トムプロジェクト

2018/03/30
【第1072回】

「スリー・ビルボード」鑑賞...いやいや、冒頭からラストまでスクリーンに釘付け状態でございました。今年のアカデミー主演女優賞を獲得したフランシス・マクドーマンドの演技が凄すぎます。これは演技を超越した生身の人間の表情、一貫して一つの顔で全編を貫き通しています。しかもノーメークに近い普通のオバサンってところがたまりません。だからこそ観客の想像力をどこまでも掻き立ててくれるどころか、彼女と一体化してしまいます。同じく助演男優賞を受賞したウディ・ハレルソンの芝居もこの映画の程良いアクセントを付けてくれてますね。カメラワークが実によい...ここまで俳優の表情をアップして持たせられたのも、俳優の芝居を信じ余計なテクニックを必要としなかったからではなかろうか。そして、いつもながら名作には素敵な音楽が必然...感情を露わにしない主人公の感情に寄り添うように流れる曲のテンポ、リズム、メロディが抜群である。嗚呼なんで日本では創れないの?そりゃ無理でしょう...今の日本の映画を創るスタンスが、原作は漫画、コミックが主流であり、主演俳優もモデル上がりの人気タレントを使わねば興行的にリスクを負う状態。なるほど上質、重厚な作品は創れませんがな...最近映画観まくってますが、映画館の前に立ち日本映画のポスターには目がいきません。なんだかお子様ランチのメニューを見てる感じがしてなりませんし、これではテレビで十分なんて気がします。でもこれじゃいけませんことよ...映画を心から愛し身を粉にして映画創りにいそしんでいる方々が沢山いると思います。そんな人達が日の目を見るような映画界であって欲しいですな...ガキの頃から西鉄ライオンズと映画を愛するおいらとしては切に願っとります。

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まだまだ愛でてくださいませ

2018/03/28
【第1071回】

サクラ満開、全快です...皆、心地よく浮かれとります。この時ばかりと、いやこの時を待ってましたとバカ騒ぎする輩には困ったもんでございます。昨日も花見の飲んだ勢いを車内まで持ち込んで周りに多大なる迷惑をまき散らしてる若者が居ました。注意しても、こんな状態では火に油を注ぐようなもんですから、いや逆襲され死に至る危険性もはらんでいるので止めときました。いくら空手の使い手といってもお歳も召してますし、刃物にはかないませんがな。おいらの若い頃の武勇伝が懐かしゅうございます。新宿の路上でチンピラ相手に極真ケンカ空手を何度も実践したあの日あの時...確かに、あのサクラの咲き方は人の感情を裂く狂気性を持ってますね、裂くらといっていいかもしれません。しばし、日頃のストレスを忘れサクラに身を預けたい気持ちもわからないわけではありませんが、サクラの美しさと潔さに相応しい姿で愛でたいもんですな。今年も例年のように新宿御苑に出かけようと思ったのだが、あの行列、そして外国の観光客の多さに少々辟易しとりますのでやめました。苑内に響く≷↔Å∫∽∝∬♪♩㏋⧺ℏ♭様々な言語が飛び交って頭がんがんしますがな...もはや日本ではありません。なんだかサクラも異国の花に見えてきます。情緒なんてもんは皆無、そんな御苑はもはやおいらにとっての御苑ではありません。狂乱の時期が去ったあと、ゆっくりと散策したいものです。身近な所にも素敵なサクラが咲き乱れてます...おのれの気持ちに添ったサクラの季節にしたいものですね。

