様に、緑の美しさから疲弊した心身に潤いをもたらしてくれます。コロナなんかに負けていられるか!なんて気分にさせてくれます...感謝。

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自然のアートに感謝

2021/05/14
【第1480回】

今日は、夏日でございます。東京公演は無念にも公演中止になった「Sing a Song」地方の演劇鑑賞会の公演がスタートしました。昨日、横浜演劇鑑賞会の公演を観に行ってきました。一年間待っていた人たちの熱い思いが会場を埋め尽くしていました。あの忌まわしい戦争と今のコロナ禍が重なる思いで舞台を凝視されていたのではないかと思います。あの苦しい戦禍のなかで、しばし人の気持ちを潤沢にしてくれたのも歌であり、今コロナで閉塞している社会を解放してくれる一つに生の舞台であることは間違いないと思います。観劇後に会場を後にする人達の言葉が印象的でした。「一年間待った甲斐があったね...やっぱり生の舞台は最高だね!」こんな言葉を耳にすると、苦境を乗り越えなんとか実現に向けてきた労苦が吹っ飛んでしまいます。勿論、この状況のなかで頑張ってくれたキャスト、スタッフも同じ思いだと思います。そして、何とか公演を実現したいと粉骨砕身日々奮闘してこられた鑑賞会の方々には感謝感謝です。芝居を日常の生活の一部としてくれる人達があってこその演劇です。アートを愛する人がいる限り国が滅びること無いと思います。大変な日々が続いてますが、こんなホットになれる日が持てるだけでも幸せです。改めて生きてるって捨てたもんじゃございませんことよ...

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今日も元気に咲いてます
アンネのバラ

2021/05/12
【第1479回】

今日から緊急事態宣言の延長です...新宿のデパートも部分的に営業開始しています。昨日は都庁前で映画関係者の人達がプラカードを持って無言の抗議をしていました。劇場は50%で営業出来るのに何故映画館は除外されたのか?という素朴な疑問です。話もしないスクリーンを眺めているだけなのにおかしな話です。方や、五輪担当大臣の「コロナ禍で分断された人々の間に絆を取り戻す大きな意義がある。この東京大会は世界中の人々が新たな光を見出すきっかけになる」なんて言葉。なんとも白々しい、復興オリンピックはどこにいったのやら、とにもかくにも議員の先生方コロナの病にかかって頭がおかしくなったんじゃないかしらと思ってしまいます。街の声もほとんどの人が「いつまで緊急事態宣言連発してるのかしら...今更有効性はないんじゃない?」と言っております。もうほとんどなめられた状態であることをわかっているのに無能無策の有様。

新宿の飲食店閉店の張り紙も目立つようになってきました。失業者も増え、コロナ後の社会も一筋縄ではいかないのでは...今回のコロナ禍のなかであらたな生き方を模索している人たちが沢山いるのも事実です。ピンチはチャンスの裏返し、こんな機会もそうそう訪れるわけでもなし、しっかりとものにしたいものです。それにしてもいつまで続くのコロナちゃん...そろそろ勘弁してちょうだいな!

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コロナに気を付けてネ

2021/05/10
【第1478回】

初夏のような日が続いています。「Sing a Song」東京公演に続き5月21日からの「狸の里帰り」も公演中止かと思いきや、何とかやれることになりました。何の対策もしないで緊急事態宣言の乱発で振り回される日々、暴動が起きても不思議ではないのにお行儀が良いこの国の人達。国民はこの一年以上マスク、手洗い、外出自粛をして参りました。収入も減り厳しい現実に耐えてきました。どうすりゃいいのさこの国は?とりあえずは次の選挙で役に立たない議員に鉄槌を下すしか手立てはないのかな...かといって、野党の皆さんも今一つ歯切れがよくないしと困ったもんでございます。

片や、いまだにオリンピック開催の有無に関しての発言がはっきりと聞こえてこないのもなんとも情けない気がします。誰もが悪者になりたくないんでしょうね。この状況を見て誰もがオリンピック開催は難しいと思っているのに何故口チャックしてるんでしょうかね?いろんなところに差し障りがあるので言えないんでしょう...政治家は勿論、メディアに関する人たちはオリンピックに協賛している企業にも忖度してる気がしてなりません。周りの様子を伺って態度を決めていくのも処世術の基本だとは存じてますが、一度きりの人生じゃないか!筋が通ったことを成し遂げてこそ、この世に生まれてきた意義があるんじゃございません。

この閉塞した状況の中、自然界は新緑と美しい花と虫たちの春の宴でキラキラしています。

こんな景色見させていただきありがとうでござんす...それに比してニンゲンいつまでたってもまだまだですな。

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甘いかな?

2021/05/06
【第1477回】

GWも終わり今日から仕事再開です。本来であれば「Sing a Song」の東京公演中なんですが生憎の緊急事態宣言、無観客での劇場公演OKなんて理不尽なお上の御達しで公演中止と相成りました。今日の情報では更なる緊急事態宣言の延長がささやかれており、全く踏んだり蹴ったりお手上げ状態でございます。多くの人のご意見、この1年以上政治家、行政に携わる人達何やってたんだろうか?呆れて怒る気にもなれませんわという気持ちではないかと思います。

おいらはGWの間は変異株の異常な感染力ということもありホームステイに徹していました。映画、読書、音楽、散歩という4本立てで過ごしました。それぞれの分野のベスト1は次の通りです。映画は中国映画「活きる」チャン・イーモウ監督が描く1940年代から1970年代の中国人影絵師の生き様を描く作品。今消えゆく懐かしい中国人民の姿、家並み、食べ物などなどがきめ細やかに映し出される。共産主義批判が間接的に表現されており、本国では放映禁止。一党独裁のなかで映像を武器にして闘う映画人に拍手を送りたい。音楽部門は新進ジャズピアニストの桑原あいの新作ソロ・ピアノ・アルバム「Opera」1曲目のニュー・シネマ・パラダイスから透明感溢れるピアノの音が心地よい。5曲目のビル・エヴァンスの名曲ワルツ・フォー・デビイを挟んで終曲デイドリーム・ビリーヴァーまで鍵盤の上を心地よくステップさせてくれる気分にさせてくれる満足のCDです。書物は亡き車谷長吉さんの全集三巻をじっくり読ませていただきました。著者の独特の人間観察が鋭くもあり愛おしい。散歩は杉並大宮八幡宮の空を気持ちよく泳ぐ鯉のぼりの姿でした...ふと目の前に友人の書家である井上龍一郎氏のカレンダーに書かれた中村哲氏の言葉「飢えや渇きもなく十分に食えて家族が共に居れる、それだけで幸せだと思えないのか」その通りでございます。

昨夜、長崎の友人原さんから博多六本松「ヒロ」のママである田和玲子さんが亡くなったとの連絡がありました。おいらにとっての青春であり、風来坊のおいらを温かく迎えてくれたお店とそこに集まる心友との日々は生涯忘れることはないだろう...自由奔放でありながら繊細な優しさを備えた玲子さん、本当にお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね...

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楽しくおもしろそうに泳いでる

2021/04/30
【第1476回】

4月23日(金)『スマイル!岡江フェスティバル~音楽とともに~』を観ました。

岡江久美子さんが亡くなって一年。家族である大和田獏さんと美帆さんの企画で12時からライブ中継でした。岡江さんと関わった人たちの共通する言葉は「太陽」。気さくで朗らかで天衣無縫の人だったんですね。岡江さんが残した太陽の温かさは、多くの人達に今なお生き続けているに違いありません。誰しもいずれ遅かれ早かれ死を迎えます...だとすれば、残された人たちに一つでもいいから素敵なプレゼントを残して逝きたいものですね。こうやって何とか人類が永らえているのも、そのプレゼントが受け継がれているからだと思っています。何もことさら無理してプレゼントを探す必要はないと思います。ちょいと周りを見渡して身近な生き物に優しくなれるだけでも、その小さな波が大きなうねりになることだってあるんじゃないかと思います。

新緑鮮やかなGWですが2年続けてコロナに泣かされています。こちらも2年続けての芝居中止で涙がちょちょぎれますわ。こんな時期にオリンピックの観客どうしようなんてナンセンスなことを話しあってる人達の神経どうなってるんでしょうかね。ここはオリンピック中止!と、いの一番に言った人が次期総理大臣になれるかもしれませんぞ...まあ政治家なんぞはコロナさえも政争の具にするぐらいの図太さがないと務まりませんことよ。

明日から5日まで散歩と家飲み読書、映画館もやってないのでアマゾンビデオで埋もれた映画を見つけて鑑賞などなど...コロナ禍のなかでの過ごし方もなかなかオツなもんでございます。

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今年もアンネのバラ咲きました

2021/04/28
【第1475回】

「Sing a Song」東京公演は中止になりましたが、昨日、愛知県豊橋演劇鑑賞会の主催で穂の国とよはし芸術劇場で初日を迎えることが出来ました。この大変な時期に呼んで頂いて感謝しています。スタッフから、完璧なコロナ対策の中で実施されてる映像が送られてきました。正直なところ、劇場から感染者が出たなんてことは今のところ聞いていません。客席で大きな会話をすることもなく静かに芝居を観てるんですから大丈夫な筈なんですが...東京の四カ所の寄席の席亭が大衆娯楽の寄席は「社会生活の維持に必要なもの」との判断に基づき感染対象をしながら営業を続けると言う姿勢に多くの共感の声が寄せられているのもよく分かる。それに対して、大臣が閉めてくれと言ったそうだが、あんたら一年間ほとんど学び無しでここまできた経緯を考えると説得力がないのも当然でございます。

今日も新宿西口の居酒屋では白昼堂々と昼飲み出来ます!と看板掲げて営業してる店を見かけました。あてにならないお上の意見なんて聞いちゃ居られない!ごもっともでございますが、でもここは何とかしないといつまで経っても終わりませんぜ...おいらにも、とうとうワクチン接種の案内が来ました。おいらはごめんなさいしちゃいますね。欲しい方におゆづりいたします、コロナも怖いけどワクチンも恐くありません?もともと化学物質で構成されてる薬は余程のことがない限り飲まない習慣なので、この新ワクチンもまだ手を付けたくはありませんね...何とか、自然な形でコロナとお別れできればと考える次第でございます。

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いつか来た道

2021/04/26
【第1474回】

「Sing a Song」東京公演中止になりました...観劇を楽しみにしていただいた皆様には本当に申し訳ありません。なにせ国、東京都のやることが思いつきに等しい措置なんでこちらも困ってしまいます。要請の中身にただただ呆然としてしまいます、劇場に対し無観客なら許可しますなんて文言どこから出てくるんでしょうかね?演劇は観客が存在してこその生業です。子供でも分かりそうなことを、国そして東京都のトップが平然と当たり前のように発するんですから何をか言わんや...リスクを背負いながら稽古をしてきたキャスト、スタッフ、お客様に来ていただくためにあらゆる手を尽くしてきた制作者、劇場の労力が一瞬にして無になる現実を痛いとも痒いとも思わぬ政治家、行政トップに怒りを感じます。そして今日東京五輪・パラリンピック組織委員会が日本看護協会に対し、大会期間中の医療人員として看護師500人の確保を依頼したことが分かりました。やる順序が違うんじゃありません?そんなことする時間があるんだったら今困ってる人たちに手を差し伸べるのが普通じゃございません...何度も言います!あんたらの無為無策の政策で困っている人たちに頭を下げ、あんたらの血税からいただいている給与を返納せんかい!そうでもしないとほとんどの国民は納得しないと思いますがね。

連日、良い天気につられて人出も相変わらず多いような気がします。三度目の緊急事態宣言あまり効き目がないのかな...連日、檄を飛ばす都知事のおばちゃんと、うつろな目で覇気のない言葉を吐くガースーちゃん、なんだかリピーターおばちゃん、おじちゃん人形に見えますがな。

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錦糸町稽古場近くから

2021/04/23
【第1473回】

又もや緊急事態宣言...もうあきれて怒る気もなれませんわ。この一年間何してたんでしょうか?政治家、行政の長、まったくもって国民のことなんぞ考えていないことを国民の方々が認識すべきです。他人任せというか、思考停止しているととんでもない嘗ての悪しき日本になっちまうことに危機感を持たないといけませんがな。今回もオリンピックIOCバッハ会長の来日に合わせての期限としか言えない見え見えの策。ほんまにオリンピックをなお実施しようとする政府、東京都知事の頭狂っているとしか思えませんが...中止を進言できない事情は、すべてお金が動いていて躊躇しているのがよくわかります。コロナ対策も十分にできない連中がオリンピックなんぞできるわけがない。こんな分かり切ったことなのにストップできないこの国のシステムにうんざりしてるんですが、もういい加減お人好しのこの国の納税者は自ら己の首を絞めてることにもういい加減気づいて欲しいですな。

今日から「狸の里帰り」の稽古始めです。コロナの戦場の中、コロナの網を潜り抜けても公演日が決まっている以上走り続けるしかありません。一年前には、今年は安心して公演できると思っていたのにまさかまさかの事態でございます。とにかく万全の態勢で稽古をスタートさせたいと思っています。

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剪定されても新緑はニョキニョキと

2021/04/21
【第1472回】

昨日、日本経済新聞に神戸芝居カーニバルを30年継続している中島淳さんの記事が掲載されていました。おいらも親しくさせてもらってる大先輩です。マルセ太郎「スクリーンのない映画館・泥の河」、狂言師茂山千之丞「一人狂言」、小沢昭一「唐来参和」今や俳優として活躍してる田中眠さんの場踊りなどなど幾多のきらりと光る表現者とともに神戸を拠点に数十人から300人ほどのキャパで公演されてきました。中島さんのポリシーである観客と演者が濃密なキャッチボールの場にしたいという拘りがあったのだと思います。大きな赤字さえ出さねば持続したいという姿勢も只々頭が下がります。

大阪で初めてご一緒して飲んだ場所も、いかにも中島さんらしい飲み屋でありました。梅田の庶民的の一杯飲み屋ですが出てくる食べ物が安くてうまい。気取りもなく凛とした武士の雰囲気においらもすっかり魅せられてしまいました。人間見栄っ張りで銭儲けに走る輩が多い中、己のスタイルを貫き通しながらも楽しんでいるさまはまさしく痛快そのものです。

今年81歳になっても5月8日から11月まで、80代半ばで一人語りに挑戦している木津川計さんの口演を神戸市立灘区民ホールでやるってんですから、そのエネルギーには恐れ入谷の鬼子母神でございます。コロナが収まったら又ゆっくり中島さんと杯をかわしたいな...あのサミュエル・ウルマンの言葉を思い出します「歳を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いがくる。」あせらず遊び心満載で生きてる中島さんにぴったりの言葉です。

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誕生日のないマツバウンラン
(花言葉は輝き)

2021/04/19
【第1471回】

昨日、埼玉県志木市民会館パルシティホールで「Sing a Song」の公開舞台稽古を上演してきました。建前上稽古を公開するということになってはいるんですが、実質上本公演と同じです。役者さんもマスクを外しての芝居となりました。このご時世、稽古中はずっとマスクをしたままの稽古でした。少しでもリスクを避けるための仕方のない対応でしたが役者さん良く頑張ってくれました。ようやくこうして再演できたのに、まさかのコロナの再延、またしても苦難を強いるのかコロナ野郎と苦々しく思うのですが、なんとかコロナ網を潜り抜け公演を成就させねばなりません。この日も万全の態勢で無事公演を終えることが出来ました。お客様の温かい声援が何よりも強い励みであり後押しでした。アンコールの拍手もいつもよりヒートアップしてた感じがしました。終演後、楽屋に行き、少しでも会話を少なく時間も短くとプロデューサーのおいらも随分と気を遣いながらの対応してまいりました。いつもだと帰りに一杯やりながら当日の芝居の仕上がりなど含め歓談するのも芝居屋さんの楽しみの一つなんですが、もしや感染すれば今までの苦労も一瞬にしておじゃんになってしまうんですからここは自粛するしかありません。

27日から愛知県、東京公演、そして関西、中部北陸と6月一杯46ステージを予定してるのですが、このコロナのまん延でどうなることやら?安心して眠れませんがな...と言ってもおいらには芝居の神様が付いておりますけん大丈夫じゃないかしら...とポジティブに思っとります。

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キャベツの花

2021/04/16
【第1470回】

昨日、「Sing a Song」錦糸町稽古場での最終稽古を観てきました。マスク着用での稽古、俳優さんも大変だと思いますが芝居は完璧に仕上がっていました。戸田恵子さん演じる歌手三上あいこの台詞「早く戦争が終わって、みんなが好き勝手に歌を楽しめるようになればいいのにね。」この言葉がそのまま、今回の芝居をコロナ禍のなか駆けつけてくれたお客様に対する希望のメッセージになればと思いました。コロナもまさしく戦争です、この非常時に人はなにがしかの救いを求めていると思います。芝居がその一助になれればとキャスト、スタッフ一丸となって感染対策も含めて稽古してきました。日々増え続ける感染者、そして新たな変異株の問題、はっきり言ってアチャ~と悲鳴をあげたいところですが、ここで引き下がるわけにはまいりません。どんなに警戒しても、眼に見えないコロナちゃんだけに困ったもんでございます。

もうそろそろ堪忍してや!全世界の人たちが戦争は止めにします、環境を大切にします、もう金品に対する欲望もいいかげん止めにしますなんてことを頭下げてコロナちゃんに申し立てすれば許してくれるかもしれませんな...

政治家、行政の人たちの自粛要請の掛け声にも関わらず、人は相変わらず飲食し不要不急の外出をしています。片やオリンピックもやるのかやらないのか?いつになってもおかしなニッポン...どうすりゃいいんでございましょう?うん、つまるところは自己防衛しかありませんな。

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スカイツリーさん
見守ってちょうだいな!

2021/04/14
【第1469回】

今日の東京久しぶりに雨が降りました。若葉に降り注ぐ様がとても美しい!コロナのことも暫し忘れさせてくれます...つい最近も親類の訃報が届きました。こんな時期ですからお線香をあげにも行けず、唯、懐かしい日々を想い出しながら手を合わせました。もうかれこれ7年前に古都奈良から上京され、共に飲食しながら楽しく歓談していたのですが、おいらのサプライズで新宿ゴールデン街に誘い出すことにしました。世界に誇るディープな世界にビックリしながらもキラキラした表情は強く記憶に残っています。まるで子供に戻った如く無垢な魂も垣間見た瞬間でもありました。

生者必滅、会者定離...生まれてくるものは滅び、出会っても別れる定め。その通りではあるが、死しても、かかわった人、あらゆるものに生きた証は歴然として残ります。その記憶が記録として、残された人をサポートし、共に歩む力になることは間違いない事実です。おいらの世代、これからも沢山の別れがあると思います。勿論覚悟はしてますが、おいらに蓄積された想い出の財産はいつも生き続けおいらを励ましてくれてます。

福島第一原発汚染水、海洋放出...きれいな海、そこに住む魚、そして漁業に携わってる人達、なんとも納得しづらい決定だと思います。天災然り、コロナ然り、場当たり的な対応しかできないこの国の現状あまりにも悲しすぎて涙も出ませんばい。

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萌える新緑

2021/04/12
【第1468回】

今日から東京もまん延防止が始まりました。でも、街は緊張感もなくコロナ慣れした人たちが何事もなく行き交う光景がなんとも不気味な気がしました。

先週の土曜日、映画「ノマドランド」観てきました。画面から漲る圧倒的な人間の存在感に恐れ入りました。アメリカの社会から零れ落ち、自ら選択したノマド(遊牧民)の淡々とした生き方のなかに孤独と、過去と、自立と、自由とどのように折り合いをつけていくか...アメリカの荒涼とした大自然の中でくり広げられる時空間は、まさしくこれからの世界をどう舵取りしていくのか観客の想像力を問う作品だと思います。安っぽい連帯、ヒューマニズムなんかより、この孤独からこそしか、もう一度世界を立て直し構築するしかないのではないかと思える作品でした。

何といっても主演のフランシス・マクドーマンドが素晴らしい。2017年にアカデミー主演女優賞を受賞した「スリー・ビルボード」を観た時にも凄い女優さんだと思ったのだが、今回もノーメイクで居るだけの存在感で勝負できるなんて、さすが映画の国アメリカだ。日本でも生きてきたそのすべてを飾ることなく勝負できる俳優さんが出現して欲しいなと思うのだが、今のテレビ、映画産業の状況下では無理でしょうな...この映画も想い出も、モノも捨てていくことがテーマなのだが、役者の演技だって同じことだと思う。余計なものをそぎ落とし何もしないことが究極の演技だと思うのでございます。

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稽古場近くの横綱公園

2021/04/08
【第1467回】

あちゃ~東京もまん延防止要請決定。緊急事態宣言とどう違うのかな?国も行政も打つ手がなく新語を作って目先を変えるしかないのかな...なのに、満面の笑みで聖火リレーを実施し、沿道を埋め尽くす観客から声援が飛び出す始末。これはもはやマンガですな...あまり好みでないあの楽天の親分もさすがにオリンピックは中止すべきと言っておりますし、早く結論を出さないといけないんじゃないかしらと思うんですがね。

こんな状態でありながら春のお花は次から次へと花を咲かせています。なんだかきれいなお花さんから頑張れよ!とエールをいただいているみたいです。木々に芽吹く新緑の美しさを見る度に命のありがたみをつくづく感じます。ここ何年かで亡くなった6人の親友との楽しい日々が何故か想い出されます。かれらも、コロナの感染にはさぞかしびっくりしているでしょうね。でも、あっちの世界にも違ったウイルスが蔓延しているかも知れませんな。

いずれにしても、いつまでも美しいものを見続けて死んでいきたいもんでございます。

 

美は訓練である。金が万能という刷り込みの世で長年戦って疲れ果てた皆さんの前にいきなり美を持ち出しても、戸惑うばかりはわかっている。だから、少しづつ皆さんに訓練を施したい。皆さんが金と生活に苦しんでいる間、ぼくは貧に苦しみ、美によろこんできた。

美とは、殉ずるに値する、唯一の地上の宝である。

 

と、画家の亡き堀越千秋さんもおっしゃっております。美しいものにどれだけ接し日常に活用していけるか?これこそが楽しんで生きる極意かもしれませんな。

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地上の宝

2021/04/06
【第1466回】

東京は桜も散りましたが、又、少し寒さが戻ってきました今日この頃でございます...先週の土曜日から「Sing a Song」の稽古が始まりました。昨年のコロナ感染を受け旅途中で公演を中止せざるを得なかった作品です。初演で戸田恵子さんが第43回菊田一夫演劇賞を受賞し、大和田獏さんはじめ他の役者さんの個性的な演技も高い評価を得たなかなかの芝居でございます。まさか!一年後はコロナも収束し思い切り芝居が出来ると思っていただけに、この現状には正直言ってまたもや苦難を強いられてるなと思います。でも、昨年の9月以降4本の舞台を東京、地方で何とか乗り切ってきたので、ここはネガティブに考えないでポジティブシンキングでコロナの波をかわしていきたいと思っています。これまでの4公演で感じたことは、コロナが及ぼす閉塞感を芝居の持つ魅力で随分と開放できたとの意見を多数いただいたことです。こんな状況でのなかでもアクティブな発想が何かを動かすことは自明の理です。だから芝居をやり続ける!お客様もリスクを承知で劇場に駆けつける。舞台と客席との空間を、舞台人と観客が共有して創り上げる時空間の素晴らしさは体験したものしかわからないと思います。この時空間が芸を生み、客席の呼吸で芸が工夫された芝居の歴史をコロナごときで中断するわけにはいきません。

漆黒の闇に灯りが入り、セットが建てられ、客席に観客が埋まっていく過程を眺めながらワクワク、ドキドキしながら過ごしてきたこの夢の時空間がいつまでも継続できますように...ここは演劇の神さんにお願いするしかありませんな。

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今年もありがとう!又来年待ってます...

2021/04/02
【第1465回】

散る桜 残る桜も 散る桜...ひらひらと舞い散る桜の最後の舞は本当に美しい。咲かせてくれた自然に対して感謝の気持ちを込めて落ちていく。どんな生き物も誕生したからにはやがて死が訪れる。自然界の掟を、こんな情景であらためて教えてくれるこの季節の桜のなんと潔いことか...これを見せられて、人はどう生きた方が幸せなのか?よーく考えてくださいませ。そんな桜とは違う、大きな幹にこれでもかという執念で咲いている桜を見て、おいらはなんとでも咲いて見せる!という執念と、ひっそりと可愛げに咲かせていただきますというけなげさを同時に思い致す次第でございます。森羅万象、生き物はいろんな姿形を変えて他の生き物にクエスチョンを投げかける。これを受け止める感性、思考、行動がその人の人生を決めるといっても過言ではないと思いますよ。

いやまた、マンボウなる言葉が世の中を騒がせています...おいらなんてこの言葉からマラカスを手にして愉快に踊るマンボチャチャチャ♪を連想しますな。コロナに合わせて一同楽しく踊りましょうなんてことになったら一大事でございます。せいぜい省略しても、まん延防止でしょう。それにしても、次から次言葉を変えて世の中の空気を換えようとしても大衆はもううんざりでございます...それにしても連日にこにこしながら聖火リレーしている画像を見るにつけ何か変だと思わない?これこそが不条理演劇じゃないかしら...

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なにがなんでも...
いや、ひっそりと。

2021/03/31
【第1464回】

いやいやまいりました...プロ野球開幕したばかりというのにソフトバンクの強さというより層の厚さに、今年もぶっちぎりのリーグ制覇、日本一になっちゃうんじゃないかしらと不安になりました。とてもライオンズのいっぱいいっぱいの戦力と比較すると心配しますがな。逆転されても、いぶし銀みたいな選手が代打で出て試合をひっくり返すんですから余裕すら感じます。我がライオンズも何とか3勝1敗でいいスタートを切りました。ブランドン、若林という新人を積極的に使う辻監督いいですね。金満チームに選手を盗られても若い獅子達が育ってくるライオンズのチームカラーが好きですね。野球は金じゃないんだぞ!というところを見せてくれるだけでも応援し甲斐があるってもんでございます。

いやいやまいりました...厚生省、更生しろ!と叫んでもいまや馬耳東風でしょうな。あきれて言葉が出ませんがな。ほんまに危機感、使命感のない人達がこの国を司っている悲劇です。コロナ感染第四波が来るっていうのにただ単なる傍観者集団。本当に納税者は怒らんといけませんぞ!こんな自然に恵まれた国の春爛漫の季節におっかなびっくり状態で過ごさないといけないなんて情けない話です。

でも、樹木、草花は、怒りを諫めてくれるがごとく美しい光景を繰り広げてくれます。感謝感謝です...

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春の恵み

2021/03/29
【第1463回】

先週土曜日、杉並区善福寺緑地公園に行ってきました。さすがにいつものシーズンに比べて花見客も少ない気がしました。シートを敷いての飲み会禁止の看板が掲げられてるのにも関わらず無視している若いグループも何組か見かけました。こんな輩から感染していくんだろうね。コロナ慣れ、そして何の手を打つことなく一方的に自粛の連呼を呼び掛けるだけの政治、行政に対する諦めからきた行為なのかな...でも、どんなことがあってもひとりひとりの自覚行為がなければコロナの収束はあり得ないということを徹底しなくちゃコロナエンドレス状況は続くに違いありません。

それにしても、現在進行中の聖火リレー、なんとも珍奇な光景にしか映りませんがな...復興の証としてスタートした福島なんぞは笑っちゃいます。走るところだけ整備して、いまだ倒壊し、ままならない町を走りもしないし絵も写さない。おいおい、誤魔化してんじゃないぞ!と言いたい。汚辱に塗れた今回の東京オリンピックを象徴してるようでございます。外国から選手が派遣される情報もなく、日本選手権大会でもやろうとしてるんじゃないかしら?さすがに国も都も気勢が上がらないどころか口数少なくなってきましたね。

開幕したプロ野球の観客の数も驚きました。まあ、声をあげないから少しは大丈夫とは思いますが、あれだけ多くの人達が移動し集まってるんですから危ないなとは思いますが...いずれにしてもコロナとうまく付き合っていくしかこの国の方策はないんでしょうね。こちらも来月から2本の芝居の稽古が始まるのでしっかりと準備してかかりたいと思っています。

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善福寺川緑地公園

2021/03/26
【第1462回】

今日から待望のプロ野球が始まります。昨年よりコロナ感染者が圧倒的に多いのに(昨年の3月25日96人、昨日は1917人)開幕なんて言うのもなんだか複雑な心境なんですが、ここはコロナで閉塞感に陥っている現状にパット明るい灯をともして欲しいもんでございます。おいらのライオンズ愛も70年になります。寝ても覚めてもライオンズ...おまえ仕事よりも家族よりも友人よりもライオンズの方が大切なのか?なんて聞かれたことも多々ありました...でも、おいらの生活のリズムに不可欠なひとつであることは確かです。少年の頃、西鉄ライオンズの選手になることは大きな夢でした。

その夢を未だ追い求めているわけではないのだが、人生の節目節目にライオンズがひょっこり顔を出してきたのも事実です。やはり、西鉄がクラウンライターズ、太平洋クラブに身売りされたときはショックでした。そして、所沢に来たときは涙がチョチョ切れましたでございます。でもライオンズの名前が継続されたので西武ライオンズも応援することが出来ました。この野球シーズンに応援するチームがないなんて、とても寂しゅうございます。野球は本当に奧が深いスポーツです。一投一打のなかにドラマがあり、人生のヒントになるものがたくさん詰まっています。今年はコロナ感染予防の中での開催で鳴り物、声出しも禁止されるのでじっくり野球そのものを堪能できるのがとても嬉しい。昨年は一度も球場に行くこともなかったのですが、今年は改装なったメットライフ球場(西武ドーム)に行ってみようと思っています。ビール飲みながら若獅子の活躍を、そして今年20年目栗山巧選手の2000本安打達成をこの目で確かめることが出来れば言うこと無しですね。今年は優勝しますぜ...頑張れ!頑張れ!ライオンズ!

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ピンクと黄の競演

2021/03/24
【第1461回】

桜も満開で、気分も高揚し、飲めや、歌えや、踊れやの大騒ぎしたいところだが、コロナが立ちはだかり、ましてやこの時期は花粉症でハクション大魔王。鼻はクシュクシュ、目はカユカユ、なんともさえない2021年の春である。新宿で見かける卒業生の晴れ着が何かモノ申したげにも見える。飲食店も営業時間が一時間延長したにもかかわらず、まだまだ普段の日常には程遠いようだ...新宿西口には都庁勤務帰りの人たちに必死の呼び込みをしているのだが、なかなか応じる気配はないようだ。しかも、呼び込みしてる娘さんがマスクもしないで声掛けしてるんだからヤバイ。この娘さんの神経どうなってるんでしょうね?新宿にはホントに世にも不思議な人たちがウロチョロしております。奇人変人も数多く見かけますが、これが新宿の魅力でもありますが、コロナ拡散の時期はやはり浮いちゃうような危うさを感じます。

新宿には花屋さんもたくさんあります。普段であれば、お付き合いのある役者さんが出演している舞台にお祝い花を出すのが通例なのだが、これもコロナ禍のなかではままなりません。付き合いのある花屋さんも苦戦してるのではと心痛めております。飲食店ばかり助けやがって!と怒りの声を方々から聞きますが、為政者はなんら打つ手は考えてないみたいです。何とも憂鬱なこの時期、ちょいと花屋さんに立ち寄り花一輪買い込んで自宅で眺めていると少しは心豊かさを取り戻せるのかも知れませんよ...

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今日の神田川

2021/03/22
【第1460回】

昨日は一日雨で一歩も外出せず...土曜日は桜の開花と共に一斉に街、公園に人が繰り出しました。昨日で緊急事態宣言解除、これまでの状況をみてもなにが緊急なのか今一つはっきりしませんが...あのセメント大臣「マスクなんて暑くなって口の周りがかゆくなって最近えらい皮膚科がはやっているそうだけど。いつまでやるの?」アホ抜かさんでちょうだいな!こっちが聞きたい質問ですがな。旧態依然セメントでガチガチに凝り固まった悪しき政治が幅をきかせてる現状ではやはり自分の身は自分で守るしかありませんな。

雨の休日もなかなかオツなもんでございます。「雨の日には雨の音楽を」というキャッチフレーズでCDを販売している店(雨と休日)で購入した曲はなかなかのもんでございます。寝る前に聴くと、これまたぐっすりと眠れるんですよ。しとしとと降り注ぐ雨垂れとピアノが見事に調和して心身を心地よくほぐしてくれます。昨日は、2020年下半期に芥川賞を受賞した宇佐美りんさんの「かか」を読みました。弱冠21歳、現役の大学生、鮮烈な文体がまるで矢のように綴られていく。中上健次の傑作「十九歳の地図」を彷彿とさせる。

 

降りる駅になって、夕日に焼けた冷やこい風がさあっとうなじのあたりを抜けました。縮毛矯正でまっすぐにしたはずの髪も、こうして汗に濡れるとおくれ毛のあたりには癖がでます。くるりと巻いた髪を指に巻きつっけて、ぐいぐい伸ばしながら乗り換え時間を過ごしました。雲がはやく流れ、唐突に光が散らばったり、また翳ったりします。

 

多感な感性がちりばめられた文章が次から次に繰り出されてきます。時代、人は確実に変化しています。なのに変わらない旧態依然のオヤジたちの政治...どうにもならんですばい!

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六分咲きかな?今日の神田川

2021/03/19
【第1459回】

「たぬきと狸とタヌキ」昨日、越前市いまだて芸術館で無事終えることが出来ました。昨年9月の再開以来4本すべて何事もなく公演することが出来ました。何度も言いますけど、キャスト、スタッフの並々ならぬ努力のたまものだと思います。旅先でも美味しい酒と食べ物を口にしながらその日の芝居の出来なんぞを話しながら寛ぎたいところをぐっと耐え忍んで芝居に集中した結果だと思います。演劇の楽しみの一つに、見知らぬ土地の人たちと触れ合い交流を深めることにあります。大都会ではなく地方の小さな町でキラキラした眼で芝居を楽しんでくれる人たちにどれだけ勇気づけられたことでしょう...東京のお客様の厳しい目に晒されて落ち込んだ役者が、地方の温かい声援で立ち直った話もよく耳にします。地方のお客様の芝居をとことん楽しもうとするおおらかな受け止めが、神経戦で疲れ切った役者の心身を程よくほぐしてくれたんでしょうね。芝居は都会だけの見世物ではございません。全国各地を駆け巡り時間かけての旅芝居こそ芝居の醍醐味でございます。

多和田葉子『ヒナギクのお茶の場合』読了。ドイツ在住の作家だが、なんとも不思議な文体を持った作家である。主人公が哺乳瓶の乳首になったり、平凡な日常がまるで宙を舞い特有な世界に誘ってくれる感覚はハマる人にはたまらんだろうなと思います。知の冒険はコロナ疲れの心身にとてもよろしい旅でもございます。

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おいらも、もうすぐ...

2021/03/17
【第1458回】

桜が咲き始めましたね...この時期いつもだとウキウキするんですが、コロナの影がウロチョロしてて今一つスッキリしないのが正直なところですね。緊急事態宣言21日には解除するみたいですが、またもや新しいコロナ株が拡がっている情報を耳にするとアチャという気分になっちゃいます。こちらも5月に「Sing a Song」「狸の里帰り」2本の公演を控えているだけに、来月から始まる稽古にもピリピリしています。幸いにして、これまでの公演はなんとかみんなの努力とお客様の心温まる支援で乗り切ってきましたが、一寸先は闇なので気を緩めることは出来ません。

まあ、心配ばかりしても折角咲いてくれてる桜にも悪いですから「今年もありがとう!」という気持ちで愛でたいと思います。ウイルスにも災害にも負けず毎年決まって咲き誇る樹木の生命力にニンゲンも学ばなきゃいけませんな...科学の力に頼って進歩の名のもとに突き進む人類に対する愛のある表現だと思います。これから新緑も、あっという間に芽生えてきます。どんな薬よりも、この困難な時期、樹木が織りなす絢爛な世界は我々にとっては最適な特効薬に違いありません。

ただ、満開の桜のもとでの多数の集まりは今年に限って桜に対しても迷惑なことになりますのでくれぐれもお控えくださいませ。

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咲きました!

2021/03/15
【第1457回】

「たぬきと狸とタヌキ」先週金曜日、両国シアターX(カイ)で無事東京公演千秋楽を迎えることが出来ました。昨日は広島県福山市神辺文化会館でも上演しました。怖いくらいに順調に芝居を上演できてることに感謝です。何でもそうですが、一人では何も出来ません。上手く事が運ぶには様々な要素が絡み合っているのが常ですが、この演劇の世界でも同じです。1994年に第一作を創って27年こうやって芝居をやり続けてこられたのも、つくづく人との縁を感じます。誰と出会うかでその人の人生は決まってしまうと言っても過言ではないと思います。夫婦、友人、会社、そして芝居の世界でも同じです。ことに一癖二癖もある人種が集う演劇の世界、一歩間違えば奈落の底に突き落とされる社会です。おいらも感度の良いアンテナをおったてて、時には大胆に、時には細心の注意を払いながらお付き合いしてきたのですが、最終的には信頼関係を築かねば何事も上手くいきません。おいらだって仏様じゃありませんから時には「この野郎...おめえなんて他人様の前に立てる人間じゃありまっせん!」と怒り心頭に達したこともままありますが、ここは心が広いキヨシ君を登場させることによって事なきを得たなんてこともございました。プロデューサーもうまい役者でないと務まりませんことよ...昔取った杵柄で危機を避けられるなんて、何事も体験は無駄にならないということですな。あまりうまい演技だとあざとくなるので、ここはヘタウマ演技の方が効果があるのかもしれませんね。

この芝居、残すは兵庫と福井の2ステージとなりました。無事に終えることを祈るのみです。

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両国にある吉良邸跡

2021/03/11
【第1456回】

今日は東日本大震災から10年...メディアはここぞとばかり連日特集してますが、10年前の3月11日の出来事は、1945年8月15日の敗戦同様、今生きてる人すべてが心して日々忘れてはならないことだと思います。ついつい調子に乗りすぎて上の空になりがちな日常の歯止めにしなければならない啓示だと言うことを肝に銘じたい。自然はことあるごとに人間に懲らしめとして黄信号を提示しているのに、今ある太平楽に安易に妥協してしまう体たらく。こんな大惨事にあいながらも未だ原発に依存しようとしている政治、行政の人達の気が知れない。福島の原子炉、汚染水などなんら解決の道筋は見つかっていません。この事故で故郷を失った人達の思いは如何ばかりか...なにが復興のためのオリンピックか!先ずは未だ先が見えない避難民のためにお金を投資するべきだし、悩み苦しんでる被災者に最善の環境を提供することを最優先にして貰いたい。この10年被災者皆さんの過ごした時間は、想像を絶する葛藤の日々であったに違いない。この気持ちを人として共有できる人がひとりでも多いことを願いたい...そして、その想いが必ず困難な未来にある道筋を与えてくれることを信じたい。

「たぬきと狸とタヌキ」の東京公演も明日の一日を残すのみとなりました。客席50%ながら日々満席状態です。皆さんほぼ満足して劇場を後にしていく姿を見るにつけ、こんな状況のなか芝居をやれることに唯々感謝です。

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公演地の両国界隈

2021/03/09
【第1455回】

昨日「たぬきと狸とタヌキ」の東京公演初日を無事終えることが出来ました。緊急事態宣言が又もや延長されてのなかでの公演だけに関係者全員ピリピリしています。でも、皆さん本当に頑張っています。頑張るってフレーズあまり好きではないんだが、ことコロナに関しては耐えて頑張る以外は打つ手もない状態です。政治、行政はまったくあてにならない処かコロナを政治の駆け引きに使うぐらいの人達だから呆れてしまいます。手洗い、うがい、マスク、必要のない飲食などなど生活者は守ることはきっちりとこなしていますよ...

昨日の芝居も、テンポ良く今の状況をしっかりと見つめた演劇として成立していました。客席を50パーセントにしなきゃならないことは、制作側としてはなかなか辛いところなんですがお客様が喜んで頂ければ嬉しい限りです...緊急事態制限下でも劇場に足を運んでくれるんですから頭が下がります。世の中には、この非常時に「演劇なんてやりくさって...」なんて、芝居屋を悪人扱いにする人達も居るんですから涙チョチョ切れてしまいますがな。

乾いた心身に潤いをもたらすからこそ、無くしてはならないアートでございます。今すぐ効く特効薬でないかもしれないけどジワリジワリ効果を発揮する漢方薬ってところかな。

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春を待つメタセコイヤ

2021/03/05
【第1454回】

またまた緊急事態再延長、政府も知事も耐えに耐えてる人たちに要請してばっかりではございません?たいした対策もしないでお願いばかりでは頭に来ますわ。昨日も税務署に行ったのだが、わずかな年金生活者にも容赦なく税金を取り立てるんですから言っちゃいましたよ。「年金は長年せっせっと貯金したお金じゃないの...それにしても不埒な政治家、官僚なんかに、汗水たらして一生懸命に働いて納めた税金を気持ちよく納めたくないのが本音だよ。」おそらく大半の人が同じ思いだと思います。コロナ対策にしたって、なんでPCR検査を未だに渋っているのか?オリンピックありきで感染者が増えるのを恐れているのは分かるのだが、オリンピックと人の命どちらを最優先させるか子供だって分かります。コロナが発生して1年、あんたら何やってたの?一番大変なときには、むにゃむにゃ幹事長の肝いりでGoToトラベルで感染拡大させ、あんたらは国会閉会なんて体たらく。商売やってる人達は資金繰りで右往左往してるのに、あんたら自ら給与返金なんてしおらしいことする人一人もいませんでしたね。いい加減怒るで!と言っても変わらんでしょうなこの国の体質はと諦めの心境です。ミャンマーよりはましなんて呑気な気持で居たら、いつの間にか同じような国家体制になりますぞ...今年一月に亡くなった昭和史に光をあてた作家でジャーナリストの半藤一利さんも遺言として言っとりました。「日本人は歴史から学ばない」あの戦争だって一部の権力者に惑わされ地獄を味わった。要は一人一人が自立しなきゃいかんと言うことです。ぼけっとしてると悪巧みしてる輩の思いのままになりますがな...気持ちよく税金を納められる未来がこないと浮かばれませんでございます。

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役所の前に立つ像

2021/03/03
【第1453回】

今日も快晴、又、寒さが戻りましたが気持ちの良い一日になりそうです...著名な哲学者の本を2冊ばかり読んでましたが、途中何だか嫌になり中断しました。何が嫌になったかといいますと、この方の文章がすべて頭の中で構築されていて、言葉を巧みに操ることに徹底し万事、屁理屈にしか感じられなくなり、なんだか言葉遊びにつき合ってること自体が馬鹿馬鹿しくなったと言う訳でございます。こんな方に、いくつもの賞を与えるこの国のアカデミック第一主義にあらためてうんざり、がっかり、ごめんなさい。でも、文学の世界では言葉を軽快に操り観念だけで見事なドラマを成立させる世界があるのも確かです。やはり書き手がしっかりと大地に立ち、今まさに生きてる人間の息遣いを肌で感じ言葉にしていく。そうでないと、読者の心には響いてこないのではなかろうか...

と言う訳で、言葉から絵画に目を転じました。スペインをこよなく愛した堀越千秋さんの画集『堀越千秋画集 千秋千万』を眺めながらにんまりしております。彼は2016年10月に67歳で亡くなりました。スペインで一度、日本で二度ほど会いました。彼のカンテも聴かせてもらいました。カンテと言うより浪花節を聴いてる感じがしましたな(ほとんどスペイン人なんですが根っこはやはり日本人)20代後半からスペインに住み始め、スペインの庶民の中に裸一貫で飛び込み、画壇とは無関係に画きまくった無頼のアーチストでありました。文も絵も精細さと奔放さを持ち合わせた、おいらが好きな放浪の画家の一人です。

それにしても、この画集を出版した大原哲夫さんも大したもんです。赤字覚悟で576ページ、厚さ5センチ、重さ2500グラムの本を出版するんですから、ほんまもんの出版者です。この世の中に絶対に残したいと言う信念で成し得た仕事です...確かに二人の熱量がおいらの魂を今一度熱くさせてくれてます...一度きりの人生、悔いのない生き方、仕事せんといかんですばい皆の衆。

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千秋千万

2021/03/01
【第1452回】

週明けの今日は3月1日に相応しい春日和です...梅が咲き誇り、各地の河津桜も満開のようです。弥生という響きも何とも柔らかい匂いがしますね。昨今は花粉症という厄介な代物が出現し、弥生という季語も煙たがられていますが、やはり身に纏った服を一枚一枚と脱ぎさっていく爽快感はこの季節特有のものです。まさしく、軽くなる感覚は心身を解放していき何かが始まる予感さえしてきます。進学、就職、栄転なんて事柄が目に浮かんできますが、昨年今年と、このコロナが立ちふさがり行く手を阻む悪魔のようにも見えてきますが...これも又、自然界の法則をぶち壊したニンゲンの所業なんですから仕方がありませんね。

そして、いよいよプロ野球も始まりますね。昨年はなんと7月からのオープンだったことを考えれば、今年は球春にぴったり、昨日も練習試合をニコ生で見てましたが、なんとコメントの文字が次から次に出てきて肝心の試合の様子がよく分かりませんがな...これもSNSの産物なのかな?一億総批評家の時代ですな。試合は静かに観てくださいなといっても熱狂的なファンはそうはいきません。発散することが観客の定義なんて考えてる人達が居て成立していることも事実ですが、そろそろ鳴り物の応援は止めてくれないかな。敵も味方もいいプレーが出たら拍手、ゲームそのものを楽しむなんて球場になったらいいなとおいらは考えています。昨年は一度も球場に行けなかったので今年は是非行ってみたいと思っています...勿論、改装して観客目線を大切にしたメットライフドームです。

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春薄暮

2021/02/26
【第1451回】

昨日、埼玉県志木市民会館パルシティホールで「たぬきと狸とタヌキ」の公開舞台稽古をやってきました。昨年の9月から再開した3本の芝居はジャンル的にも、どちらかと言うと硬派という印象が強かったのだが、今回の芝居はコロナ禍のなかで狐とタヌキの騙しあい風のコメディに仕上がっています。この窮屈で何とも重苦しいご時世、笑い飛ばしてすっきり劇場を後にして頂ければと思っています。さすがプロという榊原、岡本両ベテランの丁々発止の掛け合いに小林、生津、カゴシマが入り乱れ、人間関係をより複雑にしていく運びはエンタメ演劇の王道ではないだろうか...観客を入れての初めての芝居は役者さんとっても緊張するもんでございます。ここはベテランも若手も一緒です。思わぬところで笑いが起きたり、受けようと思ってたところで反応がなかったりと、役者は薄氷を踏む思いで板の上に立ってるんでござんすよ。きっと心臓がパクパクとしていることでしょう...台詞が出てこなくなったときに巧みに誤魔化し危機を乗り越えていく様を見届けるのも、プロデューサーとして別の意味での楽しみですね(ちょいと意地悪な鑑賞方かな)そして、この日は、劇場での観劇が叶わないお客様にも、作品をお届けできるようイープラスの配信サービス「Streaming+(ストリーミングプラス)」での映像配信のカメラも入っていたので余計に緊張していたのではないかと思います。

今日の東京は肌寒い曇り空、白い可愛い梅の花もチラホラと散り始めていました。

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白梅

2021/02/24
【第1450回】

祝日開けの今日、またまた如月に相応しい気温になりましたが春は確実にやってきています。梅があちこちで咲いており、それにつれて人の外出も増えだしております。ここで油断するとコロナ第四波がやってきますぞ!と各々が自覚しないとコロナエンドレスなんてことになっちゃいますね。

最近TVでよく旅番組を見るんですが、なんだかホッコリするシーンが多くて豊かな気持になってきます。昨日観たラオスのビエンチャンの庶民の表情、邪心なんぞ感じません。世界遺産もなければ高層ビルもない、なんともゆるい街です。舗装されていない道を走る乗り合いバス、バイク、信号なんぞもあまり見かけません。乗り合いバスの運転手が荷台につるしたハンモックで昼寝してる姿なんぞは笑っちゃいます。おいらが過ごした昭和30年前後の博多の街にも似た感じがありました。お金なんかよりも大切なものがあった時代です。貧しくとも身近なものに感謝し、ささやかな喜びを見いだし生きている様に、人間本来のあるべき姿を見る思いです。すべての先進国が捨て去った不便さに、もういちど光を当てれば少しは平和を取り戻せるかも知れませんね...なんでせわしく、ぎすぎす、他を気にして生きなきゃならんのよ、ほっこり、のんびり過ごせばストレスなんか寄ってきませんがな。

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都庁裏の庭

2021/02/22
【第1449回】

暖かい日が続いています...先週の週末、劇団チョコレートケーキの「帰還不能点」を観てきました。なぜ日本は敗北を予想しながら、敗戦の道を辿る対米戦に踏み切ったのか。9人の男優が、亡き同僚の三回忌に奥さんが経営する居酒屋に集まり、劇中劇形式で時に笑わせ、時には激高しながら、当時の有様を息もつかせず展開していく。人間としての良心と責任を語り合うラストは、時代を超えて今に生きる人たちへの確かなメッセージとなっている。

今や教育の現場で教えられない戦争にまつわるエピソード、若い人達に是非観てもらいたい作品でもある。年明けて観劇する作品、ことごとくクオリティーが高い作品ばかりである。

コロナで苦しめられてる演劇人の何とかせねば!という気合と志の高さが垣間見えて嬉しい限りだ。まさしくコロナごときにくたばってたまるかという創造者たちの更なる前進に拍手を送りたい。そんな刺激的な現場に、どうぞ劇場に来て下さい!なんて言うことも緊急事態宣言下の中では恐縮するのだが、そんな中でも人間の尊厳を切々と訴える役者の姿を観てるだけでどれだけ勇気を貰えるか、どうかあなたの身体で感じてくださいな...勿論、中にはつまらんものもありますからその時は許してちょんまげ。

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初夏の様な今日の空

2021/02/19
【第1448回】

オリンピック組織委員会の会長に橋本さんがなったのは仕方が無いにしても、この人もオリンピック開催ありきを口にしている。国民の多くの人、そして国際的にも疑問視されているにも拘わらずどうしてもやりたいんですな...その皺寄せが我々演劇関係者を含むアートの分野に暗い影を落としつつあるようだ。夜の公演の制約、客席を半分に制限などなど、オリンピック開催の犠牲になるなんてとんでもない話だ。アメリカの大統領も言ってるじゃありませんか「五輪開催は科学に基づいて判断」と。コロナ収束無くしての開催はあり得ない話だというのに、開催ありきの進め方にはどうしても納得できない。そして話題の女性トロイカ体制で果たして上手くいくのか?三本木のオッさんの院政はないのか?いずれにしても、オリンピックごり押しでまたまた悲鳴を挙げなきゃならないなんて、ごめん被りたいもんでございます。

春の足音が日増しに聞こえてきます...鳥の声も一段と高らかに、木々の蕾もニョッコリと、川のせせらぎも太陽の光を浴びながらキラキラと輝いています。おいらはこんな風景を感じながら夕陽を眺めるのが大好きです。今日も一日、平穏無事に暮れていく景色に唯々感謝。

夕陽に向かって「明日も頼みまっせ!」と手を振りたくなります。

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今日も一日ありがとう

2021/02/17
【第1447回】

なかなか外でお酒を飲めない昨今、何気なくテレビで観た映画が当たりだと嬉しいものだ。先日観た「127時間」なかなか面白い作品でした。登山家アーロン・ラルストンが体験した実話を監督ダニー・ボイル、ジェームズ・フランコ主演で2010年映画化したサスペンスドラマ。なんと2011年第83回アカデミー賞の作品賞、主演男優賞にノミネートされてたんですね。アメリカ ユタ州にあるブルージョン・キャニオンという名の渓谷で岩壁のロック・クライミングを楽しんでいる際に、上から転がり落ちてきた大きな石に右腕を挟まれ そのまま見動きがとれなくなるという、なんとも不運としか言いようがないアクシデントに見舞われ、それから127時間残り少ない水を飲みながら過去と妄想と苦悶を彷徨いながら、なんと中国製の安っぽいポケットナイフで挟まれた右腕を切断して脱出すると言う話なんだが、カメラワーク、音楽のセンスの良さでなかなか飽きさせない。腕を切り落とすシーンは、さすがに目を背けてしまう程の痛い!痛い!痛い!のシーンでございました。それにしても岩に挟まれたこの場面だけでここまで膨らませていく映画人の創意工夫に拍手を送りたい。

今日から国内でワクチンの接種が始まった。テレビでライブ中継してるのにも驚いた。それだけ歴史的な事件だということだ。とにかく一刻も早くコロナ禍の収束を願うばかりだ。芝居も安心して出来ないし、老舗のお店は潰れるし、もうこれ以上悲しい気持にさせんで欲しいわ!しかし、このコロナ君、確かにこれからの新しい生き方の指針を指し示したことは間違いない事実だ。当たり前のことだが何事もバランス、どっちかに偏ると異常な現象が起こるってことを忘れませんように...

