【第400回】
この時期になると、道のあちこちに蝉が腹ばいになってご臨終。暑いときにはうるさいぐらいに鳴いてた蝉も、最近では夏の終わりを告げる寂しさ。この夏に鳴き続けた蝉の声が原発反対、オスプレイ反対、消費税反対などなどと重なった。蝉は地中で幼虫として3年〜17年を過ごし、地中に1週間〜1ケ月。長期間、地中で養った生きることの大切さ、地上に旅立つ喜びが、あの大合唱に…人間なんぞはお腹の中で10ケ月、地上に飛び出して80年…はかない蝉に比べて何と長い年月。精一杯、誠実に生きないと蝉に申し訳ない気がしてきます。愚痴なんぞ言ってる場合じゃありませんぞ!人のため世のため、やらなきゃいけないことたくさん御座りまする…と知りつつ、ついついボーと過ごす日々もあるのだが、そこは気合い一発!アリナミンAの代わりにアルコール流し込みながら何とか頑張ってます。今週末、「満月の人よ」石川県能登半島での公演で幕が開きます。地方の人達の芝居を待つ気持ちを大切にしながら、今日稽古場の最終日を迎えます。どんな芝居になるのやら?不安と期待が、いつものように錯綜しています…
そう言えば、今日は震災から一年半、そして9.11…忘れてはいけません。
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