トムプロジェクト

2020/10/30
【第1405回】

国会も始まりましたね...それにしても、あのセメント屋のおやじどうにかならんかね。給付金貰った人、貯金出来ていいね!なんて能天気な戯言言っとります。こんな人が長々と大臣やってるんですから困ったもんでございます。あんたからお金貰ってるんじゃありませんよ。庶民が汗水たらした税金ですよ、何の苦労もなく議員になった貴方にはわからんでしょうな...そして映画「アバター」の登場人物によく似た議員さんの保釈金1500万円も税金ですよ。あの疑惑だらけの選挙中に、ライバル候補を落選させるために党から支給された1億5千万の一部に違いありません。こんなアホな議員たちに血税が注がれるなんて、何とも理不尽極まりない。国会の代表質問、質問、答弁も用意された紙を読んでるだけ、わざわざ集まって開く必要あるのかな...予算委員会のやりとりだけで十分じゃありませんかね。だって国会開くと1日3億円かかるんですよ。それに、どう考えても無駄な議員に多くの税金を支払ってます。なんともやりきれない気持ちになってしまう日本の政治の現状、なんとかしなきゃと長年思ってても変わらないのは、日本人のなあなあ思考がそうさせてるんでしょう。

一方、アメリカでは銃が売れてるそうな...大統領選後、どちらが勝ってもとんでもないことが起こりそうな気配です。まだまだ混迷が続く世界、予測できない未来に対して心して日々を過ごさないと、とんでもないことになっちゃいますぞ...

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秋の空

2020/10/28
【第1404回】

今年は何故か我が家の月下美人が咲きません...昨年はこの時期まさしく狂い咲き、何度も繰り返し咲き誇り気持が悪かったくらいでした。何かあるのかな?と思っていたら、なんとなんとコロナの襲来。月下美人とコロナの関連性は学術的に解明されてる訳ではないのだが、これは何かあると思う。他の生き物に比べたら人間なんぞはなんの予知能力も持ち得ていないのではなかろうか...イヌは人間の100万倍以上の嗅覚を持ち、聴覚は人間のおおよそ4倍で人間には聞こえない周波数を聴き取れ、またイヌ・ネコの耳は、人間には聞こえない超音波と呼ばれる領域までを聴き取ることも出来ます。イルカ、鳥なんかも然り、人間は科学の力に頼るしかない脆弱な生き物です。植物による災害の予知能力の文献もチラホラと出てきています。おいらも散歩するときは間違いなく目を皿のようにして樹木、野花、空の気配、雲の姿を観察しています。日々変化する様に刺激され、おいらの細胞はわくわくしちゃうんですね...自然が持つ予知能力を少しでもあやかりたいと思ってると同時に、常に自然に対する畏敬の念を忘れないようにと心掛けています。

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都心もそろそろ色づき始めました

2020/10/26
【第1403回】

週明けの東京はさわやかな秋晴れです...先週の土曜日、神奈川県のテアトルフォンテで「砦」の公開舞台稽古をやってきました。お客さんを入れ本番さながらの舞台です。厳重な警戒の中、芝居は無事終えることが出来ました。この状況の中、キャスト・スタッフの徹底した自己管理の中、この日を迎えられたこと唯々感謝です。なんとしても舞台の灯火を消してはならないという信念あってこそのことだと思います。特に村井國夫さんにとっては、昨年の年末に病での舞台途中降板以降、初めての舞台だったので感慨もひとしおではなかったのではなかろうか...役者さん、さすがに気合い入っていました。役者は舞台に立ってなんぼの世界です。水を得た魚のようにスイスイと舞台上で活き活きとした姿を観るにつけ、おいらも幸せな気持になった次第でございます。早速、観客の方からメールが送られてきました。

 

先日、砦を鑑賞しました。村井國夫さんの、室原役、熱演で、リアリティが伝わりました。藤田弓子さんの、妻役も、ピッタリで、けなげで慎ましく、女性の共感を集めていました。私の生家は、利根川の下流域で、上流のダム建設の恩恵を受けてきました。また、学生時代、その利根川のダム建設で生家が、水の底に、沈んだ人の話しを聞いた事があります。水利、電力、軍事防衛、公共の受益者、犠牲者、が出てしまう無限な問題を提起する作品でもあるかと思います。

全国公演のご成功を祈念致します。素晴らしい、舞台 ありがとうございました。

 

生の舞台の反響を改めて強く感じます。生身の人間が命をかけて伝えようとしている舞台芸術が無くなるはずはないし、無くしてはいけないと思います。千秋楽東京公演12月27日まで、なんとか無事に終えることを念じるのみです。

