【第462回】
昨日の春の嵐凄かった…満開桜もチラホラと散る暇もなくぶっ飛んでしまいました。
「花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ」。「幕末太陽傳」「雁の寺」「しとやかな獣」「青べか物語」などで知られる鬼才川島雄三監督の墓石に刻まれた言葉だ。これは作家、井伏鱒二が訳した漢詩の一節である。おいらは井伏鱒二原作の「貸間あり」という作品が大好きだ。大阪通天閣近くのアパートに、何ともいかがわしい住民が織りなす重喜劇。川島雄三の俗っぽい中に聖なるものを尊び、川島ダンディズムが満載の映画は、まさしく人間賛歌の作品であります。山田洋次監督の説教臭いエセ賛歌じゃございません…
人生なんぞは、花のように儚くすぐに散ってしまうもんだから、今この出会い瞬間を精一杯生きてみようじゃないか…おいらの口癖「ニンゲンどうせ死んじゃうんだから…やりたいことやればいいじゃん」と相通ずるところがありますな…
桜が散った後、若葉の予備軍がチョロチョロと顔を覗かせています。これを見る度に、いつもながら生を感じさせてくれます。おいらを励ましてくれてる感じがして感謝感謝!こうやって自然は愚かなニンゲンにたくさんのプレゼントをしてくれます。ニンゲンもなにか恩返しないと罰があたりますぞ!
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