トムプロジェクト

2020/10/12
【第1397回】

週明けの今日は雨も上がり気持ちの良い一日となりました...この季節、散歩してるとあちこちから金木犀の芳醇な香りが匂ってきます。おいらはこの匂い大好きです。じんわりと心身を包み込む何とも言えない匂いに浸っているとまるで桃源郷に誘ってくれる感じさえしてしまいます。おいらにとっても金木犀と言えば、博多の長屋に住んでた少年時代、東京から引っ越してきた色白の少女の邸宅の垣根に植えられていました。この香りと色白の少女のイメージが重なり、ついつい少女に惹かれていった想い出があります。用もないのにその少女の邸宅の前を行き来しながら、その匂いと共に少女への勝手な想いを重ねたほろ苦い記憶が蘇ってきます...匂いと人生、この関連性から一遍の物語が出来そうですね。匂いが生み出す果てしない世界、いい匂いばかりではありませんよ。どぶ川の臭いと言えば、中学時代の野球部での川に飛び込んだボール拾い。インドを放浪してた時の車の排気ガスの臭いなどなど...春を感じさせる沈丁花、夏のクチナシの匂い共に、あの日、あの時の想い出が数多く作られたはずです。


匂いなき部屋の花あり旅一夜

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雨あがる

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