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アンコ椿は恋の花

2021/02/15
【第1446回】

いやいや、10年巡って再び、13日の地震には驚きました。東京もかなり揺れましたね...天災は忘れた頃にやってくるなんて言葉がありますが、10年前のあの爪痕はまだまだ記憶にしっかりと残っているだけにショックは大きかったと思います。こうなりゃ、もういつ来てもおかしくないという心構え、準備をするしかない。

この日の昼間は、天気も良かったので久しぶりに井の頭公園に行ってきました。コロナで縮こまった心身を解放すべき多くの家族、カップルが穏やかな日差しを浴びながら平穏な時間を楽しんで居ました。平和だから、健康だから持ち得る幸せなひととき、このありがたさを享受出来ることに感謝すると共に、どうしたら継続できるかを真剣に語り考えねばならないと思います。偶然に出来た平和ではないし、先人が汗と涙と、そして時には血を流しながら獲得した平和だからこそです。池を泳ぐカモたちも、憂き世のコロナ騒ぎを知ってか知らずかスイスイと気持ちよさそうにはしゃいでおりました。

帰りの電車の中で中年のカップルがいちゃついておりましたな...といっても二人でお手々を濃厚に触りながら囁いているだけなんだが、となりのオバサン嫌だったのかな?他の席に移動しました。人間観察が好きなおいらはなんとなく観ておりましたが、これは夫婦ではないなと見ました。まあどちらでも良いのだが、電車の中は公衆の場でありまして、先ずはマナー重視といきましょう...そのちょっとした仕草で、殿方淑女の生き方全てが出ちゃうんですぞ。いくつになっても、男も女も粋じゃなきゃね...

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春を待つ井の頭公園

2021/02/12
【第1445回】

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長辞任、その本人が川淵氏を指命したのだが密室と非難され川淵氏も辞退。昨日の夕方自宅前で「人生最後の仕事だと思って、どんなことがあってもオリンピックを成功させます」と決意表明したばかりなのに...なにやってんの?何だか義理人情の古くさいドラマを見ているようであったのだが、今度は政治の介入。ほんまにこの国の体質はいつまで経っても変わりません。今度は女性じゃなきゃなんてご都合主義的な発言をする人も現れ、急に女性をクローズアップさせるなんておかしさ百倍になってる感じでございます。自民党も、都知事も風見鶏、様子を窺い、ここぞというタイミングで庶民を味方に付ける手法も見え見えでたまりませんばい...一体全体、この状況の中で本当にオリンピックが出来ると本気に考えてる人がいるのかな?世界の国のオリンピックに対する意見もいまいち伝わってこないし、第一アスリートは選出されてるのでしょうか?そんな記事みたことありませんがな。どの国もコロナでそれどころではないのに絶対やるなんてことを喋ること自体が可笑しくありません...最近のオリンピックは金塗れ、アメリカのNBCが多額の放映権を持っているのをはじめすべてが金絡み。この際、冷静にオリンピックなるものを再考するいい機会にしたいもんでございます。

オリンピックを夢見ながら試練に耐えたアスリートの方々には大変残念なことだとは思いますが、コロナが世の中の不条理に刃を突きつけている今、ここは未来を見据えてすべての人が真摯に思考し行動しなければいかんと思います。

何年経っても、同じ風景、光景をみせられて、ほんまにこの国変わるんかいな???

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梅は咲いたか~ 桜はまだかいな~

2021/02/10
【第1444回】

世界がコロナで大変な時期、おいらの第二の故郷スペインも、もちろん非常事態であるに違いない。でも、おいらの想像だが以外にものんびり明るく暮らしているのではなかろうか?あのキンキラした太陽のもとで暮らしてる人たちには何ともマスクがお似合いではなさそうだ。美味しいものを思いきり食べて、楽しい会話をたくさんして(人の話を聞かないでまずは自分が喋りたいことを優先するのが大前提だが)愛する人とこれでもかというぐらい愛し合ったならば死んじゃっても、悔いは無しなんて思ってるんじゃないかしら。いや、そうした方がコロナに勝てるに違いないなんてぶっ飛んだ発想で生きているに違いない。そんな国だから、ピカソ、ダリ、ガウディなんてとてつもないアーチストが生まれたんですな。

特においらが長年住んでたアンダルシアの人達に至っては、コロナさえも日々の祝祭として大好きなワイン、シェリー酒飲みながらバルで陽気に過ごしてるに違いない。

苦労して、悩んで、ストレス溜めながらの人生よりも楽しく人生を終わらせたい!そうは人生上手くいかないとしても、考え方としては正解ではなかろうか...

コロナ確かにやっかいですけど、あんまり煮詰まった思考ではほんまに疲れますがな皆の衆。

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スペインアンダルシア

2021/02/08
【第1443回】

週明けの東京は昨日に比べ寒い日となりました。まさしく三寒四温、春の足音が近づいていることは確かです...先週の週末、座・高円寺でトラッシュマスターズ「堕ち潮」観てきました。休憩挟んで3時間20分という大作です。この非常事態宣言下のなか、硬派の芝居を長時間上演するってことは余程自信があってのことでしょう。政治家の談合あり、差別問題あり、南京大虐殺を巡る教育など、いくつもの問題点を速射砲のごとく撃ってきます...この手強い弾を15人の役者が上手く捌いています。捌くというより自分の言葉にしているので時間を感じさせません。それぞれの役をきっちりと生きているんでしょう...この日は30分の間を置いて2ステージ目をこなすんだから頭が下がります。すべての演劇人が危機感を抱きながらステージをこなしてる様が目に浮かびます。

コロナの感染者数が下がったと言われても未だに不安感は払拭できない気がします。オリンピックに向けての数の操作かもしれないし、GoToトラベルの再スタートのための数合わせかもしれないし、とにかく不信感極まりない政治、行政のやることだし不透明としか言いようがない状況であることは間違いない事実です。救世主であるはずのワクチンだって半信半疑...この世の中、何が真実なのか?今日もメディアでピーチクパーチクいろんな分野の人たちがつぶやいております。この人たちにとって、コロナは飯のタネなんでしょうね。

コロナ特需で喜んでいる人達、逆に泣いている人達。まさしく人生いろいろでございます。

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裸木

2021/02/05
【第1442回】

今日も東京は良い天気、春が間違いなく近づいています...「モンテンルパ」が終わるやいなや、「たぬきと狸とタヌキ」の稽古もピッチが上がっています。2月25日には埼玉県志木市で公開舞台稽古をやります。俳優という職業つくづく大変な仕事だと思いますね。あんな膨大な台詞を短期間で覚えての真剣勝負なんですから心身とも休まる暇がないのでは...役を創る過程での模索の中、一度、ダメでもいいんだと覚悟したときにふっと楽になり思わぬチカラが沸く瞬間があるのではといつも思う。開き直りとも違う、これぞ余分なチカラを抜くと言うことではないかしら。心身が解放された時に無敵になるってことかな...所詮、うまくいこうが、うまくいかなかろうが己は己以上でも以下でもないありのままの姿でしかないんだから。脱力こそが人生を楽しく生きる智恵なのではないでしょうか。

それにしても三本木のおっさん、完全に耄碌してるんじゃないかしら。昨日の記者会見、全然謝罪の気持皆無。むしろ俺は被害者と言わんばかりの憮然とした表情でございました。そんな老害者に対して現内閣の閣僚一人として辞任を進言しないんですから呆れて言葉も出ませんがな。都知事のオバサンも言わんかい!まあ、両者ともオリンピックの実績を歴史に刻みたいがために、権謀術数を弄しながらの様子見をしてるんでしょうな。ジェンダー・ギャップ指数、日本は144カ国中121位、何とも恥ずかしいお国でございます。政治は世襲、老害議員が睨みをきかせ、他の議員は口出しも出来ない有様。受難のこの時期に、公僕たる議員の給与削減すら出てこない政治屋には呆れるばかり...これは野党も共犯でござりまする。特権意識ぷんぷんの輩にはアチャ、困ったもんでございます。

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新宿の夕景

2021/02/03
【第1441回】

昨日は節分、おいらも豆まきいたしました。窓を開け「鬼は外、福は内!」こんな時期ですからコロナのことを考えながら思いっきり豆を放り投げた次第です。恵方巻も南南東に向かいガブリとやりました。おいらは神頼みというやつはしたことがなく、神社仏閣に行っても手を合わせ「生かして頂いてありがとうございます」と感謝の言葉をつぶやくだけです。でも、今年は豆に託してコロナ退治も必要なのかもしれませんね...緊急事態延長なんてことになってしまいました。庶民は日々一生懸命にまじめに行動してるのだが、政治家どもはいい加減な輩ばかりです。ほとんどの人が信用してないんじゃないかしら?そして又もや、補償金のいい加減さに怒髪天。相変わらずアートの世界もほったらかし状態でございます。客席は半分、外出自粛じゃ赤字公演は自明の理。それでも劇場に足を運んでくれるお客様はほんまに神様でございます。

あの養老孟子さんも言っとります。「都市の解毒剤」としてアートが存在してきたのではないか...けだし名言、ウイルスに汚染された時の特効薬はアートだと思います。「モンテンルパ」に来ていただいたお客様にこんな言葉がありました。「芸術がないとお肌もボロボロ、心もガサガサになって早死しちゃいます!芸術は人に生きる喜びを与えてくれます。」なんと嬉しいお言葉でしょう...勇気凛々、コロナが吹き飛ぶような芝居創らんといけませんな。

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新宿のオブジェ

2021/02/01
【第1440回】

先週土曜日「モンテンルパ」無事に千秋楽を迎えることが出来ました...緊急事態宣言下の中での公演が何事もなく無事に終えることが出来たこと本当に嬉しい!何度でも書きますが、キャスト・スタッフの心労いかばかりかと胸が痛む日々でございました。そんな状況での役者は、何故か芝居の神様の魂が乗り移った感さえしました。ラストステージは見事な舞台でした。コロナにもかかわらず劇場に足を運んでくれた皆様も大したもんでございます。この鬱屈した日々の中、舞台から何かヒントをもらえるのではないか?いや、こんな時こそ舞台人を援護したい!様々な思いを抱きながら来て頂いたのではないかと思っています。

終演後、普段であればおいしいお酒と食事で打ち上げをやるのですが、この状況では無理です。ロビーで軽く三本締めで締めました。勿論、再演を願って...

おいらは初日から舞台後方で芝居を見続けていたんですが、劇場に昨年亡くなられた大和田獏さんの奥様、岡江久美子さんがいらっしゃる感じがしてなりませんでした。今回の公演が成功したのも、きっと岡江さんが見守ってくれたに違いないと思います。劇場には目に見えない多くの舞台の先人が住みついています...カーテンコールでの獏さんの挨拶が何故か岡江さんに向かって「ありがとう!」と言ってるように見えました。

コロナに負けてなるものか!次ぎの芝居に走り続けます。

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東京芸術劇場前の広場

2021/01/29
【第1439回】

「モンテンルパ」今日と明日の2ステージを残すのみとなりました...関係者皆さんの猛烈な自覚の賜物でここまで来たと思っています。いつも葉書にびっしりと感想を書いてくださるOさんから今回も届きました。

 

昨今、自粛が叫ばれ、外へ出ることも、人と会うことも少なくなった折に、劇場でこうした心に残る芝居に出会えることはまことに幸運なことです。人の生死を考えるにはまたとないきっかけですから。疫病で死者が出てもあまり動揺するでもない世間の鈍い反応を見ていると戦争に駆り立てられて行った当時の世相も、知らないうちに限られた者たちの決断によって不幸がまき散らされ、その尻ぬぐいをさせられるのは名もない人々であったのだと思いながらも、自分たちの責任を全うしないのも名もなき我々だと考えてしまいます。芝居を続けるには困難な事情が山積するなか、こうした心に訴えてくる話を世に問うご一同様の見識に頭が下がります。

 

この状況の中、しっかりと観て頂き感想を述べられる方々が居る限り我々も芝居をやり続けます。昨日は昼と夜の2回公演でしたが、役者も気合い十分、舞台で渾身の演技をしておりました。この気持こそがコロナを寄せ付けない要因かも知れません。

帰りには雪がチラホラと降っていました...厳しい冷えであったのだが、何故か暖かさを感じました。役者の熱気がそのまま、おいらの心身に残り火みたいに居留してたんですね。

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池袋西口

2021/01/27
【第1438回】

こんな時期に何で又?とお思いでしょうが、昨日から3月初旬に始まる「たぬきと狸とタヌキ」の稽古が始まりました。只今公演中の「モンテンルパ」も弾みがつき3ステージ目を迎える中、錦糸町の稽古場に...稽古前のPCR検査も無事済ませ(何とかなりませんかな...芝居やるごとに何度かやる検査、結構お金がかかって大変でございます。GoToばかりに忖度してアートの方には冷ややかな気がしてなりませんがな)キャスト、スタッフ元気な姿でほっといたしました。この作品は昨年6月に上演する予定だったんですが、コロナ禍の中、中止になった舞台です。なんとかやれないものかと奔走した末に実現しただけに皆嬉しそうでした。役者はやっぱり舞台に立ってなんぼの世界です。大御所Mさんも言っとりました。「芝居やってないと酒飲みのただのおっさんやね...」このコロナ禍で舞台に立てる喜びを一段と噛みしめた役者はたくさんいると思います。

「たぬきと狸とタヌキ」は「モンテンルパ」とは全く違う作品だけに楽しみです。え?こんな作品も創るんだ!なんてところが芝居屋の面白いところです。芝居なんて所詮、いかにお客様を裏切り騙すかってことですからね...騙し騙され、しばし日常を忘れさせてくれるなんて素敵じゃないですか!そして、この芝居自体が騙し騙されての話になってるんですから興味津々でございます。でも、下手な技では「ホンマに騙された!お金と時間を返せ...」なんてことになっちゃいますからね...とにもかくにも、3月の初日に向けてコロナに負けずに精進あるのみ。

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稽古初日

2021/01/25
【第1437回】

先週23日(土曜日)、「モンテンルパ」無事初日を迎えることが出来ました。見えない無気味なコロナに脅えながらのキャスト、スタッフの日々を思うと感無量です!そして、緊急事態宣言の中、劇場まで駆けつけたお客様には唯々感謝あるのみ!いやいや、大変だと思いますよ...初日は19時開演21時終演だったので20時過ぎの不要不急の外出自粛に触れちゃいますので、かなり躊躇されたのではなかろうかと推測いたします。それでも来てくれるんですから、まさしく応援団。そんな熱い応援に応えるべく役者の皆さんは入魂の演技で答えておりました。勿論、熱演即いい芝居ではございません...でも、前代未聞の状況の中で演じる役者の内面はただならぬものがあると思います。

初日に比べ、二日目の舞台は更にグレードアップされていました。まさしく芝居は生き物。危機を乗り越え舞台に立てる喜びが役者の身体に憑依し見違える芝居に仕上がっていました。劇場を後にするお客様から「元気もらえました!」なんて言葉を掛けられると、いや、こちらこそと言いたいところです。コロナが収束した数年後には、きっと昨年末から今年の初めの舞台は一生忘れることが出来ない貴重な財産になっていると思います。

まだまだ油断禁物、明日から30日まで舞台は続きますので気を引き締めて参りましょう。

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無事幕が開きました

2021/01/22
【第1436回】

緊急事態宣言が発令中、2本の芝居を観劇しました...1本目は神奈川芸術劇場で上演された「セールスマンの死」、2本目は下北沢ザ・スズナリの劇団ONE OR8「グレーのこと」両作品とも再演なのだが、初演と比べて数段良くなっていた。このコロナ禍のなか舞台に関わる人間にとっては、日々不安の中で如何に表現していったらいいのか?その苦悩、逡巡がより優れた舞台成果に繋がったのではないかと思う。

この状況の中、演劇は大きな矛盾を孕みつつ存在自体が厳しく問われている気がします。この時期に「どうぞ来てください!」と力を込めてお誘いできない歯がゆさが全てを物語っているのではなかろうか。劇場は会話をすることもなく観客は検温と消毒を済ませマスクをかけておとなしく観ているだけで何ら危険性はないとは思うのだが、「緊急事態宣言が出てるのに公演するのがおかしい!」「こんな時期に行くなんて信じられない」なんて仰有る人達が居るのも紛れもない事実です。

昨日の小劇場ザ・スズナリは座席の間隔を空けながらもほぼ満席だった。芝居をやる人間にとってこんな嬉しいことはない。こんな時期だからこそ演劇にエールを送りたい!芝居を観て未来に繋がるヒントを得たい!こんなアクティブな人達に支えられて芝居が成立してることを再確認した日でもありました。役者は観客の息遣いにより気づかされ成長していく生き物であり、演劇に関わる人達は全て、劇場に足を運んでくださる人達に最良のプレゼントを手渡したい!と言う一心で日々研鑽しているのでございます。

明日、「モンテンルパ」幕が開きます。

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下北沢の夕景

2021/01/20
【第1435回】

寒い日が続いています...酒飲みの老いたる輩にとっては、コロナの影響でそうそう簡単に酒場に足を運ぶことにためらう日々でございます。そんな今日この頃、家に帰り一杯やりながら旅番組を観ることは暫しの憩いのひとときです。旅好きなおいらの好きな番組にNHKBSプレミアム「世界街歩き」があります。この番組の良いところは歩き目線でカメラを移動させるところです。今まさに視聴者が街を歩き異国の見知らぬ地を散歩してる気分にさせてくれます。昨日はイギリスのヨークという町の街歩きでした。ヨーロッパの街並みは古い建築物が今なお立ち並び歴史を感じさせてくれます。まさしくいにしえの匂いがプンプンと立ち込めています。住人もその歴史に尊敬の念を抱きながらゆったりと暮らしているさまに人生の豊かさを感じます。このヨークの街にある古きパブが経営困難に陥ったときに、180人の住民が株主になり店を立て直し憩いの場として酒を飲みながら、それぞれ好きな楽器を持ち寄り演奏会を繰り広げているシーンは何とも素敵でした。

もう少しゆったり過ごしましょう...お金も大切だけど、一度きりの人生もっと大切なことがあるんじゃないかしら?団体旅行じゃなくふらりと旅してみませんか...いろんものがいろんな形をして視えてきますよ。そしてなにが自分にとって大切かということを教えてくれますよ。若い頃、世界あちこちを放浪したおいらが言うんですから間違いありませんことよ。

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春の兆し

2021/01/18
【第1434回】

今週も幕が開きました...先ほど「モンテンルパ」関係者30名ほどのPCR検査の結果が出ました。全員陰性。今週23日から始まる本番に向けてのGOが出ました。いやはや、ハラハラ、ドキドキ身体が持ちませんがな...この段階で陽性者が一人でも出たならば公演は中止。既に発注した大道具、小道具、衣装すべて無駄になり人件費も含めると大赤字になっちゃいます。そんなリスクを背負いながらの日々、ほんまにコロナちゃんいいかげんにしーやと言いたいところですが、欲塗れのニンゲンには徹底的に反省を促す勢いでございます。今日陰性が出たからといって安心は出来ません。明日以降にもメンバーの誰かが感染してしまったらアウトでございます。今日も新宿は相変わらず多くの人達が行き交っています。正直言ってどの顔にも危機感は感じられませんな。もう、政治家の意見なんて今や馬耳東風、だってあの総理のスポークスマンが辻褄合わないこと言ってるんだもん。「ランチはみんなと一緒に食べてもリスクが低いというわけではありません」どっちやねん!飲食店全店休業と言いたいところだが補償もせんといかんのですべて曖昧な言い回しでお茶を濁す始末。行ったり来たりの、ゆや~んゆよ~ん状態は今後も続くと思います。

ラグビートップリーグも延期、大相撲も横綱休場で貴景勝に期待がかかったんですが、ころころと土俵をころがっています。ちょいと太りすぎですな、なんだかロボットみてるみたい。

国民みんなが落ち込んでますんで、ここは颯爽と空気を変えるヒーローが出てきて欲しいもんでございます。

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冬の暮

2021/01/14
【第1433回】

綿引勝彦さんが亡くなりました...トムでは2009年に「逝った男の残したものは」に出演していただきました。あのこわもての顔とは裏腹に、とってもナイーブで優しい役者さんでした。舞台出身の役者さんだけあって芝居に対する厳しさも人一倍強いものがありました。今でも熊本の旅公演で、お酒を飲みながら馬刺しに舌鼓を打ってる嬉しそうな笑顔が忘れられません。悪役から優しいお父さん役までの幅広い演技は、綿引さんの一見人を寄せ付けない風貌を武器にしながら、しっかりと人間観察をしていたんだと思います。2008年にトム・プロジェクトが第43回紀伊国屋演劇賞団体賞を受賞した時に、奥様でもある樫山文枝さんも個人賞を受賞され、受賞会場で共に喜んだ日も良く覚えています。そして受賞から数日後、綿引さんから美しい花が送られてきました。デンドロビウムというラン科の花なんですが、なんとなんと毎年春の訪れとともに愛らしい花を咲かせてくれるんです。肥料も与えず水だけで11年間トムのベランダに今尚鎮座しております。その生命力、チカラ強さは綿引さんと同じだなとおいらなりに感心していました...なのに、逝ってしまったんですね。おいらと同学年であっただけに同時代の話も出来た人でした。でも、これだけ役者としての業績を残されれば悔いはなかったのではと思います。死して尚、綿引勝彦の生き方、演技は多くの人の記憶として刻まれ残ることも紛れもない事実です。

今日も綿引さんの笑顔を想い出しながら、会社のベランダのデンドロビウムに水をあげますね...本当にお疲れ様でした。

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おつかれさまでした

2021/01/12
【第1432回】

週末は不要不急の外出を控えました。こんな日は家で軽い体操をし、コーヒーを一杯。まずは新鮮なコーヒー豆を手廻しのミルでガリガリと豆が砕ける感触を味わいながら、立ち上がる芳しい香りに包まれる何とも心地よい良いひとときでスタート。この感覚を持ち得た時こそ、おいらも心のゆとりを持っているんだな~と実感するのでございます。次は抽出、ここはやはりネルドリップ、ネルフィルターを使うとコーヒー豆に含まれるオイル成分が多く抽出され、少しとろりとした滑らかな舌触りと豊かな芳香を楽しめるんですよ。挽きたての粉に湯が染み入り、コーヒー豆に含まれるガスが放出されて粉が膨張し、ふっくらと膨張する様がたまりません。こうして時間をかけて入れたコーヒーには、やはりそれに相応しいカップが必要ですね。琥珀色をしたコーヒーにはやはり白磁が似合いそうですね...あの魯山人も言っとります。「器は料理の着物」折角、心込めたコーヒーにもお似合いの器を用意してあげないと申し訳ありません。あとは、その日の気分にふさわしい音楽を聴きながらしみじみと手間暇かけたコーヒーを堪能するのでございます。

ここまで来たらアナログ世界に浸りましょう...レコードに針を落とし、知る人ぞ知るシャンソン歌手シャルル・デュモンなんていかがでしょう。エディット・ピアフとの繋がりが深い歌手なのだが、彼の深く語りかける唱を聴きながらのコーヒーは滋味深いひとときになること間違いありません。

てなことで、不要不急の有事をおいらなりに過ごしてみました。

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神さん頼みまっせ!

2021/01/08
【第1431回】

緊急事態宣言発令...どんよりと疲れ切った眼で相変わらず原稿を読みながらの頼りない姿。これがこの国の政治の現状を象徴しています。この有事に国会を閉め、当たり前のように給料、賞与をもらってるあんたら恥ずかしいと思いません?これは与党も野党も同罪です。市井の人達はコロナ禍の中、必死で生きてます。医療関係者は命懸けなんです。なのに議員は4人までの飲食にしましょうなんてルール作りに頭を悩ましています。ほんまにアホですバイ。コロナが発生してから1年間何やってたんでしょうかね...ムニャムニャ幹事長に忖度し又もや振り出しに戻りました。もはや、政治家の意見なんて聞く耳を持たず、今日も相変わらず繁華街では危機感を持たずちんたらしている人も随分見受けられます。今日から20時閉店なので昼間から密に飲んでる人達が居るのも事実です。ここまできたら一人一人の自覚に希望を持つしかありません。飲食店も大変でしょうが、おいら芝居屋も、タクシーの運転手も、介護施設も、衣料店などなどすべて必死豆炭でございます。飲食店一律1日6万円保障というのもなんだか大雑把でしっくりきません。一人で5,6人しか入らない店なんかは得したなんて言っとります。一事が万事、なにを信じていいやら?本当に情けない。でも、そんな政治にしたのも国民の政治に対する無関心から生じたことなんですよ!そのことを肝に銘じない限りこの弛んだ状況は一向に変わりません。取り敢えずは、次回の選挙で今ここにある危機に対してハッキリとした意思表示するしかありませんね。

今日も23日の初日に向けて「モンテンルパ」の稽古に励んでいます。何とか観客の皆さんが安心して芝居を観れる環境になって欲しいと願うばかりです。

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今日の新宿西口の夕景

2021/01/06
【第1430回】

年末年始、久しぶりに自宅で「男はつらいよ」を3本ばかり観ました。改めて渥美清という役者の凄さを再認識した次第です。演技は間が命です...間は魔と同義、上手い役者はおしなべて間がいいのでございます。そしてリズム感、立て板に水を流すが如くのテンポ、そしてアーティキュレーションの良さ、聴いてる人はまるで音楽を楽しんでいる心地よさを感じてしまいます。このしゃべくりに完全にはまってしまう。そして一度観たら忘れることが出来ない顔立ち、細く小さな目であるのだが実に細やかに演じているのには恐れ入りました。まさしく、目は口ほどに物を言うことを見事に体現していました。そして、彼の実人生で体験した蓄積が芝居のあちこちに見え隠れしていました。若い頃の肺結核、浅草のストリップ劇場の下積みなどなど、病と闘いながらも人間の営みをしっかりと観察し自分の身体に蓄積していったに違いありません。何度も言いますが、役者は生き方そのものがありのままに現れる恐ろしい生業でございますから心して日々の生活をなさってくださいまし。

この「男はつらいよ」ほとんど観ているのだが、話はいつもの流れ、しかしこの映画が長く継続されたのは昔の良き日本の風情をこれでもかと描いてるところかな。そして家族に対する深い愛情、分かっちゃ居るけど思わずホロリとさせちゃいます。日本人の欲する真髄を憎たらし程心得ている山田洋次監督...おいらはこの監督の作為的なとことは昔から疑ってかかってはいるのだが、まあ映画はあくまでも娯楽なんですから、ここまでヒットさせる有能な職業監督であることは認めています。この監督よりも、同時代を生き昨年亡くなった森崎東監督の方が好きです。この「男はつらいよ」最初の原案は森崎東さんだったんですよ...この監督の描く人間像が、骨太で愚鈍で正直で不器用なところが信じられるから好きなんです。

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今日の冬空

2021/01/04
【第1429回】

あけましておめでとうございます。

 

新しい年が始まりましたが、コロナ感染が収束する気配はありません。今日も頼りにならない政府は緊急事態宣言を出すかどうかの議論が続いています。トムも今日から1月23日からの公演「モンテンルパ」の稽古再開です。トムは勿論、キャスト、スタッフ、そして観劇を予定されてるお客様の不安が高まる中でのスタートになりました。トムとしては劇場が封鎖されない限り、前向きに初日に向かって全力で走り続けたいと思っています。

年末年始、おいらはどこにも行かずのんびりしていましたが、たまにテレビを観ると正月恒例の福袋に、箱根駅伝の応援にワンサカ人の波...ここまで来たら、人はコロナに、もはや諦観の域に達しているのか、それとも己の我欲に支配されての行動なのか、この国の曖昧さの特性がそのまま表現されてる気がします。以前から言われているコロナによる死と、経済による死、この狭間で国も民衆も揺れ動いている1年だった気がします。このスポンジみたいな在り方は平和な時代にはとても有効な気がしますが、非常時においては有効な手段にはなり得ないのではないか...やはり、この国には秀でたリーダーが不在なのがまたしても浮き彫りになった。でも、そんな他人様のことを論評してても埒があきません。

演劇を生業にしてるおいらとしては、今年もあらゆるリスクを背負いながらも、何とか芝居の魅力を全国各地に届けることだと思っています。昨年の年末に公演した「砦」に参加したキャスト、スタッフ、観客の胸に迫る思いこそが芝居の醍醐味だと改めて確信したからこそ、今年も張り切ってやりまっせ!何卒、よろしくお願いいたします。

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今年は良い年に!

2020/12/28
【第1428回】

昨日、無事「砦」東京公演の千秋楽を迎えることが出来ました。本当に嬉しいです!9月にやっと再開できた「百枚めの写真」以降、コロナの感染状況を見極めながら、いつ中止になるかハラハラドキドキの日々でございました。トムの社員、キャスト、スタッフも同じ心境だったと思います。もしや自分が感染してしまったら公演中止?なんて考えると自ずから日々の行動に制限が掛かってしまいます。その至難を乗り越え事故もなく全公演を成し得たことに感謝です。勿論、トムの芝居を呼んで頂いた演劇鑑賞会、市民劇場の方々のチカラがあってこその4ヶ月でした。改めて、芝居の神様が私達を見守ってくれたんだなとも思います。芝居の神様は厳しい神さんですが、ひたむきに芝居に向けて全身全霊を傾けている輩には必ず手を差し伸べてくれます。その反面、いい加減な輩には、かなり手厳しいと聞いております。

昨日のラストステージ、5人の役者の人間に対する愛しいほどの愛情が溢れていました。

今年は、コロナに尽きます。これも人間の所業から生まれたウイルスだと思います。人間ほど傲慢な生き物はいない...己がやってきたことには己で解決しかありません。もう一度、今の世界の現状に厳しいメスを入れ、人が人としてまっとうに生きられる世の中に戻さないと取り返しのつかないことになってしまうに違いない。一人一人が心してこのことに真摯に向き合い、新しい年を迎えて欲しい!自戒の念も込めてでございます。

今日が仕事納め...一年間本当にありがとうございました。

2021年は良い年にしたいですね!

では、皆さん安全で楽しい年末、年始をお過ごしください。

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2020年
ありがとう~さようなら

2020/12/25
【第1427回】

昨日、無事に「砦」東京公演の初日を迎えることが出来ました...東京で過去最高888人のコロナ感染者が出たとのニュースが流れ、あちゃ!と思ったのだがキャンセルも1人で済み、逆に当日券も出ましてほっといたしました。久しぶりに観る「砦」なかなかいい仕上がりになっていました。中国地区の市民劇場の方々の温かい激励と支援が大きな励みとなり、キャストの皆さんの演技の質が更に向上したと感じました。まさしく芝居は観客に育てられ成長するものだと再認識した次第です。高齢者である、村井さん藤田さんの年齢を感じさせない気迫に満ちた立ち姿に役者魂を見せつけられる思いです。人間歳なんて関係ありません。

あの幻の詩人サムエル・ウルマンの言葉を思い出します。

 

青春とは、人生の一時期のことではなく、心のあり方のことだ。
若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、
安易に就こうとする心を、叱咤する冒険への希求がなければならない。

人間は年齢を重ねた時老いるのではない。
理想をなくした時老いるのである。

 

原口、浅井、滝沢、三人の役者さんもベテランの二人を見事にサポートしています。この芝居の意図を見事に理解し、この芝居の伴奏者の役割を十分に果たしていると思います。主旋律と副旋律が見事に調和して、この芝居のテーマである気骨と優しさを生み出してる。

あと3ステージ、無事に終えることを祈るのみです。

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Merry Christmas

2020/12/22
【第1426回】

昨日、来月上演する「モンテンルパ」の稽古が始まりました...大和田獏さん、島田歌穂さん、はじめ出演者全員が元気な姿で稽古場に来ました。シライケイタさんはトムでは初めての作・演出です。膨大な資料の中からどこにフォーカスを当てるか、どのように構成し、限られた時間の中でいかに人間ドラマにしていくかなどなど、劇作家の作業は試行錯誤の中から生み出されて行きます。台詞だけで文字を埋めていく作業は、他のジャンルの作品と比べても格段に難しい分野だと思います。ただ書き込めばいいというものではなく、台詞の中に秘められたニュアンスこそが命です。あーでした、こーでしたでは説明台詞になってしまい、本読めばいいじゃん!なんてことになりますから劇作家の苦労は並大抵のものではありません。その命を削って書かれた台詞に、血肉を付けていく作業が役者の仕事です。言葉をまっさらなまな板に載せ、いかに調理していくか?ここが役者の感性、力量が問われるところであります。昨日の初めての本読みとても新鮮でした...ここからの一歩から、初日に向かう過程は、赤子が一人前の人間に成長するもう一つの物語です。

そして、今週24日から「砦」東京公演の幕が開きます。感染が止まらないコロナとの戦いでもあります。先日、キャスト、スタッフ、トムの社員で受けたPCR検査、全員陰性でした。さあやるぞ!と気勢は上がってはいるんですが、なんとかコロナちゃん収まってくんろ...と祈るばかりでございます。

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冬至

2020/12/18
【第1425回】

不要不急の外出自粛の中『1917 命をかけた伝令』を鑑賞。本年度アカデミー賞にて撮影賞など3部門で受賞した名匠サム・メンデス監督の作品。第一次世界大戦のなかドイツ軍と戦うイギリス、フランス連合軍が、陣地を撤退したドイツ軍を追撃する部隊に重要な伝令を伝えに行くイギリス兵士の話。いやはや危険な戦争地帯を兵士と一緒に歩いている緊張感がたまりませんでした。シンプルなストーリーなんだが、全場面ワンカットのような撮影が効果を発揮し、主人公の心理に同化していく展開に感服した次第。主人公の目線がそのままカメラになりきっており、しかも情景を巧みに変化させる手法は、監督サム・メンデスが優れた映画監督であると同時に、トニー賞受賞の名舞台演出家であることでわかりました。演劇的な映画であるからこそリアリティがあるんですね。芝居も嘘はすぐわかります...丁寧に一つ一つを積み重ねてこその表現であることは映画も芝居も変わりません。おいらとしては韓国映画「パラサイト」よりもこの作品の方が作品賞に相応しいと思いました。

それにしても、昨日の東京のコロナ感染者822人、全国3207人いずれも過去の感染者数を更新、なのにモグモグ幹事長、昨日も今日も忘年会を予定してたんだって...医療関係者、様々な民間業者大変な思いをしてるのに、これら政治家の皆さんはじめ、公務員の方々は給料が下がるわけでもなし、とりあえず生活基盤は保証されてるんですね。しかも国民の血税で...こんな責任感、使命感のない政治家に呆れ、怒りを通り越して絶望に近い思いを抱いている人たちが沢山いるんじゃないかしら...こんな非常識極まりない有体でも暴動が起こらない起こさない日本国民、あらためて本当に優しいですね。

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冬の青空

2020/12/16
【第1424回】

今日も寒いです...今飛び込んだニュース、東京都によると、16日に都が確認した新型コロナウイルスの感染者は678人、1日の感染者としては過去最多を更新しました。来週に「砦」の公演を控えているトムとしてはひやひやもんでございます。がしかし、劇場の観客席は安全なところです。普段の席を半分にして、検温、消毒も完璧にしてますし、マスク着用で会話をすることもないし感染率は低いと思っています。勿論、キャスト・スタッフはPCR検査で陰性を確認して舞台に臨んでいます。

様々な分野で国の援助を受けてますが、やはりアート分野への助成は非常に薄いと思っています...まずは衣食住を重視するのは当然ですが、アートがのびやかに羽を伸ばしてる社会には希望があります。こんな時こそ、コロナで疲弊した心身を癒やそうではありませんか!と提言したい。確かに不要不急の外出を控えるに越したことはありませんが、生の舞台には、困難な状況に一筋の光明を見いだすことがあります。と言っても、この状況、どうしてもと言えないところがもどかしい。

それにしても、ガースーちゃんの忘年会は驚きましたな。Go Toトラベル キャンペーン一時停止発表直後に飲み会やるんですから、大した度胸してますな...肝心なところで、その度胸を発揮せんと最後は笑いものになっちゃいますがな。

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井の頭公園

2020/12/14
【第1423回】

いよいよ寒波がやってきました...寒さはまだしも、やはりコロナが心配です。それにしても菅義偉首相が11日のインターネット番組で「ガースーです。よろしくお願い申し上げます」と自己紹介したことにはアチャー。コロナで失業した人、お店を廃業した人、医療従事者や介護従事者等感染のリスクを負いながらも懸命に働いている人達はどんな気持で聞いたんでしょう...この人、陰で上手く立ち振る舞うのは巧みなんだろうけどトップは無理だね。

今日、割烹中嶋でいつもの鰯の刺身を食べて後、隣のビルにある新宿ビームスジャパンの1階を覗くと「新宿ゴールデン街」なんて看板が掛かってるではないか...なんだろうと思って入ってみると、なんと「桂」「まえだ」のネオンがキラキラしている。このお店のオーナーは既になくなっている。ゴールデン街の名物ママとマスターの店であった。半世紀前の「まえだ」には当時名だたる作家、映画監督、俳優が夜毎来店していた。業界では先生とちやほやされていたのだが、まえだのママの前では罵声と怒号でおとなしくしていた。佐賀出身のママの「なんばえらそうにしとうとか!」の威勢のいい声が今でも耳に焼き附いている。四国出身の中島ちゃんがやっていた「桂」も美空ひばりをはじめ、大物芸能人が出入りしてた店であった。食べ物は乾きもんだけ、野球帽をちょいとずらして被ったマスターは映画、演劇をこよなく愛しているのだが毒舌のあまり客との諍いが絶えなかった。ご機嫌の時は雑然と積まれたEPレコードのなかから、石川セリ「八月の濡れた砂」を良く掛けていた。当然の如く針飛び、擦れ音も味の内、場末の飲み屋によく似合っていました。

コロナ禍で苦戦している新宿ゴールデン街、二人の先輩は心配のあまり天国でも安心して飲めない日が続いているんではなかろうかと心配しとります...

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なつかしか...

2020/12/11
【第1422回】

11月6日の相模原演劇鑑賞会から始まった「砦」の公演、今日、広島市民劇場で無事終えることが出来ました。このコロナ禍のなか25ステージ、感慨深いものがあります...連日感染者数の数が更新される度に、もしや?なんて不安がよぎり緊張を強いられる日々でございました。今回の旅「砦」に関わった人達に唯々感謝あるのみです。おいらも最後の広島公演に行く予定だったんですが中止することにしました。出来るだけリスクを避けることを考え行動することしか手が打てない状態です...ほんなごつ市井の人達は努力してるのに、あの小池のおばちゃんにはまいりましたね。「ひきしめよう」の6文字を使った標語で警戒を呼びかけ得意げに説明しとりました。言葉遊びしてる余裕なんかありませんよ!以前にも「5つの小(こ)」なんてこと言ってました。あんたこそ、ひきしめなさいよ!と言いたい。首相は相変わらず、全国旅行業協会会長(Go To キャンペーン推進者)2F幹事長に忖度してキャンペーンを止めることが出来ず、お目々が死んどりますがな。

本当に困ったもんでございます。いつの世も、国家なんぞは頼りにしちゃなりません...自分の身は自分で守るしかないということですな。

さて、今年最後の公演「砦」、12月24日~27日まで「すみだパークシアター」で上演します。コロナコロナで振り回された一年、なんとか有終の美を飾りたいものでございます。

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今年も見事なメタセコイア

2020/12/09
【第1421回】

昨日から「砦」の公演、広島に入り呉市市民劇場を無事終えることが出来ました。今日から広島市民劇場の3ステージを残すのみ...全国で感染が拡がる中、毎日ハラハラ、ドキドキ、まさしく針のむしろ状態でございます。芝居に限らず、こんな心境で皆さん過ごしているんではなかろうか...大阪、旭川なんぞは自衛隊看護師派遣を要請、えらいことになっています。策士幹事長の睨みが怖くて、日々与えられた文書を読み上げるトップで大丈夫なんでしょうかね?なんだかこの重荷から一刻も早く逃れたいなんて気持に見えますぞ。

それに比べて、一昨日の新庄剛志選手のプロ野球トライアウトは見事でございました。現役を引退して15年振りにプロ野球選手をやりたいという志にあっぱれ!トライアウトに臨んだ新庄選手の体つき表情、とても48歳には見えません。「自身自身がしっかりとした野球のスタイルを見せたいと、自然とこうなった」男やると決めたらこうじゃないといけませんな。はつらつとしてプレーもまるで高校球児みたいに見えましたし、プロで活躍しただけあって華がありました。最終打席にヒットも打ち「楽しいね。打席に立ったとき野球をやっているという気になれた。小学校の時、空き地で野球をやっている気持ちやったね」男はいつだって少年の気持ちを持ち続けたいもんでございます。

おいらも少年時代に、博多のガラの広っぱで白球を追いかけた必死豆炭なトキメキ、いまでもハッキリ、クッキリ覚えていますよ。

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まだまだ燃えとりますばい!

2020/12/07
【第1420回】

先週の週末、劇団桟敷童子の今年初めての公演に行ってきました...今回の芝居は「花トナレ」いつもながらの東ワールド満載です。スカイツリーのすぐ近くにあるこの小屋は、鈴木興産という会社が持っていた倉庫の一部を劇場にしたものです。旧劇場から場所を移し、「すみだパークシアター倉(そう)」と改め、今回はこけら落とし公演というわけです。少し小ぶりになった分、この劇団の見せ場である大仕掛けも縮小せざるをえなかったかなと思いました。でも、劇団員全員による手作りの装置、衣装、小道具からこの劇団の心意気、芝居に対する真摯な愛を感じました。会場もコロナ対策として一席をあけての対応でした。これは制作する側にとっては経済的に大きな痛手です。生活を切り詰めながらも芝居に命を掛ける!なんだか、おいらの若い頃の小劇場命みたいな生き方を彷彿とさせる姿なんですが、器用に無難に生きる若者が多数を占める現代においては、とっても貴重な気がします。人生、出世、お金には代え難い大切なことがあるんでございますよ...

昨日は、関東大学ラグビー対抗戦の優勝を決める早稲田と明治の試合をテレビ観戦しました。おいらのスポーツ年間スケジュールは、野球が終わればラグビーに移行します。このラグビーという競技はなかなか味わい深いものがあります。基本は格闘技に近いものだと思うのだが、ゲームの展開は幾何学的な面白さを感じます。コロナの現況において、これほど3密な試合が開催されてるのも興味深い。試合は明治の総合力が勝り快勝。今年で96回目の対抗戦、100年近くライバルとして切磋琢磨してきた歴史が、この早明戦を年末の楽しみなイベントにしていると思います。

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夕暮れのスカイツリー

2020/12/04
【第1419回】

長い間お疲れ様でした...ばっさり切られた桜の切り株を眺めながら桜の一生を考えてしまいました。一年に一度見事な花を咲かせ、春の喜びを感じさせるサクラ君。君のお陰で寒い冬の間、縮こまった心身を一気に解放させてくれましたね。サクラの開花を待つ期間の高揚感もたまりません...蕾を日々観察する様は、まるで子供の成長を見る思いと一緒の気持でございます。咲き始め、周りを徐々にピンク色で染め上げていく様もなかなかドラマチックで、下手な芝居なんかより見応えがございます。大見得を切るが如くの満開はまさに千両役者、よう日本一!と掛け声をかけたいくらいです。そして散りゆく姿も、ほんまに美しゅうございます。チラチラと、虚空を舞う姿は、まるで能舞台を観てるような見事な艶者を演じています。そして、その後、葉を付け緑の館を形成していきます。

おいらの大好きな絵本、シェル・シルヴァスタイン「おおきな木」リンゴの木と、成長し変わっていく少年。それでも木は、少年に惜しみない愛を与え続ける...無償の愛を描いた絵本です。

自然が黙々と無償の愛を与え続けていることにニンゲンはどれほど気がついているのかな?切られたばかりの切り株に手を置き、思わずありがとう!

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おつかれさま...ありがとう!

2020/12/02
【第1418回】

今日は1月並みの寒さ、冬は確実に訪れています。前回は乱読の話を書きましたが、音の世界でも同じ楽しみができますね。大好きなJAZZから始まり、クラシック、ボサノバ、ロック、フラメンコ、ファドと世界一周旅行がいとも簡単にできちゃいます...昨日なんぞはラストはフォークソング加川良で締めました。スタートはJAZZのビージー・アデール、大人の年輪を重ねたピアノの音色がワインにとっても合います。何でもそうなんですが奏者の人生が垣間見える音って何とも味わい深い気がします。そこに身をゆだねることの幸せを感じてしまいますね。この女性に並ぶのがエディ・ ヒギンズ、このお洒落な音を醸し出すCD数え切れないほど聴きました。思わず酒が進んじゃいます...同じピアノの音でも男性と女性では微妙に違うところも面白いところです。さて、次にスペインに行ってみるか!とフラメンコの世界に飛び立ちカマロンの渋い声を耳にした途端、おいらの気分はビバ!フラメンコ。思わず手足が動き出し、心はアンダルシア・グラナダのサクラモンテの丘(ジプシーが洞窟の中でフラメンコショーをやっているところ)でございます。

こうやって日々ステイホームを楽しんでいます。

今日は乱読ならぬ乱聴の話でございました。

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師走

2020/11/30
【第1417回】

今日で11月も終わり...明日から師走だ。まだ一年を総括するには早いと思うが、いやはやコロナに翻弄される日々であった。芝居はもちろん飲食、ファッションどれもこれも綱渡りの営み、仕事を無くし路頭に迷う人びとを新宿でもチラホラ見かける。少し前までは会社のお偉いさんだったであろうオヤジさんも、顔色も優れず道行く人達をうつろな眼差しで見つめている。もちろんマスクなんぞはしていない。新宿南口駅前では、40代くらいのホームレスの男性に20代の女性がなにやら話しかけていた。慰めているのか?激励しているのか?悩み相談なのか?分からないがなんとなく親身に会話をしている姿が微笑ましい。

公園では、暫し家族連れが子供と一緒に遊んでいる。3密を避けられる唯一の遊び場である。

不要不急の外出はしないように!と連呼しながらも今日、自民党はGoTo来年GWまで延長なんてことをのたまっております。

「医療従事者です。もう重症者のベッドがありません。緊急手術も重症の救急搬送も受け入れられません。これは医療崩壊です。この期に及んでまだGo toのことしか考えられないとは...唖然です。」

この悲痛なる叫びを無視する政治屋、開いた口が塞がりません。

こんな時こそ、知の旅をしなければといろんなジャンルの本を読みまくっています。乱読も楽し!コロナなんかも近寄ってこないかもね...

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燃ゆる秋5

2020/11/27
【第1416回】

日毎にコロナの波がひたひたと迫ってきています...先程、東京のコロナ感染者が発表されました。570人の陽性者数に重症者数が61名、どちらも過去最多。政府の新型コロナ感染症対策分科会の尾身会長も「人々の個人の努力に頼るステージは過ぎた」と断言しました。なのに、この国はGo Toトラベル事業のメンツに拘り止めようとしません。これじゃ目に見えて拡大するのは自明の理でございます。経済とコロナという二つの両輪を程よく回すことが出来ればいいのだが、そうは上手くいかないところがコロナの怖さです。最も疲弊している人たちは医療現場の人たちだと思います。Go To事業にも参加できず休日なしの戦いを強いられています。しかも多くのリスクを背負いながらの日々、この人達のことを第一に考えないと大変なことになっちゃいます。菅総理の生気のないうつろな眼差しがとても気になります。この非常事態に大胆な手を打てないというより、この時期には相応しくない人かなと同情さえしちゃいます。嘗ての小泉のオッサンみたいな決断力が必要なのかもしれません(この人もよう分からんところありますが...今頃、原発反対の全国行脚をやってますが、自分がトップの時にやらんかい!)いやいや、政治屋さんもいろんな企業との癒着もあるんで、残念ながらそう簡単に国民の声に耳を傾けるのも難しいとは思いますね。

そんななか今日も岡山市での「砦」の公演無事に終えることが出来ました...ほんまにしんどい日々でございます。コロナの輩はどんな顔してこの惑星を眺めているんだろう?きっと地球に存在する無数のわからずやにお灸を据えようとしてるんじゃないだろうか...この非常時に何とか新しい価値観を生み出さないと地球も燃え尽きちゃいますがな。まさしくコロナに試されてる人類でございます。

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燃ゆる秋4

2020/11/26
【第1415回】

なんだろか...今年の日本シリーズあっけなく終わりました。パリーグとセリーグまるで一軍と二軍の差がありましたね。セリーグで本塁打と打点の二冠を取った選手がまるっきりダメ、一昨日なんぞは、あわやノーヒットノーランになりそうな展開。まるで話にもなりません。これじゃパリーグだけで日本選手権やった方がまだ面白い試合になったんじゃないかな?ここまで力の差が歴然とするなんてセリーグも真剣に考えなきゃ不味いんじゃないかしらと思ってしまいます。昔から人気のセ、実力のパなんて言われ続けてきましたが、ここまでくるとあんぐりでございます。以前、読売のナベツネが画策して一リーグにしようとした事件がありましたが、こんな野球をなめた姿勢があるから今日の巨人があるんですぞ...まあ、ソフトバンクも巨人も金満まみれの球団で好きではないけれど、一昨日のソフトバンクのベテラン長谷川選手が、チャンスに間一髪でヘッドスライディングしながらもアウトになり塁上で悔しながらグランドの土を拳で叩く姿を見るにつけ、ソフトバンクの強さを見せつけられる思いがしました。何事においても全身全霊を傾ける姿勢こそ観るものを感動させるんでございます。今年の日本シリーズの秀逸なシーンでした。

来年こそ、我がライオンズ日本シリーズに出場してくださいな!と心は、はや来春の開幕を待ちわびています。

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燃ゆる秋3

2020/11/24
【第1414回】

3連休明け、日本のコロナ感染状況大変なことになっています。国のGo To Travel キャンペーンで煽りに煽ってあわててブレーキ、なんともお粗末でございます。我慢して居た人達が観光地に溢れかえっていました。これからの感染者の増大を予感させる映像がTVに流れていました。経済も勿論大事ですが、この国の政治、行政には想像力があまりにも欠如していて不安が募るばかり...新型コロナウイルスをめぐり、西村経済再生担当大臣が今後の感染者数の動向について、「神のみぞ知る」の発言、呆れてしまいますな。この発言がおおむね、この国の指導者に共通している認識ではなかろうか。

アメリカから送られた映像もショックでしたな...日々死者が増えてる中、南部テキサス州エルパソでは1100人以上が入院。9月初頭の9倍にあたり、死亡者も増え続けているなか、検視官事務所などから遺体を搬送する人手が足りず、近隣の刑務所から軽犯罪の受刑者らを募り、1時間2ドル(約208円)で作業に当たらせている。受刑者も命懸けの作業である。こんな中、トランプは連日ゴルフ三昧。アメリカも異常な状況である。

こんななか「砦」の公演、今日も無事に岡山で終えることが出来ました。日々、コロナとの戦いのなか奮闘しているキャスト・スタッフの皆さんお疲れ様です。そして万全の体制の中、公演を実施して頂いてる中国ブロックの演劇鑑賞会、市民劇場の皆さんに感謝です。

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燃ゆる秋2

2020/11/19
【第1413回】

秋の心地よい日々が続く中、又もやコロナの感染が増え始めました...なのに、先日オリンピックのバッハIOC会長が来日し、来年の東京オリンピック是非実現しましょう!なんてこと首相、知事ともども気炎を揚げておりました。オリンピックがアメリカを中心とした一部の人たちによる商業オリンピックと言われて数十年経ちます。今回も何としても実現したいという意欲の裏に胡散臭さが見え隠れします。世界でこれだけ拡散した現状からみて開催は無理というのが常識ではなかろうか。島国である我が国は、異国からのウイルスを辛うじて防いでいるのに、様々な人種が大挙押し寄せた時の恐怖を想像しただけでもぞっとします。

今の政府のコロナ対策もなんだか無責任な気がしてなりません。個人の日常生活の注意を呼びかけるだけで、国としての指針は具体性がなく丸投げ状態に等しい。確かに経済も大切なのだが、後手に回った時には取り返しがつかない状況が待っています...先週、今週と劇場に足を運んだのですが主催者、観客ともども不安の中での公演だったと思います。おいらが思うには、お店の飲食のお喋りと違い会話することなしの観劇のリスクはそう高くないとは思います。検温、消毒、間隔を取った席、最善の対策で実施している現況では、今のところ関係者の努力で上手くいっているみたいです。

「砦」中国地方の公演、昨日で無事6公演終えることが出来ました。12月27日の東京千秋楽の日までなんとか乗り切っていきたいと思っています。

今日もコロナ感染者、東京534人の報が流れています。「どこまで続くぬかるみぞ」日中戦争で、日本の兵隊さんは鉄砲かついで徒歩で中国大陸を駆けめぐって戦ったときに歌った軍歌。まさしくコロナとの闘いの日々でございます。

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燃ゆる秋

2020/11/16
【第1412回】

コロナ禍のなか、皆が考えるのが公園でのひとときです。相当の密にならなければ、青空の下家族連れでお金もかからず快適に過ごすことが出来ます。遊具器はあるし、飛び跳ね出来ストレス発散にはもってこいの場所です。周りの木々も鮮やかな彩りで歓迎ムード、しばしコロナを忘れさせてくれます。杉並区にある善福寺緑地は善福寺川に沿って幾つもの公園が点在し区民にとっての憩いの場であり、春の桜、秋の紅葉は見事です。歩いても良し、自転車で快走するも良し、老若男女がほんまに気持ちよさそうにしとります。生きてるからこそ、今年も又この風景を堪能できるんでございます...コロナなんかに負けてなるものか!川に沿って居並ぶ逞しい樹木の声援を頂きながら皆活き活きした表情。いつもながら自然の力で、ひ弱なニンゲンは助けられてますな...

