【第398回】
只今、二本の芝居の稽古をやってます…一本は東憲司さんの作品「満月の人よ」。もう一本は中津留章仁さんの作品「欺瞞と戯言」。作・演出家として旬の二人なのでとても楽しみにしています…といっても、順風満帆と言う訳ではありません。芝居は総合芸術、書いてきた戯曲に役者の側からの疑問があったり、稽古の過程でストップしたりなどなど、山あり谷あり…人生と同じでございます。最終的にベストな舞台になれば良いわけで、稽古場での喧々諤々は大いに結構。当然、修羅場もございます…その果てに出来上がった舞台を観るお客様は、そんなことは関係ございません…面白いか、面白くないか、その一点に尽きます。いや、実は、かくかくしかじかで、なんて言い訳は一切通じません!そりゃそうでしょう。貴重なお金と時間を奪って、しょうもないもの観せられたんじゃたまりませんことよ。詐欺行為、立派な犯罪でございます…演劇刑務者があれば即連行されます。
プロデューサーの仕事は大変なんですよ…艱難辛苦の戦場を見極めて、あらゆる意味においても勝利せねばなりません。怒る気持ちも出来るだけ押さえ、上手くいくように歩を進めなければなりません…さぞかしストレスが溜まることでしょうね?なんて質問を良く受けますが「いや、たいしたことないですよ…」と答えています。だって「そうなんですよ!」なんて言葉からストレスは忍び寄ってきますからね…
まあなんとかなりますよ!だって、これまでの人生もなんとかなっているんですから…
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