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新宿西口

2020/10/23
【第1402回】

東京は冷たい雨が降っています...今朝、トランプとバイデンの両候補の最後の討論会が行われていました。やんちゃで言いたい放題のトランプに対して、好々爺然のバイデン、タイプが全く違う両人が話しているのだが、話は全く嚙み合わない。アメリカは完全に分断されてる様子が、この二人の個性から分かる気がします。自国第一主義者の人達には精力的なトランプが大好きに違いない。強いアメリカを取り戻すにはトランプしか居ないと固く信じている。バイデンのおっとり姿じゃ頼りにならない!しかし、この時代、世界各国の協調無くしては地球は滅びるという人達にとっては、バイデンの静かな語り口に未来を共に歩もうという連帯感を覚えるのだろう...トランプの絶叫があせりに見えるのだが、アメリカ国民のカラーからして逆転勝利の予感すらするのがなんとも無気味だ。しかし、いずれかが勝利しても自由のシンボルであったアメリカが真っ二つに割れ、内戦が起こるんじゃないかしらと心配してしまう。

世界情勢は日々混沌としているなか、日本の外交の舵取りはますます難しくなっている。令和のおじさんで大丈夫かしら?ようやく国会も始まるみたいだし先ずはお手並み拝見ですかね...

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野の花

2020/10/21
【第1401回】

今週の土曜日から始動する「砦」のキャスト、スタッフのメンバーのコロナPCR検査、全員陰性でした。いやいや、ヒヤヒヤもんでございます。一人でも陽性が出ようもんなら、たちまち公演中止となります。日々、綱渡りの日々が続いていますが、皆さん、こんな時こそ芝居を届けたいという強い思いがコロナを寄せ付けないのかも知れませんね。11月の中国地方の公演前、そして12月の東京公演前にそれぞれ1回PCR検査の実施を考えてますが、この先まだまだ油断出来ない状況であることは間違いありません。芝居の稽古以前に、もしや自分が?なんて思いで稽古してるのも忍びない気がします......ここは精神論じゃないけど、強い気持ちでコロナに立ち向かうしかありません。それとしつこい限りの手洗い、うがい、そして街のあちらこちらに置いてある除菌アルコールを使用することかな。今日も沢山の人が新宿の街を歩いてました。ファッションのひとつにもなっている色とりどりのマスクを見てるのも楽しいもんでございます。今日はマスクにNOコロナと書いた人を見かけました。なるほど、これからはマスクにいろんなメーセージを書き込み世の中にアピールする人が出てくるかも知れませんな...「恋人募集」「菅政権NO」「原発反対」「禁酒中」などなど、マスクから世界が変わるかもかも知れませんな...

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今日の爽やかな秋晴れ

2020/10/19
【第1400回】

週明けの東京は冷たい雨が降っています...コロナが未だ収束しない昨今、家飲みで欠かせないひとつに照明があります。おいしい酒、料理、そして音楽、これらで十分と思いきや時空間に彩りを添えるのが照明です。いつもの見慣れた空間も照明プランで非日常の時空間に変えることが出来ます。おいらが最近気に入っているのがソネングラスです。ソネングラスは、南アフリカで社会保険を完備し中間層以上の所得を付与した条件で雇用した現地の人々の手作り作品です。失業率が40%を超えると言われる南アフリカで70人の雇用を生み出しつつ、世界に300万個を販売しているソネングラスのプロジェクトは、社会問題の解決と事業としての成功をもたらしています。ソネングラスの70%はリサイクル素材から作られており、ガラス瓶においては100%再資源化が可能。まさにエコロジーの時代にぴったりの逸品です。昼間、太陽の下に置いておけば24時間灯りを灯し続け、災害時には非常灯としても使用できます。ビンの中に様々なものを入れて、その日の気分も変えることが出来ます。日本で最も遅れているのが照明だと言われています。外国に行くとお洒落な灯りが街路、レストランで多く見受けられます。お金をかけなくても、ちょっとした工夫で身の回りが、見違える趣になること間違い無し...念のために言っときますが、おいらはソネングラスの回し者じゃございませんことよ。