中国地方の旅に出かけた「砦」チーム。昨日で無事4公演を終えることが出来ました。各地で評判も良さそうです。この全国のコロナ感染状況から言えば、中国地方の方が安全なのかも知れませんね...こちらは感染数の多い東京からの出張組なんで恐縮しちゃいます。より慎重な行動が求められますね...と言っても、ホテル缶詰状態というのもストレス溜まるし、最善の注意を計りながらの旅公演を楽しんでくださいね!

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善福寺緑地 和田堀公園

2020/11/13
【第1411回】

大竹しのぶさんが演じる「女の一生」新橋演舞場に行ってきました。勿論、風間杜夫ちゃんが出演していたので...新橋演舞場のコロナ対策完璧でした。検温、手指の消毒、チケットは自分で切る、そしてこれらの商業演劇の施設で大切な館内での飲食が一切禁止されているのにはビックリ!劇場にとっての飲食は公演中の大きな売り上げ、これが廃止されることは大変な打撃です。ましてや、席数も半分に減らし松竹さんも苦渋の選択であったと思います。もしや、自分の劇場から感染者が出たらとの強い責任感からの判断でしょう。

芝居は文学座の名女優であった杉村春子さんの当たり役を大竹さんが挑戦したという企画。

皆さんそれぞれ、明治から昭和に至る40年間の時代の役作りに苦労されたのではと感じました。その中でも新派のベテラン俳優、森本健介さんの職人役は絶品でした。少しの出番なんだが、彼が出てきただけであの時代の空気を感じさせてくれんですから、これぞまさしく芸でございます。新派という集団が長い間培ってきた明治、大正、昭和という匂いを芸として成立させるための研鑽に唯々拍手を送りたい。芸なんてもの一朝一夕で出来るもんでございません。森本さんの日々の日常の生き方まで想像できそうな見事な芝居でした。

杜夫ちゃんは余裕の演技で楽しんでいました...役者は舞台に立ってなんぼのもん!今年初めての舞台、感慨もひとしおではなかったかと思います。

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ツワブキの花言葉
(困難に負けない)

2020/11/11
【第1410回】

コロナ禍のなか、唯一楽しましてくれるのが日ごとに微妙な色合いで変化していく樹々の葉色です。毎年、紅葉の時期が違うのも気候変動のせいだと思います。新宿街中の紅葉も随分と遅くなってきてます。地球温暖化に輪をかけるような排気ガスの量が街路樹に多大な影響を与えていることも紛れもない事実です。それにしても、あれほど繊細な彩を創りだす樹木はアーチスト顔負け、いや偉大なる芸術家です。人間の創作に欠かせないのが、自然が織り成す壮大な営みであり、この自然界こそが芸術家たちの師匠です。

コロナ、確かに感染者増えてますが、マスク、手洗い、うがいの徹底、そして飲食店での大騒ぎを回避すれば何とか感性拡大は防げるんではないかと思っています。新宿の街中のほとんどのお店には消毒液が置かれています。入店するたびに手を差し出しているのだが、逆にこちらの液の方が害になるんじゃないかしら?なんて心配してしまいます。

それにしてもトランプのおっちゃん、アメリカの膨大なコロナ感染にも拘らずゴルフ三昧。敗北宣言もせず徹底抗戦、いやいやこの独裁、独善に閉塞した状況に狂喜乱舞した人が選挙人の半分居たなんて...確かに世界の歯車が狂い始めていますね。

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今日の作品

2020/11/09
【第1409回】

2回目のコロナウイルスPCR検査、キャスト・スタッフ全員陰性となり先週の金曜日、本格的に「砦」の公演をスタートしました。神奈川県相模原市にある相模原演劇鑑賞会さんに呼んで頂いた公演です。このコロナ禍のなか、会員さんも減少し全国の鑑賞会団体の皆さんも苦渋の思いをされていると思います。芝居が大好きなのに三蜜NGなんて言われたら演劇そのものが否定されてるようなもんでございます。次の土曜日にも、ふたくちつよしさんの作・演出の「霞はれたら」を東演パラータに行ったのだが、こちらは小劇場にも拘らず満杯のお客が入っており、嬉しいやら怖いやら複雑な心境でございました...こうやって少しずつ芝居の公演も増えつつあるのですが、またまた感染増加の報が出るたびに不安が過ってしまいます。こちらは万全の体制で予防に努めているのですが、お客様がより警戒し劇場に足を運ぶことに躊躇されるのが心配です。劇場でクラスター発生なんてことになったらそれこそ劇場の死に繋がりかねないかもしれません。

相模原の終演後、カーテンコールで多くの会員さんが「待ってました!」「ありがとう!」などなどお礼の手作りプラカードを掲げている様子が感動的でした。

芝居を待ってる人たちのためにも、改めてコロナごときで演劇の灯は消してはならないと思った次第でございます。

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青空と薔薇

2020/11/06
【第1408回】

アメリカ大統領選挙、えらいことになってますな...今朝のトランプのオッちゃんの会見、元気なかったです。なんだか演技してる風にも見えましたが、普段触らないドアに触れたり、いつもの力強さを極力抑えてのしょんぼり顔がなんとも微妙。もしや落選すると脱税も含め様々な罪に問われる不安を抱えながらの会見だったかも知れません。それにしても、このオッさんの出現で自由なアメリカが分裂状態に陥ったことは確かです。過去の歴史を検証してみても、世の中が不穏な情勢になったときに独裁者が出現し国民が熱狂するという構図は度々見られました。それがエスカレートして戦争が起き、不幸な出来事が重なったことを思えば、もっと冷静にならないといけないと思いますが、どうしても感情が理性を上回ってしまうんでしょうね。一方、バイデンのおじいちゃん、さすがにお歳を召しているのですが副大統領候補カマラ・ハリス上院議員(56歳)が何とも魅力的である。ハリス氏の父親はジャマイカ、母親はインドから米国に来た移民だ。両親とハリス氏自身の人生は、ある意味でアメリカンドリームの体現。アメリカ初の女性大統領の夢に向かってのステップとしてのバイデンの立候補だったのかも知れません。これからの時代、日本も含めてオヤジがリーダーになる時代じゃありません...世襲、忖度うんざりです。女性も含めて知性と行動力がある若い世代に任せるべきだと思います。今回のアメリカ大統領選挙もオッさんが争ってる場合じゃありませんことよ。日本の国会も開会しましたが、予算委員会、相変わらず役人が書いた答弁を棒読みしてばかりでうんざりです...いい加減、若い人たちに道を譲ってくださいな。

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ヤブミョウガの実

2020/11/04
【第1407回】

週明け久しぶりに下北沢の小劇場に足を運びました。厳重なチェックのもと劇場に入りましたが、客席の会話もなく少々緊張気味な開演待ちでした。今回の芝居は名取事務所制作の現代韓国演劇「少年Bが住む家」、殺人を犯した息子と、その家族の物語。この芝居にトム・プロジェクト所属の森川由樹が出演していました。新国立劇場演劇研修所を卒業しトムに入って8年、今では会社にとっても欠かせない女優の一人です。今回の芝居、由樹ちゃんピカピカに光ってました。表現って本当に難しいもんですね...最初の頃は若さを前面に出し勢いはあるのだが、その分、内面の微妙な心理が希薄な感じがしていました。その後、いろんなところから声が掛かり、他流試合を重ねて手にした蓄積の成果が今回の公演で如実に出ていたような気がします。芝居のポイントをしっかりと押さえる芝居が出来るようになればしめたものです。ラストの柿を食べるシーンは絶品でした。

終演後、プロデューサーである名取さんが「森川由樹さん一番良かったよ...」と声を掛けてくれました。俳優さんを預かり成長していく様を見続けるのもプロデューサー冥利に尽きますね。

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日一日と

2020/11/02
【第1406回】

先週の週末、横浜市歴史博物館に「俳優 緒形拳とその時代」の企画展に行ってきました。亡くなって12年になるんですね...20年前に劇作家北條秀司さんの鎌倉の自宅で、2年前に亡くなられた一人娘であった美知留さんに紹介されお会いしました。何気ない話をしていたんですが、緒形さんの芝居に対する執着を強く感じ一緒にやりましょうということになりました。水谷龍二作・演出「子供騙し」は2002年に本多劇場で初演を迎え、その後全国各地を巡演しました。緒形さんの存在感、そして役に対する飽くなき追及、日本を代表する俳優になった理由が良くわかりました。一言一言に含蓄があり、常に役者であるという強い矜持を感じました。笑顔はとっても可愛いのですが怖さも感じました。一茶を映画にしたいと言うことで、おいらに協力して欲しいと言うことで長野県白馬に同行させて頂きました。三泊四日のロケハンみたいな旅も緒形さんの人間性を垣間見ることが出来楽しい旅でした。

この企画展、新国劇時代使用の行李に始まり、舞台、テレビ、映画の台本、ポスター・パンフレット、自筆原稿、書簡、映画祭で受賞したトロフィや賞状などが展示されてました。おいらが好きなのは緒形さんの書画です。筆を手に真っ白な紙に向かう緒形さんの姿こそが、俳優という職業を精察する時間ではなかったのではなかろうか...

緒形さんが恥ずかしそうに「僕ね、この無骨な手が恥ずかしいんだよ...」おいらに、あの笑顔で話しかけた姿が今でも印象に残っています。己のコンプレックスを自覚し、無骨に努力する人にこそ豊かな人生をプレゼントしてくれるんですね。

この日は、久しぶりに緒形さんにお会いできた素敵な時間でした。

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久し振り...拳さん

2020/10/30
【第1405回】

国会も始まりましたね...それにしても、あのセメント屋のおやじどうにかならんかね。給付金貰った人、貯金出来ていいね!なんて能天気な戯言言っとります。こんな人が長々と大臣やってるんですから困ったもんでございます。あんたからお金貰ってるんじゃありませんよ。庶民が汗水たらした税金ですよ、何の苦労もなく議員になった貴方にはわからんでしょうな...そして映画「アバター」の登場人物によく似た議員さんの保釈金1500万円も税金ですよ。あの疑惑だらけの選挙中に、ライバル候補を落選させるために党から支給された1億5千万の一部に違いありません。こんなアホな議員たちに血税が注がれるなんて、何とも理不尽極まりない。国会の代表質問、質問、答弁も用意された紙を読んでるだけ、わざわざ集まって開く必要あるのかな...予算委員会のやりとりだけで十分じゃありませんかね。だって国会開くと1日3億円かかるんですよ。それに、どう考えても無駄な議員に多くの税金を支払ってます。なんともやりきれない気持ちになってしまう日本の政治の現状、なんとかしなきゃと長年思ってても変わらないのは、日本人のなあなあ思考がそうさせてるんでしょう。

一方、アメリカでは銃が売れてるそうな...大統領選後、どちらが勝ってもとんでもないことが起こりそうな気配です。まだまだ混迷が続く世界、予測できない未来に対して心して日々を過ごさないと、とんでもないことになっちゃいますぞ...

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秋の空

2020/10/28
【第1404回】

今年は何故か我が家の月下美人が咲きません...昨年はこの時期まさしく狂い咲き、何度も繰り返し咲き誇り気持が悪かったくらいでした。何かあるのかな?と思っていたら、なんとなんとコロナの襲来。月下美人とコロナの関連性は学術的に解明されてる訳ではないのだが、これは何かあると思う。他の生き物に比べたら人間なんぞはなんの予知能力も持ち得ていないのではなかろうか...イヌは人間の100万倍以上の嗅覚を持ち、聴覚は人間のおおよそ4倍で人間には聞こえない周波数を聴き取れ、またイヌ・ネコの耳は、人間には聞こえない超音波と呼ばれる領域までを聴き取ることも出来ます。イルカ、鳥なんかも然り、人間は科学の力に頼るしかない脆弱な生き物です。植物による災害の予知能力の文献もチラホラと出てきています。おいらも散歩するときは間違いなく目を皿のようにして樹木、野花、空の気配、雲の姿を観察しています。日々変化する様に刺激され、おいらの細胞はわくわくしちゃうんですね...自然が持つ予知能力を少しでもあやかりたいと思ってると同時に、常に自然に対する畏敬の念を忘れないようにと心掛けています。

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都心もそろそろ色づき始めました

2020/10/26
【第1403回】

週明けの東京はさわやかな秋晴れです...先週の土曜日、神奈川県のテアトルフォンテで「砦」の公開舞台稽古をやってきました。お客さんを入れ本番さながらの舞台です。厳重な警戒の中、芝居は無事終えることが出来ました。この状況の中、キャスト・スタッフの徹底した自己管理の中、この日を迎えられたこと唯々感謝です。なんとしても舞台の灯火を消してはならないという信念あってこそのことだと思います。特に村井國夫さんにとっては、昨年の年末に病での舞台途中降板以降、初めての舞台だったので感慨もひとしおではなかったのではなかろうか...役者さん、さすがに気合い入っていました。役者は舞台に立ってなんぼの世界です。水を得た魚のようにスイスイと舞台上で活き活きとした姿を観るにつけ、おいらも幸せな気持になった次第でございます。早速、観客の方からメールが送られてきました。

 

先日、砦を鑑賞しました。村井國夫さんの、室原役、熱演で、リアリティが伝わりました。藤田弓子さんの、妻役も、ピッタリで、けなげで慎ましく、女性の共感を集めていました。私の生家は、利根川の下流域で、上流のダム建設の恩恵を受けてきました。また、学生時代、その利根川のダム建設で生家が、水の底に、沈んだ人の話しを聞いた事があります。水利、電力、軍事防衛、公共の受益者、犠牲者、が出てしまう無限な問題を提起する作品でもあるかと思います。

全国公演のご成功を祈念致します。素晴らしい、舞台 ありがとうございました。

 

生の舞台の反響を改めて強く感じます。生身の人間が命をかけて伝えようとしている舞台芸術が無くなるはずはないし、無くしてはいけないと思います。千秋楽東京公演12月27日まで、なんとか無事に終えることを念じるのみです。

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新宿西口

2020/10/23
【第1402回】

東京は冷たい雨が降っています...今朝、トランプとバイデンの両候補の最後の討論会が行われていました。やんちゃで言いたい放題のトランプに対して、好々爺然のバイデン、タイプが全く違う両人が話しているのだが、話は全く嚙み合わない。アメリカは完全に分断されてる様子が、この二人の個性から分かる気がします。自国第一主義者の人達には精力的なトランプが大好きに違いない。強いアメリカを取り戻すにはトランプしか居ないと固く信じている。バイデンのおっとり姿じゃ頼りにならない!しかし、この時代、世界各国の協調無くしては地球は滅びるという人達にとっては、バイデンの静かな語り口に未来を共に歩もうという連帯感を覚えるのだろう...トランプの絶叫があせりに見えるのだが、アメリカ国民のカラーからして逆転勝利の予感すらするのがなんとも無気味だ。しかし、いずれかが勝利しても自由のシンボルであったアメリカが真っ二つに割れ、内戦が起こるんじゃないかしらと心配してしまう。

世界情勢は日々混沌としているなか、日本の外交の舵取りはますます難しくなっている。令和のおじさんで大丈夫かしら?ようやく国会も始まるみたいだし先ずはお手並み拝見ですかね...

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野の花

2020/10/21
【第1401回】

今週の土曜日から始動する「砦」のキャスト、スタッフのメンバーのコロナPCR検査、全員陰性でした。いやいや、ヒヤヒヤもんでございます。一人でも陽性が出ようもんなら、たちまち公演中止となります。日々、綱渡りの日々が続いていますが、皆さん、こんな時こそ芝居を届けたいという強い思いがコロナを寄せ付けないのかも知れませんね。11月の中国地方の公演前、そして12月の東京公演前にそれぞれ1回PCR検査の実施を考えてますが、この先まだまだ油断出来ない状況であることは間違いありません。芝居の稽古以前に、もしや自分が?なんて思いで稽古してるのも忍びない気がします......ここは精神論じゃないけど、強い気持ちでコロナに立ち向かうしかありません。それとしつこい限りの手洗い、うがい、そして街のあちらこちらに置いてある除菌アルコールを使用することかな。今日も沢山の人が新宿の街を歩いてました。ファッションのひとつにもなっている色とりどりのマスクを見てるのも楽しいもんでございます。今日はマスクにNOコロナと書いた人を見かけました。なるほど、これからはマスクにいろんなメーセージを書き込み世の中にアピールする人が出てくるかも知れませんな...「恋人募集」「菅政権NO」「原発反対」「禁酒中」などなど、マスクから世界が変わるかもかも知れませんな...

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今日の爽やかな秋晴れ

2020/10/19
【第1400回】

週明けの東京は冷たい雨が降っています...コロナが未だ収束しない昨今、家飲みで欠かせないひとつに照明があります。おいしい酒、料理、そして音楽、これらで十分と思いきや時空間に彩りを添えるのが照明です。いつもの見慣れた空間も照明プランで非日常の時空間に変えることが出来ます。おいらが最近気に入っているのがソネングラスです。ソネングラスは、南アフリカで社会保険を完備し中間層以上の所得を付与した条件で雇用した現地の人々の手作り作品です。失業率が40%を超えると言われる南アフリカで70人の雇用を生み出しつつ、世界に300万個を販売しているソネングラスのプロジェクトは、社会問題の解決と事業としての成功をもたらしています。ソネングラスの70%はリサイクル素材から作られており、ガラス瓶においては100%再資源化が可能。まさにエコロジーの時代にぴったりの逸品です。昼間、太陽の下に置いておけば24時間灯りを灯し続け、災害時には非常灯としても使用できます。ビンの中に様々なものを入れて、その日の気分も変えることが出来ます。日本で最も遅れているのが照明だと言われています。外国に行くとお洒落な灯りが街路、レストランで多く見受けられます。お金をかけなくても、ちょっとした工夫で身の回りが、見違える趣になること間違い無し...念のために言っときますが、おいらはソネングラスの回し者じゃございませんことよ。

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太陽の恵み

2020/10/16
【第1399回】

秋の夜長は良質な音楽と酒がベストかな...夜が更けて自宅でワイン飲みながら、心地良い音を耳にしながらのひとときは、コロナ禍のなかでは至福の時間です。勿論、ワインに限りません。辛口の日本酒、芋焼酎、ウイスキーなんかも音楽のジャンルによって選択すればよござんす。おいら最近は、jazz女性ボーカルを良く聴いてます。シャーリー・ホーン、エタ・ジョーンズ、ミリー・ヴァーノン、ダイアナ・クラールこの4人は最近の好みです。シャーリー・ホーンのシャンソンの名曲なんぞは絶品です。ちょっと鼻にかかったようなヴォーカルがスモーキーで若干ハスキーなエタ・ジョーズ、今は亡き作家向田邦子さんが"水羊羹を食べるときに一番合う"と言わしめたミリー・ヴァーノン、おいらはシェリー酒が似合う歌手だと思ってますが...なんともセクシーで大人の音楽を聴かせてくれるダイアナ・クラール、カナダ出身というところが伝統的なjazzシンガーとの違いを感じます。この魅力あふれる4人に共通してることが、歌い上げず語りかけてるところです。つい最近、日本の東宝ミュージカルの歴史を辿ってのコンサートを、日本の名だたるミュージカルスターが熱唱するシーンを観たのだが、確かにうまいです、いい声です...おいらにとっての歌は熱唱ではなく韻唱(言葉を大切にする韻を踏む歌唱法)かな...確かに歌は千差万別、人それぞれの環境によって受け取り方も様々だと思います。でも、こんな時代だからこそ言霊に寄り添った音楽を大切にしたいもんでございます。

今宵は、どのアルバムで何のお酒を飲もうかな...最近手に入れたソネングラス (ビン型 ソーラーライト)の灯りがまた一段といいんですね。ビンに詰め込んだドライフラワー、ビー玉が、昼間に溜め込んだ灯りに照らされ幻想的な時間を演出してくれます...

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酒の友

2020/10/14
【第1398回】

埼玉の劇団から60名を超すコロナ感染者が出て公演中止...こんなニュースが飛び込んできました。現在公演中の演劇、音楽関係者はどきりとしたと思います。そして只今、「砦」の稽古中にあるトム・プロジェクトはより一層身が引き締まる思いです。東京での千秋楽までに3回のPCR検査を予定しますが、もしや?なんてこと考えると心身休まる暇がありません。コロナ自体の病より、コロナという目に見えない恐怖に苛まれる精神的な負担は甚大なものがあります。と言って、何事にも疑心暗鬼に陥ってしまうのも考えもので、ここはより徹底してコロナを寄せ付けないように日常生活も含めて自己管理するしかありませんね。

最近買い物なんかして思うことは、地球環境を考えてポリ袋を有料化にしてエコバッグを推奨しているのは分かるけど、ゴミ捨ての時に使うポリ袋はお店で買う羽目になるってどういうことかしら?環境を考えてのシステムではないと思うのだが...結局、お店が今まで無料で提供していたものを有料にしてお店が得してるんじゃないかしら?と、素朴な疑問でございます。ゴミ捨て場は相変わらずポリ袋の山ですが...

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秋の野花

2020/10/12
【第1397回】

週明けの今日は雨も上がり気持ちの良い一日となりました...この季節、散歩してるとあちこちから金木犀の芳醇な香りが匂ってきます。おいらはこの匂い大好きです。じんわりと心身を包み込む何とも言えない匂いに浸っているとまるで桃源郷に誘ってくれる感じさえしてしまいます。おいらにとっても金木犀と言えば、博多の長屋に住んでた少年時代、東京から引っ越してきた色白の少女の邸宅の垣根に植えられていました。この香りと色白の少女のイメージが重なり、ついつい少女に惹かれていった想い出があります。用もないのにその少女の邸宅の前を行き来しながら、その匂いと共に少女への勝手な想いを重ねたほろ苦い記憶が蘇ってきます...匂いと人生、この関連性から一遍の物語が出来そうですね。匂いが生み出す果てしない世界、いい匂いばかりではありませんよ。どぶ川の臭いと言えば、中学時代の野球部での川に飛び込んだボール拾い。インドを放浪してた時の車の排気ガスの臭いなどなど...春を感じさせる沈丁花、夏のクチナシの匂い共に、あの日、あの時の想い出が数多く作られたはずです。


匂いなき部屋の花あり旅一夜

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雨あがる

2020/10/09
【第1396回】

台風の影響を受け東京でも朝から雨が降っています...またまた、舞台関係者のコロナ感染者が出て直前での公演中止、稽古中止のニュースが流れてきました。公演前日に1人の陽性者が出ただけで、これまで積み上げた全てがゼロになるなんて、制作側から言わせると倒産危機宣言を伝えられたようなもんです。なんとかならんもんですかね?こんなことが続くと、まさしく演劇の死に繋がりかねないと思っています。トム・プロジェクトも「砦」の稽古を連日気合い入れて稽古中。万全の対策での稽古場ですが、コロナは予想もしないところから侵入するんで困ったもんでございます。

そんな心配な時期に、海外からの渡航を緩和する情報も流れています。完全な沈静はないにしても、もう少し慎重にことを運んで欲しいと思います。アートの世界は勿論、全ての業種が息も絶え絶え状態。気分も滅入り鬱状態に陥っている人も増えてることを思うといたたまれない気持になってしまいます。

そんな今日この頃、おいらは心身ともにポジティブ・シンキングを貫いています。この時期にネガティブ思考・行動をしてる人は、コロナにとって最高のお友達になってしまいます。それにしても、マスクも付けないでにやけた顔で新宿の街をうろついてる若者は馬鹿者としか言いようがない。なんでマスクしてないの?と聞いてみたいところだが危ないですな...

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Jazzが流れる店JUHA

2020/10/07
【第1395回】

昨日から「砦」の稽古が始まりました...昨年12月、劇団桟敷童子の公演中に体調を崩された村井國夫さんもすっかり元気になられてほっといたしました。藤田弓子さんも元気一杯、そして若手の3人組も「百枚めの写真」に続いての出演。本読みも本番さながら熱気に包まれ、よしゃ!いけるってな感じでしたが、村井さんのアクセルの踏みかたがあまりにも強烈だったんで心配さえいたしました。コロナのため表現者として封印された思いが一気に溢れ出た感じです。役者は人の前で演じてなんぼの世界です。板の上に立てない悔しさ空しさは言葉にならないくらいの重さです。まだまだ終息しない現状、悶々としながらじっと耐えてるアーチストの姿を想像するといたたまれない思いです。

秋と言えば、おいらにとってはコスモスですね。秋桜という書き言葉もいいですね...博多湾に浮かぶ能古の島のコスモスは見事です。一斉に咲き乱れるコスモス畑の中を歩き回る感覚は、まさしく宇宙遊泳の気分です。この感覚に乗せられ結ばれたカップルも多々いるんじゃないかしら?

病院から退院した大統領、トランプ節炸裂と言いたいところだが、この危険なウイルスを相手に大統領としては、あまりにも稚拙な言動だと思います。自分の年を考えなきゃいけませんがなもし。

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純潔

2020/10/05
【第1394回】

2021年1月に上演する新作「モンテンルパ」のチラシ、ポスターの写真撮りを先週末に行いました。出演者の一人である大和田獏さんに半年ぶりに会いました。元気な顔を見れて嬉しかったです。愛する岡江久美子さんを亡くされ、この半年の獏さんの悲しみはいかばかりか...2021年はトム・プロジェクトの作品に3本出演します。「モンテンルパ」「Sing a Song」「萩咲く頃に」こんなことははじめてです。獏さんには4月に手紙を出しました。「獏さんが役者として舞台で輝けば、きっと岡江さんも喜んでくれますよ...」

獏さんの舞台姿とっても素敵です。己の我をぐっと退いて邪魔にならない確かな演技にキラリと光るものがあります。これなかなか出来ないものですよ、よほど自信がないと。

確かにコロナで世界は大きく変わりました。舞台芸術の存亡がかかっている危機であることには変わりはありません。一番密であらねばならないものが疎まれてるんですから始末が悪い。劇場の席の隣に人が居るだけで不安になるんですから困ったもんでございます。

そんなか、来年、獏さんと3本素敵な芝居を創るスタートが始まりました。岡江さんがしっかりと見守ってくれるに違いありません。

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秋に色づく

2020/10/02
【第1393回】

昨日、水に関する事業を行っている前澤工業株式会社より、芸術・文化活動の支援の一助という名目で金一封を頂きに本社がある埼玉県川口市に行ってまいりました。1937年創業の国および地方公共団体の上・下水道および農業用水・河川関係の各種処理施設並びに、これらに関連した単体機器および装置の設計・製作・据付を一貫して行っている上下水道用機器・水処理装置専業メーカーです。考えてみれば水は命の源であり、自然が生み出したものを人間の叡智で命の水として社会に還元し地球を守ってきました。社長はじめ社員の皆様の水に対する愛情を強く感じました。今回、数ある創造団体からトム・プロジェクトを選んでいただき唯々感謝の気持ちで一杯です。そして、それに応えるべき作品を創る責任を痛感しています。会社が発行している「みずのわ」小冊子にも素敵な言葉がありました。

 

雨の日、池の水面には無数の波模様が描きだされます。小さな輪から、やがて大きな輪へ広がり、またお互いの輪が交じりあって、果てしなく続く幻想の世界を、だれしも経験されたことでしょう。小さな水の波紋が、はじめは、ほんのささやかなものであっても、やがて、水の輪同志が集まり、水の輪は水の和となって、美しい色模様を水の面にくり広げていきます。

 

芝居と相通じる言葉であり、社会の在り方の根幹をなす文章だと思います。

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中秋の名月

2020/09/30
【第1392回】

街のあちこちで大きなビルの解体が進んでいます...渋谷の街の変貌ぶりもすごいんですが、新宿の街の見慣れたビルも一気に解体が始まっています。半世紀前に通っていた喫茶店が入っていたビルも無くなってしまいました。日替わりのサイフォンで入れたコーヒーを飲みながら様々な新聞に目を通すのが楽しみでした。スポーツ新聞でライオンズのゲームの試合の詳細を読みながら一喜一憂した日々が懐かしいです。勝った日のコーヒーの味は格別でした。思わずお替りしてし、店を出てから財布の中身を見たらあちゃー!なんて日もありました。スタバ、ドトールもいいいのだが、やはりコーヒーなんぞはゆったりしたところで飲みたいもんでございます。

そして、新宿の街でも飲食店の閉店が続出しています。いつも満員で繁盛していた店の前に「45年間、本当にありがとうございました...」なんて張り紙を見ると切なくなってきました。コロナは社会の風景さえも変えていく勢いです。人と街を蝕んでいるのか?それとも新しい社会の在り方を提示しているのか?それぞれがそれぞれな思考、行動しなければ自然の脅威に逡巡するだけではなかろうか...

明日から10月、秋の匂いがします...春とは違う秋のさわやかな風にゆれるコスモス、ススキ、コロナを忘れさせてくれる秋の劇場が始まります。

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解体する街

2020/09/28
【第1391回】

今日は久しぶり青空を見上げることが出来る東京です...「百枚めの写真」四国公演無事終えることが出来ました。四国の市民劇場の方々の温かい支援のお陰で、コロナも吹き飛ばす上々の芝居を行うことが出来嬉しい限りです。四国の人達にとっては東京から大挙押し寄せて来るなんてことは、少なからずとも戦々恐々たる思いではなかったんではなかろうか?でも、こんな時期だからこそ何か後押ししてくれるチカラが欲しいと言うことで我々を呼んでくれたと思います。「百枚めの写真」という芝居をその期待に十分応える作品。ご覧頂いた方々から嬉しい感想がたくさん来ています。改めてこの大変な状況下、四国の市民劇場の皆さん本当にありがとうございました。

おいらも先週の週末は、久しぶりに下北沢本多劇場に2日連続足を運びました。本多劇場が独自に企画した「グッドディスタンスー風吹く街の短編集第三章―」金曜日は、「島田歌穂&島健Duoコンサート」歌穂さん歌声と島健さんの見事なピアノがマッチして素敵な舞台でした。夫婦であり、共に音楽に対する厳しさと愛情に溢れた時間を感じさせてくれました。

土曜日は落語二人会、風間杜夫と柳家花緑の見事な話術を堪能しました。劇場側も完全なる体制でお客を迎えてくれたので安心して観ることが出来ました。

終演後、杜夫ちゃんと久しぶりに一杯。言っておりました「役者なんてこんな状況になると役立たず...」なんてことポツリとつぶやいてました。

ここ二カ月で4人の役者さんが自殺に追い込まれました。目に見えぬコロナの脅威をつくづく思い知らされています...なんとか人間の叡智でこの危機を乗り越えたいものです。

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久し振りの本多劇場

2020/09/25
【第1390回】

「ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)」観てきました。岩手県一関市に50年続いているジャズ喫茶のドキュメンタリー映画です。この店の経営者、菅原正二さんが何とも素敵である。この人の拘りが多くの人を惹き付け世界中から、この店に集まって来るってんだからまさしく文化遺産である。一日も休むことなく音の世界を追求し、人との関係を大事にしながら店を切り盛りした結果、伝説的な店になったのも納得できる。名だたる演奏家がこの地でライブを行い語り継いでいった歴史の重みを感じさせるのだが、嫌みがない。色気溢れる菅原正二の78年の人生は、その容貌に鮮明に現れている。そう言えば、レコードをかけながらお店をやるなんて所は、世界広しといえど日本だけらしい。おいらは今でも時間があればレコードを回してる巷のジャズ喫茶に飛び込んでいくのだが、アナログ感たっぷりの音を聴きながらの時間は実に幸せである...若い頃、今の年になったらレコード回しながら昼は珈琲、夜はウイスキーを飲みながら、小さなお店を開きのんびり生活を夢見ていたんだが...デジタルでは味わえない生に近い音を聴きながら読書するも良し、ぼんやりと音に身体を委ね心身をほぐしていくも良し、この何気ない時間を忘れるからストレス社会になっちゃうんじゃないかしらと思う次第です。

 

「ジャズというジャンルはない ジャズという人がいるだけだ」

 

「百枚めの写真」今日と明日、高知公演2ステージ残すのみです。どうやら台風も避けられ、無事上演できそうです。

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会社のベランダから見上げると...

2020/09/23
【第1389回】

4連休後の仕事始め、東京は台風の影響のためか、どんよりと曇り涼しい一日になりそうです。映画「パヴァロッティ 太陽のテノール」を観てきました。神の声を持つと言われたイタリアのオペラ歌手ルチアーノ・パバロッティの生涯を、名匠ロン・ハワードが追ったドキュメンタリー。いやはや人間の声がどんな楽器より素晴らしいものであるかと言うことを再認識させられた映画でした。数々の名曲を、あの声で歌われると、そりゃどんな女性もいちころですな...愛人問題もイタリア人らしく隠すことなく、より高みを目指すためのステップにしていました。勿論ファンの女性は怒っていましたが...彼の歌には一貫して愛があるのがよく分かります。理不尽な社会に対しても全身全霊で立ち向かいチャリティコンサートも数多くこなしてきました。とにかく聞き惚れてしまいます。そしてステージでの彼の表情には、慈愛に満ちたオーラに包まれています。ドミンゴ、カレーラスというスペインの歌手と共に世界三大テノール歌手と称されてますが、おいらはパヴァロッティが好きです。なんと言っても人間そのものの匂いがプンプンしてきます。家に帰り早速、30年前の1990年7月7日、イタリア、ローマでのサッカー・ワールドカップ決勝前夜祭で、当代最高の3人のテノール歌手(ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロッティ)が、ズービン・メータ指揮する200人を超える演奏者たちとともにローマのカラカラ浴場で世界で初めて競演したCDを聴きました。このCDは何度聴いても惚れ惚れいたします。

「百枚めの写真」四国公演、香川、徳島で4ステージを無事終えることが出来ました。今日から愛媛、高知での残り4ステージが始まります。なんとか最後まで無事公演が出来ることを願うばかりです。

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どんぐりころころ

2020/09/17
【第1388回】

やっと再スタートを切ることが出来ました...昨日、埼玉県志木市民会館パルシティで「百枚めの写真」の公開舞台稽古を上演しました。今年4月3日「Sing a Song」が奈良で中止になって以来の舞台です。キャスト、スタッフ全員がコロナの危機を乗り越えて、この日を迎えることが出来ました。やはり生の舞台はいいもんですね...改めて舞台芸術の持つ魅力、とてつもないチカラを感じることが出来ました。3密が叫ばれてる昨今、芝居を鑑賞することに拠って密の大切さをより強く認識させられるのもなんとも皮肉なもんです。演劇こそ、人との繋がり、他人との関わりの中から何かを発見し形にしていくものです。この営みこそが演劇そのものだと思っています。

そして「百枚めの写真」には市井の人達の強い平和への祈りが込められた作品です。舞台から発せられる言霊、写真が何気ない極当たり前の平和の大切さを声高でなく伝えてくれます...気高い理想、理詰めの論法なんかではなく、極々普通の人達が交わす言葉だからこそ説得力があります。平和ボケした日本人、現況の学校教育制度では、このボケの速度はますます加速していくこと間違いないと思います。多くの青少年にも是非観て欲しい作品のひとつです。

明日から、四国の演劇鑑賞会の皆さんにこの作品を届けることが出来ます。この作品が、全国津々浦々多くの人達に観て頂けると嬉しいです...何故ならば、この作品の中には心豊かに生きるヒントがいくつも隠されています。

今日の新宿、トンボが心地よく飛び回っていました...秋ですね。

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しあわせに

2020/09/14
【第1387回】

週明けの今日は、なんとなく秋の風情がします...災害、猛暑、そしてコロナの日々が続くと、どんなに元気な人でもダークな気分になってしまいます。そんな時に触れるジョークはしばし安息のひとときです。

新幹線の切符を買いに行きました...のぞみを注文したのですが「のぞみはありませんが、ひかりはあります」と駅員に言われました。瞬間、この言葉の深い含蓄に感動し、同じ言葉を大声で返すと、駅員は「あっ、『こだま』がかえってきた」とつぶやいたとさ。

希望をなくしても、どこかでだれかが光をあてようとしていることが、生かされているということではなかろうか...そして、生きてるだけでももうけもんですがな。

ケセラセラ、スペイン語で「なんとかなるさ」という意味です。スペインに住んでた時に何度も実感された言葉です。ラテン特有の彼らの生き方は一見いい加減に見えますが、実は人間関係といい自然環境とも程よく調和してバランスが取れてます。あたかも、お風呂に入ったときのいい湯加減の状態です。心配するにしてもどこかで折り合いをつけないと、いつのまにかストレスに転じます。じたばたしても始まらない、この世はなるようにしかならないと覚悟して生きましょう!

大坂なおみさん、やりましたね...最初から亡くなった7人の黒人の名前が入ったマスクを用意した時点でラストのシーンを思い描いていたんでしょうね...想いの強さが何事をも成し得ることを実践した見事なお手本ですね。

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花屋さんのディスプレイ

2020/09/11
【第1386回】

来週から始まる「百枚めの写真」四国公演のためにキャスト・スタッフ20人、9月9日にコロナPCR検査を受けました。その結果が今日出ました...全員陰性、先ずは第一関門をクリアしました。4月3日に「Sing a Song」が公演中止になって以来、やっと芝居が出来る喜びで感無量と言いたいところだが、ここで油断してはいけません。16日の埼玉県志木市での公開舞台稽古、18日から26日までの四国公演、どこで何が起こるかわからない予測不可能な世の中だけに、気を引き締めてかからないとえらいことになっちゃいます。東京都内の飲食店営業自粛時間も解除され、イベントも緩和された途端に、またもや感染者増大なんてシナリオも十分考えられます。そりゃ旅に行けば、地元の食材と酒で旅公演を満喫したいところですが、今回ばかりは自粛モードも致し方ありませんね...旅先での一杯は、それはそれは、たまらんくらい楽しいもんでございます。芝居やる人間にとっても、地方の人たちの人情の機微に触れ、芝居と旅のセットがより味深いものになり病みつきになってしまう例をたくさんみてきました...東京だけの公演なんてもったいない!地方の人達の芝居に対する愛を一身に頂いたときの喜びは、ほんまに芝居やってきて良かった!と思います。

再開公演が無事千秋楽を迎え、いい報告が出来ますよう...心を鬼にして(笑)

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9月の空

2020/09/09
【第1385回】

自民党の総裁選、野党新党の党首選びのことでメディアは連日報道してるんですが、どうも盛り上がりが欠けますな...どちらも勝負は決まったようなものですから。驚いたのは総理退陣と共に支持率が上がったこと。なんとも日本人の体質がもろに出た感じですね。安倍ちゃんかわいそう!あんな身体でよく頑張った!なんてもんでしょうね。考えてみれば、普通の神経をしている人であるならば、あんな訳の分からんことしているのに、よくいけしゃあしゃあとしていられるなと呆れてしまいます。心身がボロボロになるのは当たり前。でも、辞めたんで一応お疲れ様を込めての支持率上昇でしょうね。そこんところが甘いのよ日本人はと言いたいところですが、これがこの国のセールスポイントなんでしょうかね。おいらも世界のいろんなところ旅しましたが総合点をつければ、やはり日本が一番だと思いますね。一時はスペインに住みたいとも思いましたが、あの乾いた感じは湿度に慣れた日本人には、やはり違和感がありますな。何といっても食文化の素晴らしさはどの国も敵わないのではなかろうか...スペインで住んでる時の魚料理には唖然としました。なんでんかんでんフライにしちゃうんだからもったいないといったらありゃしない。市場で並んでるマグロ、赤身もトロも同じ値段。フライにしちゃえばたいして味も変わらないのでそうなっちゃうんですね。素材を如何様にも変えていく日本の食に対する探究心は目を見張るものがありますね。日本に居れば世界のすべての極上の食にありつけます。温泉に浸かりその土地の美味なるものに舌鼓を打つなんてことは他の国ではできませんがな...そんな素敵な国にする政治家が出て来て欲しんですがね。

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新宿西口

2020/09/07
【第1384回】

何とか台風も過ぎ去りました...今後も世界的に自然災害が起きうることは十分に予想できます。過去に学ぶ、歴史に学ぶことがより一層大事になってきます、今回も早めに避難する様子がテレビで映し出されていましたが、なんだか戦時中の空襲警報につられて避難する様を彷彿させます。いや、これはコロナも含めて戦争状態ではないかと思います。具体的に予測不能のウイルス、災害だけに厄介です。世界の指導者の皆さん、この手強い相手に立ち向かうには軍拡競争を止めて、この新たな脅威に対してお金をつぎ込み安心できる世界を創生しなきゃいけないのではありませんかな。

昨日も雨が降っていたのでライオンズの試合をテレビで観てました。今年のライオンズの優勝は無理ですな、ライオンズが育て活躍して選手は、いまや楽天イーグルスに移籍するルートが確立しつつあります。かたや金満ソフトバンクはお金の力で選手を掻き集め首位を驀進中なんですが、伏兵ロッテが頑張ってますな。この球団、応援も独特だし選手も個性的で面白い球団です。おいらは個人的に荻野貴司外野手が好きですな。34歳のベテランですが小柄でしぶとく食らい付いていく姿に拍手を送りたくなっちゃいます。体格に恵まれない選手が何とかしようと気迫は、この大変な社会状況の中、粉骨砕身、切磋琢磨している市井の人達に相通じるものがあります。昨日、一軍に昇格したライオンズの水口大地が3シーズン振りにヒットを打ち盗塁まで決めたシーンは嬉しかったな。2012年に育成で入団し31歳、もうあとがない選手だと思います。163㎝、70㎏での身体を張ってのグランドでのプレー、応援したくなりますよ。それに比して、立派な身体をしてるのにパットしない選手、まさしく宝の持ち腐れですな...昨日対戦した日ハム期待の清宮幸太郎選手、早稲田実業高校時代111本の本塁打(史上最多)の打ち鳴り物入りで球界入りしたのに、現状では、あの立派な身体が泣いてます...

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犬仲間集合

2020/09/04
【第1383回】

今日も東京は35度の猛暑日、昔なんぞは初秋の香り、音色が感じられたのに、今や地球は悲鳴をあげざるを得ない様相を呈しています。大型の台風10号も週末には日本列島に襲い掛かってきます。そして今朝は、福井県で1963年以来の震度5弱の地震発生。この地には原子力発電所があるので心配です。コロナと熱中症と台風そして地震、いやはや大変な時代になったもんでございます。この先、もっともっと大変な災害が起きると予想されてるんで、今のコロナ騒ぎも懐かしいな...なんてことになるかもしれませんな。

この暑さで、草木もアッチッチ状態が続いています。おいらの散歩の楽しみは道端にさりげなく咲いている草花、樹木、そして大空というキャンパスに様々な表情を見せる雲の形象、刻々と変貌する自然の生き物はとってもスリリングでございます。勿論、道行く人々の生態も面白可笑しく、拝観料無料で楽しませて頂いています。今日も、いつも新宿で見るホームレスのオッさんが見違えるような頭髪と服装をしてるんでびっくりしました。どうしたんだろう?ちょいと聞きたくなりましたが、こんな時期ですから止めときました。以前、手を差し出し「腹減った...」といわれたので、僅かですがお金を渡したオッさんです。新宿を根城にしぶとく生きとります。この困難な時代、とにかく、しぶとく粘り強く、己を信じて生きていく以外にないと思います...「生きてるうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言」先日亡くなった森崎東監督の作品です。

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涼を呼ぶ葉

2020/09/02
【第1382回】

又しても、新宿の老舗の店がコロナのために閉店になりました。店名はタブラオ・フラメンコ「ガルロチ」。1967年の開店以来49年間という長い歴史のあるタブラオ「エル・フラメンコ」が2016年7月に閉店した後、フラメンコの魂を引継ぎ良質の料理とフラメンコを提供しながら新宿で頑張ってきましたが8月末日で幕をおろしました。エル・フラメンコ以来、この店にも何度か足を運びました。おいらもスペイン滞在中には何度もフラメンコを観たのだが、本場のものよりもここのタブラオで観る方が数段優れているという印象を持っていました。だって本場の一流のダンサー、歌い手、ギタリストを招聘してるんですから当たり前なんですが...間近で観る踊りは、それはそれは迫力があるというより命懸けの舞を感じます。喜怒哀楽が混然一体となって、まさしく己の生き方を晒す姿に感動しちゃいます。今ここで、ぶっ倒れても悔いなし!という気概を感じます。フラメンコを通して自分の生き方を提示してるんだと思います。そして踊りに欠かせない歌(カンテ)これが又、しびれちゃうんでございます。しゃがれ声の中に、これまた人生を思い起こさせてくれます。おいらが大好きなスペインの歌い手にカマロンという人が居るんですが、疲れた時なんぞにカマロンのCDを聴くと、よしゃ!という元気をもらうと同時に人生って捨てたもんじゃないんだなという気にさせてくれます。ワインと生ハム片手にカマロン、至福のひとときでございます。それにしても、日本で第一級の本場のフラメンコを観れる場所が無くなってしまいました。この状況下、スペインから舞踊団招聘できず残念...あとは、おいらの記憶のなかのフラメンコを蘇生させながら、懐かしいスペインの情景を思い起こしながら...!VIVA!FLAMENCO

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¡VIVA! FLAMENCO

2020/08/31
【第1381回】

またまた権力闘争が始まりました...81歳のムニャムニャ幹事長を中心にセメント屋さんなんかが根回しする構図はいつもの通りです。いつまでたっても悪しき手口は変わらない日本の政治には慣れてますんで、そんなにびっくりはしないんですが、こんな時期だからこそ活きのいい若手が立ち上がって、旧態依然の政界をひっくり返すみたいなことをやって欲しいなと思うんですが無理でしょうな。安倍さんお疲れさんでした!と言いたいところですが、やはり長期政権の歪みは随所に出てましたね。すべてが上手くいかないにしても、理不尽なことが多すぎました。中でも、公文書改ざんなんてものは犯罪なのに誰も罰されないどころか、改ざん責任者が、その手柄で出世するんですから開いた口が塞がらない。その部下が自殺してもセメント屋は責任を取るどころかふんぞり返ってるんですから、もはや人間としての神経を疑いますな。政界というサル山に居ると心身とも図太くなり庶民の痛みなんぞに反応しているとやってられないんでしょうな...おいらも、その変貌ぶりを見せてもらった友人のひとりを知ってます。48年前の彼は実にナイーブで好青年であったのだが、その後、政治家になった途端に偉そうにしてましたな。何を勘違いしたのか、先生なんて呼ばれると己の身の丈を忘れてしまうんでしょうな。まあ、おいらの先輩だから許せますが上から目線で偉そうなこと言うんで呆れてしまいました。一度、国会の議員会館に呼ばれましたが、おいらも頭下げるのも嫌だから止めました。勿論、今も衆議院議員やってますが、数あわせの一人だと思います。そろそろ、権力と欲と金塗れの烏合の衆から脱却しないとこの国の未来はありませんぞ!と誰しもが思ってるのに一向に埒が明きませんな...

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この国の行き先は?

2020/08/28
【第1380回】

2011年から8年をかけて制作されたTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」全8章全73話ついに観終えることが出来ました。65時間、こんなにはまったのも長い人生で初体験かな...いやはや、1話につき製作費約1,000万ドルともいわれる巨額を投じたのが良く分かります。架空の話しながら実にリアルで、これにファンタジーが加味されているのでついつい魅入ってしまう。映像、衣装、メイク、美術は勿論、出てくる役者が全員魅力満載。現実社会に照らし合わせても、こんな人、居る!居る!なんて想像しながら観てました。そう思わせる役者の実力をまざまざと見せつけられた思いです。残念ながら、こんな作品観た後では、日本のテレビドラマは観るに堪えないという現状ではないかしら...今や、テレビはドラマに関してはNetflix、Hulu、Amazonプライムビデオを視聴するためのものになってしまっているのではなかろうか。今の心境、「ゲーム・オブ・スローンズ」ロス状態...今年は西武ライオンズもさっぱりなので、野球視聴タイムは、再度またじっくりと観ちゃおうかな?なんて思っとります。おいらもAmazonプライムビデオでいくつかの佳作に出会ったので、さらに他の掘り出し物に遭遇するかもしれないしね。

先程、安倍首相の辞任の報が流れてました...この国難の時期、果たしてベストな舵取り者は居るのかしら?後任者、セメント屋のおやじさんだけは勘弁してくださいな...

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静寂

2020/08/26
【第1379回】

いやいや、今日も猛暑でございます...この国のトップのお方も、そりゃ、公文書改ざん、モリカケ問題、サクラを観る会、大臣の不祥事などなどに続いてのコロナウイルス、心身ともボロボロになるのも当然です。今が辞め時ですぞ!このチャンスを逃すと身体は勿論、史上最長期間の総理大臣という記録もボロボロになっちゃいますぞ。それにしても次が居ないですな。野党もなんだか今一つパッとしない合流騒ぎ。この国の信頼できる舵取りが居ない状況は困ったもんでございます。小池のおばちゃんも虎視眈々と総理の座を狙ってはいるものの、所詮は風見鶏でありますので、あまり信頼はできないと思ってる人が随分いると思います。トップも含めて国会も閉会してるのに、大変なのは役所関係の人たちではなかろうか...今日も、家賃支援給付金の件で電話がありました。説明会場にも二度足を運びましたが、急遽駆り集められた人たちが慣れない手つきで作業しておりました。そして一か月後の今日に電話が掛かってきたのですが、これまたなんとも要領を得ないメッセージばかり。助成を頂くことは本当に感謝していますよ。持続化給付金、10万円の特別定額給付金、そして評判の良くないマスク、民間では稲盛財団の助成金。稲盛財団の対応はとっても早かったし、大いに助かりました。こんな経営者がもう少し増えれば日本の文化も、少しはマシになるんですがね。とにかく密が命である劇場文化が危機にあります。今日も9月公演に向けて慎重に稽古しております。

舞台の素晴らしさは新鮮な感動であり発見である。観る側と創る側が夢を持てる舞台を吐き続けたい!これがトム・プロジェクトの社訓でございます。

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8月の空3

2020/08/24
【第1378回】

コロナの影響で長年愛された老舗の居酒屋が、次々と閉店に追いやられています...新宿区役所前にある「蔵元居酒屋 清龍 歌舞伎町店」も8月21日に幕を閉じました。いや、ここにはたくさんの想い出が詰まっています。おいら貧乏演劇青年にとっては夢のような居酒屋でした。埼玉に蔵元がある升酒の日本酒が当時¥100(8月21日閉店時は¥190)こんなに安い、しかも旨い日本酒はありませんでした。料理も大体¥300前後、ここでちょいと飲み喰いし、そのあとは朝までゴールデン街で痛飲してました。演劇群走狗と状況劇場の両劇団が遭遇した時には、ちょっとしたことから喧嘩になり状況劇場の唐十郎さんが表に出ろ!ってことになり、おいらが仲裁に入り何とか収まった想い出があります。その後、唐さんと一緒に仕事することがあり当時の話をすると笑い飛ばしていました。最近も親しい友人たちとこの店を利用し楽しい時間を過ごすことが出来ました。安くて旨い、これこそが大衆居酒屋の原点だと思います。高くて旨いは当たり前。この「清瀧」には場所柄、おかまさん、詐欺師風の男、やくざ衆、アーチスト、風俗関係などなどが飾ることもなく本音の会話が飛び交っていました。気取ったりすると白い目で見られる雰囲気が充満しとりました。おいらも随分と人間観察させていただきましたな...池袋のお店は健在なので何とか一安心。この流れでいくと新宿ゴールデン街も、今ここにある危機状態ではなかろうか?ハイテクで人の触れ合いが疎遠になり、今回のコロナで3蜜が推奨され、コミュニケーションロスの弊害も出てきています。この先、この世界、そして日本はどこを目指し、どこに行くんだろう...残り少ない人生、しっかりと見させていただきますばい。

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井の頭公園での家族花火大会

2020/08/21
【第1377回】

物事が進まないときに必要なものはなんだろう?と思ったときに、過去の経験から思い起こすと、ちょっとした勇気であったと思う。人生常に、行こうか、戻ろうか、留まろうかの三択の中で、いずれかをチョイスして過ごしてきたはずだ。一寸先は闇だぞ!なんてアクションを踏みとどませる言葉をよく耳にするが、一寸先は光だぞ!なんて変えていくのも己の中から芽生える小さな勇気ではなかろうか...これも難しいもんで、大きな勇気なんて持ちすぎるとなかなか上手くいかないものである。勇ましい気持ちを自ら楽しみながらコロコロと転がしていくと、意外と自分の目的地にたどり着くもんである。道中、嫌なことに遭遇することもあるが見て見ぬふりするのが賢明である。自分が嫌なものにはなかなか仲良しにはなれないので、嫌なもんを取り込んじゃうと摩擦が生じ、コロコロがゴロゴロと不協和音が起きてしまう。出来うるならば、常に心地よい音色が心身に流れている状態がベストである。自分にとって不快だなと思うことは遠慮なく拒否する...これも、小さな勇気であり、潔い我が儘も立派な美徳ではなかろうか。

今日も暑いし、明日からの週末を控え、コロナ感染者もまた増えるんじゃないかしら...小さな勇気の小槌を手にすれば、猛暑もコロナの不安も吹っ飛んじゃいますよ皆の衆。

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プラットホームからの夕焼け

2020/08/19
【第1376回】

やっぱり芝居の稽古現場はいいもんですな...17日から始まった9月公演「百枚めの写真」久しぶりに出演者の皆さんに逢うことが出来ました。皆さんコロナの包囲網を見事に潜り抜け無事稽古場にやってきました。早速、作・演出家ふたくちつよしさんのスタートの掛け声のもと本読みが始まりました。今回は過去の4回の公演で芝居を支えて頂いた田中壮太郎さんの代わりに浅井伸治さんが加わりました。浅井さんは劇団チョコレートケーキのメンバーで、安定感とハートがある芝居に定評があります。得てして俳優という職業は、どうしても我こそはという自我を前面に押し出しがちなのですが、浅井さんは芝居の状況を実に客観的に把握しながら適格な演技をする人だなと思っていました。実はこんな人が居るからこそ芝居は成立してるんですね...第一回目の本読みを聞きながら、新しい「百枚めの写真」が誕生する予感がしました。勿論、いままでやっていただいた役者さんも気合十分、もう明日から本番が始まるくらいの気合十分、やはり役者さん表現の場に立つと、まさしく水を得た魚ぴちぴちと飛び跳ねておりました。

それにしても暑い、熱中症で亡くなる人も増えています。特に高齢者、感覚が鈍くなっているので気をつけなくちゃ...いつまでも若いと思ったら大間違い、間違いなく老いは刻々と押し寄せています。ここは素直に文明の利器クーラーを活用して生き延びなきゃと思っております。たまに、うちわでぱたぱたやっとりますと柔らかい風と共にあの懐かしい昭和が甦ってきます...夕方になると道端に長椅子を出し将棋なんかをやっとりましたな。子供はキャンデイくわえて鼻たらしておりました...夕焼け空も真っ赤っか!

