バックナンバー第98回

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【第98回】
久しぶりに名画座に行きました。20代の頃は、池袋の文芸座、人生座。新宿の日活名画座、新宿文化、小田急ハルクの1階ににあった名画座(ここはホモちゃんのたまり場で良く触られました…あんまり悪いので我慢してたのだが、図に乗るあんちゃんがいたんで連れ出して怒ったところ、それが叉、素敵!なんて言われほとほとまいったこともありんした)飯田橋佳作座なんてのもなかなか捨てがたい存在でした。と言うわけで飯田橋で今尚頑張ってる飯田橋ギンレイに来て見ました。上映してた映画は「サン・ジャクへの道」「ボルベール」前者はフランス映画、後者はスペイン映画。やはりお国柄が出ておりやんした。おフランスは洒落たなかにも人生のエスプリがたっぷり詰め込んだ清々しい佳作。おスペインは鬼才ペドロ・アルモドバル監督らしい鮮やかな色彩に満ち溢れた女の物語。と映画は大変よござんした。が、隣のお若い女性のなんと無粋な映画鑑賞態度。映画が始まるとガサコソ、ガサコソ、なにやっとるんの!と見るとポップコーンを取り出しポリパリ、ポリパリ。お腹でもすいとるんやな?そのうち止めるやろ…と優しきオッチャン心も何処吹く風、ポリパリはボリバリにエスカレート。ここで注意をしてもいいのだがなにせここは映画館。皆様の夢場所、ここで面倒なことになると皆様に申し訳ない…という思いで忍に徹しやした。いやいや、この国の行く末は?親はどんな教育しるるんや!学校は?会社は?連れの彼氏は?とつい彼氏のお顔を拝見しました…やっぱり!え?どんな顔…あきまへん!箸にも棒にも掛からんお顔を付けていやんした。

 
 

 

  2007/10/10  岡田潔