【作・演出】水谷龍二
【出演】高橋長英 篠井英介 冨樫真
2011年6月21日~6月26日【再演】
紀伊國屋ホール
年老いた男が微妙でホノカナ恋心を抱いた
田舎のひなびた床屋で起こる可笑しくも切ない騙し合い
「子供騙し」は02年と04~05年にかけて全国で上演しました。
ほのかで、切なく、ロマンチックな物語が二転三転しながら展開し、
笑いが随所に散りばめられ、好評を博した。
たんたんと毎日が過ぎる中、ほんの少し感じる喜びや哀しさを、
演じる三人の役者の"人生"が醸し出していた。
今は亡き緒方拳さんも出演者の一人であった。
そして2011年、篠井英介、冨樫真の二人に高橋長英が加わり、
新たなアンサンブルで"子供騙し"が繰り広げられる―
【あらすじ】
舞台は田舎のひなびた理髪店。夜の7時過ぎ、営業を終えた店内で、従業員の佳子が店主の倉田
の髭を当たっている。
佳子がこの店で働くようになって一月半、倉田にとって彼女の存在が密かな喜びとなりつつあった。
佳子と二人きりで過ごすひとときに、胸がいっぱいの様子だが、店の外は濃い霧が立ち込め、
何かが起こりそうな予感...。
するとそこに、店の扉を開け一人の男が入ってきた。
霧が晴れるまで休ませてほしいと言うが、どうも様子がおかしい。
普通の勤め人ではなさそうだ。やがて霧が晴れ、男は出て行くが、なぜか怯えている佳子。
戻ってきた男が語ったのは、意外な事実だった...。