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8月の空2

2020/08/17
【第1375回】

8月15日、終戦から75年が経ちました。この75年前、僕は母のお腹の中に居ました。

場所は満洲と北朝鮮の境界線。8月9日にソ連が日ソ不可侵条約を破って、シベリアの収容所にいた兵隊を繰り出し日本人の住居になだれ込んできました。7カ月の逃避行を得て博多に帰還し、おいらは生を受けました。お腹にいた記憶は母から聞いた悲惨なものでした。多くの知人が殺戮、略奪に合い、おいらが生きているのは奇跡に近いと思っています。亡き母は何度も何度も語っていました。「戦争は勝っても、負けても悲劇...戦争だけは絶対にやっちゃいけない!」なのにいまだ止まない戦火、そしてきな臭い様相。この状況では、一人一人が強い平和に対する感謝と思いを武器に立ち向かうしかありません。そして、忘れてならないのは、先の大戦において被害者であると同時に加害者であったということです。どんな理由であっても、他国を侵略し統治するなんてことはあってはなりません。それが悲劇の始まりであったということは歴史が教えてくれてるはずです。

今日から、「百枚めの写真」の稽古が始まります。トム・プロジェクトとしては「Sing a Song」4月3日の最後の公演以来、久々の公演に向けてのスタートです。この芝居は、どこにでも居るささやかな庶民の平和を願う気持が溢れんばかりの芝居です。コロナに負けず9月の四国公演が無事終えることを願うばかりです。

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いつまでもこの平和を!

2020/08/12
【第1374回】

乗客、乗員520人が亡くなった日本航空のジャンボ機墜落事故から今日で35年が経ちました。このニュースは本当に衝撃的だった。お盆の時期、東京~伊丹に向かった日航機が墜落するなんて誰が思ったであろうか...当時、人気絶頂であった歌手の坂本九さんも犠牲になった。この日テレビで流れた救出の様子も生々しいものであった。救出された少女はその後マスコミに登場することなく、静かにその後の人生を過ごしているに違いない。うるさいマスコミから逃れるのも難儀であったであろうと推察する...大変な時代になったものである。スキャンダルを求めて鼻をクンクンさせながら汗水垂らすことが生業と言え、いまいちスッキリしない。これじゃ、全ての分野において大物は育たない気がします...野人なんて言葉があります。田舎者、粗野な人、または無粋な人のことを指すようだが、昔はこんな人の中から世のリーダーが育った気がします。この窮屈な社会から未来を背負って立つ子どもたちを放牧しておくれといいたいですな。

10日に香港国家安全維持法違反の容疑で逮捕された民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏、香港紙創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏が保釈されました。まだまだ油断は出来ませんが、世界の言論弾圧の抗議の嵐に、さすがの中国も手を緩めるしかなかったのではと思います。言論の自由のない国は国ではありません。言論を封殺する国には未来はありません。

今日は、坂本九さんの「上を向いて歩こう」を歌ってみよう♪

明日から16日までお盆休みです。皆さんも有意義なお休みをお過ごしくださいね。

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8月の夕暮れ

2020/08/11
【第1373回】

休み明けの新宿の街を歩いていると、身体が溶けちゃいそうです。それにコロナの恐怖ですからたまりませんばい...特に最近は、20代、30代の感染者が増大してるので、マスクもしてない、お兄さん、お姉さんが近寄ってくると、お~怖でございます。まあ、ぺらぺら良くお喋りしてますから怖さますますヒートアップ。さすがに、街中に年配の人は少なくなりましたね。今日の暑さでは熱中症でぶっ倒れてしまいます。昨日も夕方、家の近くを散歩してたら救急車と消防車が飛んできて何事やかと思ったら、おばあちゃんが道ばたで倒れていました。意識はあるので大丈夫だと思いますが、多分熱中症でしょう。この熱中症、部屋の中でも発症するんですから気を付けなきゃね、おいらはあんまりクーラー好きではないので、ついつい扇風機で涼んでいると、気がついたときは救急車の中なんてことになっちゃいますから...

8月6日(広島)9日(長崎)、今年は原爆を投下されて75年目を迎えました。迎えたなんていい方も可笑しいかな、勝手に落としたんだから...おいらも昨年は長崎に行って来ました。あの地獄絵図を75年間、世界の人に見せつけても何ら変わらない処か、ますます核による抑止という構図は拡大しています。被爆者の高齢化による直接の訴えは減少の一途を辿っています。この唯一の被爆国からの訴えの矢は届くことなく空しく消え去っているなんて考えたくないのだが、現実は厳しいものがあります。世界をリードする指導者がトランプ、プーチン、習近平じゃ仕方がありませんな。でも、残されたものが語り継ぎ、NOを言わねばならないと思います。それが残された、そして存在しているニンゲンの責任です。

香港然り、自由と平和が無くなったときは世の終わりです。自由と平和を維持し守るのは一人一人の日頃の心の鍛錬でしかありません...対岸の火事なんて思ってると大変なことになっちゃいますぞ。

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テッポウユリ(純潔)

2020/08/07
【第1372回】

コロナと一緒に今日も又、あっちっちでございます。暑いさなかに、ふと手に思いを寄せる。生まれてこのかた一日の休みもなく、もちろん修理に出したこともなく、よくまあこき使ったものである。勿論、皺も増え汚れも目立ち、シミもあちこちに出来ている。そんな手に愚痴をこぼしちゃいけませんことよ。この手が指があってこそ何事もスムーズにいくもんでございます。手を見ると、その人の仕事が分かるくらい生活の歴史が刻まれています。工事現場の人達のゴツゴツして手も、事務仕事している人の優しい手も、アートに関わっている人の繊細な手も、どれも美しい。末端の神経が、時と場所と状況を機敏に察知して最終決断を下す、まさしく神の手である。そんな厳しい働きをさせているんですから疲弊するのは当たり前のことでござんすよ。だからこそ労り、感謝の気持ちを持ってくださいね。

そして足指も然り、手に比べ普段は被い隠され目立たない存在です。こっちだって行動の要で、これなくして生の営みはあり得ないくらいの働きでございます。おいらは毎日、風呂に入ったときにもみもみしながら「ありがとう」と呟いています。10本の指が嬉しい悲鳴を上げるのがよくわかります。外出するときも感謝の気持ちを込めて、少しお洒落な靴下を履いております。足下から「ありがとう」が聞こえてきます。

こんな時期だからこそ、己を何気なく支えてるものに思いを寄せるのもなかなかいいもんですよ皆の衆。

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8月の空

2020/08/05
【第1371回】

梅雨が明けた途端に猛暑、そしてコロナの拡大、えらい夏になってしまいましたな...こんな時は、ただひたすら我慢でございます。飲みたい酒も自宅で済ませ、なるべく人に会ってべらべらとお喋りしない。以前より自宅にいる時間が随分長くなりました。自宅のテレビで只今絶不調のライオンズの試合を苦々しく観ております。先発投手が壊滅状態、山賊打線が子猫打線になり、今年は最下位でもおかしくないという危機的状態です。そんな折、アマゾンプライムで観た「ゲーム・オブ・スローンズ」に嵌りまして大変でございます。全部観れば62時間という長丁場、おいらはまだまだ12時間くらいかな。お金をかけた大叙事詩であるのだが、人間の隠しようのない欲望がストレートに描かれているのでリアル感は半端じゃございません。これはコロナのこんな時期にはもってこいの娯楽かもしれませんな。俳優も多士済々で、おいらが関係した、あの人、この人に似てるかな?なんて楽しみ方もしております。

読書もこの時期は最適です。寝床で短編集なんかを読むと自然と眠りにつくことが出来ますね。ひとつの話を凝縮して短編にする作業は大変なことだと思います。無駄を切り落とし、すっきりした文体は読後感も気持ちがいいもんです。双葉文庫が出してる「1日10分のごほうび」なんか面白いですよ。なかでも田丸雅智さんの「梅酒/綿雲堂」ショートショートの傑作ではないかと思ってます。考えてみれば人生も短編の積み重ねでございます...これからもどれだけの素敵な短編を持てるかな?それを楽しみに、残された人生過ごしてみせまっせ!

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鳴く場所違うとちゃいまっか?

2020/08/03
【第1370回】

新宿のランチの大お勧めの「新宿割烹 中嶋」。以前は20分、30分待ちは当たり前だったのですが、外国観光客が来れなくなったのとコロナの影響で今はスイスイと入れます。ここでも何度も書きましたが¥880で新鮮な鰯料理が食べれるなんて本当に素晴らしい。刺身、フライ、煮付け、柳川鍋(¥990)どれを食べても美味なんですが、おいらはいつも刺身。丁寧に胡麻、ネギとまぶされている活きの良い鰯を生姜醤油につけ、ピカピカの白米と絶妙に絡み合い、口にした途端、ああ今日も生きてて良かったと感じる瞬間でございます。ご飯は一膳ではもったいない。勿論、ご飯もおかわり(一杯は無料)しちゃいます。一緒に附いてくるお新香がまた旨いんですわ、もちろん味噌汁も。白木のカウンターで板前さんが捌く腕前を見ながらの食事も、なかなか乙なもんでございます。先輩の板さんが、後輩に向かって発する元気な声も、嫌みではなく食に対する厳しさと礼儀を表していて、これまた気持ちがいい。こんな風景が、日毎に無くなりつつある昨今、新宿の片隅で良心的に営業してる姿に拍手を送りたい。最低でも週に一度は食べたいと思わせてくれる貴重な店でございます。

店を出ますと、目の前には最近コロナクラスターで有名になった劇場「新宿シアターモリエール」があります。入り口は固くシャッターで閉められたままです。表現者は劇場がなければ成り立ちません。コロナが終息した後には又、以前のように新宿文化の旗振りをしてくださいね!

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今日も健在

2020/07/31
【第1369回】

芝居がままならない今、芝居を始めた頃を想い出しました。今から54年前に東京で初めて観た芝居、代々木小劇場「ザ・パイロット」作・宮本研、演出・竹内敏晴、代々木にある60人入れば一杯になる倉庫みたいな空間だった。原爆を投下した飛行士の話なのだが、間近に迫る俳優の演技、見事な戯曲に、芝居って面白いだけではなく社会に訴えるチカラが半端じゃないという印象を受けた記憶がある。次に観た新宿花園神社のテント芝居、状況劇場「腰巻お仙・振袖火事の巻」は頭を金槌で殴られたくらいの衝撃があった。役者が放つ肉体の氾濫と唐十郎の詩的な台詞が相まって、まさしく1970年前後の時代背景にマッチした芝居であった気がする。そんな時代に、サラリーマンなんかやってられるかという思いと、海外放浪の旅予定が、帰りの旅費がないという理由で外務省によって拒否されたことにより芝居の世界に首を突っ込むことに相成ったという次第でございます。

芝居の持つ魅力はなんと言っても総合芸術の極致であり、生身の人間の織りなす芸ではないかと思います。そんなアートがコロナでにっちもさっちもいかない状況に陥っています。

今日も、東京の小劇場でのクラスター発生の情報が流されていました。そして遂に東京では新規感染者が463人に達しました。

なのに、国会はお休み、不思議な国です...日本はもはや国の体をなしていないことに呆れるばかりでございます。

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蜜をみっけた

2020/07/29
【第1368回】

コロナコロナの毎日でございます...正直なところ、いい加減嫌になってきましたね。一歩外に出ればすべての人がマスクを着用してるなんて誰もが予想してませんでした。たまに見かける無着用の人が普通じゃないなんて、なんだか不思議な感じがしています。目元だけしか見えないので無表情の顔がなんとも不気味でもあります。まさしく神の使いコロナは世界の既存の価値観を変えようとしています。人間の叡智が試されてるのか、驕りを気づかせようとしているのか...飲食店での団欒が無くなり消費が冷え込むと、とたんに経済が疲弊し一人一人の収入も少なくなる。考えてみれば、世の中、軽佻浮薄なご時世に乗せられ調子よく世渡りしてきた人たちに匕首突きつけたようなもんで、良かったのかもしれませんね...それだけニンゲンという生き物、鈍感で強欲な生き物ってことですね。勿論、そんなことをとっくに気づいて世のため人のために生きてる人たちも沢山います。そんな人たちに共通してる点は感謝の気持ちを常に持っているということです。そうなんです...ニンゲンの感謝の気持ちの割合が少なくなってくると、ウイルス、天災が舞い込んできます。今一度、感謝の気持ちを取り戻し「俺が俺我の我を捨てて、お陰お陰の気(ゲ)で暮らせ」なんてキャッチフレーズを思い出して欲しいもんでございます。

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サルスベリ(百日紅)

2020/07/27
【第1367回】

福岡市中央区六本松の「マッドハウスひろ」が7月24日に閉店しました...六本松の片隅で50年、ママの田和玲子さん、そして今年1月に亡くなったご主人大志さんともども時代と共に多士済々なお客に向き合いながら店を続けてきました。金儲けではなく、人との関わりから生まれる活力を自ら楽しみながら切り盛りしていたパワーに圧倒されました。おいらが初めて顔を出したのは47年前かな...貧しい演劇青年に温かい愛情をたっぷりと与えられた記憶が今でも忘れられません。あの日のママの言葉がなければ、海外を放浪し再び演劇の世界に戻ることはなかったと思います。「あなたたちのやってる演劇が世の中を変えるとよ...あんたの芝居も素晴らしい!」今思えば大した芝居もできなかったおいらに声を大にして励ましてくれたママの言葉にどれほどの勇気をもらったことか...そして、この店に来るお客の情にどれほど癒されたことか。博多に戻ることは「ひろ」に顔を出すことであり、この店のお客さんと楽しい時間を過ごすことでもありました。この店に集まるお客は誰しもママの薫陶を受けながらも、個々それぞれがユニークな個性を持っている点です。こんな人達と一献傾ける時間は、まさしく至福のひとときです。

人生は言うまでなく、何処で、誰と、どんな時間を過ごしたかによって大きく左右されます。

この「ひろ」はおいらにとって紛れもない人生の豊かさを手に入れる入り口でもありました。

50年間、お疲れ様でした...そして、ありがとう!

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おつかれさま、そしてありがとう
2020年7月15日西日本新聞にひろの閉店について記事が載りました。

2020/07/22
【第1366回】

いやいや、東京は手が付けられない状態になりつつありますな...芝居という生業も厳しくなってきました。そんななか、映像配信を頼りに様々な形でのアプローチをしている演劇界。これからの新しいスタイルの演劇を模索している姿には頭が下がります。すべての表現は人の目に触れてこそのアートです。観てもらってなんぼの世界です...おいらも何本か配信される演劇観たのですが、やはり違和感があります。勿論、色々と工夫しながらの演出も分かるのですが、今のスタイルでは映画芸術には敵いません。演劇の良さは生モノであることは紛れもない事実です。改めて、劇場で味わう役者の息遣い、演技に対しての観客の反応、一回限りのその日、その時だけに生じる生身の人間同士の交わり、なんて贅沢なことなんでしょう!と思っちゃいます。日常の生活の中で、どうしても芝居が必要であるか?なんて言われちゃうと返答に詰まってしまいますが、このアナログアートが無くなった時は、この地球かなりやばい状態だと思います。手間暇かけたものだからこそ価値があるんでございます。コロナなんかに負けてなるものか...幾多の危機を乗り越えて尚、世界に存在感を発揮し続けた舞台芸術、必ずや皆さんのもとに安心してお届けできる日が来るに違いありません。

明日から4連休、都知事も政府も自粛の掛け声ばかり...具体的なことやってくだしゃんせ!と思ってる人たくさんいると思いますが迷走国家はあてになりません。何度も言いますが自分の身は自分で守るしかありませんということですな。こんな時にしかできないことを楽しみながら明日からの連休をお過ごしください皆の衆。

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ギボウシ(花言葉・沈静)

2020/07/20
【第1365回】

おいらが大好きだった映画人が二人亡くなった。先ずは森崎東監督、「男はつらいよ」は山田洋次監督の代表作みたいに言われているのだが、実は森崎さんが考えた話である。「男はつらいよ フーテンの寅」では監督も務めたが、寅さんに立ち小便させるなど型破りな描き方が会社から嫌われ、この1作でシリーズから外された話は有名である。松竹という枠組みからはみ出した規格外の人であった。おいらが大好きだった「喜劇 女生きてます」は新宿ゴールデン街に都電が走ってた一角にある、森繁久弥と左幸子夫妻が営むいかがわしい芸能社を舞台に繰り広げられる人情重喜劇。猥雑さの中から溢れ出てくる生のエネルギー、人間の底力が全編に溢れ、愛おしくなってしまう映画だ。思えば40年前に新宿ゴールデン街「ガルガンチュア」で親しくして頂いた松竹の貞永方久監督と森崎さんとご一緒したことがある。貞永さんは大分県、森崎さんは長崎、おいらは博多、ママは佐賀、九州の話で盛り上がり楽しい飲めや歌えやの夜を過ごした日が懐かしい。山田洋次監督が松竹の天皇に昇り詰めていく姿を横目で眺めながらも、凛としてニンゲンの本質、優しさ、弱さに拘り続けた頑な生き方、おいらは好きです。先に逝った貞永監督と大好きなお酒たくさん飲んでくださいね。

もう一人はイタリア映画に欠かせなかった作曲家、エンニオ・モリコーネ。1960年代にセルジオ・レオーネ監督とのコンビで創った「マカロニ・ウエスタン」で脚光を浴び多くの名曲を世に送った。なかでも、「ニュー・シネマ・パラダイス」は何度聴いてもシーンが目に浮かんで来てしまいます。音楽がたたえる郷愁、優美、心音、すべてが物語の進行、役者の演技と相まって観客の想像力を夢幻・無限に拡げてくれることで、作品が時代を超えて永遠の命になりえることを気づかせてくれた気がします。映画が人生のより良き学校であり、師であることに大きな力を与えた作曲家でもありました。名画に名曲あり...最近は無機質な音が求められるのも時代の流れですかね。感情、心情がたっぷりと溢れた音楽でいいじゃないですか...底に流れるものが純粋であれば立派に通用しますばい。

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梅雨の晴れ間

2020/07/17
【第1364回】

はやばやと緑のオバサン、今日の東京のコロナ感染者、昨日と同じ280人程度と言ってました。なんだか発表する時間、数、操作しているという噂が随分前から出ています。この方の動きも都民目線ではありませんな。その上を行くのが、この国の政治家...Go Toキャンペーンで迷走しっぱなしでございます。そんな予算、先ずは困っている医療従事者、感染を防ぐための検査、そして水害の被災者に差し上げなさいな。先ずは東京の感染源を徹底的に検査し封じない限り雪だるま式に感染者は増加の一途を辿るでしょう。そんな当たり前のことに手を付けない政治家、行政者はまったく信用なりませんな。新宿伊勢丹からも感染者が出て、もはや新宿はコロナの代名詞みたいな街になっちゃいました。おいらがこよなく愛した新宿がこんなになっちゃうなんて悲しいもんでございます。でも、ここを徹底的にやらない限り以前の新宿には戻らないと思います。昨日の参院予算委員会で参考人の東大先端科学技術研究センターの児玉龍彦名誉教授が、総力で対策を打たないと、「来週は大変になる。来月は目を覆うようなことになる」と危機感をあらわにしておりました。なのに無能な為政者のいつもながらの答弁は「専門家の意見聞いてしっかり対応させていただきます」矛盾してませんかね...おいらも野次馬の一員にはなりたくないが、納得がいかないことばかりで言わないわけにはいきませんがな。このままだと芝居も出来ないし、飲食店、ホテル旅館、他様々なお店が潰れてしまいます。

こんな状況の日々では心も折れてしまいそう!なんて人達沢山いるはずです。人生ピンチの後はチャンスが待ってます。これも自然界の法則ですから、きっとチャンスに繋がるなにかがあるはずですから、心穏やかに次なるステップの道を模索しましょうぜ!皆の衆。

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ありゃ~ 一羽になっちゃった

2020/07/15
【第1363回】

あちゃ~とうとう新宿の劇場でコロナ集団感染が発生しました。おいらも新宿歩いて50年の新宿住民に等しい輩ですから発生した劇場には何回も行きました。アクセスが良く、ちょっとした芝居、ミニコンサート、お笑いライブにはちょうどいい小屋かもしれません。この近くには嘗て伝説の喫茶店「風月堂」がありました。亡くなった俳優、三國連太郎さんと初めて会ったのもこの喫茶店でした。唐十郎さんもここで戯曲を書いていました。麿赤児などなど、一風変わった人たちが集いコーヒー一杯で喧々諤々、芸術、政治談義をしとりました。この斜め前には名曲喫茶「らんぶる」があり、おいらも一杯のコーヒーで3時間ばかり粘りクラッシックを聴きながら本を読んどりました。鑑賞室では指揮者になった気分でタクトを振っていた名物おっさんもいました。フーテン族が大きな顔して街を闊歩してました。おいらの友人だったガンちゃんは、得意のフランス文学をまくしたて一気にフーテンの親分にのし上がりました。新宿グリーン広場(現在のアルタ前広場)に子分を引きいて日々寝転がっていました。大柄でキリストみたいな顔してたんで威厳がありましたな。おいらを見つけると投げキッスをしてました。

そんな新宿ですからライブ・芝居小屋も当然増え続けました。この劇場でクラスターが発生した演目は仕方がないにしても、応対が甘かったなという印象があります。演劇関係者がこの困難のなか必死に耐えてるのにチャライ行為はいけません。ようやく再開した劇場にお客が警戒し来なくなるのを心配してしまいます。

それにしてもGo To キャンペーン、この時期にこれなんですかいな?またもや税金使ってえらいことやりますんやな...なんだ納得できました。全国旅行協会会長が、あの何言ってんのかわからないモグモグ幹事長なんだもの。自民党の集金親分には誰も逆らえませんがな。

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う~ん (´・ω・`)

2020/07/13
【第1362回】

生きろ!カルガモ...おいらのマンションのカスケードに新しい命が誕生しました。昨日の夕方にはヒナ五羽居たんですが、今朝は四羽に減っていました。そう言えば昨日、親ガモの所に行こうと、カスケードの低いところから上方に居る親ガモ、三匹のヒナの所に行こうと階段をジャンプしようと試みる二羽のヒナを見ました。何度も何度も試みようとするのだが、なかなか駆け上がることが出来ないヒナ。親ガモも分かっているのだが助けようとはしません。来れない奴は生きる資格が無いといわんばかりの態度でした。そのうち、一羽は何とかジャンプに成功したのだが、残りの一羽は力尽きたのか...今朝は四羽しか居なかったので、おそらく命を失ったに違いありません。カスケードの周辺の草木には、蛇、ガマガエルなどなど、上を見上げればカラスが虎視眈々とヒナを狙っています。弱肉強食も含め、自然界の厳しさをあらためて感じさせてくれました。

それに比べれば、今回のウイルスなんてとも思いますが、これは又やっかいなしろものでございます。自然界の掟はシンプルなんですが、ニンゲンが作り上げたシステムは全てが複雑で解決策もこれまたややこしいものでございます。この複雑怪奇なシステムは、利便性と富を求めたニンゲン欲がもたらした結果であることは自明の理。不思議なもんで災害、ウイルスなんてニンゲンが誕生する以前に存在したもんでございます。言わば地球という惑星の大先輩。大先輩に対する畏敬の念が足りなかったのでは...いつの時代にも、登場してレッドカードを出しているのに、いつものことを繰り返すニンゲンという生き物やっぱりアホですな...今日もコロナは東京の問題と国が言い、都知事は国の問題と反論、異常事態にこうやって責任転嫁しあうトップのお二人ほんまにどちらもアホですな...カルガモ親子のシンプルな姿を見ながら改めてそう思った次第でございます。

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エサの取り方勉強中

2020/07/09
【第1361回】

Netflixでレディー・ガガのドキュメンタリーを視聴...おいらが好きな歌手の一人です。何が好きだって?すべてを曝け出す覚悟と、日々新しいものにチャレンジする表現者でありながらも、ジェンダー差別やいじめの撲滅に向けた運動を展開するなど、活発に社会貢献活動を行っている行動力。勿論、彼女の歌には、とてつもない愛がありハートがあります。そして奇抜なファッション、この大胆な衣装がわいせつであるという理由で公演中止になった国もあるくらい。既成の価値観、概念を根底から覆そうとする彼女の姿はかっこいいの一言に尽きる。がしかし、彼女の身体はボロボロなのである。ドキュメンタリーの中でも、リウマチ性の疾患である線維筋痛症に苦しみ治療する姿がたびたび出てくる。その苦痛に苛まれながらも己を曝け出し走り続けている...仕事が成功するのと引き換えに、恋にも破れながらも前に進むエネルギーは、ガガ自信の果てしない夢とロマンと冒険心があってこそだと思う。だからこそ、世界の多くの人達の共感を生むのではなかろうか。多くの人が現実に直面し日常に埋没していくなか、ここまで突っ張り駆け抜けていくアーチストは稀有な存在である。才能は勿論なこと、内面の喜怒哀楽を時には優しく、時には激しく表現できる稀代のアーチストである。一回こっきりの人生、燃え尽きるまで生きてみんしゃい!ガガはそんなメッセージを送っているんでございます。

先程、東京都がコロナ感染者最多の224人と発表。こりゃ大変、他県で厳しい関所が設けられるかもしれませんな...どこまで続くぬかるみぞ。

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梅雨の合間の夕暮れ

2020/07/06
【第1360回】

今日も梅雨空の東京...今年早くも水害の報が熊本人吉から流れてきました。おいらも昔訪ねたことがある九州の小京都と言われた人吉盆地。球磨川沿いの温泉と川下りが有名である。ひっそりとした街中で温泉に浸かり球磨焼酎を飲んだ記憶がある。いやいや、毎年のように牙をむく自然の猛威。予想は出来るのだが、こればかりは防ぎようがない。ウイルス騒ぎから、さあこれからと準備をしていた温泉旅館の女将が、泥にまみれた旅館の前で涙も出ないくらいの悲嘆顔が痛々しい。長い間生きてきてのこの惨状、神や仏もあるものかと思っても仕方がありません。昔話題になった衝撃のテレビドラマ「岸辺のアルバム」を想い出しました。1974年の多摩川水害をヒントに山田太一が書いた家庭崩壊と、水害で家を流されたのをきっかけに再生を願うドラマ。昨日も一瞬に全てを失った男性が「アルバムと子供からの手紙が戻ってこない...」二度と再生できないものを失ったときの悲しみは如何ばかりか...

昨日は、東京都知事の選挙日でもありました。予想通りの結果です(おいらは違う人に投票しましたよ)。都民は安全を願ったんですね...とにかくコロナを何とかしなきゃということです。分かっちゃいるけど経済との両立が難しいところです。おいらのお膝もと新宿、結構居酒屋でワイワイガヤガヤやってますが正直大丈夫かな?と心配しちゃいます。かといって又、自粛となるとお店潰れるし、家に閉じ籠もりゃストレス溜まるし困ったもんでございます。こうなりゃ、やはり一人一人の自覚に頼るしかありません。なのに相変わらずマスクもしないで平気な顔して歩いてる若者、おじさんがいるんですな。笛吹いてレッドカード出したいところですが、こんな人こそ何をするか分かりませんから止めときました。オバサンは間違いなくマスクをしておりました。この非常時には、おばさん特有の図々しさ、羞恥心のなさを持つ中年女性と言われたオバタリアンが、なんとも頼もしく思えてきました。

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又、咲きましたアンネのバラ

2020/07/03
【第1359回】

あちゃ...首都東京、昨日の107人、今日早くも120人前後のコロナ感染者ありとの報告。数ばっかりあげて具体的にどうするんや?格好いい字面ばかり並べて具体的に何もしてないじゃん...夜の街、新宿、池袋を日々流すんだったら一斉に検査すればいいのにのらりくらり。一体全体、どこでどれだけ検査してこの数字が出てきたのかさっぱり分かりません。なんだか政治的な意図があって情報操作してる感じがしますな。今日のこんな早い時間に100人超えを早々と発表するのもおかしな話。とにかく、7月5日の都知事選投票日まではのらりくらり作戦。国会議員は早々と夏のボーナス貰って、はやばやと夏休み、いい気なもんでございます。こちらは芝居が全て中止になり収入ゼロ、おいらも含めて社員全員給料大幅ダウン、なのにいろんな税金の請求だけは何の猶予もなく突きつけてきます。あんな酷いことを繰り返してる議員の皆さん、こんな状況の中よくまあしらっとしていられる神経が信じられません。いや、この神経の持ち主だからこそ、厚顔無恥面での国会議員なんでしょうな。

昨日の西村経済再生担当相の発言にはびっくりしました。この方、いままでは少なからず冷静な印象を受けたのだが、昨日は「もう誰も緊急事態宣言はやりたくない」と他人事のような発言で国民を脅してる感じすらしました。

いやいや、誰を信じていいのやら、この混迷の世界どうなることやら...残り少ない人生、おいらなりに楽しみまなきゃと思ってはいるんですがね。心情的には何となく昭和が懐かしいなんて思ったりするんですが、懐古趣味でジジ臭いかな...

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梅雨の空

2020/07/01
【第1358回】

かえるのうたが
きこえてくるよ。
クヮ クヮ クヮ クヮ、
ケケケケ、ケケケケ、
クヮクヮクヮ。

 

梅雨真っただ中、あのカエルが嬉しそうな顔して散歩しておりました。おいらも久しぶりに逢いました。なんだかホットいたしました。この面構え、逃げもせず自分の立ち位置を一歩も譲らないところがふてぶてしい。農薬やら化学散布剤なんかで生き物が息も絶え絶えのなか、この地球の程よいバランスをなんとか保っているのがこれらの生きものたちです。ありんこなど一日観察してても飽きないぐらいの生態でございます。ヤモリ、カマキリ、蝶、蛇、トカゲ、クモなどなどまだまだ見かけることができるところに居るだけでも感謝です。けなげに命懸けで懸命に生きてる姿は、デジタル化された人間どもに、とても大切なことを突きつけてると思います。

 

ミミズだーって
オケラだーーってー
アメンボだーーーってーー
みんな みんな、生きているんだ 友達なーんーだー

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どっこい生きてます!

2020/06/29
【第1357回】

今日は久しぶりにお日さまがキラキラと輝いている...昨日、東京都で新たに60人の新型コロナウイルス感染者が確認されたのに今までと違ってピリピリ感がありません。もうコロナは日常生活に織り込み済み、それとも7月5日の東京都知事選挙日までだんまり作戦。いずれにしても、究極は自分の身は自分で守りなさいってことですな。

外出が今までの様にいかない昨今、家にいる時間が多いと映画観たり、本を読んだり、音楽を聴いたりする日が多くなりますね。そんな時ふと知性なんてことを考えてました...教養があり、知識があるからといって、知性があるなんてことはありませんよね。いくら饒舌に知識の品評会やられても下品な人は沢山いますね。テレビのコメンターによく見かけます。やたら批判ばかりして、新しい価値観を生み出せない人は真の批評家ではないし品格を感じません。只単なる野次馬。たまに知性を感じさせる人も居ますね...そんな人に共通してることは孤独を知っているなと思わせる人...自分の道、信ずるものを貫けば孤独という壁にぶち当たります。その孤独の壁を前にして呻吟、苦闘した末に獲得した寂寥感のなかから孤独の核心に触れることが出来るんじゃないかと...おいらも若い頃、それを確かめたく異国の地に一人旅立ちました。果てしない知の深い森と、人種のルツボの中を旅し悪戦苦闘していました。その経験は、言葉では表現できないとてつもないものを得ることが出来たと思っています。

知性って、美しく、そして優しさだと思います。これを目指して今日から又、ゴシゴシ自分磨きをしてみませんか皆の衆。勿論、おいらもやりまっせ!

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梅雨に咲く花

2020/06/26
【第1356回】

1998年にユネスコの世界遺産に登録されたスペインのガリシア地方にあるサンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、フランスとスペインを貫く長いルート。この巡礼地を体験するために世界から集まった人達の様をドキュメントにした番組を観ました。1700㎞を二カ月ちょいかけて歩くんですから壮大な旅です。老若男女、様々な人生を抱えながら、ただひたすら歩く旅は、まさしく人生ドラマです。下手なドラマもぶっ飛ぶくらいの味わいがありました。おいらも40年前に、この巡礼路を訪ねました。スペインの中でも地味なガリシア、バスク、ナバーラ地方は素朴な美しさがありました。時にはインチキ大道芸で投げ銭もいただきました。北スペインの聖地サンチャゴ・デ・ コンポステーラの大聖堂にたどり着いたときは感動モノでした。勿論、おいらは歩きではなく投げ銭を頂き安宿と、鈍行列車とバスを乗り継いでの貧乏旅行でありました。でも、今回のドキュメント同様、各地でいろんな人達との交流は、今でも鮮明に覚えています。こちらは守るものもなく、あるがままの姿で接したのでより深く相手の懐に入っていけたと思っています。人生、虚飾が一番邪魔ですな、身に付けたものを惜しげもなく脱ぎ捨ててこそ得るものは大きいと思います。

こんなドキュメントを観ながら、いやいや、おいらもさすがに年をとったなと再確認した次第です。そして今年はコロナ、まだまだこれから先どんなお化けが出てくるかわかりませんが、ここまで来たらなんでも来やしゃんせ!なんでも楽しんで見せますから...

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スペインの田舎

2020/06/24
【第1355回】

昨日は、沖縄戦終結から75年、節目の日であった。沖縄の人たちの4人に1人が亡くなった悲惨な沖縄戦。沖縄タイムス社と朝日新聞社が実施した沖縄戦体験者アンケートで、沖縄戦の体験が次世代に「あまり伝わっていない」「まったく伝わっていない」と答えた人が全回答者216人の62・5%(135人)を占めた。「ある程度伝わっている」は25%、「大いに伝わっている」は7・4%にとどまった。75年の歳月は、この忌まわしい出来事すら風化の道を辿ってしまうのか...新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画を秋田、山口で断念したのだから、沖縄の辺野古だって見直すべきだと思う。いつまで沖縄におんぶに抱っこしてるんだい!と言いたい。

1945年4月に米軍が上陸した読谷の海岸を訪れたのは5年前、静かで穏やかな海上に無数の米軍を目にしたときの住民の恐怖はいかばかりであったか、その後の数多くの悲劇は、あるゆる媒体で伝えられている。がしかし、今年のコロナの出現により75年前の出来事も小さく扱われている。沖縄のおばあが何度も何度も口にしていた言葉「戦争だけは絶対にしてはいけない」そして沖縄戦に何もしてくれなかった日本兵のことを思いながら「一生にひとつぐらい良いことをやろうと思っていますが、難しいです。私ができることは、基地建設を止めることぐらい。それができたら、今すぐにでも天国に行ってもいいです。思い残すことはありません。でも、この海を埋めるなら、海に入ってでも止めるよ」

沖縄は美しい海を眺めながらの観光地だけではありません。今なお日本の米軍基地の7割を占める沖縄。その厳しい現実を、いつも心に留めておかねばと思います。

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孤鳥

2020/06/22
【第1354回】

先週の週末は良い天気で、全国各地の行楽地では大変な賑わいでしたね。誰しもが長い自粛の呪縛から逃れ、嬉しそうな表情をしていたのが印象的でした。笑顔がある日常が最良であることは誰しもが望むところです...昨日も都内35人の感染者が出たのに、以前ほど騒がなくなったのも何だか不思議ですね。もうコロナと共生していかねばという覚悟が出来たのか?それとも知事選の影響なのか?専門家会議も含めて急に沈黙が始まったのもなんだか不気味ですね...仕方がないか、どの時代でも、権力は目に見えぬチカラが水面下で巧みに暗躍し、庶民をコントロールするのが世の常でありますから。

無観客でのプロ野球始まりました。キャッチャーのミットに収まる球音がたまらんですな。普段観客の声援で聞こえなかった様々な音がとても新鮮です。選手の掛け声が素晴らしい応援になっています。打てなくてションボリ、打たれてガックシなんてしないでその分声出してベンチを盛り上げんかい!ライオンズ昨日はボロ負け。まだまだ始まったばかり、今はこのプロ野球の選手たちが、この国を励ます役割だからしっかりと熱いプレーしてくださいね。

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可憐なヤマアジサイ

2020/06/19
【第1353回】

今日から待ちに待ったプロ野球開幕...なんだか世の中ぱっとしないご時世、ここはスカッと一投一打に酔いしれたいですな。我がライオンズ、今年も山賊打線(おいらこの呼び方気に入ってませんな。獅子脅し打線なんてのはどうでしょう)が話題になってます。秋山が抜けた影響なんてどこ吹く風、次から次に活きの良い選手が現れるのがライオンズの伝統です。ホームランバッターの山川の弟子である川越(丸坊主でひげを蓄えているのでこの選手こそ山賊に相応しいが)がお線香の青雲のテーマ曲をバックに登場する様は笑えます。2年前まで投手だった選手がスラッガーにまで成長するんですから、ライオンズのスカウト陣の目のつけどころ、コーチの指導の良さがあってからのことでしょう。あとは投手が順調に育ってくれれば言うこと無しなんだが、そうは上手くいかないのがこれまたおもしろいところですな。芝居もそうなんですが、ハラハラ、ドキドキがあってこその感動だと思います。

おいらが博多の少年時代のヒーローだった西鉄ライオンズから68年、いまだにライオンズが残ってるだけで嬉しい限りです。この歳まで諦めず応援してるおいらも野球馬鹿かもしれません。年間シートを買おうかななんて考えたこともあるくらい。

いよいよ芝居も再開されるみたいです。トムも9月の公演に向けて少しずつ準備を始めています。コロナコロナなんてばかりじゃ埒があきませんがな。

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間借りしてます

2020/06/17
【第1352回】

今日の東京も暑いですが、湿度が低い分少しは爽やかです...遅まきながら「全裸監督」観てます。伝説のAV映画監督、村西とおるの自伝を描いたドラマです。何年か前に書かれたドキュメンタリー小説も面白かったので、どうテレビ映画にするのか興味がありました。いやいや、完全に今のテレビの在り方をぶっ飛ばしていますね。当然、過激なSEXシーンはありなので地上波では無理なのはわかっているんだが、生き物にとってのエロスに対する志は高いんじゃありませんかな...俳優の演技は勿論、セットにもお金かけてるし、なによりも脚本、演出が素晴らしい。こんな作品を、子供と一緒に観る家庭なんてないとは思いますが、もしやあるとすれば子供の感想を聞いてみたいなとも思いました。性なるものに対する考え方様々だとは思いますが、どんな時代になろうとも基本的に変わらないのでは...唯一言えることは、この作品に満ち溢れる創り手の凄まじいエネルギーに比して、昨今のテレビドラマの何と希薄なことか。これじゃ、お茶の間の皆様、ぼけっとぼんやりと時間を過ごし、遂には物言えぬ民になっちまいますぜご用心。

それにしても、こんな非常事態なのに本日におきまして国会閉幕。こんな時こそ、時間を惜しんで国民のために働くのが国会議員じゃありません!このままだとまさしく税金泥棒、森友・加計・桜の会そして相次ぐ大臣の不祥事、こんな内閣を倒せない野党の泥弱さもつくづく情けない...いつになったら成熟し任されるお国の体制になるんでしょうか?あの世に行くまでには見てみたいと思いますが、所詮無理な話でございませんかね...

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新宿無宿

2020/06/15
【第1351回】

今日の東京は夏真っ盛り...またまた東京はコロナ感染者が増え出しています。新宿区が集団検査を実施したホストクラブの従業員から18人感染者が出たとのこと。皆、無症状というから困ったもんでございます。新宿だけじゃなく東京都内には無数のコロナ患者が徘徊してることが十分予想されます。こうなったら、もはやコロナありきで生活しないと社会も成り立ちません。マスクもファッションの一部、ソーシャルディスタンスも意識しながらの普段の行為などなど、いまでも人の体温が遠くなりつつあるのに更に拍車を掛ける人間関係になっちまいますな。悪者扱いにされてる夜の社交の場であるクラブのお姉さん達が、フェイスシールドを付けながら、間を置いて接客してる写真を見る度に、そんなことまでして行くお客居るのかなと正直心配さえしてしまいます。ものの見方、考え方が変化せざるをえない世界が見えてきました。勿論様々な価値観も含めて...敗戦、二つの震災のときにもその兆しはあったにも関わらず、このコロナはなんだか無気味です。目に見えない敵(いや、愚かなニンゲンに再考を促すために神様が遣わした使者かもしれませんぞ)を前にして世界はてんやわんやの大騒ぎ。このコロナの対応いかんで、その人となりが見えるときもあります。まさしく試されてるんですね。

今日も東京都48人の感染者...すべてにおいて相当緩くなってるので、またまた緊急事態宣言なんてことにもなりかねない週の始まりです。

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毎日すみませんです

2020/06/12
【第1350回】

いやいや、又もや給付金を巡って揉めてますな...おいらも中小企業コロナ助成金の申請会場に行ってまいりました。たくさんの搔き集めたであろう人たちが、それこそ汗を掻き掻き応対していました。急なことなので仕方がないとはいえ、なんだか頼りないなという印象を受けました。おいらにあたったおばさんは丁寧な応対だったんですが、こちらが間違いを指摘したぐらいですから、やはり付け焼き刃の印象を拭えませんな。それは仕方ないとはいえ、やはり不透明なお金のたらいまわしはいけませんことよ。しかも、血税ですから尚更のことです。このコロナ騒ぎで、どれほどの人たちが戦々恐々たる思いで過ごしているか...先日も、覚醒剤に溺れた25歳の女性が、夜間中学の存在を知り学ぶ喜びに浸ってる最中にコロナのために学校の閉鎖。絶望し、またもや覚醒剤の世界に戻り自死。日々、報道される老舗飲食店の閉店記事。自宅で飲食することに慣れた人たちを店に呼び戻すことは並大抵なことではない気がします。これから再開される劇場にしたって定員の半分のキャパ。様々な制限の中での苦心惨憺な商いは明日の展望を見通せない状況になっています。そんななか、税金に守られて生活している政治家、役人が疑惑紛れのことをしてるとしたら打ち首もんでございます。

そんなこんなのなか、都知事選は来月5日が投票日。あのおばさん、さすがに風を読むのはさすがです。本日、東京アラート解除、そして午後には出馬宣言。オリンピックが中止になった途端に感染者増大..."小池"にはまって、さあ大変!みたいなことにならないように、よくよく見極めて投票しましょうね都民の皆の衆。

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どっしりしなきぁ

2020/06/10
【第1349回】

横田滋さんが亡くなりました...妻の早紀江さんが、参列者へのあいさつの中で『天国で待っていて。私も行くから、忘れないで』と耳元で大きな声で叫んでいたとのこと...このご夫婦の思い言葉になりません。それにしても、北朝鮮の指導者の卑劣な行為断じて許すことが出来ないどころか、抹殺ものだと思います。しかしながら冷静に考えてみれば、この朝鮮半島の人たちも犠牲者なんですね。大国アメリカとソ連(ロシア)の代理戦争で国を引き裂かれ、今なお北朝鮮は、中国とロシアの間でうまく利用され泳がされてる事実。こんな理不尽な国、誰が見ても怒りを禁じえないのだが、残念ながら時代は常に時の権力者の思惑で動いていく。横田滋さんは、亡き川島なお美さんとの交友関係があり、いつもあの笑顔でトムの芝居に来ていただきました。挨拶もしたのですが、さすがに拉致されためぐみさんの話はできませんでした。13歳で拉致された恐怖、その後の北朝鮮での生活を想像しただけで胸が詰まる思いです。そして43年間、早紀江さんと帰国を願っての運動。どうにもできない世界の不条理を改めて痛感する次第です。

そんな愚かな人間が織りなす不当なゲームとは無関係に、自然はいつものように色鮮やかに魅せてくれます。日々濃さを増す紫陽花の色に、梅雨入りの予感を感じさせる今日この頃です。

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関東もそろそろ...

2020/06/08
【第1348回】

週明けの東京は初夏の感じですが、来週から本格的な梅雨入りらしいです...家にいる時間が多いとついついテレビを観てしまいますね。昨日はYouTubeを覗いてみました。いやいや感動しましたな。81歳のJazz好きのおばあちゃんが、死ぬまでにJazz発祥の地アメリカニューオーリンズに行きたいということで孫と一緒に行く事になった。街を散策中に黒人のトロンボーン奏者と出会い、自分が出演している1750年に建てられたという老舗のプリザベーションホールにぜひ来てほしいと誘われるが、孫が発熱してしまい行けなくなる。旅行も終わりに近づき、おばあちゃんはどうしても行きたいということで誘われたホールに行く事となる。演奏中にリクエストを訊かれたのをきっかけに、このおばあちゃんがライブのセッションに加わることと相成る。おばあちゃんがやっていた楽器がなんとドラム、実は戦時中に亡くなった旦那さんとバンドを組んでたそうだ...ここからのおばあちゃんのドラム捌きに加え、若々しく楽しく嬉しそうな表情が実にいいのだ。曲はデューク・エリントンの名曲「A列車で行こう」81年間生きてきたおばあちゃんの大切な宝物が、この異国のあこがれの地で一気に昇華した感がある。ドラムの側には亡くなった旦那さんの遺影が見守っていた。そして共演者である年老いた黒人プレーヤーがこれまた実にいい!

宿に戻り、おばあちゃんが孫に語る言葉「これからは、あなたたちの時代なんだよ...」

人生初めての海外の旅で、こんなことが起こるなんて...諦めちゃならんのよ。思えば叶う!いや、「しあわせは いつもじぶんのこころが きめる」が相応しいかな。

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雨が待ち遠しい

2020/06/05
【第1347回】

いよいよ6月19日、待ちに待ったプロ野球が開幕します...と思ってたら巨人の選手二人がコロナに感染、そして次の日には陰性。それにしても、コロナは人騒がせな生き物です。今のところ、この世のすべてのスケジュールはコロナ君に聞いた方がいいのかもしれませんな。このコロナの幻影がよぎるとついつい行動が鈍ってきます。昨日は久しぶりに外で食事したのですが、どのお店も閑古鳥状態でございました。しかも警戒地区の新宿ですから尚更かもしれませんね。それにしても、すべてを解除しておきながら大阪が感染者ゼロなんてのも不思議ですな。今や人気ナンバーワンの吉村マジックが効いたのかな?それとも何かあるのかな...あれやこれや考えすぎるのも良くありません。勿論、警戒しながらもポジティブに思考、行動しなければ息が詰まってしまいますがな。今日から我がライオンズもホームグランドで練習試合、公式戦がスタートします。パリーグテレビでじっくり観戦できるのがちょいとした息抜きでございます。無観客で寂しいなんて人もいるとは思いますが、ここはあのうるさい宗教まがいの応援から逃れられ、じっくりと選手のプレーを観れるいい機会と思ってプロ野球を楽しみましょう。プロ野球テレビ観戦の持ち味は、選手の表情、球筋などなど事細かに観察できるので、より一層野球の奥深さを味わえるということです。まさしくグランドは人生劇場でございます。

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水無月の野の花

2020/06/03
【第1346回】

昨日、東京アラートが発令...なんだか戦時下にある首都ってな感じですね。あのオバサン深刻な顔して新宿の飲食街を名指しで警告しておりました。中でも、ホストクラブ、ガールズバーなんかを挙げてましたが、もちろんキャバクラ、ゲイバー、新宿ゴールデン街なんかも入ってるんでしょうね。テレビに映し出される歌舞伎町のネオン。いつの時代にも、この歌舞伎町は、良妻賢母の方々には日本で最悪なデンジャラスゾーンとして忌み嫌われてました。確かに歌舞伎町、危険な匂いがプンプン匂います。おいらは学生時代に歌舞伎町のど真ん中に下宿したこともあります。いかがわしいニンゲンを観察するには最適の場所でありました。考えてみれば、この世は聖と俗で成り立ってると思います。長い人生の中で、聖なるもの俗なるものの間を、ゆやーんゆよーんと行ったり来たりするからこそ面白いんじゃございません。清く正しくなんて標語はあくまで建前でしかありません。俗なるものの中にこそ生きるヒントがびっしりと詰まっているんでございます。

この怪しい新宿の街から、おいらは半世紀にわたってたくさんのことを学んできました。若い頃にも、世界の危険で怪しい街に敢えて侵入し、危うく命を奪われそうにもなりましたが、それに比べれば歌舞伎町なんて可愛いもんでございます。この街でしか生きていけない人達が存在するのも確かだし、この街に行くことによって救われた者も数多く居たはずです。

街はまさしく劇場。目の敵にしないで、それなりにそれぞれに楽しもうではありませんか皆の衆。

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プリンセスミチコ

2020/06/01
【第1345回】

東京は朝から雨が降っています。そろそろ本格的な梅雨入りですね...小暮夕紀子著「タイガー理髪店心中」読了。2年前に芥川賞受賞した若竹千佐子著「おらおらでひとりいぐも」も面白かったのだが、こちらの作品も老夫婦が主役の高齢老境小説。まず文体が面白い。言葉がいきなりジャンプする様は痛快そのものである。一人息子を亡くした老夫婦の感情の揺れが繊細かつダイナミックに描かれる表題作の他、もう1編「残暑のゆくえ」は満州から引き揚げてくる苦渋の過去を引きずりながら、現在と過去を行き来しながら、日常の奥に潜む殺意、狂気を見事に描ききっている。この感覚こそが文学の持つ醍醐味ではなかろうか...