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太陽の恵み

2020/10/16
【第1399回】

秋の夜長は良質な音楽と酒がベストかな...夜が更けて自宅でワイン飲みながら、心地良い音を耳にしながらのひとときは、コロナ禍のなかでは至福の時間です。勿論、ワインに限りません。辛口の日本酒、芋焼酎、ウイスキーなんかも音楽のジャンルによって選択すればよござんす。おいら最近は、jazz女性ボーカルを良く聴いてます。シャーリー・ホーン、エタ・ジョーンズ、ミリー・ヴァーノン、ダイアナ・クラールこの4人は最近の好みです。シャーリー・ホーンのシャンソンの名曲なんぞは絶品です。ちょっと鼻にかかったようなヴォーカルがスモーキーで若干ハスキーなエタ・ジョーズ、今は亡き作家向田邦子さんが"水羊羹を食べるときに一番合う"と言わしめたミリー・ヴァーノン、おいらはシェリー酒が似合う歌手だと思ってますが...なんともセクシーで大人の音楽を聴かせてくれるダイアナ・クラール、カナダ出身というところが伝統的なjazzシンガーとの違いを感じます。この魅力あふれる4人に共通してることが、歌い上げず語りかけてるところです。つい最近、日本の東宝ミュージカルの歴史を辿ってのコンサートを、日本の名だたるミュージカルスターが熱唱するシーンを観たのだが、確かにうまいです、いい声です...おいらにとっての歌は熱唱ではなく韻唱(言葉を大切にする韻を踏む歌唱法)かな...確かに歌は千差万別、人それぞれの環境によって受け取り方も様々だと思います。でも、こんな時代だからこそ言霊に寄り添った音楽を大切にしたいもんでございます。

今宵は、どのアルバムで何のお酒を飲もうかな...最近手に入れたソネングラス (ビン型 ソーラーライト)の灯りがまた一段といいんですね。ビンに詰め込んだドライフラワー、ビー玉が、昼間に溜め込んだ灯りに照らされ幻想的な時間を演出してくれます...

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酒の友

2020/10/14
【第1398回】

埼玉の劇団から60名を超すコロナ感染者が出て公演中止...こんなニュースが飛び込んできました。現在公演中の演劇、音楽関係者はどきりとしたと思います。そして只今、「砦」の稽古中にあるトム・プロジェクトはより一層身が引き締まる思いです。東京での千秋楽までに3回のPCR検査を予定しますが、もしや?なんてこと考えると心身休まる暇がありません。コロナ自体の病より、コロナという目に見えない恐怖に苛まれる精神的な負担は甚大なものがあります。と言って、何事にも疑心暗鬼に陥ってしまうのも考えもので、ここはより徹底してコロナを寄せ付けないように日常生活も含めて自己管理するしかありませんね。

最近買い物なんかして思うことは、地球環境を考えてポリ袋を有料化にしてエコバッグを推奨しているのは分かるけど、ゴミ捨ての時に使うポリ袋はお店で買う羽目になるってどういうことかしら?環境を考えてのシステムではないと思うのだが...結局、お店が今まで無料で提供していたものを有料にしてお店が得してるんじゃないかしら?と、素朴な疑問でございます。ゴミ捨て場は相変わらずポリ袋の山ですが...

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秋の野花

2020/10/12
【第1397回】

週明けの今日は雨も上がり気持ちの良い一日となりました...この季節、散歩してるとあちこちから金木犀の芳醇な香りが匂ってきます。おいらはこの匂い大好きです。じんわりと心身を包み込む何とも言えない匂いに浸っているとまるで桃源郷に誘ってくれる感じさえしてしまいます。おいらにとっても金木犀と言えば、博多の長屋に住んでた少年時代、東京から引っ越してきた色白の少女の邸宅の垣根に植えられていました。この香りと色白の少女のイメージが重なり、ついつい少女に惹かれていった想い出があります。用もないのにその少女の邸宅の前を行き来しながら、その匂いと共に少女への勝手な想いを重ねたほろ苦い記憶が蘇ってきます...匂いと人生、この関連性から一遍の物語が出来そうですね。匂いが生み出す果てしない世界、いい匂いばかりではありませんよ。どぶ川の臭いと言えば、中学時代の野球部での川に飛び込んだボール拾い。インドを放浪してた時の車の排気ガスの臭いなどなど...春を感じさせる沈丁花、夏のクチナシの匂い共に、あの日、あの時の想い出が数多く作られたはずです。


匂いなき部屋の花あり旅一夜

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雨あがる

2020/10/09
【第1396回】

台風の影響を受け東京でも朝から雨が降っています...またまた、舞台関係者のコロナ感染者が出て直前での公演中止、稽古中止のニュースが流れてきました。公演前日に1人の陽性者が出ただけで、これまで積み上げた全てがゼロになるなんて、制作側から言わせると倒産危機宣言を伝えられたようなもんです。なんとかならんもんですかね?こんなことが続くと、まさしく演劇の死に繋がりかねないと思っています。トム・プロジェクトも「砦」の稽古を連日気合い入れて稽古中。万全の対策での稽古場ですが、コロナは予想もしないところから侵入するんで困ったもんでございます。

そんな心配な時期に、海外からの渡航を緩和する情報も流れています。完全な沈静はないにしても、もう少し慎重にことを運んで欲しいと思います。アートの世界は勿論、全ての業種が息も絶え絶え状態。気分も滅入り鬱状態に陥っている人も増えてることを思うといたたまれない気持になってしまいます。

そんな今日この頃、おいらは心身ともにポジティブ・シンキングを貫いています。この時期にネガティブ思考・行動をしてる人は、コロナにとって最高のお友達になってしまいます。それにしても、マスクも付けないでにやけた顔で新宿の街をうろついてる若者は馬鹿者としか言いようがない。なんでマスクしてないの?と聞いてみたいところだが危ないですな...

