【第359回】
日の丸は可哀相ですね…鮮やかな新緑に囲まれ、気持ちよさそうにたなびく日の丸を眺めながらそう思いました。ある者には利用され、ある者には目の敵にされ、時代と共に曝され続けてきました。デザイン的には、こんなにもシンプルで鮮やかな国旗はどこの国にもありません。勿論おいらは世界一の旗だと思っています。それにしても、最近は祝日に国旗を掲げる家が少なくなりましたね…金持ちの家も、みすぼらしい家も、門前に日の丸さんが立ってると、子供心に皆平等に思えたものです。あの旗見てると、白いご飯の真ん中に梅干し埋め込んだ日の丸弁当想い出します。おかずが無くとも、何だか幸せな気分に満ち溢れた弁当でした。要は、日の丸も自分の心の中に存在するんですね…誰かに決められ、押しつけられたモノではなく、自分が思い描く日の丸であればいいんです…あんなに気持ちよくたなびいている日の丸には何の罪もありませんことよ。
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