飲みにも行けない日々、好きなJazz聴きながら読書三昧の日々もなかなか贅沢なものである。

先日、稲盛財団がこの期にアート活動が出来なかった団体に3億5千万円を助成するというプラン今日発表されました。トム・プロジェクトも500万円頂きました。この苦しい時期、本当にありがたいです。民間企業でありながら、真っ先に手を挙げこれだけの事業を敢行する稲盛財団に敬意を表したい。頂いたお金、そっくりそのまま舞台を待ち望んでる全国の演劇愛好者のみなさんに、素敵な芝居でお返ししたいと思ってます。

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水無月

2020/05/29
【第1344回】

今日の東京は清々しい青空、いや夏の香りがいたします...演劇の本格的な再開はまだまだですが、この状況を打破すべく、すべてオンラインで演劇リーディングを作りますなんてことを始めた団体もいくつかあります。方や、今後の活動資金を集めるためにクラウドファンディングを立ち上げた劇団も増えつつあります。この国の政府もアドバルーンを色々と打ち上げては居るんですがいつになるやら?待ってたら潰れてしまうと言う危機感から様々なアクションを起こしているんですね。あのマスク先日、やっとおいらの所に届きましたが、まだ2割配布完了、全ての所帯に届くのは秋だとのこと、笑っちゃいますよね。なのにあのおっさっん堂々とマスクを付けては居ますが、心なしか最近お目々が泳いでおります。フランスでは今月、芸術分野で働く人への救済策を発表。1日50ユーロ(約5800円)来年の夏まで支給されるとのこと。ドイツ、イタリアでも同様な支援策を行うとのこと。さすが芸術が日常にしっかりと繰り込まれてる大人の国ですな。「文化的な催しは私達の生活にとってこのうえなく重要だ」とドイツのメルケル首相もはっきりと断言しています。

と言っても、居酒屋他、様々な人達が路頭の迷うなんて事態が起きている昨今、芸術だけが特別視されるのも無理があるのかも知れません。でもアートはこんな時こそ心の糧になりますよネ。

いばらの道はまだまだ続きます。そんな時には胸を張って空を見上げると何故か明るい未来が見えるような気がします。

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空はキャンパス2

2020/05/27
【第1343回】

未だ学校に行けない子どもたち...相当ストレスが溜まっているらしい。大多数の人がいらいら、不安、悲しいなんて言葉でアンケートに答えている。そんななか6%の子供が、楽しい、嬉しいと答えている。おいら思わずほっこりしました。この少数の子どもたちに日本の未来を任せたいと思ったくらいよ。よくぞ言ってくれた!正直で宜しい。今の学校教育、環境は子供いじめのなにものでもありません。新入生が大きなランドセル背負いながらやっとこさ歩いてる姿見ただけで胸が痛みます。いい学校、一流企業に行くための予備校みたいな学校には辟易してしまいますがな。子供はまずは遊ぶのが第一、鼻水垂らして、野原を駆け巡り、河原で戯れるなんてことは、遠い昔のことかも知れないけど、それに類する遊びは今の時代多種多様の筈である。その方向に導いてやるのが大人の役割の筈なんだが、このしゃちこばった社会ではなかなか上手くいかないんですな。アンケートの6%の子どもたちはその辺のところをとっくに見抜いているんでございます...いや、単に遊びたいだけかな?でも、ここが肝心、遊びたいという気持ちが心身を駆け巡ってることに意味があるんです。遊ぶ=楽しい。この法則の中から世の中の常識を打ち破り発明、発達、改革が生まれたんでございます。

あのレオナルド・ダ・ヴィンチの比類なき想像力の秘密は、異なる要素を関連付け、それを結び付けて一つの新しいパターンを作るという彼が生涯を通して行ったことにある。彼の多くの発明や設計は、自然界に存在する異なる形を想像力と遊び心で組み合わせて作ったものだとさ。

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徐々に再開

2020/05/25
【第1342回】

今日は良く晴れて気持ちの良い週明けになりました...今日の夕方にも、首都圏北海道において緊急事態宣言が解除され新しいステージへと進むみたいですね。不要不急、自粛の言葉が氾濫し全国民になかば脅しみたいな3カ月でありました。考えてみれば、不要不急なんてことは、一人一人の個人差があってお上のこの言葉に違和感を感じる人もいるに違いません。例えば悪者扱いされてるパチンコ、確かに三密には当てはまるかもしれませんが、このパチンコに店に行くことによって心身のケアをされてる人が居るに違いありません。おいらも学生時代にパチンコに嵌ったこともあります。何故か心が落ち着く心地よさを感じた記憶があります。今では、アホらしくて時間の無駄でしかない遊技場だと思っていますが、何事も年齢、環境によって不急不要なんてものは変わるもんだということを言いたいんでございます。

この世の中、SNSが大きな顔して世の中を相手に楽しんでるみたいです。これらの発言に左右され、あっちにフラフラ、こっちにフラフラなんてことになっちゃうのが怖いですな。とにかく、このコロナ君、驕り高ぶった地球人にいろんなことを試しているんですね。何が真実なのか?物事の本質を見極めるのには大変良い機会だと思いますよ皆の衆。

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空はキャンパス

2020/05/22
【第1341回】

高校球児の無念の涙が印象的です...春も夏も甲子園を目指して3年間汗水垂らした結果がこれじゃ泣くにも泣けませんですわ。でもね、野球を通じて得たものは大きいと思いますよ。おいらも今から62年前、中学に入学と同時に、その当時博多のヒーローであった西鉄ライオンズの一員を目指すべく東住吉中学校の野球部に入部。但し、野球の練習なんかさせてもらえませんでした。グランドでの声かけと、グランド外に飛んでいったボール探しの日々でありました。ボールの行き先は近くに流れていた泥河。体中泥だらけになりながら必死こいて泥をさらいながらひたすらボールを探し続けました。泥水を見ながら、おいらはほんなごつライオンズの選手になれるんだろうか...やっと二年生になり、少しは野球の練習をさせてもらうようになったのだが、当時の監督がスーパースターであった新一年生(後にプロ野球選手になりました)に恒例のボール拾いをさせなかったことにおいらは激怒し野球の道を断念しました。この頃からどうやら理不尽なことには退かない性格になっちまったのかも知れませんな...でも、おいらのなかでは、あの日々の泥河と対峙のなかで培われたものこそが計り知れない財産になったと思っとります。

今回の中止、あなたたちのこれからの人生で大きな意味を持つと思いますよ。だって、人生何事においても無意味なことはありませんからね。今回の無念の選手の中からプロ野球のスーパースターが誕生するかも知れません...ファイト!

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探しものは何ですか?

2020/05/20
【第1340回】

またまたしつこいようですけど大日本帝国の子供用マスク未だ届かず...もういらんがな、友人から手作りのマスクが届きました。それはそれは心のこもった愛情満点のマスクでございます。こんなマスクだったら喜んで使いたいな。どんなものにも様々な思いが込められているんでございます。今回のお国のマスク、ほんまに困ってる人を助けようと思ってのことか、それとも政治家の点数稼ぎの思いつきか、もうほとんどの人は後者の視点からの発想だと気付いているんじゃないかしら。

それにしても、日々新しい生活様式が浸透しているのを感じる今日この頃でございます。電車に乗っても、今までは席が空いてれば必死こいて座ってきたのが、なかなか座ろうとしません。吊り革も寂しそうでぶらぶら宙を舞ってます。それでなくても、人と人との体温が遠のく昨今、ますます寂しくなっちゃいそうですな。若い人の間では、なるほど人間関係のわずわらしさにはうんざりしてるんでしょうが、人が居てこその自分です。確かに今回のコロナの出現、様々な価値観を生み出して来るに違いありません。試されてるんですな人間の叡智を...そんな時に、路傍で咲く花にどれだけ癒されるか...ほんまにありがとう。

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シャクナゲ

2020/05/18
【第1339回】

しつこいようですけど、まだお国の配給マスクは届いておりません。それどころか100円ショップでも売り出したとか...新宿のいろんな店でたたき売りも始まっています。方や、世間を騒がせている検察庁法の改正案を含む国家公務員法の改正案、今国会での成立見送りになりそうですな。コロナ騒ぎのどさくさに紛れて、よくまあこんなこと思いつきますな?アベちゃんの疲れたお顔、白髪交じりの伸びすぎた頭髪を見ていると、そろそろ潮時ですな...いや、よくぞここまで粘り腰で持ちこたえたなと思っちゃいます。最近は同情すらしてしまいます。ただひたすら役人が書いた文書を読んでる貴方、後は優秀な後輩議員(誰かいな?いや、居ないかな)権力の座を引き渡し天真爛漫な奥様とゆっくり温泉旅行でも行ってくださいませ。

東京のおばちゃまも、まあ横文字ばかり並べ相変わらず頑張ってますな...いま人気ナンバーワンの大阪知事に負けてなるものか、そして都知事選そして来年やるかもしれないオリンピックに向けての根回しも含めてなかなかしたたかでございます。それに比して、その対抗軸になるべく野党はなんともまだ非力ですな。つい最近まで自民をけなしていた議員が自民党入党なんて記事を見ると腹立ちますがな。議員辞職してから民意に改めて問え!と言いたい。なんとかコロナに耐えられてるのは国民、そして医療従事者の頑張りであることを再度認識して政治、行政の皆さん、この先不安を抱えている人達のために汗を流してくださいませ。

それにしても、芝居はいつになったらやれるんだろうか?マスクしながら芝居やってくださいなんてアホなこと真面目な顔して言う奴がいるのだが...いや、そんな演劇が主流になる時代が来るのかもしれませんぞなもし...や?

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やすらぎの場

2020/05/14
【第1338回】

アベノマスクいまだに届きません。不良品マスクの検品に8億かかるとか...あほくさ。それにしてもこんないい加減なお上なのに庶民はなんと忠実でまじめなことでしょう。その結果、明日から39県につき異常事態宣言解除のことらしい。おいらなんかは、どちらかというとラテン気質なので、今回の諸々そんなにまでとは思いますが、今回は一人だけの問題ではありませんからおとなしくしておりました。それにしても昨日、ラテンの人たちがヤマダ電機で好き放題やっとりましたな。たぶんイタリア人かと思いますが、カップル二人ともマスクも付けず店内を大声で喋りまくり抱きついてチュまでしとりました。イタリアのコロナ騒動の要因を見せつけられた思いでした。それにしても、店員何とか言わんかい!マスクを渡すとか注意をするとか...それに比べて、最近ようやく店をオープンしたヨドバシカメラは立派でございます。入り口を制限し、マスクをしてない人は入れないし、フェイスガードをした店員が一人一人お客の行き先を聞き、消毒スプレーをしてからの入店を徹底していました。この厳重なるチェックで店内もほとんど人が居ない状態でございました。老舗の店と成り上がりの店の違いかな...気をつけねばなりませんな。異常事態に陥った時に、会社の本性、人の本性が出るんですね。このコロナ君いろんなことを試してるんだと思います...

こんな時期は美しい花を観賞するに限ります。今年もアンネ・フランクのバラが一斉に咲き誇っています。オランダのアムステルダムにあるアンネ・フランクの一家など8人が1942年から約2年間、ナチスの迫害から逃れるため隠れ家に籠っていました。それから、78年後、世界は同じ状況を強いられています。アンネ・フランクの苦難を思えばなんのこれしきなんて思っちゃいますね。

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アンネ・フランクのバラ2

2020/05/11
【第1337回】

おーいアベちゃん、あの子供用マスクまだ届きませんよ...今日新宿歩いていたら、タピオカ店、中華料理店、ランチ食べたら1枚プレゼントなどなどマスク価格破壊が始まってますよ。もう要りませんバイ。貴男の老後に備えて差し上げますよ。テレビ付ければコロナか再放送番組、にわかコロナ評論家があーだのこーだのとしゃべくりまくっています。何がほんとやら?コロナを巡っての各局視聴率争いをやってる気がしてなりません。本心からコロナで死活問題で困ってる人達のことを心配しているのかしら?なんてこと思いながら観流しています。ほんまに、この危機は自らで守るしかありません...最近やたらと地震も起きてますし、今以上のパニックが待ち受けているのかもしれませんぞ...なんて、びくびくしながら生活するのもしゃくですからそれなりに楽しんで居ます。散歩すれば、さりげない野の花に出逢うし、幸せそうな親子連れ、深刻を絵に描いたような人などなど町はまさしく劇場です。家に戻ればおいしいワインにJAZZ、最近手に入れたアマゾンのアレクサで洋楽、邦楽何でもゴザレの聴き放題で快適な日々を過ごしています。映画館もお休みなのでテレビで映画も観ています。最近の傑作はデンマーク映画「きっと、いい日が待っている」社会の理不尽に真っ向から向き合い戦った兄弟の話です。脚本もいいしカメラワークも抜群、そして何よりもこの兄弟役の二人の自然な演技に驚嘆。世界には、まだまだ知られざる表現者が数多く居るに違いない...あまり世間的に話題にならない佳作に出逢う喜びを感じた一日でもありました。一日一生、そしてなによりも、こんな時こそ感謝の気持ちです。

感謝の日差しで花が咲く、不満の嵐で花が散る...なんて気持ちで過ごしましょうね。

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今年もアンネのバラ咲きました

2020/05/07
【第1336回】

さて、緊急事態宣言の延長も決まり、おいらも今日から仕事です。この宣言で、6月の芝居「たぬきと狸とタヌキ」も中止になりました。メディアは飲食店の情報は度々流しているのですが、舞台関係はあまり目にしません。おいらの同業者の人たちの悲痛な声は、それはそれは大変なものでございます。

文化にあまり熱心ではないこの国だからやむを得ないことだとは思ってますが、このままでは、すべてのアーティストはただただ疲弊し才能の芽を摘まれてしまうでしょう。アルバイトもできない、舞台にも立てないでは、夢も希望もありゃしない!

でも、こんな状態だからこそ、早く舞台を観たい!なんて人たちが全国津々浦々にいらっしゃることは我々にとっては本当にありがたいことです。今月、「Sing a Song」が中止になった演劇鑑賞会の方から、本日激励の手紙が来ました。

 

人と人とのつながりを大切にしながら、この運動を共に進めて来たわたしたちにとりましては、不安の多い日常でありますが、安心して再び芝居が観られる日を願いながら、待ちたいと思っております。「演劇の力」を信じています。笑顔でお会いできる日を楽しみにしながら...お体を大切に!お互いに頑張りましょう。

 

こんな人たちのためにも、ここはなんとか凌いで幕が開く日を迎えたいもんでございます。

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早くはずしたいわ

2020/04/28
【第1335回】

人類の分断か、それとも新しい価値観を生み出す予兆なのか、コロナの出現は世界に様々な課題を投げかけている...この見えないモンスターの出現は、これからの世界の規範を決めるのかも知れない。しかもその決定はニンゲンに委ねられているから始末が悪い。この世界のどの国を見ても傑出した指導者が皆無である。それどころか自国第一主義者が睨みを効かせ世界を牽引している振りをしているので、これまた始末が悪い。こんな状態だから、いくら国の指導者が自粛を強制しても聞く耳を持たず羽目を外してしまう。もしや、今後、第二第三のウイルスがやってきたら?いや、その可能性は極めて高いと言わざるをえない。

昨日家に帰ったら、コロナ君より、こんな手紙が来てました。

 

地球は囁きました。

でもあなたは耳を貸さなかった。

地球は話しました。

でもあなたは聞かなかった。

地球は叫びました。

でもあなたは耳を塞いだ。

そして、私は生まれました...。

 

私はあなたを罰するために生まれたのではありません...。

私はあなたの目を覚ますために生まれたのです...。

 

地球は助けを求めて叫びました...。

大洪水でもあなたは聞かなかった。

燃え盛る火事でもあなたは聞かなかった。

猛烈なハリケーンでもあなたは聞かなかった。

恐ろしい竜巻でもあなたは聞かなかった。

汚染した水により海の生き物が死んで行く。

警鐘を鳴らして氷山は溶けて行く。

厳しい干ばつ。

そんな時、あなたは地球の声を聞こうとはしなかった。

 

地球がどれほど悲観的な危機にさらされていてもあなたは聞こうとしなかった。

終わりのない戦争。

終わりのない貪欲さ。

あなたはただ、自分の生活を続けていた。

 

どれだけの憎しみがそこにあろうと、

毎日何人が殺されようと、

地球があなたに話そうとしていることを心配するより最新のiPhoneを持つことの方が大切だった。

 

でも今、私はここにいます。

そして、私は世界のその軌道を止めました。

ついにあなたに耳を傾けさせました。

 

私はあなたに避難を余儀なくさせました。

私はあなたに物質的な考えをやめさせました...。

今、あなたは地球のようになっています。

あなたは自分が生き残ることだけを考えています。

 

どう感じますか?

地球を燃やして...、

私はあなたに熱を与えました

汚染された地球の空気...、

私はあなたに呼吸への課題を与えました。

 

地球が毎日弱って行くように、

私はあなたに弱さを与えました。

私はあなたから快適さを取り除きました。

あなたの外出。

あなたが以前は忘れていた地球とその痛み。

そして私は世界を止めました。

 

そして今...、

中国の空気はきれいになり、

工場は汚染を地球の空気に吐き出さなくなり、

空は澄み切った青色に、

ベニスの水は透明になりイルカを見ることができます。

なぜなら水を汚していたゴンドラを使ってないから。

 

あなたには、自分の人生で大切なものは何かを考える時間が出来ました。

もう一度言います。

私はあなたを罰しているのではありません...。

私はあなたを目覚めさせるためにここにいるのです。

これが全て終わったら私は去ります...。

 

どうか、これらの瞬間を覚えておいてください。

地球の声を聞いてください。

あなたの魂の声を聞いてください。

地球を汚さないでください。

争うことをやめてください。

物質的なことに気を取られないでください。

そして、あなたの隣人を愛し始めてください。

地球とその生き物たちを大切にし始めてください。

 

何故なら、この次、

私はもっと強力になって帰って来るかもしれないから...。

       

〜コロナ・ウイルスより〜

 

明日から事務所も5月6日までお休みです。

皆さんコロナ君には油断してなりませんぞ!考えてみればこんなチャンスは2度とありません。読書するなり、名画をビデオで観るなり、勿論、自分自身を見つめ直すなり、いろいろとやることあるではありませんか...皆の衆、自分磨きのGWにしましょうね!

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新緑2

2020/04/24
【第1334回】

無念です、悔しいです...岡江久美子さんが亡くなりました。最後に見かけたのが、今年2月15日に上演された歌劇『400歳のカストラート』での、おいらの前列の客席でした。1日限りのこの公演に大和田獏さんと娘さんの美帆さんが朗読で出演されてました。マスクをされていたのですが、いつもの明るい笑顔でした。

その後、獏さんとは「Sing a Song」の公演に向けての稽古を重ねていました。この公演も中止になったのですが、その後の獏さんの心境はいかばかりであったろうか...獏さんを見てると、多くを語らずとも岡江さんとの深い信頼と愛情を感じていました。この二人の関係があってこそ、あの明るさと優しさが生まれてくるのだなと思っていました。63歳若すぎます...これから獏さんとのまだ見ぬ夢があったに違いない。共に人生の第四コーナにさしかかり、我々に届けられるプログラムが計画されたに違いない。

でも、獏さん、肉体は滅びても岡江さんのキラキラした魂はいつまでも多くの人達の心の中で輝き続けていますよ。そして、獏さんが再び舞台で輝く姿を一番望んでいるのは岡江久美子さんかもしれません。

合掌

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静かな今日の新宿

2020/04/22
【第1333回】

外で食事できない、不要不急の外出禁止となれば、普段はあまり観ないテレビも観ますがな...先日観た知床半島の老漁師とヒグマの共生ドキュメントは面白かったな。知床の番屋で4月から11月まで生活する浜辺はヒグマの生息地でもあるのだが、この老漁師はヒグマが近寄ってくると腹の底から絞り出す「こら!」の一声でヒグマは立ち去ってしまうのである。漁でとれた魚も一切分け与えない。厳しい距離感を保ちながら共存している姿に教えられるものがある。何事にも甘えず、厳しい自然環境の中で、いかに生き延びるか。ヒグマに対面したときには決して目をそらさず、相手の目を凝視しながら「こら!」の一声で察するヒグマと老漁師とのいのちの対話。青森の貧しい漁師の家から流れ流れ辿り着いた地の果て知床。とても84歳とは思えない彼の身体に宿った魂が、生きとし生けるものと共鳴し野生の動物と交流するまでになった姿に理屈も解釈もぶっ飛んでしまいました。

それに比べて、文明文化に染まっちまった便利な世の中にコロナが飛び込んで参りました。

この機会に、新しいライフスタイル、価値観を生み出さないとますます混迷の度極める社会になりますばい。

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線路は続くよどこまでも

2020/04/20
【第1332回】

コロナ関係のテレビ観てたら女優の杏ちゃんがギター片手に歌っていました。何と加川良の教訓Ⅰではないかいな。

 

♪命はひとつ 人生は1回だから 命をすてないようにネ あわてると つい フラフラと御国のためなのと 言われるとネ 青くなって しりごみなさいにげなさい かくれなさい 御国は俺達 死んだとてずっと後まで 残りますヨネ 失礼しましたで 終るだけ 命の スペアは ありませんヨ 命をすてて男になれと 言われた時には ふるえましょうヨネ そうよ私しゃ女で結構 女のくさったのでかまいませんよ 青くなって しりごみなさい にげなさい かくれなさい 死んで神様と言われるより 生きてバカだと言われましょうヨネ きれいごとならべられた時にも この命すてないようにネ 青くなって しりごみなさいにげなさい かくれなさい♪

 

この反戦歌、まさしくコロナ戦時下にピッタリということで杏ちゃんが流したんですな。世代が違うのにこの曲を選曲した貴女のセンスは素晴らしい。

加川さんとは今から30年前くらいに一度会いましていろんな話をしたんでございます。あの独特の声に、ゲバラ風の顔立ち、流行りのフォークシンガーとは一味も二味も違うとことに惚れまして、芝居の企画制作を準備してる時に一緒にやりましょうなんてことを熱く語った覚えがあります。当時、加川さんは全国の小さなライブハウスをギター一本で転々とさすらってる渡り鳥でありました。少年の心を忘れないナイスガイでした。その後は一度新宿駅前で弾き語りをしているときに会ったのが最後でした。2017年4月5日に69歳で亡くなった報にはびっくりしましたが、なんとなく彼らしい死だなと思いました。流行り廃りに惑わされることなく一貫性のある生き方をした加川良、貴男の唄は世界が危機に陥った時に、まるで不死鳥のごとく甦ってくるに違いありません。貴男と最初に会った時のにんまりとした笑顔、いまでも想い出しますよ...

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コロナに気を付けてネ

2020/04/17
【第1331回】

とうとう全国非常事態宣言になってしまいましたね...トム・プロジェクト6月公演も何だか怪しくなってきました。こんな不安な中で稽古をしていても危ないし、お客さんも安心して芝居を楽しめないのではないか。企画制作会社、劇団、照明、音響などなどイベントに関係する会社、そしてアーチストの方々大ピンチでございます。同じくコロナウイルスの脅威と戦っているドイツでは、アートに関わっているすべての人に、蓄えがなくて生活が苦しくなった場合は申請すればすぐに9千ユーロ(108万円)の補助金をもらえると言うこと。さすがに文化を大切にしている国だという印象がしました。この国のメルケル首相、一時は移民を受け入れ反発を喰らったが、今回のコロナ騒ぎで移民反対していたポピュリストたちは移民こそが国を蝕むウイルスであるかのように宣伝してきたが、ホンモノのウイルスが発生した今、ウイルスの危険性を否定するだけで現実的な対応が出来ない極右党が支持を減らしている現在、メルケル首相の冷静な対応に国民も答えようとしている。

一方、この国のトップは、もうあれこれ言っても始まらない気がする。期待なんて言葉が空しく響いてくる。ここは、持久戦、耐えるしかない...生きてりゃいろんなことがあるさ!過去を振り返っても、様々な苦難を乗り越え、まさに名も無き民衆は立ち上がり戦ってきたではないか!コロナちゃんが地球の人達に試練の場を与え、欲望のままに生きてきたニンゲンに警告を与えているんだと思いたい。

ここで気付かねば間違いなく地球という惑星は終わりを告げるなんて気持ちで対処しないといけません...折角与えてくれたチャンスなんだから無駄にせず最大限に活かしましょう皆の聚。

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新緑

2020/04/13
【第1330回】

今日の東京は冷たい雨が降っています...今日から公演中止になった「Sing a Song」の払い戻し作業が始まりました。戻すこちらと、払い戻しされるお客様とのあいだに共通する無念さを思うと堪りません。中にはこちらの事情を察して、「払い戻しはいいですよ。いい芝居を創る足しにしてください。」なんて言われると涙がちょちょぎれます。全国各地、文化は停止しています。芸術なんかより、日々の暮らしが窮地に追われ息も絶え絶えなんてことが現実に起きています。でも、この世界からアートの姿が無くなった姿を想像しただけで、世界の終わりが視えてきます。アートはスポンジみたいなものです...人の感情を吸い取り新たな感情をしなやかに生み出します...アートが存在するからこそ人は、あらゆることに精を出すことが出来るんです。そのジャンルの一つである舞台も長い歴史の中、様々な形で人類社会に貢献したに違いありません。その灯が消えようとしたときに、支える国家であるかどうか...この国の文化に対する価値観は如何なものであろうか。

今日も、人出の少ない新宿の街に一際目立ったのがホームレスの人達の多さです。コロナが収まらないと数が増えてくると思います。仕事を無くし不安げな表情をした人達に対し、昨日、能天気にツイッターを更新し、星野源が歌う「うちで踊ろう」とともに、自宅ソファで愛犬のミニチュアダックスフントのロイを抱く姿や、カップ片手にくつろぐ様子を公開した、この国のトップ。勿論、番頭さんはなかなか好評だとのたまっています。

自粛連呼する前に、議員の給料カットでも言わんかい!

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ハナミズキ

2020/04/10
【第1329回】

こんな大変な時に、行政、政治家の駆け引きがなんだか釈然としない国民が大多数ではなかろうか。居酒屋アルコール提供19時まで営業は20時まで、都の案は提供18時まで営業19時まで、なんじゃい1時間のことでトップが時間割いて話すことか。どっちにしろ居酒屋の体なしてないではないか。こんなバカげた折衷案で国民が納得するなんて思ってないのに発表する愚かな為政者しかいないこの国が改めて嘆かわしい。都内のデパートも自ら閉店に踏み切っているのに、感染が拡大しているにも関わらずオープン大丈夫ですよってなんなのよ。現場で働いている人の方がよほど賢いとしか言いようがない。税金でのうのうと暮らし、税金を無駄遣いしてる政治家さん、自ら給与削減しますよなんて気の利いた輩は居ないのかよと言いたくなりまっせ。今回の緊急事態宣言、本当に国民の生命を守るための宣言ではなく政治パフォーマンスの気がしてならない。

この国のシステム、為政者が頼りにならないなか、自明のことではあるが自分の命は自分で守るしかないといういつもの結論でございます。

樹々の新芽が芽吹く鮮やかさが唯一の救いでございます。自然は嘘をつきませんことよ...

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芽吹く樹々

2020/04/08
【第1328回】

えらいことになってきました...緊急事態宣言が都心を震撼させております。「Sing a Song」も中止になりました。いい芝居を観て頂きたかったのに本当に残念です。しかし、コロナばかりはいかんともしがたい。おいらのところだけではありません。演劇だけではなくいろんなジャンルのものが中止に追い込まれています。アートにかかわってるすべての人が危機に陥っています。この国の文化に対する意識が、他の国に比べても極端に劣ることを考えればとても心配です。アートばかりではありません。ささやかな庶民の憩いの場である居酒屋も閉店に追い込まれる状況です。こんな時に辛い目にあうのは、相変わらず社会を支えている庶民です。税金で生計をたててる人は羨ましいな~なんて言う人がたくさんいました。

こんな折、おいらのマンションの前にある樹木に、ここ最近カラスが巣作りしていたのが今朝からカラスが来なくなっちゃいました。もしや、政府からカラス組合に同じく緊急事態宣言を出したのかしら?あんたらも危ないよ、安全なところに移動しなさいと...いやいや、こんなこと空想してないとやってられませんがな。早く終息すればと思ったとたん、いきなり東京で144人の新たな感染が発表されました。都内の1日当たりの判明数で最多を更新。

今ここにある危機、乗り越えるしかありません。

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葉桜

2020/04/03
【第1327回】

昨日、滋賀県ひこね演劇鑑賞会で「Sing a Song」の初日を終えることが出来ました。なんとも複雑です。良かったという反面、大丈夫だろうかという不安。この見えない敵が、移す移されるという状況の中で公演しているんですから当然だと思います。この不透明ななか果たして公演を続けていけるのか、そして自重した方がいいのか、悩ましいところです。

こういう状況だからこそ演劇のチカラなんて言葉も、いとも簡単に吹き飛ばしそうなコロナウイルスの脅威をまざまざと見せつけられている感じです。今、何らかの決断をしないといけないと思っています。

今日の東京は爽やかな青空。今週の週末は、まだまだ咲き誇っているサクラを愛でるのに絶好な日和なのに不要不用の外出禁止令。ここはぐっと堪えてコロナ退治とまいりましょう。

コロナはニンゲン大好きな生き物ですから、くれぐれもパラサイトされないように注意してくださいね。ここが我慢のしどころかも知れませんね。

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散るサクラ 残るサクラも散るサクラ

2020/04/01
【第1326回】

昨日、今日と東京は寒い一日です。今日は雨も降っています...桜もちらほらと散り始めましたが、それに代わるように樹木から新しい緑の葉が芽吹いてきました。ほんとうによかったです。樹木ちゃんにまでコロナに感染しちまったらどうしようなんて考えちゃいます。この殺伐とした状況の中、樹々は新しい命を魅せつけ愚かなニンゲンに希望を与えてくれてます。こんなにも優しい樹々、涙が出てきますよ...今こそ目覚め、気づかないと本当に地球は滅びます。この雨でコロナを洗い流してほしいと思いますが、相当しぶといウイルスみたいですね。ここは個々人がしっかりと自覚して行動するしかありません。今やマスクは人ごみに居るときの最低のマナーだと思うのだが、マスクもしないで平気に大声で笑いながら飛沫を拡散してるバカ者もいます。少しは敏感になれや!と叱責したいのですが、このご時世予測不可能なことが起きる可能性があるので...何事もマイナスからプラス。今回のコロナ騒動から、せめてもの他人を思いやることぐらいは学んでみたらいかがですか?

散るサクラ、残るサクラも散るサクラ...そんな心境で雨中のサクラを愛でてます。

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新学期、新社会人

2020/03/30
【第1325回】

昨日はコロナ騒ぎを洗い清めるかのように雪が降って参りました。満開のサクラの花に積もっていく様はなんとも美しい光景でした。こんな自然の営みを、大切にしなかった地球人に厳しい現実が突きつけられています。大国がどんなに核を持ち、軍備を拡大したとしても、コロナウイルスを防ぐことが出来なかったではないか...この厳然たる事実と真摯に向き合い自然破壊と軍拡競争、そして原発はもう止めようではないか。ここまで追い詰められないと気付かないニンゲンは本当に愚かな生き物でございます。原発の事故が起きた当時は、世界も深刻な問題として捉えたのだが、時間の経過と共に忘れていく有様。今回のウイルスが地球滅亡の最後通告として受け止めないと本当に終末が来てしまいます。

先週の劇場型都知事が発した不要不急の外出自粛に、おいらも素直に従い自宅で映画を観てました。思いがけない映画に、おいらのコロナ騒ぎに苛まれた心にほんのりと明かりを灯してくれました。タイトルは「ブランカとギター弾き」日本人初となるベネチア・ビエンナーレ、ベネチア国際映画祭の出資で製作された長谷井宏紀監督のデビュー作。フィリピンを舞台に、孤児の少女と盲目のギター弾きの旅を描いたハートウォーミングなロードムービー。マニラのスラムでカメラをまわし、素直に演じる子役を含めた演技陣の魅力。いや、演技と言うより素の良さを引き出した監督の手腕もたいしたものだ。写真家として世界を旅し、「昔フィリピンのゴミの山を訪れたときに、子供たちにいつか映画を撮ろうと約束したんです。たくさんの国を旅したけど、僕はフィリピンの人たちがとても好きで、この人たちと映画を作れたら、とても楽しめるのではないかと思ったんです」監督のこの言葉こそ、創造者としての気概を感じる。ええとこばっかし視てると真実なんかみえなくなっちゃうよ!こんな骨がある人達が居ると、おいらももう少し創ってみようなんて気がしちゃうってもんでございます。

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ユキとサクラ

2020/03/27
【第1324回】

なんだ、なんだ、オリンピックが延期になった途端に東京のコロナ感染数が急激に上がっちゃうなんて、どうなのよ。なんとかオリンピックを実現したいために国と都が結託して、隠蔽なんていうのは得意中の得意なのでとか、勘ぐりたくなりますがな...でも、こうなったらなんとか感染押さえないとおいらの稼業も大変なことになっちゃいます。マスク不足かも知れないが、外出時のマスクの着用はマナーとして当然でございます。春の陽気でルンルン気分で歩いてる若者どうかお願いしますぜ。明日からは首都圏は外出自粛令、にもかかわらずサクラ満開につきちょいと出かけようなんて輩も居るに違いない...それにしても、スーパーは長蛇の列で買いだめ騒動。気持ちは分かりますが、ここは自重する行動も必要ですな。

いやいや、春だというのにえらいことになっちゃいました。先が読めない世界の動向、こんな時こそ落ち着いてゆっくりと沈思黙考すべき時だと思います。

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こんなサクラ好きです

2020/03/25
【第1323回】

オリンピック延期...おいらはあまり関心がなかったので(なんと言っても、お金ありきのオリンピック、従来のオリンピックの精神から年々乖離しているし、誰のためのオリンピックなのか?この際、もう一度考えてみる良い機会ではないかと思うのだが)さほど驚いていないと言うより、昨日の延期が決まり、中止でないということで総理、都知事、森のオッさんが喜びのあまりグーしたとのこと...ここは感情をぐっと堪えて、コロナで揺れる社会に真摯に向き合って欲しかったな。延期なんて言ってるけど、今後また新たなウイルスが発生したらどうするの?まさしく一寸先は闇の世界になっちまいました。

そんな騒ぎにも係わらずサクラは今日も見事に咲き誇っています。この美しいサクラを愛でることで、しばし、暗くなりがちな心身をほぐしたいものでございます。

サクラ花、命一杯に咲くからに、生命(いのち)かけて、我が眺めたり。そうなんです、生きとし生けるもの全て命懸けなんですよ。ニンゲンどもがボケッと生きとるから自然界の逆襲が始まってるような気がします。ここら辺で目覚めないと滅びます!そん声を真摯に受け止めなきゃいかんですばい皆の衆。

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サクラも命かけてます

2020/03/23
【第1322回】

コロナ騒ぎの中、先週末、吉祥寺に行って参りました。井の頭公園をはじめ吉祥寺の街は人出で溢れかえっていました。コロナストレスでもやもやしたものが、好天気にも恵まれ一気に街、そして公園に繰り出したんでしょうね。マスクしてない人も随分といたし、このまま滅入っても仕方なかんべさと開き直っているようにも感じました。その気持ち分かるけど、高年齢者に対する敬意も含めて、人に移さないという気持ちは持たんと危ない!イタリア、スペイン、そしてアメリカと予想を超えた感染、これはちょっとした油断から一気に拡散する可能性十分有りと思えます。多分、オリンピックは延期、中止間違いないでしょう...つい最近まで、誰がこんなこと予想していたでしょう。大きな原因は、やはり地球温暖化の影響があると言われています。温暖化により気温や降水量が変わることで、感染症を媒介する動物が増えたり、分布が広がったりする可能性十分ありえると思います。そして、冷たい大地に閉じ込められていた動物の死骸が温暖化によってその菌が大気に蔓延。いやいや、本気に考えないと、これから先いくらでも新型ウイルスが発生し混迷の度を深めていくでしょう。

今日の電車の中でのつり革可哀想でございました。九割の人が満員にも係わらず、つり皮を触っていませんでした。ブラブラと揺れてるつりちゃんも「何とかしてよ!」と嘆きのブラブラ節。

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井の頭公園のサクラ

2020/03/19
【第1321回】

昨日、横浜にて4月から公演予定の「Sing a Song」の舞台稽古をやってきました。まだ先が見えないコロナ騒ぎの中、こちらはいつでも出来る準備をしておかねばなりません。大きなホールに関係者20名ほどが見守る中、キャスト、スタッフは完璧な舞台を披露してくれました。本来であれば、今日、明日と上演されるはずであったのが残念無念。こればっかりは、もしや会場でコロナ患者が発生したら主催者の責任が厳しく問われることになり、致し方ないことであろう...それにしても、あちらこちらで公演が中止になり、この世界で食べてる人は収入の保障もなく大変な状況であります。勿論、トム・プロジェクトだってお金が入ってこず廃業なんて事態にもなりかねません。でもね、ネガティブをことはおいらの性にも合わないので、ここは前向きに4月からの公演で一気に世の中の憂いを吹き飛ばしたいものです。明日からプロ野球もオープンするはずだったのに、こちらも残念。観客の居ないなかでの選手のプレーどう見ても異常な光景。芝居も、野球も観客が居てこそのプレーです。サクラの開花と共にコロナちゃんも、そろそろ故郷に帰ってくれないかなと思っとります。

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今日の神田川

2020/03/16
【第1320回】

いやいや、こちらも予断を許せない状況になってきました...今週横浜で公演予定であった「Sing a Song」公演中止になってしまいました。先週、稽古場で本番さながらの稽古をやっている役者さんもさぞ残念なことでしょう。芝居は観客があってこそのものです。もしや、その観客の中からコロナが拡散したとすればと思うと、主催者側も頭を悩ますことだと思います。そんな矢先、JR東日本が3月14日に、山手線・京浜東北線の田町―品川間に高輪ゲートウェイ駅を開業したのはいいとしても、5万人の人が殺到し大混雑。行政は何考えてるの?いろんなイベントはやらない方向に指導しておきながら、ことJRに関してはお咎めなし。なんかあるんじゃないの?と勘ぐってしまいますな。先週土曜日には下北沢の小劇場に行ったのだが、主催者側の手厚い配慮で上演時間2時間40分(休憩なし)の芝居、何事もなく楽しめました。なにもかも閉鎖なんてしちゃいますと、心まで閉鎖しちゃいますがな。こうなったら長期戦、何事もバランス、コロナ対策の手は緩めず、少しずつオープンにしていきましょうよ!気持ちが晴れればコロナも吹き飛んじゃいますよ。

桜も開花したことだし、さて待望の春が来たなんて心境でいたい今日この頃でございます。

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今年もチラホラと

2020/03/13
【第1319回】

こりゃたまらんですばい...何だか地球という惑星が危うくなっています。ウイルス、自然災害、こんな危険な信号を送られているのにと思います。我が家は自給自足に備える一環としてリボベジ(リボーン・ベジタブル)再生野菜に取り組みました。リボベジは、捨てる野菜の一部と、家にあるお皿、グラスで始められるので費用も必要ないし、失敗すれば野菜そのものを変えればいいので誰にでも気軽にできます。勿論、成長を見守り、いいところで食卓へ届けることが出来るんですよ。日々、成長する様を見てるだけでワクワクしてきます。観葉植物としても十分楽しめます。

己を守ってくれるのは国家でも他人でもありません。これからの時代は、一人一人が自覚を持って生きていかないと、本当に地球は滅びてしまうと思います。すべてが飽和状態であるからこそ、日常、捨ててるものの中にこそ生きるヒントがあるんでは?なんてことを感じさせてくれるリボベジです。

アメリカも大変なことになってきてます...オリンピック?いや、おいらにとっても来週から上演する「Sing a Song」が上演できるのかどうか分からなくなってしまいました。でも、こんな時だからこそアートの出番ではないかと思ってます。

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リボベジ

2020/03/11
【第1318回】

あれから9年...もう9年、まだ9年、おいらの人生の中でも忘れられない9年前の今日に起こった東日本大震災。家族を失い、故郷を追われ、いまだに生まれ住んだ土地に帰れない人が沢山いる。この人達の哀しみ苦しみは誰にも分からない。メディアがどんな形でまとめても何か違うような気がしてならない。では、どうすればいいのか?答えは簡単だ。今まさに生きてる一人一人が、この9年前の尊い教訓をしかと受け止め、原発のない地球、そして弱者に優しい社会を創るために創意工夫しながらアクションを起こす以外にありません。その大前提として、もう過剰な競争を止めて、昔のゆったりとした生活様式に戻りませんか?競争したり、比較したりなんてこと止めて己の原点に帰り一から自分磨きの旅をしませんか?ゴシゴシ、ワタシのタワシで手垢がついたものを取り除き心身身軽にしてからの旅なんぞから見えてくるモノは世直しの武器になるかも知れませんよ。

コロナ騒ぎで落ち込んだ社会に、サクラが少しでも明るくと、今週週末に開花宣言をしそうです。そうなんです!気分が晴れないとコロナはまたまた嬉しそうに手足を伸ばしてきそうです。落ち込んでばかりじゃダメですバイ...サクラの開花と共にパッといきましょう!

なんていつもの能天気なこと言ってたら、ぞんざいなお上にお咎め受けそうですな。

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陸前高田

2020/03/09
【第1317回】

今日もコロナ、明日もコロナ...明後日あたりからコロナの故郷に帰る準備をしてもらいたいな。これだけ猛威を振るえば、少しは地球の方々もええ勉強になったことでしょう。故郷には愛する家族が待ってるんですからお帰りあそばせ。ウイルスばらまいてやるなんて不届きものも登場するようになってますんでよろしくお願いいたします。

明後日は、東日本大震災から9年、コロナのお陰で式典も中止。それはいいとしても、聖火ランナーが走る被災地のコースには驚きました。走行するところだけは奇麗にしてテレビに映し復興オリンピックを大々的にアピールしたいんでしょうね。そりゃ、あきませんぜ。立ち入り禁止地区の荒廃した風景、いまだ汚染水の処理問題、原子炉格納容器の内部にある燃料デブリをどうやって取り出すかという課題などなど難題は山積。被災にあった住民のほとんどは、復興オリンピックなんてお題目には疑問を持っています。臭いものには蓋なんてことは現政権にとってはお手のもの。むしろ、この際、オリンピックをどうしてもやりたいんだったら、まだまだ復興途上の光景を世界に発信し原発の是非を問う方が復興オリンピックに相応しいのではないかと思うのだが...

今日は春らしい陽気になってきましたね。昨日は冷たい雨で寒い一日でした。三寒四温を繰り返しながら春がやってきます。試練を乗り越え、笑顔に満ち溢れた陽気な春の訪れるよう首を長くして待っているんですがね。

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弥生の野花

2020/03/06
【第1316回】

見えない敵コロナに脅かされ、日々窮屈な生活を強いられてる世界の人々...災い転じて福となすなんてことわざがありますよね。今回のコロナちゃんは油断してはなりませんぞ!世の中には常識では計り知れない、とんでもないことが起こるってことを知らせてくれてるのかもしれませんね。自然災害然り、これから地球上で起こる出来事は全く予測がつきません。備えあれば憂いなしは当たり前のことなんですが、おいらはちょいと過剰反応では?なんて気もします。学校閉鎖、イベント中止なんかよりも通勤電車が一番怖いんじゃない。でも、この通勤を止めるってことは会社の業務を停止すること。即、すべての産業がストップし世界経済は沈没の憂き目にあっちゃいますね...だからして電車の運転停止はあり得ないことですね。そういえば、最近何故か、電車の中で寝そべってる人を多く見かけます。人目もはばからず堂々と寝ちゃってるのはなんですかね...それも若いアンちゃんが多い。仕事もしないで、いや仕事がないので昼間っから酒食らって自暴自棄になってるのかな?この時代、注意しようものなら何されるかわからないので、無視というより遠巻きに知らん顔。ところが今日、おばはんが、具合でも悪いのかと思ったのか、とんとんと身体に触れると目を覚まし、なんとおばはんに頭を下げていました。そのあとは神妙な顔しとりました。この不穏な時代、若者がしゃきっとしないとこの国の未来はありませんぞ。寝たふりした若者を奮い立たせる特効薬は?もしやコロナちゃんかも...危機意識をもたらすために違う惑星からやってきたのかもしれませんね。

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弥生新宿東南口コンサート

2020/03/04
【第1315回】

世の中、コロナ、コロナで大変でございます。今日の新宿も、心なしか人が少ない気がします。勿論、ほとんどの人がマスクをしていますが、このマスク不足の中、明らかに手作りであろうと思われるユニークなマスクを発見。色も鮮やか、こんな時期ですからほっこりするデザインに暫し癒されます。辛いときこそユーモアが不可欠です。人通りが半端でない新宿地下通りでanan発売50周年を記念して1970年からの表紙を展示していました。スマホでパチリパチリと、年配の人は1970年~90年、若い人は最近の若いグループ、やはりジャニーズ関係の写真をバックにVサインをかざしながら満面の笑みを浮かべておりました。そうです、こんな時こそ笑顔が必要なんですぞ。透明人間みたいなウイルスに脅えながら暗い気持ちになりますと、ウイルスはしめしめと、そんな不安な人達を狙い撃ちして忍び込んで参ります。何だか科学的な根拠もなく精神論みたいな論法でいい加減なこと言ってるみたいですが、ここが肝心なんでございます。笑う門には福来たるなんてことわざがあるじゃありませんか、困難な状況だからこそ心も身体もニコニコマークでコロナマークを消去しましょうよ。

それにしても、プロ野球オープン戦での無観客試合、なんだか不思議ですな。この異常な状態でコンディションを狂わす選手も出てきそう...この世の中、何が起きるか分かりません。こんな時代だからこそ柔軟な思考、行動が必要だと思いますよ。

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すべての女性の好奇心に応える雑誌...ホンマカイナ

2020/03/02
【第1314回】

いやいや、大変なことになってますね...でも、昨日の東京マラソン、多くの人達が沿道で応援してました。どんな基準でどこまでの規制なのか、まだ判然としないことが多々ありますね。おいらのところは演劇を稼業としています。これから先どうなっていくのか予断を許せない状況の中、ある演劇人がこんなメッセージを発表しました。

感染症の専門家と協議して対策を施し、観客の理解を得ることを前提とした上で、公演は実施されるべき。ひとたび劇場を閉鎖した場合、再開が困難になる恐れがあり、それは『演劇の死』を意味しかねません。困難な状況でも上演を目指している演劇人について、身勝手な芸術家たちという風評が出回ることを危惧します。公演収入で生計をたてる多くの舞台関係者にも思いをいたしてください。

おいらは基本的に賛成です。観客はマスクを着用し、入場の際は殺菌すれば何とか防げるのではないかと思います、観客が声を発するわけではなく、もし咳をすればハンカチ、腕を当てる。勿論、体調がすぐれない方は入場を遠慮してもらう。これも主催する側が万全であることが前提です。こんな時期だからみんなが疑心暗鬼になるのも分かります...とにかく一刻も早く終息に向かい、みんながいい春を迎えることが出来たらと思っています、車内で咳をした人を巡って喧嘩が勃発するなんて光景をなんとも悲しすぎます。人心が殺伐とした時から世界は滅びていきます。こんな時こそポジティブシンキングでいきませんか皆の衆。

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弥生の善福寺川緑地公園

2020/02/28
【第1313回】

とうとうこちらまで来ました...昨日、国のトップの小中高の3月2日からの臨時休校の要請を受け、本日、公演中の「男の純情」3月1日(日)岩手県花巻市の公演が中止になりました。おいらの所だけではありません。各地でイベント、コンサートの中止の報が次々と流れています。照明会社の社長が「やばいな...会社持たないかも」なんて嘆いています。確かに今回の発言、英断なんて声も聞かれますが、またしても弱者切り捨ての政治パフォーマンスに思えてしまいます。シングルマザー、共働きの家庭はどうするの?どうしても、大企業を守ろうとする姿勢が見え隠れしますね。中小企業、時間を切り詰めて働いてる人達に対する行政に温かい支援が無いことに怒りさえ覚えます。今回、コロナ対策の緊急予算が150億円、他の国は2500億円クラス。これをみても、この国の危機管理意識の無さをはっきりと証明しています。桜の会で税金垂れ流しているのに、どの面して喋ってるのかと...こんな時こそ、税金で飯食っている人達が自ら給料カット、特に無能な政治屋さん、こんな時しか政治家としての役目を果たすことが出来ませんことよ。野党も先陣切って言わんかい!

この先、どうなることやら...芝居中止なんてことになったらおいらの会社も大変なことになっちゃいます。それにしても世界は混迷を深めるばかり、何度も言いますが確実に人間という生き物が地球を混乱に貶めていることはまぎれもない事実です。

とにかく感染を防ぐこと、手洗いうがいは当然なことながら、より一層己の体調に気配りし、移ることより移さないことに心掛けるべきでしょうね。

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冬のメタセコイヤ

2020/02/25
【第1312回】

ゴジラが住んでるビルの映画館で話題の映画「パラサイト」観てきました。なんでこんなもんがアカデミー作品賞なの?というのがおいらの正直な感想でございました。なんだか劇画かコミック観てる感じ。なんであんな半地下暮らしの人が何の罪もない人を殺さなあかんのかいな、芝居もあざといし役作りが浅いし説得力がありませんことよ。あの金持ち一家が何か半地下人間に悪いことでもしたのかよと言いたい。コケ脅しみたいな映画で後味が悪うございました。映画の中でアメリカ製品のことをやけに褒めていたので、トランプへの忖度があったのかいななんて疑ってしまいました。アジア人をなんとなく差別してたんで、ここいら辺りで、アジアに謝意を込めての賞じゃないだろうね...それにしても役者の表現が上っ面をかすったような芝居にはほとほとまいりました。と、まあ、おいらとしてはとても辛口な評でしたが、こうやって世界がアジア映画に少しでも目を向けてくれるきっかけになってくれればとは思いますが。

今週も、世界はコロナ一色の話題に明け暮れるのであろうか...コロナの蓑に隠れて闇咲き桜を散らそうとする政界の輩の動きに要注意。それにしても、政府の対応遅いんとちゃうかな。今回の韓国の速攻対応作戦こそが、アカデミー賞に相応しいかもね。

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如月の薄暮

2020/02/21
【第1311回】

いよいよ花粉の季節が到来しました。おいらもマスクに花粉用メガネで防戦一方、なんとかこの季節を乗り越えようと頑張っておりますばい。新宿伊勢丹の店員さんが皆マスクしているのには驚きました。おいらも半世紀にわたって伊勢丹を覗いてますが、こんな事態は初めてでございます。今の伊勢丹の主流のお客は中国、韓国の富裕層、このマスクの姿が何となく今の伊勢丹の姿を象徴してますな。これを機に、あんまり高い品ばっかり置かないで、百貨店の原点に戻ることをお勧めします。おいらの子供の頃は、デパートは格好の遊び場であり夢が広がる場所だったんですからね。成金がうろうろしている今の現状はあまり好ましくありませんな。

それにしても腹が立ちますな。森友問題で籠池氏5年の実刑判決、一方、公文書改ざんした方にはお咎めなしどころか、あの眼鏡かけたおっさん忖度出世でめでたしめでたしあ~こりゃこりゃ暮らしをなさっております。森加計そして又しても桜で追及されたトップのお方はヤジでうっぷん晴らしたあげくに謝るわ。この国どうなっちゃうんだろうね?次の首相候補と期待された若きプリンスも調子に乗りすぎて化けの皮が剥がれてきたし、残念ながらこの国を救うお方が見当たりませんな。とすれば、消去法で仕方なく選ぶしかないという低調な状況であるこの国の政治体制、いかがなものかと憂慮しております。

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冬の空に映える梅

2020/02/19
【第1310回】

昨日、「Sing a Song」再演の顔合わせ、本読みがありました。2018年2月に上演し、大変な評判を呼び、戸田恵子さんもこの年の第43回菊田一夫演劇賞を受賞しました。この芝居が再演になった理由は、日本そして世界が負に傾きがちなポピュリズムの台頭により混迷を極めていること。一番恐れている戦争への道に進むのではないかという危機を回避するためにも、この芝居は有効な手立てであると言うこと。しかも歌という表現手段として最もわかりやすいことで観客の心情に届き、より表現の自由の大切さを再度認識して頂きたい...どんな高邁な言葉を羅列しても、3分間の歌のチカラの前には足元にも及ばないなんて事は何度も目にしたことがあります。勿論、歌い手の人間性、表現力があってのことですが...そして、台本、演出、キャストのチームワーク、スタッフの支えがあってこその今回の再演であります。再演は同じ事を繰り返しても意味がありません。2年の歳月のなかに当然のことながら社会の状況も、キャスト自身の中に流れる人生観も変化しています。その諸々を糧にしながら新作を創り出してこその再演だと思っています。

世の中、新型コロナウイルスでてんやわんやの大騒ぎ。いろんなイベントが中止になり劇場公演もどうなることやら...その前に、キャスト・スタッフさんが感染してしまったらお話しなりませんことよ。

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梅をみつけた2

2020/02/17
【第1309回】

先週土曜日、上野東京文化会館小ホールで歌劇「400歳のカストラート」を鑑賞。カウンターテナーの藤木大地さんのコンサート。女性ような声で歌うカウンターテナーと言えば米良さんの「もののけ姫」が知られたところですね。この藤木さんもなかなかのものでした。今回は創作劇、劇は17世紀から始まりカストラート(変声期前に去勢された男性歌手)として活躍するダイチは永遠の命を手にし、あらゆる出逢い、歓び、葛藤、苦悩を経ながら今に至る。その400年を音楽史を辿りながらの歴史物語。いやはや、一人で2時間、歌曲の原曲、そして日本語も交えながらの独唱。見事でございました。役者の世界も大変ですが、この歌の世界も苦難苦行の世界でございますな。声が命、ましてこの声の中に見えざる人生が写しだされるんですから怖いもんですね。まして洋楽となると姿形も見せるうえで重要な要素なってきます。日本人にとってはこれも越えなきゃならない壁ですな...そんな困難にチャレンジし、2017年4月、オペラの殿堂・ウイーン国立歌劇場のライマン「メデア」へロルド役でデビューして現地で絶賛を浴びたってんだから大したもんでございます。

あまりにも心地よい歌声に、うっとりしてしまいコックリさんに何度かなりそうになりました。(これはおいらにとっての誉め言葉ですぞ)それにしても、人間の身体ってまさしく楽器ですね。いや、楽器を超越して天まで届く歌声です。おいおい、そこらで愚痴ばっかりいって怠けている輩、この世に奇跡のように与えられた五体を磨かんと罰が当たりますよ!なんて警告を与えられてるような公演でもありました。

この日、朗読として出演された大和田獏さん、大和田美帆さんのお二人が見事に藤木さんをサポートしておりました。そして5人の演奏者も一流の音を奏でていました...会場を出ると久しぶりの上野公園が清々しく感じられたのも公演のお陰かな。

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梅をみつけた

2020/02/14
【第1308回】

昨日、令和元年度(第74回)文化庁芸術祭賞贈呈式が早稲田のリーガルロイヤルホテルでありました。昨年、トム・プロジェクトで上演した「風を打つ」に出演した音無美紀子さんが演劇部門で優秀賞を受賞しました。長い芸歴で初めての受賞、とっても喜んでおられました。作・演出のふたくちさん、共演者の太川陽介さん、村井國夫さんも駆けつけて盛大にお祝いいたしました。全身全霊で打ち込んだ演技の結果としての賞ではありますが、一人で受賞できるわけではありません。しっかりとした戯曲、適格な演出、芝居をきっちりと受け止めることが出来る共演者、もちろん円滑に舞台を進行するスタッフ、制作陣。これらがピタッとはまらないと栄冠は勝ち取ることはできないということです。それにしても「風を打つ」の音無さんの演技は絶品もんでございました。テーマが水俣ですから、それなりの覚悟で挑まないと大変なことになる...何事もそうですが、事実の重さにフィクションが勝てるわけがありません。がしかし、事実を踏まえて出来上がった創造物には違うニュアンスを醸しだすチカラがあります。今回の芝居が成功したのも、水俣病を受け入れながら生きることの意味を緊密な家族劇に仕立て上げ、出演者が一つになって表現したことに尽きるでしょう。

贈呈式の後は、共演者の高橋洋介、岸田茜さんも参加し改めて祝杯をあげました。それにしても、夫の村井國夫さんは始終満面笑みのお顔でございました。そりゃそうでしょう、先の村井さんの紀伊国屋演劇賞の受賞に続いての美紀子さんの受賞という夫婦そろってのW受賞、「こいつは春から縁起がいいわい」あの歌舞伎お嬢吉三の名セリフがぴったりの一日でございました。

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おめでとう!

