【第360回】
昨日は沖縄が日本に復帰して40年。おいらも30年前沖縄に住んだことがあった…普天間基地の近くで、飛行機の爆音に唯々驚いた。何と言っても、延々と続く基地と住宅街を遮るフェンスの長さと冷たさに心傷んだ…近くの女の子と仲良くなり、暇つぶしによく遊んだ。夕方になると女の子の母親が基地内に勤めに行くのだが、いつものように女の子は悲しそうな顔をしていた。フェンス越しに見送る女の子の視線を背中に感じながら基地の中に消えていく母親の心境はいかばかりか…あくまでも、おいらの想像の範疇であるのだが、あの服装、化粧からして母親の仕事に性的な匂いを感じた。女の子の視線、母親の背中の痛み。どうすることもなく、日々この光景を目の当たりにしていたおいらにとって、これこそがまさしく沖縄の痛みであった。
復帰して40年…何ら変わっていないことに愕然とする。沖縄の人は最早、期待から諦めへと覚悟を決めている。いや本土に対する怨念が生れているのかもしれない…原発の場所を基地ないし太陽、風力発電所にする案はどうだろう?なんとかせんかい!これまた、日本の政治、行政の体たらくさに暗澹たる気持ちになる。
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