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【第540回】
今日で仕事納め。今年も色々ありました。芝居も６本上演しました。多忙で充実した一年であったと思います。北は北海道から南は沖縄まで、全国各地のお客様が、トム・プロジェクトの芝居を観て「生きてて良かった！」という感想を頂いたときは嬉しかったな…だって、社員、スタッフ、キャストの様々な苦しみから生み出された作品が、軽佻浮薄なものだったら、おいらの生き方も問われますよね…まさに命がけの仕事でございます。お客様から大切な時間と、お金頂いているんですから、ビシッ！バシッ！といかねばなりません。ちょいとでも油断したり、手を抜いたりしますと、お客様に見抜かれてしまいます。こちらがビシバシやっても、役者さんが、あらぬ方向を向いちゃって冷や汗たらりの時もございます。公演中止なんて事態になりますと、会社は倒産してしまいます。心身ともにボロボロになりながらも、なんとかやってこられたのも、芝居の神さんが見守ってくれてるからだと思っています。
新宿の歳末は、救世軍の社会鍋、セラピー犬のカンパ、アフリカの子供達に愛を、統一協会、年末年始恒例キリスト教大宣伝会、いろんな人達が街行く人達に声をからして訴えかけていますが、なにせ師走、足早に駆け抜けていきます。そんななか、一人天空に向かって呟いているホームレスのおじさんが、なんだか美しく見えました…無我の境地というか、円らな瞳から発するピュアーな磁力。果てしない欲望戦争に巻き込まれ、右往左往している人達にシグナルを送っている風にも見えました…いよいよ、２０１３年もあと僅か。この一年間、出逢った人達に感謝、勿論、生きとし生けるものすべてにもありがとう！２０１４年も、戦争が無くなり少しでも平和な世界になることを願ってるんですが、我がニッポン危険な道に足を踏み入れてる気配でございます。個々人がしっかりしないとアリャランランの国になりますぞな。
では皆さん、良い新年をお迎え下さい。トムは１月６日仕事始めでございます。
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