2020/02/12
【第1307回】

一昨日、横浜県民共済みらいホールで「沖縄世」の最終公演をやってきました。ひとつの公演が事故もなく無事終えることがどれほど嬉しいことか...世の中が新型コロナウイルスで騒然としている中であり、生で勝負している我々にとってはホットした次第でございます。最終公演とあって、役者も万感胸迫る思いで演じていましたね。長い稽古を経て、いよいよこれが終わりとなると、そりゃ泣けてきますがな。特に終盤に差し掛かると役者も涙を堪えての演技でしたね...役者が泣いちゃったらお客は泣けませんことよ。これは役者の演技禁じ手十箇条のひとつでもありますね。ぐっとこらえて笑みのひとつでも見せれば、お客は涙でくしゃくしゃになること間違いありません。泣かせて、笑わせて、感動させればお客さん「ええ芝居やった!」と時間とお金の倍返しって訳ですな。つくづく芝居って難儀な生業でございます。

そして、いつも千秋楽に思うことは本当にこれが最後かな...再演が無い限り、再び日の目を見ることはありません。この日この時に観た人の記憶の中でしか存在しない希有なる芝居となるでしょう。勿論、駄作であれば記憶すらないモノになってしまうんだと思ったら、やっぱし気合い入れて創らねばと改めて思う次第でございます。

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落陽

2020/02/10
【第1306回】

先週の金曜日、福岡県行橋市での「沖縄世」公演に行ってきました。行橋市のお客様はいつも熱心に観ていただき、キャストも当然ながら熱が入ります。この日も満員の中、魂込めた舞台を上演することが出来ました。沖縄の置かれてる微妙な立場を少しでも理解し、沖縄の人たちに寄り添ってもらえればと思います。この日、トムの芝居でもお世話になっている松下竜一さんの長男、健一さん夫妻、松下竜一さん関連の本を書かれている新木 安利さん夫妻とも会うことが出来ました。こうやってなかなか会えない人たちとも会える機会を持たらしてくれるのも地方公演の良さです。

終演後、いつものように行橋の名店「魚やビストロ遊楽」でキャストの全員でお疲れ会。なんと、この日なかなか水揚げされない、タケノコめばるが入荷したとのことで大喜び。お店に入ったのも一年ぶり、おいらも一昨年の「Sing a Song」以来なので奇跡としかいいようがない。それにしてもこの店のオーナー外屋敷学(ほかやしきという珍しい名前)さんの魚好きには驚いてしまう。店の隣に魚屋さんもオープンしてしまうほどの勢い。テーブルに出てくる新鮮な魚さんに皆感嘆しきりでございました。こうやっておいしい店に出会うのも又、旅公演の楽しみです。

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うまか!

2020/02/07
【第1305回】

福岡県行橋市で本日上演する「沖縄世」、昨日、博多に先乗りしました。博多の上空から見る博多の街は何故かほっとします。何年経っても、やはり生まれ育った土地ですからね。この町でおいらの血と骨、そして絶えることのない好奇心を養ってくれたんだなと思います。夜は久しぶりに春吉にある「女とみそ汁」に行きました。この店の前身は「たらふくまんま」たくさんの弟子を育てた菊池さんは7年前59歳の若さで亡くなった。これから円熟の境地に入るその手前だというのに...博多には、彼の店で修行した人達が多くいてそれぞれ店をオープン。菊地さんの意思(遺伝子)を受け継いで頑張っている。この「女とみそ汁」は菊池さんの奥様とお嬢さん夫妻で、先代の大将のやり方を踏襲し、相変わらずの人気店として繁盛している。毎朝、市場で新鮮な食材を買い込み独特の味付けと、風味あふれる器で来客を歓待している。そういえば菊池さんはいつも言ってたな「料理の基本は素材ですよ...」市場に行っての目利きがすべてであると。それには食材の宝庫である博多は格好の地である。博多の人は幸せばい...安くておいしいものがいつでも手にすることができるんだから。

さあ、今日は「沖縄世」行橋公演、いい芝居して頂戴ね!

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今年初めての博多

2020/02/05
【第1304回】

今日の東京は春みたいな陽気です。このまま春に行っちゃえ!と青空に叫んでしまいました。ヤマザキマリは「テルマエ・ロマエ」の作者でありますが、彼女のお母さんのことを書いた「ヴィオラ母さん」がとっても素敵でした。昭和のシングルマザーの痛快な子育て、アートに対するひたむきさ、生き物に対する愛、人としてこんなに生きられたら申し分ありません。今の時代であれば虐待にも匹敵する行為でも、母と子の信頼、愛情があれば向かうところ敵無しといった感じですな。要は、他人の目を気にせず己の信ずる道を突き進んでいくことの正解さを証明されたと言うこと。ヤマザキマリさんも、単身イタリアに渡り、国際シングルマザーで帰国してもすんなり受け入れる母、見事です。まさしく教育とは親の背中を子に見せ、そして一対一の個性として接していくことなんだろうなと思いますね。ガミガミ怒鳴れば怒鳴るほど子供は離れちゃいますがな...こんな本を学校教育の教材に採用して欲しいな...でも、柔軟性ゼロの今の政治、行政ではまず無理でしょうな。本当に、今の日本の教育では何れ、日本沈没雪やこんこん冷え冷えとした国になっちゃうんだろうなと憂いておりますがな。

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今日の青空

2020/02/03
【第1303回】

「沖縄世」昨日、無事東京公演千秋楽を迎えることが出来ました。日毎、観客が増え続け、これは芝居の評判が良いので口コミで拡がっているんだなと思いました。いい芝居を創れば必ず観客が来てくれる!これは興行の大原則ですな。閑古鳥が鳴いている劇場では役者の気合いも入るはずがありません。役者のカンフル剤は、やっぱりお客の入り次第...勿論、芝居の出来も、それに比例して良くなるって訳ですな。昨日の千秋楽は、おいらが観た中でも最高の出来でした。

先週の金曜日には「男の純情」埼玉県の志木市で幕が開きました。登場人物の一人が朝倉伸二さんに変わっての舞台。劇場は最初から最後まで笑いの渦。この芝居、日本におけるシチュエーション・コメディの傑作だと思っています。いろんな年代、人物でいろんな形でやれる芝居も珍しいので、大切にしたい作品です。2月一杯、北海道をはじめ全国各地で上演します。お近くに来ましたら是非ご覧になってくださいな...損はさせませんぞ。

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千秋楽の東京芸術劇場

2020/01/30
【第1302回】

一昨日、第54回紀伊国屋演劇賞の授賞式が紀伊国屋ホールでありました。トム・プロジェクトでも作、演出、出演をしていただいている劇団桟敷童子が団体賞。これまでに3度、トムの舞台に出演の村井國夫さんが個人賞を受賞。おいらにとっても嬉しい一日になりました。劇団桟敷童子は創立20周年での受賞。劇団員全員で大道具、小道具、衣装を創り上げ、地道に名もなき人たちを軸に据えドラマを紡ぎ、最後の大掛かりな屋台崩し的な仕掛けで観客の心を鷲掴みする稀有な劇団。おいらはすっかりファンになりました。まさしく、演劇の原点を思わせてくれる作り方に魅せられ、応援したくなっちゃいます。主宰者の東憲司さんが「劇団員全員、歳を重ね心身とも疲労困憊...いつまでやれるかなと思ってる矢先の受賞、これを励みになんとか頑張ります!」と受賞の挨拶で述べていました。確かに劇団を維持することは困難を極めますが、この劇団の芝居はいつまでも見続けたいという多くのファンがいるのでなんとか頑張って欲しいと思います。

村井國夫さんは芝居を始めて54年、勿論、ほかの受賞はあるのですがこの歴史ある紀伊国屋演劇賞は本当に嬉しいとのこと。舞台人にとってのこの賞の重みを感じます。今回の受賞は奇しくも劇団桟敷童子「獣唄」出演での受賞。しかも心筋梗塞に襲われ途中降板での受賞だけに本人もびっくりされたのではないかと思います。大ベテランの村井さんも桟敷童子のファンであり初めての参加。ピュアな劇団員に刺激され、新たな役者魂がめらめらと沸き上がったに違いない。

何も賞を目指して芝居やってるわけじゃございませんが、何かの弾みになることは間違いないようです。振り返れば2008年に第43回紀伊国屋演劇賞団体賞を受賞したトム・プロジェクト、よしゃ!もうちょっとやってやろうじゃないか...と思い直して、12年が経ちましたとさ。

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おめでとう

2020/01/27
【第1301回】

「沖縄世」幕が開きました。水俣に続いて沖縄、社会派劇が続いています。演劇はまさしく生き物、今だからこそやらなければいけないという思いから創っています。25日の初日には、博多でペシャワールの会主催による中村哲さんのお別れ会がありました。中村哲さんがまいた種が残された人達によって実を結ぶことを誰もが願っての一日だったと思います。このあとも日本全国で、哲さんを偲ぶ会が開催される予定です。行動を起こさない限り何も変わることはありません。今回の芝居も、沖縄の先人が命を賭けて戦った不屈の精神を芝居にすることによって継承したい!こうやって粘り強く行動しても、沖縄の現状は相変わらず民意とは真逆の方向に進んでいます。この困難な時代だからこそ、粘りとしつこさでなんとかしなきゃならんでしょう。

昨日の二日目、初日の固さもほぐれ客席から随所に笑いが起きていました。お堅い芝居に笑いを誘うことによって芝居をより奥深くする。日々変化する芝居の面白いところですね。今日は東京にも夕方辺りから雪が舞い散るという予報。雪に弱い都心の交通網、終演後のお客さんに影響がなければと祈るのみです。

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新しくなった東京芸術劇場前の公園

2020/01/23
【第1300回】

明後日から始まる「沖縄世うちなーゆ」の稽古場での最終稽古を観てきました。沖縄の芝居は過去にもたくさん上演されてきましたが、今回の作品は新しい沖縄劇の誕生を予感させてくれるんではないかと...先ずは、沖縄の混乱の歴史の中で強大なアメリカと戦った不屈の男が居たこと。そして、沖縄の女性史の中で沖縄独立論を唱え続けた逞しい女達。この芝居で、人としての尊厳を失わず誇り高く生きていった人たちの群像劇が、明日の沖縄の道標になるに違いないと強く感じました。いつまでたっても変わらないことは、あの大戦で日本の楯となり住民の4人のうちの1人が亡くなった後も、沖縄には、多くの米軍基地があり、特に、米軍だけが使っている基地(米軍専用施設)は、日本にあるもののうち、その面積の約70%が沖縄に集中しているということ。なんですかこれは?この異常な状況でも他県の人たちは見て見ぬふりしています。見て見ぬふり?これほど卑劣で無責任なことはないと思います。日本に復帰して48年も経ているのに何ら変わらないというこの事実に、さして驚かないのも不思議な気がしてなりません。他人の痛みを感じない人たちが存在する国の未来はないと断言できます。今回の芝居が、今の沖縄の現状を少しでも変えてくれるきっかけになればと思います。

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明日を夢見て

2020/01/20
【第1299回】

新年始まり、はや半ば、いたって日常の感覚が板についた感じです。そんな折、博多の方から訃報が届きました。博多六本松の名物スナック「ひろ」の経営者のママの旦那さんが80歳で亡くなったとのこと。今年で開店50周年、名物ママも病に伏しどうやって50周年記念を迎えるかと店の常連客も案を練ってた矢先の出来事であった。この店においらが訪れたのは47年前、貧乏な演劇青年を優しく迎えてくれた想い出の場所である。上京して一度も帰博することなく、いきなり護国神社でテント芝居を打ち高校の同級生が連れて行ってくれた店でもある。威勢が良く辛口で江戸っ子訛りで速射砲のように客を罵倒する様が何とも小気味よかった。そんなママだがなぜかおいらには優しかった。これを機に博多に帰る機会も増え、この店には必ず寄らせて頂いた。旦那さんとはめったに顔を合わせることも無かったが、一度見て、この方がこの無頼なママを支えて居るんだなと微笑ましく思った。年下の旦那さんとの都落ちの話も聴かせて頂いた。90歳近くになるママを支え、店を切り盛りしていた旦那さんが亡くなれば、この歴史と数々のエピソードを残した「ひろ」も閉店するに違いない。又、博多の昭和が消えていく。こうやっておいらが再び演劇の世界に戻り活動しているのも、この店があったからだと思っている。ママに励まされ、常連のお客さんの応援が芝居を創る活力になってきたのも紛れもない事実だ。人の出逢いの大切さを教えてくれた「ひろ」本当にありがとうございました。パパさんゆっくりやすんでくださいね。

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睦月の夕景

2020/01/17
【第1298回】

今日は阪神大震災から25年、あの日の早朝の記憶は今でもはっきりと覚えています。まさしくこの世の出来事では無い光景がテレビの画像に流れてきました。朝の眠りの中で起きた地震に対応できるはずが無く多くの犠牲者が出てしまいました。もうそんなことが起こるはずがないと思いきや、2011年の東日本大震災、そしてここ数年続いている自然災害、そして現在も森林火災が止むことのないオーストラリア。果たして、この地球という惑星は大丈夫だろうか?おいらは正直言って危ないと思います。人間の果てしない欲望に歯止めがかからない現状、本当に環境問題に向き合ってる人達が圧倒的に少ないと言うことです。

自分さえ良ければいいと言う考え方が、じわりじわりと世界を蔓延しつつあるからです。要するに他人には無関心と言うこと、関わることが面倒で自らの殻に閉じこもって出ようとしない輩があまりにも多いことに絶望すら感じてしまいます。こんな状況なら、とことんダメになって絶滅からしかやり直せないなんて乱暴な意見もありますが、そりゃ生まれてきたばかりの人達が哀れでございます。なんとか災害を食い止める方策を皆で考え行動に移さねばえらいことになっちゃいます。戦争然り、起きた日ばかり大きく報道しないで日々地道に取り上げて、アホな番組で脳みそいかれてる人達を覚醒させてくださいなメディアの面々。芸能人のあれこれどうでもええやんか...

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いい世の中になりますように...

2020/01/14
【第1297回】

昨日から「男の純情」の稽古が始まりました。「沖縄世」の稽古も佳境に入っており他の稽古場を借りてのスタートです。最近は少子化の波を受けて廃校になる学校が増えています。廃校になった空間を稽古場にするケースが多々あります。昨日から始まった水天宮ピットもそのひとつです。稽古場に困っている創造団体も恩恵を受けています。勿論、お金は払っていますよ。アマチュア劇団なんぞは、無料で借りられる区の施設を転々としながらジプシーさながらの稽古をしてますが、おいらの所はそうはいきません。嘗ての教室での稽古も何だか懐かしさも感じられ、背筋がピーンと伸び新鮮な雰囲気。今回は、前回出演した市川猿弥さんが歌舞伎興行のため出演が不可能になり朝倉伸二さんが出演することになりました。朝倉さんは独特の顔を持つユニークな俳優さんです。トムの芝居にも過去一度出て頂いたのですが芝居の正確さに感心しました。チカラがある役者は普段の佇まいもあたふたしておりません。昨日の本読みも的確でありました。これは又、新しい「男の純情」が誕生しそうで楽しみですな。中年の男三人が繰り広げる哀感に満ちたこのドラマ、出演者の一人である山崎銀之丞さんも、最近若い俳優さんとの競演が多く、この現場に来ると何故かホッとするなんてことを言ってました。大きな強面な宇梶剛士さんは勿論、この芝居観ると何故かオヤジが好きになりますぞ!

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JAZZ&読書の空間

2020/01/10
【第1296回】

今年も多くの年賀状が来ました。この時代、年賀状よりもメールで簡単に新年の挨拶を済ます人も多い。今風といえばそうかもしれないけど、やはり葉書の手触りは捨てがたい。なかでも手書きで書いたものは、その人となりが見えてほっこりとする。手書きの絵なんぞ描いてあるとしばし見惚れてしまう。そこには相手の身体からほとばしる感情、温もりが手に取る様に伝わっておいらの頬も緩んでしまう。日頃、なかなか会えない人の家族写真も、その成長ぶりが見れて嬉しいものですね...と、おいらは思ってしまうので当然、今年も年賀状は出しました。勿論、相手が年賀状自体をやめた人には出しておりません。年々、減少状態が続く年賀はがき将来はどうなってるんでしょうかね?

今年の年賀状な中で、昔の芝居仲間の賢ちゃんからこんなことが書いてありました。昨年、演劇群「走狗」のメンバーが3人亡くなりました。義理と人情に厚い賢ちゃんの悲しみはいかばかりであっただろう...そんな賢ちゃんが「あいつらのところへ行くまで夢をみましょう...」。そうだね賢ちゃん、今年も一つでも多く、夢とロマンと冒険を追い求めましょうね!

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会社ベランダからの夕景

2020/01/08
【第1295回】

年末年始はラグビー観戦してました。大学ラグビーは早稲田と明治が勝ち残り、1月11日に新国立競技場で決勝戦。なんと23年振りと言うから盛り上がり方が半端じゃない。前の国立競技場に6万人を集客したラグビー界での人気カード。この新しい会場も満員になるに違いない。前に前にと愚直なくらいにFWに拘る縦の明治と、華麗なパスワークで横に展開する早稲田、このチームカラーも試合の展開を面白くしてくれる。昨年のラグビーワールド杯で日本中を沸かせた勢いそのままに、今年も年頭からラグビー人気の勢いが続いている。昨日の高校ラグビーの決勝戦も好試合であった。高校生の肉弾戦も初々しくあっぱれであった。年末年始、皆が浮かれている中、泥まみれになりながら楕円のボールを追いかけタックルする姿を想像しただけで青春を感じてしまいます。青春とは無垢なる心身でひとつのことに夢中になることでございます。

先ほどのニュースで、イランがアメリカの軍事施設を攻撃したしたとのこと。トランプのおっさんの頭冷やしてあげないとえらいことになっちゃいます。分断されたアメリカでそれが可能かとても心配です。2016年7月、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人を殺害した裁判が今日始まったのですが、冒頭、被告が暴れだし被告が居ないまま裁判は進められているようだ...この被告とトランプが重ならないことを願う。

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にゃんとかして...

2020/01/06
【第1294回】

明けましておめでとうございます。

今日から仕事です。今年も4日から25日に初日を迎える「沖縄世 うちなーゆ」の稽古が始まっています。13日には「男の純情」再演の稽古が始まります。てなわけで今年も芝居漬けの日々になりそうです。これって嬉しい悲鳴っていうんですかね?確かに需要があるから公演するんですからありがたいことには違いありません。今年も待ってるお客さんの期待を裏切らないように張り切っていきまっせ!

そんな矢先に、トランプの狂気、いやはや2020年の幕開きは予断を許せない状況になってきました。ゴルフやりながら暗殺を指令する大統領って狂ってますわ。今度はワインでも飲みながら核のボタンを押しかねない...まさしく世界は混沌としています。誰しもが冷静に思考し感情を上手くコントロールしないと取り返しのつかないことになってしまいます。オリンピックイヤーなんてマスコミの煽りに乗っかってる場合じゃございません事よ。第一次世界大戦もひょんな事から始まったことを思えば不穏な感じがいたします。レバノンに逃亡したゴーンの件も不穏な空気に拍車をかけてますね...

なにはともあれ、こんなスタートをきった2020年、足下をしっかりと見つめ浮かれることなく日々大切に過ごしたいものです。

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仕事始めの空

2019/12/27
【第1293回】

今日で仕事納め...今年も怒濤の一年でした。7本の芝居を東京はじめ全国で上演しました。そして昨日、嬉しいニュースが飛び込んできました。11月に公演した「風を打つ」に出演した音無美紀子さんが第74回文化庁芸術祭賞演劇部門で優秀賞を受賞しました。下記が受賞理由です。

 

実在の水俣病の家族をモデルにした作品で、世間の差別にもひるむことなく果敢に挑む強い女性、子供にあふれる愛情を注ぐ母親、夫に寄り添い引っ張る妻である杉坂栄美子をきめ細かく演じた。ドラマ、舞台の第一線で50年以上も活躍し、女優として積み重ねた経験が、見事に花開いた。泣き笑いに満ちた、圧巻の演技だった。

 

昨日は音無さんの誕生日(古希)でもあり二重の喜びでした。先に発表された紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した村井國夫さんともども村井家にとっては最高の一年でしたね。こうやって苦労しながら創った作品が評価されることは励みにもなります。この困難な時代、なんとしてもどんな形にしろ、一人一人が楔を打ち込み悪い流れを変えていかないと大変なことになってしまいます。戦後74年戦争に遭遇しなかった日本、憲法九条があったからだと思います。油断してはなりません、ちょっとしたことから忌まわしい悲劇が始まります。

今年一年、トム・プロジェクトを支えてくれた皆さん本当にありがとうございました。勿論、2020年もやりまっせ!皆さんも良い年を迎えてくださいね。

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2019年、おつかれさまでした。
そしてありがとう!

2019/12/25
【第1292回】

昨日はイブ、今日はクリスマス...街ゆく人の顔もなんとなく弛んでいる。この時代、本当に幸せな時代なんだろうか?幸せなんて人それぞれで基準なんて無いに等しいのだが、おいらなんかは本当に息苦しい社会だと思ってしまう。スマホに、耳だれとしか思えないワイヤレスイヤホン、他人なんか関係ないや!なんて空気感がとっても寂しい。すぐ側に人がいるのにその気配さえ感じようとしない人間の未来ほど恐ろしいものはない。そんな人間には弱者の存在なんて無自覚に近い感受性しか持ち合わせていないのではなかろうか...昨日も寒風吹きすさぶなか、ホームレスの人達が薄い毛布にくるまって眠りについていた。勿論、ほとんどの通りすがりの人達は見向きもしない。おいらだってどうすることも出来ない、がしかし、どうか寒さに打ち克って生きて欲しい!という思いをホームレスの人達に抱き無言のメッセージを伝えるだけでもいいのではないか...

株価が上がっていい気になってるんじゃないよ!アベカワモチおじさん。中小企業の皆さん悲鳴を上げてますよ。街の商店街は、老齢化の店主が先行き不安から次から次に店仕舞いしてます。商店街こそ街の声を吸い上げ絶好のコミュニケーションの場であったはずです。人の感情を分断し、一部の強欲亡者だけが徳をする流れが世界に蔓延しつつあります。そんなやつらの企てに与しないためにもしっかりせねばなりませんことよ皆の衆。

今日のクリスマスの日が、全世界の人達に平等に幸せをもたらせる日でありますように!

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2019 X'mas

2019/12/23
【第1291回】

先週、ペシャワールの会から会報が送られてきました。中村哲さんが会報に寄せた最後の言葉です。

川とにらめっこしているうちに寒くなり、河川工事の季節が再び巡ってきました。みなさん、お元気でしょうか...最近の降雨は予測が不可能で、大丈夫と思っていた箇所が鉄砲水で決壊したり、通過水量が予想をはるかに超えたりで、その都度マメに補修しながら守る以外にないのです。普通の国なら行政が責任をもって保全するのでしょうが、まだまだ途上のようです。ここでは安全とはテロ対策のことばかりで、人々の生活の安全が考慮されてきたとは思えません。今は地元民と協力しながら、将来の河川行政の確立を持つ他はないようです。猛烈な勢いの砂漠化に抗して、今はとにかくこの希望を守り育てるべきだと考えています...水の仕事を始めてから十九年、干ばつは動揺しながら確実に進行しているように思われます...温暖化の影響はここアフガニスタンでも凄まじく、急速に国土を破壊しています。それでも依然として、「テロとの戦い」と拳を振り上げ、「経済力さえつけば」と札束が舞う世界は、砂漠以上に危険で面妖なものに映ります。こうして温暖化も進み、世界がゴミの山になり、人の心も荒れていくでしょう。ひとつの時代が終わりました。ともあれ、この仕事が新たな世界に通ずることを祈り、真っ白に砕け散るクナール河の、はつらつたる清流を胸に、来る年も力を尽くしたいと思います。良いクリスマスとお正月をお迎えください。

二〇十九年十二月 ジャララバードにて

12月4日、福岡市にあるペシャワール会も事務局で、この会報の発送作業をしてる最中に中村哲さん死亡の報が届いたそうです。おいらも哲さんの遺志を受け継ぎペシャワールの会を今後とも支援していきたいと思ってます。人の噂も七十五日、この世の記憶もデジタルの波に押され一瞬のうちに忘却の彼方へ...しかし哲さんの弱者に対する思いと行動は、何時までも忘れてはいけないと思ってます。

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今日の空

2019/12/19
【第1290回】

昨日から「沖縄世うちなーゆ」の稽古が始まりました。先月の水俣に続いて来年の初っ端の公演は沖縄です。人間生きてきて、忘れてならないことがいくつかあるはずです。水俣、そして沖縄の問題もその事例だと思います。この世の中、常に刺激的なニュースを流すメディアに踊らされ大切なことを忘却の彼方に葬り去ることがあまりにも多い気がしてなりません。それに輪をかけて、時の権力者による横暴な記録の改ざん廃棄。それに対し諦めにも近い絶望感に見舞われ無抵抗状態に陥ってるこの国の在りよう。ここはなんとしても声をあげねばこの国の未来はありませんぞ!というわけでおいらも芝居やっとります。

今回の沖縄をテーマにした芝居、なかなか手ごわいです。沖縄のどの視点に狙いを定めて進めていくか...今回はアメリカが最も恐れた不屈の人、瀬長亀次郎、そして沖縄独立を唱え女海賊と称された照屋敏子にスポットを当て、今置かれた沖縄の現状にアタックできればと思っています。三十数年前、宜野湾の米軍基地での光景が未だに忘れることが出来ません。基地内に仕事に出かけるお母さんを追っかけ、フェンスを揺すりながら泣き叫ぶ少女...今尚、沖縄には無数のフェンスが存在します。人の往来を断ち切るこのフェンスこそが分断の象徴です。このフェンスを排除したときこそ、真の沖縄の解放があるのではないか...限りなくゼロに近い希望かもしれないけど歩みを止めることは出来ないし、ましてや本土の人間こそ声をあげる責任があると思います。沖縄は決して他人事ではありませんことよ。

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メタセコイヤ兄弟

2019/12/16
【第1289回】

先週の土曜日、トム☆トム倶楽部の会員さんトム・プロジェクト所属の俳優、そして社員と忘年会を新宿で開催しました。今年も12月現在、計7本の芝居を上演しました。強烈な台風時期の地方公演はハラハラドキドキもんでした。公演中止ほど残念なことはありません。一年に一度、ましてや三年に一度なんてところで中止になったら泣くに泣けませんことよ。

今年は、あの前代未聞な台風にも負けず見事に全公演をやりきることが出来ました。なにもかも、スタッフ、キャスト、社員のお陰でございます。ほんとに公演中は生きた心地がしませんことよ。そんなこと思いながらの忘年会。今年は年明け早々に公演する「沖縄世~うちなーゆ」に出演する沖縄出身の女優さん、きゃんひとみさんと三線奏者・迎里計さんによる沖縄の唄が会場を大いに盛り立ててくれました。いつ聴いても沖縄の唄は心に染み入ります...あの透き通るような青い空と海で、住民の四分の一の人たちが亡くなったという沖縄の激戦。そして今なお日本にある基地のうち、その面積の約70%が沖縄に集中しています。いつまでも沖縄の犠牲に甘えている他県の人達なんとかせいや!オスプレイを分散しようとしても反対するばかり、おいらの知人であるNさんは「そりゃおかしいよ...痛みは分かち合わないと」と言ってました。こんな方が少しでも増えれば日本も少しはましになるんですがね。住民の意見を無視して今日も辺野古の埋め立ては進められています。見て見ぬふりはあきまへん!来年年明けに上演する「沖縄世~うちなーゆ」が、そんな沖縄問題に一石投じる芝居になればと思っています。

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師走の公園3

2019/12/13
【第1288回】

村井國夫さんの降板により休演していた劇団桟敷童子「獣唄」が昨日より上演されました。代役は劇団員の原口健太郎さん、トムの芝居でも2度ほど出演している俳優さんです。主宰者である東憲司さんとは清水邦夫さんが女優の松本典子とともに主宰していた演劇企画集団「木冬社」で出逢い、共に劇団桟敷童子を立ち上げた盟友です。厳つい顔に似合わず心根の優しい男です。村井さんが急病で降板された時の劇団員の心境は如何ばかりであったであろうか...素早く対応し、村井さんの分までと3日間で仕上げていった出演者、スタッフの頑張りにただただ頭が下がる思いです。芝居は生ものですから誰一人として欠かせません。中止なんぞになったときのマイナスは計り知れないものがあります。リスクと背中合わせで日々、戦々恐々とした思いで過ごしているのがプロデュサーの心境、ヒヤヒヤもんでございます。下手すれば会社は倒産しちゃいますね...そんな因果な仕事を何故やっているのか?それは無から有を生み出し、成果を出しお客さんの喜ぶ姿を見たいからでしょうね。リスクがあればあるほど燃えるもんでございます。亡くなった中村哲さんの足元にも及ばないですけど、生かされてるんですから、世のため人のためなんかやらんと男じゃなかですばい。いい芝居観たときの感慨は、今でもおいらの身体のポケットに、まるでホッカイロのように温かくホカホカとしています。

「獣唄」明後日の千秋楽まで、師走の寒い日に観に来てくれた人達を温かい気持ちにさせてくれるでしょう...劇団桟敷童子はそんなことが出来る希有な集団です。

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師走のスカイツリー

2019/12/11
【第1287回】

ペシャワールの会の中村哲さんの遺体が故郷福岡に戻ってきました...「困った人を見て、手を貸してあげるのが人として当たり前のことでしょうが...」この当たり前のことがなかなか出来ないのが人間なんです。寝食を忘れ、無償の行為を生涯アフガニスタンで全うした哲さん、本当に貴男は高大です。国民栄誉賞、ノーベル平和賞などなどと取りざたされてますが、哲さんはそんなもんはちっとも欲しくないと思います。世界のあちこちで中村さんを偲んでごく普通の人達が蝋燭を掲げている姿が一番嬉しいと思います。彼は生前、人が出来ないことに挑戦し行動に移し弱者が救われ、大地が生き返る行為が営々と引き継ぐ人間がいる限り地球も健康ですよ...なんてことを屈託の無い笑顔で語っていました。

それに比して、この国の政治家の無様な姿は呆れてしまいます。都合の悪いことは全て改ざん、廃棄、削除などなど、犯罪に等しい行為であるにも関わらず堂々と世間をあざ笑うかのようにまかり通ってしまうんだから怒髪天。しかも、まだ内閣支持率が45%あるんですから、この国一体全体どなんなってんのと物申したい。

師走というのに晩秋なのか初冬なのか、何ともはっきりしない天気が続いています。街ゆく人の服装もばらばら、今日びっくりしたのは新宿の街を短パン、Tシャツ1枚で颯爽と歩いている外人...彼にしてみれば季節は晩夏辺りではなかろうか。きっと食べてるもんが違うんだろうな。ついつい、わらじみたいな肉を平らげてる姿を想像しちゃいました。

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師走の公園2

2019/12/09
【第1286回】

先週土曜日、劇団桟敷童子「獣唄」観劇...75歳になる村井國夫さんが、すみだパークスタジオに大掛かりなセットを立て込んだ劇団桟敷童子に客演ということで話題になっている芝居だ。トム・プロジェクトでもお馴染みの東憲司さんの新作だ。先ずは、商業演劇とは違ってすべて劇団員による手作りの芝居に出演する村井さんの役者魂が素晴らしい...まだまだ枯れてたまるもんか!若い人たちに自ら身を投じ、新しいエネルギーを吸収しようとする姿勢に拍手。日頃は、ダジャレを飛ばしながらリラックススタイルの村井さんも、舞台に上がれば息子、孫にもあたる役者さんと火花を散らしておりました。複雑に組み込まれたセットの中を這いずり回り、時には罵声を飛ばし村井さんの心身は躍動しとりました。若い役者さんも村井さんに学ぶ点多々あると思います。村井さんに立ち向かう姿に鬼気迫るものがありました。と言っても、村井さん、どこの劇団にも出演するってことはありません。この劇団桟敷童子の芝居に対する姿勢、そしてこの劇団の主宰者・東憲司さんの描く世界に惚れ込んでの出演だと思います。2時間の芝居、圧倒的な村井さんの存在感、桟敷童子の役者さんの真摯な演技が相まって期待通りの作品に仕上がっていました。

今朝、村井國夫さんが軽い心筋梗塞で舞台降板のニュースが入ってきました。終演後もあんなに元気だったのに...信じられませんでした。役者さんは観客の前でいい芝居するために、命をすり減らしているんだなと改めて思った次第です。そして明日まで休演して11日から原口健太郎さんを代役に立て公演再開するそうです。村井さんのためにも更なるレベルアップの芝居を期待してます。そして村井さん、しばし身体を休めてください。村井さんが学んだ俳優座養成所15期生の方々才気溢れた方ばかりでしたが、早くして亡くなっていますので、是非とも彼らの分までいつまでも舞台に立って欲しい!というのが、おいらの切なる願いです。

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師走の公園

2019/12/05
【第1285回】

中村哲さんが亡くなりました...おいらは中村さんの活動に賛同し十数年ペシャワールの会の会員でもありました。アフガニスタンで医師として、又、干ばつに苦しむ住民のために潅漑を造り、自らショベルカーを運転し現地の人たちとアフガニスタンの人たちと国づくりに奮闘した日本が誇る人物の一人です。世界の警察官?を自負するアメリカから医薬品の提供があっても、政治的に中立でありたいという立場から断った方です。ペシャワール会から送られてくる会報にも哲さんが元気に地元の人たちと汗を流している写真を見るたびに、おいらも世の中人のために汗を流さねばと背中を押されたことも度々でした。

こんな人がノーベル平和賞を受賞すべきだし、彼こそが桜を見る会に呼ばれるべき...いや呼ばれても哲さんは行かないと思いますが。こんな時こそ、この腐りきった政府が己の負の部分も含めて何らかの発言でもすればいいものの何も喋りません。

哲さんの出身校である福岡高校でも今朝全校で黙祷がありました。在校生が一様に、哲さんの生き方に深い感銘を覚えた談話が報じられていました。こんな若者が哲さんの志を引き継ぎ少しでも日本、世界のために何かをしてくれれば、きっと哲さんも喜んでくれるでしょう。荒れ果てた大地と疲れ果てた人たちを前にして、緑豊かな大地、そしてアフガニスタン人の笑顔を夢見て、朝早くから夜遅くまで走り回った哲さんこそ夢とロマンと冒険心に満ち溢れたほんまもんの九州男児であったばい!

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まっきっき

2019/12/03
【第1284回】

先週は俳優・鳥山昌克さんが主宰する芝居を観てきました。鳥山さんは唐十郎さんの劇団唐組に20年ほど在籍した根っからの演劇人です。唐十郎の文脈を具現化することは演劇の世界では至難の業です。まず言葉に対するイメージにどれほど身体が拮抗できるか?唐さんの言葉は万華鏡のようであり、台詞の手がかりを捕まえようとしてもままならないものがあります。唐十郎と寝起きを共にし、彼の見知らぬ闇を、こっそりとのぞき込み、聖と俗の谷間に暫し身を横たえるなんてことをしない限り埒があかないのではないか...

11月27日~12月1日まで池袋のシアターグリーンで上演された「唐十郎 楼閣興信所通信」には、まさしく唐ワールドが展開されていました。今や商業演劇的な興行にも唐さんの芝居は人気があるのですが、原点は何といってもテントです。テントの中に息づく特権的な役者の肉体、そして舞台上に散りばめられた数々の大道具、小道具...そのどれもが街のあちこちに捨てられた廃材であったり日常の小物、そして衣装...これらが放つ生活感たっぷりの懐かしい匂い...これらが見事に絡み合いながら果てしないロマンの世界に突き進むジャンプ力こそ唐芝居の魅力だと思います。

鳥山昌克さんの芝居には、確かに唐十郎が描きたかった世界が存在していました。すべてがデジタル化された昨今、芝居こそがアナログ継承芸能ではなかろうか...そんなことをふと思った一夜でもありました。

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窓越しの紅葉

2019/11/28
【第1283回】

秋の余韻を楽しみたいのだが、ここ数年、春と秋という一年で一番気持ちがよい季節が消えつつあります。数十年後には、暑いか寒いかのなんとも味気ないシーズンになってしまいますね。そして、予想を超える災害が世界を襲い人類はあたふたとするのみなんてことになっちゃいそう...それを少しでも防ごうと、環境問題に取り組んでいる人たちが日本にも居ることが少しは救いです。新宿の街にも毎週月曜日の朝、会社あげての街の清掃に励んでいる集団を見るにつけ頭が下がる思いです。道路に捨てられたたばこの吸い殻を、草の根をかきわけながら拾う若者の姿に希望を感じます。最初はたぶん社長の指示で仕方なくやっていたのが、次第に喜びを感じながらの姿勢においらも嬉しくなってしまいます。思わず「ごくろうさん!」と声をかけると何とも言えない笑顔で頭を下げていました。

今の若者は?なんて批判するオッサンがたくさんいるのだが、そんな世の中にしたのもこのオッサンたちです。団塊の世代、確かに面白い時代であったのだが、青春が瞬く間に去っていった瞬間に、現実社会に飲み込まれお金の亡者になった多くの人達。その代償として学歴、利益優先、排除などなど格差社会を増長していくシステムを生み出していった結果、その綻びが随所に露呈していった事実。オッサンたち、その反省を踏まえ残り少ない人生、若者たちに人生で一番大切なものは何かを教えてあげねばなりません...人それぞれ、できることからやりましょう!おいらは、とりあえず芝居を通じて、平和・家族・環境という三本柱を軸に据え創作していくことで、なんとか少しでも喜びを持てる社会にならんかと精を出してやっとります。しかも、教条的にならずエンタメ要素もプラスしておもろい芝居にしてまっせ!

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燃えてます!

2019/11/25
【第1282回】

「ジョーカー」観てきました...おいらが今年観た映画のベストワンかな。なんたって主演のホアキン・フェニックスが素晴らしい。登場するなりおいらの心を鷲づかみ、あとは彼の表情、アクションに瞬きする暇がないくらい魅了されてしまいました。改めて、異国の俳優の演技すなわち生き方に厚みを感じます...役になりきると言うより憑依の仕方が尋常ではない。時折踊る姿は、暗黒舞踏の土方巽を彷彿とさせてくれる。歩く姿、静止したときの表情には果てしない想像力を喚起させてくれる。社会の底辺に蠢く人物の、格差社会への鬱憤晴らしの映画とも受け取られないかも知れない映画なのだが、そんな図式を大胆にぶち壊し深く思考せざるを得ない人間ドラマに仕立てる監督トッド・フィリップスの手腕もたいしたものだ。この殺人者に次第に感情移入していく自分が怖いなんて人も随分居るだろうな。

おいらが最近読んだ大正時代のアナキストに通じるものがある。「難波大介・虎ノ門事件」金子文子を扱った「何が私をこうさせたかー獄中記」「久さん伝」に登場する和田久之助、「パンとペン」の堺利彦、社会の不正に憤りを感じ、テロに走る過程に相通じるものがある。

この映画が何故生まれたのか?自国でポピュリズムを標榜するトランプの登場、そして世界の社会不安がこの映画誕生の背景にあることは間違いない。いや、そんな分析を必要としないホアキン・フェニックスの存在そのものに圧倒された幸せな一日でありました。

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今年も魅せます

2019/11/22
【第1281回】

今日は寒い!一気に冬将軍が参上いたしました...雨の中、道行く人達も身を固くして歩いておりました。新宿のホームレスの人たちもこれからが厳しい季節です。少しでも暖かい場所取り争いが始まります。でも、春になるといつものメンバーが元気な姿で現れるので、彼らなりの身の守り方があるんでしょうな。むしろ、一般の人たちの方がひ弱な感じではなかろうか?ここまでくれば捨てるものなんかあるもんか!開き直った生き方で颯爽と生きてる人たちも見受けられます。まあ、いずれにしても誰のせいでもありゃしない...今ある姿は、これまで生きてきた結果のなにものでもないのですから自分で引き受けるしかありませんな。

それにしても、桜を見る会、サクラばっかり集めて何やってるんでしょうね。モリカケ問題に引き続き、すべてシュレッダーで消去、時間がたって忘れ去ることを待つ政府の常套手段。これに慣れ諦めてる国民。おいら今、大正時代のアナキスト関連の本を何冊も読んでいるのだが、時代の閉塞感に死を恐れず立ち上がった若者の純粋さに心打たれます。テロ行為に対しては賛同しかねますが、差別、不正に対してわがことのように思う彼らの気持ち、今の若者はどう感じるのでしょうか?これからの時代は、その若者が背負って立たなきゃならんのに、ひたすら内向き志向で思考し行動する多くの若者になんだか歯がゆい思いです。いや、若者だけではありません。夢も希望もロマンも無くなり、安酒場で愚痴ってるオッサンたちも情けない。一度きりの人生じゃないか!キラキラした生き方せんともったいなかですばい。

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雨にも負けず...

2019/11/20
【第1280回】

昨日横浜、県民共済みらいホールで「風を打つ」最終公演をやってきました。このホールには毎年トムの作品を呼んで頂いているのですが、今回の作品、支配人のS氏に大変ありがたい言葉を頂きました。「この作品こそ、今の時代、多くの人が観るべきである...」日頃は手厳しいコメントを出されるS氏も、今回ばかりはひとつのダメ出しもなく諸手を挙げての讃辞。俳優座劇場の公演でも多くの方の素晴らしい評価を頂きましたが、嘗て俳優座の演出部にも所属されたこともある辛口S氏の言葉はおいらもとても嬉しかった。来年も3本呼んで頂いているので今回以上の作品を創らねばと今から気が引き締まる思いです...今年ラストの公演、事故もなく見事に責務を果たしたキャスト、スタッフ、そしてトムの制作の皆さん本当にありがとう。感謝感謝!

芝居を観る前に久しぶりに野毛にあるJAZZ喫茶「ちぐさ」に足を運びました。相変わらず半ばボランティアに近い従業員の方が、店内に置いてある名盤レコードを取り出しターンテーブルに置き丁寧に針を落としていました。このアナログな一連の動作がたまらなく愛おしいのでございます。今やなかなか手に入らないレコードばかりで、貴重なレコード鑑賞タイムです。こんな喫茶店が無くなるときこそが、いよいよ日本の終わりかな?なんて思わせてくれるお店です。JAZZの曲に酔いしれ読書するのが、おいらの至福に時間でございます。疲れた心身に心地よい風が吹き抜けていきます...

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みなとみらい・野毛

2019/11/18
【第1279回】

昨日で「風を打つ」無事に東京公演千秋楽を迎えることが出来ました。大いに笑い、泣き、感動してくださったお客様本当にありがとうございました。そして、5人のキャストと多くのスタッフよくやりました。まさしく「ONE TEAM」、家族の芝居だからこそ、この言葉は重みがあります。家族の再生はもちろん、国の再生、教育の再生などなど全てが問われてる昨今、この芝居が問いかけるテーマは果てしなく拡がっていく感じです。ラストに男聚3人が打ち鳴らす太鼓、そして魚の気持ちを代弁して語り掛ける音無さんの方言こそが、時代に翻弄され国から捨てられた人達に届ける痛切な叫びと哀悼に通じます。おいらは、弱者の視線で芝居を創りたいと常々思っています。市井の息遣いが感じられる芝居創りこそが、今一番必要なのではなかろうか...勿論、そんなことにお構いなく創ったとしても、血の通わない芝居なんぞは観客に伝わらないと思いますがね。

日毎、街中にも秋の気配が、いや、もはや冬の到来かも?なんて季節になりました。この季節の青空、移りゆく雲の表情、木々の紅葉、愚かなニンゲンを優しく包んでくれる自然界の大きさを改めて感じます。飽きることなく傲慢な手法で世の中を蹂躙しようとする権力者の皆さん、他人の目ばかり気にせんで、深く深呼吸しながら、自然の織りなす大パノラマに暫し目を向けてちょうだいな...心眼なるものに少しは近づけるかもしれません事よ。

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また一段と色づいて...

2019/11/14
【第1278回】

今日また大嘗祭、先日に続き国費が費やされます。全国の被災地、その他もろもろ救済しなければならないお金が必要なのに、陛下も心苦しく思ってるんではないでしょうか?秋篠宮様が質素にやればといった発言も完全無視。そして今度は、能天気な花見に税金を私的に使う政治屋さんたち。少しは国民の皆様怒ってくださいませ!日本伝統の文化はわからないでもないが、こんな体たらくなこの国のシステムでは納得できませんがな。そして先日の式場でも「天皇陛下万歳!」の大合唱、先の大戦で300万人の戦死者は、どんな思いで聞いたのであろうか?少しの想像力を持てる人であっても、あの万歳三唱はやはり無神経な叫びと聞こえるのではなかろうか...おいらは左翼でも右翼でもありませんぞ。

「風を打つ」今日入れて残すところ4ステージ。またまた、演劇関係のページにこんな書き込みがありました。

 

俳優座劇場にてトム・プロジェクト『風を打つ』を観劇。
1993年の熊本・水俣を舞台とした家族のお話。3年前に拝見した同団体の『静かな海へ―MINAMATA―』で、それまであまり詳しい知識を持ち合わせていなかった水俣病という公害問題について様々な学びを得られた中で、今回はそんな水俣に住むとある家族の物語ということもあり、個人的にとても興味のあるテーマの作品でした。
水俣病は高度経済成長期にあった1956年に熊本県と新潟県において発生・発見が認められた公害ですが、今回の作品はその公害発見から37年後の1993年を舞台としたもの。その間に公害自体は改善が図れたものの、40年近い月日が流れているのにも関わらず、尚様々な問題を抱え、水俣地区の人々にのし掛かっている様子が随所に垣間見れて、やはりこの手の大きな公害問題は一度起きるとその完全解決にはとてつもない年月、そこに暮らす人々の苦悩・努力などが伴うという何とも言えない重みのようなものを痛感させられました。しかし、この作品はそのような社会派の内容であると同時に、決してその悲観的・マイナス的な要素だけでなく、むしろ水俣公害を乗り越え、バラバラになりかけていた家族の希望溢れる再生の物語であったようにも感じます。家族の愛情、家族の素晴らしさを感じました。
トム・プロジェクトさんの作品は今年2月の『芸人と兵隊』以来9ヶ月ぶりでしたが、毎度のことながら自分自身の知識アップになるとともに、心地よい笑いシーンも盛り込みながらテーマに沿って丁寧に描かれている印象を受けるので見応えがあるし、とにかく色々と考えさせられます。『萩咲く頃に』『にっぽん男女騒乱記』で拝見した音無美紀子さんは今回は肝っ玉母さんのような役。相変わらず好演が印象的だと感じました。また、個人的にテレビの旅番組のイメージが強い太川陽介さんのお芝居は初めて拝見させて頂きましたが、何となく普段から印象の強い笑顔の中に、九州男児の役らしい強さのようなものも感じました。他の3名の演者さん含め熊本弁も違和感なく使いこなされていたと思います。やはり今回もトム・プロジェクトさんの作品は"当たり"でした。

トム・プロジェクトの作品が"当たり"てのが嬉しいですね。貴重なお金と時間を敢えてトム・プロジェクトに割いてくれたんだもん、きっちりとお返ししないと罰があたるってもんでございます。この芝居、今週の17日が俳優座千秋楽です。この芝居観ずして今年の芝居のこと語れませんことよ皆の衆。

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少しづつ...

