【第429回】
新宿で、匠の技を一堂に集めての催事をやっていた。職人!この響きがなかなかいいですね…おいらも子供の頃は寿司職人になりたいと思っていました。唯黙々と寿司を握り、ぶっきらぼうでありながら職人としての矜恃の持ち方は格好良かったな。何と言っても身のこなしに無駄がなく明快、身体全体で名品を産み出そうとする気迫、意志がビンビン伝わってくるところが職人の心意気ってやつですな…
この日も、黙々と畳を作っている職人さんの姿に見とれてしまいました。い草を淡々と織り込んでいく姿は、まさに畳職人の粋そのものでした。日本の家屋も畳が少なくなってきてますが、やはり畳は日本の文化であり、貴重な財産であります。疲れたときに。ふと畳に身を置いたときの安らぎ感は格別のものがあります。大地の優しさに包まれているようでもあり、程よい硬さは、厳しさを教えてくれてる感さえしてきます。そうやって日本人は畳と共に成長してきたのであります。おいらも今じゃソファに横になることが多くなったのですが、これはやっぱり西洋のものでありまして、しゃき!としませんね…なんとなく、のんべんだらりんだらしない感じがしてきます。
畳に正座し、時には横になり、もう一度、人間とは?日本人とは?なんて思いを馳せるには、やはり畳は生活の必需品でありますばい!
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