トムプロジェクト

2019/01/30
【第1183回】

元民主党細野豪志衆議院議員が、あの自民党の夜明けのガス灯みたいな幹事長のところに行くんだって...この人、頭おかしくなったんじゃないかしら?男前で頭がきれきれで結構人気があり期待された政治家だったのに、何だか哀れですな。今思えば、民主党を解散させ、あの何だか策士みたいな緑のおばさんと希望の党を作り、排除の論理で結局は与党を助ける結果になったということは...ありゃ、自民党のスパイじゃなかったんじゃないかしら。正常な神経してるならば、今後人前で政治信条なんぞ話せないはずですがね。いやいや、政治の世界は、まともな理想と希望に満ち溢れた人間を異常な世界へと誘う魔界の世界です。

森友、加計問題いまだ未解決。今度は厚労省不適切検査、なんなんでしょうね?韓国、ロシアとの外交問題もさっぱり、なのに与党内からも声が上がらず。野党もばらばら、今年も相も変わらず税金の無駄遣い国会でございます。

そんな折、東北巡演を開始した「萩咲く頃に」のチームからいい知らせが舞い込みました。福島公演、被災地の方々に大変喜んでいただいたとのこと。震災から8年を迎える人たちに、少しでもチカラになれればプロデューサーとして嬉しい限りでございます。国がやれないならば、誰かがやらねばこの国の未来はありませんことよ。

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静寂

2019/01/28
【第1182回】

いやいや、まいりました...週末の午後2時~3時頃になると、吉祥寺のあの「いぶきうどん」の麵とだし汁といりこ揚げが、ちらほらと目の前に浮かんでくるのでございます。こりゃ完全にいぶき中毒に違いありません。矢も盾もたまらず3週間続けて「いぶきうどん」の発券売り場に立っているおいらに呆然としました。でも、昨日は無料配布の揚げいりこが終了。やばいやばい、これは口コミの猛威で確実に全国のあちらこちらからいぶき参りが始まっているかも知れません。大阪十三にあったお店が、東京出店第1号店に選んだのが吉祥寺。なかなか目の付け所がよろしゅうおますな。うどんを食べた後、散策してると、なんとなんとパリ10区のサンマルタン運河近くにある人気パン屋が日本1号店として出店した「リベルテ」にも多くの人だかり。早速、食パンを購入したのだがモチモチ感満載、花の都のパリの香りがしましたことよ。吉祥寺人気止まるところがありません...

先週の週末は、テニスで大坂なおみ。マラソンでは小原さん福士さんが頑張ってましたな。

福士さん転んじゃって、膝と口から出血してしまい途中棄権。いやいや、スポーツは何が起こるか分かりません。只ひたすら走り続けることの苦悩と快感、おいらにはわかりませんが、多くの人を惹き付けるこの競技には、人生と相通じるものがあるんでしょうな。

夕方には、嵐ニュースがあちこちに駆け巡っていましたな。そりゃそうでしょう、人間40歳近くなったら考えますがな...人は何のために生まれ、何のために生きるのか?

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夕暮れの井の頭公園

2019/01/25
【第1181回】

マスクの季節である...インフルエンザに対する予防が一番だが、これってたいした効果はないらしい。自分がかかっていて人に移さないための効果が一番。それとマスクしてると防寒対策にもなるし、乾燥してるときなんぞはノドを潤すにはもってこいの小道具だ。しかし、皆が皆マスクをしてこちらに向かって来る様は何とも異様だ。秘密警察の一団か、もっと言えば環境汚染で地球滅亡のシナリオが着々と進んでる気さえする。最近は白いマスクではなく黒いマスク集団をよく見かける。これは不気味ですな...おそらく中国から来た観光客だと思うが、北京辺りの汚染された塵芥を吸い込み、そのまま持ってきてるんじゃないかしら?なんて思うくらい、見た目あまり清潔な感じがしませんな。いや、単なるファッションかもしれません。こうなったらカラフルに色とりどりなマスクが闊歩すれば、これはこれで面白いかもね。白マスク集団の威圧感から少しは解放されるかも...おいらもマスクをしたときはなんだかスパイもどきの気分でワクワクします。他人を観察するにはなくてはならない必需品です。これにサングラス、帽子があれば完璧。徹底的に人物ウオッチングを楽しめますよ。電車の中で、前の席に座ってる人達のアナザーストーリーを想起し書き上げることも可能です。街のあちらこちらには、思いもよらないドラマが転がってますんで楽しんでくださいませ...お金もかからんことだしね。