2019/11/11
【第1277回】

「風を打つ」昨日で4ステージを終えました。終演後、何人かの人が今年のベストワンとか言ってくれてます。芝居が観客にきちんと届いてることが一番嬉しいです。先日水俣に長年関わってきた水俣フォーラムの方が観に来て、こんなメールが送られてきました。

 

水俣病患者・杉本栄子さん一家をモデルにした舞台「風を打つ」の初日公演を昨晩見てきました。正直、予想外に素晴らしかった。みんな泣きました。一緒に行った4人以外に見覚えのある人に会いませんでしたから、客席は水俣病についてよく知らない人がほとんどだったと思われますが、あちこちからすすり泣きが、時には笑い声が聞こえていたのは、この舞台のメッセージがそんな人にも届いていた証拠でしょう。

杉本さんのお宅を模した舞台には、栄子さん、雄さん、肇さん夫妻、実さんを演じる5人以外は登場しませんし、時代も1990年初頭のある2ヶ月ですから大変シンプルです。悪役もいなければ、思わせぶりな映像も使いません。もちろん、栄子さん役の音無美紀子や雄さん役の太川陽介が水俣病の患者さんに見えたわけではありません。こんなに早くしゃべり動くことは、患者さんにはできないことですから。それでも、あの人たちが言いたかったことを甦らせている。そしてそれは、私たちの日々の喜怒哀楽と同水面でつながっている。だから終演後、拍手が鳴り止まなかったのでしょう。

 水俣病を題材にした近代演劇は10本以上作らていますし、そのほとんどを私は見ました。例えば砂田明の1人芝居「天の魚」があります。それは確かに多くの人の胸を打つものでした。しかし、この作品から原作「苦海浄土」の力と支援者としての砂田さんの存在感を引いてしまえば、オリジナルな舞台表現としての力はどれほどあったかと考えてしまうのです。しかし、今回の舞台は劇作家ふたくちつよしの書き下ろしで自身による演出です。しかもこの脚本のほぼ9割は事実で、構成上付加されたフィクションはまことに僅かなのです。でありながら、これほど私たちの心を揺さぶるのは、見事です。もしかしたら、私がこれまでに見た「水俣病を描いた近代演劇」としてはベストと言い得るかもしれないのです。

しかし大変残念なことに、この舞台は今月17日(日曜日)で終演ですし、今後の公演予定もありません。水俣病の患者たちの訴えに耳を傾けたいと思っていらっしゃる方はもとより、一般の方もこの舞台なら仕事を休んでも六本木・俳優座に駆け付ける価値はあります。そうして特別な地位や学歴、権力金力から遠いところにあって、己が肉体を用いて自然に働きかけ暮らしを紡いできた人びとの悲しみと勇気に触れてもらいたいと願わずにはいられませんでした。

​騙された思って見に行って下さい。よろしくお願いいたします。​


​おいらが語るより、この方の思いがそのものズバリです。本当に騙されたと思って劇場に来てくださいな。家族の、そして日本、世界の、もちろん人間一人一人の再生の物語です。

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ホトトギス
(秘めた意思)

 

2019/11/08
【第1276回】

東京は連日の秋晴れ、気持ちのいい日が続いています。こんな日々であればいいのですが、自然界の神様は、驕れるニンゲンに警鐘を鳴らすかのように災いを引きおこします。早く気付かないと更なる天災が年を追う事にやってくることを覚悟せねばなりません。

昨日、六本木俳優座劇場で「風を打つ」、初日を迎えることが出来ました。3年前に上演した「静かな海へ~MINAMATA」を踏まえ、再度、水俣に挑戦しました。水俣は、まさしく経済優先社会のなかで犯した人災です。人間関係が崩壊し街が荒んでいく様は、東日本大震災の構図と同じです。水俣もわれわれが決して忘れてならない言葉です。さて、今回の芝居、作・演出のふたくちさん、キャストの皆さん、そして舞台を支えるスタッフの総力戦で素敵な芝居が仕上がったと思います。水俣を全面に押し出すのではなく、家族の再生、町の復興に苦悩し尽力する姿を描いた結果として、水俣病なるものが、まるで透かし絵のように浮かび上がってくる戯曲、演出、俳優の演技が功を奏したと言えるのではなかろうか...芝居は生き物です。劇場に溢れる熱を感じたときにこそ、プロデューサー冥利に尽きます。

まだ始まったばかり、この生まれた我が子が順調に育ち、日本各地を旅していろんな人達と出会い、格差無き街や村になれば芝居も捨てたもんじゃございません。

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そろそろ色づき始めました

2019/11/05
【第1275回】

沖縄首里城が炎に包まれ崩れ落ちる姿を見ながら涙が流れてきました...35年前くらいに沖縄に3カ月ばかり滞在し首里城の前に立った時に、琉球王国の歴史を直に感じました。沖縄戦で米軍に焼き尽くされ再建した首里城はキラキラした朱の色が印象的でした。そして今回の火災、辺野古の問題も含めて何故か歴史の節目に沖縄で何かが起こります。今回の火災でいちはやく1億円ものカンパが集まったのは嬉しい限りです。常に日本の犠牲になった沖縄に対する、せめてもの優しさの表れだと思います。沖縄を見捨てるな!何もできない本土の人たちの意思表示にまだまだ、日本人の良心を信じたいと思います。そして、この連休の間に被災地に駆けつける老若男女のボランティアの人たちの姿にも、なんだか未来の明るさを見つけた次第です。この小さな国で、困った人が居たら手を差し伸べようぜ!いつ立場が逆転するか分かりません...だってこの国の政治、行政に頼ってなんとかなりませんこと分かってます。だとすれば、ひとりひとりの善意しかありませんことよ。

まだまだラグビー熱が冷めない日本の繁華街...道行く異国の人たちは皆笑顔、笑顔があれば争いもなし。苦虫を噛み潰したような顔じゃいけませんぜ!どうも笑顔作りが苦手な日本人、こんな時こそ笑顔をじっくり味わってくださいませ。

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今年も我が家に参上

2019/10/31
【第1274回】

昨日、東京亀戸カメリアホールで「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」無事に千秋楽を迎えることが出来ました。9月に始まって二ヶ月にわたる公演でした。おいらも冒頭でヒーローを歌う70歳の杜夫ちゃんを観ながら「よくぞやった!」と声を掛けたくなりました。だって、この日本でいや世界で、誰がこの歳になって3時間もの一人芝居をやれますか?この役者魂に先ずは敬意を表したい。昨日も絶好調、観客の反応を巧みに取り入れ瞬時にギアを入れるところなんぞ天才役者でございます。22年間、彼と一人芝居をやり続けたプロデューサーとして感慨深いものがあります。時には止めたくなったときもあるでしょう、でもこうやって継続できたことは彼との信頼関係があったからだと思っています。役者という生き物、尋常な精神ではやれるものではありません。その微妙な心理、身体を日頃から観察してないとなかなか役者とつき合いきれないのも事実です。特に一人芝居ともなると、一対一のサシの勝負です。逃げも隠れも出来ません、全てをさらけ出すしかありません。この仕事をしてて思うことは、下手な駆け引きは通用しないと言うこと...かといって、こちらのカードを総べてみせるということも違うような気がします...でも、最終的には己が培った人間力に賭けるしかないと言うことですね。

一人芝居を支えるスタッフのチカラも相当のものでした。まさしく、今年の日本ラグビーチームの「ONE TEAM」そのものでした。打ち上げの席でスタッフの一人が作ってくれたくす玉を割ると「祝 千穐楽」の垂れ幕が落ちてきました。こんな所にもスタッフの愛を感じます。スタッフ、観客に愛される杜夫ちゃん幸せもんですな。そして本当にお疲れ様でした!

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おつかれさまでした!

2019/10/28
【第1273回】

先週の週末、金沢に行って来ました...全国演鑑中部・北陸ブロックの例会が金沢であり出席。全国に12ブロックの演劇鑑賞会があり、皆さん演劇を通して民主的な社会創りに邁進している人達ばかりです。土曜日は4時間にわたり様々な苦労話も交えながら真剣な討議が為されていました。最後の方に発言された女性の言葉には身が引き締まる思いがしました。

「私達は、演劇がこの世の中に何故必要なのか...そして演劇の楽しさを伝えることが、仲間が増えることに繋がっていくことだと思います。」しょうもない芝居創ったらいかんですばい!そういわれた感じです。会議の後は懇親会、おいらのテーブルに同席した、いなざわ演劇鑑賞会、岡崎演劇鑑賞会の方々と和気あいあいの中、かなり飲んでしまいましたかな。おいらが芋焼酎好きと分かると、矢継ぎ早に持って来てくれる親切な方々でした。

酔いを醒ますため、ふらりと歩きながらちょいと入った喫茶店が地元でも歴史ある「茶房 犀せい」でした。経営者の方は記者出身で、地元で精神衛生のためと称しライブや舞台などもプロデュースしてるとのこと。東京渋谷にあったサブカルの聖地でもあった「渋谷ジャンジャン」を受け「金沢ジャンジャン」の主宰者でもあった女性である。おいらも我ながらよくぞクンクンと嗅ぎわけながら、こんな店に辿り着いたものである。なにせイヌ歳生まれの習性でござりまする...ホテルに帰りばったんきゅう、金沢の素敵な一日でした。

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2019金沢

2019/10/23
【第1272回】

昨日は、日本全国メディアも含めて皇位継承式典の話題で持ちきりでした。日本古来の儀式でありながらも、とても簡素でよかったと思います。台風の被災者のことも考えパレードを中止したのも賢明でした。経費は160億円だからひとり160円のお祝い金といったところですね。この式典でただ一つ気になったのが、首相の音頭取りで「天皇陛下万歳」を唱和した場面。ふと、戦時中にこの言葉を発して戦死した300万の兵士のことが頭をかすめました。どんな気持ちで、この言葉を発したのであろうか?おいらは個人的にはあまりいい感じがしませんでした...象徴天皇、そして市井の人たちに寄り添うように行動されてる天皇に対して似つかわしくないのではないか...いまだに、この国の天皇制も含めて各界物議を醸しているのだが、要は天皇を政治的に利用してはいけないということだけは間違いない事実だ。

そんななか、又しても演劇群「走狗」の戦友であった伊深宣一の訃報が入ってきました。今年は田島君、島君に続いて3人目。伊深君は、ささくれだったテント芝居の状況の中、いつもヤギのような髭をなでながら「まあまあ...諸君」てな具合で神様みたいな人でした。得意な楽器で疲れた役者の心身を癒してもくれました。劇団解散後は優しい姉さん女房とジーンズ店などをやってました。おいらも、とっておきの一枚を買った覚えがあります。最近は埼玉県富士見市民文化会館キラリふじみのコンサートに参加しながら楽しく過ごしていたのに...71歳まだ若いな。でも好きに生きてきたんだから悔いはなかでしょう宣ちゃん。今日、これからお通夜に行って最後の別れをしてきます。

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いつか来た道

2019/10/21
【第1271回】

今日はやはりラグビーでしょう...日本チーム負けましたがよくぞやりましたね!誰もが夢を見させてもらったという感じです。最初は、異国の人がなんで日本チームの一員なのという疑問も抱いていたと思いますが、これぞ人類皆兄弟!政治の世界では不可能なことをいとも簡単に成就したという感じです。試合前に国歌が流れ「君が代」を共に口ずさむ姿に胸打たれるものがありました。日本選手の中には、対戦チームである南アフリカ出身の選手もいました。あんな激しい戦いをしながら、試合後に共に相手をたたえ合うノーサイドこそラグビーの本質です。おいらも高校の時ラグビーを少しかじり、そこからラグビーファンになりました。大学ラグビーの早明戦、そして日本選手権での釜石、神戸製鋼の強さ、野球のシーズンが終えるとラグビーに夢中になっていました。ラグビーの聖地秩父宮ラクビー場にも良く足を運びました。雨中の中、泥んこになりながら男たちが闘う姿に人生を感じたこともあります。15人が一つになって80分の時間、まさしく「ONE TEAM」。下手なドラマよりいろんなものが見えてくる面白さがありました。

30年前、新宿ゴールデン街の仲間から誘われラグーチームに参加し、久しぶりに楕円形のボールを手にして多摩川のグランドに立ちました。目まぐるしい試合展開の中、おいらにボールが回ってきました。チャンスとばかりおいらはトライを狙いゴールポストの下を狙い猛ダッシュ、あと少しというところでタックルされノーサイド。おいらの後ろの人にパスすればトライに結び付いたのに...この時、おいらはひとつの啓示を受けました。「俺がオレガノ我を捨てて、お蔭オカゲの下で暮らせ」この時の教訓が、今でもおいらの生きる指針になっとります。

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秋の気配

2019/10/18
【第1270回】

昨日は、トム・プロジェクトの芝居でもお馴染みの村井國夫さんのコンサートに行って来ました。75歳になるダンディな村井さんの歌声に痺れました。前半は昭和の懐かしい歌、フォークも交えて語りかけるような唄は村井さん人生そのものの様でもありました。表現はすなわち生き方であることを証明していることを実感した次第でございます。トークも、村井さん特有のユーモアで会場は爆笑の渦。この辺りは百戦錬磨の役者でございます。後半はミュージカル「レ・ミゼラブル」の初演から900ステージ近くをこなしたジャヴェール警部の持ち歌をはじめ、映画の数々の名曲を重厚かつ軽やかに歌いこなすところなんぞはまさしく和製フランク・シナトラ、いやイヴ・モンタンといったところか...考えてみれば、村井さんみたいな役者さん、この日本でもなかなか見あたらない気がします。おいらが先ず驚いたのは、トムの芝居に初めて出演してもらった「満月の人よ」でのだらしない親父さんの役でした。ミュージカルの俳優さんだと思っていたのだが、見事に田舎のダメ親父を肩の力を目一杯抜きながら演じてくれました。村井國夫という役者の底チカラをまざまざと見せつけられた次第です。

来年もトム・プロジェクトの「砦」の再演が決まっています。村井國夫さんが放つ人間臭さと同時に、表現に対する飽くなき探求心にまだまだ目が離せませんですばい。

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東京原宿にて

2019/10/15
【第1269回】

日本沈没を予測させる自然の猛威。年毎にひどくなる自然災害に為すすべもないニッポン。これも、何年も前から言われている地球温暖化による海中の温度の上昇。この問題に対してアメリカ日本は何となく消極的。これじゃ、ちっぽけなこの国は、近い将来間違いなく沈んでしまいます。なのに手早い対策を打ち出せない政治、オリンピックなんてやってる場合じゃないでしょう!と大きな声を上げないこの国の呑気な人たちにはホトホト呆れてしまいます。どうみたって、来年再来年と甚大な被害が持ち受けているのは明らかなのに...もうそろそろ、利便性の追求止めませんか地球の人たち!と一部の人は声を大にしてるのですが、たいして危機感を感じさせないのは、利益に奔走している企業家の巧みな戦術。豊かになりますよ!なんて夢を持たせて時間稼ぎしてるのが見え見えなのに、目の前にニンジンぶら下げられると為す術もなし...

クライマックスシリーズ、ライオンズお疲れさまでした。これはもう諦めるしかありません。だって、4試合で失点が32。1試合で8点取られちゃライオンズの強力打線もどうしようもなかですばい。観てて思うにメンタルが弱すぎ、へっぴり腰弱気の投球じゃ打たれます。

若い投手が多いので、ここは優秀なコーチで鍛えなおしてほしいですな。今年は野球は終わりです。巨人とソフトバンクの金満チームの日本選手権はどうでもよかですばい。それよりも、今は日本チームのラグビーに注目。地湧き肉躍る!これぞ男のスポーツですたい。おいらが野球の次に好きなスポーツが注目されて嬉しゅうございます。

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台風一過、今日の新宿

2019/10/10
【第1268回】

「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」九州公演を終え戻ってきました。博多の公演の盛り上がりは大変なものでした。650人の博多の観客の笑いと拍手は、杜夫ちゃんのテンションギアをトップまで上げさせ異常ともいえる状態でした。最後の落語「芝浜」も絶品でした。博多はやっぱりラテンの血が流れているんですね。どんたく山笠、サッカーもいいけど、こんなに芝居を喜んでいらっしゃるんだから、芝居小屋ひとつでも作りなさいって話です。歴代の市長にそんな考えがなかったんでしょう。いや、おいしい食材と温暖な気候、そして災害が少ない土地柄が文化をそれほど必要としなかったかも...博多に来ると、何故かふらりと散策したくなります。おいらを育ててくれた街の変貌に驚くと共に、昔そのままに残った風景を見つけると、思わずタイムマシンに乗っかって昭和の世界を旅してる気分になっちゃいます。中洲、川端、祇園、春吉あたりは基本的に昔の佇まいを残しています。65年前に亡くなった親父が、ふと路上で店を構え商いをしている光景が幻のように現れる気がします。それは何年経っても街の匂いが残っているからだと思います。

東京の家に戻ると、なんとおいらの帰京を待っていたかのように月下美人が三輪も咲き出しました。これは奇跡です!今年はまさしく狂い咲き。一晩の短い時間しか咲かないものがよりによって...残り少ない今年、なにか良いことでもあるのかな?

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miracle

2019/10/08
【第1267回】

「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」地方公演スタートです。10月6日長崎公演に行ってきました。おいらも長崎は久しぶりです。20代の頃テント芝居で、テントを担ぎながら神社の長い急坂の階段を息も絶え絶え登った記憶が鮮明です。今回の公演もそうなんですが、今やどこに行っても立派なホールがあり、素敵な環境の中で公演できるのは本当にありがたいことです。この日も杜夫ちゃん絶好調、観客の笑いを芝居のテンポに取り入れながら無事公演を終えることができました。終演後は、博多にある1970年開店のレトロバー『MAD HOUSE ひろ』で出会った原さんに思案橋の小料理屋でご馳走になりました。45年後にこうやって杯を傾けることができることに感謝です。そのあとはスタッフも交えて旅初日のお疲れ会となりました。

昨日は、原さんにいただいた長崎くんち奉納踊りの会場である中央公園に行き、くんちを満喫しました。アンコールを求めて「もってこい!」の掛け声を連発するさまが面白かったですばい。会場を後にして向かったのは平和公園と原爆資料館。改めて、原爆の理不尽さとやり切れなさに唯々立ち尽くすのみ...アメリカとロシアの圧倒的な核の数を見るにつけ、なんと愚かなニンゲンの姿。原爆投下地点から上空を見上げると青い空と夏の名残を残す雲が広がってました。1945年8月9日午前11時02分、あの日あの時空を見上げた人たちのことを思うと涙が出てきました。この亡くなった人たちのためにも、残された人生、平和について思考し行動せねばと思いました。

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2019長崎

2019/10/04
【第1266回】

「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」昨日、無事千秋楽を迎えることが出来ました。風間さんはじめスタッフの皆さんの総力戦でいい舞台に仕上がったと思います。稽古中にもいろいろありましたが、さすが千両役者の杜夫ちゃん、多くの観客の声援に後押しされ日毎に舞台の精度が上がっていきました。3時間、演者も観客も充実したひとときではあったと思います。誰があんなことできますか?改めて役者風間杜夫の凄さを感じた次第です。

10月6日から長崎からスタートして地方公演が始まります。10月30日に東京亀戸で最後のステージがあります。東京で見逃した人は最後のチャンスです。三部作一挙上演なんてことはもうないと思いますので是非いらしてくださいな。

10月というのに、今日は猛暑日。いよいよ地球は不完全な様相を呈しています。災害も含め、自分の身は自分で守るしかありません。勿論、生き方も含めて、今問題になっている関西電力然り、何を信じていいのやら?今回の芝居にもこんなセリフがあります。

「この広い宇宙で、青く輝くこの星だけだよ、人が生きてるのは。それなのに、どうして争い、憎しみあうんだ。」

生き物としての自覚と尊厳を持たなきゃ、他の生き物に笑われますよ...

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学園祭

2019/10/02
【第1265回】

昨日から消費税が10%になりました。この影響で街の商店が次々と閉店しています。年金暮らしが多い常連客を思うと値段を上げるのが忍びない、新しいレジの器械を購入するのが困難、そして度重なる災害などなど、街の交流の場であり年配者にとっての憩いの場が消えていく...考えてみれば街の商店街こそが、その街のへそであった気がします。身近な人の情報もお店に来ることによって知らされ、孤独死なんてことも考えられなかった。スーパーは確かに便利ではあるけどすべてが機械的、物を配給されてる感じがしてなりません。商店街に貼りだされた「9月30日にて閉店いたします。長い間の御贔屓ありがとうございました。」こんな告知を見るたびに寂しくなってしまいます。そんな庶民の気持ちも何処吹く風、苦渋の決断どころか簡単に消費税を上げてしまいました。ほんまに将来の社会福祉のためなら理解できるけど、これまでの政治手法ではその恩恵を感じられないのが正直なところです。こんな政治を選択したのも庶民なんだけど...そろそろ気付かないとあきまへんで。

「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」東京公演、残り2ステージ。70歳の杜夫ちゃん張り切って演じてます...今一つ覇気がない人、元気になりますから是非劇場へいらしてくださいな。

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硝子越しの秋

2019/09/30
【第1264回】

「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」今日で5ステージを迎えます...いやいや、一人で3時間喋り動き回るんですから、今年4月に古希になった杜夫ちゃん大変です。持ち前のエキセントリックハイテンションを駆使しながら、舞台を所狭しと演ずる姿に唯々感心するばかりです。この年になって、こんなことできる役者どこにも居ないんじゃないかしら?お客が楽しんでくれる姿、そしてそれを成し遂げた後に褒められることのために命を懸ける姿に役者魂を感じます。演者も観客も一つになって、二度と戻らない時間と空間を共有できるなんて、なんて素敵なことでしょう...今回の芝居、普段の芝居より男性客が多いのが嬉しいですね。芝居なんぞより、飲み屋で一杯を選択するオッサンたちが劇場に足を運んでくれるなんて嬉しいじゃありませんか。そして70歳になっても、あんなにエネルギッシュに立ち振る舞ってる杜夫ちゃん観て、こりゃいかんですばい!俺ももうひと踏ん張り社会のために平和のために、そして愛する家族のために生きねばと思ってくれればと思ってます。

おいらの好きなスポーツの一つラグビー、大金星を挙げて盛り上がっています。泥臭く戦う男たちの姿にもドラマを感じます。何事も、いい汗かいての酒の方が、美味いに決まってますよ皆の衆。

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曼珠沙華

2019/09/26
【第1263回】

いや、ライオンズ勝ちましたね...今年は優勝無理だと思ってました。投手の失点、毎試合5点~6点じゃ勝てるわけないというのが常識。その常識を覆す山賊打線が凄いですな。打率、打点、本塁打、そして盗塁まですべてライオンズの選手がトップなんですから、観る方にすれば面白くてしようがないという訳。こんなチームは本当に稀かもしれませんね。打って走ってダイアモンドを駆け巡り、次から次へと点が入るシーンを観るたびに、そりゃ楽しいに違いありません。24日の優勝が決まる日、ライオンズが勝つだけでは駄目なので、同タイムに試合をやっていた楽天対ソフトバンクの試合も同時にテレビで観ていました。この日ばかりは楽天を応援しました。昨年までライオンズに居た浅村がこの日はいい仕事をしてくれました。この浅村、何故かライオンズ戦になると狂ったように打ちやがって、この野郎なんて思ってましたが、やっとこの日、お世話になったライオンズに恩返しができたんじゃなかろうか。短い選手生命、お金のために移籍するのも分かりますがなにか寂しいものがあります。特にライオンズのエース、主力打者として活躍した選手たちが、ここ最近去っていくので複雑な思いです。でも、このライオンズは移籍した選手たちに代わる若手が出てくる伝統があるのも確か。無名の溌溂とした若手のプレーはとても気持ちいい!今年こそクライマックスシリーズを勝ち抜き11年ぶりの日本一を掴んでくださいな。

そんなことよりも、今日は「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」の初日でございます。秋晴れの東京、これから下北沢の本多劇場に向かいます。

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今日の新宿

2019/09/24
【第1262回】

涼しくなったり、暑くなったり、こんな事繰り返しながら秋になるんですね...先週、11月に公演する「風を打つ」の本読みをしました。題材は水俣です。
2016年にも「静かな海へ~MINAMATA~」を創ったんですが、再度の水俣へのチャレンジです。水俣のあの歴史、姿をどう伝えればいいのか?なかなか難しい課題ですが、自然を破壊し、利益追求のための犠牲を強いられた庶民の思いを語り継いで行かねば、この国の未来は無いと思っています。今回も、ふたくちつよしさんに作・演出を依頼しました。彼の作風は家族の在り方を戯曲にしています。水銀を垂れ流した会社、この事実に手ぬるい対応をし続けた国を弾劾するのではなく、水俣病を引き受けざるを得なかった漁師一家の再生の物語です。

昨日は、いよいよ今週26日から始まる「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」の最終稽古でした。一人で3時間喋りっぱなし、いったい全体、彼の頭脳は如何様に組織されているのか?いつも感心を通り越え、ただただ驚嘆するのみ。今年、古希を迎えながら、この無謀なる挑戦に挑む風間杜夫の役者魂炸裂といったところかな。こんなことできる、いや、やろうなんて言う俳優、世界探してもいやしませんがな。この世紀の大一番、見逃す手はないと思うのだが...3時間辛い?そんなこと忘れさせてくれる中身でございます。

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秋の日は釣瓶落とし

2019/09/20
【第1261回】

東京電力前役員全員無罪...文書改ざんの件も含めて、なんだか司法の世界も忖度塗れの気がしてならない。世界のジャーナリストも驚いているそうだ。今回の千葉の停電然り、何の反省もないのではと疑ってしまう。あれだけの事故を起こしておきながら何の罪も問われないなんてありうるのだろうか...来月から消費税もアップ、この国の未来がホンマに心配だ。

新宿の路上で、久しぶりに素敵な音楽に出会った。ディジュリドゥ奏者Chapa。 ディジュリドゥとはオーストラリアの先住民アボリジニの楽器で世界最古の金管楽器と言われている。 その不思議な音色と共に、リズムマシンを駆使して即興のダンスミュージックを奏でていた。これは受けますな。新宿南口はストリートミュージシャンにとっては格好のエリアだ。広々とした歩道に開放感溢れた空間、誰もが夢見ながら音を奏でている。おいらも、時には立ち止まり聴いてはいるのだが様々ですな。この世界も、何か一つ惹きつけるものがないと見向きもしてくれない。そんななか、Chapaの世界は今まで体験したことない音だった。早速、路上で販売していたCDを購入し、我が家で聴いたのだが自然に身体が動き出し、おいらの舞踏まがいの踊りに顔面踊りも加わり、どうにも止まらない事態になっちゃいました。これ、日々の肉錬にいいかもね...

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イカした音

2019/09/17
【第1260回】

千葉の停電の現状を見るにつけ、この国の災害に対する対策があまりにも杜撰な気がしてならない。原発事故での教訓がいかされてないのではないのかと思わずにはいられない東京電力、そして台風直撃だというのに、大した効果がみられない内閣改造を呑気にやっちゃう政府、国も電力会社もどなんなってるの?これじゃ、アメリカから武器をいくら買い込んでも、北朝鮮からミサイル打ち込まれたら一瞬にして日本沈没ありゃりゃんりゃんの世界は現実のものとなってしまうんじゃないかしら...よく分からんことが、現実に起こっていることをしかと受け止めないと、ほんまにえらいことになっちゃいますよ。

9月中旬だというのにまだまだ暑い日が続いています。そんな日に、オリンピックのマラソン選手の代表を決めるレースがありました。東京の名所巡りのコースはなかなかいいのだが、来年の8月にほんとにやるの?というくらい暑さとの戦い大丈夫かなと心配してしまいます。今回のレース、本命では無い選手が優勝しました。マスコミに騒がれることなく、地道にコツコツと練習した人が報われる事例が増えれば社会もきっと良くなるんでしょうね。

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平和なひととき

2019/09/13
【第1259回】

今年も咲きました...去年10年振りに咲いた月下美人、我が家のベランダにて見事に9月11日午後9時半にぱっくりと姿を見せました。初期に垂れ下がっている蕾が開花直前になると自然に上を向いて膨らみ、夕方に芳香を漂わせはじめ、じっくり時間を掛けて一気に咲く。その様は官能的な感じさえしてしまう。もともとサボテン科・クジャクサボテン属に分類される着生サボテンの1種。咲いたときの匂いはジャスミンに似たやわらかい香りで、くらくらと目眩がしてしまい悩殺されちゃいそう(笑)一夜限りってのがいいじゃないですか潔くって...翌朝、閉じてうなだれてる姿を見るにつけ、あの美しい瞬間は幻ではなかったのではなかろうかと思ってしまう。今度はいつ、この不思議な瞬間に出会えるんだろうか?自然が生み出すファンタジー、おいらにもわからない。

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美人薄命

2019/09/11
【第1258回】

「皆さん、自由を謳歌してますか。幸せを当たり前のように感じていませんか。」香港から来た留学生が、ある大学でスピーチしたそうな...香港でいま行われているデモは深刻です。30年後に迫った中国の権力支配化に対する自由民権の戦い。今なお言論統制下に置かれた中国の現状を見るにつけ、自由のありがたさを満喫してきた若者たちが危機感を感じるのは当たり前のことです。30年前に中国の若者たちが立ち上がった天安門事件も権力者によって圧殺されました。それほど怖い中国の権力機構、香港若者の悲痛なる叫びだと思います。さて、これに比して日本の若者の呑気な事といったらありゃしない。選挙にも行かず、アジアの緊張状態にも大した興味も持たず、大企業の就活に勤しみ、唯々スマホに熱中し世界に目を向けようとしません。いやいや、若者ばかりではありませんな。人生をあきらめたオッちゃんたちも酒喰らって愚痴こぼしゲームに興じております。そんな呑気な人たちは権力者にとっては好都合な味方です。そうなんです!自由なる権利、あっという間に不自由なるものに取って代わってしまいますぞ...日本、そして世界の戦争に至る過程が証明しています。

今日、改造内閣がスタートするそうな...相変わらずの論功行賞人事、まさしく忖度国家。大切な文書書き換えても罰せられず、それに対して大規模な抗議デモも起きない国じゃ権力者も枕を高くして寝てられるってなもんですな。

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秋の予感

2019/09/09
【第1257回】

先週の土曜日、横浜演劇鑑賞会での「百枚めの写真」観てきました。いい芝居は何度観てもいい芝居ですな。役者のテンションもかなり高く、そして内に秘めたるものが切々と伝わってくる。回を重ねる事に、キャストの思いが観客に伝わる様を感じられるなんて幸せです。そして、改めて平和の大切さを次の世代に継承しなければいかんなと改めて思う次第でございます。この芝居、このあと長野県で8ステージやって今年は終わりです。こんな芝居こそ毎年やらねばと、芝居に関わった一人として責任を感じます。今回、会場には戦時中に撮られた横浜演劇鑑賞会関係の家族の写真が掲示されていました。あの忌まわしき戦争の記憶を忘れてはならないという決意表明と受け取りました。

終演後の、みなとみらい地区はいつものように穏やかで潮の香りがほんわかと匂っていました。こんな平和な光景が何時までも続きますように...いい芝居と、潮の香り、そしてお酒、戦争が起こればこんな至福の時間も持てませんがな。

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横浜みなとみらい21

2019/09/06
【第1256回】

又、暑さが戻ってきましたね...地球の環境も大きく変わり、災害も含めニンゲンはあたふたとしています。これもニンゲンが招いた人災なんですがね。今年の蝉の声、例年比べ力強さもなくしょぼい感じがしました。炎天下の中、命の限り鳴き続ける蝉があってこその夏でございます。この夏、家族に見守られ笑顔いっぱいの子供もいれば、親の虐待を受け命をなくす子供もいます。この世に奇跡的にニンゲンとして生を受けた尊い命を親が殺めるなんてことが、実際起こるんですから、まさしくこの世の中、今までと違う人種が育ち、親になってるんですね。生き物もモノの一部であり、究極は記号程度にしか考えられなくする、この国の取り巻く環境の諸々に問題があるんでしょうね...文書を改ざんしても罰せられない理不尽、自国の主張を通せない外交、一部の富裕層にのみ優遇される制度...などなど庶民は諦めに転じ、刹那的な思考が蔓延していった結果かな。

でも、生きねばなりません!なんとしても...おいらもここんところ随分と友を見送り、少しばかり弱気になっていますが、残された人生、少しでも充実した時間を過ごしたいものです。今日も青い空のもと、絞るような最後のメッセージを届け地上に舞い降りた蝉を見ながら「あんたの分まで、おいら今日も元気に生きまっせ...」と声をかけました。

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お疲れ様でした!

2019/09/04
【第1255回】

先週、今週と芝居を2本観たのですが...改めて演劇というジャンルの難しさを感じました。先ず演技そのものが日常と相容れないモノになっていないかどうか?もともと芝居が好きな人にとっては既に演劇そのものが、その人の身体にインプットされているので、そのパイのなかで処理出来る。がしかし、この趣味の多様性の現世において、この芝居自体がある特殊性を帯びているのではないかと思うことがある。観客の日々の生活史を余程凌駕することが無い限り、観客に時間とお金を強要するには限界があるのではないか...といっても、ミュージカル、今流行の2.5次元芝居、旬の役者が出演している芝居、いわゆる商業演劇に類するジャンルには相変わらずの集客力。そこなんですね...演劇が娯楽なのか、それとも社会との関わりの中で創られていくモノであるべきなのか...両者が上手く絡み合えば一番いいのだが、そうは簡単にいかないのが世の常。でも、考えてみれば表現自体そのものが千差万別。要は己のやりたいことをやればいいじゃん!と言う答えに落ち着いてしまう。確か昔、劇団のある主宰者が野球場に集まる多くの観客を眺めながら「芝居にも、この何分の一でもお客が来てくれれば嬉しいな...」と呟いたとさ。野球と芝居、所詮、似て非なるものかもしれませんな。

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今日の空

2019/09/02
【第1254回】

いやいや、今年はライオンズ、ダメかなと思いきや盛り返してきましたな...7月にソフトバンクと8.5ゲームあったゲーム差が、昨日の時点で1となりました。こりゃわかりませんぜ。なにせライオンズの打力が凄い、山川、中村、外崎、森、秋山のホームラン。それに加えて金子、源田、木村、外崎、秋山の俊足、こんなチームは両リーグ通じて皆無。試合見ててワクワクしますがな...これに投手のチカラが充実すればダントツ1位のチームなんですが、今年は防御率最悪。1試合平均5点以上は失うんですから打撃陣の負担は半端じゃありません。点を取ったらすぐ取られるゲームを何度目にしたことか。しかも、ピッチングコーチがマウンドにアドバイスした途端に打たれてしまう悲惨な光景に、腹が立つどころか諦めに近い心境でありました。コーチの指導が悪いのか、それに応えられない投手の甘さなのか、とにかくおんぼろ投手の無様な姿にファンのみなさんも呆れかえったことでしょうね。ところが、最近、投手が大崩れしなくなった途端、ゲーム差が縮まった次第でございます。

なにせおいらは、ライオンズ一筋67年に渡るファンであるのは勿論だが、金に糸目をつけず他球団の選手をかっさらうチームが嫌いです。鷹、鷲、巨人、なんてチームが野球界の盟主なんてことになったらベースボールも終わりですたい。なんでんかんでん、この世の中、金でどげんでもなると思ったら大間違いでございます。夢とロマンと冒険は、お金で買えるもんじゃなかとよ...と、少年キヨシは西鉄ライオンズに教えて頂きました。

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9月の空

2019/08/30
【第1253回】

アマゾンが燃えている...みんながよく利用してるあのアマゾンじゃありませんよ。世界最大の熱帯雨林を有するブラジルのアマゾンです。世界の熱帯雨林の60%がブラジルに存在します。しかも、世界の酸素の20%はアマゾンの森林でつくられると言われています。ブラジルのトップは、トランプと結託しなにかと金勘定に思考を巡らし、自国の大切な資源をないがしろにしてます。燃え続ける樹木を見ながら、何故か書物が燃え尽くされてる感じさえしてしまいます。樹木が無くなることはすなわち、この世界から本なるものが消滅してしまうことです。一時、電子ブックなるものが流行駆けたのだが、最近車内でもあまり見かけません。そりゃそうでしょう!書物は自然界で長い時間育まれた樹木から派生し人間の知恵で生まれた貴重な文化資産なんです。ページをめくるあの喜び、しっとりとした紙に印刷された文字に喚起される夢とロマンと冒険心。読書することで、世界のあらゆる人達が、人間形成の一助になったことは紛れもない事実です。

その樹木が燃えていく姿は何とも忍びがたい。でも、世界のトップの連中は、そんなことよりも兵器産業で成立しているアメリカ、そして中国、ソ連の兵器を買い漁ることに夢中になっています。自然環境より武器、なんとも嘆かわしい状況でございます。

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読書の伴侶は美味なる珈琲

2019/08/28
【第1252回】

えらいこっちゃ...「百枚めの写真」の東京公演が終わったと思ったらすぐさま旅公演。「A列車に乗っていこう」も現在旅公演の終盤。そして、月曜日からは「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」の稽古が始まりました。今年70歳の古希を迎えた杜夫ちゃん、満を持しての公演でございます。稽古初日、一気に読み合わせをいたしました。予定通り、休憩15分を挟んで3時間。いやいや、この膨大なセリフを今から覚えていく役者の凄さを今更ながら感じます。なにも、こんなつらいことしなくてもとお思いでしょうが、役者風間杜夫は並みの役者ではございません...子役から始まり、全共闘運動にも遭遇し、アルバイトの日々を乗り越え今の立場を得て、みなさんご存じの一級品の俳優になったのでございます。芝居に対する執着は飲めば飲むほど熱く語りかけてきます。役者さんが良く発する言葉「舞台の上で死ねれば本望...」杜夫ちゃんはどう思ってるか知らんけど、この心情を絶えず持ち続けながら舞台に上がってると思います。

韓国と日本大丈夫かな?なんだか、日本はアジアで孤立してしまうんじゃないかしら。トランプ一辺倒の外交姿勢を改めたいととんでもない事態が起こりますぞ。平和だからこそ芝居もできるってこと、一人一人がもっと政治、行政に目を向けんとえらいことになっちゃいます。

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晴れたり曇ったり

2019/08/26
【第1251回】

先週の週末「百枚めの写真~一銭五厘たちの横丁」の東京公演、両国のシアターXで無事終えることが出来ました。2010年の初演以来4回目の上演です。この芝居が、この時代に必要不可欠な作品である事の証でもあります。赤紙によって戦地に赴いた兵士に届けるために撮られた99枚の写真(戦意高揚のため)と、名もない東京下町の一家族のドラマが観客の心に深く突き刺さる作品です。おいらが原作者である児玉隆也さんの自宅に伺ったのが12年前です。この作品を書き上げ38歳で亡くなった児玉さんの自宅で、奥様とご子息夫婦に熱くこの作品を舞台化したいと語った記憶があります。松下竜一さんの時もそうであったのですが、原作と突然の舞台化の話が遺族の人達には唐突であり、おいらは唯々粘り強く説き伏せるしかありませんでした。芝居なんぞの世界に馴染みのない人達にとっては、おいらなんかインチキ興行師では?なんて思われたかもしれません。でも、おいらの心意は伝わり舞台に上げることが出来ました。そして今年も意義ある8月に上演することが出来感慨深いものがあります。児玉さんが写真を頼りに、留守家族のその後を訪ね歩いた様に、プロデューサーも舞台にしたいという執念から、コツコツとその心を伝える地道な仕事からしか始めるしかありません。そして、こうやって何年も上演できる事で報われた気がします。こんなアナログな作業だからこそ、観客に確かなものを届けられると思っています。

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両国駅前

2019/08/21
【第1250回】

昨日は、10月8日(火曜日)「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」博多ももちパレスで公演に向けての宣伝も兼ねて風間杜夫トークショーをやってきました。おいらの故郷でもある博多、自然に恵まれおいしい食べ物と飾り気のない人柄で人気ある街なんだが、アートに関しては行政機関の方々ちょいと無関心かな...だって、これだけの街で芝居に適した劇場がありまっせん。たくさんのアーティストを輩出してるのに、はなはだ恥ずかしい限りであります。そんななか、ここ「ももちパレス」が何とか演劇人口を増やしていこうとする今回の企画に拍手を送りたい。杜夫ちゃんも、この日朝早くから地元のテレビに生出演し少々お疲れ気味にもかかわらず、ジョークも含めて笑いに包まれた和やかなトークショーでありました。

久しぶりの博多、昔よくふらついた中洲近辺を散策したのだが、おいらが日々通っていた映画館も無くなり、昔の面影は影も形もありませんでした。博多の庶民の味でもあった豚骨ラーメン屋が巨大なビルを構え商売するような時代です。しかも高い値段でのラーメン、こんな豚骨に反骨し、おいらは今でも¥320の豚骨ラーメンを食べに行きます。博多が気取ってどげんするとね!博多はいつまでも庶民が真ん中にある街であってほしいですね。

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昨日の博多

2019/08/19
【第1249回】

こんな暑い日は、映画館で過ごすのも一案でしょう...というわけで「ライオンキング」観てきました。長生きしてみるもんですね、技術の進歩に唯々驚くばかりです。これ、本物のライオンじゃん!これだけで感動しちゃいます。話自体は、どこにでもある勧善懲悪、因果応報てきな話なんだが、とにかく引き込まれます。喪失、友情、愛、てんこ盛り、そして過去に向き合わないと幸せな未来はないなんてこともきっちりと描かれています。こんな映画創られると、俳優要らないんじゃないのかななんて、役者にとっては死活問題になっちゃう危機感さえ感じます。アフリカの壮大なサバンナを彷彿とさせる音楽もいいですね。これ、日本語吹き替え版も上映されてるけど、やはり字幕じゃないとこの映画の雰囲気は味わえない気がします。

高校野球はいよいよ、明日準決勝、星稜の奥川投手いいですね。実力もさることながら笑顔が素敵です。笑う門には福来る!こんな猛暑でも笑顔があれば救われますね。

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熱帯夜に咲く花

2019/08/09
【第1248回】

猛暑なんてどこ吹く風...家の近くの広場で、ちびっこ盆踊り大会が催されてました。夜になってもこの暑さ収まりそうもありません。広場もコンクリートで固められ、上から下からの照り返しで、少々の夜風で温度が下がるものでもないのだが、ちびっ子は元気です。汗を拭き拭き、くたびれた表情をしているのは連れ添う親達。可愛い浴衣をはだけながら見よう見まねで踊る姿を見ていると、おいらもほっこりしてしまいます。

おいらの時代は、ガラの広っぱ(石炭のガラを捨てて出来た広場)で毎年盆踊りしてました。おいらの興味は、踊りよりも水飴を舐めること。そして、お目当ての女の子の踊る姿をこっそり眺めること。お目当ての子はお金持ちのお嬢さんで、おいら貧乏人のガキにとっては高嶺の花でありました。きれいな浴衣着て上品に踊ってる様を見ながら、キヨシ少年は何を思ったことでしょう...このガラの広っぱではいろんな催しが開催されました。仮説のスクリーン(白い布きれ)を立てての映画上映会、野球大会などなど。子供にとっては格好の夢場所でもありました。広場があれば何かが起こり、そこから子供の夢は大きく羽ばたいていきました。それは今も昔も変わりません...今尚、世界の各所で内戦が起き広場さえも、がれきで埋まり遊ぶ空間を失ない路頭に迷う子どもたちの報道を見るにつけ、改めて平和の有り難さを思わずには居られません。今日は74回目の長崎原爆忌...今日もこの国のトップの口から核兵器禁止条約に関する言葉はありませんでした。

明日からお盆休み、16日まで夢吐き通信お休みです。

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夢の広場

2019/08/07
【第1247回】

昨日は、広島に原爆が投下されて74年目。74年間この悲劇を伝えようとしても世界は応えてくれません。核を保有している国が、開発途上国に核を持たないように脅しを掛けるのも変な話じゃございません。この正論が世界で通用しないこと自体、おかしな人達のおかしな話です。その点、世界の中でも堂々と正論を展開し核廃棄に向けての行動を出来るのが唯一の被爆国である日本なんです。が、しかし大国に遠慮して口先だけの論調に終始しているのが我が国の現状。今日も確かに暑い、でも1945年8月6日原爆投下時刻の午前8時15分に遭遇した人達の暑さは地獄絵を呈する熱さ。これまでに映画、写真、舞台、絵画で何度も目にしました。こんな酷いことをした米国、その状況を作り出した日本の軍部、更に拡げればこの戦争を生み出した世界の愚か者。なのに、いまだ核を含む軍拡、そしてこれからは宇宙の領域まで拡大しての領土争い...ほんまにアホですな!

昨日、電車の中で二人の幼い兄弟がスマホを見ながら「捕まえた!」なん狂喜の声をあげておりました。何捕まえたが知らんけど、バーチャルの世界でしか体験できないこの子どもたちの環境ほんまに悲しゅうございます。おいらの子供の頃なんか、この夏休み野原を駆けずりまわり、バッタ、ザリガニを捕まえながら生き物の生態から命の在り方を学んだもんでございます。大人はと言えば、だんまりこんでスマホとにらめっこ。こりゃあかんわ...日本未来は、世界の行く末は?おいらはもう死んどりますわ。

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ふたくちつよし作品集

2019/08/05
【第1246回】

いやいや、この暑さ半端じゃございません...そんな中、今年も「百枚めの写真」の稽古が始まりました。この芝居の初演は2010年で、今回が4度目の上演になります。いい作品は、いつどこでも上演される!のいいお手本です。この8月は広島、長崎の原爆、そして8月15日の終戦記念日。戦争を考えさせてくれる月でもあります。おいらは敗戦後、中国朝鮮半島の混乱の中、帰国途上で危機的状況にあった母のおなかにいた時期でもあります。いつも思います...この世に生まれてこなかったことも十分考えられる。生まれ来たからには、戦争のない世界にする一助にならないと、無駄な戦争のために死んでいった人たちに申し訳ない気持ちで一杯です。この芝居もその一つです...稽古初日の本読みでも、なんども、胸迫る台詞がありました。戦地にいる名も無き兵士は家族を思い、どんな気持ちで死んでいったんだろう...天皇陛下万歳なんて思って死んだ人は居るわけ無いでしょう。皆、故国の家族のことを案じながらに決まっています。「百枚めの写真」の芝居には、このことが切実に描かれています。

そして、この作品の作・演出家である、ふたくちつよしさんの作品集が出版されました。彼の代表作が2冊の本に凝縮されています。家族の在り方、平和の尊さ有り難さを今更ながら感じさせてくれます。興味がある方は是非読んでみてくださいね。

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新宿の避暑地

2019/08/02
【第1245回】

猛暑が続いています...熱帯夜で寝苦しい夜もなかなか大変です。おいらは寝る前に読書しながら、ウトウトタイムを待ってます。便利な時代になったもので、枕元に置くライト、ブックスタンドともに安価な値段で売ってます。静かなピアノの音色も眠気を誘います。いやいや大変な時代になったもんでございます。おいらの子供時代は蚊帳を吊り、ぐーすか鼻提灯で、ほんわか気分で寝とりました。でも、あの蚊帳の中から観る風景はなんとも摩訶不思議な世界でした。人の気配、吊るされた蚊帳の形、蚊帳越しに見る人影はまるで幽霊のようでもあり怖かった。蚊帳に入るときは何回か蚊帳を振って入らないと良く叱られたものだ。同じ部屋が異形の空間になり、異次元の世界に居るなんて子供にとっては面白可笑しい世界でした。

今や、クーラーがないと過ごせない時代になっちまいました。そのクーラーの排気と車両の排気、そして照り付ける太陽がアスファルトに反射して街路は地獄の熱さ。道行く人の表情は、寝不足と疲労から、明らかに苦悶に満ちています。そんななか、大道芸人は暫し休息をとばかりに涼風代わりの音色を届けていますが、この暑さでさすがに立ち止まって聴く人は皆無...でも、この心意気がいいじゃありませんか。淡々と流れるアンデスの曲に、あのマチュピチュを想像しました。と、想像した瞬間、アンデスの風がおいらの身体を吹き抜ける感覚に襲われました。

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アンデスの風

2019/07/31
【第1244回】

久しぶりにLPレコードに針を落としました...いいですね!このアナログ感はたまらんですばい。ジャズ、シャンソンそれぞれのジャンルの歌姫の歌声が、まるでその場に居るみたいで幸せな感じです。ビリー・ホリディ、エディット・ピアフと言えば半端じゃない生き方をしてきた歌手。目の前でクルクル回るレコード盤に刻み込まれる針の動きが、まるで彼女たちの壮絶な人生を想像させてくれます。両レコードとも半世紀以上前に吹き込まれたライブ盤。ピアフはパリのオランピア劇場、ビリー・ホリディはカーネギー・ホール、その熱気がレトロな雰囲気で味わうことが出来るのがレコードのいいところです。この感触を知ってしまうと、又再びレコードの世界に回帰してしまいそう...断捨離の世界に差し掛かったおいらとしては、これは苦渋の決断をせざるを得ないですな。今ある貴重なレコードで我慢し、あとはコンパクトなCDで音の世界を楽しむしかありませんな。幸いにして都内にはレコードを掛けているJAZZ喫茶がありますので、ふらりと出かけ珈琲飲みながら読書を兼ねての喫茶店巡りをすれば良し。レコードの素敵なジャケット、レコードを取り出し盤に乗せ、針を落とす、この一連の流れが至福の時間です...なんでんかんでん便利になればいいってことじゃありません。ひとつひとつ手間暇掛けてこそ、そのさきに至上の喜びが待っているってことですな。

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至上の歌声

2019/07/29
【第1243回】

「A列車に乗っていこう」東京公演、昨日無事千秋楽を迎えることが出来ました。この不思議な台本を舞台化してくれたキャスト、スタッフの皆さんに感謝です。勿論、この芝居を観た人たちの感想は様々だと思います。芝居の楽しみ方も又、十人十色。おいらはこの手の作品正直言って好きです。わからないものに対して、とことんのめりこんでいくチャレンジ精神がなくなったらモノを創る人間として失格だと思います。この芝居で好きなセリフがあります。登場人物のそらさんが幕切れ近くに言うこの言葉こそがこの芝居のすべてを語っているのでは...

 

ええ、彼がこんなことをいったんです。自分は星占いは信じないけれど、よく、占星術を否定する人の中に、地球から観ると星座だが、あの星々の一つ一つは、何千光年も離れているんだから、何の結びつきもナイって、そういうひとがいる。でも、ボクは、その意見には反対だ。むしろ、何千光年も離れている星々が、地球から観ると星座になるという、神秘性でではなく、人間の想像力が好きだ。

 

そうなんです。想像力を刺激、喚起させるものに触れた時の喜びはなにものにも代えることが出来ません。知的冒険、感性の錬磨、心身が踊りだす瞬間こそ、極上の快楽ではなかろうか。

この芝居、今日の横浜から始まって9月1日の三重公演まで15ステージの公演があります。地方の皆様、この夏の想い出に是非、A列車に乗ってみませんか?まさしく銀河鉄道の世界が拡がって行くことでしょう...

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夏だ!

2019/07/25
【第1242回】

選挙終わりました...投票率は50%を切り、相変わらず自公政権安泰、既成の政治に嫌気がさすのも分かる気がします。何年経っても変わらない政治屋さんのパフォーマンスに辟易してるのに、一石投じたのがれいわ新撰組の山本太郎。比例区で10%取ったんだから大したもんでございます。ひも付きなし、身体張って辻説法してる姿に庶民は飛びつきますがな。こんなやり方でしかこの国の政治に風穴を開けられないなんて、何とも寂しい限りです。おいらも彼の話を聴き納得できる部分多々あります。しかしながら、政治も数の世界、この現状においてひっくり返すのは並大抵の事じゃございません。でも、本気になってる人間を国会に送り込み、腐敗と馴れ合いに満ち溢れた仕組みをぶっこわすことでしかこの国の未来はないのかもしれませんな...世間の人、山本太郎はただのパフォーマンスだとせせら笑いしてる人が居るのも事実です。でもね、笑ってるうちに、いつのまにかとんでもない国になってるかもしれませんぞ。

今日、新宿の伊勢丹前でイタリア人旅行者家族が大喧嘩していました。母親らしいおばはんに、若い夫婦が泣きながら叫んでおりました。嫁さんが大声でゼスチャーたっぷり振る舞ってるんで、通行人は芝居でもやってるのかと立ち止まり観てました。それにしてもお国柄、ラテンの人は所かまわず己の主張を貫き通すんですね。政治を変えるのもこのエネルギーが必要なんだなと思った次第です。

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梅雨明け

2019/07/22
【第1241回】

「A列車に乗っていこう」先週の土曜日から始まりました...初日は、作家の北村想さんも名古屋から来ていただきました。自分が頭の中で空想した世界がどんな形になるんだろう?書いた人間でしかその気持ちはわかりません。しかし、自分が思い描いたものと違っていても、これは仕方がないことであります。この難攻不落の想作劇、どこから手を付けていったらいいのか本当に至難の業であったと思います。演出の日澤君以下スタッフの総力戦で素敵な舞台に仕上がったと思います。勿論、言葉を舞台で表現する二人の女優さんも大変だったと思います。おいらも久しぶりにドキドキいたしました...そういえば、芝居をやり始めた時は、すべてがアバンギャルドの精神で立ち向かい腹をくくってやったもんでございます。誰しもが経験したことがない、感じたことがない領域を模索しながら、やみくもに突っ走る...なんだか、久しぶりに、こんなことを体験させてくれた今回の芝居でした。

初日の舞台を観ながら、半世紀前に観た唐十郎の状況劇場、早稲田小劇場、ベケット、イヨネスコなんて芝居を思い出してしまいました。モノを創るものはとどまってはいけない!創っては壊し、そしてより新しい刺激的なモノを創る。心身ともに少しは老いを感じ、バタバタと鬼畜に入っていく芝居の戦友を見送っているおいらに「まだまだくたばるわけにはいかんぞなもし...」なんてはっぱをかけられた今回の芝居。

自分の道は、自分しか歩けないし、この果てしない宇宙を、如何様に生きていくのか、そして何が心理なのか...ほんまに芝居は奥が深かくておもろいもんでございます。

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今日もどんより

2019/07/19
【第1240回】

いや、今日は久しぶりに青空を拝むことが出来ましたな...そんな新宿西口歩いていると、向こうから元F1ドライバーという参議院候補者がおいらの顔見てニコニコしながらやって来るではないか。こりゃ困りましたな、おいらこの人、別に応援してるわけじゃないし逃げようと思ったんですが、無理やり握手をしようとするもんですから、またまた困り果ててしまいました。おいら握手したくなかったんで、丁重に断り難を逃れました。一難去ってまた一難。今度は、あの小池東京都知事に反旗を翻し都議会議員を辞し、東京北区の区長選に立候補するも落選、今度は維新から参議院東京地方区から今回立候補したとっちゃん坊やみたいな人が、選挙カーからおいらに向かって猛烈に手を振るではないか...おいら興味ないから無視すると、隣に座ったウグイス嬢がカン高い声で「頑張ってます!温かい応援励みになります!」おいら何も応援した仕草してないのに勝手に言ってんじゃないよ...とほほです。困ったんもんですな。こんな人たちが立候補してるんですから政治良くなるわけないじゃん!と久しぶりの青空の下での心地良さに水を差された気持ちになりました。

それにしても昨日の京都の無差別殺人...世界全体がささくれた感情を生み出す流れになっているのがなんとも絶望的です。何かに急き立てられ心身が歪になるシステムが問題だとわかりながら、人は富を名誉を求め只ひた走る...青空眺めながら、何が本当の幸せなのか?

