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沖縄世 うちなーゆ


【作】古川健 【演出】小笠原響
【出演】島田歌穂 鳥山昌克 きゃんひとみ 髙橋洋介 原田祐輔 下條アトム

2020年1月25日~2月2日 東京芸術劇場シアターウエスト

 

大和に所有され、アメリカに占領されてきた島々『うちなー』
1972年。沖縄の「これまで」と「いま」。そして「これから」-


1972年、日本復帰直前の沖縄。一人の復帰運動のリーダーが引退を決意する。
男は「米軍が恐れた男」として知られる不屈の運動家。
男の妻はかつて漁船団を率い、女海賊とあだ名された女傑。

男たちが語る悲しき島々の歴史。美しい島を焦土に変えた地上戦。
戦後も続く、米軍との苦闘。秘かに花開いた密輸貿易の黄金時代。
男も女も力強く生き抜かざるを得なかった時代。

戦前の「大和世」、戦後「アメリカ世」から復帰がもたらす世は「沖縄世 うちなーゆ」
なのか?
男と妻の見据える沖縄の未来とは...


【あらすじ】
1972年沖縄。平均気温22.6℃を誇る島では、戦後27年を経てようやくアメリカ統治から日本復帰を果たそうとしていた。
大人も子どもも男も女も誰もが深い傷を抱え、血を吐くような哀しみの上に生活を取り戻していた。
島民の熱気の中心にはひときわ熱い男がいた。祖国復帰党リーダー島袋亀太郎。
亀太郎の演説は島民を奮い立たせ、希望の光を示していた。
2月、帰宅した亀太郎は妻・俊子に思いもよらぬひと言を告げる。
俊子もまた、糸満海人の家系で船団を率い、沖縄の経済的自立を目指して様々な事業を起こしてきた女傑であった。

亀太郎の同志である金城と上原、俊子の事業家仲間である春子、夫婦の長男、悟。
平和な沖縄を取り戻すために戦い、逞しく生き抜いてきた彼らの心にある沖縄とは ――。