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神田川のサクラ

2018/03/26
【第1070回】

昨日、東京亀有リリオホールで「Sing a Song」全31ステージ無事終えることが出来ました。1月5日の稽古初日から、ほぼ三ヶ月、事故もなく誰一人としてインフルエンザに感染することもなく完全達成。いやいや、奇跡でございます...いつものながら芝居の神様が見守ってくれてるんやなと感謝しとります。東京公演での高評価の勢いをそのまま地方に持って行くキャスト、スタッフの体力気力には、ほとほと感心いたします。これもいい芝居だからこそ、これだけのモチベーションを持てるんでしょう。昨日、終演後、役者さんと話をしたんですが地方公演のお客さんの反応にいたく感動したそうです。日頃はめったに観ることがない芝居に、新鮮な感性で観てくれる人達の熱い気持ちが舞台上の役者さんに伝わってくるんでしょうね。舞台に立った経験があるおいらにはよく分かります。この肌に突き刺さる感覚が生の舞台に立つ役者の財産になるんです。テレビ、映画では決して味わうことが出来ない醍醐味です。今まさに「生きてる...!」てな臨場感は、何事にも変えることができない貴重な瞬間です。今回の芝居は、少人数ながら6人の役者さんが個性的な役作りをしたことがドラマの展開に弾みを付け、ラストに至るまで観客を釘付けにしたのでは...これってなかなか難しいことなんですよ。ほとんどの芝居、どこかしら落ち零れがあり、今一つなんてことが多々あるのだが、今回の芝居も見事に6人の役者が皆活きてる!てな手応えがありましたね。

「舞台の素晴らしさは新鮮な感動であり発見です!観る側と創る側が夢を持てる舞台を創りたい!これが私達のメッセージです。」

これはトム・プロジェクトの社是です。これに叶った芝居が誕生し、全国津々浦々巡演できれば嬉しい限りです。今日からは「砦」の四国公演が始まります。待っててちょうだいね!吐夢は、読んで字の如く夢を吐き続けるチームですからね...

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こっちもあっちも満開

2018/03/22
【第1069回】

スペイン在住の画家、小林海来個展にギャラリー桜の木銀座まで行って来ました。4年振りの作品展です。彼はなんと3歳の頃から知ってます。おいらが初めてスペインに渡りマドリードのマヨール広場でインチキ大道芸やってる時に、見物人の投げ銭を拾って、おいらに渡してくれました。みーくんこの恩は一生忘れないと思い続け40年が経っちゃいました...月日が流れるのは早いもんでございます。おいらは芝居を創る羽目になり、みーくんは画家になっちゃいました。スペインと言えばアーチストの宝庫でございます。ピカソ、ダリ、ミロ、ガウディなどなど天才、奇才がごろごろしとります。あの太陽と海、そして乾いた大地、そんな中で育ってると遊び心が沸々と沸いてくるんですな...イスラム文化の影響も強いと思います。そこが同じヨーロッパの他の国との決定的な違いだと思います。そこにハポネスみーくんの和がプラスされるんですから、みーくんの絵は独自性を発揮しています。抽象画の面白いところは、こちらもあれこれ想像しながら遊び心を掻き立ててくれるところです。みーくんが何を見、何を食べ、どんな女性遍歴を経てきたか...ここんところが肝心とおいらみーくんに聞いてみました。4年前に比べて明らかに色使いが変わってきたので「女でしょう?」するとみーくん、にやにやしながらスペイン人になっとりました。ええこっちゃ、折角異国の地に居るんだから、腹一杯恋しなくちゃ。ここんところは素直に、偉大なる先輩ピカソを見習ってちょうだいな...みーくん¡Hasta luego!