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Jazzが流れる店JUHA

2020/10/07
【第1395回】

昨日から「砦」の稽古が始まりました...昨年12月、劇団桟敷童子の公演中に体調を崩された村井國夫さんもすっかり元気になられてほっといたしました。藤田弓子さんも元気一杯、そして若手の3人組も「百枚めの写真」に続いての出演。本読みも本番さながら熱気に包まれ、よしゃ!いけるってな感じでしたが、村井さんのアクセルの踏みかたがあまりにも強烈だったんで心配さえいたしました。コロナのため表現者として封印された思いが一気に溢れ出た感じです。役者は人の前で演じてなんぼの世界です。板の上に立てない悔しさ空しさは言葉にならないくらいの重さです。まだまだ終息しない現状、悶々としながらじっと耐えてるアーチストの姿を想像するといたたまれない思いです。

秋と言えば、おいらにとってはコスモスですね。秋桜という書き言葉もいいですね...博多湾に浮かぶ能古の島のコスモスは見事です。一斉に咲き乱れるコスモス畑の中を歩き回る感覚は、まさしく宇宙遊泳の気分です。この感覚に乗せられ結ばれたカップルも多々いるんじゃないかしら?

病院から退院した大統領、トランプ節炸裂と言いたいところだが、この危険なウイルスを相手に大統領としては、あまりにも稚拙な言動だと思います。自分の年を考えなきゃいけませんがなもし。

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純潔

2020/10/05
【第1394回】

2021年1月に上演する新作「モンテンルパ」のチラシ、ポスターの写真撮りを先週末に行いました。出演者の一人である大和田獏さんに半年ぶりに会いました。元気な顔を見れて嬉しかったです。愛する岡江久美子さんを亡くされ、この半年の獏さんの悲しみはいかばかりか...2021年はトム・プロジェクトの作品に3本出演します。「モンテンルパ」「Sing a Song」「萩咲く頃に」こんなことははじめてです。獏さんには4月に手紙を出しました。「獏さんが役者として舞台で輝けば、きっと岡江さんも喜んでくれますよ...」

獏さんの舞台姿とっても素敵です。己の我をぐっと退いて邪魔にならない確かな演技にキラリと光るものがあります。これなかなか出来ないものですよ、よほど自信がないと。

確かにコロナで世界は大きく変わりました。舞台芸術の存亡がかかっている危機であることには変わりはありません。一番密であらねばならないものが疎まれてるんですから始末が悪い。劇場の席の隣に人が居るだけで不安になるんですから困ったもんでございます。

そんなか、来年、獏さんと3本素敵な芝居を創るスタートが始まりました。岡江さんがしっかりと見守ってくれるに違いありません。

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秋に色づく

2020/10/02
【第1393回】

昨日、水に関する事業を行っている前澤工業株式会社より、芸術・文化活動の支援の一助という名目で金一封を頂きに本社がある埼玉県川口市に行ってまいりました。1937年創業の国および地方公共団体の上・下水道および農業用水・河川関係の各種処理施設並びに、これらに関連した単体機器および装置の設計・製作・据付を一貫して行っている上下水道用機器・水処理装置専業メーカーです。考えてみれば水は命の源であり、自然が生み出したものを人間の叡智で命の水として社会に還元し地球を守ってきました。社長はじめ社員の皆様の水に対する愛情を強く感じました。今回、数ある創造団体からトム・プロジェクトを選んでいただき唯々感謝の気持ちで一杯です。そして、それに応えるべき作品を創る責任を痛感しています。会社が発行している「みずのわ」小冊子にも素敵な言葉がありました。

 

雨の日、池の水面には無数の波模様が描きだされます。小さな輪から、やがて大きな輪へ広がり、またお互いの輪が交じりあって、果てしなく続く幻想の世界を、だれしも経験されたことでしょう。小さな水の波紋が、はじめは、ほんのささやかなものであっても、やがて、水の輪同志が集まり、水の輪は水の和となって、美しい色模様を水の面にくり広げていきます。

 

芝居と相通じる言葉であり、社会の在り方の根幹をなす文章だと思います。

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中秋の名月