【第362回】
明日オープンするスカイツリーを見上げるすみだパークスタジオで、劇団桟敷童子公演「軍鷄307」を観てきた。今から7年前に初めて観た東憲司さんが率いる劇団のパワーと芝居心に懐かしさを覚えた…芝居って、こういうふうにして創るんだよね!芝居の小道具、大道具、衣装全て劇団員の手作り。そして受付、お客さんの案内まで役者さんが衣装を着て案内してくれる。その心意気が芝居にびんびん伝わってくる…金かけりゃ良いってもんじゃないんだよね!道具、衣装一つ一つにも命が吹き込まれ、舞台の登場する役者の顔が純にキラキラと輝いている。なにかもが、利便性を重視するスッカラカンの今の時代に物申すに十分のチカラを備えている。演劇を越えて人間力の源泉を視る思いだ。東憲司さんは本当にニンゲンが好きなんだな〜彼の描くニンゲンが好きで、おいらもこれまで4本の作品を依頼した。今年も9月に新作「満月の人よ」を上演する。
以前、東さんと食事したとき戯曲を生み出す苦しさの一端を聞いた。命を削って珠玉の言葉を紡ぎ出しているんです…
今月28日まで公演している「軍鶏307」見逃すと損しまっせ!スカイツリーは、あくまでついでの添え物でございますことよ。
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