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百枚めの写真

~一銭五厘たちの横丁~


【原作】児玉隆也 
【写真】桑原甲子雄「一銭五厘たちの横丁」より
【作・演出】ふたくちつよし

2010年12月8日~12月12日 【初演】 紀伊國屋ホール
【出演】大西多摩恵 鳥山昌克 冨樫真 岸田茜 向井康起 田中壮太郎

2013年7月24日~7月28日 【再演】
笹塚ファクトリー
【出演】大西多摩恵 鳥山昌克 冨樫真 森川由樹 向井康起 田中壮太郎
2016年7月8日【再々演】 板橋区立文化会館小ホール
2016年8月15日~8月18日 【再々演】 俳優座劇場

【出演】大西多摩恵 田中壮太郎 森川由樹 滝沢花野 向井康起 原口健太郎
2019年8月25・26日 【再々々演】 両国・シアターΧ
【出演】大西多摩恵 田中壮太郎 滝沢花野 斉藤美友季 向井康起 原口健太郎

 

百枚めの写真― その視線の先に私たちは何を見るのだろう。


この困難かつ不透明な時代に、今尚、戦争の文字が日常から消えることはない。
日本にとっても永遠の課題でもある。戦争が引き起こした悲劇をテーマに様々な表現を
通じて反戦の運動が繰り返されてきた。演劇も然り。原作「一銭五厘たちの横丁」は
1975年に児玉隆也著、桑原甲子雄写真で出版され話題になった本である。
「一銭五厘」とは、当時召集令状の葉書が一銭五厘だったことに拠る。
たった一銭五厘の薄っぺらな葉書一枚で、東京の人情豊かな下町から夫や息子が戦場
に消えていき、残された家族の生活が変貌していく姿を写真とルポタージュで克明に記さ
れた本のなかに、平凡な生活の中に庶民のかけがえのない家族の絆、体温を感じさせられる。
人間の営みを凝視続けてきた、ふたくちつよしが平和への願いを込めてお贈りする物語。


【あらすじ】
昭和49年春、ルポライター児玉は99枚の写真を手に、東京の下町をさまよい歩いていた。
それは、30年前、後に写真家となる桑原甲子雄によって撮られた氏名不詳の家族写真――
それはかつて、一銭五厘の赤紙で戦場に送られた兵士たちの元へ届けるために、留守家族
の姿を収めた記念写真だった。
児玉は、下町に暮らす住人たちのおぼろげな記憶の糸を頼りに、その家族たちをやっとの思
いで探し当てて行く。酒屋、金具屋、蝋燭屋...それぞれの営みの中でのさまざまな戦後が刻み
込まれていた。旅の途中で児玉は、出征した兵士の母と妻、娘が暮らす家に辿り着く。
敗戦への坂を転がり始めた昭和18年、そして高度成長を遂げつつあった昭和40年代の下町
を舞台に、99枚の写真に焼き付けられた氏名不詳の人々の愛と哀しみの物語。