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海来

2018/03/19
【第1068回】

先週の週末は映画観賞を堪能しました...金曜日は「グレイテスト・ショーマン」レ・ミゼラブルで圧倒的な演技、歌唱力を魅せつけたヒュージャックマン主演のミュージカル。こんな映画は、残念ながら日本映画界が逆立ちしたって作れっこないだろうなと思いながら観てました。出演しているどの俳優も個性があり、表現力も確かなものを持っている。ハリウッドには実力派俳優がゴロゴロしてるんだろうな...映画の評価は、まあ楽しめるんだけど浅いって感じ。特にサーカスグループに対しての扱いが雑であり、人間関係が希薄、歌と踊りで強引に押し切ったという印象を持ちました。昨日は「シェイプ・オブ・ウォーター 」を鑑賞。今年のアカデミー賞作品賞・監督賞・美術賞、作曲賞、を受賞したのも納得できる仕上がり。映像、音楽、演技どれもがバランスよく進行しラストの美しい映像で幕を閉じ、観客の心地良い余韻を残す。作品の良し悪しは、観客をどこまで想像力の羽根を拡げ伸ばしてくれるかの一点に尽きる。この作品を観ながら人種差別、男尊女卑、階級差別、性的マイノリティ、国家間の駆け引きなどなど、いくつもの問題点が交錯し愛の本質に迫る手法はなかなかのものである。監督はメキシコ出身のギレルモ・デル・トロ。なるほど土着、ファンタジアが程よく交流しながらセンスのいい作品に仕上がった。アスファルトジャングルでの思考から生まれてこない創造力、すべてが進歩、発展という名のもとに進行してきた現代社会の大きな課題、壁をぶち壊し、新しい価値観を生み出すのは、経済的にも恵まれず土着の中に潜む原色の鮮やかさのなかで育った人たちかもしれませんな...便利さから身を引き、不便の世界に身を置くことがもっとも幸せな道かもしれませんよ。

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今日の新宿駅東南口

2018/03/16
【第1067回】

連日、森友問題でマスコミは大騒ぎ...そんな折、東北学院大学名誉教授・岩本由輝さんがこんなことを書いていた。国が歴史的にも東北を利用し続けたことへの批判である。

2年後の「復興五輪」を掲げた東京五輪。誘致活動を始めたときは想定外だったのに、震災と原発事故が起きたからって利用するのは安直というか、無責任な感じがする。行政側は、景気づけに利用しようと思ってるかもしれません。被災者の人間としては、人の不幸をキャッチフレーズにしないで欲しい。東京五輪は東京五輪としてやればいい。政治家や官僚達は世間への体裁を取り繕っているだけで。本心では「まぁ、東北だからいいや」という考えがどこかにある。復興相も7年の安倍政権で7人変わり、前の復興相は、震災は「東北で良かった」などと言い更迭されたが、あれは失言ではなく本音でしょう。一人歩きしている絆という言葉には、なにか上から目線を感じてしまう。自分のところで心配のない人々が、哀れみを持って絆を強調しているのが見え見えで。そんなお仕着せなら願い下げだと思います。被災地の現実は、「絆でつながっている」とか、そんなもんじゃないんです...日本は一つと言いながら、絆が強調されるのは、現実には分断が進んでいるからこそ、なのかもしれません。

東日本大震災から7年、この反省から何も学ばず、政府・行政、今回の問題も含めてどこを向いて仕事をしているのか?全てが身の保全、多くの人達の汗水垂らした結果としての税金での生業の人達に猛省を促したい...防戦一方の政府、官僚。あんたらに最初にして最後になるかもしれない人間としての尊厳を示して欲しい。それやっとかないと、ご臨終のとき後悔しまっせ!

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もう少し待ってちょうだいな

2018/03/14
【第1066回】

なんじゃい!あの苦虫を噛み潰したような表情で、セメントをバックにして偉そうな顔で権力を牛耳ってるふりしてるおっさん、はよ退場せんかい。あんたが最高責任者だろ、頭もさげんで部下に押しつけて、ほんまに戦後最低の政治家ですばい。福岡に行くとあちこちにグループの名前を見かけるが県民の恥ですな...財界がらみ、お金と財閥の潤沢な資金を投じての当選回数でしょうな。黒ハット似合ってると思ってるんでしょうね...ちんちくりんですよ!なんて言おうなら即刻クビが飛ぶんで誰も言わんでしょうな。まさしく可哀想な裸の王様でござんす。と、ここまで書きたくなるような連日の報道。いつになったら、この国まともになるんでしょう...こんな政治屋を選んだのも残念ながら、この国の人達。いつになったらまともな選択出来るんでしょうか?おいらが生きてるうちは無理でしょう、いや未来永劫無理でしょうなんて思いで一杯でございます。