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今日の新宿アルタ前の空

2019/01/23
【第1180回】

戻ってきました...南米ペルーのケーナが復活しました。もう何年経つだろうか?新宿の街からペルーの音楽集団が消えてから。4,5人のチームが民族衣裳に身を固め、新宿のあちこちの路上で「コンドルは飛んでいく」などなど哀愁たっぷりの音色を聴かせて道行く人達のオアシスの場になっていたのだが、さすがに取り締まりが厳しくなったんでしょうな。不法滞在、路上での演舞禁止、やたらとこの国のお上は厳しいのでなかなか異国の人達の音色は聴けなくなってしまいました。昨日は一人で演奏していました。あまり立ち止まる人も居なかったのだが、この竹で作られた素朴な楽器はアンデスの風景を呼び覚ましてくれます(おいら南米大陸だけは行っておりません)だからこそ余計に想像が膨らみます。多くの謎に包まれた空中都市マチュピチュ。チリの本土から太平洋へ西に約3700km沖に浮かぶ、孤島イースター島に並ぶモアイの像、ナスカの地上絵などなどアンデスの曲が流れる度に、この地に行った気になるんでございます。

新宿は昔から自由人が往来した街。だからこそ、日本のアートをリードし続けてきたんです。この街から吟遊詩人が消えちまったときは、新宿が新宿でなくなるときでしょうね...

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待ってました!

2019/01/21
【第1179回】

住みたい街ナンバーワンである吉祥寺には週末によく行きます...井の頭恩賜公園有り、こじゃれた店数々、美味しいレストランあちこち、老若男女誰しもが楽しめるところがミソなんですね。先ずは井の頭公園駅を降り、公園に居並ぶ手作りアート品を眺めながらちょいと冷やかすのが楽しいですね。勿論、気にいれば購入しますよ...手書きの立体パノラマ葉書、ユーモアたっぷりの「ちょんまげ課長」の葉書なんぞは嬉々として手に入れました。ちょんまげ課長の作者、さぞかし有名になったんでしょう?このところ見かけませんがいいことじゃないですか。この寒さの中、終日突っ立てるのも辛いもんがあると思います。売れりゃ懐が暖かくなり自ずから体温も上昇するとは思いますが、おいらが見てもこりゃ厳しいなと思うお店もありますな。その中で思い切りボランティアに徹しているおじちゃんおばちゃんコンビの「顔面紙芝居」。子どもたちを筵に座らせて、おじさんが仮面を被っていろんなクイズを出し、当てた子供に手作りのお土産をあげるんだから、たいしたもんでございます。資金はどうしてるんだろう?年金切り崩しながらやってるんだったら...ふたりに想像絶する何かがあり、それをきっかけに子供への奉仕に人生を賭けたんじゃないかしら...とか、想像をいろいろと膨らませて見ておりました。池にはスワンのボートが行き交い若いカップルが甘い恋のひとときを楽しんで居るんでしょう。

街中も色とりどりのショップが並び、飽きることなく散策できます。最近のお気に入りは、立ち食い「いぶきうどん」。こちらは伊吹いりこ出汁で頂く讃岐うどん。出汁に香川県伊吹島で水揚げされたいりこを使用しており、うどんにかける揚げいりこも無料。こりゃ、いけますばい!¥300のかけうどんで十分満足。ほんまにいろんな店がごちゃ混ぜになったおもちゃ箱の街ですな。

