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【第421回】


先週末、池袋あうるすぽっとで「白い馬の物語」観てきました。一部はモンゴル国立馬頭琴オーケストラによる演奏。馬頭琴の音色を聴いてると、その心地よさでホンマに寝むくなりますわ…モンゴルの大草原に寝転がって、無限に拡がる大空を見ながらグースカピーの鼻提灯ってな具合です…それくらいエエ気持ちにさせてくれます。演奏者が皆、朝青龍、白鳳、日馬富士を優しくした顔で、とっても親しみが持てます。ラストから二番目に演奏した日本唱歌「故郷」を聴いていると、思わず涙が出てきました。そうなんです…未だ故郷に帰ることが出来ない福島の人達の顔が浮かんできたのです。先日も原発20q県内を彷徨う野生化した牛を眺めながら、嘗ての飼い主が涙流しポツリ、力なく語っていました。「東京電力と国を恨みます…」こんな現状なのに、テレビでは、とんでもない政治屋たちが、ろくでもない議論と、選挙目当てのラッパを吹いておりました。日本の皆様、相変わらずお人好しなんですね…世論調査で自民党に入れる人22%だって…あんなに騙されても、喉元過ぎればってやつですな…一人ぐらい居ないもんですかね。「今は選挙なんかしてる場合じゃないでしょう!早く、被災者を普通の生活に戻してあげなくちゃ…」一人もおりまっせん!それどころか自分の政党の宣伝ばかり…
そんな折、第二部、竹下景子さん朗読による「スーホーの白い馬」聴くにつけ、この国から人に対する優しさが遠のいている気がしてなりません。このままの状態が続くと亡国という言葉が現実味を帯びてきます。12月16日の選挙結果が、その第一歩にならねばいいのだが…

 




紅葉

 

2012/11/19  岡田潔