【第376回】
「骨唄」東京公演無事終え、7月7日の七夕さまの横浜公演でおしまいです。それにしても6月30日の昼公演は素晴らしかった。芝居の神様が降りてきた感じ…役者のエネルギー、観客の反応が一体化し劇場の空気は神の領域に達していました…こんなことはめったにないんですよ!フラメンコの世界でドゥエンデと言う言葉がある。ダンサーが最高の踊りをしたときにドゥエンデが゙降りてきたと表現する。まさに、宇宙の存在を感じさせてくれる滋味溢れる、恐ろしい芸の魔力のことである。この日芝居観てて、ここまでやって役者大丈夫かいな?特に高齢な高橋長英さん、この舞台が終わったら灰になっちまうんじゃないかしら?と思うくらいのど迫力でした。終演後、ついつい長英さんに言ってしましました。「長英さん今まで手を抜いていたんじゃないの?」長英さん真顔で「何言ってんの…毎回真剣勝負!」そうですよね。毎回思い通りに行かないところが芝居の良さでございます…ドゥエンデが降りてくる日は滅多にございませんので、こんな日に立ち会えたお客様は幸せでございます。
|