そんななか、公共事業とはなんぞや?ということに一石を投じた「砦」先ずは北海道の地方公演からスタートします。口を開かんことには、手足を動かさんことには何も始まりません。他人事みたいな顔してるあなた!後悔しますぞ...このコラム読んでる方には、そんなあんぽんたんなひとはいないと思っとります。

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新宿御苑の春

2018/03/12
【第1065回】

先週の土曜日、「砦」の最終稽古に行ってきました。ダムの底に沈む故郷に異議を唱え反対し、最後は敗れ去った室原友幸さん夫婦をベースにした芝居です。奇しくも事故から7年、未だに故郷に戻れない東日本大震災の被災者の人たちのことが重なりました。生まれ育った土地は、その人の人格、品格を育んでいきます。その土地でしか生まれないエキスを存分に吸い込み、たくさんの思い出を身体に染み込ませます。どこに行っても、その思い出は終生忘れることがありません。そんな故郷が見るも無惨な形になるなんて、ましてや帰還困難なんて状態になったときの衝撃は計り知ることができません。いつものことながら、こんなことも急速な時代の流れと共に風化し、過去のこととして忘れられるのが世の常です。

今回の「砦」の実話も、どれだけの人が知ってるんでしょうね...そんな無念の人達の気持ちを掬い上げ、利便性、発展、金儲けに邁進してきたこの時代に一石を投じていくことが、今まさに生きてる人達の責任だと思いますよ。ぼけっとしてたら、今日も話題になってる行政のごまかし、政治家の横暴、司法の権力への癒着みたいな体たらくに、気づくこともなくただただ日常のくだらないテレビのおちゃらけ番組を見ながらの垂れ流し人生になっちゃいますぞなもし...そんな人間をより多くつくり出し、時の権力者、経済優先の企業家の下部にしようとする企みに疑問を抱き、人が人として生きていける社会にせにゃなりませんがな。

と、言うわけで今回の「砦」ご覧になるとその辺のところがよく分かると思いますので、是非ご覧になってくださいませ。

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暮れそうで暮れぬ

2018/03/09
【第1064回】

旅の見知らぬ街でついふらりと入る素敵な店...これはもう直感としかいいようがない。入店して、しまった!と言うこともあり、おいらの勘ピューターがずばり当たれば、あぁこりゃこりゃと至福の時間を過ごすことが出来るというわけだ。入った瞬間の五感を揺るがす(ちょいオーバーかな?)店内の空気が大事です。棚に並べられた酒瓶の配置、中に立つ主人の立ち姿、カウンターの幅、長さ、質感、これもとっても重要でございます。椅子に座りグラスにアルコールを注ぐ振る舞いで、その店の佇まいが決まってしまいます。なんてえらそうなことをのたまわってますが、この一瞬一瞬の空気感が、このあとの心豊かな時間を期待させてくれるんですな...他のお客さんが誰もいないと、自ずからオーナーと話をしないとなんとなく気まずいので四方山話をするのだが、お互いの共通する話題が見つかるとしめしめ。あとは時間を忘れ会話とお酒で、瞬く間に時間が経過していきます...こんな時に店内に流れているBGMも、貴重な時空間をサポートしてくれる要素です。おいらなんかjazzが流れてるだけでご機嫌なんですが、レゲエ、ラテン、ボサノヴァなんて粋な曲が流れてくると踊り出したくなりますんね...ほんとにお調子もんで困ったもんでございます。トイレタイムに入ったトイレのインテリア、これは店のポリシーを決める決定的なものかもしれませんね。おしっこしながら壁に飾られたお洒落な絵なんぞ見たら、よしゃ!もう一杯なんて気分になりまっせ...そうやって微に入り細に入り戦略考えんと、お店は生き残ることはできませんがなもし。

