【第353回】
グラシアス小林さんのフラメンコに行ってきました。小林さんとは35年前スペインで出会ってからの縁である。35年前単身でスペインに渡り、怪しげな風体で日本のおもちゃを売ったり、路上で東洋の神秘風踊りを舞ったりしているおいらを優しく歓迎してくれた希有なる人である。内心は「なんじゃい!この男、スペインに来てへんてこりんなことしあがって…あんまり関わりたくないな…」と思っていたそうだ。でも何だか気が合って、懐かしき青春の時間を過ごしました。一緒に映画のシナリオ書いたり、旅に行ったり、スペインの石畳の路を歩き、お馴染みのバルで美味なるワインと生ハム食べたり…
そんな小林さんも、30年間住み慣れたスペインから日本に戻って来て、いろんな事がありました。水戸芸術館の副参事〜衆議院選挙出馬するも惜しくも次点〜養成所の先生〜俳優〜この日本社会の空気に馴染めず(だって小林さんは、れっきとしたスペイン人だもの)三度死にかけました。でも不死鳥のごとく甦りました。フラメンコ教室を開き、自らもソロリサイタルやったり…小林さんは、やっぱりスペイン人なんです。踊ってる姿が一番格好いいんです!この芸名グラシアス小林もおいらがつけたんです…グラシアスつまり、ありがとう!この世すべて感謝感謝でございます…
|