【作・演出】東憲司
【出演】村井國夫 山崎銀之丞 藤澤志帆 岡本麗
2015年4月21日(火)~4月26日(日)【再演】あうるすぽっと
満月の人よ...満月の人とは天狗の意味である。
神隠しは天狗の仕業と云う説がある...
家人を遥か彼方に連れ去る。
古今東西にある伝承だ。
ここにひとつの家族がいる。
かつて天狗に母親をさらわれた家族。
が、父親と息子は泣かなかった...それどころか嫉妬した。
どうして天狗は母親を選び、自分達を選ばなかったのだろうと。
年月が流れた...天狗にさらわれた母親が帰ってきた。
そして今...彼らの奇妙な生活が始まる...。
【あらすじ】
1970年代、高度成長期の終わり...ここは九州の山間、天狗伝説の残る村。
一人暮らしのとりもち職人・梁瀬達吉(村井國夫)の元に博多での事業に失敗し、
妻にも逃げられた息子の進介(山崎銀之丞)が久しぶりに故郷に戻って来た。
さらに27年前に神隠しで姿を消したはずの進介の母・早苗(岡本麗)も現れる。
実は神隠しにあったのではなく男と駆け落ちしてたのだったが、達吉とヨリを戻そうと
都合のいい考えで戻って来たのだ。
人の好い達吉は早苗を大歓迎。
ひとり腑に落ちない進介...。
そんな家族のもとに若い女性・満(藤澤志帆)が悲鳴と共に駆け込んでくる。
満は天狗にどうしても会いたくてこの村にやって来たらしいが...