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憩いの場

2019/01/18
【第1178回】

「萩咲く頃に」東京公演2ステージ無事終えることが出来ました...場所は両国、大相撲初場所開催中で、大銀杏に付けるびん付け油の匂いがなんとも色っぽい。この地には多くの相撲部屋があり、関取の歩く姿だけでレトロな町に一変しちゃいます。あのゆったりとした存在感も、この世知辛い世の中を和らげてくれる感じがしてホッとしちゃいます。稀勢の里の引退もあり、寂しいかなと思いきや、多くの人達が国技館の周辺集っています。このスポーツ、いや国技はモンゴルだろうがどこだろうが関係ありませんな。あの小さな丸い土俵上での肉弾戦は、他のどんな競技より特殊性を秘めており、飽きさせない魅力を持っているんでしょう。力士の鍛えられた肉体と大銀杏、まわし、異国の人が初めて目にしたときはなんじゃこれ?なんて思ったことでしょう。おいらが初めて子供の頃に博多で見た力士は、巨人の国から来た異人さんに見えました。12月の寒い季節なのに裸であることも驚きでした。新聞配達の後、櫛田神社近くの万行寺で見学した二所一門の激しいぶつかり稽古には身震いしまともに凝視することが出来ませんでした。そして改めて、こりゃやっぱり異人さんに間違いないと確信した次第です。

ところで、芝居は上々の出来でキャストの皆さんと、ちゃんこを食べに行きました。両国に来てちゃんこを食べないで帰るなんて失礼な気がします。これからの東北の旅の無事を祈ってちゃんこちゃんこした次第でございます。

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睦月の空

2019/01/15
【第1177回】

昨日の昼間は、明日から始まる「萩咲く頃に」の最終稽古に行ってきました。稽古を観て感心したのは、キャストの皆さんがシーン毎、時には繊細に、時には大胆に過去の表現とは違う方法で役に対する新たな挑戦をしていたこと。これは、新たな芝居を創ろうという意欲が並々ならないものだと嬉しくなっちゃいました。役者はこうじゃなきゃいけませんな!同じ事なぞってやるなんてもはや死に体でございます。なんとか役に新たな命を吹き込み、相手役に刺激を与え、より高いレベルで競い合う。プロデューサーにとっては願ったり叶ったりであります。今回は8年目を迎える東日本大震災の被災地で公演することも俳優陣も期するものがあると思います。12日、93歳で亡くなった哲学者梅原猛さんもおっしゃっていましたよ。東日本大震災については「文明災の面もある」と持論を展開、脱原発の文明論を掲げていました。脱原発社会の実現を主張し、「技術が進歩すれば自然は奴隷のごとく利用できるという近代哲学が問われている」「和の文明、利他の文明に変わらなければならない」と訴えておられました。誰かが言い続けねば、すんなりと風化してしまいこの時代。だからこそ、この芝居もやり続けます!

夜は錦糸町に「芸人と兵隊」の稽古場を覗いてみました。こちらも来月、博多での初日に向けて熱が入っていました。稽古終了後、この日誕生日でもあり還暦を迎えた柴田理恵さんのお祝いを近くのイタリアレストランでやりました。60歳とは思えない柴田さんのパワーに圧倒されながらキャスト、スタッフの和気あいあいの祝福に柴田さん本当に嬉しそうでした。

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昨日のスカイツリー

2019/01/10
【第1176回】

新しい年も始まったばかりというのに、今日、井の頭線で不満爆発のおばちゃんに遭遇しちゃいました。「若い娘に偉そうに言いやがって...あの親父」「ネチネチしてるんじゃないよ...言いたいことあったらはっきり言えよ」「孫にでれっとして...そんな気持ちあったら私にも優しくして」いやいや、ブツブツおいらの隣で喋っておりました。前の席、隣の席の人も席を移動したので仕方なくおいらは聞き役になっちゃいました。おいらも席替えすると、このおばちゃん喋るのやめるのかしら?いや、きっと寂しいんだね。おいらが受け止めてあげないと、このおばちゃん発狂しちゃうんじゃないかしらと思ってしまいました。ふと、おいらがなだめたり質問ぶつけたら、このおばちゃんどんな反応するのかしら?なんてこと考えながら7、8分は聞いていたかな。この時代、老若男女、年齢に関係なく悩み苦しんでいるんですな。おいらなんて経済的にも物質的にも決して豊かではなかったけれど、昭和平成と心豊かに活かさせていただきました。ことに戦後の昭和は面白おかしく過ごしました。そうなんですね、ものを持たない、ものがないからこそ、人は想像力をバネにして自分なりの創造物を創り出すんじゃないかしら。悩んでる暇なんてございませんことよ...その貴重な体験があったからこそ、今なお好奇心キンキラしながら日々楽しく生きてます。時代が勝手に向かって来ようと、要は己の思索に基づいて、己の心身に揺るぎ無いなにものかを持ち得ないと、この時代を乗り越えていくのは厳しいかなと思う次第でございます。

