トムプロジェクト

2021/12/15
【第1562回】

昨日は真冬並みの寒さでしたが今日は一転の好天気、やはりぽかぽか太陽はいつの世も偉大です。今年最後の稽古が始まりました。2019年に上演した「芸人と兵隊」の再演です。太平洋戦争当時、戦禍にある兵士に笑いを届ける一座の物語です。初演時と大きく変わっているのが今のコロナ感染状況のなかでの公演。世界に蔓延したコロナウイルスは、ある意味では戦争に等しい環境かもしれません。その逼迫した閉塞状況の中、よりクオリティーの高い芝居を届けることの意味は、今年公演した7本の芝居の公演地でのお客様の喜びは大変意義深いものがあると思います。「こんな大変な時によく来てくれましたね...」「家に閉じこもり発散できないもやもやが吹き飛びました...」観る側と演ずる側が同じ思いでコロナを忘れ感情を巡らすなんて、とっても素敵なことじゃありませんか。この当たり前のことも、こんな厳しい状況があって改めて感じ入った次第でございます。

それにしても今年7本も公演できたことが奇跡です。ここ最近少しは酒を飲めるようになりましたが芝居屋さんからお酒奪っちゃったら意気消沈すること間違いありません。お酒はカンフル剤であり、座組の融和剤であり、酒の場で思わぬ発想が持ち上がり停滞した流れが一気に解消しいい芝居に仕上がったなんて話はよくあることでございます。といいながら、ちょいと軽く呑みに行ってコロナに感染しちゃったらと考えると慎重にならざるを得ません。オミクロンなんてものも出現し、まだまだ安心できる段階ではないのだが、なんとか2022年1月19日~3月1日までの公演、無事に乗り切りたいものでございます。

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まだまだ魅せてます

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