もう一度考えてほしいなと思います。

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久し振り!

2019/07/17
【第1239回】

小雨続く連休、久しぶりに、ちあきなおみの最後の一曲「紅い花」を聴きました。いや、いいですな...あの独特の声に、語りかけるような歌唱スタイル。まさしくシャンソンですな。本物の歌手は決して歌い上げません。自然な姿で言葉を大切に優しく伝えてくれます。昨今、歌の世界はメロディ中心で進んでいるので、言葉を聴かせてくれる歌は貴重です。

 

紅い花 想いを込めて ささげた恋唄

あの日あの頃は 今どこに いつか消えた 夢ひとつ

 

なんてことのない歌詞なんですが、ちあきなおみが歌いだすと人生、時間が視えてくるんですね。歌はまさしく3分間のドラマ。芝居なんぞは、2時間かけてドラマを創り上げるんだから3分間というのは凄い。歌い手本人の中にも聴き手の人生を凌駕するものがなければ商いになりません。いずれにしても壮絶な人生です...要は、生半可な生き方では人の前には立てないということですな。

 

今日も曇天。東京では7月の日照時間が5.4時間と記録的に少なく、一昨日の海の日も海岸、プールともども閑古鳥状態。この後、一気に猛暑なんてのもたまらんですな...年々、体力落ちてるおいらにとっては体内調整が難しい地球になってしまいました。

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曇天の中での連呼

2019/07/12
【第1238回】

いやいや、お天道様なかなか顔出してくれないな...これは深刻ですぞ!まず野菜類が高騰しています。せんべい屋さんも天日干し出来なくて困っていますし、魚の干物屋さんも大変です。そして、ニンゲンたちもどことなく憂鬱でさえない表情で街を歩いています。サマーセールで盛り上がるはずの衣料品売り場も閑散としています。やはり夏と言えば太陽、キラキラ輝く太陽が主役でございます。去年の異常な暑さもまいりますが、汗が出てこない夏なんて夏じゃございません。青い空、青い海、蝉の声、蚊取り線香の煙と匂い...年々、季節の風物詩がこの国から消えていってる気がします。生き物は人間だけじゃないんだぞ!自然界の生き物の抗議の声が聞こえてきます。昨日もカラスが会議しとりました「人間どもの残飯あさって食べたんだけど、なんだか薬品ぽい味がして腹の調子がおかしくなりやした。ならば虫の方がまだましなんて思ったんだが、虫も栄養失調なんだか、あんまりうまくないな...」てなこと、ぶつぶつかかあかあ囁いておりました。トカゲなんか見つけると頑張れよ!と声を掛けたくなっちゃいます。この地球に生きるすべての生き物に思いを馳せ、四季折々の恵まれた環境の中、すべての生物が平穏無事に過ごせたらいいな...その主役がお天道様です。早く顔出してちょうだいな。

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恋しい太陽

2019/07/10
【第1237回】

昨日、「A列車に乗っていこう」の稽古場を覗いてきました...石田さんと松風さんの自然体の演技が印象的でした。今回の北村想さんの戯曲、とっても不思議です。この不思議な世界を舞台化するには、俳優の透明感が必要であると思いました。手垢が付いた演技術ではとても適わない、いや想さんの世界がどんどん遠くなる...その心配は、昨日の稽古場で完全に払拭されました。透明感なんて、月並みな言葉ではあるんですが表現に携わる者にとっては、この言葉を体現することは至難の業でございます。場数を踏めば踏むほど、思考すればするほど手垢演技の泥沼に陥ってしまうのが俳優業の恐ろしいところ。素人の芝居に、目から鱗なんてことも耳にします。身に付けたものをいかにそぎ落としていくか?と言って下手じゃしょうもないし、とっても難しい修行の過程かもしれませんね。

ハンセン病提訴断念。当たり前のことです...誤ったことをやったんだからできる限りのことを国がするのは当然ですが、お金で今までの虐げられた時間が戻るわけがありません。冤罪も含めて間違った判断でどれだけの人たちが苦難を強いられたか、過去の歴史を紐解けば闇に葬られた案件が多々あります。新聞の片隅の情報から知らされることも多々あります。これらを見逃さず、地道に記事にする記者こそ本物のジャーナリスト。新聞が消える時こそ世界の終わりだ!決してオーバーじゃありませんことよ。

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又、咲きましたアンネのバラ

2019/07/08
【第1236回】

先週の週末は、成瀬己喜男監督の映画を2本鑑賞...1本目は1962年制作の「放浪記」は作家、林芙美子の物語である。菊田一夫の舞台で有名になったが、こちらは高峰秀子が見事な目線演技でドラマを盛り立てている。上目遣いの視線一つで主人公の感情がすべてわかるくらいの演技である。仲谷昇も宝田明も若々しくいい男。そして相変わらずきっちりと脇を固めている加東大介が素晴らしい。この俳優にはずれがない。どんな役をやらしてもハマる。芸人一家で育った血筋と彼の人生観が役者として見事にマッチしているとしか言いようがない。2本目は1943年制作の「歌行燈」泉鏡花の原作である。戦時中、国家総動員体制により、映画界においても当局による統制が図られる中、制作されたものである。芸道ものが国威高揚になったかどうかは定かではないが、国の狙いはわかるような気がする。親から勘当を受ける能楽師を演じる新派の名優、花柳章太郎は色っぽい。そして相手役の山田五十鈴がこれまた奇麗でございます。早朝、松林の中で章太郎が五十鈴に舞を伝授するシーは、これこそ成瀬巳喜男が映像作家と言わしめた名シーンではなかろうか。屋外シーンの光線の美しさ、役者の表情と衣裳に映る木漏れ日の影などは絶品。カラー映画では決して体験できない、まさしく光と影の芸術。
嗚呼、やはり映画が娯楽の王者であった時代の映画は素晴らしい!時間をかけじっくりと創り上げ、役者に余計な演技をさせない演出。映画にかける時間と情熱が湯水のようにあったのだ。残された時間、日本の名作をまだまだ観なきゃと思った週末でした。

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京王線高井戸駅ホームから

2019/07/05
【第1235回】

またまた選挙...この選挙だけでいくらお金がかかると思います?大体600億近いお金が吹っ飛んでしまいます。名前を連呼するだけの選挙カー、党が掻き集めた聴衆の前で絶叫する弁者、おいしい文を並べ街路に張られたポスター、昔ながらの選挙お祭りが今月から17日間繰り広げられます。いいかげんにしなさい!と怒ってる人、もはや諦めに近い心境で傍観してる人、誰に入れても変われへんと棄権を決め込んでる人、昔ながら利益誘導に執心する人などなど、この国の選挙の在り方はこの国に似つかわしい構図で何年もの続いています。香港のような激しいデモなんて、もはや日本では懐かしい昔話です。間違ったことがあれば、若者は声を大にして起ち上がり命を賭けて戦ったもんですが、今の若もんにそんなこと言っちゃったら、なにとち狂ってんこのオッさんなんて嘲笑もんでございます。でも、この国を維持し変革するにも選挙という手段しかないんですから1票を投じなきゃなりません事よ。でも、投票すればいいってもんじゃございませんよ...政治家は嘘つきが多いから、よくよく人相、言動、立ち振る舞いを観察し、己の想像力を駆使しながら選ばなければなりません...と言っても、おいら政治の世界に関してはほぼ絶望の境地だから、結局は消去法でしか選ぶことが出来ませんな。身を捨ててお国のために、弱者のために奉仕しようなんて人が少しでもいればなんて希望的観測ではいるんですがね...

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新宿のウツボ

2019/07/03
【第1234回】

いやいや、今週やっと今日会社に来れました...元気一杯なんて能天気なこと言い続けながらも、やはり体力は確実に落ちていますな。特にこの時期、季節が梅雨と重なり、湿気と何処に行っても容赦なく吹き付けるクーラーの冷気で、おいらのナイーブな身体を痛めつけてしまいます。ことに居酒屋のクーラーはいけませんな。みるからに古そうで汚そうで、出てくる冷気も汚染されてんじゃないかと戦々恐々でございます。電車に乗ると、西瓜冷やしてんじゃないぞ!と怒りたくなるような冷房車。抵抗力がなくなりつつある高齢者にとっては、とっても生きづらい環境になってしまいました。

最近、次々と友人が黄泉の国に旅立ってますんで、おいらも体調崩してしまいますと、ついつい弱気になってしまいます。ついつい、黄泉の国からお使いが来るんじゃないかしらなんて...正直、好きなことやってきた人生だから未練はないんだが、折角この世に貴重な生を受けたんだから少しでも健康で長生きしながら残り少ない人生楽しまなきゃと思います。そして、少しでも社会に恩返ししないと罰が当たりますがな...

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自然に優るものなし

2019/06/26
【第1233回】

新宿の街も随分とおとなしくなったもんだ...カオスが売り物である街がソフィスティケートされたんじゃ話になりまっせんがな。怖いオッさん、無国籍らしき人物、ハイテンションで練り歩く若者などなど、こんな人達が見かけなくなった街は新宿ではありませんな。この季節、新宿花園神社では劇団唐組、新宿梁山泊、椿組といった集団がテント芝居を興行してます。舞台に登場する人物のほとんどがアウトロー、社会からこぼれ落ちた人間の心情をロマンの世界に飛翔させ、観客を魔界の世界に誘ってくれます...昔なんぞは、舞台に登場していた奇人変人がそのまま新宿の街を闊歩していた気がします。そんな彼らを見ながら、決して世の中のお偉いさんが作ろうとしている既存の社会に染まっちゃいかんぞなもし...なんて思っとりました。破壊と創造を繰り返すことによって、新しいアートを生み出すエネルギーが新宿の街には充満していましたね。今は若者のデモもなく、異国の観光客が、かろうじて残っている新宿のディープな場所を物珍しそうに冷やかしてる街に成り下がったのかな?いや、行政側からすれば安全で安心な街になったと宣伝しとります。これも時代の流れ、しかたんなかですばい...変革の意識が薄れ、事なかれ主義の世の中じゃやっぱりおもろくありませんがな。

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あら、お久しぶり!

2019/06/24
【第1232回】

先週の週末も2本の芝居を観てきました...1本目は劇団文化座の「アニマの海」。石牟礼道子さんの「苦海浄土」を基に水俣に暮らす人達を描いた作品です。トムでも水俣の作品を創ったのですがなかなか難しいものがありますね。患者、チッソ工場、自然豊かな水俣の海、そして時代の変遷、これらが絡み合った水俣をどう描くか?説明だけでは物足りないし、公害に晒された人達の苦しみはそう簡単に表現できないし、演劇がどう向き合っていくのか?その難儀なことから逃げるのではなく、この水俣の世界を語り継ぐためにも演劇が果たすべく役割はあると思います。トムでも10月に水俣に再チャレンジ、ふたくしつよし作・演出で「風を打つ」を上演します。

2本目は温泉ドラゴン「渡りきらぬ橋」。大正から昭和初期に掛けて女性の人権向上に奔走した女流作家、長谷川時雨を柱に据え、その当時の樋口一葉、林芙美子などが登場する。この芝居の見所は、なんといっても登場人物全て男優陣でやりきったことではなかろうか。最初は、どうしても違和感があるのは否めないのだが、観ているうちに過去から現代に渡る性の問題、最近急速に叫ばれてるジェンダーなどなど様々なことが浮き彫りにされてくる不思議な感覚に襲われる...これは、例えば歌舞伎なんかの様式美に拘ることではなく、俳優個々の感性を信じ創りあげた演出、シライケイタのチカラに拠るところが大きいと思う。演劇だからこそ出来るもの、敢えて挑戦、冒険、これ無くなっちゃたら演劇も過去の遺産で終わっちゃいますぜよ。

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絶滅危惧種

2019/06/19
【第1231回】

又しても、セメント大臣が連日口をゆがめながらいい訳と言うより、いつものように臭い物には蓋をしての手法で、年金問題をスルーしようとしている。しかし、何年掛けて年金問題やってるの?与野党含めて、この大切な年金問題を政争の具にしているのが許せませんな。この切実な問題はお互いにベストな案を出し合って協議すればいいだけの話じゃないのかしら...ほんまに日本には政治家が存在しない情けない国でございます。

昨日、夜遅く新潟、山形に地震発生。原発は?地震が起きる度に頭を過ぎります。誰しもが、近未来に必ずや大地震が起き、原発の放射能が日本全土を被う様を想像しているのではなかろうか?年金問題一つさえ解決できない政治屋さんが、この非常事態に思いを馳せるなんてことは難しいことかもしれませんな。地元の選挙区のサービスばっかりで、日本の国全体を俯瞰できない人ばかり。来月の参議院選挙、国民の関心も今一つ、いや諦めに近い心情じゃないだろうか...何年か前、新宿西口の街頭を手渡しで己の政治信念を訴えた元俳優、参議員であった中村敦夫氏が、政治の世界に見切りをつけ、自ら福島原発、チェルノブイリに赴き原発廃止に向けた脚本を書き朗読劇を各地で実施している。もはや、この方法しかないのではなかろうか。要は頼りになるものは己しかない...自ら己に出来る範囲でアクションを起こし己を守るしかない。ほんまにあてになりません事よ、この国のお偉いさん方々。

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梅雨に咲く花

2019/06/17
【第1230回】

ライオンズの秋山選手、昨日、ひとり親家庭の親子の前でホームラン...ライオンズの選手の中で一番好きな選手です。この日は父の日、小学6年時に父(享年40)を胃がんで亡くしている秋山は、14組35人のひとり親家庭の親子を招待。この活動を2015年から定期的に続けている。小さい頃から父とキャッチボールをしながら野球選手を夢見ていたそうだ。まじめな性格と、野球に対する謙虚な姿勢、そして俊足、強肩、好打、しかもホームランも打てる選手となるということなし!ウナギフェイスで愛嬌もあるし好感度は抜群である。まじめな選手であるだけに打撃不振になると、ちょいと考えすぎ、ましてや今年からキャップテンも任され責任感が強いのも、彼を悩ませる一因となる。でも、今日の時点で打率.322を維持しているからさすがというしかありません。こんないいお手本がいるのに、木村、金子の両外野手頑張らんかい!レギュラーで我慢して起用されているにもかかわらず打率.200から.215じゃ話になりまっせんばい。二人ともそんなに若くもないしここで結果を残さないと後がありません。そして、相変わらずのライオンズの投手陣、一試合5~6点取られるのは当たり前なんですから打者はたまりません。何度も言いますが補強しないフロントの怠慢ですな。

残すところ交流戦も6試合。現状から3勝3敗がいいところかな?今年はリーグ優勝は難しいと思います。でも、少しずつ若手も育っているのが救いです...筋書きのないドラマ、そして駆け引き、選手個々の個性、多種多様なものが詰まっているベースボール、やっぱり観ちゃいますな。

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梅雨空

2019/06/14
【第1229回】

昨日は、トム・プロジェクトでお馴染みの風間杜夫、村井國夫さん出演の「黒白珠」をシアターコクーンで観てきました。先ず入場料¥10000、芝居を観るのも大変な時代になってきました。勿論、人件費その他諸々お金がかかる時代であることは重々わかっちゃいるけれど、一日働いた賃金そのまま頂くなんて事、おいらは心苦しゅうございます。7、8千は当たり前。トムの入場料¥5000は一杯一杯でございます。税理士さんからも消費税分ぐらいはあげても当然と再三にわたり警告を受けては居るんですが...当然、今のままでの入場料では役者さんのギャラにも影響し、役者さんにも申し訳ない気になってしまいます。なんてこと考えてると憂鬱になっちゃいますので、ケセラセラ精神でやれるとこまでやりまっせ!みたいなことでやるしかないんじゃありません。

芝居は九州長崎が舞台。ベテランのご両人のやりとりが大変面白しゅうございました。共に長い間、舞台をこよなく愛し己に厳しく芸の道を歩まれた二人。達者な二人の応酬に、ドラマの本筋から離れた人間の持つ面白可笑しいものが垣間見れました。ここが、生の芝居の持つ魅力の一つです。この日この時間の瞬間に流れる命の交流、とっても見応えがありました。

街には色とりどりの紫陽花が咲き乱れています。なかでも何故か白い紫陽花に目が惹かれます。白い紫陽花の花言葉は「寛容」、この時代に一番必要な言葉かも知れませんね。

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寛容

2019/06/12
【第1228回】

6月10日、錦糸町すみだパークスタジオで今年の2月27日に73歳で亡くなったベニサン・ピットの支配人であった瀬戸雅壽さんのお別れ会があった。ベニサン・ピットは戦前染色工場を営んでいた株式会社紅三が、1985年に染色工場のボイラー室を改装し江東区にオープンした下町の劇場である。紅三の経理部長であった瀬戸さんが蜷川幸雄さん演出の「タンゴ・冬の終わりに」を観劇し芝居の世界にのめりこむことになる。採算を度外視して自分が気に入った劇団、集団に場所を提供する男気で生きた人であった。蜷川スタジオ、二兎社、TPT、そして亡くなるまでとことん面倒をみた劇団桟敷童子。桟敷童子の人たち全員が、衣装、大道具、小道具をすべて手作りし、役者として演じる姿に瀬戸さんが思いを注ぎ込むのも良くわかる。ひたむきに生きる演劇人に、これだけ愛情を注いだ人は居ないのではないか。トム・プロジェクトも2本の作品を上演。2009年にはベニサン・ピット最後の公演「かもめ来るころ」でフィナーレを飾らせていただいた。公演中に豪華な鮨を何気なく差し入れしてくれた瀬戸さんの笑顔が今でも印象に残っている。

この日に集まった人たちの言葉の端々に、怖い中にも一本筋が通った優しさと気っぷの良さで演劇人を虜にしたことが良く分かった。一人暮らしであることから、死後の始末もすべて指示し迷惑が掛からないようにしていたそうだ...瀬戸さんの人生はあっぱれ!

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京王あじさい電車

2019/06/10
【第1227回】

先週の土曜日、恒例の新宿花園神社、唐組テント芝居観てきました。唐十郎率いる状況劇場のテント初見参から50年になるんだなと、感慨深く薄暮の紅テントを眺めておりました。

半世紀ものテント芝居に拘っている唐十郎の演劇哲学、大したものでございます。演劇双六から言うと、精算性を考えてみても、あるところで資本の波に乗っかってテントはたたんでしまいます。紅テントが持つ計り知れない意味...テントの薄い布切れ一枚で、虚構と現実の狭間で遊べる仕掛けこそがテント芝居の魅力であり、風雨の音に晒されながらも表現しなければならない役者の強靭さ。まさしく、特権的肉体だからこそ人の心を打つのであります。

猥雑さの中にも、果てしないロマンと冒険心をくすぐる唐十郎の台詞。観るものを困惑させあらぬ世界へ誘惑してくれます...いつもの手口だと思いながら癖になる芝居でございます。

今回の「ジャガーの眼」は1985年に花園神社で上演された作品だ。唐十郎のライバルであった寺山修司へのオマージュから創作された作品だそうだ。芝居の冒頭に寺山修司が愛用したサンダルの登場から芝居は始まる...移植された眼の果てしない旅であると同時に、肉体の一部の眼が、脳の束縛から逃れ奇想天外、予測不可能な展開に導いてくれる。いやはや、こんな芝居創ってくれる人は唐十郎以外に居ないのではないか。おいらも生きてる限り唐十郎の世界を満喫したいと再確認した一夜でもありました。

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魅惑の紅テント

2019/06/07
【第1226回】

一昨日、横浜演劇鑑賞会で9月に公演する「百枚めの写真」の説明会に行ってきました。演劇好きの人たちとお話するのは大好きです。この演劇鑑賞会を長いこと支えてきたNさんとは、阿吽の呼吸で楽しくなっちゃいます。だって観てきた演劇体験が、ともに共通した歴史であり、会話しているうちに、あの時代に引き戻される感覚は郷愁に通じるものがあります。様々なジャンルの演劇が乱立し、政治の季節と相まってほんまに楽しい時代でございました。さらりとしていて、猥雑さがほとんど無くなった昨今の演劇事情とはかなり違います。

ところで、今回の「百枚めの写真」の楽しみ方として、芝居で映し出される99枚の写真に役者の表現がどこまで拮抗できるか?ここは本当に見どころです。だって戦時中に写し出される東京下町の家族の写真は真に迫るものがあります。ある者は不安を抱え、ある者は戦地に居る夫、息子を安心させるために精一杯の笑顔をつくる、そして無邪気な子供の表情。はっきり言って、この99枚の写真には観る者の想像力を喚起するチカラがあり過ぎ。それを背負込みながら、なお一層、戦争の虚しさを届けるのが演劇の底力でございます。2010年の初演以来4回目の公演自体が、この芝居に脈々と流れる生命の尊さを感じさせてくれるんです。

昨日は、本多劇場でKAKUTAの芝居を観てきました。この劇団の作・演出家である桑原裕子さんとは2013年に上演した「熱風」を作・演出して頂きました。女性劇作家のなかでも、独特の感性と社会の切り口で演劇界を盛り立てている一人です。女優としてもなかなかいけますな...書いて、演出して、お客を沸かす演技をして、まさに才女ですな。

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この季節になりました

2019/06/05
【第1225回】

いやはや日々、辛いニュースが流れています...東大卒業してエリート官僚まで勤め上げながら、人生の第4コーナーの終盤を歩み続けている最中に、我が息子を殺さなければならないなんて、こんな辛いことありません。40代のひきこもりが多いとのこと...1982年にパーソナルコンピュータが発売されたころに生まれた世代である。と言うことは、あらゆる情報が心身を蝕み始めた時代の子である。ある意味では被害者であるのかもしれない。お金のためならなんでもありの資本主義社会の行くつく先が、心身の破壊であるのは自明の理であるにもかかわらず人は目先の物量の欲に走り心を失ってしまう。

こんな事件が多発しているにもかかわらず、死ぬんだったら一人で死ね...なんて乱暴な言葉が飛び交い、この社会の闇を解明しようとしない刹那的な輩が居るのも嘆かわしい限りだ。殺された息子がゲームにしか拠り所を見いだせなかったことも、川崎で無差別殺人を犯した男の孤独感も、現代社会が生み出した病であることは間違いない。自然界の他の生き物のシンプルな親子の姿を見るにつけ、ニンゲンのなんともあさましい姿か。虐待、いじめ、ひきこもり、無差別殺人などなど...ニンゲンで生まれてきて良かったのかどうか?もっと他の生き物、自然に対し興味を持ち、思いを寄せないと癌が体中(地球)におよび、間違いなく死にいたる。ピコピコしてる場合じゃありませんことよ...

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政治で変わるのかしら?

2019/06/03
【第1224回】

3度目の「海辺のカフカ」観てきました...いや、改めて、蜷川幸雄さんの演劇的才能を再確認できました。演劇でしかできないことを実現するだけでも、大変な労力とお金がかかるのは自明の理。やりたいけどやれないのも事実...美術、音楽、小道具、衣裳、どれをとっても絵描きになりたかった蜷川さんのセンスが光る。おいらが知ってる昔の蜷川さんはアングラ演劇を裏切り資本に魂を売った演劇人というイメージがあった。がしかし、理想の演劇を実現するために資本家を巻き込み次々と斬新な舞台を創っていった彼はまさしくアーチスト。売れっ子タレントにも徹底的にダメをだし、一人前の舞台役者に仕立て上げる手腕もたいしたものだ。これなら少々、お金出しても納得。だって高いお金出してガッカリなんて芝居が多いのにうんざりしているなかで救われる思いだ。ヒロイン役の寺島しのぶさんは健闘してますな。初演は田中裕子、再演は宮沢りえ、今回の寺島さんが一番あってるかな。歌舞伎の血を受け継ぎながらも、映像の世界でも大胆な表現力で観る者を巻き込んでいく女優魂がキラリと光る。様式美を持ちながらも、自分をさらけだしていく表現者の葛藤がこの芝居の資質にも合ってる気がしました。昔からの友人、木場克己も今年古希を迎える年齢ながら若々しくも的確な演技を魅せてくれました。狂気を演じる新川将人も一段とヒートアップ。そしてトム所属の鳥山昌克はカーネル・サンダースを愛嬌たっぷりに演じておりました。蜷川さん描く万華鏡の世界を心地よく遊べる役者と、窮屈に見える役者、舞台に立つ役者は皆横一線。アップなんてありません。役者の演技一つ一つを観客がフォーカスしていくのでございます。舞台の上は、まさしく役者にとって残酷な場所でもあり、脚光を浴びることが出来る絶好のチャンスでもあるのです。

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さてどうしよう...

2019/05/29
【第1223回】

10年ほど前、気になっていたフランスの歌手ZAZ(ザーズ)のコンサートに行ってまいりました...日本では、まだまだオーチャードホールを埋め尽くすまでの人気ではないんですね。でも、モンマルトルの街頭でストリートミュージシャンを始めながら、今やフランスを代表する歌手の一人となりました。オープニングから観客を煽りながらのステージ、観客はスタンディング、おいらの目の前は総立ちした隙間から垣間見るZAZの姿...あちゃ!これが最後まで続くと思っただけで意欲が失せてしまった。じゃあ、みんなと一緒に立ち上がり身体をくねらせ手拍子すればいいじゃんとお思いでしょうが、おいらは音楽なるものじっくりと味わい鑑賞したいのでございます。確かに演者と共に一体化して心地よい時間を過ごす音楽体験もありだとは分かっていますが、お歳を召したおいらは着席し歌い手の表情と、演奏者の音のセンスなどなどをしっかりと楽しみたい!これじゃ野球場に行って、選手の一挙手一投足を観察しながらゲームを楽しむのではなく、鳴り物を交えてジャンプしたり横移動したりして応援しているスタイルと同じじゃありません。さすが、バラード調の曲になると皆さん着席し、しっとりとした雰囲気に浸っていました。やっぱり、おいらはJAZZのライブが好きなんだと改めて思いました...でも、音楽全般好きなんだから、これぞと思ったミュージシャンのコンサートは覗いてみたいとは思っています。その時は、スタンディングしても意欲が失せない席を確保せねばと!一考の余地ありのステージでした。

勿論、ZAZは期待を裏切らない歌い手でありました。何といってもハスキーボイスがたまらんですばい。

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ZAZ

2019/05/27
【第1222回】

メットライフ球場(西武ドーム)今年、初見参...今年のライオンズ相変わらずの投手陣崩壊状態にありながら何となく首位に近づいております。なにせ6点以上取らないと勝利できない体たらく。何年も前から指摘されているのに改善しようとしないフロントの責任かもね。今年のピッチングコーチも昔ながらの精神論をぶちかます能なし軍曹みたいな人だから始末が悪い。鬼瓦せんべいの焼き損ない見たいな面下げて、火事場状態のピッチャーに向かう姿はもう勘弁してくださいな。キャンプ中に何教えとったんや!といいたい。こんなコーチしか呼べないフロントの罪は重うございます。それにアメリカから連れてくるピッチャーがことごとく使いものにならない。金使ってまともな選手連れてこんかいな!全く改善されないのはやはりお金そして肝心要な頭脳がないのかしらと思いたくなりまっせ。打っても打っても、次ぎに点取られてしまうと強力打線もやる気なくしますぜ...所沢という遠方まで出かけて応援してるファンの皆さんの声に耳を傾けるどころか、そのうち何とかしてくれるだろうなんて呑気な事考えてるようじゃ早くしっかりした所に身売りなさいませ。なんて事考えながら観てたんですが、この日は勝ちました。生ビールが半額だった日でもあり売り子の娘さん達は大忙し、勿論、ビールの旨さも勝てば言うこと無し。

帰りの電車の中に、嘗てのおいらを見つけました...この子のためにも、いつまでも魅力溢れるライオンズであって欲しいと願わずにはおられませんでした。フレ!フレ!西鉄ライオンズ!いや、今は西武ライオンズでございました。

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ライオンズ愛66年

2019/05/24
【第1221回】

前反りヘアー大統領とアベカワモチが逢うんだって...いやいや交通規制も大変ですな。ゴルフと大相撲鑑賞、要するに遊びに来るんですな。そしてアベちゃんも見事に令和元年をショータイムにしたいんでしょうな。そしてきな臭いのが、いずも型護衛艦「かが」への乗艦も予定しています。これは明らかに「かが」を空母にしたいという両者の意向が働いていますな。東シナ海、朝鮮半島の有事の際に日本がどれだけアメリカの手助けが出来るか?という相談をアメリカに行ったときに恫喝されたんでしょうね。勿論、空母に搭載される戦闘機も買わないといけませんよ!なんてね。嗚呼、悲しいかな日本はいまだアメリカの属国であります。羽田に発着する飛行機が横田基地の上空を飛んじゃいけないなんて、戦後何年経ってるんやといいたい。確かにアメリカの戦力を盾にして日本が守られてるの事実だが、戦後一貫してアメリカに物言えない政治の貧困が、沖縄も含めて腹立たしい状況を作り出している。そんななか20代から30代の人達は今の安倍政権の支持者が多いという...野党のだらしなさもその一因なのだが、やはり経済の不安が第一らしい。そりゃそうだ、生まれたときから物が溢れ何不自由なく育った世代にとって信じられるのはお金と物。要するに現実主義に基づいた思考...でもね、この先の日本の未来は決して平坦ではありませんがな。現実を見据え、未来社会に想いを馳せるビジョンがないとジ・エンド。おいらはいいとしても、今日も車内で見た赤児のつぶらな瞳を眺めながら、どげんかせんといかんばいとついつい思ってしまいました。

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新宿の夕焼け

2019/05/22
【第1220回】

昨日は大変な雨風でしたね...家のベランダに咲き乱れていた花が無残にも吹き飛ばされ痛々しい感じでございました。その一方、樹木は新緑の葉を揺らしながらも久しぶりの雨シャワーを浴びながら嬉々としておりました。風の音、水の音を聴くと何だか心和らぐのは何なんでしょうね...羊水の中にいた時の胎児の記憶、胎内から世界に初めて触れた風の記憶、長いこと生きていると、ふと胎内回帰なんて郷愁めいたことを考えてしまう。

こんな日は、雨と休日という「穏やかな音楽を集める」というコンセプトのCDショップから購入した音楽に耳を傾ける。これが又、自然が織りなす情景を見事な旋律にした曲ばかりで至福のひとときにしてくれる。人の思いと自然との理想のコラボレーション...これは、これからの地球を防衛するための最大のポイントだと思います。これが叶えば、紛争も戦争も減少していくと思ってます。雨の音、風のささやき、そんなもん聴いてる暇なんかありませんがな...なんて思ってる人はもはや不幸せな旅路を歩き始めてるんじゃありませんかな?世界は、刻一刻テクノロジーの波に飲み込まれ、ナチュラル的なるものを排除しようとしています。そんな鈍感な現代人に警告を発するかのように、自然は猛威を振るい災害を引き起こします。最近、頻繁に起きる悲惨な自動車事故。これも便利社会に対する厳しいお叱りかもしれません...このままだとチコちゃんに叱られますよ!

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雨にも負けず

2019/05/20
【第1219回】

今年も咲きました...紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞して10年。そのときに頂いたお祝い花、今年は駄目かな?なんて思ってたら見事に咲きました。会社のベランダ、おいらの席の後ろにぽつんと置いて、たまに水をあげるだけなのに10年も咲き続けるってことは...まだまだ芝居創り続けなさい!ってことなのかなあ。いやいや四半世紀やっとりますがな!大変ですがな!仕事嫌いなおいらがこんなに一生懸命やれたのも、これ皆、共に創ってきた社員、スタッフ、キャストのお陰でございます。そして何よりも、創った作品を観に来てくれる観客の皆さんが喜んでくれる姿でございます。昨日もこんな便りがありました。

 

日常ではついいい加減に走る私に、常に「誠実に生きること」と正しい方向に導いてくれる舞台があります。
それは「ダモイ」です。四谷の劇場で観た記憶があります。
どんな状況に、または内心は乱れることがあっても、人としての品位を失わず、声高に叫ばずとも、尊いことは何か、羅針盤の狂うことのない生き方を教えていただきました。 平田さん、阿南さん、新納さんもこの作品に心打たれて演じていらっしゃるように感じました。丁度私が観た日に、山本さんのご家族がご覧になっていて、最後にご挨拶なさいました。舞台のお父さんに対面なさった息子さんの発言も、お父さんの意志を継いでいらっしゃる素敵な温かい言葉でした。共有した時間は少なくとも、生き方は脈々と引き継がれる。でもそうなるに当たっては、どれ程の苦労があったのだろう。でもお父さん、息子さんもご立派に生きていらっしゃった!抑留中の山本さんに呼び掛けたい気持ちになりました。その時、平田さんは涙をこらえ、阿南さん、特に新納さんは流れる涙を手でぬぐっていらっしゃった姿が忘れられません。いい方なんだなあと、とても感じ入りました。演劇とは、こんな風に静かに、それだからこそ力強い主張があるべき!生意気ながらそう思いました。そんな場と時間を共有できて、うれしかったです。いつかお伝えしようと思いながら、十数年が過ぎました。しかし、私の心を常に灯し続けてきましたし、これからも忘れないでしょう。  そんなことを今日は強く伝えたくなりました。自分が今萎えているので、カツをいれたいのかもしれません。長々お付き合いいただき、すみません。この舞台の関係者にお礼を言いたいです。ありがとうございました。

 

こんな便りが来ますと、止めるわけにはいきませんがな...生の芝居の持つチカラ。それはそれは計り知れないチカラです。こうやって手作りの作品を、手作りのかたちでお客様に届けられれば舞台に関わる人間は本望でございます。
咲いてくれた花びらのひとつひとつが、感動したお客様の顔の様でもあります...。

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今年もありがとう!

2019/05/17
【第1218回】

「モンテンルパの夜明け」新井恵美子著を読了...太平洋戦争が終わった後もフィリピンの牢獄で生きなければならなかったBC級戦犯日本兵たちの苦難の日々を描いたノンフィクション。加害者である日本兵、そして取り残され戦犯として扱われた不条理のなかで戦争の持つ数々の残虐性が明らかになっていく。14名の戦犯が絞首刑になり、日々次は己というう恐怖心の中、戦後、異国の地で過ごした心境はいかばかりであろうか...戦争は勝者、敗者ともども得るものがないどころか、こんなバカげたことをいまだ無くせない人間を改めて愚かだと思う。アジアの島で追いやられた兵士の心情を思うと、こうやって何事もなく平穏無事に過ごすことのできる戦後生まれのおいらを含めての輩は、ただただ手を合わせるしかない。本の中にも出てくるのだが、食べるものがなく同胞の肉を食するシーンは正誤を判断しがたいほどの極限状態だとしか言えない。

今日も夏を思わせる空。その空に向かって新緑、花々が咲き乱れています...この素晴らしい光景が一日でも長く続きますようにと願わずにはおられません。美しいと思える感情が己のなかにある限り、争いの感情は芽生えません。生きとし生けるものすべて美しいなんてことは理想かもしれないけど、こちらに寄り添うほうが断然いいに決まってますよね皆の衆。

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新緑と花

2019/05/15
【第1217回】

参議院選挙が近づく中、京王線明大前駅前で山本太郎さんが公開討論してました...この人に対する評価は様々だとは思いますが、こうやってラフな姿で政治を語ってるのがいいじゃないですか。古臭いオッサンたちがタスキをかけて口から出まかせ言ってるより身近に感じますな。質問も様々、例えば50過ぎのオッサンがゆとり教育なんてとんでもないとの質問に「ゆとり大いに結構、勉強ばかりしてゆったりと過ごさないからおかしな国になるんですよ...」こんな意見はおいらも大賛成。太郎さん、最初に選挙に立った時は緊張のあまり殺気立った光景を目のあたりにしたとき、頭に目立つ円形脱毛症が彼の状態をものの見事に表していました。でも、一人決然と政治の世界に殴り込みを掛けんばかりのエネルギーは、人の心を鷲掴みにして見事に当選しました。その後の動きは、国会中継なんぞでたまに拝見はしてたのだが、所詮少数派、質問時間が短すぎてほとんどスルー状態。そんな政治家としての経験の中から新党を立ち上げました。その名が「令和新撰組」。なんじゃらほいあまりピンときませんな...新撰組って徳川幕府の用心棒じゃありません?もっと今の時代に即したネーミングあったんじゃございませんかな?

いずれにしても、もう少しみんなが政治に関心寄せなきゃ一部のオッサンのやりたい放題の国になっちまいますぜ皆の衆。ビール箱に立ってみんなと話し合いをしている太郎さん行けるとこまでやっておくんなさい。

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やる気満々太郎ちゃん

2019/05/13
【第1216回】

5月11日(土曜日)新宿で田島恒さんのお別れ会無事終えることが出来ました...40数名が集まり田島さんの思い出を語り合いました。黄泉の国に旅立って40日、まだまだ現世に未練があるんじゃございませんでしょうかね?こっそり会場を覗き見してる感じもしましたね。異論反論もあるかもしれませんが、皆、貴男に対する愛情があってこその発言。許してちょうだいな。この日流した45分のビデオを見ながら、あの日あの時を懐かしく想い出しました。考えてみれば半世紀近くの付き合いだもんね...でも、最後まで好きなことして人生終えることが出きたんだから悔いをないでしょう?いや、一度だけ結婚生活送りたかったんでしょうな...でも、貴男のようにたくさん恋した方が幸せだったかも知れませんよ。フーテンの寅さんじゃないけど愛嬌あって寂しさもあって、皆、貴男の佇まいには一目置いていました。

この日は、おいらも酒に酔いしれ田島恒状態になっておりました...危ない危ない!貴男だったらするりと逃れることが出来るかも知れないけど、呑んでもしゃきっとしているおいらは未知なるゾーン。田島君、おいらを道連れにしないでちょうだいな(笑)おいら、もう少し生きたいですから。まあ、遅かれ早かれそちらにも伺うかとは思いますが、そのときは又、わいわいがやがや酒飲んで、いつものように田島君の理想の女性像の話を聞かせて頂きますから、待っててちょうだいな。いや、あの世で理想の女性が見つかって結婚してるかも...それはそれで、めでたしめでたしですがな。

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田島君に依る自画像
(この日流したDVD)

2019/05/10
【第1215回】

今年もアンネの薔薇が咲き誇っていました...杉並区高井戸中学校の生徒が、第二次世界大戦時にナチスの強制収容所で15歳の若さで命を落としたユダヤ人の少女、アンネ・フランクの「アンネの日記」を読み感動し、アンネの父オットー氏から寄贈された薔薇である。おいらは毎年、この薔薇を見る度にオランダで見たアンネがナチスから逃れるために隠れていた家を想い出します。どんな気持ちで日々を過ごしたであろうか?想像しただけで胸が痛みます。というか、こんな悲劇が起きたのに未だ憎悪の連鎖で戦争、殺戮が継続している世界の現状に呆れるばかりです。歴史に学ばない為政者を、放逐できないニンゲンの怠慢さにただただ呆れかえるばかりです。この薔薇の美しさのなかに、アンネが抱いていたであろう夢と希望を感じ取り、絶対に戦争への道を歩んではいけないことを誓って欲しいと思います。世界はネオナチズムの思想が台頭し、排斥することが正義とばかり一部の指導者が民衆を扇動しています。歴史は繰り返す...日本でも同様な動きがあります。世界で唯一の被爆国であるからこそ、核のない平和を声高々に唱えても良さそうなのにトランプのおっさんの顔色伺いながら外交している今の政府はあきまへんがな...アンネの薔薇見ても想像の翼を持ってませんから何も感じないんじゃないのかな...でも、この薔薇見ながら平和を願っている人も居るから大丈夫ですよアンネちゃん。

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平和を願うバラ

2019/05/07
【第1214回】

GWも終わり、又、日常が戻ってきましたね...10連休の是否が問われてますが、働き過ぎの日本人にはいいことではないでしょうかね。おいらも近くに住む妹家族に誘われて三浦半島に行って来ました。昼のランチはマグロのかぶと焼きに始まってマグロづくしのご馳走でした。沢山の人が三崎港のマグロを目指して名店に集まってました。この店の名物店長がマグロに向かってお祈りしホラ貝吹いて供養しておりました。捌いてくれたマグロのかぶと我々7人が束にかかっても食べ尽くすことが出来ずお持ち帰りになりました。地元の採りたての野菜も新鮮でした。お腹ぱんぷくりんの後はイチゴ狩り。おいらの人生にとっても初めての体験。30分ちぎり食べ放題、といってもそんなに食べられるもんじゃございませんことよ。子どもたちは喜びはしゃいでおりました...平和だからこそ出来ることですね。3日の憲法記念日、5日の子供の日、この二つの意義をしっかりと噛みしめながら楽しみたいものです。マイカーに乗って休日を過ごすなんて、おいらの子供の頃は夢の又夢。当たり前の便利さに甘えることなく、世界を俯瞰し今ある幸せに感謝し、世界の平和に奔走する子どもたちが沢山増えると嬉しいな!なんて事考えながら無邪気に遊ぶ子どもたちの表情を眺めておりました。子供は未来の宝ですからね...ゴミにするのも大人そして社会。頼みますよ皆の衆。

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マグロ供養

2019/04/25
【第1213回】

平成も今日入れてあと6日となりました...色々ありましたね。なんと言っても東日本大震災が脳裏から消えそうもありません。この教訓を生かさずして、これからの日本の国の未来はありません。終戦後、戦争の負の遺産を背負いながら戦後の平和が維持されたように...先ずは、原発の全面廃止。これがやれないようじゃ、この国の世界に対する信用はないでしょうね。次は、オウム真理教事件でしょうね...高学歴の人達がいとも簡単に、あんな男に洗脳されてしまう怖さ、明らかに物質文明の弊害でしょう。人の心はいつ何時にも、思わぬ方向に向かってしまうんです。己の心身をより強固に、そしてしなやかにしておかなければ、これまた思いもよらない人生を歩んでしまいます。

一週間後は令和の始まりです...どんな時代が待ち受けてるんでしょうかね?おいらはそんなに長くは令和タイムを楽しめないけど、未来ある子どもたちのためにも、今生きてる大人達がしっかりとした環境を造って欲しいですね。てめえのことばかり考えてんじゃねえよ!政治家、役人、企業家の皆さん。この世に生まれたことは、この世に恩返しすることなんです皆の衆。

夢吐き通信も5月6日までお休みです。ではでは、皆さん素敵なGWをお過ごしくださいませ。

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平成ありがとう

2019/04/24
【第1212回】

野良猫からお叱りを受けました。

「なんだい!あのお惚け大臣。復興より議員の選挙が大事なんて本当のこと言っちゃってるニャン」

「警視庁の天下り先の運転免許教習所の管理能力の低下で、未来ある子供たちが相次いで亡くなってるニャン」

「AAAのリーダー、いい歳こいて笑って謝罪している場合じゃないニャン」

「辺野古、沖縄の人NOと言ってるのにアメリカに何も言えないこの国トップの人たちどうしようもないニャン」

「愚かなニンゲン、目には目を歯には歯をなんて復讐の連鎖で罪のない人達の命を奪うなんてあんぽんたんニャン」

スマホも、新聞も、テレビも見ないニャンだからこそわかるのでございます。

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お叱りニャン

2019/04/22
【第1211回】

戦士の休息...今年は1月~3月まで三本の芝居が続きバタバタしていました。この4月なんとか一息ついたので温泉地に向かいました。関東近辺での名湯の一つ四万温泉に行ってきました。その中でも室町創業500年の老舗宿「四万たむら」は、まさしく温泉三昧。七つの湯を存分に堪能できます。温泉と言えば、やはり源泉かけ流しに尽きますな。源泉からこんこんとあふれ出すお湯を見ているだけで幸せを感じてしまいます。ふと、この貴重なお湯が出なくなってしまったらと想像しただけでゾッとはしますがな。四万の多くの人たちが生活の場を失い路頭に迷ってしまいます。そんなことを思いながら思わず湧き出る泉に手を合わせてしまいます。この旅館の売りは何といっても蒸風呂、地下から出る源泉からの蒸気を直に浴び汗がたらたらと落ち、鼻の粘膜、喉を心地よく潤してくれるんですから花粉の時期には最高の良薬。サウナと違って肌をしっとりと包んでくれる柔らかさがなんとも言えません。この後のビールがたまらんですばい...生きててよかった!こんなことあと何回繰り返しながらおいらは死んでいくんでしょうかね...世界あちこち周って、行きつくところは、やはり温泉大国ニッポンが最高だということです。地震と温泉は背中合わせですが、これも自然界もたらす掟です。優しさと厳しさ、この定めのなかでひとはどう生きていくか?なんだか温泉談義も哲学的になってしまいましたがな...さてと、週末から10連休、そして令和...どんな時代になるんでしょうかね?

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桃、桜、鯉のぼり

2019/04/18
【第1210回】

新緑のこの時期はおいらが大好きな季節です...新芽が出て瑞々しい葉っぱを見てるだけでおいらは幸せ一杯です。今日も新しい葉っぱが太陽の光を浴びキラキラと輝いていました。誰に指示されることもなく、決まったように芽吹き始める樹木の律儀さと逞しさに唯々感嘆するおいらでございます。こんな当たり前な事も出来ないニンゲンどもはなんと愚かな無様な生き物でしょう...今こそ愚かなニンゲンは、身近な自然な成り立ちから生きるという根源的かつ初歩的なことを学習してちょうだいな!と言いたい。スマホなんて便利なものに寄りかかり思考を停止せざるを得ない不幸せな時代であるからこそ、時には樹木に寄りかかり新しい命の誕生と、移りゆく雲の動きを眺めながら生き物にとっての本当の幸福を思考したらいかがでしょうか...心地よい風に揺れ動く葉っぱが、なんとなくメロディを奏でているようでもあり、軽やかなダンスを舞ってるように見えれば、その日一日が極上な日となること間違い無し。

今週の週末も、芽吹き、目にも鮮やかな新緑を探す小旅行を計画しています。自然が織りなす壮大なドラマから明日の活力を頂いてきます。

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新緑

2019/04/15
【第1209回】

昨日、「走狗」の一員であったTちゃんから電話があった。御年74歳になる彼は新劇の劇団をスタートし、その後「走狗」に入団、解散後もアングラ演劇一筋で役者をやり続けている強者だ。Tちゃんの電話は「今朝、神宮外苑散歩してたら可愛い野花があったので、来月11日の田島のお別れ会には行けそうにもないので、彼が住んでたアパートに花を手向けたい...」とのことであった。田島君と激しい演劇論を闘わせ、到底仲がよいとはいえない二人であったが、Tちゃんの田島君に対する深い愛情を感じた。愛すればこそあんなにきつい言葉を突きつけていたのか...亡き人の思いは、葬儀、お墓に行けばいいというのではない。そんなところに顔を出さなくとも、亡き人をいつも想い続けることが故人にとっての最上の喜びではないだろうか...何人かの故人が「死後、葬式も別れの会も不必要」なんて遺言を残しこの世に別れを告げた心境、おいらはよく分かる。現世の諸々のしきたり、何故かお金がまつわることばかり。お金での戒名のランク付けなんてものなんてその最たるものではないか...人は死んでしまえば皆同じ。

一昨日、沢山の人に見送られ舞台美術家・島次郎、黄泉の国へ旅立ちました。

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春の花

2019/04/12
【第1208回】

こんな残りサクラ好きだな...この異常な寒さでサクラ延命しとります。そんな中、樹木の幹からひっそりと咲いてるやつらおいらとても愛おしくなっちゃいます。豪華絢爛に咲き誇る群れに入るのではなく、我が道を往くなんて心意気が、なんとなくアウトローサクラ野郎みたいでええじゃん!おいら昔から群れるのが大嫌いで、名もなく貧しくとも一匹狼で生きてきたつもりです。勿論、現世において一人では生きられませんがな。いろんな人のお陰でおいらも生活できてるのはわかっちゃいるけど、なるだけ「寄らば大樹の陰」「赤信号みんなで渡れば怖くない」なんてことからは、なるべく遠いところで生きとうございます。孔子の言葉に「中庸の徳たるや、それ至れるかな」なんて言葉がありますが、どちらにも偏らないことは確かに理に適う言葉かもしれないが、この世に生を受けたんだから己しかできないことを七転八倒しながら探し実現に近づけようとすることこそが人生じゃないかしら?この人生も残り少ないが貫き通しまっせ!

明日は島次郎の葬儀、来月は田島恒のお別れの会。ひらひらと優雅に散りゆくサクラを眺めながら二人の懐かしい顔が浮かんできます...

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生きてまっせ!

2019/04/10
【第1207回】

桜散る頃に、またも訃報が...先月、嘗て共にアングラ劇団演劇群「走狗」を共にした田島恒の骨を拾ったばかりだというのに昨日、同じく「走狗」の戦友、島次郎の死を知ることになる。ほんの3日前に次郎ちゃんから送られた「舞台美術1986-2018」の本のお祝いとお礼を兼ねて電話したばかりであった。入院中ではあったが、しっかりとした話しぶりであった。「走狗の写真使わせて頂いて...」なんて恐縮してたので「退院したら出版祝いをやろうよ」と言うと「ケッちゃんいつもありがとう...」それが最後の会話であった。次郎ちゃんは演劇の世界では知らぬ人がいないくらいの大家ではあるが、決して偉ぶることなくどんな人にも優しい男であった。

思えば、今から半世紀近く前に「走狗」で出逢った次郎ちゃん。共に演劇でなんかで飯喰えるわけないんだから多種多様のアルバイトで日々の飲み代を稼いでいた。その頃、次郎ちゃんは古新聞の回収をしていた。回収業者から軽トラックを借りスピーカで回収のお知らせを流しながら古新聞を集めるのである。おいらは見習いとして次郎ちゃんの助手として団地を駆け巡った。次郎ちゃんの人柄であるのか随分と集まり、この日二人で早速居酒屋でご馳走と相成る。これはいいバイトかな?と数日おいらも独立してやったのだが、飽き性のおいら早々と止めちまった。コツコツ、じっくり事を構える次郎ちゃんとはえらい違いである。

アングラ劇団「走狗」の日々はまさに戦いの連続であった。テントを担いで全国の河原、空き地、大学構内、神社と放浪の旅芝居。お金無し、そのため食事もままならず、そして表現を巡っての葛藤、対立。こんな過酷な状況の中でも次郎ちゃんは美術スタッフとして淡々と自分の仕事をこなしていた。役者が足りないときはイヌの役で狂気と愛嬌を振りまいていた。走狗解散後は、才気が見事に開花し舞台美術家として名実共に演劇界でなくてはならない人となる。

次郎ちゃん、まだまだ創りたい舞台あったと思うが、こんなに数多くの作品を提供し関係者に喜んで頂いたんだから悔いは無いはず。ゆっくり、先月逝った田島君と美味しい酒でも飲んでくださいね!

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桜の樹の下には...

2019/04/08
【第1206回】

土曜日、南青山にある銕仙会能楽堂で三島由紀夫の「綾の鼓」「卒塔婆小町」を観劇...観ているうちに1970年11月のことが甦ってきました。今から49年前、おいら池袋の小劇場で「卒塔婆小町」に詩人の役で出演していたんでございます。三島由紀夫が自決した直後の上演のため、一時は中止も考えていました。だって、間接侵略に備えるための民間防衛組織(民兵)として、三島由紀夫が結成した軍隊的な集団「楯の会」の人たちが公演中止を訴え殴りこみに来るなんて噂がたっていたもんでビビりまくりの状態でした。おいらは、こんな時こそやってやろうじゃないか!とスタッフ出演者に檄を飛ばしました。この緊張感があって芝居は無事千秋楽を迎えることが出来ました。その頃は、アングラ演劇が世の中にデビューして脚光を浴びた時期でもあり、楯の会との一悶着があったにしても、この事件が芝居になるような時代でありました。事件を起こすことによって、注目を浴びるなんて理不尽なことが堂々とまかり通るけったいなことがたくさんありました。既成の価値観を打ち砕き新しい価値観を生み出そうとする輩がうじゃうじゃと徘徊していた面白おかしい頃の話です...そんなことを思い出しながら観た芝居なんて初めてでございます。

日曜日は善福寺緑地公園にサクラを観に行ってきました。いつものように、サクラの樹の下に思い思いに集まり宴をやっとりました。このところ、友人たちが次々と亡くなっているので、おいらもこのサクラあと何回観れるんやろか...散りゆくサクラの花びらが川に舞い落ちてゆく様を眺めながら思った次第でございます。

散るサクラ 残るサクラも 散るサクラ こんな心境の昨日でした。

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善福寺緑地公園

2019/04/03
【第1205回】

令和なんですね...響きはいいですね。万葉集もいいですね。この日、この国の首相はいかにも自慢げに各局のテレビに出て話してました...自国を強調するあまり、またもや国際社会からいちゃもんも付いとりました。