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寒い今日の空

2019/01/08
【第1175回】

「芸人と兵隊」も本格的に始動...年初から事務所フル回転でございます。稽古場は一つしかないので他の稽古場を借りて二か所での稽古。どちらもベストな芝居を創ろう!と気合十分です。まさしく人力に拠る細かく積み上げていく手法なので、役者の心身の強靭さが頼り。貰った役に如何に憑依していくか?この憑依こそが役者のレベルそのものだと思います。

ということで、「アリー/スター誕生」に続いて、「ボヘミアン・ラプソディ」を鑑賞。クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーにどこまで肉薄できるか...演じたラミ・マレック見事でした。エジプト系の顔つきと目の表情が伝説のフレディを彷彿とさせてくれました。IMAXという画像、音響をアップした劇場システムで観てるとライブのシーンでは、さながら会場にいる気分にさせてくれます。これは映画館に誘い込む大きな武器になりますな。家のテレビでは味わえない臨場感は、お金を払うに十分な満足感を得ることができます。

椅子も立派だし、昔の小便臭い映画館も懐かしいけど、今の時代は残念だが付加価値を感じさせてくれないと映画館、劇場には来てくれないのかもね...それにしてもハリウッドの役者の裾野は計り知れない。探せばいくらでも居るんでしょうな実力、魅力兼ね備えた憑依者どもが...それに比べるとこの国はいかがなものかと、つい考えてしまう。でも、嘆いている場合じゃございませんことよ。おいらが信じた役者が魂込めた芝居やってくれると期待してまっせ!

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初春の新宿

2019/01/04
【第1174回】

あけましておめでとうございます。

 

今日から仕事始めです...早速、今日から「萩咲く頃に」の稽古が始まり、明日は「芸人と兵隊」の稽古が開始されます。新年早々、大忙しのトム・プロジェクトでございます。それだけ多くのお客様が期待して待ってると言うことだから、年明け早々嬉しい悲鳴でございます。とにかく3月まで3本立て続けに公演を控えているので、キャスト、スタッフ何事もなく乗り切って欲しいと願うのみです。

おいらは、年末年始のんびりと過ごしました、大晦日には近場の高井戸天然温泉(井の頭線高井戸駅にある美しの湯)でのんびり、酒を飲みながらサスケと格闘技観てました。紅白はもういいでしょう?なぜって?おいらに響く唄がないってことかな...元日は大宮八幡宮にご挨拶、2日は近くに住む妹夫婦の家でご馳走になりました。3日は「アリー/スター誕生」鑑賞。レディ・ガガの存在感に圧倒されました。話はよくある話でどうってことないのだが、ガガの魂込めた歌と演技に唯々スクリーンに釘付け状態。おいらこの映画観て確信しました。現在の世界の歌手のナンバーワンであることを...表現者としてではなく一人の人間として社会に対峙している姿、そして行動、その哲学・美学が彼女の身体を通して感じられる凄さは半端じゃありません。全てが過酷な状況の中で、彼女が手にしたものと思えます...やはり表現は生き方そのものです。新年早々、ガガの凄さに魅せられ、改めて気を引き締めて芝居創らんといかんなと思った次第でございます。

 

今年も何卒よろしくお願いいたします。

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元旦の夕暮れ