【第535回】
昨日の杉並区善福寺緑地公園は、晩秋を惜しむ人達で賑わっていた…和田堀公園にはいつものように、不意に現れるカワセミを撮るため望遠レンズを三脚に据え付けて、気長に待っているマニアで溢れかえっていた。すると、青い宝石カワセミが満を持しての登場。まさに千両役鳥、見られていること撮られていることを十分意識しながら、最初は遠方の小枝に立ち位置を決め、暫く観客に気を持たせながら近くの小枝に移り「さあ、私の美しい姿を撮ってくだしゃんせ…」なかなか高飛車な態度で人間共を見ておりました。今日のお客を余程お気に召したのか、池の魚を一瞬の間に捕らえ、本当はすぐにも食したいのに、カメラ視線を気にして、暫しの間小魚を口に咥え自慢のポーズをしていました。
広場では杉並区のちびっ子達が集まり、和田堀プレーパークなるものを開催していました。木々を利用してのハンモック、ブランコ、ドラム缶での焼き芋等でそれぞれ楽しんでいたのだが、一番面白かったのがオモロイお兄さんによる書道教室。これはいいです!今時のガキどもは生意気に携帯、ゲーム機、パソコンなどを一丁前に手にして、書に精を出すなんてことは少数派となり、近未来には絶滅書になるのではないかと危惧しているおいらとしては嬉しい光景でした。指導している兄ちゃんが、かなり戯けくだけた指導で子供達も楽しそうに書いておりました。中には兄ちゃんの顔に落書きして、兄ちゃんの顔は総天然色のカラーマスクになっとりました。こんな先生が、この国にたくさん誕生したら楽しい日本になるのになあ…それにしても、この平和な光景が永く続きますように!この国が少しずつおかしな方向に突き進んでるだけに、その思いを強く感じた一日でした。
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