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トイレに飾られた絵

2018/03/06
【第1063回】

昨日は福岡県行橋市での「Sing a Song」の公演に行ってきました。満員の中、俳優陣、スタッフも連日の公演にも拘わらず全力投球。戸田さんが登場すると拍手、大和田さんが登場すると更なる拍手。お客様も終始のりのりの環境の中で、最高の舞台でした。地方のお客さんに気づかされることがたくさんあります。まず第一に、何の予備知識なしに素直に芝居を観てくれること。第二に劇場を出てきた時の輝くような表情に、おいらも心が洗われる思いがします。まさしく一期一会、もう二度と会えることがないであろう土地に来て、芝居で出会えるなんてなんと素敵なことではなかろうか...良い芝居であれば、あの街、この町で語り継がれることは間違いないと思います。そして、この町、あの街から俳優、作家、演出家、美術家等々が輩出することがあれば、なんと夢がある仕事ではございませんか...この日、以前松下竜一さんの芝居でお世話になった方々が中津から9名来てくれました。皆さんの元気そうな顔を見ただけでうるうるしちゃいました。松下竜一さんと共に社会の歪みに敢然と闘ってきた梶原さんご夫婦、新木さんご家族、そして竜一さんのご子息健一さんご夫婦。めったに会えないけど、おいらは固い絆で繋がってますよ。今月中旬から松下竜一さん原作の「砦」の公演も始まります。今こそ、松下竜一さんの暗闇の思想が伝播することを願わずにはおられません。

終演後、俳優陣と共に食事に出かけました。魚も肉も安くて旨い「遊楽」で極楽の時間を過ごしました。一年に数回しか出回ってこない魚タケノコメバルの煮付けがめちゃ美味しかった。これは奇跡ですばい...そう言った店長が自ら店を空けラーメン店、行橋で歴史あるバーにまで案内してくれました。こんな親切な人はおらんですばい。ホテルに戻ったのが午前1時...ほんごつ今夜は最高!の行橋でした。

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行橋駅

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月曜日水揚げされたタコ

2018/03/02
【第1062回】

第25回読売演劇大賞の受賞式、この賞の投票委員として帝国ホテルに行って来ました...大賞を受賞された宮沢りえさん、それはそれはお美しゅうございました。先日も堤真一さんとの共演「近松心中物語」観に行ったのだが、あの細さで折れ尽きんばかりの演技でしたが、ちょい心配しますね。美しさを維持するための体調管理はわかりますが、これが芸能界でごわす...この授賞式で嬉しかったのは三つ。トム所属の劇団チョコレートケーキの演出家、日澤雄介さんが優秀演出家受賞。トムお馴染みの作・演出家、東憲司さんの優秀スタッフ賞。そして、劇団唐組の藤井由紀さんが優秀女優賞をもらったのは本当に嬉しかったな。テント芝居という過酷な状況の中、長年ヒロインを演じ続けてきた由紀ちゃん、唐十郎さんも涙して喜んでおられることでしょう。

なにも、賞が頂きたくて芝居やってるんじゃないけれど、やっぱり嬉しいんじゃないかしら...それにしても、観客100人程度の小劇場から1000人規模の大劇場まで足を運んで、日々観劇してる審査員の方々も大変でしょう。おいらも、審査員の方々と劇場で隣り合わせでご一緒したりするのだが、首が落ちてる方よく見ますな。芝居がつまらんのでお休みしてるのか、それとも昼夜の観劇でお疲れになってるのか知りませんけど、このお役目も大変でございます。先日も、「Sing a Song」にいらした年配の評論家の方がおっしゃっていました。「役者は動きまわって気持ちいいかもしれんけど、こちらは一度着席したら身動きできんし地獄やな...」まさしく本音でなかろうか。首が落ちない舞台にせにゃならんですばい...

草木が萌え動く弥生、明日は満月、ひな祭り。四季を楽しめる日本に生まれてほんまに幸せですたい。

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弥生初日の夢見月